まだ明けて三日とは思えない困難の連打に心穏やかとはとても言えないお正月ですが、こんな時こそ書かれたものの中から少しでも希望の種を拾い集めたいものだと思ってもおります。今現在困難の渦中にいらっしゃる読書家様にとっても古今の書物が少しでも安心毛布になりますように。(先月は不思議と古い手持ちの資料本が日の目をみた読書でした。本との出会い直しは心躍るものがあります)https://bookmeter.com/users/1145524/summary/monthly/2023/12
ローウェル兄弟と近しくかかわる兄の幼馴染で温厚・童顔のエミール刑事と兄が養育を引き受けた戦死した親友の息子ケイ君の存在が物語をより暖かなものにしている。文庫版のオマケは父の戦死のショックで失語症となったケイ君をツンデレ弟がロンドン動物園に連れ出してキリンを観るお話。読後感は上々です(*^。^*)
ちょろこさん、ご紹介&コメントをありがとうございます。<「輝く」ではなく、「かかやく…」だったのかも巧いミステリポイント>そうそう!中世の「かかやく」には「赤面するほど恥ずかしい」っていうその後は消えちゃった意味がありましたもんね。今読んでも「うひょ~」な内容だったかも( *´艸`)
たまさん、ありがとうございます。「今年のドラマで紫式部とその作品と道長の関係がどう扱われるか」いや~、私もめっちゃ楽しみです。今のところ道長君はまだまだ純朴な末っ子君ですが・・。
がらどんさん、押し売りスミマセン<(_ _)> 何故か読メ「単行本」版を紐づけしていませんが… https://bookmeter.com/reviews/91951349
もんさん、ありがとうございます。いつも登録はISBNからしているのですが、不慣れな電書でどこに登録してよいやら・・。とにかく嬉しい共読となりました♪ご感想もさきほど拝見してまいりました。高田さんのお人柄が感じられる「あとがき」も良かったですね~♪高田郁は「原作も良い」はホントですね(*^。^*)
澤田さんの著作は会話文の言葉遣いが結構「京ことば」で東女の自分にはやや難度が高いのだがこのシリーズは大好き。陰陽師を描きながら特に平九郎の活躍には呪術的・超常的な描写はほとんどない。しかし、その人心掌握術と洞察力には、それが統計と観察に基づいたものだと頭では理解していても「不思議な力が働いているのでは?」と思わせる凄みがある。彼より更に洞察力を磨き上げなおかつ老獪な頭連から見たら時の権力も「しょうもな」という感じなのかもしれない。
アーちゃん、ありがとうございます。分かる!作中で馬琴が吟じてましたが、仮名手本の勘平の台詞ですよね。そのイスカが何故か曽我物や現実の男女の機微にまで絡んでいく周到さが楽しかったです。化政期って言うたら鶴屋南北も観たいです。人魚の四谷怪談とか( *´艸`)
内田さん、ありがとうございます。照れます(^^;こちらに集われる読書家様方、皆さん素敵な文章を書かれるので、知っている本も知らない本もご感想を拝見しているとホントに楽しく時間を忘れてしまいそうですよね♪
ミカママさん、ありがとうございます。「真空パック」!!常温保存は神ですね。義父の実家がコロナを機に「餅つき」を行事仕舞いしたので、寂しいような気楽になったようなではあります(笑)
読みました。水墨画制作のあれこれが凄かったですね!あんな風に競い合って通じ合う、老いや怪我なども含めて家族のような一派。予想以上の迫力でスイスイ読めず、ちょっとくたびれました。
桜さん、ありがとうございます。はい、ソフトカバーではありますがとても素敵な装丁でした♪物語も文学少女が若くして作家として立つことの不安や滾る気持ちが絡み合って惹きこまれてしまいました。機会があったら手にしてみてください(*^^*)
よつばさん、ありがとうございます。先ほど既作の粗筋を探して読んできました。ちょっと見、美少女の葛藤劇場っぽいプロットだったので私には若々し過ぎて尻込みしていたかも。本書からの「こんにちは」で正解だったかも♪思い込みと擦れ違いの数々が生んだ悲劇の先に主人公の作家としての未来が見えて良かったです(*^。^*)
