卑弥呼の朝貢年について。本書は通説と異なり、正史のいうとおり「景初2年」説を採っており、挙げられた論拠も納得できるものだったと思う。歴史は別に高尚なものではなく、現代の我々が考えるよりもっと即物的で実際的で、生々しいものなんだろうなと感じた。
『演義』と対比しながら述べるスタイルについて。演義が好きな人は楽しめるのだろうが、「三国無双」程度の知識しかない自分としては正直微妙、『演義』の内容を知りたいわけではないし…と初めのうちは思っていた。が、読み進めるうちにこれは『三国志』の受容史であり、終盤に至り『三国志平話』との対比から現代の情勢へと論を繋げる手法に唸ってしまった。なるほど。
卑弥呼の朝貢年について。本書は通説と異なり、正史のいうとおり「景初2年」説を採っており、挙げられた論拠も納得できるものだったと思う。歴史は別に高尚なものではなく、現代の我々が考えるよりもっと即物的で実際的で、生々しいものなんだろうなと感じた。
学び直したいオタク。古代史好き。日本とか中国とか。北方水滸伝は永遠に大好き
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『演義』と対比しながら述べるスタイルについて。演義が好きな人は楽しめるのだろうが、「三国無双」程度の知識しかない自分としては正直微妙、『演義』の内容を知りたいわけではないし…と初めのうちは思っていた。が、読み進めるうちにこれは『三国志』の受容史であり、終盤に至り『三国志平話』との対比から現代の情勢へと論を繋げる手法に唸ってしまった。なるほど。