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2024年11月の読書メーターまとめ

HANA
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感想・レビュー
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2024年11月に読んだ本
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2024年11月のお気に入り登録
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2024年11月のお気に入られ登録
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2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

HANA
いや面白い。日本列島の成り立ちという壮大なテーマから始まり、『奥の細道』のルートは過去はほぼ海中だったという話、各所に湧く温泉や何故日本海側は豪雪なのかという疑問から海流の影響を語ったり、マクロからミクロまで様々な事が語られていて興味深からざる頁は無い有様。前半の地球全体との関わりで感じるのは、列島と言えども他の土地と様々な繋がりがあるというのは良いなあ。後半の鉱物資源の出来た理由にも関わるし。我々が依って立つこの大地について何も知らなかった事と、地学という一見地味な学問の面白さを教えてくれる一冊でした。
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2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

HANA

マネキン見に行ってきましたわ。

マネキン見に行ってきましたわ。
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2024年11月の感想・レビュー一覧
16

HANA
微妙。キリストの墓やデンデラ野、八甲田山…東北の心霊スポット紹介や震災関連等、地元密着型ならではの話も多数収録されていて、ご当地怪談本としては言う事ない部分もあるのだけど…。花岡事件の話を読んでいると唐突に猿蟹合戦の寓話が始まるし(しかもこれが面白くない)、杉沢村に至っては津山事件の焼き直しが混ぜられる始末。杉沢村関連の本昔散々読んだけど、ここまで露骨にインスパイアされたの見た事無いぞ。文体も自分には合わなかったし、怪談としては面白く読めませんでした。語り部の伝統を持つ東北が舞台とはホントに思えない…。
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HANA
いや面白い。日本列島の成り立ちという壮大なテーマから始まり、『奥の細道』のルートは過去はほぼ海中だったという話、各所に湧く温泉や何故日本海側は豪雪なのかという疑問から海流の影響を語ったり、マクロからミクロまで様々な事が語られていて興味深からざる頁は無い有様。前半の地球全体との関わりで感じるのは、列島と言えども他の土地と様々な繋がりがあるというのは良いなあ。後半の鉱物資源の出来た理由にも関わるし。我々が依って立つこの大地について何も知らなかった事と、地学という一見地味な学問の面白さを教えてくれる一冊でした。
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HANA
戦前日本で起きた猟奇事件を紹介した一冊。紹介されている事件数は多いものの津山事件や阿部定、青ゲット等、犯罪史に興味があるなら一度は聞いた事のある事件ばかりで特に目新しさを感じる部分は無し。数が多い分、一つ一つの事件に関する掘り下げも薄くならざるを得ないし。他の類書との違いはダイレクトに事件現場の写真が載っている部分か。特に津山事件と阿部定。研究書の多い津山事件も流石に被害者の写真は隠されていたしなあ。これを報道と取るか悪趣味と取るかは人それぞれだけど。現在も過去も世に犯罪の種は尽きまじ、であるなあ。
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HANA
シリーズ六巻目。ドラえもんの「バイバイン」の話って根本的な解決になってないよね。と以前より思っていたが、その恐怖を想起させるような敵が出現。世界に危機が迫るが、核を使用することを決断した米国とそれを知らされた日本に対していつも通りの考察に余念がない主人公と、両方の温度差で風邪ひきそう。本巻もまたweb版より大幅に加筆されており、横浜ダンジョンの良くわからない部分がはっきりしたり、正体隠した主人公の無双に徐々に明らかになるダンジョンの意志と盛沢山。この先はweb版とは違う展開になるらしいので、楽しみです。
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HANA
英国のEU離脱、Brexit当時の英国や欧州の様子を描いたルポタージュ。前半は主に政治、経済の観点から見た離脱による影響。後半は難民問題、テロ対策、各国の動きなど社会問題が中心。当時の報道を思い出すとEU内の経済格差や難民問題、各国の右派のEU離脱主張など、欧州全体がひっくり返るような騒動だったなあ。その後もっととんでもない出来事が次々に起こってEU内部の問題とかは霞んじゃったけど。こうも侵略や戦争が各所で起ると、当時はまだ牧歌的だったんだなと奇妙な感慨さえ起こる。問題のいくつかは今と通底してるけどね。
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HANA
著者の例のシリーズ。今回は他の本と同じ形で電書化されております。内容は前半は警部が語る事件の内容と翻訳された「紙の碑に泪を」の内容が交互に語られ、それが終わった所で犯人との対決に入るというものですが…。個人的には「紙の碑に泪を」だけ全部読みてぇ。一件真面目なミステリとして始まった物語が段々アレになって、特に軽く触れられるだけのラストなどは是非読んでみたいものです。本編の方はアリバイ崩しが主点となっているが、極めて地味で著者の他のトリックみたいな爆発力は無かったです。著者にしては地味なミステリでした。
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HANA
実話怪談集。タイトルにある因果という語が示すように、幽霊や因果が含まれている話が多い。それらから切り離された、主に起きた出来事だけが語られる事が主流の現在の実話怪談から見ると割とオールドタイプに思えるなあ。ただそれらが現在の実話怪談には見られない魅力を秘めているのも事実。例えば井戸を埋めた事によって衰退する一族の話などは、原因がはっきりしているため読者としては完全に切り離された立場で安心して読む事が出来るし。戦前を舞台にしたモボシリーズなどもあの黄昏の時代をよく表してるし。独特の魅力を持った一冊でした。
