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2022年5月の読書メーターまとめ

やいっち
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15
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6766ナイス

2022年5月に読んだ本
15

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2022年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やいっち
読むたび、哀切痛切の念が深まる。結核での24歳での死。「生活に苦しみながら、『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』といった秀作を発表。文壇から絶賛され、わずか1年半でこれらの作品を送り出した後、24歳6ヶ月で肺結核により夭逝した。」  ガロアじゃないが、白鳥の歌にしても凄絶過ぎるな。感想なんて書けそうにない。
やいっち
2022/05/20 12:00

明治時代の(少なくとも)途中からは国家のトップに(も)人物がいなくなった。それは男どもの愚かさもあるが、女性らが声をあげ(あげることができ)なくなったからではないか。社会の半分の人達の知恵や勇気が封殺されたら、社会は半身不随じゃないの?

やいっち
2022/05/23 01:44

「森まゆみは、女性が小説だけで身を立てようと志したのは「日本史上初の無謀な決心」と位置付けている」という。  全作品を読み尽くすのは難しくないはず。が、富山の書店には「大つごもり」や「十三夜」などの代表的な作品すら在庫がない。なんて文学的貧困なんだろう。

が「ナイス!」と言っています。

2022年5月にナイスが最も多かったつぶやき

やいっち

2022年4月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4547ページ ナイス数:8400ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/556130/summary/monthly/2022/4

2022年4月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4547ページ ナイス数:8400ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/556130/summary/monthly/2022/4
やいっち
2022/05/01 16:31

他にも、遠藤周作「海と毒薬」など印象的な本があった。ただ、お陰さまで仕事が忙しくなり、思ったほどは読めなくなった。ま、善戦かな。

やいっち
2022/05/01 16:32

画像は過日 撮った庭の野草。花の名は不明。

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2022年5月の感想・レビュー一覧
15

やいっち
ル・クレジオによる韓国の首都ソウルを舞台の小説。彼には韓国を舞台の小説は初めてではない。招きもあり、韓国の街を相当に歩き回ったとか。土地勘もあって、ただの旅行者の印象に留まるものではない。むしろ異邦人だからこそ、本国人(の特に若い人)が見失った土俗的で自然に霊を嗅ぎ取る文化、日常の中に輪廻転生を生きる文化を効果的に物語に取り込んでいる。
やいっち
2022/06/01 01:41

自分の中では、ル・クレジオは詩的イメージの豊穣さの印象が圧倒的であった。が、本書を読んで、ル・クレジオは物語の力を信じている作家だと痛感させられた。ポール・オースターばりに物語を、時に物語の中に物語を入れ子にしてまで創り出してしまう。そうか、ル・クレジオはそんな作家だったのか。これは吾輩のル・クレジオ理解が貧弱だったことなのだろう。

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やいっち
読むのがやや苦痛。比べるのも筋違いだろうが、ドストエフスキーの「死の家の記録」とは雲泥の差。こちらは少なくとも4回は読んだが、ソルジェニツィンのは通読も苦しいかも。ノーベル文学賞受賞は政治的な思惑なしとせずと揣摩憶測していて、反発もあって敬遠してきたのだった。偏見かも、という懸念を抱きつつ。あるいは判断に間違いはなかったのか。「収容所群島」を読んでから、最終判断すべきか。
やいっち
2022/06/01 01:39

読了して…決して月並みではないけれど(そうでないと、さすがにノーベル文学賞は無理)、傑出しているとは云いづらい。読み続けるのが苦痛だったのは確か。仕事の合間に何とか読み流した。

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やいっち
出版社の内容案内によると、「「その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました」。一〇〇年前、一人のアイヌの少女がこの一文から始まる一冊の本を残した。一度は忘れ去られた知里幸恵はなぜ復活し、アイヌの魂の象徴的存在となったのか。『神謡集』ノートや日記など未公開や新資料をもとに、「生の限りを書かねばならぬ」との誓いに殉じたその生涯を描く」というもの。
やいっち
2022/06/01 01:37

「2008年10月には、NHKの『その時歴史が動いた』で幸恵が詳細に取り上げられ」(Wikipediaより)たこともあるらしい。  余談だが、 北海道開拓……。富山からも多数。アイヌからしたら、植民地支配。徹底的に虐げられた。欧米が中南米を……なんて言ってる場合じゃなかった。和人の仕打ちの歴史をこそ知らなくっちゃと、猛省を迫られた。

