少年グループに一人娘を蹂躙され殺害された父親が、そのうち一人を殺し、逃げたもう一人をどこまでも追い詰め復讐する話。鬼畜のような罪を犯しても少年法がある限り、大人ほどの罪には問われない。むしろ更生を目指して守られる。被害者は誰からも守られない。できれば長峰に復讐させてやりたかった。親としてとてもよく分かる。菅野に猟銃の照準を合わせ、絵摩、今おまえの仇をとってやるからな、と語りかけるシーン、涙が止まらなかった。

子供の頃、幼馴染み５人で山中に埋めたあの骨格標本は、実は人骨だったのでは？という疑問から、バラバラになったかつての幼馴染みを訪ねて謎を追うストーリー。次第に明らかになる悲しい事実。震災の描写や琴美の過去は読んでいて辛くなる。それでも、死んだように生きていた豊、京香、正一がかつての自分を取り戻して、力強く生きていこうと前向きになれて良かった。そして、ラストの宇佐美先生！そうだったのですね！

桔梗屋を買い取って五鈴屋の支店とし、新たな商品を生み出して順調に商いを続ける一方、母親の死や妹との暮らし、妊娠と流産、江戸店の夢など、盛りだくさんの五巻目。結とお竹どんが打ち解けてきたようで良かった。智蔵、どうか何もありませんように！

海外物の気分だったので、有名なシリーズのこちらをチョイス。すらすら読めて、めちゃくちゃ面白かった。進展がない中盤までは退屈で、罠を仕掛けるところから一気読み。読みたいシリーズがまた増えました。

少年グループに一人娘を蹂躙され殺害された父親が、そのうち一人を殺し、逃げたもう一人をどこまでも追い詰め復讐する話。鬼畜のような罪を犯しても少年法がある限り、大人ほどの罪には問われない。むしろ更生を目指して守られる。被害者は誰からも守られない。できれば長峰に復讐させてやりたかった。親としてとてもよく分かる。菅野に猟銃の照準を合わせ、絵摩、今おまえの仇をとってやるからな、と語りかけるシーン、涙が止まらなかった。

スティーヴン・キング初読みなので短編から。刑務所のリタ・ヘイワースは映画に比べて意外にあっさりな印象だった。小さなハンマーで、気の遠くなるような年数穴を掘り続けたアンディに脱帽！「ゴールデン・ボーイ」は、元ナチの幹部の老人ドゥサンダーと前途有望で聡明な少年トッドの暗い交流の話。優等生で明るい未来が待っているはずのトッドの人生が、どんどん狂っていく。誰より残忍な内面を持っているのに、それを両親でさえ見抜けないところが恐ろしい。