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2024年11月の読書メーターまとめ

鉄之助
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2024年11月に読んだ本
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2024年11月のお気に入り登録
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2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

鉄之助
誰にでもある、”消したい過去”のひとつやふたつ。いやそれ以上の忘れたい人生の数々…。私にもいっぱいある! そこで登場した戸籍交換ブローカー。別の男として生きる羨望を、実にリアルに感じられた。「誰も”本当”の名前を知らない」ある男、を追跡した城戸弁護士の執念にトキメキながら読み進めた。「その偽りは、やがて成就した愛によって赦されるだろうか?」。それを本物の愛という…。いつまでも心に響くテーマだった
iroiro
2021/11/06 17:40

そうですね。消したい過去、忘れたい人生な数々。私もあります。でも、別の人として生きることは、怖くて切ない人生に思える。テーマが重くて、しばらく余韻に浸りました。

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2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

鉄之助

2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3193ページ ナイス数:926ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/753469/summary/monthly/2024/10

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2024年11月の感想・レビュー一覧
16

鉄之助
東日本大震災から1年半後の、2012年8月から始めたドリアン助川の「奥の細道」紀行。松尾芭蕉が約300年前にたどった道をほぼなぞる、放射線の線量計との「同行二人」。行く先々で放射線量を測りながら、折り畳み自転車を自ら走らせる旅だった。年間換算にしたら1ミリシーベルトを大幅に超えるホットスポットもあり、被害の実態がリアルに伝わった。「私は旅人、作家、朗読者、歌い手」というドリアン。今後の活動から目が離せない、と思った。
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鉄之助
タイトルのキャッチーさに比べ、ちょっと地味な装丁に惹かれてて読んでみた。予想以上に面白かった。日本人で「フルタイム画家」=絵画一本で食べている人は「30~50人しかいない」。この現実に驚いた。画家の取り分は、売価の約3割! にもびっくり。「好きな絵」と「いい絵」は違うとか、やりたいことを見つける近道とか…目からうろこの視点がたっぷりな1冊だった。
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鉄之助
このエッセイ集を片手に、京都を旅したいな、とつくづく思った。葉室麟はかつて、雑誌の取材にこう答えていた。「歴史の主役が闊歩する表通りではなく、裏通りや脇道、路地を見てみたい」。死の2年前、「人生の幕が下りるその前に、見るべきものを見ておきたい」と京に仕事場を移した。彼でなければ書けない、古都の魅力が溢れている。「京の川中島合戦」の項では、日本史に刻まれたこの合戦を有名にした「PR名人」二人にスポットを当てる。謙信ビイキの関白・近衛前久と、信玄に追放された父・武田信虎。歴史の”皮肉”が面白かった。
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鉄之助
リアリティ溢れる、セリフの数々に参った! 「シャバに出てみたら、代紋がなくなっちまってましてね。まったく何のために懲役かけたんだかわかりゃしません。笑い話ですわ」。「毎日これだけ修業したから、今のおめえがあるんじゃないか。親の言いつけにまちがいはねえんだ!」などなど、グッとくる。 短編に味がある、浅田節の記念碑だ。
A-Dash
2019/10/20 15:47

ナイスありがとうございます。

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鉄之助
太宰が通っていた喫茶店、嶽(だけ)温泉の”嶽きみ”(とうもろこし)…。地元民にとってうれしい設定、第1編から面白く、引き込まれた。偏屈な准教授と大学院生の師弟愛が魅力。民俗学とは、「就職の役には立たない。だが、人生の岐路に立ったとき、その判断の材料を提供してくれる学問だ」とは名言だ。日本人とは? その日本人が敬う”神”とは? いまこそ、考えるべきテーマ 満載だった。日本人の原風景を訪ねる旅をしながら、日本の美しい四季も追っている。夏川草介さん、お見事!
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鉄之助
幕末から明治にかけて活躍し「画鬼」と言われた、天才絵師・河鍋暁斎が亡くなるところから物語は始まった。まさに「星落ちて」だ。タイトルの読点「、」が効いている。その娘・とよ の偉大な父への愛憎が、読んでいてリアルに迫ってきた。維新後、「古臭い」とされ売れなくなった狩野派の画風になぜこだわったのか? 時代遅れといわれても、なお、描き続ける、その姿に共感。「狩野派の絵とは、本邦のあらゆる絵の源泉なのだ」。この言葉が、読み終わってもなお、私の心に響いている。
鉄之助
2021/07/28 18:53

