ネタバレ忠光がいなければ、将軍家重は存在しなかった。この2人の出会いから、将軍になるまで、そして将軍になってからの苦難の道。彼らの後を継ぐ、息子たちの父の思い出話。物語のような事実であり、事実のような物語。忠光はどんな風に妻を娶り、どんな家族を築いたのかな。お幸の方は、その後、どんな人生を歩み、亡くなったのか。忠光を取り巻く人たちに、興味がわいてしまう。家重と忠光。なんて魅力的な人たちなんだろう。

ネタバレ科学が発達して、これからの天気が予測できるようになった今。こういう慣習や、おまじないなど、昔大切にされていた事を知るのって、かえって興味深い。1月〜12 月まで、祈りを捧げたり、自然の恵みに感謝したりするアイテムを紹介しつつ、ある農夫の仕事カレンダー併記なのが斬新なアイディア。著者が、材料は100均で大半アイテムが揃います、と書いているのも、ちょっと面白い。ジンジャーシロップなど、手軽に作れそうなレシピも多々あります。

ネタバレ魔女って、こわいだけじゃない。おちゃめだったり、ちょっとドジだったり、素直じゃないだけだったり。そんな魔女たちが登場する5つのお話。引っ越してきた家のほうき入れの中に、王様たちが閉じ込められていて、まさに今日。鍵が見つかり、王様やたくさんの女の人、それに動物たちが解放され、出てくるシーンがとても好き。どのお話も、くすっと笑えたり、楽しい想像をして、ちょっとした息抜きになりました。

ネタバレちいさなおばあさんとおじいさん。くるみのからでできた家がひょうにあたり、粉々に割れてしまいました。そうだ、新しい家を探しにいきましょう。たんぽぽの綿毛につかまって、見つけたいちごのいえ。かわいくて、おいしいのに、べとべとしてダメになってしまいました。つぎはすいかのいえ。でも、じゅくしてきたら割れてしまい、今度はりんごのふねでいえ探し。ついたところには、おおきなくるみの木がありました。新しいくるみに穴をあけて、ちいさなおうちができました。「ここがいちばんさ」とおじいさん。どのいえもかわいかったけれどね…

ネタバレある日、お手玉からこぼれおちた、あずきが三粒。あんこになりたい、だいずになりたいという夢が破れ、いもうとのきんちゃんが、気ままにくらそうと提案しますが…。三粒はからすに飲み込まれて、ふんといっしょに土の上にぽっとーん。それに気づいたこどもたちに水をもらって、みんなは芽をだし、葉を出して、大きくなりました。そして、さやからでたあずきは、また、お手玉になるのかなぁ。ちょっとレトロな絵がかわいいですよ。

ネタバレかもしかのカーモくん、子どもたちのあとをついて、としょかんに入ってしまいました。でも、どろんこの足で入っちゃだめよ、と言われて驚いて、パニックに。はげしくとびまわるカーモくんをつかまえようと、おじさんたちもやってきました。みんなといっしょにえほんをよんでもらいたかったのになあ、とつぶやくカーモくんは、麻酔銃で撃たれ、捕獲されて、山にはなされました。でも、次の日。なんと、子どもたちとおねえさんが、えほんをかかえてやってきたのです。こんどは、いっしょに静かに絵本をみようね。カーモくん。2008年富山県舟橋村で

ネタバレじっとしていられなくて、いつもせわしない、うさぎくん。いつも、のんびり、ゆっくりのかめくん。ねるじかんになり、カモミールのおちゃをのんだ後、うさぎくんは、かめくんに「ねえ、ほん　よんで」とせがみます。かめくんは、あんがい、すらすらよんでいき…うさぎくんは、ついにいいました。「ねえねえ、もっと、ゆっくりよんでよ」。じゃあ、もういっぺん、はじめから、ゆっくりねという、かめくんの神対応。心がやさしくなる絵本です。絵もかわいい。

ネタバレドラゴンのこどもは、絵本を読んでもらうのが大好き。おやすみ前に読んでもらって「もっかい？」。読んであげる方は、だんだん疲れて眠くなっていき…、本の内容もだんだん変化していきます(笑)。最後は親が寝てしまい、怒った子どもドラゴンは「もっかい、もっかい」と叫び続け、あーあ…なラストでした。いや、最初、ほんとに破けてるのかと思った。

ネタバレプレゼントに、うさぎの描いてある、ほんをもらった。じぶんでページをめくり、とじてたなにしまう。ネコによんでやったり、さかさまにして、ぼうしに。くるまにのせて、ひみつのばしょにつれていこう。この子のへや、ぞうのぬいぐるみはあるけれど、ほかのおもちゃや、ごちゃごちゃしたものがない。ものはすくないほうが大切にできるね。

ネタバレとしょかんでたいくつしていた、ぼく。すると、こいぬが「ぼくのとしょかんへ　いってみない？」と声をかけてきたんだ。そのとしょかんは、ありとあらゆる動物でいっぱい。ねずみはチーズのほん、くまは、やさしいハチミツのとりかた…。みんなたのしそうによんでいたけれど、ぼくが、にんげんにへんしんできるじゅもんの本を見つけたら、大さわぎ。ポチポチがじゅもんをとなえると…。描きこまれた、どうぶつたちの絵がすごい。そして、なぞのこいぬ、ポチポチくん。なにもの？

