読書メーター KADOKAWA Group

2024年8月の読書メーターまとめ

薦渕雅春
読んだ本
11
読んだページ
3419ページ
感想・レビュー
11
ナイス
472ナイス

2024年8月に読んだ本
11

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

薦渕雅春
第170回直木賞受賞作。店頭にサイン本が並んでたので購入し、しばらく積読状態だったが読了。「十二月の都大路上下ル」「八月の御所グラウンド」の2作品が収められていたがともに面白かった。京都御所にグラウンドがあるというのもビックリ。主人公・朽木くん、お盆前に彼女と別れたばかり。「あなたには、火がないから」「嫌いになる前に別れる」目をそらさずに告げた彼女から、逃げるように先に目をそらしたのは俺の方だった。〈夏の殺人的な蒸し暑さと、冬の無慈悲な底冷えを交互に経験することで、京都の若者は・・・〉の下りが気に入った。
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

薦渕雅春

2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:3917ページ ナイス数:514ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/360981/summary/monthly/2024/7

が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
11

薦渕雅春
タイトルに〈探偵〉とあるからミステリーだとは思うが、表装のほのぼのとした雰囲気がメルヘン的な、ハートフルなストーリーではないか?とも予想させる。果たして読んでみるとそんな感じでもあった。推理を必要とするストーリーだが、凶悪な殺人事件が起きる訳ではなく身近なところでの謎解きのような。五月さんが経営する「さつきハイツ」にお世話になることとなった五月さんのひ孫の花南子、中学2年生。春休みが終われば中学3年生になる花南子が偶然に出会った〈名探偵〉の今津、同級生の根尾と一緒に謎解きをする。続編があるような終わり方?
が「ナイス!」と言っています。
薦渕雅春
著者はこの所、大作を次々と発表している。2021年の年末から翌年1月にかけて読んだ『邯鄲の島遥かなり』は上、中、下巻の3巻で 1,700ページを超える大作。その後も『紙の梟』『龍の墓』と来て本著である。まさに〈筆が乗る〉って感じ? 本著は第二次世界大戦により日本が東と西に分断された、との設定から始まっている。東は共産主義国家、西は民主主義国家となったのはドイツとほぼ同じ。ただ〈東京の壁〉は存在しなかった。ドイツの東西統一から遅れること半年、日本も統一を果たすのだが・・・さて、どんなストーリーかはお楽しみ!
が「ナイス!」と言っています。
薦渕雅春
少年犯罪における弁護人の役割を担う「付添人」である弁護士のオボロ。付添人、家庭裁判所で審判を受ける少年の権利を擁護・代弁し、少年審判の手続きや処遇の決定が適正に行われるよう裁判所に協力する人、とある。弁護士の〈朧 太一〉は自らの少年期の過去・経験から弁護士を目指し、付添人になろうと決意した。精神的にも不安定な少年少女と向き合い、またそんな場合は問題がありそうな保護者とも相対する、大変な役割である。稀に自らの過去を告げることによりお互いの理解を得ようとする。今までなかったような仕事にスポットを当てているか。
が「ナイス!」と言っています。
薦渕雅春
読んでる途中に前作があったんだな、と気づく。そちらも読まなきゃ、と。『法廷遊戯』と同じように法科大学院・ロースクールが舞台。その中でも無料法律相談所ーー通称、無法律ーーのゼミに入ってる人たちが主要な登場人物。「小説 野性時代」に掲載された3話と書き下ろしからなっている。連作というほどには繋がってない短編集。謎解きも面白いし、登場人物も個性的。エピローグではこの人物がこう繋がってるの、という面白さもあり、続きが期待出来そうだな、と。本著も映像化を期待したい。誰が演じてくれるのがいいかな、と考えるのも楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
薦渕雅春
面白かった、というよりも凄く良かった。著者の作品を読むのは『パラ・スター』の2冊以来で、車椅子テニスをテーマにしていたその作品とは全く違ったイメージ。他の作品をもっともっと読みたくなった。〈死んだ弟の元恋人は、すでに十九分遅刻している。〉不穏な冒頭からは終盤の、結末の展開は想像出来なかった。薫子と小野寺せつな、個性的で対照的でもある女性たち。困難な人生を歩んで来たり、人それぞれの人生の山あり谷ありを経験したり、複雑な人間関係や難しそうな環境を必要以上に暗くなる事なく上手く描いている。感動の1冊だと感じた。