いつ直木賞を取っても、おかしくなかった澤田瞳子さん。特に、関東大震災のシーンは、真に迫ってきました。

本詠み人
2021/10/08 21:19

狩野派の日本画が時代遅れなんて言われていた時代があったとは!タイトルの点!見直しちゃいました🤭たしかに!効いてますね🎶

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鉄之助
昭和33年4月1日、売春防止法の施行により一夜にして全国の遊郭が姿を消した。今年はそれから63年。今なお残る遊郭の名残りを留めた旅館に泊まってみるルポルタージュだ。青森県には3軒残存。中でも八戸市の「新むつ旅館」は趣深い。Y字デザインの階段は、柿渋で磨き上げられ今も黒光り。階段はただ昇降するだけでなく、娼妓を顔見世するステージの役割を果たしているのかもしれない。後ろめたさから、全国には遊郭だった歴史を封印する建物もあるが、萩市では景観重要建造物に指定するほど注目されている。私も泊まってみるか!
鉄之助
2018/09/10 10:36

巻末の「旅館データ」がいい。取り上げた13軒の旅館の住所、電話番号、宿泊料金がリストアップ。無くなる前に今のうちに行ってみたい。

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鉄之助
著者自身による「文庫版によせて」が、まず面白かった。「わたしはずっと、本作『蔦屋』が嫌いだった」という。幅広い見方、切り口がある蔦屋を表現するのは難儀だったろう。周りの登場人物の方が生き生きと感じる描写もあった。歌麿や”本屋の先輩”丸屋小兵衛が、何とも魅力的で惹きつけられた。来年のNHK大河ドラマに取り上げられる流行りに乗るわけではないが、実に”蔦屋”は面白い。「本作は、”蔦屋もの”を形作る水滴の一つにすぎない」との著者の独白にも納得。もっともっと蔦屋を知りたくなった。
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鉄之助
これまであまりメジャーでなかった、足利尊氏の弟・直義(ただよし)にスポットを当てた好著。最近注目の『応仁の乱』に続く南北朝モノだ。分かりにくいが魅力に富んだ南北朝! これまで保守派VS革新派の対立とみられていた「定説」がどうも、そうじゃない、などわからないのが面白い。
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鉄之助
「葬式は死者のためでなく、残された遺族のためにある」このフレーズに、グッときた。短編集の中の表題作『看守眼』の一説だ。葬式を県警の機関紙に寄せる定年退職者の手記にたとえ、定年退職者のために手記を発刊するのではなく、県警に残る後輩警察官のために機関紙があると断言する。
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鉄之助
副題「横書きが日本人を壊す」は刺激的だが、内容はすごくまっとうなことを言ってる気がする。日本=日本語、は飛躍してるとは思うが、世界的にも稀な言葉「日本語」を考えるうえで参考になった。日本語は、「文字を話し」「文字を聞く」言語で、書くことは「土を耕したり、目印を刻む」ことに通じる、とも。書家らしい筆者の分析だ。確かに、メールやチャットで済ます会話は、「手触り感」がない。感情が伝わりにくく、誤解や切れやすい展開になる、というのも頷け た。私の身近にもいる。席が斜め向かいなのに、メールを送って来るヤツが!
草兎
2019/07/18 13:35

後半の文章に吹きました(笑)。一筆箋も横書きで書いてしまいがち、今後は縦書きにします。

ホワイト
2019/07/18 20:20

鉄之介さん今晩は(^^) 私の近くにも居るわ〜ついメンドくさってなるけど。 縦書は苦手だけどこの本読んでお手紙書く時に気をつけなきゃ!