ネタバレ忠光がいなければ、将軍家重は存在しなかった。この2人の出会いから、将軍になるまで、そして将軍になってからの苦難の道。彼らの後を継ぐ、息子たちの父の思い出話。物語のような事実であり、事実のような物語。忠光はどんな風に妻を娶り、どんな家族を築いたのかな。お幸の方は、その後、どんな人生を歩み、亡くなったのか。忠光を取り巻く人たちに、興味がわいてしまう。家重と忠光。なんて魅力的な人たちなんだろう。

ネタバレパンダのパンやさんは、日替わりでいろんなパンを焼きます。月曜はしましまパン、火曜はながーいフランスパン、水曜は白いおしりパン。木曜は…サササンキューデー。笹サンドはただなんだけど、みんなの反応は苦笑い。パンダは自分たちで食べます。サササイダーとササちゃを飲みながら。金曜日は四角いパン、土曜はあまーいパン。そして、日曜は、ひみつのパンでパーティー。みんな、おおよろこび。あたらしい月曜はカレーパン。こんなパンやさん、あったらいいねえー。

ネタバレあひるが、おいしいおやつを探しにいきます。出会ったやぎは、ふんわりおやつがすき。ぶたくんは、あまいおやつがすき。うしは、まあるいおやつがすき。みんなで、いっしょに探しにいきます。まちで、おやつは見つからなかったけれど、フライパンとこなと、さとうとたまごを買いました。すると、いいにおいがする、おやつやさんを発見。ホットケーキをごちそうになりました。すると、お姉さんが作り方を教えてくれて、おうちにかえって、じぶんたちでホットケーキづくりを。楽しいかわいいお話でした。

ネタバレふりかけむらに、ふりかけのかぜが吹いてきました。ふりかけの季節です。すると、おすもうさんたちが、炊飯器をかついで、いっぱいやってきます。みんなが、どんぶりに白いごはんをもりもりもって待っていると…やってきました。まずは、たまごのふりかけ。つぎは、うめのふりかけ。ビュビューとかぜが来て、ふりかけのごはんにして、かきこむ、おすもうさんは、だんだん、ふくよかになってきます。おすもうさんのうれしたのしそうな顔と、体格の変化がとっても面白い。

ネタバレおだんごヘアーがお気に入りの、おだんごちゃん。いつでも、どこでも、おだんごヘアー。でも、ある日、おだんごがぽとりと落ちて、はずんで、どんどん先に行ってしまいます。かもの頭、犬の頭、そして、パレードの中。おだんごちゃんが必死に追いかけると、川に着きました。「おだんご、ひとりでころがりたかったの」。ちょっとさびしいけど、かえってくるの、待ってるよ。ラストで、おだんごちゃんの頭に、戻って来て、あー良かった。

ネタバレアキオは、もりのさんぽみちで、おじぞうさんの頭をなでてみました。おばあちゃんが、なにかよいことがおきるって、いってたので。すると、あれ。おくのやぶで、どんぐりたちが歌いながら、どら焼きを作っています。皮を焼いて、あずきを煮て。その楽しそうなこと！アキオのおなかがぐーとなると、どんぐりたちが、ごちそうしてくれました。おだいは…もりでつかえるもの。アキオがもってきたのは、とろとりどりのはっぱ。これで、どら焼きを包むのです。そぼくなアキオと、きみょうで楽しいどんぐりたちの絵、味があって、とっても良いです。

ネタバレあみこみヘアーがすきな、あみちゃん。であった、うさぎやくま、りす、ことり、みんな、あみこみに入れちゃって、音楽会。すると、ねこがやってきて、ことりが羽ばたき、あみちゃんは空をとんで、くもも、あみこみ。でも、あめがふってきたので、ずぶぬれ。おうちにかえって、みんなと、おふろでちゃぷちゃぷ。たのしい一日だったね。

ネタバレしんぼうのゴロリは、ある日すてきなレストランを見つけました。きのこのかたちをしたいえには「あなたのおすきなおりょうり　ごよういしてます。あじは、いちりゅう。おだいは、むりょう」って貼り紙が。そりゃ、はいるでしょ！おいしいりょうりが次々に出てきて、ゴロリの顔はおいしい、うれしい、まんぞく…。でも、りょうりは出続け、ゴロリはお腹いっぱいで意識がなくなり、気づくともりのなか。なんだかお腹がすいてきて、目についたものは、きのこの形のいえ…。ああ、どうなるの？この無限ループ。お、おそろしい。

ネタバレ三巻も、思いがけない展開。親切に歓迎されたと思ったら裏があったけれど、ノラが父親のお墓を見ることができたのは良かった。神炉は恐ろしい。でも、それを手なずけ、利用した人間が恐ろしいのかも。ノラは姉妹を疎ましく思っていたけれど、姉妹にとってノラは大切な存在だったということがわかって、ほっとした。

ネタバレ読者に、これからねこのおせわをしてもらう設定。なでたり、濡れた体を拭いてあげたり、ノミをつぶしたり…。ねこのお世話をしてあげている気分。楽しい絵本でした。