2024年10月の読書メーターまとめ

読んだ本: 11冊

読んだページ: 2883ページ

感想・レビュー: 10件

ナイス: 455ナイス

2024年10月に読んだ本
11

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2024/10/31
大江戸遊仙記 (講談社文庫) (講談社文庫 …
- 石川英輔
256
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87
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2024/10/29
神恐(かみおそ)ろしや宮司が語る、神社をめ…
- 三浦利規
223
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2024/10/26
さよならのあとで
- ヘンリー・スコット・ホランド
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2024/10/26
ヤマケイ文庫山怪実話大全岳人奇談傑作選
296
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2024/10/25
2050年は江戸時代: 衝撃のシミュレーショ…
- 石川英輔
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64

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2024/10/24
大江戸仙境録 (講談社文庫) (講談社文庫 …
- 石川英輔
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2024/10/20
もしも願いがかなうなら (創元推理文庫 F …
- アン・マキャフリー
144
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2024/10/15
一夜：隠蔽捜査１０
- 今野　敏
344
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2024/10/07
裏世界ピクニック 9　第四種たちの夏休み（ハ…
- 宮澤伊織
272
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2024/10/05
蘇我の娘の古事記 (ハルキ文庫す 6-1 …
- 周防柳
437
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2024/10/04
文化の脱走兵
- 奈倉有里
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ワッピー

2024/10/15

著名な純文学作家・北上が行方不明となり、小田原に出張った竜崎を訪れたミステリ作家・梅林は誘拐を示唆し、小田原署に帳場が立つ。時を同じくして伊丹の管区内で殺人事件が発生。同期二人はおのおの捜査本部に詰めながら情報交換。小説に疎い竜崎に対し、梅林の大ファンを標榜する伊丹は呆れ気味。犯人から要求のない誘拐事件の謎、そして実行犯は割れたが…。今回はやや軽い竜崎と伊丹のやりとり、長男・邦彦の大学中退問題、そして文学界の闇をさらりと一撫でして大団円。人の命運を目の当たりにして現実感を感じないのはかえってリアルかも。

一夜：隠蔽捜査１０

今野　敏

あらすじ・内容

が「ナイス！」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

ワッピー

2024/10/05 22:39

皆さま、いつもナイスをいただき、ありがとうございます。10月は護国寺読書会イベントとして元銭湯の古書店ローゼンホルツ探訪を企画しました。また、千石一箱古本市のお手伝いもします。皆さま、ご都合が合いましたら是非遊びに来てください！2024年9月の読書メーター読んだ本の数：9冊読んだページ数：1709ページナイス数：537ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/51629/summary/monthly/2024/9　　　　　写真：夏の終わり…

が「ナイス！」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
10

ワッピー

2024/10/31

再読：シリーズ三作目。前回、転時能力が弱まり、いな吉の危機を辛うじて救って現代に戻った速見は、ある夜、涼子との交わりの間にいな吉を幻視し、再び能力を取り戻す。こうなると出張がちな涼子の目を盗んでいな吉との逢瀬を繰り返す今回のコンテンツは江戸で舟に乗って墨堤の桜、深川の牡丹、亀戸の藤、谷中の螢、両国の花火、待乳山聖天の月見、雑司ヶ谷の鬼子母神、と盛りだくさんの上に現代では涼子との色模様を楽しむ無双ぶり。技術者的な視点からの現代文明批判も痛烈で、少子化の原因も探らずに小手先の政策を打つ政府への目も厳しい。

大江戸遊仙記 (講談社文庫) (講談社文庫い 10-8)

が「ナイス！」と言っています。

伊豆山神社の宮司である著者の見聞した神・神社にまつわる怪異譚。古来から伝えられていた流れが現代にもつながっていると感じられる恐ろしくも悲しき話の数々。神上がれぬ死霊を祓う、山のタブーを破って神罰を受けた人、山中を彷徨う死者の霊。貧しさ故に育てられない子供を神にかえす話、平将門の霊力といった伝承の先に、猫守で知られた神社で愛猫の帰還を祈った飼い主が偶然発見した藁人形…夕方の神社詣りを続けた女性の末路、いじめの縁切りを願う少年や2014年に起きた神隠しの話など、今も怪異がすぐそこにある戦慄。ほの暗い心象世界。

神恐(かみおそ)ろしや宮司が語る、神社をめぐる不思議な話

が「ナイス！」と言っています。

オール・ハロウズ・イヴHorror読書会'24参加本。ヤマケイの山怪系4冊目。明治から現代までの作家を網羅した山の実話怪談を収録。登山家やマタギの遭った怪異、飛ぶ光物・人魂、UMA譚、妖怪、山の神と幅広く網羅して平地とは違う空気を届けてくれます。とりわけ西丸震哉の人魂捕獲チャレンジと冷静な観察眼、あるいは自由人・辻まことが遭った怪異に驚愕！末尾の「山村民俗随談」（柳田国男）で様々なトピックから広がる奥深い民俗世界に憧憬の念を抱きました。ホラーとはいいにくいですが、山怪シリーズの中で一番楽しめた一冊です。

2024/10/27 13:58

了解です。通り道にサルノコシカケやターキーテイルがあるけど、怖いのやだな。

ワッピー

2024/10/27 14:13

このエピソードに関していえば、託宣のあと、ぱっと消えたそうなので、あまり怖い話ではありませんので、ご安心ください。（何に？）

が「ナイス！」と言っています。

ワッピー

2024/10/25

著者の現代日本政策批判の総集編。食糧自給率も顧みず、資源を蕩尽し、先行き考えず突き進んできた日本の2050年代は、中央政府は形骸化し、国力は衰えて燃料が輸入されず、工業は衰え、食糧確保のための農業が基幹産業として復権、過去の日本は「大刷新前」として語られる。桃園村に住む晴彦は農業の合間に、大量の自動車スクラップからエンジンを取り外しては村の財政に寄与し、村の古老からかつてのバブルの時代の思い出を聞くのだった…。今読み返して、まさにその道を辿っていると感じるが、スクラップの山というチートは必要なのかな？

