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2024年1月の読書メーターまとめ

へくとぱすかる
読んだ本
14
読んだページ
3725ページ
感想・レビュー
14
ナイス
1204ナイス

2024年1月に読んだ本
14

2024年1月のお気に入り登録
2

  • Kazuki
  • あきづき たくみ

2024年1月のお気に入られ登録
2

  • Kazuki
  • あきづき たくみ

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

へくとぱすかる
ようやく読了。読み始めたら一気でした。部員の少ない文化系は部室にだって苦労する。かつての、倉庫みたいだった高校の生徒会室を思い出した。非モテ系男子のうろたえる姿は、今も昔もどっこいどっこいなんだよなぁ。基本は青春小説だけど、いつのまにかミステリチックになっていくのが、創元推理文庫らしいところ。体形のせいもあって、理不尽だけどマウント取られがちな「おれ」こと桶井陸。一連の出来事がついにはラスト近くで大事件になってしまう。彼が部員でもないのに文芸部に一生懸命なところが読んでいて頼もしい。それもまた青春。
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2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

へくとぱすかる

携帯から受信音。起動すると地震のニュース。ほどなく揺れが来ました。かなり長かったけど、収まってからテレビをつけるとニュースが。津波の警報が出て驚き。こちらは無事でしたが、今もニュースが続いています。なにとぞ被害が大きくなりませんよう。 2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:32冊 読んだページ数:6836ページ ナイス数:1835ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/383716/summary/monthly/2023/12

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2024年1月の感想・レビュー一覧
14

へくとぱすかる
5年生にもなれば心の秘密を抱えることもある。大人になってしまえば、善意も悪意も含めて、ここまで純粋な心のドラマはなくなってしまうのだろう。夢の中に現れる「こども電車」は、それを信じる子どもだけが本音で交流できる場所なのだろう。自分のために、友だちのために、みんなのために一生懸命になれる場。現実を何とかしたい熱意が、閉ざされた心を導く。教室では「雨ニモマケズ」を読むが、夢では銀河鉄道、いや、やっぱりこども電車がいい。あえて宮沢賢治をなぞらず、「孤独なジョバンニ」を救い、クラス全部の夢が現実を変えていく。
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へくとぱすかる
高校生が部活で映画を作る。映画とは果たして何か。物語のさなか、監督である木崎ハルは、「演技の奥から」の力を全く信じていないと言い切る。「嘘」であるとも。偶然ハルに見られてしまったマンガが元で、ナオトは真夏の撮影につき合うことになる。そこに家庭の問題がからんでいく、いや、しかしこの作品って? 前に読んだ2作と……が違っているのかな? それはさておき、ナオトの視点からは、ボーイ・ミーツ・ガールな展開には思えないのだが、果たして本当のところはどう? 少なくともオビに想起させられる期待感よりも上。うん、すごい!
へくとぱすかる
2024/01/31 22:02

とはいえ、難解な作品。自分なりの解釈はあって、それに基づいてコメントしたのですが、果たしてそれは正解なのか。再度読まなければいけないのかな?

