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2025年11月の読書メーターまとめ

HANA
読んだ本
16
読んだページ
4774ページ
感想・レビュー
12
ナイス
1255ナイス
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2025年11月に読んだ本
16

2025年11月のお気に入り登録
1

  • へるぷまん

2025年11月のお気に入られ登録
1

  • へるぷまん

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

HANA
やられた。地下施設に閉じ込められた男女、脱出するにはだれか一人の犠牲が必要。そんな中で殺人が起こり、彼らは犯人を生贄とすべく捜査を開始するのだが…。という異常な粗筋から引き込まれるが、話の展開は意外と平易。登場人物一人の視点なので展開も淡々としているし、ん~これが絶賛?と思いながら読んでいたら…驚天動地でした。作中で腑に落ちなかった部分がこうも紐解かれると、ねえ。ミステリの快感は世界がひっくり返る感覚を味合わせてくれる所と個人的には思っているんだけど、本書も過去の名作同様その感覚を存分に味わえました。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

HANA

ビアズリー展に行ってきました。人が割と少なかったので、細部に至るまでじっくり見えて満足すぎました。

ビアズリー展に行ってきました。人が割と少なかったので、細部に至るまでじっくり見えて満足すぎました。
パトラッシュ
2025/11/06 21:24

「サロメ」も絵はありましたか?

