ネタバレあ、池澤春菜氏のお父上だ、ページ数も少なめだし読んでみよう、と手を伸ばしてみました。異文化を旅する人々の短編集。移り行く景色、開放と鎮静。読後、海を見に行きたいなと思う。

ネタバレ著者名指名で買い置きのもの。ハンダの溶ける炎暑から話が始まったので、酷暑の中で読むと臨場感が増すかなと読むことに。それを前提にしなくとも説明がつくのであれば、要素は少ない方がいい、というのは納得しつつ、しかし、おはなしとしては、ねぇもう認めちゃおうぜと肩を叩きたくなる主人公が良かったです。覚えている人がいる限り、彼らはとどまる。面白かった。

ネタバレ大沢在昌、月村了衛と名がならぶ1964年東京五輪開催期を舞台にした競作短編集で、面白いに違いないということで。それぞれの得意分野がくっきり出ていて、良い感じに雰囲気がばらけていて読みやすかった。堂場瞬一の作品を読んでみようかな（気力が多少余剰ぎみな時の方がよさそうではあるけれど）。

ネタバレあ、池澤春菜氏のお父上だ、ページ数も少なめだし読んでみよう、と手を伸ばしてみました。異文化を旅する人々の短編集。移り行く景色、開放と鎮静。読後、海を見に行きたいなと思う。

ネタバレこのミス大賞受賞作で読書メーター of the year 2023-2024ランクイン作にて。単行本を読みたい本リスト入りさせてからウカウカしている間に文庫化していました。早いなー。隅の老人系ミステリ。連作短編集ですが最初から順を追って読むべきつくりで、要素詰め詰めで面白かったです。エンタメ読んだぞの満足感たっぷり。

ネタバレ著者名から入り、書題でまず確保ののち積読したきりでしたが、季節柄（夏→怪談→恐怖）読み頃ではないかと理屈を付けて手に取ってみました。怖いものの条件や例が、こう、近いような、ピンとこないような感じが続き、何が怖いかはほんとに人それぞれなんだなぁ（だから饅頭怖い）と。グロテスクさについて語るくだりでは、読み手たる自分の醜悪さと正対しかけて回避に努めるなど、ちょっと心持ちをせわしくさせつつ読了しました。恐怖が含む、あるいはそこから生まれる感覚は、新書1冊に収めるには広すぎるのかもしれません。

ネタバレ読んでる途中の春日武彦『恐怖の正体』序盤に登場した本。下世話興味半分以上。副題にある克服法のひとつひとつは、あくまでも個人の体験談としてこういうやり方をしている人もいる、という参考に留める。工夫と探究と試行検証を長年月重ねるセルフヘルプの力。苦しさはその人個人のもの、誰とも分かり合うことができない。