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2022年6月の読書メーターまとめ

やいっち
読んだ本
14
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感想・レビュー
14
ナイス
7309ナイス

2022年6月に読んだ本
14

2022年6月のお気に入り登録
1

  • 白河清風

2022年6月のお気に入られ登録
2

  • livre_film2020
  • 白河清風

2022年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やいっち
『掃除婦のための手引き書』も素晴らしかったが、本作品集も存分に楽しめた。訳の良さも預かって大きいのだろう。 「ベルリン( 1936年 – 2004年)は米国アラスカ州ジュノーで生まれ、幼少時は鉱山技師の父親の仕事のために各地を転居した。一家はアイダホ州、モンタナ州、アリゾナ州、そしてチリの鉱山キャンプで暮らし、ベルリンはそれらの地で青春時代を過ごした。成人してからはニューメキシコ州、メキシコ、カリフォルニア州、そしてコロラド州で暮らした」(Wikipedia参照)という。
やいっち
2022/06/14 01:14

小説を物語…ストーリー性に求めるなら、何処か行きあたりばったりとさえ思える展開は、天衣無縫で筋を追うのがバカバカしい。現実ってのは、思い通りにならないし、ならないながらもなぜか何とかなることもあるよと、開き直って、著者の手のひらで読者は踊らされるに任せるのがいい。やんちゃでドラマチックで、どんなところにも厄介な人がいれば、共感を持って寄り添ってくれるひともいる…。ひょんなことから思いがけず結びつくこともあるが、別れも突然過ぎて、風のまにまにと思うしかない。

hanchyan@深読みしてなんぼ
2022/07/14 21:34

「天衣無縫で筋を追うのがバカバカしい」とてもナイスです。

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2022年6月にナイスが最も多かったつぶやき

やいっち

仕事が忙しくなって、読書量 激減。それでも、樋口一葉作品再読、難波田史男の日記、江戸漢詩、人体実験本、越中文学本と、多様な本は読めたかな。 2022年5月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4292ページ ナイス数:6766ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/556130/summary/monthly/2022/5

仕事が忙しくなって、読書量 激減。それでも、樋口一葉作品再読、難波田史男の日記、江戸漢詩、人体実験本、越中文学本と、多様な本は読めたかな。  2022年5月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4292ページ ナイス数:6766ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/556130/summary/monthly/2022/5
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2022年6月の感想・レビュー一覧
14

やいっち
ニール・シュービンの本は分かりやすく且つ面白い。『ヒトの中の魚、魚の中のヒト』(2008年)『あなたの中の宇宙』(2014年)に続いて三冊目。最初の著書で内容はもちろんだが、文章に惹きつけられた。これこそ欧米科学者の伝統のナチュラルヒストリーなんだろう。
やいっち
2022/06/30 00:54

内容案内には、「世界中を探検し、化石を探し、顕微鏡を覗きこみ、生物を何世代も飼育し、膨大なDNA配列に向き合い、学会や雑誌上で論争を繰り広げてきた研究者たちへの賛歌でもある。歴代の科学者と共に進化の謎に直面し、共に迷いながら、40億年の生命史を支えてきた進化のからくりを探る書。」とある。

やいっち
2022/06/30 00:55

正直、進化論に限らず生物学の本は年に数冊は必ず読む自分には、馴染みの話題も少なからず。それでも専門家ならではの研究の舞台裏を知ることが出来て、読んでいて実に楽しいのだ。

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やいっち
感想めいたことは、一昨日の日記に書いた:「新しい博物学…」  その中で「単純に理系の本好きなのだが、同時に科学者らのドラマもあるし、研究自体の中にも紆余曲折があり試行錯誤があり日進月歩の現実がある。特に20世紀の後半から今世紀にかけて進化論にしろ宇宙論にしろ生命論にしろ、パラダイム転換の最中にあるような熱さを感じる」と。
やいっち
2022/06/29 01:10

隔靴搔痒のコメントだが、優れたポピュラーサイエンス本はそれだけで既に一個の物語本であり、新しい博物学の本ではないにしても、その前にナチュラルヒストリーの書であろうということだ。たとえば、今読んでいる、ニール・シュービン著の『進化の技法――転用と盗用と争いの40億年』にしても、実に面白い。

