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2025年3月の読書メーターまとめ

ちよざと
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35
読んだページ
10921ページ
感想・レビュー
35
ナイス
130ナイス

2025年3月に読んだ本
35

2025年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ちよざと
ネタバレ今回はドッペルゲンガー(影)と、禁足地と呼ばれる場所とその奥に潜む化け物に取り組む異捜メンバー、そして高槻先生が何故天狗に攫われたかに着目した話。影の話は人間関係が生み出したものとはいえ、そうやって新たな自分を見つけ出すことは自己を見つめ直す在り方の一つではないかなと思いました。禁足地の話は物語よりも発表内容に興味を持ちました。日本の神様に関する考えの変遷は整理し直して個人的にも調べたいところです。高槻先生の謎にいよいよ迫ってきていますが、深町くんは『あれ』とそんな約束を本当にして大丈夫なのだろうか…。
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2025年3月にナイスが最も多かったつぶやき

ちよざと

2025年2月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:6397ページ ナイス数:114ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/287680/summary/monthly/2025/2 同人小説と商業小説を反復横跳びするような一ヶ月でした。少しペースは落としましたが、自分的には程よい感じだったと思います。

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2025年3月の感想・レビュー一覧
35

ちよざと
ネタバレ古代ギリシャの価値観や文化、神話などを藤村先生ならではの軽妙な語り口でまとめた1冊。文章としての堅苦しさは薄いものの、確かな一次資料を基に記されたギリシャ神話の世界は中途半端に知っている部分もあったが故に、一層面白く感じました。今や色んな物語の中で息づいているギリシャ神話の原点を見たような気持ちでもあります。アポロンが思った以上に冷たい神様だったり、ゼウスの女性事情に当時の世情が絡んでいたりと、物語の裏に潜む歴史と人の存在も感じる一冊でした。
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ちよざと
ネタバレアウレリオの出生の秘密から教皇継承に纏わる政争の話、各都市国家の権力争いとイタリア統合に向けた野望などなど、政治的要素は今回もふんだんに含めつつ、渦中の人となったアウレリオとリアーナの関係もついに決着を迎えた最終巻となりました。それにしてもコバルトで教皇の政治闘争やコンクラーベの話が話題に出てくる日が来るとは。王位継承の問題は別作でも登場していましたが、まさに久賀先生らしい切り取り方、見せ方でした。かの有名なダ・ヴィンチの幼少期を諜報員として描く大胆な見せ方もしっかり楽しませてもらいました。
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ちよざと
ネタバレ此度はメディチ家にて行われる謝肉祭の最中に、毒入り葡萄酒を飲んで死んだ使用人が見つかった事件の話。誰がぶどう酒に毒を入れたのか、何故そんなことをするのか、何が目的なのか。犯人探しのために使用人として潜り込むリアーナたちと、潜入調査の定番でもある他の使用人とのひとときの友情は、事件の荒波と合わさっていて、ちょうど良い塩梅のミステリーになっていました。今回は恋人との逢瀬の話がいくつかあり、甘い空気こそあったもののまだ恋愛までは至らず。
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ちよざと
ネタバレまだ都市国家として国が複数存在していた頃の中世イタリアを舞台に、メディチ家にゆかりある貴族の家の娘・リアーナが主人公のお話。幼い頃に何らかの陰謀で家族を皆殺しにされた彼女が、なぜそのような陰謀が生まれたかを探っていく物語であり、フィクションではありますがメディチ家、反メディチ派、ミラノとの繋がり、ヴェネツィア共和国の議会などなど当時の情勢に関わる要素は出てくるので、さすがあのガーランド王国シリーズを書いた人だなと思いました。歴史的な背景を舞台としつつ一人の人間にも焦点を当てた見所の多い陰謀劇でした。