2050年は江戸時代: 衝撃のシミュレーション (講談社文庫い 10-16)

が「ナイス！」と言っています。

再読：「大江戸神仙伝」の7年後に発表された続編。転時能力が枯渇し、江戸のいな吉を置いて現代の流子のもとに戻った速見のもとにいな吉からの手紙が届く。その秘密を握る池野ゆみと会って、自分に能力が甦ったことに気づいた速見は、現代妻の流子が出張のおりに再び江戸を訪れる…。今回は貧乏御家人の土田と知己を得て屋敷を訪問したり、近場ながら江戸の仲間とともに花見に出かけ、ゆみを下野の家に送り届け、野田泉光院とも会って句会にも参加。徳川時代を何でも否定する維新後の新政府の急激な西欧崇拝へのアンチテーゼはいよいよ激しい。⇒

大江戸仙境録 (講談社文庫) (講談社文庫い 10-5)

石川英輔

あらすじ・内容

ワッピー

2024/10/27 16:34

今回のクライマックスは、いな吉の虫垂炎発覚。このまま放置しておけば、おそらく苦痛の末に落命するだけ。転時能力が再び枯渇しかかっている速見に打つ手はあるのか？「江戸時代に転時した技術屋の俺が現代技術を駆使して両時代で無双する」現代日本批判プロパガンダ小説ですが、江戸時代ならチートなアイテムと知識を活かして、両手に花を叶えた中年男のファンタジーでもあります。

が「ナイス！」と言っています。

ワッピー

2024/10/20

All Hallow's Eve Fantasy読書会’24参加本。小村の領主が出征し、奥方レディ・タラリーとその子どもたちが留守を守る。長男長女トラセルとティルサは双子で、近く16歳の祝いを迎える時期だが、戦況は一進一退。村にも被害が出て日常生活は脅かされ、家を焼かれた村人たちを屋敷に受け入れて、戦地に送る糧食や冬を越すための食糧増産に追われる。母の力を受け継いだティルサと、領主名代を務めるトラセルに祝いは届くのか？ドラゴンも妖精も出ないものの、日常生活のなかに祈りと奇蹟がある優しいファンタジーでした。

もしも願いがかなうなら (創元推理文庫 F マ 6-3)

が「ナイス！」と言っています。

著名な純文学作家・北上が行方不明となり、小田原に出張った竜崎を訪れたミステリ作家・梅林は誘拐を示唆し、小田原署に帳場が立つ。時を同じくして伊丹の管区内で殺人事件が発生。同期二人はおのおの捜査本部に詰めながら情報交換。小説に疎い竜崎に対し、梅林の大ファンを標榜する伊丹は呆れ気味。犯人から要求のない誘拐事件の謎、そして実行犯は割れたが…。今回はやや軽い竜崎と伊丹のやりとり、長男・邦彦の大学中退問題、そして文学界の闇をさらりと一撫でして大団円。人の命運を目の当たりにして現実感を感じないのはかえってリアルかも。

が「ナイス！」と言っています。

シリーズ9作目。かつて訪ねた裏世界のマヨイガに住むハンター外館と猟犬ハナの失踪「獅子の卦」では、あの有名な●●登場。霞を引き取った小桜の変化と研究「カイダンクラフト」、そして　空魚と鳥子がるなから接収した山の牧場でのブートキャンプでのDS研オールスターキャスト「第四種たちの夏休み」を収録。小桜の研究も興味深いが、キャンプの「キメラハウス」で見せたるなの設営力、そしてるなの養父となった辻の意外な手腕にも感嘆。この二人のツンデレもこれからどうなることやら。今回も恐怖と孤独と百合と笑いのカクテルを堪能しました。

裏世界ピクニック 9　第四種たちの夏休み（ハヤカワ文庫JA）

が「ナイス！」と言っています。

蘇我蝦夷の命で国史を編纂していた船恵尺は、乙巳の変によって運命が転換する。資料となる文書を持ち出し、そしてある大事な預かり物を担って権謀術数の中大兄の目を逃れんと苦闘する。しかし、疑いの目は逸れることなく、ついに我が子ヤマドリに魔手が伸びる…。愛と離別と戦乱に翻弄された一族の作り上げた史書が如何にして今の衣をまとうようになったかを追うスリリングな小説。ヤマドリ・コダマの懸命な生き様に涙し、笑い、愉しみました。最近、日本史で一番気になっている怪異あふれる皇極・斉明天皇の時代を描いた小説によく出会います。

蘇我の娘の古事記 (ハルキ文庫す 6-1 時代小説文庫)

が「ナイス！」と言っています。

読み友さんのコメントから。かつての鉄のカーテンから解放されたのに再び言葉が自由に出歩けない時代が到来。今もまだ続いている悲しみの源泉・ウクライナへの侵攻に向けて、思索のなかで紡がれるネットワーク。ロシアの詩の流れ、、さらには｢源氏物語」で、あるときはゲームのなかで、平和を希求する心は時を超え、国を超えてつながっていく。他にも将来なりたい「かわいいおばあさん」や「猫鯨」、あるいはかつて住んでいた町を夢見る「子供時代への切符」といった安心と共感と、やはり幽かな悲しみを担いつつ、文化の脱走兵の歩みは続くのだ。

文化の脱走兵

奈倉有里

あらすじ・内容

が「ナイス！」と言っています。