旧版からずっと気になっていた変な訳が(例: 第6章 D. 「経済的なのれんと会計上ののれん」に出てくる"純有形固定資産"が第5版では"純有形資産"に)修正されていた一方で、今まで問題なかった箇所が逆の意味にとれるような訳に変わっていて、引っかかった。
新たな誤訳の箇所: 第6章 A. 「イソップと非効率な藪の理論」中、P. 454 3行目の「〜成長の不足によって利益がむしばまれる可能性もあります。」は旧版では「成長によって利益が蝕まれる可能性もあります。」の方がまだ妥当。成長のために投じる必要がある金額と将来その成長によって得られるキャッシュフローの割引現在価値との比較をしているので、成長率が足りる足りないの問題ではない。ついでにいうと、「利益がむしばまれる」ではなく「価値が毀損される」の方が翻訳としては適切だと思う。
東京都内在住のサラリーマン。
小説もエッセイもノンフィクションもビジネス書も(ついでにマンガも)読む雑食派です。
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