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鉄之助
誰にでもある、”消したい過去”のひとつやふたつ。いやそれ以上の忘れたい人生の数々…。私にもいっぱいある! そこで登場した戸籍交換ブローカー。別の男として生きる羨望を、実にリアルに感じられた。「誰も”本当”の名前を知らない」ある男、を追跡した城戸弁護士の執念にトキメキながら読み進めた。「その偽りは、やがて成就した愛によって赦されるだろうか?」。それを本物の愛という…。いつまでも心に響くテーマだった
iroiro
2021/11/06 17:40

そうですね。消したい過去、忘れたい人生な数々。私もあります。でも、別の人として生きることは、怖くて切ない人生に思える。テーマが重くて、しばらく余韻に浸りました。

が「ナイス!」と言っています。
鉄之助
私にとっては『天地明察』以来の、冲方丁の感動作だった。13歳で天皇の子を産むことを強いられた藤原彰子(しょうし)の壮大な成長の物語。紫式部が6か月間の出仕拒否をした辺りから俄然、面白くて読むのが止まらなかった。それにしても、宮中での火災の、なんと頻繁なことか。7年で4度も天皇が焼け出されるなんて! 驚いた。それも怨念による放火(?)。宮殿に渦巻く恨みつらみを乗りこえて、「天下第一の母」となった彰子をもっと知りたくなった。
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鉄之助
「ハズレ皆無の中で、百田尚樹をあえて1冊推薦するとすれば、コレ!」。幻冬舎の見城徹さんが、大絶賛していたので(『読書という荒野』の中で)、手に取って読んでみたら、その通り! 百田さんには珍しい、時代ものだが読み応え十分。最後の最後に、タイトルが効いていた。一人の人間が、1日生きていける米を収穫できる土地の広さが1坪で、1年食べていける広さが1反。日本人がいかに米と密接に生きてきたが分かる小説だった。
pinevillageKNG
2019/01/12 07:11

百田尚樹は「風の中のマリア」もお薦めです。 もし未読であればぜひ。

鉄之助
2019/01/13 12:39

ありがとうございました。読んでみます。

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鉄之助
「海の雑賀衆」=一本釣り名人集団、の成り上がり物語かと思って読み進めたら、血なまぐさい殺戮の幕切れ。予想とは違った印象に、戸惑った。”感動”のどんでん返しもなく、チョット消化不良な感じだった。醜い見た目に生涯コンプレックスを感じていた主人公。腐りやすく”青魚”として敬遠されがちな鯖にかけて、「鯖餓鬼」と母親からも蔑まれて育った。主人公に思い入れたっぷりで読んでいただけに…。
かいちゃん
2021/10/28 21:59

魚くささが漂ってくるような感じで いつも夫の釣りで魚の魚臭さ鼻にきます笑

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鉄之助
主人公は、上野駅のホームレス。「上野恩賜公園のホームレスは東北出身者が多い」 実感としてよくわかる。主人公は先の天皇と同い年で、長男は今上天皇の生まれた日に21歳で死ぬ。聖と俗が微妙に絡み合って壮大な物語が織りなされる。この小説が、いま改めてアメリカ人に評価させるのも、「時代」のなせる業か? 個人的には、1本筋を通して「上野駅」を描いてほしかった。もう少し上野駅のカタルシス、湿度感が出ていたら、もっと良かった、と思った。
村上春巻
2024/11/01 16:35

>湿度感が出ていたら 鉄之助さま、うまく言えないけど、よ~くわかります。

鉄之助
2024/11/01 16:40

村上春巻さん同感です。昔の上野駅の地下道の、匂いや黒い床の感覚が再現されていたら…最高ですね。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/03/18(2833日経過)
記録初日
2015/03/18(3564日経過)
読んだ本
857冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
247122ページ(1日平均69ページ)
感想・レビュー
673件(投稿率78.5%)
本棚
8棚
性別
血液型
O型
職業
専門職
現住所
青森県
自己紹介

 野山獄での1年2か月に618冊読み倒した吉田松陰、無実の罪で勾留された大阪拘置所での5か月半に164冊読んだ元・厚労省の村木厚子さんには、遠~く遠~く及びもつかないが、「本の虫」です。次に読む本が、手元にないと落ち着きません。
 宮沢賢治『注文の多い料理店』の「序」、に命救われた経験を持つ歴史小説マニア。特に、幕末から明治維新が大好物!!

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