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2025年1月の読書メーターまとめ

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読んだ本
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感想・レビュー
12
ナイス
629ナイス

2025年1月に読んだ本
12

2025年1月のお気に入り登録
1

  • 王室付麻酔科医

2025年1月のお気に入られ登録
2

  • 沙華
  • 王室付麻酔科医

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

shikashika555
読書会の課題本として。 自分からは手に取らなかっただろう本。 始まりは1981年から、10年毎にある姉妹とその周りの人達の様子を描く。 第一部1981年がとくに、家庭状況や思考の言語化など細部に至るまで描写されていて一番読みごたえがあった。 とても危うい状況に陥りながら、人々の少しずつの善意で紙一重でふわりと安全な方に着地できる姉妹。 人間の、美しい方の側面に光を当てて紡いだ話。 少しおとぎ話めいた、でも作り事じゃなくてこういうことあるよねと素直に読めるのは、ネネという人外の存在のおかげかな。
shikashika555
2025/01/28 21:28

途中、作中の2人が結婚に至るのかという予感に「またくっつくのか。男と女がいればどーせカップリングされるものか」とゲンナリしかけたのだが! 彼女の住まいのドアの前で紡ぎ出した彼の言葉の誠実さと、彼女の前なればこそこの言葉が出せたのだと感じてとてもとても感動した。 世は1991年、証券バブルははじけたが社会はまだまだ好景気の余波に浮かれ恋愛大流行の頃。愛情と性欲の区別もつかないままに若さと金銭にものを言わせて粗い解像度で「愛」が語られて、いや「実行」されていた頃であるのに。 ↓

shikashika555
2025/01/28 21:34

(承前) そんな時代に こんなに静かに、こんなに密度の高い、こんな誠実な心からの言葉に 驚きと感動をおぼえた。 ゲンナリしたのは私の短慮でした。 素晴らしいセリフと筋立てでした。 ひとの愛情というもの誠実さというものを信じてみるべきだとあらためて思わされる作品でした。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

shikashika555

地方史や昔話の薄い本は ISBNも無いしタイトル検索でも出てこないのねー🥲

ミカママ
2024/12/24 12:38

はじめまして。そうなんですよ、ISBNないとほぼ難しいです。古い文庫なんかでもあります。

shikashika555
2024/12/24 20:59

コメントありがとうございます。 自分の記録代わりにも使ってるので、ちょっと不便だなと感じています。 古い本、昔の本も出て来なさそうですね😖

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
12

shikashika555
西ゆり子さんが切り開き今も携わってらっしゃる「ドラマスタイリスト」という仕事について。 知名度も低いし 余程好きでなければその存在も知られていないかもしれない。 私もたまたま過ぎで見ていたメイクアップアーティストさんの動画で拝見したのがきっかけだった。 普段知ることの無い世界を見せてもらったワクワク感溢れる内容。 終章にはパーソナルスタイリングについて書かれており、日常に大変役立つ事柄が沢山書かれている。読んでよかった。 私も楽しんで服を着たいし、好きな服を堂々と着られるようにシャキッとしていたい。
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shikashika555
西ゆり子さんの力強さに惹き付けられて。 強そうで楽しそうで、いい感じに肩の力の抜けているひとだと感じる。 いい歳になって今とこれからの装いを考える時に、自分より若い人の考える洋服とその着方は どうしても自分と合わない部分や現実的ではないと感じられるものが多い。 生きてりゃ家族もできるしおのれ1人をかまって生きられるわけでもなし 身体のあちこちにガタも来る。 その切実さを共有できている人の発信する情報はありがたい。 「モテ服」「愛され服」ではない自分のための洋服とその着方であるのも良い。 もっと読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
shikashika555
読書会の課題本として。 自分からは手に取らなかっただろう本。 始まりは1981年から、10年毎にある姉妹とその周りの人達の様子を描く。 第一部1981年がとくに、家庭状況や思考の言語化など細部に至るまで描写されていて一番読みごたえがあった。 とても危うい状況に陥りながら、人々の少しずつの善意で紙一重でふわりと安全な方に着地できる姉妹。 人間の、美しい方の側面に光を当てて紡いだ話。 少しおとぎ話めいた、でも作り事じゃなくてこういうことあるよねと素直に読めるのは、ネネという人外の存在のおかげかな。
shikashika555
2025/01/28 21:28

