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2024年3月の読書メーターまとめ

鉄之助
読んだ本
11
読んだページ
3115ページ
感想・レビュー
11
ナイス
1261ナイス

2024年3月に読んだ本
11

2024年3月のお気に入り登録
4

  • よしよしニャンコ
  • yoneyama
  • 中玉ケビン砂糖
  • Nishiumi

2024年3月のお気に入られ登録
4

  • よしよしニャンコ
  • yoneyama
  • 中玉ケビン砂糖
  • Nishiumi

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

鉄之助
港にある「うおがし」という焼き肉屋が舞台。これだけで、面白いではないか! 毎日新鮮な魚ばっかり食べていると、「やぱっり肉が食べたいな」。わかる、わかる。その気持ち。肉子ちゃんは、決まって”糞野郎”にだまされる→ボロボロになる→夜の店で働く、の繰り返し。「人間関係の始め方も、下手くそ」だが、みんなに愛される。彼女の娘・キクりんとの掛け合いが、たまらなく心地よい快作だった。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

鉄之助

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3171ページ ナイス数:1186ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/753469/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
11

鉄之助
北海道の砂川市にある小さな岩田書店の店主。「1万円選書」でブレイクした岩田徹さんが、アイデアの源泉と半生を赤裸々につづった1冊。「63歳までなにをやってもダメだった」という岩田さんの逆転劇に、大いに勇気をもらった。娘さんが書店とのコラボ商品を作って評判になっていることにもびっくり。その名も「本を読むときのハンドクリーム」。その商品の本体に200字の「書き下ろし小説」が印刷されているユニークな逸品。本を愛する魂は、後継者にしっかりと受け継がれていた。
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鉄之助
著者が京大の大学院生の時、書き上げたデビュー作。大学生の妄想炸裂の異世界が繰り広げられていた。「太陽の塔」は熱狂の装置か?  幕末の「ええじゃないか」騒ぎの舞台となった京の街並みを歩くように、自転車で駆け抜けるように、物語が進む。「太陽の塔は宇宙遺産」というのも違和感はなかった。
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鉄之助
表紙とタイトルに惹かれて読んだが、中身も超魅力的。惜しくも若くして亡くなった瀧本さんの、熱情がビンビン伝わってくる。冒頭に書かれてある黒沢監督の『七人の侍』脚本づくりの秘訣から、本当の”共同作業”の意味、が深く伝わってきた。夢を語りあうだけだったり、SNSでいいね!するだけの「友だち」は、いらない。互いに試練を乗り越え一つの目的に突き進む「仲間」が、いま本当に必要なんだと。強く思った。
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鉄之助
「行旅(こうりょ)死亡人」聞きなれないが、これは法律用語。行き倒れや身寄りのない自殺者のことで、その人が亡くなった場所の自治体が火葬することが、法律に定められている。また、死亡の状況が「官報」に掲載されるのだ! 兵庫・尼崎の古いアパートで一人暮らしの女性が、部屋の見えるところにあった金庫に3400万円もの大金を残して、玄関先で倒れていた。くも膜下出血の病死。なぜ? 共同通信の記者二人がそのドラマを、丹念に追った。「~小説よりも奇なり」。そこに、確かに生きていた証拠を突き止める瞬間に立ち会う感動を味わえた。
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鉄之助
「三浪ぐらいは当たり前」。入試倍率は東大の3倍! という東京藝大に、妻が在籍している著者が潜入して書いたルポ。卒業生の半分くらいは行方不明、とか学校に泊まり込みOKの学科があったり、あまり知られていない「東京藝大」の実態が分かって面白かった。学生も教授陣も共にユニーク。入学時に学生が言われた、学長の言葉。「何年かに一人、天才が出ればいい。他の人はその天才の礎。ここはそういう大学なんです」にぶっ飛んだ! これだけ明確に言い切られると、逆に気持ちがいい。エピソード満載で全編読みやすく、一気に読了。
鉄之助
2019/09/04 18:31

よしみんさん、『大阪芸大』これも なかなか面白そうですね。

よしみん
2019/09/05 09:54

同じ芸大でもどんな違いがあるのか…。興味深いところです!(^^)