やいっち
2022/06/01 01:37

個人的な思い出をメモると、吾輩が初めてアイヌ文化(?)に接したのは、1972年の6月。友人と北海道をテントを背負ってのキャンプ旅行をした際のこと。登別だったか記憶は定かではないが、某所でアイヌらしき風貌の方が木彫りの実演販売をしていた。極めて簡素…安直な木彫りと呼ぶのも躊躇われる人形を売っていた。つい勢いで買ってしまった。今も部屋の片隅に残っている。

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やいっち
十日余りを費やして26日読了…。ただの通読かな。白文は読めないし。それでも少しは楽しんだ。本書については随時、メモ書きしてきた。  いきなり下巻からってのも変則的だが、恐らく上巻からでは上下二巻を読破する気力が萎えるからだったろう。  だが、下巻だけでも江戸時代の漢詩の世界の広がりと層の厚さをしることができた。巻末には、編訳の揖斐氏による解説があり、あるいはこちらを読んでから取り組んだほうがよかったか。
やいっち
2022/05/27 11:40

そう、漱石や鴎外は別格として、三島由紀夫や石川くらいかな。我輩は、せめて漢詩の本くらいは買っていきたい。

やいっち
2022/05/27 11:52

維新なんて発想は、上意下達、男尊女卑の時代だからこそ。いまだと、まさに時代錯誤。

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やいっち
ビジネスや政界官界で出世を志す方向けか。出世には無縁というか、考えたことのない我輩にはやや退屈な書。父の蔵書なので読んだ。父は篆刻の勉強のため、中国の古典に関心があったか。
やいっち
2022/05/25 02:12

一貫してノンポリ……事勿れ主義の我輩を数年 確かめて奴等は我輩を監視の対象から外した……。

やいっち
2022/05/25 02:14

ちなみに奴は、今では国際的公的機関のスタッフ。平和を愛し、困った人たちのために活動する志は一貫してる。

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やいっち
あの「天地明察」の作家。……にしては……。
やいっち
2022/05/24 00:56

作家名と表紙絵に惹かれて(?)手にした。うーむ。責め絵では、伊藤晴雨に敵わんな。エロ度では……

やいっち
2022/05/24 00:57

伊藤晴雨の責め絵は、若いうぶな我輩をどれほど悩ませたことか。

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やいっち
6年ぶりの再読。この間に起きたことと云うと、なんといっても、一昨年からの新型コロナ騒動。こちらはウイルスだが、その前に微生物の世界も未解明の部分があまりに大きい。今般のコロナウイルスは、免疫に絡んで、自己・非自己の識別自体の問い直しをも迫っている。宇宙像の大変貌が劇的な渦中にある中、微細な生物・非生物の世界でも理解の大変貌が劇的に遂げられつつある。
が「ナイス!」と言っています。
やいっち
読むたび、哀切痛切の念が深まる。結核での24歳での死。「生活に苦しみながら、『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』といった秀作を発表。文壇から絶賛され、わずか1年半でこれらの作品を送り出した後、24歳6ヶ月で肺結核により夭逝した。」  ガロアじゃないが、白鳥の歌にしても凄絶過ぎるな。感想なんて書けそうにない。
やいっち
2022/05/20 12:00

明治時代の(少なくとも)途中からは国家のトップに(も)人物がいなくなった。それは男どもの愚かさもあるが、女性らが声をあげ(あげることができ)なくなったからではないか。社会の半分の人達の知恵や勇気が封殺されたら、社会は半身不随じゃないの?

