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2025年1月の読書メーターまとめ

tacchiniyan
読んだ本
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感想・レビュー
4
ナイス
419ナイス

2025年1月に読んだ本
4

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

tacchiniyan
1970年、チリ共和国。サルバドル・アジェンデが大統領に当選した。アジェンデ政権は議会制のもとで社会主義国家を実現することを目指した初めての政府で、国際的に注目を浴びたが、成立後3年たらずの1973年。奇しくも9月11日、軍部のクーデターによって倒された。その後は アウグスト・ピノチェトが実質上の政権を握った。しかしクーデターの水面下で民主化要求運動が続いていた。それは1983〜1984年にかけて高揚期を迎えるが、軍部は1984年11月、戒厳令を布告した。同じ時期に映画監督のミゲル・リッティン→
tacchiniyan
2025/01/03 21:05

(1942年〜 )はチリ共和国への潜入を計画した。ミゲル・リッティンは、1973年のクーデターの際に逮捕・監禁・拷問という立場にいたが、収容所に連行されるのを免れ、亡命していた。潜入し際しては、ウルグアイ人に変装。チリ・イタリア・フランスのチームを組み、撮影は極秘裏に行われた。レジスタンスと連絡をとるために日本製のラジオが使われたという。乱数で連絡したのだろうか? 盗聴はなかったのか? 国家警備隊員や愛国戦線のメンバーとのやりとりなどハラハラする場面もあるが、最終的にモネーダの宮殿にはアジェンデを想わせ→

tacchiniyan
2025/01/03 21:18

るものは何ひとつおいていなかったという。軍の不満分子と会うために暗号を把握したが、数日経っても先方からの連絡はなかった。リッティン監督が帰国した時の話をガルシア=マルケスがまとめたのが本書である。いかんせん、直訳調で何を言わんとしているのか理解し難い箇所がある。小学生の頃、チリのクーデターについて知った。子供心に戒厳令のことを社会の教師だった父に尋ねた。戦前にはあったが今はないという話だった。緊急事態宣言の時は不安から恐怖に陥った。韓国の非常戒厳、憲法への緊急事態条項について考えようと手にした。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

tacchiniyan

ひとりで食べるお雑煮や御節…お正月は静かだな。御節はナチュラルハウスで少量を注文したよ。お雑煮・たたき牛蒡・蒸し鶏肉だけ作った。聚楽第は口当たりがよすぎる。

ひとりで食べるお雑煮や御節…お正月は静かだな。御節はナチュラルハウスで少量を注文したよ。お雑煮・たたき牛蒡・蒸し鶏肉だけ作った。聚楽第は口当たりがよすぎる。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
4

tacchiniyan
父の本棚より。父が教員だった頃、同じ学校の教員だった三尾公三氏から学校新聞の作り方について、相談を受けたという。もっとも写真週刊誌「FOCUS」の表紙を手がけるずっと前の話。後年、高島屋で「心象空間への誘い 三尾公三展」で再会したと聞いた。本書はデッサンから完成までの過程が詳細に書いてある。写真を使っていると思われがちだが、モデルを前にデッサンした下絵を歪ませて、トロンプルイユや錯視・幻覚的な画面をエアブラシによってリアルに描いている。シェイプド・キャンバス(変型パネル)を使うから表現に広がりが感じ→
tacchiniyan
2025/01/17 15:05

られる。エアブラシを使うのは、アナログ写真のフィルムを印画紙に焼くような、手仕事の痕が残らないようにするためだという。技術を習得するため京都市工業試験場(現在の京都市産業技術研究所)へーー昼間は中学校の勤務があるので夜間に通った。ご尊父様は婦人科の医者で、ご長男は画家だった。ご次男は歯科医。三男の公三氏も医者になるべく受験したが不合格だったので、ご尊父様に好きな道へ進むのを許されたというが、婦人科の画家になったと「あとがき」にユーモアをまじえて書いてある。1924年、名古屋市生まれ。京都市立絵画専門学校→

tacchiniyan
2025/01/17 15:06

日本画本科卒業(現在の京都市立芸術大学美術科)。帰郷して中学校の美術教員になる。1950年に京都に移り、洋画に転向してからは、1964年まで光風会に出品した。一時期はセメントを使った抽象表現を試みていた。1968年、アカデミックな場から離れ、裸婦などを描く独自の世界を築いた。2000年、死去。

