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2024年5月の読書メーターまとめ

おゆき
読んだ本
17
読んだページ
4822ページ
感想・レビュー
17
ナイス
754ナイス

2024年5月に読んだ本
17

2024年5月のお気に入り登録
3

  • すしな
  • さてさて
  • ガーネット

2024年5月のお気に入られ登録
12

  • 荒木次郎
  • 佐治駿河
  • よし
  • すしな
  • さてさて
  • nistake
  • jkgntm
  • ネジ
  • ひろき@巨人の肩
  • Kazuki
  • はな
  • ななつ

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おゆき
ネタバレとっても面白かった。レトロな遊びにルールを追加して仕立てた、頭脳ゲーム連作集。漫画の「LIAR GAME」「賭ケグルイ」を思い出しました。追い込まれてどん底に見える状態から、華麗に逆転するストーリーはカタルシスがあって大好きです。1話1話でゲーム終了するから、気楽に楽しめるのも嬉しい。「だるまさんがかぞえた」が好き。 キャラクターも飄々としていてキャッチーだし、内容からしても漫画ならより理解しやすくできそう。KADOKAWA発行だし、すぐにもコミカライズしそうな作品。これは流行りそう。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

おゆき

4月は好みの本がたくさん発掘できてワクワクしました! 1番お気に入りになったのは「スティル・ライフ」でした。5月は難しい本にもチャレンジしたいです。いつもありがとうございます。 2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:21冊 読んだページ数:6164ページ ナイス数:738ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/31667/summary/monthly/2024/4

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2024年5月の感想・レビュー一覧
17

おゆき
ネタバレ主人公の梨木は、人の心を読むことができる特性をもつ。それ以外は取り立てて平均的で、普通だと思い込んでいる。彼のすごい所は、人の心情の機微を読み取りつつ、場をポジティブな空気にして安心感を与えるところ。他人のことに一生懸命で、自分の事は後回し気味な梨木だが、彼の言動で救われた人達が、そんな彼の些細な好みを見抜いている場面では嬉しくなる。ただ梨木は打ち解けようとするあまり強引な時もあったり。登場人物が優しいからこそ成り立つ物語かも。内面と向き合うのは勇気がいるけれど、それでも前に進もうと後押しをもらえる作品。
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おゆき
ネタバレ素晴らしいファンタジーでした。ハリーポッターを読んだときの充足感に勝るかもしれない。章毎に溢れ出す多彩な情景と、後半忍び寄る不穏な流れから目が離せなかった。前半のアトレーユの冒険譚は王道で輝かしく、後半のバスチアンは自分を見つめる大切さを教えてくれました。望むことが叶うたびに自身を見失ってゆく過程はとても苦しかった。続きを読みたいエピソードもたくさんあって、まさにタイトル通りの「はてしない物語」。色の砂漠のグラオーングラマーンの所が好きでした。読むたびに感想も変わりそう。魅力たっぷりで大好きになりました。
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おゆき
ネタバレ2作収録。表題作に惹かれて読み始めました。グロテスクな表現が延々と続いたらどうしようかと思ったが、短めで助かった。淡々と語りつつも、しれっとサイコパス混ぜてくる作風はやはりクセになります。がっつりホラー。 後半の「酔歩する男」は時間SF。「タイム・リープあしたはきのう」の設定に近いので、理解は割とスムーズにできた。この作者特有の現実と非現実のあやふやさに、頭が混乱させられるので、深夜には読まないほうがいい気がする。後味はよくない。
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おゆき
再読。初めて小川洋子さんに触れたのがこの作品で、密やかに包まれるような静かな世界に惹かれたのを、いまでも覚えています。ちょっと旧式でノスタルジーを感じる部品や小物が散らばって、時がとまったような部屋に籠る。小川さんの作品のこの空気感が大好きです。実は買ったまま積読の作品がたくさんあるのですが、一作ずつ丁寧に、心穏やかなときに読みたい...読後も世界観に浸りたいから、他は全てシャットダウンしたい...と願う自分がいて、後手になっています。私にはいつまでも大切なデザートみたいな方です。
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おゆき
ネタバレ川端作品、初めてラストまで通読できた。描写が美しかった。車窓の場面もですが、蚕の部屋の透明感や、雪晒しや、天の河の下りが示唆する別離の予感など、抒情的で好みでした。駒子がとてもいじらしくて可愛いと思ったのですが、対する島村の「徒労」表現に、リアルな不倫の虚しさを感じた。しかし、そういう場面、の描写が推測させるくらいの慎ましさなのに、艶やかに感じる。すごい。 全体として、もっと自分に時代感覚があれば、気付ける要素が更にたくさんありそう...。虚しさが漂う雰囲気は好みだったので、別の作品も読んでいきたいな。
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おゆき
ネタバレ心にキュンとくる本が読みたくなって。片道15分の電車で起こる日常風景に、目と耳を澄ませてみれば、こんな交差が起きているのかも。復路は往路の半年後という構成が、登場人物たちの成長や変化がわかって嬉しいです。ワラビ取りを計画するカップルが微笑ましい。白いドレスのお姉さんと、DV彼氏持ちの彼女には幸せになって欲しいな。 電車って、同じ方向に向かって同じ空間にいるから、なんとなく親密さも感じてしまう不思議な場所ですよね。前向きな気持ちになれる素敵な短編連作集でした。
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おゆき
ネタバレずっと積んでいた名作。ようやく読めた。わくわくする物語の世界にのめりこむ高揚感と、時間に追われる社会を糾弾する風刺のリアルさが両立していて、胸に刺さる。ジジは消費社会で飽きられないように絶えずコンテンツを提供するYouTuberみたいだし、子供たちは放課後に習いごとや学童に行って大人の管理内で活動する現実と同じだ。今の時代の流れは変えられないけど、そのなかで自分らしい幸せの時間を見失いたくない。いま職場で半セルフ化が進んでるけど、対人で丁寧に仕事したいなと改めて実感。効率化は便利だけど潤いが無いんだ。
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おゆき
書評集+エッセイ。昨年「コンビニ人間」を読んで、自己嫌悪を感じたときの衝撃が忘れられない。こんなに揺さぶってきた村田沙耶香さんは、どんな本を読んでどんな考え方をしているんだろう。 彼女は浸るように、染み込ませるように、没入感ある読書をしていた。幼い頃から他人を気にする傾向にあった彼女は、読書を通して深く考え、真摯に自分と向き合い続けてきたようだ。その蓄積が今の作品世界となっている。内面が垣間見えてとても面白かったです。浸るように、そして自分を砕いてくれるような本に、私ももっともっと出会いたい。
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おゆき
ネタバレチェコのプラハで少女時代を過ごした著者が、30年の時を経て、当時の友人のリッツア(ギリシャ)、アーニャ(ルーマニア)、ヤスミンカ(セネガル)を訪ねるエッセイ本。再会までの行程が読み応えがある。ただアーニャの章から、著者の主張が強くてモヤモヤした。会って短時間で詰問するような会話を繰り返して、リスペクトを感じられない。果たして友人視点ではどうだったのだろう。本当に全てを話してくれたとは思えない。タイトルがより皮肉に感じられた。中欧東欧の複雑な事情をわかりやすく説明してあるので、そこはとても勉強になりました。
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おゆき