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へくとぱすかる
全校児童6人の大奥村小学校の夏。1学期の終わりが何と廃校の日。ふつうはありえない条件だからこそ、この物語は生きてくるのだと思う。夢水シリーズもまだ3作しか出ていない、かなり早い時期のノンシリーズ。小学生向きとはいえ、そこははやみね先生。しっかりミステリとしていくつもの謎(七不思議)を物語に仕立ててくれている。ちょっとレトロな夏の思い出は子どもの心にいつまでも残るもの。青い鳥文庫のはやみね作品唯一の吾妻ひでお画伯のイラストが、意外?にもぴったりで貴重。もっと児童書にイラストを残していただきたかったと思う。
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へくとぱすかる
うーむ。巻が進むにつれて、どんどん高尚になっていくぞ。今やド譲(最近言わなくなったような)も、しっかり本を読んでいるので、こちらが未読のままな本の話だと、こいつすげーって思う。ちなみに『奇岩城』は私の場合、ホームズものに触れる前に読んだが、お気に入りをけなされた気持ちの悪さはなかった。みんな高校生なので、人間関係・会話の機敏にふれるくだりの心理状態・気遣いが実に正直だし、またおもしろい。むしろ日常的にはそういう点に気がつかないような鈍感な大人が世間には多すぎるのだと思う。読み、そして書く。成長してるなぁ。
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へくとぱすかる
1915年作品。スパイ小説の名作とのこと。第1章の終わりで「えーっ!?」と驚きが。展開がすごく速い。短めの作品なのに数多くの事件が続くので全然飽きない。映画を見ているような感触で、映画化されたのは当然だっただろう。なぜか陰謀に巻き込まれてしまった主人公の命がけの逃亡には、ドキドキさせられた。発表されたのがWW1の最中だから、リアルタイムで読んだ読者は、あるいはわが身のこととも、受け取ったかもしれない。つくづく人は見かけによらないものだと思うし、心理的な賭けが万一外れたらと思うと怖い。これこそ小説ならでは。
へくとぱすかる
2024/01/30 19:47

1世紀前の作品ですからねぇ。しかし南洋一郎リライトのルパンなどが楽しめる人なら、おすすめです。解説抜きで、167ページで読み終わります。

エイダ(K.595)
2024/01/30 20:04

ほうほう👀

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へくとぱすかる
まさに長野ワールド。ジャパネスクな要素を感じさせる言葉を極力排して、多くの鉱石の名前に象徴される、そしてその鉱石の輝きを表現するような言葉で構築された、全編がどこかの別世界を描いた詩として読める作品。それでいて活字として印刷された文面が、字間の空きからも、明治の日本文学でも読んでいるかのような錯覚を覚えさせるようにこの本は作られている。少年しか登場しないのだが、現実の少年たちとは別の価値観で彼らは行動し、どこか少女的、あるいは全員が自動人形であるかのよう。理系的ノスタルジーに満ちた、不思議そのものの一冊。
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へくとぱすかる
街の話について、208ページの谷川さんの発言というのは、おそらく小室等23区コンサートでゲストとして話された内容だろう。レコードにも収録されている。話題が古本だけに、それぞれがうなずいたり笑ったりしながら楽しく読んだ。著者の自伝的な話は、さすがに悲壮でシリアスな事柄もあったが、それでも本との付き合いは大きく今に至る流れとなって続いていく。古本の話題でありながら、これ全体がまさに著者の自伝と言ってもいいくらいだ。ちょうど著者自身が書いているように、できあがった本棚自体がひとつの創作であるのと同じなのだろう。
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へくとぱすかる
野球と事情が異なり、箱根駅伝は戦時中にただ1回、1943年に復活開催された。この奇跡はどのようにして可能になったのか、そして、まるで実況中継さながらの迫真さで、刻々とレースの様子を書き継いでいく。これには圧倒された。資料も限られているはずだから、これこそ奇跡のような文章だと思う。そこにレース中の写真がリアルな同時性を感じさせる。戦時中の学生生活と、さらに大会後に学徒出陣したランナーたちを待ち受ける壮絶な戦争体験はサブタイトルの通りだと思う。100回目の今年にこそ知っておきたい歴史的事実だと改めて思った。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
2024/01/17 20:56

