世界は物語に満ちている♪
還暦過ぎてから、読書タイムが確保しやすくなったのが、何よりの喜びです。自分が読んだ本について他の方の感想を拝見するのもとても楽しみですが、自から手に取ることが少ない作家さんの本が紹介されていると大変にワクワクします。
今後、もう少し自由時間が取れる日々が来たら、サイトの使い方をちゃんと覚えて、今までノートに書いていた読書の記録を整理してみたい。
https://5tekuteku.blog.fc2.com/
(お気に入りに登録申し上げた読書家様の御感想は余さず拝読したいと思って参りましたが、最近諸般の事情で思うに任せぬ事が多くなって参りましたので、断腸の思いで随時加減いたしております。どうかご容赦ください。私への登録・登録解除はもちろんどうぞお気遣いなく)
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賢治童話の鳥と石の本を読んだので、せっかくなので登録。ラスト、賢治の死後に政次郎が孫たちに「雨ニモマケズ」を朗読する場面が良い。修身道徳を押し付けられたような面持ちでつまらなそうに聞く彼らを見て政次郎はこの詩を書いた賢治の姿を語る。もう動けない最期が迫る病床で彼は書いた。思いつく限りの立派な行いを捻りだし最後の最後に「私ハナリタイ」。「いまからじゃ~無理だけどね。あ~面白い人生だった」そんな「いたずら」なのかもと。真剣に悩めるけどどこかで平場からヒョイと銀河に飛べるいたずら上手な賢治像が私は好きだな♪
(余談)賢治童話は戦前はその「自己犠牲」が戦後は「博愛」が作者本人の人物像を飾る衣装のように使われながら、子ども達が目指すべき人格のモデルのように扱われて来た印象がある。もちろん、聖人・賢人・善意の人という側面は確かにあったとしても、それだけではあのふっと宇宙へ舞い上がるような面白さは書けないんじゃないだろうかとも思うのだ。
この本、大好きです〜❤️❤️❤️レビュー中の「でもさ〜、可愛くて♪」、まさにそんな感じだったんでしょうね〜😆❤️
くまみさん、コメントありがとうございます。私も本書を読んだ時「あ~、やっと賢治が人間になって帰って来た」と思いました。賢治の臨終間近、作品が詰まったトランクを弟に渡して「出版してくれる所があればどこにでも持っていけ」と伝えた後で「どこも相手にしなかったら」と父に処分を頼む場面がありますが、「賢治は成功を弟に、失敗を自分に託した」と感無量になれる政次郎さんに「親冥利」って実はこういう事かもと。好きな作品です(*´▽`*)
(余談)賢治は書き直し大将なので『銀河鉄道の夜』も書き直しを繰り返したようですが、面白いのはセロのような声で道中を導き最後に訓示を与える父性・メンター的なブルカニロ博士の存在です。初稿とは別に青空以外だと手に取りやすいものだと角川版と新潮版で読み比べできます。どこかで既存の導き手を振り切って前に進み頼むのは「後始末」という最大の信頼を父に抱いたのかもとふと思いました。https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/gingatetsudo_difference
がらどんさん、ブルカネロ博士編、角川でも読めるんですね☺️岩波だけかと思ってました。ありがとうございます。
「宮沢賢治の真実」新潮文庫はお読みになりましたか?まだでしたら是非🥰「父」では出てこなかった友人と妹がすごいんです☺️
にいたけさん、コメント&ご紹介ありがとうございます。『銀河~』は角川・新潮+初期版が並べて読めるので自分はここのところもっぱら青空ですが、読み比べは楽しいですね。ブルカネロ博士もなかなか理屈っぽくて私は嫌いではないです(#^^#)そして、『宮澤賢治の真実』は未読です!もちろん、読んでみようと思います♪『劇列車』が見つからない・・。本の分類整理を生業にしてきたのに自宅の本棚がカオスの件(トホホ)ガンバリマス!