がらくたどんさん、読みました。「破綻なく、妙な格式さえ湛えて」いる、言いえて妙ですね、わかります。レナウン娘、全部歌える世代として、万城目さんの18年、成熟を感じます。
たまさん、ありがとうございます。お、たまさんも歌えますね( *´艸`)多分、私が知っている中では一番厳かな「レナウン娘」です♪小鬼に付き合わされたり鹿におちょくられていたマキメの主人公達が年月に熟成されると後々ちゃんと英霊の御霊の想いに触れるんだもんな~大したもんです。直木賞くらいきっちりお渡しせねば。
まる子さん、ありがとうございます。そうそう、「わたし」ね~♪別にそこを「謎」として押そうという意図を感じさせない程度の品の良いサプライズでしたね( *´艸`)それにしてもボートの3人、みんなそれぞれの場所で生きて来たんですね。それが一番嬉しかったです。
共読うれしいです😊この表紙の三人が読後はキラキラして見えました✨宮内さんの長編は初読みでしたが、良かったです。スッと沁み入る文章と共に心に残る作品になりました♬一人の人生を追うストーリーって、良いな♪
がらくたどんさん、共読うれしいです。確かにコンパクトにまとめられた見事な物語。楽しみました。音源も聞きました。ありがとうございます。狂気を感じさせる出だし…わらべ歌が少しコワいのは洋の東西を問わずですね。
たまさん、ありがとうございます。独特な船場の雰囲気ただよう妖話。ご一緒できて嬉しいです。うんうん、わらべ歌ってふっと我に返ると怖いですよね~( *´艸`)お盆さんの歌だから、たしかに繋がって踊っているのはご先祖様なのだろうけれど。「扇の間」の圧は凄かった(ブルブル)
えにくすさん、ありがとうございます。冒頭から道長の横車案件でしたね♪後半になると女房同士の乱闘事件も紹介されています。宮中諸氏、栄養状態が良い分、血の気も多いようで(笑)えにくすさん、歴史に詳しいので「え?あいつが?」という発見も楽しめるかも。機会がありましたら(*'▽')
えにくすさん、ありがとうございます。ほんと、結構な頻度でご長寿ですよね、藤原家。日記は84歳までしか見つかってないそうですが90歳まで生きた記録があるとか・・。サネスケ氏に関しては「卵」食べてバカ高いお腹の薬を常用していた記事が紹介されていました。大河の配役のエネルギッシュそうなコメディアンさん、当たり役かもしれません(笑)
すごく丁寧に読まれたことが伝わってくるレビューです✨リンクもありがとうございます♡今年こそ訪れてみたいホキ美術館♪たしかに「死」を描きながらも重すぎなかったかも♪後輩ちゃんがスパイスだった記憶も♪一周するような物語の流れも良かったですよね♪もし次の岩井俊二作品を読まれる時は「ウォーレスの人魚」がオススメです(^^♪︎
ちょろこさん、ありがとうございます。そうそう、後輩のスミレちゃん、癖アリですがなんだか生き生きとしていて印象的でした( *´艸`)そして、お勧め作品のご紹介も感謝です。「ウォーレス」・・ダーウィンじゃないほうという雑な記憶しか出てこなかった・・。見当違いかな(笑)一体どんなお話なのか楽しみです。探してみますね♪
朱さん、ありがとうございます。ほほほ、ついにお邪魔してしまいましたわ( *´艸`)すでにお料理ページにけっこうな付箋が付きました!ゆ~っくり追いかけますのでよろしくお願いいたします♪
(ネタバレ)主君の癇癪に従い猫の呑み取り(=淫売夫)業に真面目に勤しむ元藩士を描いた表題作に「家付き娘を立てて店を護れ」という大店の婿養子の立場を愚直に遂行した結果急所に浮気防止の饂飩粉を塗られたあげく唐笠一本担いだ褌姿で放逐された元御家人の三男を描いた「唐笠一本」枕絵を売ろうとして手鎖の刑になり謹慎中に餓死寸前痩せさらばえて手錠が抜けなんと死罪を言い渡された牢屋で神がかりな春画に開眼した元大名家臣嫡男を描いた「一世一代」他3作。「年季奉公」のみが真面目が損をする世を酷薄に写し他作の暖かさを引き立てている
これ読みました。この類の本は面白いですよね! わたしも1年生のときだけ新聞部でしたが、学生運動の残り火で先輩達についてゆけず退部(^^;)印刷所では何の役にも立たなかったのですが、活字の壁が鮮烈な記憶です♪余談にしかコメントしておらず失礼しました。