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HANA
「くねくね」「きさらぎ駅」「コトリバコ」。主に2010年代に2ちゃんねるで語られた怪談について論じた一冊。当時オカルト板をちょくちょく覗いていた身としては、何よりまずノスタルジアを感じてしまう。また日本のみならず「スレンダーマン」「バックルーム」等の海外のネットロアにも言及されているのは嬉しい所。同じ主題を扱った先行書に伊藤 龍平『ネットロア』があるが、あちらは個々の話の分析が中心だったのに対し、こちらは年代に応じて総合的に分析されてるように感じるなあ。SNS、AIによる怪談の変化にも言及されてるし。
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HANA
最近は目にする度に景気の悪い話ばかりの中国経済であるが、本書はもう既にバブルは弾けているという観点から書かれた一冊である。経済学素人の感想としては不動産価格の恒久的な下落と失業率からバブルは弾けてるように感じるのだけど、専門家の間だと様々な見方があるのね。読んだ感じでは中国も日本のバブルを研究はしているものの、社会構造が違い過ぎて生かせていない印象。権威主義国家の悪い面が足を引っ張っている感じ。最近は献忠事件も多発しているし、一時の爆買い等の様子を知っている身としては今とは隔世の感があると思いました。
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HANA
京都生まれで現在も様々な形で京都の祭りに関わっている著者が、夏の祭りは水冬の祭りは火という切り口でそれぞれの祭りを紐解いている一冊。京都の祭りを代表する祇園祭から始まり、各地の火祭りなどの大掛かりなものから、六道参りや大祓といった地元密着型まで紹介されている内容は幅広い。もちろん民俗学者ならではの視点も織り交ぜられており、祇園祭にある未だ解明されていない謎などは初めて知ったが興味深いなあ。あと羨ましいのが著者の授業で行われる関係者としての祭り参加。これなどは京都で学んだ何よりの思い出になるのではないか。
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HANA
シリーズ三巻目。相変わらず著者の集めてくる話は他の人怖関係の本とは一線を画しているなあ。平穏な日常を過ごしている隣の部屋にある地獄というか、他の人怖が白昼ダンビラを振り回している恐怖なのに対し本書は電車の隣に座った人が懐中に刃物を持っているのを知った感じ。例によって樹海で死体を育てる人は出てくるわ、人肉パーティーの関係者は出てくるわと大変充実した内容は他の追従を許さない。個人的には「唐揚げ」が一際嫌でした。後半業界関係者から聞いた話が集められているのだけど、それでも著者の話が一番嫌なのもいつも通りでした。
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HANA
梅棹忠夫の京都関連の講演を収録した一冊。内容は京都人による京都礼賛といった趣。冒頭で京都人の中華思想について触れられているが、その次の章でナチュラルに奈良・鎌倉をディスっているのは苦笑が漏れた。此処まで恥じらいなく自分の故郷を持ち上げている様を見ると、こっちの顔が赤くなる気がするなあ。何となく没落した名家の裔が家柄自慢している稚気も感じられて微笑ましいけど。あと本書の中で京都は封建時代を経験しなかった的な指摘があるが、京都人の中で室町時代の存在ってどうなってんだろ?あ、巻末の私家版の辞典は面白かったです。
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HANA
ナチス政権末期、難民を乗せた船がソ連潜水艦により撃沈、9000人以上の犠牲者を出した。ただこの事件はドイツの敗戦により語られる事は無かった。本書はその事件を過去や現在の様子を織り交ぜながら語った一冊。場面が過去と現在を反復しながら進んでいる様子はまさに蟹の横這い、言い得て妙であるな。読んでいる最中にしきりに感じたのは語り手の無力さ。過去も現在もその渦中にいながら傍観者に徹しているのである。過去は兎も角現在立派な大人だろうに。その出生から現在起きた事まで、語り手の人生を通して知られざる事件を知れる本でした。
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HANA
あまり合わなかったかな。いじめられている少女の失踪と同級生からその行方を捜す依頼を受けた弁護士の祖母とかつて森で発見された男。なのだが前半と後半が上手く繋がりが取れてなくて、読んでいる本の途中で別の本になっていた印象を受ける。はっきり言うと内容が別の方向にスライドしてしまっているのね。ラストも如何にも今のアメリカのリベラルが恐れている事だが、こちらにはその恐怖がピンと来ないし。肝心の森で発見された男の過去は不明なままで設定が生かされているようには思えないし。やはり個人的には相性がよくない一冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
HANA
雛祭りの風習、殺すと家が燃える蟹、歯が抜ける夢…。知られざる「しきたり」とそれを知った、破ってしまったために起こる怪異を記したモキュメンタリー。最近は怪談やホラー界隈でメインを張っているモキュメンタリーだが、こうして読むと著者の力量もあってか流行る理由が良くわかるなあ。面白いのである。特に面白く感じたのはある意味王道を行っている「深夜の呪祭」かなあ。こういう田舎ホラーには思う所があるものの、読んでいるとやはり引き込まれるのである。起承転結のはっきりしているものより、曖昧さを残しているのも怪談らしいし。
が「ナイス!」と言っています。
HANA
これはまだ人々の生活の中に風情という尊い徳の残っていた時代のお話。副題の「東京の四季」からもわかるように、著者の随筆の中から四季に関するものを収録しているのだが、これがまた滅法面白い。正月から冬まで一年の様々な自然や行事が描かれているのだが、画家の眼というか著者独自の感性がそれにとても馴染んで読んでいて心地よいのである。収録されている著者のスケッチがまたいい味を出しているし。例えば多数収録されている納涼の行事の数々、現在だとそのほとんどは失われ、我々の納涼はクーラだけになっている。何を得て何を失ったのか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/31(5436日経過)
記録初日
2010/01/31(5436日経過)
読んだ本
3804冊(1日平均0.70冊)
読んだページ
1136684ページ(1日平均209ページ)
感想・レビュー
3782件(投稿率99.4%)
本棚
12棚
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