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やいっち
八雲は、単身日本にやってきて、当時としては初めて西欧の…外人を観る田舎の人々の関心の的。しかも八雲が訪れる場所が島根の田舎や島。外人(白人)を見慣れない好奇心たっぷりの各地の田舎人は、彼の宿に雲集し、障子をやぶってでも観察し、彼が行くところ、金魚の何とかのようにゾロゾロ付いていく。
やいっち
2022/06/25 01:17

八雲は小説家を若いころは志していたようだ。だが、旅を重ねるごとに自分は物語を創るより、旅の印象記を書くほうが楽しいし自分の独自な仕事ができると自覚していった。放っておけば消えていく田舎の言い伝えなどを記録…巧みな表現力で物語のように語る彼のスタイルが形成されていった。  訳がいいのか、もちろん、八雲の原文もいいのだろうが、実に豊かな読書を楽しめる。もっと読まれていい本だ。

やいっち
2022/06/25 16:36

本書は、八雲が体が弱く冬の寒さが堪え難くなり、南……熊本へ去る場面で終わる。

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やいっち
「「重力」「遠心力」「真空」など現在でも残る数多の用語を生み出した翻訳の達人・志筑忠雄。「無限の広がりを持つ宇宙」の姿を想像し、宇宙人の存在さえ予言した豪商の番頭・山片蟠桃。そして超一流の絵師でありながら天文学にも熱中し、人々に地動説などを紹介した司馬江漢」らの事績や生涯を辿ってくれている。
ジェナ@読書の秋
2022/06/24 10:39

どんな発音でも大丈夫です。中国の「漢委奴国王」と日本の「大東亜共栄圏」はどちらも列強精神の考えの邪道なものだ思いますね。

やいっち
2022/06/24 13:34

古代は倭のどの集団にとっても、中国の権威が必要だった。その中華思想が復活したら困りますね。

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やいっち
著者によると、本書の大半は、人間がどのようにして「知らないのを知らないこと」に立ち向かい、「知らないのを知っていること」に変えてきたかを語っている。不確実性を6世代に分けて縷々噛んで含めるように説明してくれている(それでも、我輩には難しいと感じることも)。不確実性の奥にはカオスが潜んでいる。だが、そのカオスは決定論でもあるからびっくり。
やいっち
2022/06/22 11:18

以前も書いたが、(我輩の臆測だが)本書を執筆する強い動機に、トランプ氏という大統領の登場があると思われる。パリ協定から離脱した(バイデン大統領は復帰させた)。トランプ氏は科学者の意見に耳を貸さない。大気の温暖化など謀略だ……。科学は万能じゃない。全てを真に受ける必要もない。しかし、耳を傾ける姿勢は大事だ。

やいっち
2022/06/22 22:18

あ、本文中にトランプ氏への上記のような苛立ちが書いてありました。

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やいっち
八雲には、「日本の心」「日本の面影」「心」など明治の日本を好奇心たっぷりで観て回り、卓抜な表現力で描いた本がある。そんな中、本書はあまり読まれてない? 読んでて名著だと感じる。ただ、上下巻で900頁近いのが難なのか? あるいは題名が読めないとか?  長大だけと読みやすい。文章に惚れ惚れする。
やいっち
2022/06/20 00:36

八雲の文章がまずいいのだろうが、平井呈一氏の訳が素晴らしい(但し校正ミスが目立つのが残念)。  民俗学などなかった時代に、ひたすら日本を好事家の目で見て回り、日本人には当たり前の風物や習慣、大概の外国人には興味の対象ではない歴史や伝統の粋を探求し続けた。訳者の平井氏の語るように、柳田国男や折口信夫とはまた違った意味で詩人…文学者の目で失われつつある古き良き日本の姿を書き残した。

やいっち
2022/06/20 00:36

ハーンらとやや時代の重なるイザベラ・バード(1831年 - 1904年)は、「1878年6月から9月にかけて、(中略)東京を起点に日光から新潟県へ抜け、日本海側から北海道に至る北日本を旅し」、『日本奥地紀行』を遺してくれた。  ハーンがやや詩的というか夢見がちに描いた日本の風俗をよりリアルに描いてくれていて、両者を読むとよい対比になり古き日本の理解に資するだろう。ハーンはバードの著は読んだだろうか。

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やいっち
凄惨な事件が繰り返される。表沙汰にならない<事件>も相当数に上るだろう。知らなければ知らないで済まされる…のだろうか。本書を一読をと薦めるのも辛い。だが、目を背けていればいいってものではないだろう。
やいっち
2022/06/17 02:11

事件の概要を知りたい方は:「「娘の遺体は凍っていた」14歳少女がマイナス17℃の旭川で凍死 背景に上級生の凄惨イジメ《母親が涙の告白》 | 文春オンライン」 https://bunshun.jp/articles/-/44765

やいっち
2022/06/19 17:39

言葉がないです。周りの大人たちの感度が鈍すぎます。怒りだけです。

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やいっち
再読必須! 「日本はいま先進国の地位を失う瀬戸際に立たされている。この間経済発展を遂げてきた米・韓・台との比較から、日本の問題を炙り出す。日本復活のための方途を具体的・包括的に論じる。」という内容。
やいっち
2022/06/22 17:41

国の……国民の覚悟が問われますね。原発依存じゃなく、再生可能エネルギーへ大胆にシフト。女性が……男女を問わず活躍する社会。裁判官にこそ、女性が進出すべき。

にゃーご松崎
2022/06/22 19:10

本当にそう思います。最高裁判決には注視したい。

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やいっち
「泥の河」と「蛍川」は、少なくとも再読。特に「蛍川」は、郷里である富山市のそれなりに土地勘のある場所が舞台なので、親近感を持って読んだ。今回、仕事の合間に読んだが、実に味わい深いと再認識。「道頓堀川」は初読なのだが、派手な展開はないことはないのだが、それが本筋ではない。あくまで泥臭いまでの等身大の目線で描かれている。これらの作品群に描かれているのは、嘗てあった戦後間もない時期の(焼け跡闇市時代よりはあとか)帰らざる、古臭い表現をすればセピア色の世界とでも云うべきか。
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やいっち
『掃除婦のための手引き書』も素晴らしかったが、本作品集も存分に楽しめた。訳の良さも預かって大きいのだろう。 「ベルリン( 1936年 – 2004年)は米国アラスカ州ジュノーで生まれ、幼少時は鉱山技師の父親の仕事のために各地を転居した。一家はアイダホ州、モンタナ州、アリゾナ州、そしてチリの鉱山キャンプで暮らし、ベルリンはそれらの地で青春時代を過ごした。成人してからはニューメキシコ州、メキシコ、カリフォルニア州、そしてコロラド州で暮らした」(Wikipedia参照)という。
やいっち
2022/06/14 01:14

小説を物語…ストーリー性に求めるなら、何処か行きあたりばったりとさえ思える展開は、天衣無縫で筋を追うのがバカバカしい。現実ってのは、思い通りにならないし、ならないながらもなぜか何とかなることもあるよと、開き直って、著者の手のひらで読者は踊らされるに任せるのがいい。やんちゃでドラマチックで、どんなところにも厄介な人がいれば、共感を持って寄り添ってくれるひともいる…。ひょんなことから思いがけず結びつくこともあるが、別れも突然過ぎて、風のまにまにと思うしかない。

hanchyan@深読みしてなんぼ
2022/07/14 21:34

「天衣無縫で筋を追うのがバカバカしい」とてもナイスです。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
下巻のほうは先に読んだので、一か月余りを費やして、これで上下巻を通読したことになる。白文は眺めるだけで、読み下し文を眺めただけだが、それでも、結構楽しめた。
やいっち
2022/06/10 02:27

残念だったのは、上下巻で150人が扱われてるのに、(ゆかりの人はともかく)富山生まれの漢詩人が一人もいなかったこと。感想めいたことは随時メモってきた。ちゃんとした感想など書けない。ただ、通読するだけでも十分楽しめるってこと。150人の漢詩人の人生の縮図を観たような。詩の力であり、編訳者の賜物だな。

やいっち
2022/06/15 11:57

未読 → 味読

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やいっち
題名や、表紙の絵をちゃんと考慮すべきだった。そもそも耽美作品嗜好は自分にはほぼない。あるいは皆無か。美しい人は好きだが、美と幻想の世界に妄想の中ですら、浸るのは尻込みする。まして、少年愛の性癖となると、自分の感性には全く刺さらない世界。
やいっち
2022/06/10 02:25

この作品集には、三島由紀夫、横溝正史、塚本邦雄、岡本かの子、泉鏡花、谷崎潤一郎、久生十蘭、福永武彦、夏目漱石、稲垣足穂、内田百閒、上田秋成、蒲松齢、永井荷風、幸田露伴、小泉八雲、木下夕爾、宮沢賢治、田中恭吉、萩原朔太郎、ブラウニング、北園克衛、北原白秋、葛原妙子、若山牧水、西東三鬼らの小説随筆詩歌作品が載る。

やいっち
2022/06/10 02:25

夏目漱石の「夢十夜」って、耽美だったっけ。だけど、何度読んでも発見のある傑出した作品だと痛感。永井荷風の「断腸亭日乗」は好きな日記だが、何故この作品集に選ばれたのか分からない。世情に背を向け己の資質と感性に頑固に固執した姿勢は分かるが。小泉八雲の蝶の話は胡蝶の夢風で好きだが、なるほど耽美でもあったのだなと教えられたものだった。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
中屋敷 均の本は、『ウイルスは生きている』以来で、二冊目。この本も面白かったことも、本書を選ぶのに後押しとなったのは確か。  期待以上の本だった。今更「遺伝子とは何か?」なんて教科書的な本など退屈なのではないか…そんな野暮な危惧など吹き飛ばされた。一応は、科学史に基いて「遺伝子とは何か」が綴られている。その過程でも、ワトソンとクリックらによるDNA発見というトピックの陰のドラマが描かれていたりして、実に面白い。
石油監査人
2022/10/24 10:11

やいっちさん、ナイスをありがとうございました。

やいっち
2022/10/24 10:18

石油監査人さん こちらこそ、わざわざ挨拶 ありがとうございます。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「世界最初の全身麻酔による乳癌手術に成功し、漢方から蘭医学への過渡期に新時代を開いた紀州の外科医華岡青洲。その不朽の業績の陰には、麻酔剤「通仙散」を完成させるために進んで自らを人体実験に捧げた妻と母とがあった――美談の裏にくりひろげられる、青洲の愛を争う二人の女の激越な葛藤を、封建社会における「家」と女とのつながりの中で浮彫りにした」という物語。 (中略)
やいっち
2022/06/06 01:14

人体実験の前に、犬や猫がかなり犠牲になっている。哀れな末路から目を背けたく思いも。仕方ない? 仕方ないのかな。

やいっち
2022/06/07 11:58

メモしたかったけど書き漏らしたことをある方の感想を借りて: 「嫁姑の争いを見た後に「嫁に行かないで仕合せだった」と言い亡くなる青洲の妹(未婚)のエピソードも悲しく印象的であった」 作家の目配りを実感した。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(3582日経過)
記録初日
2005/04/30(7177日経過)
読んだ本
1828冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
639075ページ(1日平均89ページ)
感想・レビュー
1705件(投稿率93.3%)
本棚
12棚
性別
血液型
A型
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。生活のために仕事も。家事や庭仕事もなんとか。
読書は雑食系かな。でも、読めるのは月に十数冊なので、実際には幾つかのジャンルに限られてるみたい。
苦手なのは、専門書や法律、マニュアル本など。
小説やエッセイを書いたりしてます。
バイクでのミニツーリングを折々。
グルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、仕事や家事でなかなか実現しない。昨年(23年)末、薪ストーブ設置。庭木の枝葉を焚き火代わりに燃やしてます。薪はなくて柴だけなので、心底寒い時だけ。焔と共に柴の燃えてはぜる音が心地いい。


外部ブログも20年以上になりました:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/

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