こりさん、ありがとうございます。思い出話に反応して頂けるなんて!嬉しいです。私の高校の新聞部はどちらかと言うと文化面重視でわりと左右意識のない紙面だったので・・。「活字の壁」懐かしい。まだ写植は目の前でホントに活字を「植えていた」時代ですよね。ワード機能の予測変換にすっかり慣れてしまった自分を少々反省した読書でした(*´з`)
「酷いことをした人が」からの一文、ほんとそう思います。酷いことをした人だけがもつわけではなくて、その要素は私たちみんなにある。映画をみてつくづくそう思いました。でも、考え続けるという行為をすることで「残虐なスイッチを探す」ことができる人間を信じたい、そんな監督の気持ちも伝わってきた映画でした。…でもコメント内の「朝鮮人識別資料」こんなのあるんだと思うと信じたい気持ちが揺らぎますね😭
くまみさん、ありがとうございます。映画ご覧になったのですね。私は近所に上映館がなくて残念ながら。映像になると、当然行商の人々を責め殺す群衆のなかに気のいい小母さんや人の良い小父さんの影を見つけてしまうことになるので(というかそうした演出をしっかりされていると思うので)この事件が被害者にも加害者にも「悲劇」でしかなかったことが感じられそうですね。
アーちゃん、ありがとうございます。ご感想の通りタイトルの「化け者」が効いていますよねo(^-^)o今「手本」がスタンバイしております!仮名手本は子供が絡むのであまり得意な演目ではないのですが、再び芝居小屋の雰囲気を味わえると思うととっても楽しみです(^_^)/
こちらも青空文庫で読めます。 https://aozora.binb.jp/reader/main.html?cid=56340 岡本綺堂を捕物帳の「宗祖」尊敬しつつ自身の目指す執筆姿勢を綴った「銭形平次打明け話」も面白いです。 https://aozora.binb.jp/reader/main.html?cid=57219 そして野村胡堂からさらに20年の明治末に生まれた横溝正史の「人形佐七」へと人気捕物帳シリーズは続いて行くんですよね(*^。^*)
もんさんのおかげでひさびさに半七親分を思い出し、お江戸の雪正月を味わえました!こちらこそ感謝です(^_^)/綺堂さん、明治生まれだから旗本屋敷で「てやんでい」って本ばっかし読んでいたのかも(笑)いろんなこと知ってるけど偉ぶらずひたすらオモロイ噺の収集に務めている感じも嬉しいです。お勉強にはならないかもですが、良かったらいつか覗いてみてくださいな(^^)
(ネタバレ)探す男は映画監督の友人和田氏が酔って映像講習会参加の便宜を図った映画好きの男性。姓は「鈴木だか田村だか田丸だか」で「神戸」と関係がある。いや「高橋」が本名らしい。雲を掴むような人探しだが、ヒントは<鈴木夫妻が営んでいた映画館近くの「たまる」食堂。素封家の高橋一族。創業者の娘と結婚し高橋姓になった創業者の映画仲間の平社員。創業1号店の場所>と振り返ると散らされているのもお約束で2度楽しい。「無名の男」が作った映像フィルムが鍵になるのだが、芸術系映像を文字で表現するのって大変な事だなとは思った。
ヤンキー・ヒッキー・ママにジジ、正にバラエティに富んだ部員たちでしたね(*^-^*)真耶ちゃんについては新宿が舞台という事で私も心配です。この作品、単にいい話だけじゃなくて例えば長嶺さんが発した「身の丈」という言葉のようにきちんと現実も描いているところがとても良かったと思います。
アーちゃん、ありがとうございます。「その気になれる場所」って真っ当なものほど見えるところに用意して待つしかできないんじゃないかと。図書館なんかもその類だと思っています。やる気が報われたと錯覚させるダークサイドほど誘いが強いので、この物語は貴重だなと思いました。そして私も「身の丈」の話はとても記憶に残っています。身の丈って夢があるとゆっくりだけど伸びるのかもって思いました。素敵な作品でしたね(*^。^*)
ミカママさん、ご紹介&コメントありがとうございました。おお~、山下り!私はようやく出走に漕ぎつけました。カバーを外すとシンプルなお料理名の装丁っていうのも好い感じですね( *´艸`)
母親から引きはがされた小町が強く生きる姿が印象に残りました。舌で言葉を転がす方がスルスル読めるとは☆雅な文体がより深く味わえそうですね。試してみたいです※「小町針」なんと残酷な!これはもう明らかな性差別ですね。
