読書メーター KADOKAWA Group

2024年9月の読書メーターまとめ

よっち
読んだ本
108
読んだページ
34221ページ
感想・レビュー
108
ナイス
4229ナイス

2024年9月に読んだ本
108

2024年9月のお気に入られ登録
2

  • もちこ
  • 立藤夕貴

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

よっち
不思議な力を持つクスノキが、近くで起きた強盗傷害事件に関係しているということで調べにきた警察。番人の玲斗がその隠された事情に巻き込まれてゆく第2弾。神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生・佑紀奈の玲斗だけが知ってしまった重大な秘密。一方、千舟さんと一緒に行った認知症カフェで出会った記憶障害の少年・元哉は、佑紀奈の詩集を見てインスピレーションを感じて、意気投合して思いがけないプランが立ち上がる展開で、結実した先に待っていた結末は切なかったですけど、それでも今を精一杯生きる大切さを改めて噛みしめました。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

よっち

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:140冊 読んだページ数:41692ページ ナイス数:5104ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/385946/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
108

よっち
墜落の危機に瀕する天空王国フォルトゥナ。陰謀に気づき、逆に異例の聖女狩りに追い詰められた聖女サラの前に時の賢者ハルトが現れるファンタジー。聖女と相容れない女神を否定する偏屈者であるハルトの素性を知った上で契約を結び、宝珠を使った王太子の野望を打ち砕くために立ち上がるサラ。そこで明らかになっていく天空に浮かぶ王国フォルトゥナの背景、かつて共に聖女を目指したアニマとの再会。そして教会<ノヴァ派>が進める方舟計画。いろいろ意外な展開も待っていましたが、キャラも良く動いていて可能性が広がりそうな今後の展開に期待。
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よっち
義父母の神社に戻り日暮里高校へ通う瑠那が、協力を求められNPO法人の面々と総本山のある連峰を目指す第21弾。青少年保護を目指すNPO法人から、優莉匡太に憧れる少年少女が優莉匡太半グレ同盟の総本山を訪れた後に消息を絶っていることを伝えられ、同行することになった瑠那。結衣や凛香たちも合流して、半グレや反社なども入り乱れてのバトルが繰り広げられましたけど、いろいろありすぎてやや詰め込み過ぎの感もありましたかね。最後の彼女の行動が何を意味しているのかは気になるところで、様々な勢力の思惑が入り乱れてカオスですね…。
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よっち
今日も生き物たちと全力で向き合う、飼育員や水族館に関わる人達の奔走が描かれるメモリーズシリーズ第2弾。行方不明になった海遊ミュージアム元館長・岬の捜査に協力することになり、その過程で湾岸開発と水族館経営のジレンマや、水族館の収支に見られがちな傾向を知ってゆく由香。赤ちゃんイルカを「褒めて」伸ばす大事さをアドバイスされるが、四苦八苦の日々。悩む由香に同僚の吉崎が「子育てと一緒」と語った真意。飼育で上手くいかなかった時どう乗り越えるのかという試行錯誤や、水族館を経営することの難しさをとても興味深く読みました。
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よっち
曇天が続く2月の京都。謎の体調不良で寝込んでしまったれんげ。心配したクロと虎太郎が稲荷へ相談に行ったところ、不穏なことを告げられる第12弾。曇天が京都とれんげに危機を引き起こす予兆だと知り、その解消のために神様巡りをしていく虎太郎。今度は虎太郎が神様を巡るトラブルに巻き込まれて窮地に陥るとれんげが奔走する2人の絆の強さが感じられて良かったですね。れんげの体調不良の一因も、明らかになればなるほどという理由でしたけど、2人の結婚してからや、家族が増えてどう変わっていくのかも、いつか後日談で読めるといいですね。
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よっち
1~3巻までの特典小説に発売記念でWEBで公開したSS、書き下ろしを追加した全22編を収録した本編ストーリーを補完する短編集。路上で倒れて緊急搬送されたという年の離れた兄がVTuberデビューするまで、休日の兄を尾行する妹、親バカイラストレーターmikuriが秘める長女との悲しき思い出、掲示板の名物キャラ駄馬とガチ恋ネキの意外な素顔など、心に響くエピソードがたくさんあって、普段意識して特典SSを集めていない身としては、こういう形で1冊にまとめてもらえると助かりますし、細かい描写の積み重ねが良かったですね。
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よっち
デビューして早8ヶ月の神坂怜に、因縁のVtuber事務所所属で「狂犬」と呼ばれている女性VTuber犬神狂衣嬢がDMを送ってくる第5弾。3時間も話を聞いてもらううちにすっかり怜に懐いてしまった犬神。Vtuberデビューした元プロゲーマー天羽と3人でゲームコラボ配信したり、柊先輩のポシェモン大会に参加したりする一方でマネージャーさんが担当替えもあって、けれど自分のことよりも人のために奔走したり、親身になって相手に懐かれる姿は相変わらずなんですよね。斜め上のASMR配信もあって最後まで彼らしさを満喫しました。
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よっち
部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントで怪談を聞いた高山カレン。その日を境に怪現象に蝕まれ始めてゆくホラーミステリ。藁にもすがる思いに依頼を受けた「あしや超常現象調査」の頼れる上司の晴子と部下の越野が、警察にツテのある探偵や超能力者なども頼りながらその真相に迫る展開で、考えられる可能性をひとつひとつ潰していくことで、明らかになっていく事実がある一方、視点が変わると登場人物の印象もガラリと変わっていくことに驚かされましたけど、総力戦で見事決着をつけてみせた彼女たちの物語をまた読んでみたいと思いました。
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よっち
退役をきっかけに留学先のエルフの国ルース王国の幼年学校で数々の料理を子供たちに振る舞うシレンツィオが、ルースの地に存在するエルフ料理の謎と対峙する第2弾。時には魔法に興味を抱き、蕎麦や醤油を扱うエルフ料理を作ってみたりと興味の赴くままに日々を送っていたシレンツィオが直面する、エルフの子どもたちを襲った食中毒問題。彼を巡る羽妖精ボーラやエルフの幼女たちのせめぎあいも楽しかったですが、子どものために解決方法を探るシレンツィオの姿勢はどこまで真摯で、試行錯誤しながら原因を究明していく展開はなかなか良かったです。
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よっち
ジスタート王国北端の港町イルフィングに起きる『大極夜』。父とともにこの町を訪れたティグルが少女ソフィーヤと出会うファンタジー。さらわれた母を助けるためにこの町に来たソフィーヤをティグルが助けたことをきっかけに、十一歳の田舎貴族の息子と十五歳の兵士の娘による、雪と氷の大地に眠っている秘宝を巡る冒険が幕を開ける展開で、2人の年齢もこれまでの物語よりもだいぶ若く、ソフィーヤもまだ戦姫ではない状況で、けれどこの歳にしてティグルの弓の腕は確かで、戦姫も絡んだ王国内の陰謀に巻き込まれてゆく2人のこれからが楽しみです。
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よっち
後宮を騒がせた盗賊事件を解決して帝に認められ、秋から出仕することになった源雅遠。帝をお忍びの共をする最中に登花殿の床下で出火しているのを発見する第3弾。危うく大惨事になるところを食い止めた雅遠が、帝の寵愛深い女御がいる登花殿での不審火という不穏な事態、ある策を詞子へ相談する展開で、出仕が決まった雅遠を巡るやっかみや突然降って湧いた縁談だったりと、いくつもの課題に直面しましたけど、詞子や少しずつ増えてきた味方の助力も得ながら、状況を調べて事の真相を見抜き、見事に窮地を切り抜けてみせた雅遠の成長を感じました。
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よっち
第5次中東戦争の危機とも言われる中、オイルマネーを使って世界への投資に注力するアラブ諸国。イスラエル大使館やPLOアラファト議長の通訳を務めた著者が中東の今を語る1冊。ハマスの奇襲攻撃で完全に泥沼化したイスラエルのガザ紛争、イランとも一触即発の状況にあるイスラエル、大統領選を控えたアメリカが紛争解決に及び腰になる一方、虎視眈々とオイルマネー経済に食い込む中国・ロシア。イランを軸とした様々な構図は気になりましたが、あと外務省の外交にも触れられていて、こういうあたりはもっと伝えられてもいいのかなと感じました。
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よっち
仕事だけがキャリアじゃない。経済がもう成長しない時代を前提にした、自分で自分の身を守るためのキャリア論。メンバーシップ型からジョブ型へ移行することは働き方改革ではなく雇い方改革で、それにより報酬はどう変わるのか、これから会社や日本経済はどう変わっていくのか。その上で会社をどう選ぶのか、転職で気をつけることや天職について、ジェンダー問題とキャリアやパートナーとの関係の変化、政治や不祥事を起こした会社とどう向き合うのか、幸せの尺度が変わりつつある中で何を重視して働くのか、改めて考えるいいきっかけになりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
不思議な力を持つクスノキが、近くで起きた強盗傷害事件に関係しているということで調べにきた警察。番人の玲斗がその隠された事情に巻き込まれてゆく第2弾。神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生・佑紀奈の玲斗だけが知ってしまった重大な秘密。一方、千舟さんと一緒に行った認知症カフェで出会った記憶障害の少年・元哉は、佑紀奈の詩集を見てインスピレーションを感じて、意気投合して思いがけないプランが立ち上がる展開で、結実した先に待っていた結末は切なかったですけど、それでも今を精一杯生きる大切さを改めて噛みしめました。
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よっち
首都圏以外に暮らす女子高生が偏差値の高い大学への進学にメリットを感じにくい傾向にあるのはなぜか。丁寧な調査・分析と豊富なインタビューを基に検証する1冊。難関大学の女子比率は高くても3割で、医学部重視という傾向と理系学部は女子が少なすぎるという現状。男子に比べ女子が、首都圏に比べ地方で資格取得が重視されるのはなぜか。ロールモデル不足や合格可能性の高さを重視して浪人を回避する傾向、保護者の期待など、様々な角度から検証していて、少しずつでもいろいろな意識を変えていくことが必要なのだなと改めて実感した1冊でした。
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よっち
人が「色」で見える高校生のトツ子。同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女きみと、街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年ルイとバンドを組む青春小説。トツ子をはじめ、それぞれ誰にも言えない悩みを抱えている彼女たちの練習場所・離島の古教会。音楽で心を通わせていく三人の間に、友情とほのかな恋愛めいた感情も生まれ始めていく展開で、周囲との関係に苦しんだり自分を偽ったりしながら、学園祭や初めてのライブで見せる3人それぞれの色があって、居場所が変わっても変わらない絆を感じさせてくれる関係がとても眩しい物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
好きな「推し」を自分の言葉で語るために、書評家として長年培ってきた文章技術を「推し語り」に役立つようにまとめた1冊。自分だけの感情を語るためにいかに感想を書くか、なんのために「推し」を言語化するのか。感情の言語化にはパターンがあって、推しを語ることは自分を語ることでもあって、SNS発信・ブログ・ファンレター・友人とのおしゃべり・音声配信などそれぞれの発信方法ごとに、自分だけの言葉で感想を伝える技術を教える内容で、他人の言葉に流されないようにいかに自分の言葉で語っていくか改めて意識していきたいと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
神絵師「かんきつ」として活動する影の薄い男子高校生・朱鷺坂庵が、常に塩対応だった隣人・水瀬明澄から意外な問いを投げかけられるVtuber小説。美しい容姿や優等生ぶりから学校で「聖女様」と崇められていて、実は庵がキャラデザを担当している大人気VTuver京氷菓の中の人だった明澄。思わぬきっかけからママである「かんきつ」の正体を知ったことから、一緒に過ごす時間が増えていって、お世話したりされたりを積み重ねていくことで、だんだんと2人の関係が変わっていく展開でしたけど、より甘い感じになっていきそうな続巻に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
妹が名家の令嬢設定のVtuber春風桜であることを知らず、うっかり放送に映り込んだ兄が配信に巻き込まれてゆくVtuber小説。Vtuberである妹は寝落ちしていたその配信が人気を博したことから、勝手に2D化されて負けたら罰ゲームのドSなゲームの魔王としてすっかり定着していく兄者。天然な妹との軽妙な掛け合いだけでなく、アニメ好きオタクで兄者を慕う紅葉、天然聖女で嫁扱いされる菫、凶運ゲーマー夜斗たち所属ライバーともコラボを始めて、パロネタも多かったですけど欠かせない存在になってきた兄者のこれからが楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
SNSで活動する名探偵のジェノサイド江戸川が、生活費を使い込まれて困窮。仕方なく大企業主催の脱出ゲームに参加するデスゲーム。裏社会で開催される命と大金を賭けた殺し合いのデスゲームで、全ての殺し合いを秒で終わらせて司会の少女・姫野心音を手錠で自分と繋いで人質に取る江戸川。さらにルールの穴を突いて、全プレイヤーが生存してのゲームクリアを目指す展開で、その黒幕は流石に一筋縄ではいかず、問答無用で殺そうとしてくる悪辣な存在でしたけど、すっかり黒幕に敵認定されてしまった2人がどうなるか、続巻への期待が高まりますね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
長い旅の末、魔王を倒した勇者パルパネル。たった一人で魔王討伐を果たした彼が、光を失いし天使、一匹の蛙とともに送るスローライフ。神の遣いである天使に魔王を倒した褒美として、冗談で言った不老不死をあっさり付与されてしまったパルパネル。なぜか天界に戻れなくなった天使、かつて蛙に変えて封印した不死の霊王アルダモートとともに、人里離れた山奥で暮らし始める展開で、どんな殺伐とした展開になるのかと思いきや、時には世界の危機に立ち向かいながら、三人でわいわいと意外と普通にスローライフを楽しんでいてなかなか良かったですね。
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よっち
最終的に人類の勝利に終わった、地球に現れた外敵【IW禍】との戦い。『未来視』で人類を勝利に導いた『元』救世主・神手洗澪とのありふれた恋物語。世界に平和が戻ってきて復興が進められる中、戦いの中で有能さを示して澪の側近に選ばれた桃澤基雄。始まった彼女との日常。学校では正体を隠しつつ恋人同士として、放課後はお隣さんとして共同生活を送る日々。特別な力を当たり前のように日常で使っていても、澪が幸せを夢見る一人の女の子であることには変わらなくて、すれ違いを乗り越えて大切な関係を取り戻した結末はなかなか良かったですね。
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よっち
医師の千早が父の遺言に従い遺体を解剖した際に胃の内壁に見つけた謎の暗号。病理医の友人・紫織と協力して暗号を読み解こうとする医療ミステリ。父の死を契機に明らかになってゆくその過去と衝撃の暗号。連続殺人事件の犯人を追うため父が警察を辞めたことを知り、病理医の友人・紫織と暗号を読み解こうとする千早。そして再び発生する28年前と酷似した連続殺人事件。そこから父が隠していた過去と再び起きた事件を追う展開でしたけど、父の過去を探る中で明らかになってゆくその真実、そして迎えた結末がもたらした想いが印象に残る物語でした。
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よっち
朝華が勇にぃに夜這いを仕掛ける様子を目撃してしまった眞昼。様々な出来事で感情がぐちゃぐちゃになった彼女の葛藤が描かれる第5弾。朝華の想いを勝手に聞いたうえ、邪魔をしてしまった罪悪感や、勇にぃと朝華が関係を持たなかったことへの安心感、遠く離れた2つの実業団バレーボールチームからのスカウト。したたかにチャンスを狙う朝華、文学賞を目指す未夜の存在もあって、自分がどうすべきなのか迷いに迷う展開でしたけど、こういう時に先達のアドバイスは大きいですね…クソガキ時代の彼女たちとのやりとりは相変わらず微笑ましかったです。
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よっち
『孤高の華』と呼ばれる英国美少女・ソフィアと義兄妹になった白川賢人。ソフィアがずっと昔から野球部のマネージャーを夢見ていたことを知る第2弾。同居生活やお出掛けなどを経て、少しずつ賢人に心を開き始めているソフィアの密かな願い。特進科所属のソフィゆえの難しい局面もあって彼女のために一度を諦めた夢を叶えようとする賢人という構図でしたけど、顧問やマネージャーにもフォローされながら、一見無謀とも思える条件をクリアしてみせた賢人の奮闘が光りましたね。最後のオチには思わず笑ってしまいましたがこれからの2人に期待ですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
異世界に勇者として召喚され、魔王と相打ちになった相羽走。気が付けば手にした力はそのままに召喚前の現代に戻され、私立の女子校に赴任するファンタジー。普通の日常を送れると思った矢先に、山奥で非現実的な謎の化け物と戦う教え子で裏の剣士・青奥寺に始まり、銀河連邦所属の独立判事・新良、秘密組織のエージェント双党、メスガキ魔法少女リーララと裏の世界で戦う女の子たちが通う学校であることを知っていく展開はなかなかカオスでしたけど、そんな中でも勇者の圧倒的な力を使って教え子たちを救い慕われてゆく展開はなかなか良かったです。
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よっち
勇者召喚によりクラス丸ごと異世界転移させられた番藤茶太郎。しかし番藤は自分に勇者の紋様がなく、侵略者の称号を持っていることに気づくファンタジー。勇者の紋様を持っているか否かで格差が生まれる扱い。そんな中で自分の侵略者の称号は迫害の対象なのではないかと気づいて、離脱を図る番藤。固有スキルの「穴」で窮地を脱した彼が、地下組織リザーズと繋がりを作り、落ちこぼれ扱いの仲間たちを拾ったり、S級冒険者の死霊遣いリリアナに慕われたりしながら、隣国の帝国も巻き込んで盤面をひっくり返していく展開はなかなか面白かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
完成に向けて着実に整備も進み大いに賑わう魔学都市。一方、隣国アーイレン帝国の不穏な動きが垣間見える第9弾。プリシラが再会した旧知の男の意外な正体。そこから明らかになっていくプリシラの過去、そして一部の帝国貴族が計画するアニスの暗殺計画。これまで国内で起こる様々な出来事がメインでしたけど、ここに来て明らかになっていく隣国帝国の事情があって、外から見た王国やユフィの評価はなかなか興味深かったですけど、状況的にもはや現状維持でとはいかなくなってきましたね…場所を変えての新展開がどうなるのか、続巻が楽しみですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
父親との対立を経て、正式に加古川家の一員となった流稀。しかし流稀の実の母親がやってきたことで日常に影を落としてゆく第2弾。家に戻るように説得されたことで混乱してしまい、加古川家の面々ともギクシャクしてしまう流稀を、上手く気分転換させようとする家族たち。そんな中で加古川家の頼れるお母さん的存在の青緒が流稀に甘える姿を意識するあまり、自らの抱える悩みを抱え込んでしまう絆菜。それを放っておけない流稀を中心に家族としての絆を深めていく加古川家がなかなか良かったですけど、最後の波紋がどうなるか気になるところですね。
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よっち
なぜか王女のトーコさんが遷都宣言で辺境伯領に引っ越してくる中、ユズリハさんに誘われスズハ兄がサクラギ公爵本家の部外者厳禁の秘祭になぜか参加する第6弾。幽霊が出没するという旧王都の地下にの調査に赴いて思わぬ大発見をしたり、サクラギ公爵本家の儀式の途中で変な女の子の幽霊に懐かれて意外なものを託される一方、ヒロインたちの贈り物のドレスを用意すべく素材集めで、これまで訪れた各地を巡って再会した人たちと新たな伝説を次々と作っていくスズハ兄は相変わらずでしたけど、そんな状況が続いたら結末はまあそうなりますよね(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
実家の神社を巫女として手伝う女子高生・御守涼香。ある日、異世界へと転移してしまった彼女は、再び信仰を集めて欲しいと神様から依頼されるスローライフ系ファンタジー。集めた信仰をポイントに換算して《奇跡》を起こす不思議な力や、狐の耳と尻尾(神様の趣味)を与えられた涼香。行き倒れていたソフィを救って仲間にした彼女が、村長の娘を枯木病から救ったり、トレントの森を開拓して村人たちの信頼を得ていく一方、悪どい商売をする教会とも対立する構図でしたけど、けしかけられた神使とも向き合ってみせた彼女たちのこれからが楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
地味で暗い国語教師の筧莉緒に、今日も告白してくるカーストトップの生徒上原メイサ。7歳も年下の教え子に振り回される生徒×教師の歳の差ガールズラブ。ぐいぐいと来るメイサをいなしながら、ついつい押され気味の莉緒。莉緒が女性を恋愛対象とするきっかけになった学生時代の恩師・緋紗子先生。そして恋というものにピンときていなかったメイサが、1対1の赤点補修をきっかけに芽生えた莉緒への想い。最初は生徒のために奔走していたはずが、いつの間にか意識する関係へと少しずつ変わっていって、そんな2人がどんな関係を築くのか今後に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
岩手の高校でひとり文芸部の部長を務めていた遠谷幸文。その静かな日常が東京から転校してきたギャル渋沢美鐘が入部してきたことで変わっていく青春小説。岩手にやってきて宮沢賢治に興味を持ったらしい美鐘と、賢治先生の足跡を追ったり、「ほんとうのさいわい」を探してみたりと、少しずつ彼女のペースに巻き込まれてゆく幸文。2人に関わる可愛い幸文の妹・真央の存在もいいアクセントになっていて、最初は住む世界が違うと思って臆していた幸文も、美鐘の境遇を知ってゆく中で自分がどうしたいのか少しずつ見えてきた今後の展開が楽しみですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
国や領地をも家と見なし管理・経営する『家政学』専攻の学生ウィル。論文で略奪・戦争国家と批判した隣国オノグルの女王イロナから突然求婚されるファンタジー。外貨を得る手段がなく戦争・略奪しかないオノグルを、戦争以外の方法で飢餓から救いたいというイロナの真意を知ったウィル。戦争の負の連鎖が残る敵国出身故に、王宮の使用人たちにも敵国の人間として扱われる状況から打開策を模索する展開で、周囲の意識を変えながら可能性を見出していった矢先の窮地でしたけど、それでも諦めなかったウィルが切り開いてみせたその結末は良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
皇帝である父親ヴァロンタンに愛されるため、気に入らないものを全て排除してきた残虐非道な皇女キャンディス。突如現れた異母妹ルイーズに全てを奪われ処刑された彼女のやり直しファンタジー。周囲から怯えられ嫌われ始めていた五歳の自分に戻ったキャンディスが、運命を回避するため前世と行動を真逆にする真逆作戦を実行して、だんだんと変わっていく彼女に侍女たちや兄弟たちとの距離感も埋まっていく展開で、皇帝の分かりづらい態度も問題だったのでは…と思わなくもないですが、だいぶ変わってきた境遇がこれからどうなるのか続巻に期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