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ネタバレ前回が如何にもな敵だった分、今回は人に化けるという意味でも、見破るの困難という意味でも、ラストの人とも怪異とも取れない行動の所も含めて、怪異とは何かを考えるような切っ掛けとなる展開でした。人間の敵としての怪異が1巻で存分に描かれた分、怪異目線の行動が描かれた今回は、人間と彼らの違いは何なのかを考えるものでもあるように思います。 エルザはあくまで人間と怪異は敵としての線引きをしていますが、最後の問いの部分も含めて、なぜ彼らが姿を見せたのかが今後の鍵になるのかなと思いました。
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ネタバレ人間を襲う怪異が存在する世界で、怪異を討伐する者――代行者として有名な青年・ノア。その師匠は、本来討つべきはずの大敵であった。そんな奇妙な師弟関係とも協力関係とも言えないペアと共に行動をするのは、ある意味もう一人の主人公ともいえる、怪異に姉と上司を傷つけられたシスター・シルヴィだった。 人類の敵との戦闘というファンタジックかつアクションの要素を取り入れつつ、ノアとエルザ、シルヴィの協力とも師弟とも言い難い絶妙な信頼関係から生まれる討伐劇が面白い。まだまだ設定的な広がりはありそうですが、著者の作品としては
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ちよざと
ネタバレ毒殺された浮浪者たちが次々見つかる事件と、防水に関する布の話が組み合わさった事件解決のお話。前回から引き続き、布に関する知識や当時の文化が絶妙に重なって一つの事件が生じ、その全容を解き明かしていく物語になっていました。ロンドンの地下鉄ができた当初はそこまで混沌とした状況であったとは思いもよらず、産業革命と雖も色々と追いついていない部分もあったのだと知る切っ掛けにもなりました。昔の人の知恵袋のようなものが必ずしも正しいとは限らない、そんな風に思う結末でもありました。
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ちよざと
ネタバレ貴族の四男坊でありながら服のデザイナーでもある好奇心旺盛な青年・エドガーと、堅実に仕立て屋家業を継いできた青年・ジェレミーの物語。 人体発火事件のお話を軸に、近代化していくアメリカの文化と保守的なイギリスの文化を服の観点で比較しながら会話が進んでいくのが大変面白かったです。著者が過去作でニューヨークを舞台にしたからこそ、イギリスから見たアメリカの話を詳しく書いていたのかもですね。 事件の裏側の内容や原因も服や生地に関わる内容が散りばめられていて服飾好きとしても楽しく読めるお話でした。
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ちよざと
ネタバレ魔法という不思議で万能な力がある現代世界のローファンタジー。雲雀坂という町で店を構えて暮らす魔女が、依頼主のために魔法を使ったり、あるいは使わなかったりする物語。それぞれが抱える悩みは、人間関係だったり余命という変えようのない時間そのものであったりと実に様々。彼らと出会った末に魔女がなぜ魔法を与え、あるいは与えなかったのか、その答えが最終話で少しわかるという話の作り方で、魔女の正体も含めて大変驚かされました。読み終わったらなんとなくホッとするような優しさのお話でした。
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ちよざと
ネタバレ近代ヨーロッパを思わせる異世界の国にて、謀殺された夫の仇をとるために復讐心を燃やす奥方・アナベルと、ひょんなことから彼女に従僕として仕えることになった少年・シロの物語。 タイトルこそ今時ではありますが、中身はいつも通りの硬派な文体でした。太田さんの作品にしては珍しく三人称の文でした。フランケンシュタインや吸血鬼、狼男など近代西洋では有名な怪物を匂わせる存在を上手く交えつつ、程よく謎を残した読了でした。彼女の夫は錬金術師ではあったそうだが、なぜ殺害されたのか。そこもこの先の謎のポイントになりそうです。