はい。全部大学名は仮名になってますが、wikiとかでみるかぎりでは事実ベースですね。良かったです。

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へくとぱすかる
琵琶湖のほとり、安曇川河口の近くに住む、ひとりの漁師の生活を追って、水と自然の関係に驚くほどの新鮮さに目をみはる。何と21世紀になっても上水道をひかず、「かばた」という自然の清流をとりこんだ台所を利用する。今森さんによると、その水はとてもおいしいという。食器を洗っても、流れていくご飯粒を魚が食べてくれて水を汚さないというから見事! 現代生活に確実に一石を投じる本。大画面に鮮明な色彩の写真が美しい。湖畔のヨシの茂みも「里山」である、という自然の捉え方には、目からウロコが落ちる。そうか、山だけではないんだと。
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へくとぱすかる
歴史書は単にできごとを記録するだけでなく、事象をどう捉えるかという著者・編者の見方が込められる。長らく伝世資料に依存して研究されてきた古代史も、考古学の進展にともない、出土資料によって修正されていく。それが現在では、まるで写真のフィルターをかけかえるほどの感触の違いを感じる。イメージの変身である。著者は出土資料とはいえ歴史的真実ではなく、当時の歴史認識・歴史観を表すものだと指摘している。祖先が王に封建されたと言っても、当時そういう建前で国を成立させていたことを記録したということ。注意すべき点だと思う。
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へくとぱすかる
100年前の震災当時に比べて、ハード面の防災は非常に進歩した。しかしソフト面、突然の事態に直面して、どう動けば災害を最小限にできるか、救助や災害後のケア、食料や物資をどうするかに対する備えは、果たして十分なのだろうか。情報伝達など、あるいは当時なかった問題も生まれているのではないか。現代以上に重要な交通機関だった鉄道も、壊滅的な被害をこうむった。記録を丹念に掘り起こし、当時の状況を再現。現在なら当たり前のものが存在しない時代でも人は極力災害に向き合ってきた。地震だけでなく災害への備えを忘れてはならない。
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へくとぱすかる
斎藤栄作品は、かつて「日本のハムレットの秘密」を読んで以来。作者にジュニアミステリ作品があったとは知らなかった。短めの長編2作をまとめた一冊。瀬戸内の島での宝をめぐる冒険と、設計図を狙う悪者との、雪山遭難中の推理。ジャーネ君シリーズが他にあったらぜひ読みたい。小学生向けとはいえ、算数知識を使っての推理は、かなりお勉強というか学習まんが的。作者自身が親にかくれてミステリを読んだ経験から、子どもが堂々と読めるための配慮らしい。大人のミステリではあまりないパターンで新鮮。やたらに探偵っぽさを誇示しないのがいい。
へくとぱすかる
2024/01/11 00:23

ジャーネ君の本名が平井なのは、江戸川乱歩へのオマージュだろうか。

が「ナイス!」と言っています。
へくとぱすかる
ようやく読了。読み始めたら一気でした。部員の少ない文化系は部室にだって苦労する。かつての、倉庫みたいだった高校の生徒会室を思い出した。非モテ系男子のうろたえる姿は、今も昔もどっこいどっこいなんだよなぁ。基本は青春小説だけど、いつのまにかミステリチックになっていくのが、創元推理文庫らしいところ。体形のせいもあって、理不尽だけどマウント取られがちな「おれ」こと桶井陸。一連の出来事がついにはラスト近くで大事件になってしまう。彼が部員でもないのに文芸部に一生懸命なところが読んでいて頼もしい。それもまた青春。
が「ナイス!」と言っています。
へくとぱすかる
2500年も過去の、師と弟子の物語の成立過程と、古典がどのように現代まで伝わってきたのか、文献の伝承過程が興味深い。弟子や孫弟子の時代に、限られた人数で編集されたような過去のイメージはもはや古く、学派の共有物として多様なヴァリエーションが存在し、他の諸子百家文献との相互乗り入れまで行われていたらしい。古典化して本文の変更ができなくなった時代には、注釈によって思想を語る土台になっていったことがわかる。今世紀の2016年になって、現行の論語にない残欠竹簡が発見されていたのには驚いた。今後の考古学の成果に期待。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/14(3910日経過)
記録初日
2013/08/16(3908日経過)
読んだ本
3478冊(1日平均0.89冊)
読んだページ
869541ページ(1日平均222ページ)
感想・レビュー
3478件(投稿率100.0%)
本棚
5棚
性別
自己紹介

基本的に全方位読書なので、いろんな分野を読みます。とくにミステリや時間SFが好きです。速読ができたらいいだろうな、と思いながら、黙々と活字を追っています。そのうち速くなるかも(笑)。主に電車やバスの中で読む日々です。どうぞよろしく。

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