事件被害者や家族のケアをする警察専門のカウンセラー高階唯子。多くを語らないクライエントが抱える痛みと謎を解決するために奔走する物語。夫を殺されたのに自分が罰を受けるべきだという妻、老人の車に兄を轢き殺された外国籍の少年、死に間際の老人がカウンセリングを必要とした理由、誘拐犯をかばう少女、姉を殺した加害者に復讐した少年。自らが抱える呪縛に囚われながらも、必要とする人に懸命に向き合おうとする唯子の献身ぶりに救われた人がいて、時には危うさも感じさせる彼女をしっかり受け止めてくれる仲上の存在に救われる思いでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
過労で駅のホームから落ちてしまい、余裕のなかった会社も倒産してしまった上原旬平。母が運営する軽井沢の銀河ホテルに戻り、手紙室を営む男・苅部と出会う連作小説。ホテルに居候しながらホテルを立て直した風変わりな男・苅部が運営する好きな色のインクで、思い思いの言葉を綴る「手紙室」。旬平の実家に対するわだかまり、銀河ホテルに泊まりに来た娘家族と最後の思い出作りにやってきた老婦人、秘密を抱えたまま仲良し三人組で卒業旅行にきた女子大生たちが、素直な想いを手紙に綴ることで、本当の自分に気づいてゆくとても素敵な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
涼子の提案で一緒に旅行に行くことになり、麻衣佳の追試という試練を力を合わせて乗り切り、太一が幼少期を過ごした海沿いの田舎町にやってくる第3弾。旅行に行くことにヒートアップして、海や温泉に盛り上がるギャルたち。一方で太一は存在をすっかり忘れていた幼馴染の大井暁良と再会する展開で、明らかになってゆく暁良との過去、そして暁良と婚約者の存在があって、そんな状況が何となく面白くない不破という構図で、いろいろな意味で状況をぶち壊した太一の行動には笑いましたが、もちろんそれで終わるわけがないですよね…これはどうなるか。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
どこにでもいる普通の高校生・日宮友樹。ある日、誰もが認める天才美少女で人生二周目らしい鏑木美春から突然告白を受ける青春ラブコメ。突然友樹を作家としての取材に付き合ってほしいと、自分だけが部員の文芸部に誘う鏑木先輩。入部届と称して婚姻届にサインさせようとしたり、自分が人生二周目で未来のお嫁さんだと明かしてぐいぐい迫る先輩にタジタジになる展開で、友樹と一緒にいるのが嬉しいと感じられる先輩が微笑ましくて、けれどそんな彼女が時折見せる暗い表情が何なのか、その葛藤ごとしっかり受け止めた友樹がなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ラジオ番組の賞金ほしさに、捨てられた母との思い出を投稿した千鶴。それを聞いて自分を捨てた母の娘だと名乗る恵真が連絡してくる物語。DVの元夫に金をせびられ続けて、心身ともに消耗していた千鶴を連れ出してくれた恵真。夫から逃げるために向かった先で再会したかつて自分を捨てた母・聖子。認知症が急速に進行する母との再会と始まった共同生活で知ってゆく、様々な母と娘のかたち。苦しいのに求めてしまう、不器用な彼女たちのすれ違いはなかなか切ないものがありましたが、向き合って乗り越えた先に感じられた希望には救われる思いでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
これまでずっと不運続きだった駒月小毬の人生。ところがある時不運の原因が、現代日本に転生してきた異世界人のせいだったことが判明する物語。自分がこれまで直面してきた不運の原因が、実は現代日本に転生してきた異世界人のせいだったことが判明してしまい、異世界人対策をしているバイト先の常連客だった若旦那に協力する展開で、バイト先の同僚や悪徳業者に騙された転生者、3人のアマチュアバンドといった転生者を相手に、あの手この手を使って説得する適性を見せてしまったがゆえに、ますますドツボにハマる姿がなかなか微笑ましかったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ホテル猫番館専属パン職人・紗良と、コンシェルジュの要が付き合い始めて四ヵ月。静かに仲を深めていた2人の交際が、紗良の祖父・勇雄に知られてしまう第6弾。2人がブライダルフェアのリサーチのために結婚式場を訪れた姿を勇雄の運転手に見られたことから、紗良の父や叔父の誠を呼びつけて状況を探る勇雄。大学卒業後の進路に悩むスタッフだったり、マリッジブルーのお客様を励ましたりする一方で、思わぬ事態にも遭遇する展開でしたけど、なんだかんだ言いながら周囲も2人の交際を認めて応援してくれてるのが感じられる結末は良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
竜胆宮立坊目前でもたらされた弘徽殿女御懐妊の報に、激震が走った宮中。醜聞と思惑が飛び交う宮中を、帝の信任厚い内裏女房の荇子が奔走する第6弾。舞い上がりすぎて立坊式の延期を進言したり、安産祈願のための法会を立坊式の日程と重ねたりと目に余る振る舞いを見せる左大臣。左大臣につくか東宮に擁立される竜胆宮につくか揺れた騒動の思ってもみなかった結末。そこで感情的にならず客観的に見てどうすべきかを判断して、しかもさりげなく懸案だった事柄への配慮を交換条件を持ちかけたり、筋を通すあたりが荇子が信頼される所以なんですよね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
正義とリチャード、そしてみのるが暮らす横浜のマンションに逃げてきたヨアキム。具体的な事情を話さないヨアキムとの奇妙な共同生活が始まる第14弾。英語のみで日本語を話さない人物との同居にみのるは緊張するものの、また彼の世界を彩り豊かなものにしてくれるヨアキムと過ごす日々。将来が自分とうまく結びつかないみのる、正義へと思いを寄せる真鈴、いつも変わらず明るい良太、自分の夢を見受けた林くんたちに、正義の旧友・下村晴良たちも交えて真摯に向き合う彼らの姿が印象的でしたけど、最後にジェフリーが見せた覚悟も効いていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
春待つ京都で次々と「鬼」に関わる怪異と出会う撫子とアマナ。全ての裏で糸を引くもう一人の獄門の娘・芍奈、その母・獄門牡丹と激突する第3弾。同じように獄門家に生まれ、異なる花の名を冠した2人。撫子と芍奈を否応なしに対決へと導いていく世代を越えて連綿と繋がる獄門家の因縁。そこに新たに登場した2人の母親や、不真面目そうな対応とは裏腹に、芍奈を想う気持ちが垣間見える彼女の相棒・菊理塚みまかの主従関係もなかなか印象的でしたけど、いろいろ甘いシーンを積み重ねていきながら、共に戦う撫子とアマナの絆がなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
帝国第11前線基地魔導図書館司書カリアの元に届いた移動図書館車『アーキエーア』。たその新たな風は、戦争そのものを終わらせる切り札になる第3弾。連合国首脳の信任を手にした皇女クレオ、人類の最強存在たる勇者アリオスとともに、各部隊へ本を届ける任務を果たしながら秘密裏に秘密裏に向かうエリューズへの旅。そこで待ち受けていた魔王の太子カールヴォス。前に進もうとする意志と、変われない不器用な強者がぶつかり合う最後の激闘の結末、そこで迷わず見せた覚悟には言葉もなかったですが…それぞれのらしい結末もなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
園芸部に所属する嫉妬まみれの女子高生・蛇谷カンナ。小森先生に引き合わされて園芸部に所属する後輩・野水が彼女に振り回される青春ミステリ。嫉妬深くて攻撃的すぎるがために、他人の嘘や悪意を見抜いてしまう蛇谷と、嘘がつけなくて本音が顔に出てしまう野水のコンビが挑む、謎の匂いと校舎裏で倒れていた女子高生、盗まれてボロボロのポーチ、突如原因不明の出火をした鞄といった謎に挑む展開で、偏狭で不器用ゆえになかなか面倒くさい蛇谷先輩が、素直な野水や物怖じしない幼馴染の青山先輩の存在に救われている構図がなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
別々の家に引き取られた宵、きせき、シュトレン、めい子の四姉妹の猫。テレパシーで通じ合う猫たち視点で飼い主たちの姿が描かれる連作短編集。飼い猫目線では仲が良さそうに見えていた夫婦の離婚届、彼氏と仲が良さそうに見えた飼い主のストーカー騒動の真相、実直な職人の飼い主の前から突然姿を消したバイヤー、両親がタクシー会社を経営する飼い主姉弟と弟が抱えていた秘密。いい関係を築いていた飼い主の危機に奔走する猫たちの頑張りも良かったですけど、別々に住んでいてもお互いの危機には助け合う四姉妹の絆が感じられる温かい物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
川崎区の廃ビルで発見された身許不明の中年男性の遺体。事件性なしと判断されたものの、事件性を疑った刑事の滝沢圭が真相を追う社会派ミステリ。これは父親だと申し出た遺体を引き取りに来た葬儀屋・御木本悠司の気になる一言。遺体が火葬されるまでの96時間で真相を解明しないといけない制約がある中で、滝沢がその周辺事情について独自に捜査を始めてゆく展開で、葬儀屋関係者たちの仕事に対する想いも描かれる一方、垣間見えてくるいくつもの思惑も絡めながら、タイムリミットも近づく中で明かされた思わぬ真相と変わらぬ矜持が良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
プロとして、誇り高く転売行為を続ける主人公。しかし巷では転売ヤーを狙った連続殺人事件が発生する物語。現場の動画がSNSで拡散され、転売が社会問題として連日ワイドショーでも話題となる状況で、それでも身の危険を感じつつ転売を続ける中、人気中学生配信者の凸を受けて自宅を特定され、転売ヤーの元締め「転売王」だという事実無根の噂を流され、いろいろな意味で追い詰めれられてゆく展開で、転売屋としての身勝手な想いには共感できず、反発していた父に対する顛末も皮肉が効いていましたが、それでも諦めないしぶとさは流石でしたね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
どこをどうやって探したらいいか、集めた情報が正しいかどうか、どうやってまとめたらいいか、レファレンス・ガイダンスのプロがわかりやすく教える1冊。情報収集をする前に押さえたい情報の内容・所在・入手方法の3要素。どんな情報を探すのか、精度の高い検索をするためのキーワードの磨き方、情報源の特性と情報を選別する2つのフィルタ。インターネット・本・雑誌・新聞記事・DBの使い方、図書館の種別と使い分け、情報の吟味の仕方、情報は使える形でストックするまとめ方など、検索に対する考え方が整理されていて分かりやすかったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
仕事に追われる毎日を送る広告代理店勤務の南雲晃。一人暮らしの部屋の前にずぶ濡れで待っていた、疎遠だった血の繋がらない姪・美雨と再会する曖昧同棲ストーリー。姉の夫の連れ子で、姉夫婦の交通事故死後は大学生になった今に至るまで親戚をたらい回しにされていた美雨の複雑な境遇。幼い頃慕った彼女を放っておけずに、叔父として一緒に住むことを提案する晃。どこか遠慮して無理を重ねる美雨のこれまでを考えずにいられませんでしたけど、彼女としっかり向き合って覚悟を見せた2人の関係がこれからどう変わるのか、今後が楽しみな物語ですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
魔を呼ぶ声を封じられ幽閉されて育ったことり。挙げ句に妹の結婚の準備金のため贄として売り払われ、死を願った彼女が運命の出会いを果たす物語。死の寸前で救われて当主争いに魔を呼ぶ声を求められ、妹に代わって魔祓いの名家の当主候補である馨の婚約者となったことり。声の封じを解かれて馨や周囲の優しさに触れて、馨を取り巻く複雑な事情も知っていく彼女が、彼の過酷な運命に寄り添いたいと願うようになっていく展開で、一緒に向き合って乗り越えた不器用な2人が、これから一緒に育んでいく絆を予感させてくれる結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
超難関の上級官僚採用試験を最年少突破したものの、コネ採用と侮られ出世とも無縁のゼン。ついには兄の手により辺境へと左遷されてしまう辺境スローライフ。六省を半年ごとにたらい回しにされて、仕事を覚えたと思ったら異動という状況にうんざりしていたゼン。親友の大狼キールを連れ、命を狙われる皇女エリシャを匿い念願の田舎のんびり暮らしを満喫する日々で、生活能力の低さには苦笑いでしたけど、中央では器用貧乏扱いされていた能力も、様々なシチュエーションで高い解決能力を発揮して、周囲に好かれる彼とエリシャのこれからが楽しみです。
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よっち
豊穣をもたらす女神とその声をきく神王が祭政の中心をなす杜ノ国。政権転覆を企む神領諸氏が水ノ宮を急襲して、新しい神王・流天をさらう第3弾。不死身となって神に近づいていく自分に戸惑いながらも、人に近づこうとするかつての神王・玉響との結びつきを強めていく真織。そんな2人が代々神宮守を担ってきた卜羽巳氏と神領諸氏の抗争に巻き込まれていく展開で、神領諸氏内でも一部で胡散臭い存在と思われていた真織を、人に近づきつつある玉響が意外なしたたかさで支えて、話し合いで新たな流れを作り出していく結末には確かな希望を感じました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
幼い頃、不安な時に母がかけてくれた「あさひは失敗しない」というおまじない。それはいつしか呪縛となり、あさひ自身を追い詰めてゆく物語。心配事をあらかじめ避けたり、小さくしておいたりしてくれるあさひの母親。高校までは勉強を頑張って周囲に合わせていれば何とか取り繕えていたのに、大好きだったお母さんとも、大学での友達ともうまくいかなってゆくあさひ。たびたび垣間見える母親のヤバさには戦慄しましたけど、その呪縛から逃れようと足掻くあさひもまた不器用過ぎて、容易には抜け出せない業の深さを改めて突きつけられた思いでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
結婚して三十数年。共働きワンオペ育児を卒業し、ようやく定年退職を迎えた霧島郁子がセカンドライフとして夫の田舎へ移住したことをきっかけに状況が激変してゆく物語。直面する閉鎖的な地域社会で染み付いた男尊女卑など時代遅れな現実を前に打ちのめされる郁子が、銀髪の女性議員・市川ミサオの強烈な後押しで、なぜか市議会議員に立候補する展開で、言いたいことを言う彼女が直面する心無い言葉がなかなか衝撃的でしたけど、世代を超えた繋がりもできて、状況を変えるためにどうすればいいのか考え抜いて奮闘した結末はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
玉山で天命を授かった直後、神獣・一角麒に出会った鳳凰の眷属・紫鸞。ある夕暮れ、突如現れた流星に突き動かされ、北方遊牧民の穹盧に辿り着く第5弾。一角の助言から人間の街で暮らしていた紫鸞が出会う未来の聖王が放つ光。代王の孫として生まれたものの滅亡の憂き目に遭い、庇護してくれた独孤部や賀蘭部の複雑な思惑もあってままならない雌伏の時を過ごしていたイーグィ。彼が前秦・苻堅の死をきっかけにようやく立ち上がる決意を定める展開で、他の聖王候補たちの存在も示唆される中で、ここから物語がどう動いていくのか下巻が楽しみですね。
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よっち
現実生活の辛さからVR空間〈バタフライワールド〉に住み続けたいと願うアキが、ログアウトせず現実世界に戻らない者たちが暮らす〈紅招館〉を知るパラレルワールドミステリ。人型のアバター=バタフライが生息している〈バタフライワールド〉。フレンドのマヒトと共に向かった〈紅招館〉で住人たちと閉じ込められ、非暴力が徹底されているはずの〈館〉で遭遇する不可解な連続殺人。自身の潔白を証明するために事件の真相を追う展開は、一方でアキ自身が目を背けていた過去に向き合うことにも繋がっていて、なかなか奥が深くて印象的な物語でした。
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よっち
捕われのヒロインを助けたことで貴族令嬢たちから一目置かれることになった主人公カイ。悪役モブに転生したはずが、勘違いからヒロインの令嬢達に慕われ始める第2弾。1巻目では再会する機会がなかった、助けたヒロインのひとり、レミィにも再会し前回のお礼をと迫られることになり、姉のポルカと一緒にカイの家にやってきたレミィ。彼女の姉ポルカにも好かれて、ヒロインたちに着々と外堀を埋められていく展開でしたけど、カイが所属していると勘違いされていた帝国の治安維持組織ヴェルタールもそろそろ動き始めそうで、どうなるのか続巻に期待。
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よっち
9巻~16巻までの本編の店舗特典ショートストーリーに加え、ドラマCD付き特典ほか書き下ろし小説を収録した盤外編第2弾。天衣の好きなもの、香り、服、癖といった様々な秘密や、血液型をめぐるヒロインたちとのエピソード、八一と銀子や歩夢、万智や燎たちの昔話エピソード、あいや銀子、天衣、神鍋家、JS研たちとの奨励会エピソード、旅行するなら、予防や風邪をなどをめぐる健康エピソード、本を出すなら、占い関連、思わぬ事態が起きたろりキャン事件、運動会を巡る様々なエピソードなど、ヒロインたちの特性がよく出ている短編集でした。