が「ナイス!」と言っています。
薦渕雅春
第170回直木賞受賞作。店頭にサイン本が並んでたので購入し、しばらく積読状態だったが読了。「十二月の都大路上下ル」「八月の御所グラウンド」の2作品が収められていたがともに面白かった。京都御所にグラウンドがあるというのもビックリ。主人公・朽木くん、お盆前に彼女と別れたばかり。「あなたには、火がないから」「嫌いになる前に別れる」目をそらさずに告げた彼女から、逃げるように先に目をそらしたのは俺の方だった。〈夏の殺人的な蒸し暑さと、冬の無慈悲な底冷えを交互に経験することで、京都の若者は・・・〉の下りが気に入った。
が「ナイス!」と言っています。
薦渕雅春
「小説推理」に掲載されたもの。近未来の設定か。スマートフォンからゴーグルと呼ばれたりする眼鏡型のVRツールに主役が取って代わった世界。実際の殺人事件とVRゲーム内での事件が並行して進んで行く感じ。実際はVRゲームのストーリーを知っててそれを真似て事件を起こしているのだろう。ある事で警察を辞めてしまった元刑事が引きこもってゲームに夢中になってるという設定も面白い。元同僚からの依頼でゲームを進めていき、最後には犯人が仕掛けたカラクリに気づく。終盤に近づいてこの中に犯人がいないと残りページが・・・とは感じたが!
が「ナイス!」と言っています。
薦渕雅春
珍しく原作を読むよりも先に映画を観た作品。思うに原作・小説の方が描写も細かくて、事実関係、人間関係も分かりやすく上手く描かれていたと思う。映像の方が視覚に訴える効果、そして俳優の演技により心に残り、印象的でもあり衝撃を受ける点は多々あるとは思う。ストーリーとしてはよく練られていると感じたし、終盤はビックリするような展開、ドンデン返しと言うのとはチョッと違ったイメージだが衝撃的。法律の知識、法廷での知識を散りばめながらも社会的な問題にも触れている。原作には映画では登場して来なかった重要な役割を果たした人も。
が「ナイス!」と言っています。
薦渕雅春
今まで読んだ著者のシリーズ『東京バンドワゴン』とも『駐在日記』とも違ったテイスト。読み終えて分かった、本著の前日譚『〈磯貝探偵事務所〉からの御挨拶』もあり近日文庫化の予定とのこと。本著は失踪した(と思われる)有名女優さんの姉の行方を探すことから始まるのだが、終盤近くまで最悪の事態を想像させる不穏な流れ・・・。ページが進むにつれ、所々にヒントも散りばめられていて読者も一緒に推理して行ける。著者もなかなかのストーリーテラー、推理小説も上手いと改めて実感。終盤、結末に向けては予想を超える内容だった。面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
薦渕雅春
『アリバイ崩し承ります』で知った大山誠一郎さん、最近はこのシリーズか!『ワトソン力』を読んだ時もその発想に感心したが、シリーズとしてじゅうぶん成り立つし映像化もして欲しいと思う。ワトソン力とは、持ち主が謎に直面すると無意識のうちに発動し、一定範囲内にいる人間の推理力を飛躍的に向上させる能力である(残念ながら、持ち主自身の推理力は向上しない)。和戸宗司が自分の能力に気づいたのは小学校五年生。ワトソン力と命名したのは、シャーロック・ホームズの相棒であるワトソン医師もこの能力の持ち主だったのでは、と思ったから。
が「ナイス!」と言っています。
薦渕雅春
著者の作品では「行動心理捜査官・楯岡絵麻」のシリーズが思い浮かぶが、「犬を盗む」もあり、著者は犬好きなのかな?とも。本著は出だしからしばらくは犬を題材に SNS や出版で稼ごうとするストーリーかと思わせたが、実際は殺人事件に絡むミステリーと言ったところか。ストーリーの重み、犯行の動機やその過程、様々な点で本格的なミステリーとは言えないような欲求不満は残るものの、本著の真のテーマはそこにはないのでは?と思うと納得も出来るし面白く読める。人と犬との関わり、心の触れ合い、著者はやっぱり犬が好きなんだろうな、と。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/05/29(4198日経過)
記録初日
2012/12/12(4366日経過)
読んだ本
2094冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
686169ページ(1日平均157ページ)
感想・レビュー
2041件(投稿率97.5%)
本棚
119棚
性別
年齢
61歳
血液型
A型
職業
役員・管理職
現住所
香川県
URL/ブログ
http://www.facebook.com/profile.php?id=100004106894349
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう