読書メーター KADOKAWA Group

2025年11月の読書メーターまとめ

沙織
読んだ本
21
読んだページ
7609ページ
感想・レビュー
16
ナイス
112ナイス
  • Xでシェア
  • facebookでシェア

2025年11月に読んだ本
21

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

沙織
大学院生の悠は妹が失踪してから失意の日々を送っていた。ある日、ヒマラヤで発見された人骨を鑑定すると、妹のDNAと一致した。不可解な結果を担当教授に相談しようとしたところ、教授は何者かに殺害される。その日以降、悠の周囲で不穏な動きが。教授の娘と名乗る謎の少女と謎を追う。悠を追うのは誰なのか、殺人者は、そして妹はどこにいるのか。謎が謎を呼ぶ展開から、見事な伏線回収。『フランケンシュタイン』を再読したくなった。紫陽へ宛てた母親の手紙が救いがない世界の中で希望になった。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
16

沙織
ネタバレ赤ずきんちゃんの狼のように石を詰められて死んだ男、白雪姫の母のように鉄の靴を履かされて死んだ女。グリムキラーと自称する殺人者はグリム童話に見立てて殺人を繰り返す。操作に当たる黒宮と犬走。シリアルキラー、と思いきや、愛憎と欲にまみれた話だった。意外な犯人と正体だったけど、ちょっと無理があったかな。見立て殺人、とくれば本格ミステリを期待しただけに残念。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
覚醒剤を過剰摂取して亡くなった女性。彼女の死に刑事秋山は疑問を抱く。兎束は秋山の『刑事の勘』を疑いつつ、後輩巡査恵美と捜査を開始する。身寄りがなかった女性の遺体発見現場に花を手向けた女性を追ううちに大物ヤクザ、きなくさいコンサルタントが現れる。梶永先生作品の愛読者ならば、兎束、恵美、秋山の名前を見たら読まずにいられない。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
『すみれ屋敷〜』でファンになり、本作も一気読み。電車内で無差別殺傷事件に巻き込まれた人々のその後を描く。逃げたことをSNSで責められる青年、自分を守った相手が亡くなってしまった女性。当事者の認識は家族や友人達と違うから、いくら慰められても救われない。「想像の中で怖がらず、自分の力で検証し真実を知ること」
が「ナイス!」と言っています。
沙織
季節が移り変わりとともに怪異も変わる。妖の春、霊の夏、妄の秋、幻の冬。四季関係なく訪れる呪い、悪魔、災い。え、どうして、何故、が解明されないのが怪異。『創造の家』がお気に入り。恐らく『壊れた母様の家』の布石。怪異も悪魔も元は人の怨念や人間の汚れた欲望。一番怖いのはやはり人間だな、と改めて思った。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
ホラー作家、怪異譚収集家、探偵那々木最初の事件。那々木の新担当編集者古都美は未発表原稿を預かり、読むことになった。内容は、追いかけてくる崩れ顔の女の怪異話だった。原稿を読み進めるうちに、古都美自身も崩れ顔の女を目撃し、同じ怪異に巻き込まれていく。ホラー作家×編集者の組み合わせは大好物。怪異に遭うのが編集者だけなのが謎。現実も作家が作品書くたびに編集者が怪異に見舞われていたら大変だなあ、と思いつつちょっとうらやましい。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
法医学教室助教真壁。彼は、教授の指示で幼児虐待を鑑定する臨床法医の依頼を受ける。子供の心身に残る傷を診て、真壁はどんな診断を下すのか。虐待を受けている子供は決して表に出さない、虐待している親は自分のしていることを子供の為、と認識している。親子関係はブラックボックス。どうか取り返しがつかないことになりませんように。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
シリーズ3作目。羽吹の幼なじみからもたらされた情報で、20年前の誘拐事件は羽吹を狙ったものであり、現在殺害現場に残されたマークが関係していると分かった。羽吹のSMS に謎のメッセージが届き、指定された場所に行ってみると男の遺体が。殺害された男、以前捕まえた犯人達に接触した『優しい人』は何者なのか。ここからが最高の盛り上がりを見せるはずだったのに、残念。ご冥福をお祈り申し上げます。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
ネタバレシリーズ2作目。幼児が殺害された。8年前に女児が殺害された手口と酷似していた。しかし、犯人は既に逮捕され刑務所内で死亡。8年前の犯人の周囲を調べる羽吹と神尾。プロファイリングと羽吹の超記憶症候群を駆使し、犯人を捕まえることが出来るのか。いくら弟思いでも、こんな形の優しさはあってはならない。殺された女児達に何の罪もない。自分と血のつながりがない理由だけで、5年間育てた子供を殺すなんて、狂ってる・・・自分だけの世界で王様になっている勘違い男、最低。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
終戦直後、進駐軍相手の慰安婦施設で通訳として働くことになった母と全国を移動する14歳の鈴子。少女が見る戦争と戦後。戦争中は、女性も命がけで国を守れと言い、負けたら一般女子が性被害に合わないよう少女挺身隊(慰安婦)に志願しろ、GHQの命で慰安所が閉鎖になり街娼が街に溢れると日本の警察が取り締まる。負けて酒と暴力に溺れた男達が、彼女らをクズ女と呼び虐待する。ひどい状況でも物語全体は明るさを失わない。女性達が皆明るく優しさを失わないから。戦後復興を担ったのは女性達。この本を全世界の人に読んでほしい。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