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よっち
真昼の誕生日も過ぎ、冬休みが始まってクリスマスの気配が感じられる中、成長して注目を浴びるようになった周に予想外の出来事が起こる第10弾。誕生日プレゼントや親しい友人たちを集めてのクリスマスのパーティー、様々な人たちからのプレゼント、周のバイト先の先輩たちのこと、年末の思わぬ訪問者、バレンタインを巡るあれこれ。周囲ではいろいろ起きますけど、確かな信頼関係で結ばれた周と真昼の関係は安定感があるために、もうひたすら周の揺るぎない愛が真昼を照れさせてる感はありますね(苦笑)あとは真昼の親御さんのことくらいですか。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
良き理解者で実業家の婚約者・宗次郎の助力で、新しく作る喫茶館に関わることになった職業婦人・麿緒。しかし思わぬ事態から暗雲が立ち込める第2弾。宗次郎が友人の延克と洋食器店を始めることになり、併設する喫茶館を任せたいと言われた麿緒。しかし華族令嬢・久子と婚約した延克が突然態度を豹変させて事業を反故にすると通告してくる展開で、その理由を探る中で久子の実家が信奉する氏神が思わぬ騒動に繋がっていく展開でしたけど、ありえたかもしれない可能性には切なくなったものの、収まるべきところに収まった結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
入宮して困窮する実家への仕送りのため、他の妃たちに護符や怪しい品々を密かに売っていた高明珠。若き帝・鳳天秀から商売を許す代わりに探索を命じられる中華風ファンタジー。濤国の帝の男児を産んだ母は殺される「貴母投法」。権力を掌握している皇太后と傀儡と言われる若き帝という構図。男児を生まずにすませようと、こぞって明珠から様々な品を買い求める妃たち。歪な構造に繋がる悪習を廃そうとする天秀と明珠による地道な調査を積み重ねた末の激動の展開でしたが、何とも皮肉な決着からの混乱を乗り越えた2人の結末がなかなか印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
正式に蒼の学園に入学した心葉とLuna。念願の学園生活を謳歌する心葉たちが、三大学園が集いあらゆる分野で競う学園イベント『天空競技祭』に参加する第2弾。恋兎チーム5人で代表戦に挑むことになった心葉たちを迎え撃つフルクトゥス最大規模の資本を持つ学園・Corporationsの精鋭たち。厨二病めいた世界観が今回も全開で、銃痕とは異なる力を持つ彼らと、己の矜持を懸けて激しくぶつかり合う中、己の在り方と向き合ったことで新たな力を得ていく心葉だけでなく、恋兎先輩を始めとするそれぞれのバトルもなかなか熱かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
あの夜一線を越えてしまった後も、何事もなかったかのように日常を続けていた蒼一朗と深紅。関係性を失いたくないがゆえに動けなくなってゆく第2弾。深紅に対して本当の恋心を芽生えさせてしまった蒼一朗。兄妹の関係でありたいと強く望みながら彼の身体を渇望してしまう深紅。それに叶わぬ恋の代償行為を求める同居人・黄純や、好意を隠さず急接近する演劇部の先輩・奈白とますます人間関係がカオスになってきましたが、幼馴染と別れてしまった友人、年上2人の関係性もじわじわと来ていますね…素直になれればいいだけなのにそれが一番難しい…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
バルガ帝国皇女ルプスの亡命を成功させたツシマ。しかしその平和は束の間でしかなく、ツシマの前に帝国最強の刺客アザイが現れる第2弾。ルプスを助けた過程でツシマが倒した旧六帝剣カヌス。彼に目をかけていた六帝剣で情報師アザイに目をつけられて、ルプスを守るため突き放して覚悟を決めて戦う展開で、復讐の域を超えて帝国第一皇子のカウサ、エルバル市長タチバナをも巻き込んだ陰謀の火種にも繋がっていって、ツシマ1人では勝てない相手に利害関係で巻き込んでかつての敵と共闘する構図、そして勝負を分けた二人の信頼関係が効いていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
二十代後半の既婚高校教師・苺原樹が、10歳年下の教え子の女子高生・戸川凛にうっかり手を出してしまう恋愛小説。樹より背が高くて、温和でどこか幼くて人懐っこい凛。家庭環境に問題があって、どこか危なっかしい彼女を気にかけているうちに、いつしかベッドの上で唇を重ねていた樹。放っておけない気持ちがいつしか意識するようになっていって、そういうことをしそうにない樹が夫もある身でありながらハマっていく様子がなかなかリアルでしたね…裏切りで不倫で犯罪で身の破滅に繋がりかねない関係がこれからどうなっていくのか続巻に期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
プロゲーマーだった父の失敗を反面教師に生きてきたはずが、同僚の不正を庇って左遷された研究者の結衣が、有名ゲームのコーチにスカウトされる物語。新チームのコーチに就任して、不登校ゲーマーJKリンや癖のあるメンバーたちを上手く動かし、その力量を示してみせた結衣。そして両親の離婚を機に疎遠だった妹・凛との再会。不安定なリンが揺さぶられたり、親会社との方針のズレといった困難に直面しながらも、捨てたはずの情熱を取り戻して大会出場にこぎつけて、リンとのコンビで日本最強『魔王』の妹に挑む熱い展開はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
魔界と人間界の境界に位置する魔導都市ヴィノス。大魔導師イシュタルが引退を表明して、10人いる弟子の中から次の大魔導師を選ぶ師弟成長ファンタジー。弟子の1人で堕落した日々を送るジルベルト。イシュタルが連れてきた弟子志願者ラピスに対して、一撃を入れた弟子にするという約束を交わす展開で、同居する御主人様が大好きだけれど毒舌気味なメイドのアルトも絡めながら、頑張るラピスとの間に少しずつ育まれていく師弟の絆があって、彼女の頑張りに刺激を受けて、自らもまた再び大魔導師の後継者を目指す熱い展開はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
奪命者事件解決の代償として人形鬼ミゼリアを失った第六分署。ローグは聖女カトリーヌを相棒に迎えて、新たな事件捜査の命令が下される第2弾。人間が魔術により爆弾化させられてしまう連続テロ事件。捜査を開始した事件の背後に浮かび上がる思わぬ人物の関与。一方でミゼリアの生存を打ち明けられず、ぎくしゃくするローグとカトリーヌ。そして二大貴族リグトン家の斬首部隊の横槍で難航する捜査。神出鬼没なミゼリアに要所でサポートされながらたどり着いた思わぬ真相は何とも皮肉でしたけど、変わっていく彼と魔女たちの距離感も良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
恋人になってから始まるラブコメ、その前日譚と後日譚を描いた文庫未掲載エピソードを収録した特別編。一年生時代に放課後美術準備室にいたヨルカと、神崎先生の依頼で訪ねていた希墨の少しずつ変わっていく関係を描いた前日譚。様々な女の子にチョコをもらう希墨にヨルカがだんだんと不機嫌になっていくバレンタイン、希墨が夢に見るヨルカと夫婦になった未来、大学を卒業して社会人になった2人、そして結婚後の二人を描いた書き下ろしエピソードと、希墨と出会って変わっていったヨルカの成長や、愛されて自信をつけていく様子を堪能できました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
メルボルンの若手画家が描いた一枚の絵画。日本へ渡って三十数年、その絵画が「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく連作短編集。メルボルン留学中の女子大生と現地在住日系人の恋、日本の額職人とかつてメルボルンで出会った作家の絵、大賞を受賞したマンガ家が師と出会った場所、パニック障害を発症した茜と元恋人の再会、そしてちょっと長めのエピローグ。丁寧に紡がれてゆくひとつひとつのエピソードも良かったですけど、繋がりが垣間見える中で徐々に明らかになっていく一枚の絵画をめぐる5つの愛の物語の構図とその結末には正直驚かされましたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
