シリーズ三部作の三巻目。冷静沈着なスマイリーもアン、カーラの話題では感情を行動に現してしまうあたりが人間クサくてまた良し。騙し騙され、の今までのシリーズとは今回は違う展開で、より人間らしさを押し出している。

非常に読みやすい。一族の〜というより、堤清二個人の半生感想記。なので、偏りのある見方であるのはもちろんだが、義明クンのことは好悪／良し悪しで見てはいず、堤家の存続や企業の存続での批判やリスペクトはなく、あくまで上から目線(笑)　正直な気持ちはこうなのだろうな(苦笑)

シリーズ三部作の三巻目。冷静沈着なスマイリーもアン、カーラの話題では感情を行動に現してしまうあたりが人間クサくてまた良し。騙し騙され、の今までのシリーズとは今回は違う展開で、より人間らしさを押し出している。

古典的名作。でも個人的にあまりハマらず。

よかったなぁ。が同著者「ナット・ターナーの告白」は途中、エゴと妄想がイヤになり上から目線がとてもイヤだったのに。こちらは短編3作。「シャドラック」が気に入った。他人事が自分事になる、そんなつながりのやさしさに救われるた。

これはよかった。快適な衣食住が保証されている環境で、人類が争わなくても欲しいものは手に入り、殺しあいをしなくなり、雑事はロボットがやってくれる。自分のしたいことに没頭した生活。個人主義の発達した世界。ユートピアな生活なのに、周囲に関心がなくなり好奇心と欲が薄れ、結果、滅亡していく。ユートピアなのに…。このパラドックスが切なかった。原子力は科学の(人類の)発展なのに、それにより人類が滅びかねない殺戮兵器が生まれた。そんな逆説に似てる。