読書もだけど、猛暑(水不足)で庭の草木が弱ってるのが気にかかってる。 2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:4898ページ ナイス数:7920ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/556130/summary/monthly/2023/8
数年前、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」で『平家物語』を読んだことがある。古川日出男の翻訳版。好評もあったようだが、吾輩はテイストが合わなかった。急いで 杉本 圭三郎全訳注の『新版 平家物語』(講談社学術文庫全四巻)にて読み直した。
「やはり、伝統に掉さす作品がいい。盲目の琵琶法師によって琵琶を弾きながら語られた「平曲」風が、聞き手に分かることを配慮しているようで、分かりやすい気がする。ちなみに本書の杉本圭三郎による訳がいいね」などと感想を呟いている。今までいろんな注釈本を読んできたが、分からなくとも原文の雰囲気に接するのが大事とつくづく思う。
もう40年近く前になりますが、メリル・ストリープ主演で「愛と哀しみの果て」という映画になりました。監督はシドニー・ポラック、音楽はジョン・バリーでもちろん素晴らしいのですが、モーツァルトのクラリネット協奏曲(五重奏も)が実にアフリカの大自然にマッチしていました。原作もぜひ読んでみたいです。https://www.youtube.com/watch?v=eWZ2adCaKo4
1985年公開の『愛と哀しみの果て』(監督はシドニー・ポラック。主演はメリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード)が、1937年に出版されたアイザック・ディネーセン『アフリカの日々』が原作だったとは、恥ずかしながら初めて知りました。この作品をどう脚色して映画化したのか、想像も付きません。吾輩こそ、映画を観ないといけないですね。ありがとうございます。
尚、バシュラール著の『水と夢』は再読で、初読の際、小文を綴ったことがある:「バシュラール『水と夢』の周辺」 また、バシュラールに刺激されて、以下のようなことを書いたこともあるが、言うまでもなくバシュラールに引きずられ影響されての、我流の世界認識の呟きである(「蝋燭の焔」を「水の雫」に置き換えても、ほとんど意味は変わらないように思う!):
きっと、魂を見詰め、見守る意志にこそ己の存在の自覚がありえるのかもしれない。風に揺れ、吹きかける息に身を捩り、心の闇の世界の数えるほどの光の微粒子を掻き集める。けれど、手にしたはずの光の粒は、握る手の平から零れ落ち、銀河宇宙の五線譜の水晶のオタマジャクシになって、輝いてくれる。星の煌きは溢れる涙の海に浮かぶ熱い切望の念。 (以下略)
やがて船でしか渡れない島に橋が架橋され、一大リゾート地へと変貌を遂げていく。まさにその真っ只中へ今や老残の身となった嘗ての若手研究者が再訪する。その変化に圧倒される。信仰の山は崩され…。 それでも、変わらないものがある。それは海うそ。自然の大いなる現象。
だけど、今日の我々は知っている。大いなる自然すら我々が今 破壊しつつあることを。現下にあって、再度こういった作品に挑戦するとして、梨木香歩はどう描くだろうか。
ジャニーズ問題でも、テレビや新聞など大手のマスコミが一切採り上げないことで、若年の少年たちへのおぞましい犯罪を半世紀にわたって見逃してきた、その共犯とまでは言えなくても、結果的には幇助してきたのではないか。その反省は、まるで見えない。木で鼻を括ったような建前だけの声明で終わっている。
(権力側による)監視を是とする傾向は、カメラ映像の次元を遥かに超えて我々の社会を腐らせている。その辺りまで踏み込まないと、やはり視野の狭さ……上質の(?)娯楽小説だなと思ってしまう。というか、最初からエンタメなんだから、我輩は無いものねだりしてるってことかな。
自分としては、上記の事情もあって、『鉄道員(ぽっぽや)』をもう少し書き込んでほしかったという思いが募り、ちょっと拍子抜け。…なのだが、どの短編もさすがに読ませてくれる。
読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。生活のために仕事も。家事や庭仕事もなんとか。
読書は雑食系かな。でも、読めるのは月に十数冊なので、実際には幾つかのジャンルに限られてるみたい。
苦手なのは、専門書や法律、マニュアル本など。
小説やエッセイを書いたりしてます。
バイクでのミニツーリングを折々。
グルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、仕事や家事でなかなか実現しない。昨年(23年)末、薪ストーブ設置。庭木の枝葉を焚き火代わりに燃やしてます。薪はなくて柴だけなので、心底寒い時だけ。焔と共に柴の燃えてはぜる音が心地いい。
外部ブログも20年以上になりました:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/
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自分としては、上記の事情もあって、『鉄道員(ぽっぽや)』をもう少し書き込んでほしかったという思いが募り、ちょっと拍子抜け。…なのだが、どの短編もさすがに読ませてくれる。
こうなったら、「壬生義士伝」や「蒼穹の昴」など長編に期待してしまう。そして長編版の『鉄道員(ぽっぽや)』をと願ってしまう。