途中、作中の2人が結婚に至るのかという予感に「またくっつくのか。男と女がいればどーせカップリングされるものか」とゲンナリしかけたのだが! 彼女の住まいのドアの前で紡ぎ出した彼の言葉の誠実さと、彼女の前なればこそこの言葉が出せたのだと感じてとてもとても感動した。 世は1991年、証券バブルははじけたが社会はまだまだ好景気の余波に浮かれ恋愛大流行の頃。愛情と性欲の区別もつかないままに若さと金銭にものを言わせて粗い解像度で「愛」が語られて、いや「実行」されていた頃であるのに。 ↓

shikashika555
2025/01/28 21:34

(承前) そんな時代に こんなに静かに、こんなに密度の高い、こんな誠実な心からの言葉に 驚きと感動をおぼえた。 ゲンナリしたのは私の短慮でした。 素晴らしいセリフと筋立てでした。 ひとの愛情というもの誠実さというものを信じてみるべきだとあらためて思わされる作品でした。

が「ナイス!」と言っています。
shikashika555
大河ドラマの主人公について知りたいと、平積みから手に取る。 きっと東京に住んでいたらもっと興味を持ったことだろう。 上方文化の模倣ではなく江戸オリジナルの文化をつくりあげることに大きく寄与した編集者かつ出版社長。 その出自からドラマ要素満載である。 本書は蔦屋重三郎の編集者としての側面を軸に、江戸中期の政治との関係を説明している。 読了後は狂歌や芝居役者絵に興味が出てきた。
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shikashika555
主人公 一太郎の体が弱いのは相変わらずだが、初期の頃よりも内心の揺れがおさまり 健康不安を勘定に入れながら成長している感じを受ける。 でも本当は好奇心旺盛で頭も切れる。健康ならばさぞや華やかで楽しい青春時代を過ごせたろうにとお話の中のことなれど寂しさも感じる。 場久の高座噺を盗用し本にしていた話が印象に残る。 悪い話をそのまま聞くと聞き手がそれに当てられる事がある。噺家はそうならないよう客が楽しめるよう考えている。それを字で表すと怖い、というくだり。 文字は生身の人ほど雄弁ではないのか ただ違う故か。
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shikashika555
きたきた捕物帖3作目。 火事場泥棒の話は胸糞が悪い周到さであるが、盗人の言い分が昨今流行りの詐欺犯と同じであることにガツンとやられた。こんな形で時事ネタ?を組み込んでくるのか。 そして脇役であった男の「実家であんまり大事にされてねえ娘の方が俺に馴染んでくれそうな気がします」というセリフのもの凄さにもやられてしまった。 何をどうしたらこんな卑屈な男のゴミみたいな世渡りを一言で説明できるセリフが出てくるのか。 一言のセリフからその人の人生がグワッと立ち上がってくる人物造形と、話の面白さに惹き込まれた。
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shikashika555
相互さんのツイートに触発されて再読。 愛について、簡潔な言葉でその核心を語っている。 迷える人全てに読まれるべき本だとあらためて。 しかしこれらの 得がたい言葉の連なりも、読み手に心の準備ができていなければ 上滑りしてしまうもののように思える。 それはとても残酷なようにも思えるが、手元に置き再読できるというのが紙の本の良いところでもあり 救いにもなるところ。
shikashika555
2025/01/18 10:21

しかしこういう、優れて読み継がれる本に共通するのは「迷いの渦中にある人間に読み取る余力が無いであろう簡潔さ」なんだなあ。 自分自身をすり減らし余力がない、エネルギーが枯渇している人間は ムダや余剰のたっぷりある 峻厳な知性とは隔たりのあるような柔らかいものにしか、痛くて触れられなかったりするもんだ。 傷が少し癒えてから こういう本にあらためて触れるとよいと思う。

