私は1962年生まれ、70年代に中学高校生、80年代に大学生を送った、昭和の若者です。小学生の頃から図書室に入り浸たり、今でも手元に本がないと落ち着かない活字中毒人間です。
そんな私にも定年、退職の日が来ました、孫も生まれました。今はヨガを始め、行きたい時に映画を観て、展覧会を観て、コンサートを聴くことができる日々です。
私と妻の両親が亡くなり、膨大な遺品を整理した時に感じました。これはなんだ?何に使うんだ?うーむ、私が集めた本やレコードやCDは、私にはこの上ない宝物だけれど、子供たちにはただのガラクタなんだなあ。
次々と本を買うので、本棚に入りきりません、年に数回本を古本屋へ持っていきます。
買っては売る本。だけど買わずにいられない本。絶対捨てられない本。
本は不思議です。しかし、コストの割に読む人が減っているから、高価になる一方ですね。
インターネットは革命的に世界を変えましたね。インターネットなしの生活は考えられません。SNSも楽しんでいます。だけど何でもかんでもネットというのは私は受け入れられない。
本は紙です。重くてもかさばっても紙。
映画は映画館です。パソコンじゃ見た気がしません。
昔は、情報は雑誌から得るものでした。雑誌を読まなくなって久しく、淋しいです。
恐ろしいのは、本屋さんが消えることです。ものすごい勢いで日本中から本屋さんが閉店しています。京都でも丸善まで行かないと本が買えません。Xデーは必ず来ます。
でもそれもこれも、消費者の行動の結果なんですね。会社のせいじゃない。
テレビでは懐かしい昭和を盛んに映しています。鉄道、建物、商店街、家電、食べもの…。
これは、無くなる予言ですよ。お中元もお歳暮も、年賀状もお墓も、無くなっていきます。
そんな令和の日本を、オールドメディアにこだわりながら、昭和の遺産を楽しみ、今の空気も胸いっぱい吸っていきたいと思っています。
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