やいっち
2022/05/23 01:44

「森まゆみは、女性が小説だけで身を立てようと志したのは「日本史上初の無謀な決心」と位置付けている」という。  全作品を読み尽くすのは難しくないはず。が、富山の書店には「大つごもり」や「十三夜」などの代表的な作品すら在庫がない。なんて文学的貧困なんだろう。

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やいっち
古書店で発掘した本。 「1974年、32才の若き画家は、海で逝った― 未公開の日記、スケッチブック等、50冊を超えるノートより、60~70年代を駈け抜け、2000点余の絵を描いて夭逝した芸術家の核心に迫る」というもの。 父は画家の難波田 龍起である。偉大な父を持つ才能ある若者のプレッシャーたるや!
やいっち
2022/05/19 01:16

本書の題名の「終着駅は宇宙ステーション」は、22歳の頃の作品名からのようだ。カラーも含め図版多数なのが嬉しい。  本書については、折々呟いてきた:

やいっち
2022/05/19 01:16

16歳からの日記。16歳の頃は、生真面目でその年代らしく、あるいは我輩が書いたかもしれない……それが19歳の頃、史男は自らの芸術家たらんとする衝動……意志が急激に…爆発的に高まる。時に二階堂奥歯かのような呟きも……。意思を固めたのか。ギリギリ瀬戸際の魂の叫び。何者かたらんとし、何者でもない現実との落差は、あまりに巨大。

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やいっち
科学界随一のエンターテイナーという謳い文句…実績。確かに面白いが、平明とまでは言えない。あるいは自宅で読んだほうがよかったか。  注釈が詳細極まり、本文もだが、少なくとも邦訳されている注釈は見逃せない。  著者は神経科学者であり脳の研究者で、主に記憶のメカニズムの研究に取り組んでいる。だが、触覚の研究者ではない。一般向けの解説にも力を入れているとか。
やいっち
2022/05/16 02:33

自身が語るように、触覚研究の大ファンとして本書を書いた。訳者あとがきにあるように、「詳細な科学的解説と日常的エピソードを巧みに混ぜ合わせながら、脳と神経の世界を案内してくれる。」  さらに蛇足でなく訳者は付け加える。「何かにつけて話が性的な方面に流れがちになるところも相変わらず」なのだった。

やいっち
2022/05/16 02:33

触覚は、性的触れあい戯れに見られるように、極めて総合的なもの、人間(に限らず)の感覚の基本そのものだ。分かったことも膨大だが、分からないことも多々あることも事実。奥行きは深い。触覚は分かったようで分からない世界。だからどれだけ探求しても果てることはないだろう。難解な部分もあるが、楽しんで読むことが肝心だろう。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
古書店で発掘した本。容易に想像されるように、大奥にビビビと来ての疚しい(?)期待で手にした本。  が、内容は学術的とまでは言えないが、江戸時代の知見たっぷりの、江戸関連の著書を何冊も出されている、都市史研究家ならではの本。「性と子造りから読み解く徳川二百六十五年。多くの子どもを存分に活用した家康。大奥“お世継ぎ戦争”負の遺産。女系相続の「農工商」。お妾という習俗の本質…縁組と後継ぎから迫る江戸の統治システム」がこれでもかと示される。
やいっち
2022/05/13 02:49

家康に限らず武家は家を存続させるため、小作りに戦以上の戦いを夜毎繰り広げていた。それこそ懸命に。女児が生まれたら、闇に葬られることも珍しくなかった。女は借り腹の対象に他ならない。男系の系譜を保つには側室は不可欠だったと思い知る。天皇家の存続で男系女系論議がなされているようだが、本書で男系を保つことの困難さを学ぶべきだろう。そのために一石を投じた本ではないのだが。

やいっち
2022/05/14 11:44

小作り → 子作り

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
内容は、出版社による、「18世紀から19世紀までのフランスにおける「生きた人体の医学的実験への供与システム」を政治思想史、医学史の両分野から描き出すと同時に、フーコーの時代の記憶を刻みながら、テクノロジーへの関心を通して哲学と医学史の新しい協働の可能性を示す。」に尽きる。  吾輩は書店で本書を見出し、軽率にも、人体実験の哲学の人体実験だけに惹かれて籠に入れた。自分の体で実験する…といった類の本と同列に見做し期待していた。興味本位で読む本ではない。
やいっち
2022/05/13 02:47

表題の、「「卑しい体」がつくる医学、技術、権力の歴史」が肝心。「卑しい」とは時代によって政治体制などによって変わるが、「人体実験に供与される運命にあった人々は、死刑宣告を受けた者、懲役中の者、獄につながれた者、孤児、娼婦、植民地住民、瀕死の病人であり、その境界性には常に道徳的言説が用意されていた。」わけである。