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tacchiniyan
2022年2月10日、京都みなみ会館で観た。駅周辺や通りに通行人や観光客は少なかった割に、館内はほぼ満席だった。王家衞監督によれば、二部構成の映画にしようと考えていたが、一部を撮影したところで二部を合わせた予算を超えたという。トニー・レオンが唐突に現れて、わだかまりが残ってしまう。物語が背景とする年代と生まれた年代が一致するので、懐かしい…。それと何だか気だるい感じがする。監督は外国文学をたくさん読むらしい。プイグ著『天使の恥部』から刺激を受けて、映画を撮影したという。あのオムニバス形式の小説は好き。
kaoru
2025/01/11 18:58

『欲望の翼』、レスリー・チャンがとても印象的でした。

tacchiniyan
2025/01/11 19:42

kaoruさん、こんばんは。そうでしたね。劇場でデジタルリマスター版を観ました。

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tacchiniyan
1970年、チリ共和国。サルバドル・アジェンデが大統領に当選した。アジェンデ政権は議会制のもとで社会主義国家を実現することを目指した初めての政府で、国際的に注目を浴びたが、成立後3年たらずの1973年。奇しくも9月11日、軍部のクーデターによって倒された。その後は アウグスト・ピノチェトが実質上の政権を握った。しかしクーデターの水面下で民主化要求運動が続いていた。それは1983〜1984年にかけて高揚期を迎えるが、軍部は1984年11月、戒厳令を布告した。同じ時期に映画監督のミゲル・リッティン→
tacchiniyan
2025/01/03 21:05

(1942年〜 )はチリ共和国への潜入を計画した。ミゲル・リッティンは、1973年のクーデターの際に逮捕・監禁・拷問という立場にいたが、収容所に連行されるのを免れ、亡命していた。潜入し際しては、ウルグアイ人に変装。チリ・イタリア・フランスのチームを組み、撮影は極秘裏に行われた。レジスタンスと連絡をとるために日本製のラジオが使われたという。乱数で連絡したのだろうか? 盗聴はなかったのか? 国家警備隊員や愛国戦線のメンバーとのやりとりなどハラハラする場面もあるが、最終的にモネーダの宮殿にはアジェンデを想わせ→

tacchiniyan
2025/01/03 21:18

るものは何ひとつおいていなかったという。軍の不満分子と会うために暗号を把握したが、数日経っても先方からの連絡はなかった。リッティン監督が帰国した時の話をガルシア=マルケスがまとめたのが本書である。いかんせん、直訳調で何を言わんとしているのか理解し難い箇所がある。小学生の頃、チリのクーデターについて知った。子供心に戒厳令のことを社会の教師だった父に尋ねた。戦前にはあったが今はないという話だった。緊急事態宣言の時は不安から恐怖に陥った。韓国の非常戒厳、憲法への緊急事態条項について考えようと手にした。

が「ナイス!」と言っています。
tacchiniyan
「まひろ」の撮影日記…クランクインの半年前から書道の練習をしていたらしい。吉高さんは左利き。書道の根本知先生の指導を受け、撮影は「おびえながら挑んだ」という。第34回「曲水の宴」で羽觴(うしょう)をラジコンで動かしていたことは驚いた。中宮彰子の出産と祈祷のシーンを見て、父が持っていた『日本の歴史 第3巻・平安貴族』(読売新聞社、1959年)の口絵…日本画家・安田靫彦「御産の祷」を想起させた。大河ドラマプレイバックは「炎立つ」(1993年)はあまり記憶がない。渡辺謙も里見浩太朗も「べらぼう」に出演される。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/26(3096日経過)
記録初日
1970/01/10(20126日経過)
読んだ本
664冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
143783ページ(1日平均7ページ)
感想・レビュー
615件(投稿率92.6%)
本棚
13棚
性別
現住所
京都府
自己紹介

ニックネームのtacchiniyanは、イタリア語っぽく「タッキニヤン」と発音します。

海外文学・日本文学・歴史・美術・音楽などの本。また、両親が遺してくれた本、自分で買った本を少しずつ読んでいます。

毎日、旧約聖書(新共同訳)と、犬養道子『新約聖書物語』(新潮社)を読み。礼拝の予習でNew King James Version(欽定訳聖書)を読むのが日課になっています。

絵やイラストを描きます。アイコンは「歌っているのは誰」(2024年)の部分です。

日本基督教団 京都葵教会(プロテスタント)の教会員です。2024年5月現在、礼拝と聖歌隊の練習は行われています。毎月、昼食会や各委員会、青年会などの交わりがあります。

8年間、印刷会社でグラフィックデザインを手がけ、19年間、修学旅行の資料を扱う出版社で編集をしていました。そして5年間、古美術商の出版部に勤務したのち躁鬱病・パニック障害で休職しました。精神障害者2級です。ご理解をお願いします🙏

愛猫「まる」と暮らしています。弟がいます。

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