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みつ
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ここ1週間余り、他の本に寄り道することなく、『ユリシーズ』に集中しての再読完了。4冊目は馭者溜りでのスティーヴンとブルームの対話が続く第16挿話から。日付を跨ぎ6月17日の深夜に入る。続く第17挿話は、煩瑣極まりない問いと答えが延々続くもの。終わり方が意表をつく。最後の第18挿話は、ペネロペイアに擬えられたブルームの妻モリーの内的独白が句読点なし、行替えも100ページを超える中で7回あるだけで語られる作品中最大の難所。「彼」が誰を指すかを訳注を読みながら懸命に追うことに。河出書房の全集で数十年前読んだ➡️
みつ

➡️前回よりは、終わりに向けての構成が幾らか見えてきたようだが、それでもほとんどわからなかったというのが正直なところ。巻末の丸谷才一の本作の読み方指南まできて、作者の追求したことがもう少し理解できる。さらに池澤夏樹の評論で、なぜわかりにくいか、にもかかわらずなぜ名作か、さらになぜ読むべき書物であるかに納得。ただし、池澤の論旨では、3点めは小説の書き手を想定しているようにも読める。彼は『百年の孤独』『アブサロム、アブサロム!』は本作なしに存在しなかったというが、今回も両作のようにはのめり込めなかった。

06/25 17:54
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/01/02(3375日経過)
記録初日
2014/12/29(3744日経過)
読んだ本
1128冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
387060ページ(1日平均103ページ)
感想・レビュー
891件(投稿率79.0%)
本棚
13棚
性別
年齢
65歳
現住所
三重県
自己紹介

こんにちは。「読書メーター」で皆さんと交流できることを楽しみにしています。
 半世紀余り、手当たり次第に本を読んできました。愛読してきたのは、

・「モームの世界の10大小説」とその周辺
・いわゆる黄金時代の本格推理小説
・トーマス・マン
・ヘッセ
・プルースト
・チェーホフ
・O・ヘンリ
・ジャック・フィニイ
・マッカラーズ
・ジェイン・オースティン
・紫式部(数種の現代語訳「源氏物語」)
・夏目漱石
・寺田寅彦
・内田百閒
・中里介山(「大菩薩峠」)
・永井荷風
・谷崎潤一郎
・江戸川乱歩
・石川淳
・尾崎翠
・福永武彦
・北村薫始め「日常の謎」を扱ったミステリ
・恩田陸
・丸谷才一(いわゆる雑文を中心に)
・吉田秀和
・大島弓子(漫画家)
・新幹線網が張り巡らされる前の時刻表(宮脇俊三氏が健筆を振るった頃)
・和漢朗詠集
・新古今和歌集
・「折々のうた」他の詞華集
・歳時記


 感想文は遠い昔の学生時代から大の苦手で、これまで記録も投稿も断続的かつ一部に留まっていましたが、皆さんに触発され、以前読んだ作品も含め少しずつでも投稿していければと思っています。(追記。2020年10月頃、遅まきながら読書メーターに参加できる歓びを本格的に知ることとなり、読書のペースが上がるとともにほぼ全ての本に投稿するようになりました。)

 読書の他には、クラシック音楽(地味めのものを中心に)鑑賞と、筆記具(インク含む)集めが主な趣味です。

 これからに向けて「積読本」「読みたい本(再読したい本・・これがまた多い・・を含む。)」を徐々に整理していたら、まだまだ増えていくことに気付きました。残りの人生でどこまで読むことができるのか、時々不安になります。
 これからもお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

  (2020年11月28日に一部追加修正しました。)
  (2021年1月18日から19日にかけ、書き漏らしていた愛読する作者、近況を追加をしました。)
  (2021年3月7日に、愛読本としてマッカラーズを追加しました。)
  (2023年8月27日に、愛読本としてオースティンを追加しました。)

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