鐵太郎さん、「鎌倉殿の13人」は今でも印象深い大河ドラマでした。小栗旬の義時良かったなあ、と今でも思い出します。そんなドラマの背景が描かれているのですね。しかし、今は「光る君へ」にぞっこんなので(←飽きっぽく移り気な性格なんです)、また、鎌倉時代の大河が放映された時に読むかもです。紹介ありがとうございます。
兵士O様、どもです。「鎌倉殿の13人」もドラマですので「本当はこうだったけどこう演じることにしよう」「ここはわかっていないからこうだったことにしてみよう」的なところがいろいろあり、それが近来まれに見る上手いお話に仕上がっている感じで素敵でした。この本はそことは少し違った時代背景を新しい解釈で描き出したもので、多角的に楽しめます。こういう歴史ノンフィクションって好きですね。
とはいえ、偶然ながらポテトとスーパーと同じ世代なのでその視点で見ると、あんな考えもあんな生活も全然縁がなかったので、違和感と言うより一種痛快なファンタジーとしてしか受けとめられないのがなんともはや。 高校生の六割だかが酒を飲んでタバコ吸って、何割かがセックスしている、とね。ほう、どの世界なんだ。
とはいえどうも引っかかるのは、「軍と兵士」を表に出しながら「軍事史」「軍技術史」的な視点があまりないこと。と思ったらあとがきで、軍事史へ重点をおくことへ腰が引けている様子が書かれていて苦笑。「戦争を体験しなかった自分たちは軍事史を本当に理解できない」は、論としてどうなのか。 ──どうも、日本の正統な史学会においては軍事史はいまだに異端視されているから、と読めてしまうのはこちらの偏見でしょうか。(笑)
古代ローマ軍の軍事史、軍技術史なら「古代ローマ 軍団(レギオン)の装備と戦法」(()内は送りがなです)長田龍太著 新紀元社 2019年 はどうでしょうか。
兵士O様、塩野節は人を選びますが、魅入られた人にとってはこれほど面白いものはないです。むろんこれは、「ローマ人の物語」などを含め史実・史料を元にした「物語」であって「正しい史伝」ではありませんので、歴史物語として楽しむべきものなのです。そして、こんな面白い歴史物語は滅多にない、と思っています。(放置しておいて偉そうにw)
アマノジャクな乱読家・活字中毒者。
読んだ本の備忘録サイト「愛書家の縁側」主催。
2024/1/27より、アイコンをサー・ジョン・フォルスタッフ像に変更。むかし、ハンドルネームを Falstaff にしていたときがあったんですよ。無責任・自堕落・卑怯・大言壮語・「宴会には真っ先に、戦場にはどん尻に」の人。素敵でしょ?w
自称「愛書家」ですが、この肩書きはかつて読んだSF短編「愛書家ワーシー・ワーシントン」(だっけ?)から来ています。実はこの人は、本を愛するけれど文盲だったそうな。(爆)
守備範囲は、SF、歴史フィクション&ノンフィクション、帆船小説、ミリタリー、それとミステリ少々。
半世紀前より、シャーロッキアン、ランサマイト、そしてヒロミスト。
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