形式:単行本
出版社:白水社
形式:Kindle版
亡者みるイヴァン、小さくなる、グェンドリンの死に際とエクトプラズム、真の名前、椎間板ヘルニアのナポレオンマニア、舎弟ジェラルドと三羽の伝書鳩、アンドロメダ荘の鸚鵡と標本、腰折れイヴリン、アルフォンソと蛾の夢、ハリファックスのギロチン、時間の外、アイヴァー・グローヴ邸、月面図とビリヤード、ローザンヌの葬列、アデラ、飛行、言葉、孤独、死者、婦人待合室とかつての自分、プラハへ、叔母の手袋、エステート劇場、車線、二枚の写真、テレジン、古道具屋、栗鼠、マリー・ド・ヴィルヌイユ、湯治、シューマン、鳩舎、ビンゲンの穴
タワー・ハムレッツ墓地、転倒気絶、偽りの楽園、スローのビデオ、過去の場所、紙漉き、獣医学博物館、サーカスと鵞鳥と音楽、図書館移転、構造的不安定、シャベール大佐の死の穴、オーステルリッツ・ギャラリー、駅舎、墓と御伽噺、ブレーンドンクとキンバリー鉱
現代の巨大な建築物を見ながら「私」に過去を消すためにこれらは建てられるのだとアウステルリッツが語る場面があるが、歴史も瓦礫を撤去したかのように痕跡さえとどめぬことになるのかもしれない。歴史は忘れ去られ虚空に投げ出されて寄る辺ない地平に佇むような孤独に襲われながらもアウステルリッツは母を求めて旅を続けるのだけれど…。 →
アウステルリッツが語りの相手に選んだ「私」は誰なのだろう。「私」を主人公にした、もうひとつのアウステルリッツが予定されていたのだろうか。ゼーバルトは2001年に逝去しているので、彼の新たな散文を読むことはできないのだけれど…。あれこれ考えているうちに、こう理解することにした。「私」とは読者一人ひとりのことなのだと…。
読んで下さったのですね。そしてまた素晴らしい感想をありがとうございます。僕もいずれまた読み返したいと思っています。世界が終わるまでには😃これはきっと素晴らしい書物ですからね❗
褒めていただいてありがとうございます。でも要約みたいな感想になってしまいました(笑) 市太郎さんのおかげでこんないい作品と出会えて嬉しいです。静かでもあり、幾分神経質でもあり、強靭な意思と弱さが共存しているようなアウステルリッツさん。愛すべき人ですね。私も世界が終わる前に再読します♪
コットンさん明けましておめでとうございます。私にはなかなか難しい内容だったんですがそれでも圧倒的な文章を感じられる心を動かされた作品でしたので読んでいただけて嬉しいです✨今年もよろしくお願いします🙇
keiさん、明けましておめでとうございます。この本をご紹介頂いてありがとうございます。今年もよろしく~♪
装丁に写っている少年が着用している衣装の気持ち悪さに惹かれて読みました(笑)
まさかの衣装ですか(笑)この表紙の不可思議感、本書の印象をすごく表現できてると思います( *´艸`)
⇒切れ目も改行もなく紡がれる語りは、たびたび寸断されながらも心地よいリズムがあり、不思議な没入感に浸る。てきとうに書いているようで見事な調和があり、写真も現れてそれがぴたりとはまる。一体これはどうやって書いているのか、小説にはまだこんな可能性が残されていたのか、てか小説?なのかこれは。訳も素晴らしかった。読書というよりは旅、それも途方もない旅だった。【G1000】
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