ネタバレとっても面白かった。レトロな遊びにルールを追加して仕立てた、頭脳ゲーム連作集。漫画の「LIAR GAME」「賭ケグルイ」を思い出しました。追い込まれてどん底に見える状態から、華麗に逆転するストーリーはカタルシスがあって大好きです。1話1話でゲーム終了するから、気楽に楽しめるのも嬉しい。「だるまさんがかぞえた」が好き。 キャラクターも飄々としていてキャッチーだし、内容からしても漫画ならより理解しやすくできそう。KADOKAWA発行だし、すぐにもコミカライズしそうな作品。これは流行りそう。
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おゆき
ネタバレ読書をしていると、世界観に引きずられることがよくある。ネガティブそうな作品は、心に余裕があるときだけチャレンジすることにしている。 本作は戦時中の生体解剖事件を小説化したもので、行為に至った当時の状況、人間の心理状態を改めて問いかける作品だ。勝呂のように絶望して流されてしまうことも、戸田のように罪が発覚しなければよいという無感動さも、また学閥の御機嫌取りをすることも、異常なのに、あり得そうだと思えた。心を保つために冷酷なこともしてしまうかもしれない。同調を是とする日本の、歪みもしっかり心に留めておきたい。
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おゆき
ネタバレ黎明期の夜間の郵便飛行業に関わる人々の一夜を描く。飛行中の描写は美しくも、詩を読んでいるような難解さ。順天時の牧歌的な平穏が、悪天時には躊躇なく生命を奪う、その有様が臨場感があった。支配人リヴィエールの信念に、心が揺さぶられた。「部下を愛したまえ。そうとは知らさずに愛したまえ」「ぼくにはあの空の全体に責任があるんだ」飛行中には闇しか見えない部下達を、見守るのは自分なのだ、という自負に気概を感じる。 同時収録の「南方郵便機」共に、操縦士は平穏からの離脱を喜びつつも、憧れを抱くのが切なくて、深みがあった。
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おゆき
ネタバレ韓国のキム・チョヨプ著のSF短編集。柔らかい文体で入り込みやすい。人々のコミュニケーションや心の機微が丁寧に描かれている。世界での多数派と、イレギュラーな存在の個人が、好意や嫌悪、様々な感情を両立させながら対話していく話の流れは、現代社会とも変わらない。特に印象的なのは「マリのダンス」。盲目のマリにダンスを教えることに戸惑う私。マリは感覚補助装置を用いて、空間位置を認知して踊る。「どうせ目に見える美しさは、わたしにはよくわからないので」ドキリとする。 他も好みな作品が多く、素敵な作品集でした。
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おゆき
宮沢賢治が1922〜23年に制作した詩を時系列にまとめた第一集。唯一、生前の刊行。「わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です」から始まる序文から惹き込まれます。 森や雪や光など自然に対する感覚が細やかで柔らかい。 妹の死の淵をうたった「永訣の朝」後、作風が変わる。妹の生と死について感傷に浸る詩を多く残している。カムパネルラの雛形を感じました。第二集以降も、いずれ読んでいきたいです。
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おゆき
ネタバレ宮沢賢治の詩集の中から、代表的なものをまとめた一冊。この詩集は字が柔らかな茶色で、時折ある挿絵も落ち着いた一色刷り。下部には難しい言葉の解説もあるので、初心者にとても親切な構成でした。この本を開きつつ「春と修羅」も併読。 銀河鉄道の夜が大好きなのですが、詩もとても美しい。自然と共生し、森羅万象を感じながら生きている宮沢賢治の表現力にうっとりしました。「山の晨明に関する童話風の構想」が好き。ゼラチンの霧や銀星石のバターと見ただけで、童心にかえってワクワクしました。(続く)
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おゆき
ネタバレ 「月まで三キロ」の著者が描く、宮沢賢治作品への愛に溢れた青春小説。一章は花巻市に住む高校生の日常と、地学部結成がメイン。二章は賢治ゆかりの地を巡るロードノベルになる。もはや山岳小説で、前半と空気が違う。 素晴らしいのが、賢治作品の引用がとても多く、20作品以上(詩も含む)。冒頭に地図もあるので、岩手のゆかりの地を一緒に想像しながら巡れるという、賢治ファンにはたまらない作品だと思う。「銀河鉄道の夜」のモチーフが山ほどあるので、この作品だけは読んでからをオススメします。(続く)
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おゆき
ネタバレ周りと同じようにできなくて、居心地の悪さを感じている人に贈る短編集。7作収録。読後爽やか。軽快な文章で読みやすかった。ときどきコミカルな言葉選びが、心を軽くしてくれる。面白かった話は「夢の女」。フォルダを開くと、夫が何年も書き溜めた小説が遺されていた。主人公は夫で、ヒロインは見知らぬ黒髪美人だ。夫の本心を探して、私は小説を読み進めるが...。 夢現状態になっていく「私」を周囲が支えようとする描写が散りばめられていて、目が潤んだ。簡単には立ち向かえないけれど、それでもそっと背中を押してくれる作品達でした。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/09/05(5476日経過)
記録初日
2009/09/04(5477日経過)
読んだ本
964冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
216366ページ(1日平均39ページ)
感想・レビュー
312件(投稿率32.4%)
本棚
2棚
性別
血液型
A型
職業
販売系
自己紹介

ちょっと不思議な話が好き。
ノスタルジーな雰囲気や、丁寧で優しい文章のものが好みです。でもディストピアのような絶望も好き。どことなく得体が知れない浮遊感がある作品が好きなんだと思う。

コミックはシリーズ1巻目に変更中。
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2023年10月〜 久々に記録再開
以降、自分で振り返りやすいようになるべく丁寧に書こうと試みています。感想を読むと視野が広がって楽しいです。古い作品ももっと読んでいきたい...。

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