発売日購入・読了。赤バッチはどこへ?真理亜が正式にミカヅチメンバーになる。異能者狩りにとどまらず、護法善神の1人多聞天が死に、そして広目天にまで魔の手が・・・暗くなりそうな展開の中で三婆ズの姦し(かしまし)ムスメ(?)っぷりが救い。この人達は変わらないなあ。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
亡き夫が遺した花屋を営むシングルマザー桜子。新旧入り混じる多摩川市で、娘、友人等と幸せな日々を送っていた。ある日、女性が殺され遺体の側には花が置かれていた。連続殺人を疑う桜子の幼なじみで刑事の純。ゲイバーのママと従業員のレイカ、母に置き去りにされ街を徘徊する中学生、自殺したホスト。マイノリティ達の不器用さと優しさが染みる。ミステリだけど人間の内面も描けている。一人一人の今後を想像しながら読了。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
社会に生きづらさを感じている知加子と正次をメインに据え、取り巻く人々の日常を描く連作短編集。すぐに怒りが認識できず、あとあと憤って家で文章を書く知加子に共感しまくり。恋人、夫婦、親子の微妙な関係を繊細に描きつつ、クスっと笑ってしまうコミカルな場面も。良かれ、と思ってしたことが、しまったー!ってことあるからなあ。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
小学六年の女児が殺害されたが、犯人等は少年法によって守られた。事件から四年後、犯人の一人が死亡。事故か他殺か。被害者の元担任香織は彼らの行方を追う。反省どころか自分の罪を罪と思わない犯人達にぞっとした。罪を犯さずとも誰かを支配したい欲に囚われた人間は数多くいる。社会には小中学生が年取っただけの男で溢れている。女性は皆自分の妻や母と勘違いした振る舞いをしたり、性の対象外になると、精神を脅かし支配することに満足を覚える。「女の子だからダメ」に対し「男の子は仕方ない」社会に刷り込まれた歪んだ了解のせいだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
ネタバレ僧侶の浄鑑と青年は何かに呼ばれ、冷蔵庫内に放置された少女を発見する。少女に奇妙な気配を覚えた浄鑑は自身の母と養育を始める。その後、町で人死にが相次ぎ、母も奇矯な振る舞いを見せ始めた。『九月が永遠に続けば』のタイプかと思ったけど、どんどん非現実的な方向に向かっていった。虐待や狭いコミュニティなど社会的な問題もあったのに、それが中途半端に終わった。そもそもミハルが元凶だったのかも不明。『九月に~』のように、何故か『人を狂わせてしまう』悲しい運命を背負った子だったのか。人の内面を描ける作家さんだけあって残念。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
会社員真垣は親友的場を殺害した。真垣視点から語られる『殺意』、殺された的場視点の『鬼哭』何故真垣は的場を殺害したのか。真垣が殺意を自覚し、犯行に至り、裁判にかけられるまでの冷静さと客観的な視点。そして真垣を断罪するわけでも、無罪を求めるわけでもない『社会のどこに配置するか』を考える検事と弁護士。殺害した後でつけられる理由・二人の関係性。人間関係なんて本人にすら分からない。その分からなさを分からないままで描き、最後に、もしかしたら、と読者に示す乃南先生の筆力はさすが。
が「ナイス!」と言っています。
沙織
大学院生の悠は妹が失踪してから失意の日々を送っていた。ある日、ヒマラヤで発見された人骨を鑑定すると、妹のDNAと一致した。不可解な結果を担当教授に相談しようとしたところ、教授は何者かに殺害される。その日以降、悠の周囲で不穏な動きが。教授の娘と名乗る謎の少女と謎を追う。悠を追うのは誰なのか、殺人者は、そして妹はどこにいるのか。謎が謎を呼ぶ展開から、見事な伏線回収。『フランケンシュタイン』を再読したくなった。紫陽へ宛てた母親の手紙が救いがない世界の中で希望になった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/03/04(2845日経過)
記録初日
2018/02/26(2851日経過)
読んだ本
1157冊(1日平均0.41冊)
読んだページ
420519ページ(1日平均147ページ)
感想・レビュー
482件(投稿率41.7%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
自己紹介

好きな作家:麻見和史、有川浩、西澤保彦、辻村深月、柚木麻子、東野圭吾、東川篤哉、近藤史恵、恩田陸、梶永正史、島本理生、伊坂幸太郎、レックバリ、ノイハウス、チョン・セラン、キム・エラン
好きなジャンル主にはミステリ、警察小説です。海外小説も好きで北欧、ドイツ、韓国の作家さんをよく読みます、
読書は好きを越えて生活の一部。重度の活字中毒です。読書家と未開拓の本に出会える読書会も好きでよく顔を出してます。
他に好きなものはファッションとメイク、音楽など。男性だとBUMP OF CHICKENと米津玄師、[Alexandros]。女性だとBLACK PINK、少女時代をよく聞きます。ガールズクラッシュと呼ばれる女性グループが好き。
感想はTwitterにて
@jellyfish213091
よろしくお願いします。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう