戦中の推理小説の一部を各自、参加者に渡して犯人当てをするという企画がもう、楽しそうで!だからこそ、手違いで犯人が判明する部分が当たった時は本格推理ファンにとっては楽しみが奪われるに等しい事だっただろう。
今日もお疲れ様でした。お皿洗いも明日のお弁当作り(大蒜入り麹の唐揚げ、ピーマンと竹輪の梅昆布炒め、南瓜の煮物)も済んだので今からお楽しみに入ります。余った唐揚げとレモン入りラムソーダで晩酌しながら録画したドラマを観るのだ!ささやかながら日々の楽しみがあるって幸せだな
が余りにも衝撃的だった。愛情だけでは足りない。愛情があっても環境が人を蝕むのだという事実が重く、伸し掛かる。そして成績優秀ながら若くして妊娠・出産、人並みの幸せを求めて男性遍歴を繰り返すも破局してはドラッグに依存する、感情が乱交気流な母親を愛しながらも、実は理解しようとはせずに突き放していた事を悟る所も印象深い。また、ACEについて語る第14章は、家庭の不和によって植え付けられた諦めと不信で人と接する時、心が針鼠状態になる自分にも当て嵌る事があってドキリとしたり。
因みに気性が荒いヴァンス氏の祖父母ですが(一時を除き)民主党支持者です。ただ、一時的とはいえ、お金が必要な事がある人の首を絞めかねないペイディ制度の撤廃への苦言やイェール大学で出逢った生徒たちとの余りの境遇の違いに「彼らは本当にラストベルトなどに住んでいる自分たちの事を理解しているのか?」と疑念に思っていたそうです。ヴァンス氏が副大統領になった時、権力に溺れることなく、社会を変えることができるかが注目になりそうで。。
祖国を探りに「帰る」事が掲げられていた時期があったが、帰った彼らも同じ事を味わい、アメリカに帰らざるを得なかったのだと伺えるのが苦い。アメリカで奴隷制度が成り立ってきたのは「父親」の喪失によって相続されない事が長年、奴隷たらしめてきたと指摘する部分が印象的。何よりも劣悪な奴隷交易の痕跡が余りにも観光的になりすぎて逆に風化している描写が衝撃的だ。記録も記憶の共有もされていない歴史は埋もれるしかないのか・・・。
本書は絵を紐解きながらもフリーダ・カーロを知っている人々へのインタビューや取材も交えて展開される。自分が信頼している人は生き生きと描くのに自分が馴染めない人は無機質に描いている事から彼女は自身にも他者に対しても誠実だった事が分かる。後、夫ディエゴとの夫婦関係では男性優位でありながらも芸術家としてではお互いに良き理解者であった。でもフリーダが望んだのは一人の女性としての望みだったのだけど・・・。また、異国情緒を勝手に解釈しては議論ばかりのシュールレアリスト達への罵りが可笑しすぎる。
今晩は、ヴェネツィアさん。嬉しいお言葉、ありがとうございます。 読んでいない子や人たちの驚きを奪わないようにできるだけ、ネタバレしないように頑張って書きました。
島田ゆか作品で御馴染み、ヤメピとおじぎちゃんも登場。更には玩具や絵本などの形でケロちゃん、ガラゴなどが登場するスターシステム制になっているのが、ファンにとっては楽しいですね。また、ページを捲る度に分かる発見(ケロちゃん人形の視線、動き出す木彫りのヤメピ人形、おもちゃ箱の窓に描かれた変化など)に大人になった今でもワクワクさせられます。
への論は何度も何度も頷いてしまった。後、「ホラーへのデビューが映画『アンチクライスト』から始まった人はいないだろう」という言及に笑ってしまった。(私の場合、グロはドラマ版『HANNIBAL』とアニメ『PSYCHO-PASS』で慣れ、ホラー映画は映画『キャビン』で紹介された「ホラー映画あるある」が逆に知りたくなってから見始めるようになったので)
