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2023年7月の読書メーターまとめ

鉄之助
読んだ本
11
読んだページ
3570ページ
感想・レビュー
11
ナイス
2342ナイス

2023年7月に読んだ本
11

2023年7月のお気に入り登録
4

  • さくさく
  • 百式改(公論サポーター東海)
  • ソラーレ
  • セシルの夕陽

2023年7月のお気に入られ登録
5

  • さくさく
  • 山口透析鉄
  • 百式改(公論サポーター東海)
  • ソラーレ
  • セシルの夕陽

2023年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

鉄之助
主人公の松方幸次郎は15男7女(11女の説も)の三男。まず、これにビックリ! 父の正義は総理を2度、大蔵大臣を4度も務めた”明治の元勲”だった。しかし、後世への影響を考えると幸次郎こそ父にも並ぶ大人物であったと、この1冊を読んで実感。松方コレクションを守り、日本へ取り戻した「美しき愚かものたち」の熱量に圧倒された。特に今までよく知らなかった、日置釭三郎と妻ジェルメンヌの物語に感動。ゴッホの傑作「アルルの寝室」が軸となって進行する筋立てに、さすが原田マハ!「美術小説の王者」だとクラクラしてしまった。
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2023年7月にナイスが最も多かったつぶやき

鉄之助

2023年6月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1343ページ ナイス数:907ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/753469/summary/monthly/2023/6

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2023年7月の感想・レビュー一覧
11

鉄之助
砂糖と奴隷の社会史。人間が欲望の末に、人間をモノとして扱う奴隷制の世界史的流れがわかりやすくまとめられている。
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鉄之助
「本屋を一周すれば、世界のあらゆるものに出会う可能性がある」 一番身近にある世界一周旅行、だとも言う。共感! ネットで本を読んだり検索するのは、無限の広がりに圧倒され、いま自分がどこにいるのか、不安になることもある。 著者の「本屋愛」がたまらない。
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鉄之助
ネタバレ「日本人は江戸(時代)から日本人になった」。サブタイトルが気になって読んでしまった。1時間余りで読んでしまえる軽い分量だが、現代にも通じる「日本人」の気質を考える良いヒントがいくつか見つかった。腹を切るのは、自殺でなく自身の名誉を守るため。それを周囲も認めるから「死者に鞭を打つ」行為はしない、という。現代でも政治家や官僚のスキャンダルが暴かれても、その職を辞任すると、その後はいつの間にかうやむやに…。なぜ、そうなったか? の追及は及ばなくなってしまう。江戸時代に培われた精神性が今に続いているのだ。
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鉄之助
無罪と無実は、全くべつのもの! 「DNA鑑定がほぼ一致した」ということもあり得ないことだった。今までDNA鑑定だと思っていたことが、「DNA型鑑定」だった。初めて知った事が多かった。「科捜研」と「科警研」の違いも知らなかった。地を這うような取材に裏打ちされたノンフィクション、に圧倒された。
レモングラス
2023/07/30 08:24

鉄之助さん、教えていただきありがとうございました。

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鉄之助
主人公は60代と20代、二人のトランスジェンダーとヤクザまがいの前科者。舞台は”座裏”のプレミア焼酎スナック。座裏とは、大坂・難波の新歌舞伎座の裏通りのこと。この設定で、面白くないはずはない、と思って手に取る。予想通りワクワクする展開だった。老後の資金1000万円を巡る、ハードボイルドタッチの逃走劇にハラハラ。後半は激しい暴力・ハードなセックス描写に目が行きがちだが、私には、本当の意味での安息することが出来る”居場所探し”の物語に思えた。「ホームレス作家」赤松利市ワールドを、今回も堪能した。
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鉄之助
「何歳になっても、若い女の子と結婚できる」と男は思い込んでいる。いるいる、こんな人。いや俺にもその気配。男の愚かな幻想が、炙り出されていた。「化石みたいな」パワハラ上司が、「だから女はダメなんだよ」と妊娠した女性を罵った。ユーモアたっぷりの筆致だったが、笑えない。いかにこの国が、子育てに冷徹な環境となっているか思い知らされるが、最後はホッとさせるようなエンディング。読後感は悪くなかった。世界中で「戸籍」があるのは日本と中国だけ、というのには驚いた。将来、本当に住民票だけで戸籍が無くなる日本になるのかな?
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鉄之助
漁業の売り上げ、特に密漁のアガリがヤクザの大きな収入源になっていた。著者はカメラマンを経てヤクザ専門誌のライターからフリーに転身。築地市場への潜入取材や、密漁現場への密着取材を行ってその「業界の暗部」を描いた。ナマコがヤクザの「飯のタネ」になり「密漁革命」がおきた、ともいう。中国で高級食材として干しナマコが脚光を浴び、値段が高騰。ヤクザが取った「みかじめ料」が毎日1千万円もの収入を生んだという。「原子力発電所の海」には漁業権がないため、ヤクザにとっては格好の密漁場になっている。との指摘も面白かった→つづく
鉄之助
2019/07/07 13:19

→ なぜ、日本でヤクザ映画や芝居が多く作られていたのか? がこの本を読んでよく分かった。「戦中、博徒の美学である”滅私奉公”に目を付けた政府が国家ぐるみでヤクザ演劇、映画を奨励。戦争のために捨て石となる国民を洗脳するためヤクザの常識を国家が推奨した」という。「天保水滸伝」も「国定忠治」も高倉健のヤクザ路線も、作られた国家戦略から、いつの間にか国民の熱狂へとすり替わっていったのかもしれない。

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鉄之助
 裏テーマがいい。とんでもない人の末路を、これでもか、と集めた本かと思ったら、社会や世間に同調できない人たちへのエール本だった。「めったに起こらないことを待ちわびたり、めったに起こらない不運を恐れる」ことは、自分にも当てはまり、今日からやめようと本当に思わせてくれた。「1億円宝くじ」の例は、知らないことが結構あって読ませるが、他23種の実例はピンとこないものも、多々あり、冗長。
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鉄之助
主人公の松方幸次郎は15男7女(11女の説も)の三男。まず、これにビックリ! 父の正義は総理を2度、大蔵大臣を4度も務めた”明治の元勲”だった。しかし、後世への影響を考えると幸次郎こそ父にも並ぶ大人物であったと、この1冊を読んで実感。松方コレクションを守り、日本へ取り戻した「美しき愚かものたち」の熱量に圧倒された。特に今までよく知らなかった、日置釭三郎と妻ジェルメンヌの物語に感動。ゴッホの傑作「アルルの寝室」が軸となって進行する筋立てに、さすが原田マハ!「美術小説の王者」だとクラクラしてしまった。
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鉄之助
一日に30~84キロも歩き通す「千日回峰行」を2度、成し遂げた酒井大阿闍梨。比叡山にこの修行の記録が残っている400年間に、たった3人の偉業だという。地球2周分、8万キロも踏破したことになるが、「なぜ2度も?」の答えは「ほかに何もすることがなかったから」。まさに「一日一生」のつもりで、毎日を過ごしているうちに「修行が終わっちゃった」という。「ずっと幸せ、なんてないし、ずっと不幸ということもない」。私を含め、いま、なんとなく元気が出ない人に最適の本だ。
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鉄之助
「私は及川鮎子。処女のまま還暦を迎えようとしている女だ」。出だしの15ページで、すっかり心を持っていかれてしまった。さすが赤松ワールド! 大手新聞社の文芸部デスクとして、”できる女”を演じながら定年退職するまで処女だったという鮎子。心の底には社会や会社に対する「怒り玉」を抱えていた。退職を機にアンドロギュロス(両性具有)の舞踏家・アサミと出会い…。面白すぎる設定に、最終局面まで一気読みだった。
ミエル
2023/07/19 14:05

それは読みた過ぎる!笑 読みたい本に登録させていただきました♪

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/03/18(2842日経過)
記録初日
2015/03/18(3573日経過)
読んだ本
857冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
247122ページ(1日平均69ページ)
感想・レビュー
673件(投稿率78.5%)
本棚
8棚
性別
血液型
O型
職業
専門職
現住所
青森県
自己紹介

 野山獄での1年2か月に618冊読み倒した吉田松陰、無実の罪で勾留された大阪拘置所での5か月半に164冊読んだ元・厚労省の村木厚子さんには、遠~く遠~く及びもつかないが、「本の虫」です。次に読む本が、手元にないと落ち着きません。
 宮沢賢治『注文の多い料理店』の「序」、に命救われた経験を持つ歴史小説マニア。特に、幕末から明治維新が大好物!!

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