こりさん、ご紹介&コメントありがとうございます。素敵な物語でした♪ホントは音読がベストかもと思うのですが、さすがに時間がかかちゃうので和歌の部分だけ音読しました。やっぱ和歌は読むものじゃなくて詠むものだわね~としばし王朝気分が味わえました♪機会がありましたらお試しを( *´艸`)「小町針」の俗説、酷いよね~。江戸時代の雑学本とか明治のゴシップ本で触れられているのですが、小町さんが実際どうこうでなくプンプンです( 一一)
前作でジョージは自分のメリッサとしての性を確かなものとして認識していたし、自分がいる環境のなかではとても少数派だとしても「その感じ方」を現す言葉が存在することも何となく知っていた。本作のリックにはまだそれがない。曖昧で言い表す言葉も知らない「この感じ」に戸惑いながら、周囲の単純化された性の分類を前提にした問いかけや反応に気持ち悪さを感じている。「リックの性の在り方」は過渡的なものなのかずっとこういうものなのか分からないが、今の状態を「+」の広がりとして思春期から尊重しようというメッセージに未来を感じた。
へぇ~、こういう本が出てるんですね 「光る君へ」は歴史オンチとして、あの時代を知る手掛かりにしようと期待をしている訳で…こういう本で、予習しておくのも一つの手かも😊
punyonさん、ありがとうございます。もう、登場する俳優さん達のグラビアやインタビュー満載のからドラマのあらすじがガッツリ載っているのから・・色々たくさん平積みしてありました(*´з`)本書は、背景系図・時代解説特化版って感じです。今書店に行くと選ぶ楽しみは堪能できますよ、多分( *´艸`)
ちょろこさん、ありがとうございます。私は元々この時代の物語が好物なのでホントに嬉しい共読です♪「道長の、男子を産まなかった姸子への対応は今までで一番むかつきました(^^;;」そうそう、道長の貫禄のヒールっぷり(笑)赤染衛門から見たら姸子ちゃんなんて子どもか孫。何とかして護りたいと思いますよね。娘を駒にして初めて成り立つ外戚政治の本質がエンタメの中にちゃんと垣間見られて面白かったですね(*^^*)
こんにちは。ユリ・シュルヴィッツ氏の『よあけ』あべ弘士さんの『よあけ』もどちらも良さがあって好きです。能登の方たちが日々の『よあけ』からパワーをもらって元気になってくれることを祈るばかりです。
世界は物語に満ちている♪
還暦過ぎてから、読書タイムが確保しやすくなったのが、何よりの喜びです。自分が読んだ本について他の方の感想を拝見するのもとても楽しみですが、自から手に取ることが少ない作家さんの本が紹介されていると大変にワクワクします。
今後、もう少し自由時間が取れる日々が来たら、サイトの使い方をちゃんと覚えて、今までノートに書いていた読書の記録を整理してみたい。
https://5tekuteku.blog.fc2.com/
(お気に入りに登録申し上げた読書家様の御感想は余さず拝読したいと思って参りましたが、最近諸般の事情で思うに任せぬ事が多くなって参りましたので、断腸の思いで随時加減いたしております。どうかご容赦ください。私への登録・登録解除はもちろんどうぞお気遣いなく)
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ヤンキー・ヒッキー・ママにジジ、正にバラエティに富んだ部員たちでしたね(*^-^*)真耶ちゃんについては新宿が舞台という事で私も心配です。この作品、単にいい話だけじゃなくて例えば長嶺さんが発した「身の丈」という言葉のようにきちんと現実も描いているところがとても良かったと思います。
アーちゃん、ありがとうございます。「その気になれる場所」って真っ当なものほど見えるところに用意して待つしかできないんじゃないかと。図書館なんかもその類だと思っています。やる気が報われたと錯覚させるダークサイドほど誘いが強いので、この物語は貴重だなと思いました。そして私も「身の丈」の話はとても記憶に残っています。身の丈って夢があるとゆっくりだけど伸びるのかもって思いました。素敵な作品でしたね(*^。^*)