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アナーキー靴下
さんの感想・レビュー

アナーキー靴下
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戦場で目、鼻、口、耳、そして四肢までをも失ったジョニーが、一人ベッドで想念を巡らす物語。世界から断絶された彼の心には、家族や恋人との優しく温かくほろ苦い思い出と、戦争に巻き込んだものへの強い怒りが渦巻く。本作から強い反戦メッセージを感じるのは、戦争がもたらす惨たらしい傷痕は勿論のこと、戦争は命を奪うばかりか心まで殺す、という事実、すぐそこにある現実を、如実に示しているからだ。戦場では規則が心より優先され、心は押し殺されなければならない。豊かでいたいけな人間らしい心は、まどろみの中でしか許されないのだ。
アナーキー靴下

本作は新訳版が来月(9月10日)に出版されるらしい。

08/10 08:18
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アナーキー靴下
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読書データ

プロフィール

登録日
2020/07/18(1714日経過)
記録初日
2016/08/14(3148日経過)
読んだ本
1009冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
266044ページ(1日平均84ページ)
感想・レビュー
1009件(投稿率100.0%)
本棚
29棚
性別
年齢
47歳
血液型
O型
現住所
東京都
自己紹介

名前はアナーキーですが、アナーキーなところなんか何もない穴開き靴下です。でも穴が開いている日なんてそうそうないので、たいていはただの靴下です。

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■好きな作家

ポール・ギャリコ
ミヒャエル・エンデ
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江戸川乱歩
山川方夫
田村隆一(詩人)
高橋葉介(漫画家)


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