ネタバレ「仕事があり、家があり、きっとこれからも生きていくことはできる。だけど、私はそれだけでは心をたもてない。おまえはそこにいていいのだと、誰かに認めてもらえなければ、自分が生きることを肯定できない」「あなたの意思なく生まれされる罪をつぐなうために、用意していたものがたくさんあった」「愛しさはしぶとい雑草のように胸に根付いて、毟られても、毟られても、ほんのわずかな雨さえ降れば、こうして息を吹き返す」胸が苦しくなった。これは傑作なのでは？と久々に思える作品かもしれない。

ネタバレ胸に残る１冊。何度か感想を書こうと思ったけれど、うまく言葉にならなかった。コペルが染織家の叔父・ノボちゃんと一緒に学校に通わなくなったユージンの元へ。祖母が守った自然に囲まれ暮らすユージン。従姉のショウコから聞かされるインジャの存在。ガールスカウトからつながる戦争の話。そしてユージンの不登校の原因。「僕は集団の圧力に負けたんだ」個として生きること、集団として生活すること。とても静かに、でも確実に響くものがある気がする。ぜひ、ゆっくりした時間のある時に再読したい。

ネタバレインスタで知った本。キャッチーなワードセンスで勇気をもらえる１冊。何かを達成する人って同じようなマインドを持ってるなぁって思った。明確な目標設定ができ、それに向かって一直線に行動、努力ができる人。ネガティブな思想もしっかり知っていながら、それでも思考の工夫で前向きにハッピーに過ごしてる。素敵だなぁ、こうなりたいなぁと思える人に出会えるって幸せなことだ。

ネタバレ「仕事があり、家があり、きっとこれからも生きていくことはできる。だけど、私はそれだけでは心をたもてない。おまえはそこにいていいのだと、誰かに認めてもらえなければ、自分が生きることを肯定できない」「あなたの意思なく生まれされる罪をつぐなうために、用意していたものがたくさんあった」「愛しさはしぶとい雑草のように胸に根付いて、毟られても、毟られても、ほんのわずかな雨さえ降れば、こうして息を吹き返す」胸が苦しくなった。これは傑作なのでは？と久々に思える作品かもしれない。

ネタバレインスタで知った本。期待を越えてかなり面白かった。蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和について船の設計者、エンジニアである著者がバリバリ理系の入り口で考察していく。蒙古襲来の謎を船の構造と船酔いの観点から見ていくところで既に虜。秀吉の大返しの無謀さをメッツ値で、考察にAＨＰ（階層分析法）を用いるのにもびっくり。戦艦大和の考察は本格的なのに分かりやすい。全てを数値化することで、見えてくるものがある。理系の凄さを改めて感じました。

ネタバレコロナ禍を背景とした短編集。居酒屋集客で出会った女は過去の事件を仄めかす「違う羽の鳥」、母親が通りすがりのイケメン配達員との出会いにのめり込む「ロマンス☆」、豪雨で命を失った主人公が当時の親友と教師のやりとりを見て記憶を呼び起こす「憐光」、働き口がなく悶々とする中、息子が出会った老人は大金持ちで…「特別縁故者」、自殺志願を共通点にネットで出会った人々の結末は…「祝福の歌」の６編。外出自粛や助成金など、当時を思い出すものばかり。しかし、これが直木賞なのか…