HANA
2025/11/07 04:14

ありました、ありました。ちなみにサロメシリーズだけ写真もOKでした。

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2025年11月の感想・レビュー一覧
12

HANA
理想の女性と出会った主人公。一目惚れした彼は彼女の心を繋ぎとめるべくある契約を持ち掛けるのだが…。「マゾヒズム」の語源となった作者の代表作。故にというか当然のようにSM小説を構成する要素、フェティシズムと鞭打ち、ピグマリオンコンプレックスにファム・ファタルの奴隷という基本は全て揃っている。谷崎に影響を与えたのもむべなるかな。ただマゾヒズムの概念が完成した後世の作品とは違い、女性からの命令に服従する際に屈辱と反感を覚えたり性癖ではなく一種の病という捉え方をしていたりとその辺は黎明期の作品らしくはあるけど。
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HANA
『リング』から令和の最新作までのホラー小説100冊を紹介した一冊。上質の作品紹介で語られている本を片端から読みたくなるのはもちろんだが、それがそのままホラー小説史になっているのも特筆すべきところ。現在がモキュメンタリー全盛なのは言われるまでもないが、記紀神話から土俗への流れは想像もしてなかった。昔からホラーに親しんでいた身としては、懐かしさを覚える部分も多い。そうそうこんな小説があったんだよ。という気持ちと当時の社会や世界情勢が思い出されてちょっとしんみりしたり。ああ、やはりこの中の本片端から読みたい。
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HANA
我々が手に入れたのはたった140文字である。という文に愕然とする。昔は未来はあんなに希望にあふれていたのに、実際にその地に立ってみると何ら変わることはない。というわけで本書はそんな過去に生じた未来を目指す様々な思想を紹介した本。ロシア宇宙主義、アフロフューチャリズム、サイバースペースがそれぞれ紹介されているが、ロシア~とサイバーは専門書読んだところだし、残りは音楽史に興味薄いためちょっと食い足りなさを感じたかな。ただ読んでいるとここではないどこか、別の世界を目指した旅人の墓碑みたいに思えてくるかも。
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HANA
秋の終わりと冬の始まり。枯葉舞い散る物悲しい季節に相応しい作品が揃った一冊となっている。読んでいると写実的な作品が目立つかなあ。田山花袋と国木田独歩、荷風が続くからそう感じたのかも。一方で岩本素白「こがらし」や小沼丹「秋風」等の滋味溢れる作品もあるので油断できない。萩原朔太郎「坂」は初読だが名品「猫町」を思わせる出来で、こういう作品に出会えるからアンソロジー読むのは止められない。海外作品もシュオップにカルヴィーノと言う事無し。十一月は作品数が少なく選ぶのに苦労したそうですが、そうは思えない名作揃いでした。
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HANA
実話怪談集。これは良い。基本的に子供の頃、思い出の中の不可解な出来事や子供が遭遇した怪異が描かれているのであるが、個人的にノスタルジックな作品に弱いためどの話も非常にツボに嵌る。セピア色に変色した写真を眺めているよう。基本的に不可解というかどこか現実のピントが外れたような話が多いのも特徴で叔父の死後出てきたモノを描く「西向きのホムンクルス」や新興宗教に嵌った同級生の家で見たモノ「くびぞろえ」等はその最たる物。後者は「猿なし猿まわし」と並ぶ理不尽系の最たるものだし。怪談の妙を味合わせてくれる一冊でした。
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HANA
やられた。地下施設に閉じ込められた男女、脱出するにはだれか一人の犠牲が必要。そんな中で殺人が起こり、彼らは犯人を生贄とすべく捜査を開始するのだが…。という異常な粗筋から引き込まれるが、話の展開は意外と平易。登場人物一人の視点なので展開も淡々としているし、ん~これが絶賛?と思いながら読んでいたら…驚天動地でした。作中で腑に落ちなかった部分がこうも紐解かれると、ねえ。ミステリの快感は世界がひっくり返る感覚を味合わせてくれる所と個人的には思っているんだけど、本書も過去の名作同様その感覚を存分に味わえました。
が「ナイス!」と言っています。
HANA
昭文社さんには登山の地図で本当にお世話になりました。その地図の老舗が日本全国様々な事件のあったスポットを紹介しているという事で期待しつつ読む。本書の良い所は地図が見やすい所と地方別になっている事で、これらによってスポットの場所が一目瞭然となっている。悪い所は紹介されている場所がおいらん淵に腹切り櫓、血天井に千日前と有名どころばかりで目新しさがない所かなあ。逆に言えば著名な場所は網羅されているので初心者には取っつきやすいかも。しかし昭文社さんのデザインで怪異を読むとなんか違和感があるというかなんと言うか…。
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HANA
邦題にはないけど熊が主人公。端的に言うとリバタリアンに乗っ取られた町が税金払うのが嫌さに警察とか消防署潰したらえらい事になったというお話。まあ内容はここまで単純じゃないけど。登場人物も秀逸で買った教会をサイデケリックに塗りたくり税務署と喧嘩する男や熊をドーナッツで餌付けする「ドーナッツ・レディ」等逸材揃い。どこかで「ゴールデンカムイの登場人物」と評したのを見たけどむべなるかな。そんな中排除の手段を潰したため我が物顔で街中を闊歩する熊となかなか愉快なお話でした。アメリカってたまに珍妙な共同体出来るよね。
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HANA
VRMMO小説において「チートスキルを取って大活躍」というのと「ログアウト出来なくてそのままデスゲームへ」というのは二本柱みたいなものだが、その二つを一緒にしたような作品。ただその結果互いの良さを打ち消しあっているように感じた。デスゲームとしては黒幕がショボすぎるし生と死の綱渡り的な緊迫感が全く無いし、チートスキルの方はただのスローライフ補助機能になっているし。話としては手堅くまとまってはいるものの上記の欠点が気になっていまいち入り込めなかった。デスゲーム要素が含まれてなかったら良い小説だっただろうに。
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HANA
実話怪談集。写真というと心霊写真や魂を抜かれるという話など怪異とは相性が良さそうだが、本書ではそれを実感できるような話ばかり。執筆陣も安心して読める面々ばかりで、読み応えの方も十分。心霊写真や写ってはいけない物が写ったもの。見る度変化していく写真といった古典的な物から最新のスマホに関連するものまで内容が多彩なのもまた良し。基本的に嫌な話が多いのだが、思い出を写す媒体のせいかジェントルゴースト的な話もあり、そこもいいアクセントになってるかなあ。とあれ写真と怪談の相性の良さを再確認させてくれる一冊でした。
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HANA
沖縄文化に関する論文集。最新の研究ではなく柳田や折口、ネフスキーに伊波普猷といった古典が並んでいるのが特徴。そのためか読んでいると沖縄ではなく古琉球といった古の風土が思い浮かんでくる。論文というより詩を読んでいるような感覚か。ネフスキーの「月と不死」等その最たるものだしなあ。かといって総論的なものばかりではなく、香炉や入墨などの細かい部分にもきっちり目が行っているのも読みごたえがあるなあ。特に入墨の種類分け等はその文化が滅びた今では相当貴重なものではなかろうか。とあれ古の南東の風を受けるような一冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
HANA
最近話題になることも多い炎上、クレーマーについて書かれた本だが、読んでいると著者のエッセイ的な印象をどうしても拭うことが出来ない。第一章は実際に起きた様々な事件、ジャポニカ学習帳の表紙や進学校の女子マネージャーへのクレーム等の具体的な事件が紹介されていて面白かったが、問題は第二章から先。クレームをつける人間の人物像や心理の動きが述べられているのだが、延々パターン分けが続くために読んでいる身としては辟易させられる。そのパターン分けも思い込みとかが先行して具体性が無い気もするし。題材は面白いだけに残念。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/31(5788日経過)
記録初日
2010/01/31(5788日経過)
読んだ本
4045冊(1日平均0.70冊)
読んだページ
1208505ページ(1日平均208ページ)
感想・レビュー
4021件(投稿率99.4%)
本棚
12棚
性別
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