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2024年2月の読書メーターまとめ

鉄之助
読んだ本
12
読んだページ
3171ページ
感想・レビュー
12
ナイス
1185ナイス

2024年2月に読んだ本
12

2024年2月のお気に入り登録
6

  • ゆうちぃ
  • 読書は人生を明るく照らす灯り
  • けやき
  • 速読おやじ
  • サマンサ
  • 海月

2024年2月のお気に入られ登録
7

  • Soul Cages
  • ゆうちぃ
  • 読書は人生を明るく照らす灯り
  • けやき
  • 速読おやじ
  • サマンサ
  • 海月

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

鉄之助
味わい深い短編集だった。原田マハ、得意の美術モノ作品。読んでいながら「だれもが、心に常設展示室を持っている」と感じた。私にとって、常設展示の絵は? 東山魁夷の『道』かな、と思っていたら、最後の作品にその『道』が出てきたから、びっくり! この絵ができた背景に「(魁夷は)多くの物を捨てたんだと思います」というセリフ。今まで私が、何となく感じていたことをズバリ言い当てられ、同感、同感と思わず手をたたいてしまった。
hiace9000
2021/03/02 18:18

「心の常設展示室」なるほど!鉄之助さんに同感、同感と思わず手をたたかせてもらいました😭!

MASA123
2021/04/26 23:31

「心に常設展示室」いい言葉ですね。

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

鉄之助

2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3333ページ ナイス数:1740ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/753469/summary/monthly/2024/1

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
12

鉄之助
冒頭の3行で、気持ちを一気に持っていかれてしまった。私にとっては、川端康成『雪国』級のインパクトだった。ぜい肉をそぎ落としに落としたようで、無駄なセンテンス無し。いずれも、死にまつわる味のある話が続く。「ひとが死ぬ夜は、空気が少しだけ苦い」(「冬越しのさくら」の冒頭)。作家デビューから、これが2作目、という著者の底力を感じさせる。
が「ナイス!」と言っています。
鉄之助
『走れメロス』は、太宰の専売特許ではなかった! なんとギリシャやローマ時代から続くヨーロッパの伝説だったのだ。日本でも坪内逍遥、鈴木三重吉などに始まり多種彩々…。その本の表紙がカラーの口絵で紹介されていて非常に興味を持った。さらにその裏には「メロス伝説」の世界的な広がりと時系列に合わせて、一目でわかるグラフが示される。著者の執念と労力に頭が下がった。その中にあって太宰版メロスの凄さが、身に染みてよく分かった。そして、なぜ『走れメロス』が日本中の教科書に掲載されたのか? その謎にも迫る好著だった。
が「ナイス!」と言っています。
鉄之助
トイレから経済大国インドの真実をえぐった快作。全人口の半分(なんと約7億人!!)が家の中に「トイレのない暮らし」をしているとの衝撃的な内容。屋外の離れたところにあるためトイレに行くのも「命がけ」だ。毎年4万6千人もがコブラやサソリに噛まれて死亡、レイプ犯にも襲われている。背景にはインドの激しい社会格差。9人の大富豪の財産=下位半数人口の合計資産。例えれば、上位1%の富裕層が毎日352億円相当の資産を増やしているのに対し、1日205円未満で暮らしている極貧層が存在する。日本企業のトイレ技術の進出に”光”も。
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鉄之助
妹を殺された被害者遺族である著者が、加害者支援に関わるようになった気持ちを素直に綴った自伝ノンフィクション。「なんで俺が、犯罪者の面倒見なあかんねん!」これが、知り合いの経営者から、元・受刑者に職を斡旋する「職親プロジェクト」に誘われた時の最初のつぶやきだったという。早く辞めるために、やんちゃそうな受刑者をわざと受入れイヤイヤ始めた”職親”活動。しかし、やっているうちに、「妹が導いたんちゃうか?」と思えるようになったと言う。受刑者として収監するのと、社会復帰させた時のコストを比較する考え方が面白かった。
なお
2024/02/12 17:33

鉄之助さん、こんにちは(^^)考えさせられるレビューでした。考える機会を与えて頂き、ありがとうございました(^^)

が「ナイス!」と言っています。
鉄之助
日本の伝統衣装なのに、着物はなんで「敷居が高い」のか? の疑問を解くヒントがあちこちにあって、面白く読んだ。中でも、約40年前の「昭和着物バブル」が興味津々。呉服業界が儲かるために作った、着物の「格」や、「着付け教室は、簡単に着れないように教えてる」などなど、ハッとさせられた。戦後、着物の注意事項を記した本がベストセラーとなったが、その注意点は、何と390項目。室町時代の着物は、もっと自由だった。京ことば「はんなり」は江戸では野暮で、江戸の「粋」は京都で下品…。はんなりvs粋の構図は、大いに参考になった。
TANIZAKI
2020/12/11 07:55

