旧名シュロッキアン.冬眠から覚めました.でも,まだ,寝ぼけているような・・・.改めて,よろしくお願いいたします.
アイコンを変えました(2020.03.09).シュロにみえますか? 実は,テーブル椰子です(^^;).
「いいね」は,「読みました」くらいの感じで気楽に押させていただいています.ですから,「いいね」のお返しなどは気にしないでください.もちろん,「いいね」を押してもらえればうれしいけど(^^).むしろ,コメントを歓迎します.私も,気楽にコメントつけたりしますが,それが鬱陶しいとお感じの方はそうおっしゃってください.遠慮します.
なお,昔読んだ本についても気の向くままにつぶやきや感想をあげています.その際,「読んだ日」は特に調整していません(感想を書いた日のまま).ですから,読んだ本の統計(1日当たりのページ数など)は私については無意味です.
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→▼最大の収穫は吉田健一訳詩集を紹介してもらったこと.「君を夏の一日に喩へようか」で始まるソネットは好きな訳詩のひとつだけど(多分,丸谷才一経由で知った),それを含む『葡萄酒の色』と題する吉田健一訳詩集が岩波文庫にあることは迂闊にも知らなかった.早速とりよせたけど,いいなぁ,巻頭一番・・・えっと,何の話でしたっけ(^^;).話を戻して,本書は,たくさんの詩とその魅力を紹介してもらえるだけでなく,話が文化一般に及ぶことも多い.その点でも,私のように詩歌文芸を解せない者も楽しく読めた.→→
→→▼たくさんのことを教えられたけど,最初の方から二つ引用しよう.「・・・何かへの憧れが文化を駆動する・・・.憧れとは距離を含む概念である.彼方にあってここにはないものへの強い思い.隔たりが生む恋情」(p.10).「ギリシア人は人間の心理にはどうしても合理的に説明できない超越的なものがあることを知っていた.・・・[それを説明するために]彼らは神々を呼び出した.しかし,ローマ人はそういう仕掛けを必要としない.人間だからこそとんでもないことをすると考えて,それを嘆いた」(p.27)