やいっち
2022/05/13 02:48

そこにマルクスの「資本論序文」で指摘されているように、プロレタリアートも含めていいだろう。何ゆえかはネタバレになるので書かないでおく。クロード・ベルナールやパスツールやコッホらを観る目も変わる。ずっしりと重い読後感だけは保証できる。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「銀行員として働きつつ、郷愁をテーマに多くの詩作を行う。専ら旅を題材とした詩を作り、山国や北国の自然、日常生活を初々しい感覚で表現した叙情詩集「青い夜道」(昭和4年)を発刊。多作ではなくマイナーポエットとも評されるが、一貫して日本の自然や生活に根ざした詩を作り続け、吉行淳之介は象徴的に「青い夜道の詩人」と評している。詩作のほか散文や俳句も手がけている。堀口大學らと交友関係があった。」
やいっち
2022/05/06 13:51

この冊子の表題は、「田中冬二著作集」だが、「田中冬二作品集」だと思う。

やいっち
2022/05/07 12:17

地元富山の作家詩人を読む一環。冬二は父の任地福島市で生まれた。父は今の黒部市生地町生まれ。母やえ(え はや行のえ)は、水橋生まれ。母の母は、安田銀行の創始者安田善次郎の妹。だからか、大学卒業後、安田銀行に入社。詩集「青い夜道」が有名。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
仕事の合間に読んでたが、中身の充実ぶりに、昨日から自宅で。日本の文学の深さを富山の文学事情から。惜しむらくは(装丁の質素さは置くとして)索引が、ないこと。内容からして必須(但し、目次が充実してる)。あと、有名無名な作家が多数。それはいいのだが、(我輩の素養のなさはさておいて)未知の作家の名前(漢字表記)が読めない! 一部地名も。
やいっち
2022/05/08 23:06

我が郷土ゆかりの小説を知りたくて、半ば資料集のつもりで読み出した。とんでもなかった。多数の作品が簡潔にダイジェストされてて、凝縮された短編集みたい。失礼な言い方ながら、掘出し物の本。恐らく今後も拾い読みはさせてもらう。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「世界を観察することに徹しようとする彼だが…」彼は観察者に徹することはできない。そもそもなにゆえ観察者たろうとするのか。それは現前するはずの現実世界をありのままに捉えたいという欲求から。これまでの自分は、観る主体と見られる客体とがどこまでも対峙するに留まっていた。対峙するどころか、波動関数の崩壊のように、一旦、客体を捉えたと思った瞬間、それは思いもよらない他人行儀な<実体>となり、ありのままの、そこにあったはずの現実とは懸け離れたものに成り果てる。
やいっち
2022/05/04 02:18

観察することで、雲のように掴みどころのない陽炎のような状態ながらも、眩く煌めていた掛け替えのない現実を収縮…崩壊…委縮させるのではなく、そこにそのままにあらしめようと希(こいねが)うのである。

やいっち
2022/05/04 02:19

とめどなく繰り返す波、豊かでぷっくりした幻のような女性の乳房、夜空の星座、月の満ち欠け、ありとあらゆる現実世界…。私が眺めることで崩壊させてしまうなら、いっそのこと私などいなけば世界は安泰で平穏なのか。言葉こそが、書物こそが私を世界から遠ざけている元凶なのではないか。記述すること、考えることはやめにしよう。「その瞬間、かれは死を迎える。」

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(3582日経過)
記録初日
2005/04/30(7177日経過)
読んだ本
1829冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
639587ページ(1日平均89ページ)
感想・レビュー
1706件(投稿率93.3%)
本棚
12棚
性別
血液型
A型
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。生活のために仕事も。家事や庭仕事もなんとか。
読書は雑食系かな。でも、読めるのは月に十数冊なので、実際には幾つかのジャンルに限られてるみたい。
苦手なのは、専門書や法律、マニュアル本など。
小説やエッセイを書いたりしてます。
バイクでのミニツーリングを折々。
グルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、仕事や家事でなかなか実現しない。昨年(23年)末、薪ストーブ設置。庭木の枝葉を焚き火代わりに燃やしてます。薪はなくて柴だけなので、心底寒い時だけ。焔と共に柴の燃えてはぜる音が心地いい。


外部ブログも20年以上になりました:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/

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