おはようございすます。読んでみたくなりました。

が「ナイス!」と言っています。
鉄之助
古今の名画を、ある対比するテーマで対決させたシリーズ本。各章、短編で読みやすいが、多少物足りなさも。
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鉄之助
滋賀県公認の宿泊施設から始まった東京・谷中の食堂を舞台にした、シリーズ本の第3弾。今回はタラコの「子和え(こあえ)」など青森の郷土料理が、物語全体に”いい味”を出していた。私にとっても馴染み深い料理だけに親近感マシマシ。生粋の滋賀県人が経営する食堂に、青森から家出して来た主婦の”新人アルバイト”が加わって、物語は急展開。人間であれば誰もが裏に抱えている”闇”にスポットが当てられ、様々な人とかかわることでポッと救いが光となって射してくる。じわっと感動できる1冊だった。
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鉄之助
松陰を取り巻く人々の上質なアンソロジー。山本周五郎『城中の霜』は鉄板!の感動モノだが、他に古川薫『吉田松陰の恋』も良かった。野山獄の囚人だけでなく獄卒までが松陰の講義に耳を澄ます。生来の教育者である松陰の姿が鮮やかに描かれている。ちなみに、野山獄とは、武士の野山氏の屋敷を改築したもので、城下の中心に近い堀内にあった。細かい描写も行き届いている。
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鉄之助
異色の百田作品ながら、「代表作」に入れてもおかしくない名著だった。驚くべきオオスズメバチの世界が展開され、びっくり! その世界的権威2人からおいしいところをバッチリ取材するワザは、百田が長年手がけていたTV番組「探偵!ナイトスクープ」で培われたモノか? 「ただ恋のためだけに生きる」ミドリシジミに対しオオスズメバチは「ただ戦闘するのみ」。「務めを果たす」ためだけに生きるけなげさは、多くの屍を乗り越え達成した明治維新、の志士に似ている?! 成虫で30日しか生きられないオオスズメバチの一生に感動、すら覚えた。
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鉄之助
これほど、新聞社の高速輪転機を劇的に描写した作品を、私は知らない。高さ10メートル、地下1階から吹き抜けで地上3階分に相当。時速45キロの速さで紙が走り、1秒で25部の新聞が刷り上がる。かつてその一員だった私にも、インクが匂い立ってきた。そこは記者としての記事に対する迷い躊躇などの「未練をふっ切る場所」だという。もう輪転機は回ってしまっているからだ。物語は、劇場型殺人事件の犯人と記者が新聞紙上で討論する、ワクワクの展開。一気に読み進んでしまった。 → 続く
鉄之助
2019/04/08 00:34

高速輪転機も面白いけど、本当に凄いのは二つに新聞を折り曲げる「高速折機」とベルトコンベヤーようなラインに沿って新聞が流れる様子です。新聞の下に小さな穴があいているのは、連続した紙を切って折りたたみ1部の新聞にする時、片方を針で押さえた跡なのです。もし、新聞社見学のチャンスがあったら、ぜひ。

ゆはず@底。なんかな。
2020/04/26 09:54

鉄之助さん。ご自身、見られていたのですね!高速輪転機の描写、うちもすごく迫力を感じました。是非見学してみたいです。

が「ナイス!」と言っています。
鉄之助
味わい深い短編集だった。原田マハ、得意の美術モノ作品。読んでいながら「だれもが、心に常設展示室を持っている」と感じた。私にとって、常設展示の絵は? 東山魁夷の『道』かな、と思っていたら、最後の作品にその『道』が出てきたから、びっくり! この絵ができた背景に「(魁夷は)多くの物を捨てたんだと思います」というセリフ。今まで私が、何となく感じていたことをズバリ言い当てられ、同感、同感と思わず手をたたいてしまった。
hiace9000
2021/03/02 18:18

「心の常設展示室」なるほど!鉄之助さんに同感、同感と思わず手をたたかせてもらいました😭!

MASA123
2021/04/26 23:31

「心に常設展示室」いい言葉ですね。

が「ナイス!」と言っています。
鉄之助
表紙の絵と、絶妙なタイトルの文字バランスに惹かれ手に取ったが、大正解だった。舞台は”最果ての街”釧路のキャバレー「パラダイス」。これだけで、面白そう。ワクワクしながら一気に読んでしまった。装丁のイメージ通り、”昭和のキャバレー”が満載だった。シャンソン界の大御所と前宣伝のソコ・シャネルが、私にとってのお気に入り。「ドン底から這いあがる」からソコ・シャネルなのだ。「口を開ければ内臓も凍てつきそうだ」。年末の凍れる(しばれる)寒さが、文章から十二分に伝わってくるからこそ、人情の温かさが心にしみた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/03/18(2839日経過)
記録初日
2015/03/18(3570日経過)
読んだ本
857冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
247122ページ(1日平均69ページ)
感想・レビュー
673件(投稿率78.5%)
本棚
8棚
性別
血液型
O型
職業
専門職
現住所
青森県
自己紹介

 野山獄での1年2か月に618冊読み倒した吉田松陰、無実の罪で勾留された大阪拘置所での5か月半に164冊読んだ元・厚労省の村木厚子さんには、遠~く遠~く及びもつかないが、「本の虫」です。次に読む本が、手元にないと落ち着きません。
 宮沢賢治『注文の多い料理店』の「序」、に命救われた経験を持つ歴史小説マニア。特に、幕末から明治維新が大好物!!

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