豆タンも病院から球場へと入り、藤村の野球部除名の話は実は嘘だったと打ち明ける。9回表のマウンドにリリーフとして立った藤村はギプスをはめたまま投球し見事な勢いの剛球を復活させて三者三振に打ち取り復活を果たす。9回裏、東大の攻撃は1死1,2塁で豆タンが打席に入りサードゴロで万事休すダブルプレー試合終了と思われたが一塁手が落球して残り、藤村の打席の時に盗塁を成功させて2死2,3塁となる。藤村は右肩を負傷した内角球を責められ激痛に苦しむが2-0と追い込まれた3球目をセンター前ヒットし二者が帰って同点に追い付く。
延長戦に突入すると、鬼塚と池畑のバッテリーが駆け付けベンチ入りする。鬼塚は2死走者なしで打席に立ちプッシュバントで出塁するとラフプレイで2塁、3塁と続けて盗塁してスパイクで滑り込み野手を血祭りにする。打席には池畑が立ち3球目に鬼塚が本塁まで突入するが池畑のバットが折れてミットに収まり三振で3アウトチェンジとなる。鬼塚はリリーフに出てパーフェクトに抑え13回裏、打者・藤村と対決する。そこで見せた新・陰陽球とは陰の変化球が打者の目前で陽の直球に変化し逆に剛速球が変化球に変わる奇怪な球で2ストライクを取られる。
左文字がベンチに現れ、居合抜きを見せると藤村は大きな価値あるヒントを貰う。藤村は居合打法で打席に立ち鬼塚の投じた3球目、陰から陽に変わる前に叩いてライトスタンドへサヨナラHRを放ち勝利する。藤村は病院で医師から試合出場を止められるが、美少女が藤村君を出させてあげてくださいと頼み込んで渋々了承する。翌日の慶応との一戦が始まり、神宮は藤村に対し腰の位置でバットを構えて日本刀を振り抜くイメージでスイングしレフトへ先制HRを打つ。1回裏藤村が同点HRを打って追いつくが4回表に神宮は今度はライトへと連続HRを放つ。
藤村は打たれたショックで呆然自失となり一時ライトを守らされるが気を取り戻してマウンドへ戻る。4回裏、先頭の豆タンが気魄で出塁し燃える東大打線が連打で3点を取って逆転し4-2とリードする。だが6回表に神宮はバックスクリーンへ軽々と3打席連続HRして1点差に詰め寄る。そのまま1点リードで迎えた9回表、藤村は先頭打者をわざと四球で歩かせる。続く神宮もわざと2球ストライクを見送る。そして勝負の剛球を藤村が投げると神宮のバットがミートするが真っ二つにへし折れ豆タンのミットに収まり神宮は左肩を押さえて打席で倒れ込む。
この瞬間彼の野球いのちは消えた。藤村の剛球の前に左前腕骨を粉砕され再起不能となったのである。東大の史上初優勝が決まり、藤村はナインに胴上げされる。藤村は病院の美少女に優勝を報告するが、神宮が再起不能になってしまった事を教えられる。神宮は左肩を吊った姿でグラウンドに現れ、藤村に最後の願いで、もう一度ホームランを打った気分にさせてくれと頼み、藤村の投げた真似のボールをスイングし男泣きで塁を回ってホームまで帰り藤村と固く握手する。鹿之助が下宿に駆け込んできて「怪情報・藤村甲子園、東大を中退か?」の記事を見せる。
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豆タンも病院から球場へと入り、藤村の野球部除名の話は実は嘘だったと打ち明ける。9回表のマウンドにリリーフとして立った藤村はギプスをはめたまま投球し見事な勢いの剛球を復活させて三者三振に打ち取り復活を果たす。9回裏、東大の攻撃は1死1,2塁で豆タンが打席に入りサードゴロで万事休すダブルプレー試合終了と思われたが一塁手が落球して残り、藤村の打席の時に盗塁を成功させて2死2,3塁となる。藤村は右肩を負傷した内角球を責められ激痛に苦しむが2-0と追い込まれた3球目をセンター前ヒットし二者が帰って同点に追い付く。
延長戦に突入すると、鬼塚と池畑のバッテリーが駆け付けベンチ入りする。鬼塚は2死走者なしで打席に立ちプッシュバントで出塁するとラフプレイで2塁、3塁と続けて盗塁してスパイクで滑り込み野手を血祭りにする。打席には池畑が立ち3球目に鬼塚が本塁まで突入するが池畑のバットが折れてミットに収まり三振で3アウトチェンジとなる。鬼塚はリリーフに出てパーフェクトに抑え13回裏、打者・藤村と対決する。そこで見せた新・陰陽球とは陰の変化球が打者の目前で陽の直球に変化し逆に剛速球が変化球に変わる奇怪な球で2ストライクを取られる。
左文字がベンチに現れ、居合抜きを見せると藤村は大きな価値あるヒントを貰う。藤村は居合打法で打席に立ち鬼塚の投じた3球目、陰から陽に変わる前に叩いてライトスタンドへサヨナラHRを放ち勝利する。藤村は病院で医師から試合出場を止められるが、美少女が藤村君を出させてあげてくださいと頼み込んで渋々了承する。翌日の慶応との一戦が始まり、神宮は藤村に対し腰の位置でバットを構えて日本刀を振り抜くイメージでスイングしレフトへ先制HRを打つ。1回裏藤村が同点HRを打って追いつくが4回表に神宮は今度はライトへと連続HRを放つ。
藤村は打たれたショックで呆然自失となり一時ライトを守らされるが気を取り戻してマウンドへ戻る。4回裏、先頭の豆タンが気魄で出塁し燃える東大打線が連打で3点を取って逆転し4-2とリードする。だが6回表に神宮はバックスクリーンへ軽々と3打席連続HRして1点差に詰め寄る。そのまま1点リードで迎えた9回表、藤村は先頭打者をわざと四球で歩かせる。続く神宮もわざと2球ストライクを見送る。そして勝負の剛球を藤村が投げると神宮のバットがミートするが真っ二つにへし折れ豆タンのミットに収まり神宮は左肩を押さえて打席で倒れ込む。
この瞬間彼の野球いのちは消えた。藤村の剛球の前に左前腕骨を粉砕され再起不能となったのである。東大の史上初優勝が決まり、藤村はナインに胴上げされる。藤村は病院の美少女に優勝を報告するが、神宮が再起不能になってしまった事を教えられる。神宮は左肩を吊った姿でグラウンドに現れ、藤村に最後の願いで、もう一度ホームランを打った気分にさせてくれと頼み、藤村の投げた真似のボールをスイングし男泣きで塁を回ってホームまで帰り藤村と固く握手する。鹿之助が下宿に駆け込んできて「怪情報・藤村甲子園、東大を中退か?」の記事を見せる。