かつて5度もタイトル挑戦に敗れ、栄冠に届かなかった悲運の棋士・田中一義46歳が、まだ一度もタイトル戦で敗れたことのない若き天才・源大河八冠に挑む将棋小説。40歳までタイトルを獲れなかった棋士は、引退まで無冠に終わる将棋界の残酷な歴史。それでも諦めず念願のタイトル挑戦権を手に入れラストチャンスに挑む展開で、家族と戦友、元天才の弟子との絆や初恋と、これまでの人生を賭けて挑む彼に対して、孤高の存在である源が抱え続けてきた秘密。乗り越えるために何が必要だったかに気づいていく熱い想いとその結末が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ある特殊能力のせいで、他人に関わらないように生きてきた大学生の久守。偶然、美大生の佐伯が巷を騒がせる連続殺人犯だと知ってしまうサスペンスミステリ。社交的で人当たりもよくとても殺人犯には見えない、捜査線上に浮かんですらいない佐伯。柄でもないと思いながらも、自分や後輩の身を守るため犯行の証拠を探す久守が、うっかり佐伯に感じてしまう友情。果たしてどうするのが正解なのか葛藤する展開は、意外な結末に繋がっていましたけど、狂気とありふれた日常を共存させる犯人から垣間見えるふとした思いがなかなか印象に残る物語でしたね。
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よっち
「長い老い」を豊かに過ごすためにこれだけは知っておきたい最新知識。ベテラン科学記者が研究の最前線をわかりやすく紹介した1冊。生物はいかに進化してきたのか。最初は死の概念がなく、進化の末に限りある命を生きるようになったこと、研究を積み重ねてきて明らかになっていった老化や病気を引き起こす活性酸素や、加齢で衰えてしまう免疫や、老化細胞の過剰な蓄積、代謝と有害物除去を担うオートファジー、寿命に関わる遺伝子の発見。加齢からくる疾患にどう向き合っていくのか、ある程度受け入れつつもうまく付き合っていくことが必要ですね。
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よっち
殺された人の幽霊が見える八王子署の新人刑事・祝依と、八王子医大病院の法医学教室に所属する凄腕解剖医・霧崎真理が不可解な事件にメスを入れる第2弾。八王子駅で起きた一見自殺に見える無惨な轢死体、フランス料理屋の一軒家ビストロの開店祝いで起きた不審死、医学部受験五浪目で受験に失敗した浪人生の溺死体。非科学的な現象で殺されたことが分かる祝依から始まり、科学的な手法を元にしてロジカルに解き明かしていく霧崎のコンビが今回も効いていましたが、周辺事情も掘り下げつつ、霧崎の複雑な過去も垣間見えて今後の展開が楽しみですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
2024年に開業60周年を迎えた「東京モノレール」を舞台に描いた一本のレールが心を繋いでいく連作短編集。総務部員をたまたま見かけた中学時代の同級生との再会、初恋相手を見かけた乗務区乗務員と伯母さんの言葉、メガネを無くした男性や外国人女性と出会った駅社員、四十歳の施設区線路を整備する技術者。同じモノレール会社に所属している年齢も仕事も境遇もそれぞれ違う登場人物たちが、なぜ東京モノレールに入社したのか。それぞれのこれまでの生い立ちや思い入れなども語られながら描かれていく物語には著者さんらしい良さがありました。
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よっち
禮桜女学院中等部に入学した室本さくら。早速入った調理部で部活を休みがちな3年生のななせ先輩と開催されるお菓子コンテストで三ツ星を目指す青春スイーツ小説。部活に来ても他の先輩に疎んじられるななせの姿がいたたまれないと感じる一方、友人の恋を応援しようとして失言してしまい喧嘩するさくら。そんな状況でお菓子コンテストにも積極的になれない彼女を強引に誘ったななせのままならない家庭事情も明らかになっていく中で、力を合わせて一緒にコンテストに挑み、トップを目指すために奮闘する熱い展開とその結末はなかなか良かったですね。
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よっち
駆け出し弁護士・川村志鶴に入った、荒川河川敷で起こった女子中学生連続死体遺棄事件の当番弁護の要請。依頼人の潔白を晴らすため奔走するリーガルミステリ。証拠隠滅をする冷酷な犯人像が推測される中、警察による自白強要が疑われる状況での起訴。長期勾留する警察・検察に対して圧倒的に不利な状況下で、冤罪が生まれてしまうまでの恐ろしい過程を垣間見る思いでしたが、それでも諦めずに被疑者と信頼関係を築きながら、地道に調査を積み重ねて、言質を取っていきながら最後に勝ち取ってみせたその結末には強く心揺さぶられるものがありました。
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よっち
山城を中心に全国の城を歩き続けて600以上の現地に足を運んでいる著者が、マニアも唸る全国の攻めにくい名城50を紹介する1冊。戦いの時代が終わると忘れられて、そのまま放置されているケースの多いものの、見方を変えれば平城に比べて後世の改変が少なく、地形を最大限に活かして守るコンセプトを体感できる山城。北は北海道から南は鹿児島の50の山城について、著者が実際に踏破したからこそわかる攻守ポイントを写真と鳥瞰の縄張図で解説していて、聞いたことがないマニアックな城も多かったですが魅力を語る著者の情熱が感じられました。
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よっち
騎士団で保管されていた婚約衣装が何者かに盗まれてしまい、アニエスが狙われていると知ったベルナール。しかし不在の隙を突かれて攫われてしまう下巻。社交界で噂されているレーヴェルジュ家の隠し財産を目当てにアニエスを攫い、組織的に動いている騎士団関係者相手に、自らの誇りである騎士という身分を手放し、大切なアニエスを取り戻すため行動を開始するベルナール。ようやくベルナールも自覚したところで、様々な騒動に巻き込まれていく展開でしたけど、乗り越えて想いを交わしあった2人の結末はその後の様子も含めて微笑ましかったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
房総沖で見つかった男性の銃殺遺体。失踪していた恋人の行方をたどってゆく中で関係者として天才物理学者の名前が浮上する第10弾。横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねた警視庁の刑事・草薙。なぜ恋人は失踪したのか、共に姿を消した絵本作家との関係、そして浮上してくる友人・湯川の存在。今回は特に物理が絡んだ事件というわけでもなく、まさかあの湯川教授が介護についていろいろと草薙に語る場面に出くわすとは思いませんでしたが、何とも複雑な思いを抱いてしまう事件の真相と、人情味溢れる一面を見せた彼の姿がなかなか印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
魔法に夢中な貧しい領主の三男坊アル。冒険者となって古代知識と創意工夫で大きく成長していくロードファンタジー。もっと多くの書を買い集めるため冒険者となったアルが、図らずして得た古代文明の知識と常識に捕らわれない自由な発想で、役立たずとされている魔法を上手く組み合わせながら自らの力としていく展開で、襲われていた商隊を助けたり、調査依頼から盗賊を討伐したり、冒険者ギルドで戦い方を教えてくれる先輩と知り合っていく中、着実に成長し評価を得ていくアルでしたけど、様々な出会いがこれからにどう繋がるのか今後が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
声を殺して泣いた日、無理して笑ったあの日。学校の片隅で紡がれる、青とも春とも限らない日々を描いた連作短編集。同じ人を好きなあの子に隠していた嘘、小学校時代の忘れたい過去を知っているあの子、屋上でいつも会う不器用な不良、偶然見つけてしまった親友の裏アカ、初めて漫画を描いていると話せた友達、唯一心を許せる男友達と男女の友情。それぞれに密かに抱えている嫉妬や苦手意識、劣等感、あるいは共感してしまうからこそ言えない複雑な想いを描いたエピソードはほろ苦くもありましたけど、最後の繋がっていた絆には救われる思いでした。
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よっち