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ネタバレコミカライズに合わせて2巻までの内容をベースに編み上げられた短編集。4年の歳月を経てデビュー作の頃から書き味も変わっており、説明が多かった文体が台詞も交えたより臨場感のあるものに仕上がっていて、以前にも増して心情などをくみ取りつつ読むことができました。特に密猟・迷惑な観光客の所については、元の作品では敵らしい敵がいなかった分、どのように彼らが応対するかと珍しくハラハラしました。 自然と共に生きる日々を、登場人物と共に味わう感覚はこれまで通りで、読み終わったら自然の中に出かけたくなる本でした。
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ちよざと
ネタバレ最終巻はジークの実家で行われた結婚式の話と、辺境に戻った後、子供とリツの母と始まった新たな4人での生活の話。生活に余裕が出てきた分、新たな事業に取り組むなど、生活にも1巻から異なる変化が現れるようになりました。最終巻だけあって、十数年後の彼らの様子や、今まで物語に出てきた人のその後が描かれており、皆が幸せに暮らしていてよかったなあと噛みしめながら読了となりました。 北欧の辺境で穏やかに家庭を築き上げるほのぼの小説として、幸せな時間をお裾分けして貰ったような気持ちです。
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ちよざと
ネタバレ今回はジークの里帰り編。思いがけない吉報により、そのまま夏まで滞在することとなったため、ジークとリツの冬~夏のドイツの暮らしという内容になっています。ヴルストを作ったりお酒を作ったり穴熊を解体したりと、やっていることは辺境と変わりませんが、辺境ほど厳しい冬ではないので読者としても親近感はありました。クリスマスマーケットは今も続いているものとして、個人的に華やかな雰囲気に心引かれるものもありました。 ジークとリツの新たな家族も増えて、幸せと平穏がいつまでも続いていくと感じられる穏やかな物語でした。
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ちよざと
ネタバレ前巻から季節が移ろい、今回は春・夏・秋の話。熊の狩猟だったり、ベリーの採取だったり、ザリガニ釣りだったりと、自然の恵みを享受する2人の色鮮やかな日常が描かれています。夫婦としての距離も少しずつ狭まってきて、ぎこちなかった距離も程よく詰められたように見えます。恋や立場という意味での試練は主人公たちにはありませんが、アイナたちの恋愛は一波乱があり、そちらはハラハラしながら見守ることとなりました。最終的にどれも丸く収まることは予見できたので、安心して読み進められました。
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ちよざと
ネタバレ北欧フィンランドをイメージした寒冷な村にて暮らす辺境領主(という名のほぼ一般人)のリツハルドが、異国(おそらくドイツ)から元軍人の勇ましい妻・ジークを迎え、辺境にて自給自足の生活をしていく日々を描く物語。 お話のほとんどは辺境にて如何に日々の糧を得ていくかを描かれており、物語としての緩急は全体的に緩やか。のんびりとした主人公リツと、勇ましくも愛情表現に対しては不器用なジークをのんびり見守っていきたくなる物語でした。
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ネタバレ婚約者騒動が結果的に一区切りついたものの、今度は内部に残っていた火種が炎をあげることに。王族の血縁がらみの問題や婚姻に関する儀礼など、血筋が齎す混沌とした情勢を他国との衝突に上手く絡めてあり、最後まで含めて終始はらはらさせられた話でした。漸く話がひと段落したようですが、場合によってはまだまだ混乱は残っていそうな幕引きでした。前巻から続いた従姉や異母兄との確執がまさかここまで続くとは思わいませんでした。 王族としての振る舞いと私人としての感情が交差する物語も、最後には丸く収まりそうで安堵しました。
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ちよざと
ネタバレ前作で無事即位を果たした女王・アレクシアの元に舞い込む求婚の数々。甘やかな内容に見えて、王族の婚姻はやはり不穏当な権力の絡むものばかり。隣国の王位に関わる問題も浮上してきて、混沌とした宮廷の模様と、ガイウスとの淡い恋が揺れ動く物語となっていました。入れ替わり劇のひやひやした空気とはまた異なる策謀の物語に、これまた常にわくわくしながらページを繰っていました。前回では王女の身代わりとしてやや窮屈だったディアナがのびのびと彼女らしく活動しているのが今作では特に印象的でしたね。
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ちよざと
ネタバレ二人の王女の謎も明らかになり、物語はいよいよ陰謀が成就するのか、それを打破できるか、王位は誰の手に授けられるかに争点が移行します。敵方にも思惑があり、それぞれが生きた歴史や思いの熱があることがしっかり伝わる筋立てに、最後までハラハラしながら読み終わりました。 走れメロスと作者が後書きで言っていたのも納得です。 恋愛的なロマンス部分もかすかに匂わせながらも、まとまりきらない所が(続刊もありますし)個人的にはちょうど良い塩梅でした。作者も書いていたように魅力的なキャラが沢山いたので彼らの様子がもっと読みたいと
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ネタバレアレクシアも王都に到着したことにより、いよいよ核心に迫っていく3巻。ディアナの出生についても少しずつ明らかになってきて、陰謀の輪郭自体は最初から仄めかされていましたがいよいよ加速していく感じが伝わってくる回となりました。 陰謀劇の進行もさることながら、アレクシアとガイウスの間に揺れ動く気持ちが描かれていて、不器用な2人の思いやりのもどかしさを楽しませていただきました。一方のディアナの毅然とした態度を見て、入れ替わりで困惑していた彼女の成長を感じました。
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ちよざと
ネタバレ1巻が宮中の外で始まった陰謀劇なら、2巻はいよいよディアナが王女として宮中に赴くこととなり、一方でアレクシアは娼館を脱したものの、ディアナを取り巻く陰謀の渦の一端を目の当たりにすることになります。 物語の下地に眠る王位継承に纏わる様々な勢力の思惑が問え二重と張り巡らされているのが、双方の主人公両方の目からも窺えて、危うい綱渡りと少しずつ明らかになる陰謀の内容にこれまたページを捲る手が止まりませんでした。恋と策謀が程よく混ざっていて人間関係もはっきり見えてきた2巻、続きも楽しみです。
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ちよざと
ネタバレ隣国に嫁ぐ予定だった王女・アレクシアは船の上で謎の襲撃を受けて海を漂流し、挙げ句に人さらいに捕まってしまう。一方彼女にうり二つの女性・ディアナは王女の身代わりを務めるように依頼される。 2人の女性の立場を入れ替えざるを得なくなった事件と、その周囲の思惑が描かれ始めた1巻は導入としても大変引き込まれるものでした。アレクシアとガイウス、ディアナとアシュレイのそれぞれの淡い両片思いのような片鱗を楽しみつつ、状況は非常に緊迫しており先が気になって仕方ない場面の連続でした。
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ちよざと
ネタバレ先王の遺児として幽閉されていた元王女・エレアノールは、王太子の婚姻に伴う政治的な理由から、密かに想いを寄せていた第二王子・ダリウスの婚約者となる。宮廷の客人となったエレアノールは、慣れない宮廷の暮らしの中で、彼女の命を狙うと思しき陰謀に巻き込まれていくうちに、先王の妃だった母の過去を知る。中世を思わせる王国の宮中で起きた陰謀劇を辿っていく物語。ロマンス要素とじっくり味わいつつ、宮中の陰謀に引き込まれていく展開が落ち着いた文体で語られていて、最後まで含めて一冊読みきりでじっくり味わえました。
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ちよざと
ネタバレ本編のキャラクターを用いた、宇宙×魔法少女もの。正体不明の敵・レギオンを戦うために魔法少女になったレーナたちが、エイティシックスという名前の守護精霊と共に奮戦するという、本編のオマージュ番外編。おふざけなら真剣にやりきるという後書きにある通り、エイティシックスやレギオン、羊飼いの設定は本編に類似しており、なかなかシビアなものでした。こちらではレギオンの掃討も終わり、失われた百年前の戦士たちも無事に戻ってくる…という大団円。本編では得られないIFの幸せを見た気持ちでした。
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ちよざと
ネタバレ若き頃のヴィルヘルムと先代剣聖であり彼の妻でもあるテレシアが、かつて王国に牙を剥いた男と激突したときの物語。かなり間が空いたので久しぶりのキャラもいましたが、剣鬼として力を示したヴィルヘルムが、父としての自覚を芽生えさせつつ巨悪と戦う姿が大層熱い物語でした。敵であるストライドの正体は、帝国編を読み終わった後だと、また遣る瀬ないものがありますがそれもまた、あくまで読者の目線でのこと。ヴィルヘルムとグリムが各々でつかみ取った平和をこの先しばらくは味わえたのだろうと思うと心地よい大団円でした。
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ちよざと
ネタバレ才能ある巫術師の女性・董月季と、知識はあるが術者としての腕は今ひとつの幼なじみであり許嫁の封霊耀。今回彼らが関わるのは、男をとり殺す香炉に取り憑いた幽鬼の女性の物語。すぐに全貌が明らかになるかと思いきや、妾として生きた女性がいた村では、猫鬼の存在が仄めかされ、事態が二転三転していくことに。 作中で月季も憂いていましたが、幽鬼は確かに人に害をなすかもしれないけれど、生きている人間も大概に善人ばかりではないというジレンマが作中のアクセントになっていました。後半に、月季に取り憑いている謎の存在が示唆され
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ネタバレ高級旅館の主人でありながら、妖魔に好かれる血を持つ青年・琬圭の元に嫁いできたのは、龍の血を引く娘・小寧だった。体が弱く妖魔を払う術もないのに、幽鬼や彼らに纏わる事情に首を突っ込んでしまう琬圭と、そのことを咎めながらも彼の人を思う態度に惹かれる小寧のやり取りが微笑ましくもある一冊。人外の中で育ったものの、人の中に馴染んで生きようとする小寧の姿がいじらしくもあります。琬圭を取り巻く人間関係が程よい温度感で描かれているので、さっくりと読み終えることができました。
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ちよざと
ネタバレ女帝となったミーアの回想であり夜のお話という形をとった短編集。本編よりもなおまったりとした空気の中、日常を楽しく生きるミーアと仲間たちの様子がたっぷりと描かれています。特に、やけに盛った書きっぷりで本編でも話題になった皇女伝の実際の文面を読んで、これは流石のミーアも胸やけを起こすな…と笑ってしまいました。その一方で、失われたIFが残していった心の棘の片鱗を見る場面もあり、特に料理長は序盤から出ていたキャラながら語られる場面もなかったので、彼の人生が今の形になってよかったと思いました。
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ネタバレシャルル=アンリ・サンソンの生涯、特に彼が処刑人として活動を始めた頃の様子と革命後期の暗黒期間を、やや小説のような仕立てで描いています。 当時の処刑人が社会的にどれほどの差別を公然として受けていたか、それに対してどれほどサンソンが抗ってきたか、彼が王が法を執行する代理人として誇りを抱いていたこと、革命によって自身に処刑執行の権利を委託していたか、その心情が回顧録を元に補完されており、サンソンという処刑人ではなく私情としての彼の思いが見えるようでした。
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ネタバレ今回の話はガヌドス港湾国の王女と仲良くなるぞ、の話と港湾国が抱える問題にどう対処していくか、の話。相変わらず、微妙に食い違っているようなそうでないような、という微妙なやり取りを経て、王女の信頼を勝ち得ましたが、敵は一枚上手。未来に示された港湾国の破滅を防げるのか、という幕引きでした。ミーアの行動理由が自分が変に目立った建造物を未来に建てられるのが嫌、というのが何とも彼女らしいです。まだパティの問題も残っていますし、過去の改編阻止もなかなか長引きそうです。
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ちよざと
ネタバレ今回はドッペルゲンガー(影)と、禁足地と呼ばれる場所とその奥に潜む化け物に取り組む異捜メンバー、そして高槻先生が何故天狗に攫われたかに着目した話。影の話は人間関係が生み出したものとはいえ、そうやって新たな自分を見つけ出すことは自己を見つめ直す在り方の一つではないかなと思いました。禁足地の話は物語よりも発表内容に興味を持ちました。日本の神様に関する考えの変遷は整理し直して個人的にも調べたいところです。高槻先生の謎にいよいよ迫ってきていますが、深町くんは『あれ』とそんな約束を本当にして大丈夫なのだろうか…。