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shikashika555
ウエメセで失礼ながら安田登さんの書くものにハズレは無い。 面白かった! 歌のこともお能のこともあまりよく分かっていない私でも、とても読みやすく入ってくる。 一重にこれは著者の熱量によるものだと思う。 自分の感じた驚きや感動を誰かに伝えたい!という熱。 いにしえの世界と此岸を 瑞々しい言葉で仲立ちしてもらいながら知識を得る。 すごく幸せな体験だ。
shikashika555
2025/01/15 18:04

外から古典芸能の世界にはいられた方ならではの視点と分析だと感じるところが多かった。

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shikashika555
Ⅰ は興味深く読めたが、Ⅱ辺りから飛ばし読みになってしまった
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shikashika555
あの『七夜物語』の続編ならば読みたい!と思った。 もう12年も前なので記憶があやふやなのに、読んでいてとても温かく心地よい気持ちになれたことははっきりと覚えている。 本作でも小学生の女の子と男の子が出てくる。 あっという間に物語の中へ引き込まれて、ある箇所で「あ!これは七夜物語と繋がってたんだ!」と思い出す。 上手くコントロールできない感受性と 不十分な知識で沢山の想いを抱えた子供たち。 それぞれの「夜」の世界の内で それぞれの冒険があるのだよね。
shikashika555
2025/01/08 22:08

いじめっ子3人組や犬を虐める中学生たち。 未だに彼らの気持ちの細かい動きがわからない時がある。大人になったにもかかわらず。 私は、世の中をすごく部分的にしか理解していないのだなと思わされた。 双方からの視点をきっちりと持たなければ、読むことは出来ても書く方には回れないなーと 少しさみしく思う。

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shikashika555
心の病気なのか 通常生活を送れる人の心の揺れの中の大きな波なのかわからぬが、こういった本を読むことに何となくしんどさを感じるようになっている。 以前は知識欲や好奇心だけでどんどん読めたのに、だんだんとわかりにくく感じるようになっている。 同意できない。 共感できない。 例え方も対策方法も「仲間」も 全てが自分の周囲の現実にはないものであることに ただフィクションやSFを読んでいるようなよそよそしい違和感を覚える。 自分の変わりように驚く。
が「ナイス!」と言っています。
shikashika555
一度病名がついてしまうと 病気の人。 何をしても病気の症状としか捉えなくなり、個人対個人のアプローチが不可能なように感じてしまう。 結果、無策で状況は膠着したまんま。 昨今の「診断をつけられた人」の多さから、各所で問題を保留にしたまま不健康になってゆく人や組織の多さが伺える。 全ての問題が診断された障害から来るものではなく 本人の性格のクセが引き起こす部分があるとの記述は、とても力強く感じた。 ホンマにその通りだとも思う。 障害があっても単に性格の悪さから問題を起こしてるケースも多そう。
shikashika555
2025/01/01 15:47

こういったケース、想像だけど 「河内のオッサン」的な共同体が荒療治ながらうまく事を前に進めそうな気がする。 「コイツはこういう奴やねん。せやから舐め腐っとったらガツンとやったらなアカン」「本人もどーしょもないんや。あれはビョーキや。あんなヤツやねん」という両面からのアプローチ。 町田康の描く世界のような。

shikashika555
2025/01/01 15:49

しかし、読みにくかった😖 もうちょっとサラッと書いてくれてもよかったのに。 さながら障害された思考のように視点があちこちに飛ぶ。ついて行くのがしんどい。 まるで障害を持つ人の話を聞いているかのような疲労を感じた。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/07/15(2409日経過)
記録初日
2018/07/10(2414日経過)
読んだ本
764冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
192938ページ(1日平均79ページ)
感想・レビュー
643件(投稿率84.2%)
本棚
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外部サイト
自己紹介

歴史政治小説や心理関連本をよく読んでいたけれど、ファンタジーやミステリーも好き。
文学作品も好きで憧れつつも読めてないもの多し。
最近読むスピードが遅くなった。

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