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鉄之助
ネタバレ刑務所内での「読書会」に心が大きく揺さぶられた! カナダの雑誌記者である著者(女性)が、友人に誘われ1年間ボランティアでこの読書会の運営を支えた「真実」の記録。最初は、配られるクッキー目当てや、課題図書を読んでこない受刑者もいたが、「麻薬以上に夢中になる」ことも。「暴力防止プログラム」で何の効果もなかった殺人犯が、『月で暮らす少年』を読んで心動かされたり、特別に参加した、ある本の著者には、「書くときは、登場人物をさきに決めるんですか?」など高度な質問を投げかける者も出たりでリアルに圧倒させられた。→ 続く
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鉄之助
ネタバレ「アル中」を論理的かつリアルに、しかもユーモアをまぶして描写。激しく心を揺さぶられた。著者は「アル中の本」を肴にして、アルコールをあおる、という「本格派」。アルコール依存症を治療する病院のシーンが、妙に生々しく迫ってきた。「内臓は丈夫でも、オレの心には穴がいくつもあいていた。夜ごと飲み下すウィスキーは、心にあいたその穴からことごとく流れてこぼれ落ちてしまうのだ」。いたたまれない寂しさ・孤独感、依存症の本質が、見事に表現されていた。
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鉄之助
ネタバレ「言葉のプロ」文豪たちの悪口を、よくもまあ、こんなに集めたもんだ。今なら、裁判沙汰になりそうな過激な表現に笑ってしまった。借金返済のため第1回の芥川賞が欲しかった太宰は、落選した上、川端康成に私生活まで非難されたと感じ、「刺す」。なんと『文芸通信』に爆弾投稿してしまった。中原中也は、尊敬されていたにもかかわらず、初対面の太宰に対し「何だおめぇは、青鯖(あおさば)が空に浮かんだような顔をしやがって」と、からむなど、文豪たちのいろんな人間性が透けて見え面白かった。
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鉄之助
港にある「うおがし」という焼き肉屋が舞台。これだけで、面白いではないか! 毎日新鮮な魚ばっかり食べていると、「やぱっり肉が食べたいな」。わかる、わかる。その気持ち。肉子ちゃんは、決まって”糞野郎”にだまされる→ボロボロになる→夜の店で働く、の繰り返し。「人間関係の始め方も、下手くそ」だが、みんなに愛される。彼女の娘・キクりんとの掛け合いが、たまらなく心地よい快作だった。
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鉄之助
タイトルと装丁が、何とも魅力的。日本初の図書館、上野にあった帝国図書館(現・国際子ども図書館)を舞台として、図書館の歴史が俯瞰的に描かれる。しかし、単なる歴史モノに終わらないのが中島京子の持ち味。「上野的」な空気感、当時の風俗がうまく表現されていた。また、小説中・小説「夢見る帝国図書館」が入れ子二重構造になっていて、これもこれで面白かった。それにしても、軍備などには多額の国家予算をつぎ込みながら、図書館はいつも「金がない」のは、今につながる日本の現状。いつになったら、文化先進国になれるものやら…。
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鉄之助
ネタバレ芥川賞受賞作で、タイトルに惹かれて読んでみた。出だし6行が上手い! 各々の勝手な感性で言葉を濫用し、捏造し、拡大し、排除した…喋った先から言葉はすべて、他人には理解不能な独り言になる。故に「大独り言時代の到来」。まさに、現代を言い当てていた。刑務所の異名が、「同情塔」と言う発想も、私にはハマった。途中、理屈っぽい(?)文体には違和感があったが、あっという間に読了、読後感は悪くなかった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/03/18(2838日経過)
記録初日
2015/03/18(3569日経過)
読んだ本
857冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
247122ページ(1日平均69ページ)
感想・レビュー
673件(投稿率78.5%)
本棚
8棚
性別
血液型
O型
職業
専門職
現住所
青森県
自己紹介

 野山獄での1年2か月に618冊読み倒した吉田松陰、無実の罪で勾留された大阪拘置所での5か月半に164冊読んだ元・厚労省の村木厚子さんには、遠~く遠~く及びもつかないが、「本の虫」です。次に読む本が、手元にないと落ち着きません。
 宮沢賢治『注文の多い料理店』の「序」、に命救われた経験を持つ歴史小説マニア。特に、幕末から明治維新が大好物!!

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