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ネタバレ現代から続く二人の日常を描く番外編と、少し過去に遡って振り返ったようなお話が混ざったものでした。作中では常に少し不可解な事件が起きていたことや、魏無羨の復活に伴う混乱があったため、あの世界で日常的に何をしているか分からない所もありましたが、二人の旅路を経てどのように事件解決に取り組んでいるかが見てとれました。金凌も事件を経て少し大人になったなあと思いました。主人公ズも勿論ですが、少年3人組のやり取りが好きなので、魏無羨と少年組のお話が沢山読めて個人的には満足でした。
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ネタバレ黒幕の討伐と、その裏にあった諸々の謎の部分の解明、そして魏無羨と藍忘機が漸くお互いの想いを知ることになる回でもあった巻でした。いわゆる結ばれる所に至るまで想像以上に波瀾万丈がありましたが、裏の大河ドラマ的な物語が骨太であるので、二人の恋愛模様が良い感じに緩衝材になってくれたと思います。 黒幕の謀は情状酌量の余地のないほどに悪でしたが、彼の出自や怒りの声を思うと、一概に彼の行動を否定できない部分でもありました。番外編では主人公たちの明るい未来が感じ取られてそこは救いでした。
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ネタバレ過去編では雲夢江氏が温氏に攻め滅ぼされた話から始まり、温氏の討伐、魏無羨が鬼道の力に目覚めた様子、そして彼が江厭離と彼女の夫との間にあった諍い、金氏が魏無羨を追い詰めたことから一気に討伐対象へと変じていく様子が描かれ、過去の内容がこれではっきりしました。魏無羨の自身への過信が招いた結果であるとはいえ(黒幕の思惑もあるのでしょうが)運命の皮肉なすれ違いが齎した惨劇の重さは胸が詰まる想いです。 現代に話が戻り、魏無羨は藍忘機や若い修士たちと協力して何とか大人たちにも黒幕への疑念を抱かせることに成功しましたが
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ちよざと
ネタバレ途中から続く義城編では、少し前の時代に起きた事件を背景とした一人の道士・暁星塵と一人の悪党・薛洋、そして彼らを知る少女・阿菁の物語が主軸となっていました。自分が仇だと知りつつ、相手が盲人で気づいていないのを良いことに居座る薛洋は良い人物とは言えないのでしょうが、少なからず暁星塵の善良な気質に救われていたようでもあり、宋嵐がいなかったらまた違う結末があったのかとも思います。後半は魏無羨と藍忘機が追い求めていたばらばら死体の正体が分かり、彼らを謀る黒幕が見えてくる展開に。その途中で温氏が傍若無人だった頃の
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ちよざと
ネタバレ十年前処刑された王太子の婚約者、スカーレットの死の陰謀を、本人の亡霊と共に暴くことになったコニーの物語。一巻がキャラクターの紹介的な要素が多かったことと、コニーがまだ一人で動いている場面が多かったのに対して、今回は味方も増え、敵方が仕掛けている陰謀の全容も少しずつ見えてくる展開に。コニーとスカーレットの凸凹バディも板についてきて、振り回されるばかりだったコニーもスカーレットの扱いが上手くなってるなあと思いました。陰謀の輪郭が見えてきて次巻なのが、続きが待ち遠しいです。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/11/25(4538日経過)
記録初日
2012/11/24(4539日経過)
読んだ本
2564冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
769746ページ(1日平均169ページ)
感想・レビュー
2085件(投稿率81.3%)
本棚
2棚
性別
血液型
A型
外部サイト
自己紹介

基本的にライトノベルと漫画をよく読んでます。
ライトノベルでも重厚な世界観と、詳細なキャラクター設定が練られているものが特に好きです。

ファンタジー大好き人間です。

おすすめのライトノベルなどありましたらぜひ教えていただけたらと。

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