与志の恋人を作れない、子供を産まない事への罪悪感は自分を曝け出せない弱さなのか。「親の嫌な部分が似ている」と気づかされると親にされて嫌だった事をパートナーや子供にするんじゃないかという予感と恐怖で心が竦み、勇気が出せずに諦める私にとって静かに心に刺さった。同時に梯久美子さんの『狂うひと』で埴谷氏が島尾敏夫と島尾ミホの痴話喧嘩に振り回されて傷ついていた娘のマヤさんを気にかけていたという部分を思い出した。
砂糖による毒殺トリックで犯人は目星がついたけど、心理的違和感については全く、気づきもしなかったので悔しい。真相にはクリスティの某作品を思い出してしまった。本格ミステリーでありながらも純愛小説に転じるとは流石。そしてこの作品を更に面白くしているのはこの作品の犯人当てに参加した作家たちからの評。江戸川乱歩はもとい、埴谷雄高まで幅広い作家が参加していた豪華絢爛さに眩暈がする・・・。また、荒正人氏が英米文学翻訳家の植松みどりさんと米国文学における黒人文化研究家の荒このみさんの御父君とは知ってお茶を噎せそうになった
戦中の推理小説の一部を各自、参加者に渡して犯人当てをするという企画がもう、楽しそうで!だからこそ、手違いで犯人が判明する部分が当たった時は本格推理ファンにとっては楽しみが奪われるに等しい事だっただろう。
作者は「女性らしさ」の神話に抗う為には女性自身が家庭という世界に籠り、、絶対的支配者となるのではなく、やりたい事(特に学問)を見つけ、社会へ出る事を推奨する。しかし、「自分には何の能力もない」と思い込む女性はどうすればいいのか。そういう人たちの為の足場作りも重要になってくるのではないか。また、一番の問題は、周囲(中には同性も含む)からの同調圧力や「女性らしさ」から外れる/ずれる事への白眼視にどう向き合うかである。今はSNSなどで色んな考えが知ることができるけど、一方で「ちゃんとした家庭」へのイメージの普及
にも一役、買っている面は否めないからな・・・。後、やらなくてもいい家事の省略化、家事は家族と手分けしてやること(ここで完璧を目指さなくてもいいのもポイント。)が書いているのが吃驚した。
昔はミステリーや怪奇小説好みと読むジャンルは浅かったが、今は面白そうならば、何でも読む。傾向は海外系が多い。岩波文庫と新潮社クレストブック、白水社エクス・リブリス系が好き。悩みはうっかり、全集系に手を出し、全集読破に駆られること。好きな事には感想が(妄想も込みで)長文になる系。
存外、ミーハー。読書では笑いのネタを探してツッコミを入れがち。
尚、本の感想において、いけ好かない登場人物へはブラックな本音も出ますので気を付けてね!
BLも百合もイケる腐女子でもある。しかし、エロより、匂い系が好みというややこしさ。
映画も好き。最近、変な映画を見つけてそれが好みだと物凄い喜びます。本同様、雑食なので映画履歴も常にカオス状態。
ASD傾向強め、ADHD少々でできています。
心の中で未だに消化できない事が原因で「父親」絡みには辛辣な感想になる傾向あり。
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砂糖による毒殺トリックで犯人は目星がついたけど、心理的違和感については全く、気づきもしなかったので悔しい。真相にはクリスティの某作品を思い出してしまった。本格ミステリーでありながらも純愛小説に転じるとは流石。そしてこの作品を更に面白くしているのはこの作品の犯人当てに参加した作家たちからの評。江戸川乱歩はもとい、埴谷雄高まで幅広い作家が参加していた豪華絢爛さに眩暈がする・・・。また、荒正人氏が英米文学翻訳家の植松みどりさんと米国文学における黒人文化研究家の荒このみさんの御父君とは知ってお茶を噎せそうになった