水・火・風・土の4つの公爵領で成り立つノーブレン大公国。次期大公を決める重要な式典【大公選定の儀】にライオネル王国使節団が招待される第4弾。賓客であるエイデスを狙った暗殺未遂事件が発生。さらには現大公が殺害されたという知らせが立て続けに入り、混乱に乗じて姿を消してしまった犯人。容疑者としてウェルミィが注目を集める中、思わぬ真相が解き明かされていって正直驚かされましたね(苦笑)バーンズたちの関係も効いていましたが、何よりともにあるために苦難を乗り越えて運命を覆してみせたウェルミィとエイデスが良かったですね。
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よっち
晩夏の札幌。「図書屋敷」で過ごせる期間もあとわずかなアンが昼間は図書館の手伝い、夜中は「図書迷宮」の司書見習いとして励むなか、東京から継母の千冬がやってくる第2弾。高校生のアンに対して、年上の高見が提示した「走れメロス」に対するもうひとつの見解。「問題があればすぐに連れ戻す」と告げられた最悪のタイミングで起きた、図書館の本が何者かに傷つけられる事件。気にかけているのにすれ違っていた千冬さんともしっかり向き合えて良かったですけど、長い歴史をかけて少しずつ変わっていった物語の変化もなかなか興味深かったですね。
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よっち
初夏の帝都。華弥の主人の美幸が通う女学校で、色恋を占う『狐狗狸さん』が流行。その『狐狗狸さん』が怪異となって、令嬢たちに悪影響を及ぼしてゆく第2弾。そんな『狐狗狸さん』の怪異に巻き込まれ、その力で斎の過去を垣間見てしまい、契約夫婦の斎をいつの間にか大切な人として想い始めていることを自覚していく華弥。狐狗狸さんの事件自体はあっさり解決しましたけど、一方で美幸や斎たちの置かれている何とも複雑な背後背景が明らかになっていって、不器用な斎とそれを愛おしく思う華弥の関係も良かったですし、これからの展開も楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
八王子にある「本庄呉服店」。その二代目店主の養女・琴子と三代目店主の次男・柿彦が出張買取に行った先で、戦前のものと思われる椿の柄の銘仙と出会う物語。現在はリユース着物「本庄の蔵」でともに働く店長の柿彦と幼少時から着物に宿る記憶が視える琴子が、いわくある着物から失われた過去に繋がってゆくストーリーになっていて、戦時中の着物に秘められた思いには切ないものも感じましたけど、それに真摯に向き合おうとする琴子の姿がなかなか印象的でした。特に恋愛感情もない親戚くらいの距離感の柿彦との距離感もこれはこれで良かったです。
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よっち
県立野亜高校の図書室で活動している宮沢賢治を研究する弱小同好会「イーハトー部」を舞台に、高校生たちの青春と宮沢賢治の言葉が深く共鳴する青春小説。部長だった風見先輩はなぜ突然不登校になってしまったのか。何とか活動を続ける残りの部員3人が、賢治が残した言葉や詩、そして未完の傑作『銀河鉄道の夜』を紐解きながら、それを手がかりに先輩の謎を追う展開で、それぞれに悩みを抱えている彼らが「ほんとう」と直面していく中で大切なことに気づき、答えを出したことで本当の信頼関係が生まれた彼らの最後の卒業式がなかなか良かったです。
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よっち
1934年の中華民国。女性私立探偵・劉雅弦の元へ友人の岑樹萱を見つけてほしいと女学生・葛令儀から依頼が来るミステリ。樹萱の父が借金を抱えたまま消えたことを突き止めたものの、調査中に謎の男に襲われてしまう雅弦。令儀の伯父で地元の大物でもある葛天錫はなぜ調査を妨害するのか。樹萱を深く知っている者は一人もおらず、さらに調査の中で死体を見つけ殺人容疑で警察に逮捕されてしまう展開でしたけど、当時の中国情勢や文化を感じさせる描写の中で、いかにも私立探偵らしいふるまいの雅弦がたどり着いた意外な結末が印象的な物語でした。
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よっち
週刊誌の編集部を襲撃し、テレビ局を占拠した日登美たちは、優莉匡太への批判を封じる言論弾圧を実施。瑠那と伊桜里、凜香の3人は小笠原諸島に隔離される第20弾。矢幡政権の方針のもと、同級生の身の安全を守るため小笠原諸島に隔離をされて授業を受けることになった3人。おあつらえ向きの無人島を舞台にそこに現れた恩河日登美と組んでEL累次体の残党自衛官たちとの激しい戦闘が繰り広げる展開でしたけど、そんな状況が続く中で国内外からの要求に矢幡総理がついに下した決断は、これまでの経緯を思うとなかなか衝撃的なものがありましたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
忍のカメケン電撃退社と無量との同居解消。混乱も収まらぬまま向かった愛知で無量たちは謎の陶製の巨大な筒を発見する第19弾。現場は一時騒然とするも調査の結果、陶管の中身は刀剣であることが判明。その陶管の所有権を主張する人物から連絡が次々と入り、違和感を感じた無量が名古屋で出会った作業員の韓国人ソンジュとともに陶管の調査をする展開で、謎の刀剣とそれを追う亡霊、それを狙う者たちの影に、古代や太平洋戦争の遺産だけでなく現代技術のセラミックまで絡めた展開は読み応えがありましたけど、忍のこれは一体どういうことなのか…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
夫を亡くし中継ぎ領主として王国北方のリンドブロム領を治める若き女公リーサ。そこに突然、元婚約者の第四王子ウルリクの軍がやって来るファンタジー。貧乏領を十年かけて立て直し、後継の養子に領主を譲るタイミングで、かつて王家が預けた聖剣を受け取るためにやってきたウルリク。そこで王弟ランヴァルドの反乱によって国王が崩御する波乱の展開で、ウルリクに協力して彼を王座に就けることを決断したリーサが、未だ燻る恋心や様々な葛藤を抱えながら、数々の困難に直面しても最後まで諦めず、乗り越えてたどり着いた結末が印象的な物語でした。
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よっち
自らの過去の経験から、少年犯罪の付添人の仕事に就いた弁護士・朧。簡単には心を開けない子どもたちの心に向き合い寄り添ってゆく連作短編集。自らも少年院に送致された経験を持つ朧が向き合ってゆく、ホームレスを襲撃した少年が隠していること、家族から逃げ出した女子高生の嘘、家出少女たちと匿う女性の過去、声優にSNSで誹謗中傷を繰り返した少年の思い。本当は助けてほしいのに声を上げる方法すら分からない子どもたちに、真摯に向き合おうとする朧もまた孤独で、けれどそんな彼に寄り添ってくれる笹木さんの存在には救われる思いでした。
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よっち
巷に溢れるチクワの秘めたる怖ろしい力に気付いたトラック運転手の男は、気づいてしまった事実の重さに苛まれ、やがて身を滅ぼしていくチクワ・サスペンス。チクワの穴を通して人の姿を見ると、人物の死に様が見える荒唐無稽な設定。そして無理心中と思われる事件で世間の耳目を一身に集めた家中を埋め尽くしていたチクワの存在。チクワに殺されたという男の手記、娘とインタビュアーだったライターと様々な視点で語られるストーリーで、狂っていく夫と妻の関係性はなかなか来るものがありましたけど、二転三転した先の結末に唸らされる怪作でした。
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よっち
王太子に婚約破棄され破滅する未来を夢で見る赤ちゃん奴隷シェリエル。前世を思い出した彼女が、「悪魔」と呼ばれる一族・ベリアルド侯爵家に引き取られるファンタジー。類稀な才能をもつ一方、共感力や罪悪感が欠落しており「悪魔」と呼ばれる一族相手に、未来の夢と前世の記憶を駆使して、少しずつ彼らとの距離を縮めていくシェリエル。すっかり妹を溺愛するようになった兄ディディエとの関係や猫だと思っていたノアのことなど、今回は周辺事情を掘り下げていった印象でしたけど、婚約の話を全力で断りに来る彼女には笑ってしまいました(苦笑)
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よっち
世界情勢を読み解こうとする地政学が注目を集める中、それだけでは読み解けない世界の構造を、世界各国の政党にフォーカスして解説した1冊。政党とは何か、保守やリベラルとは何かを解説しながら、世界各国の政党事情を紹介していて、キリスト教の理想郷の模索と個人主義の北米、戦争と合従連衡の歴史が生んだ連立政党も多い西欧、共産主義の影響が残る東欧、権威主義のロシアと旧ソ連、非西欧型政治を模索する中国とアジア、南米・アフリカ各国の状況を解説していて、歴史的背景を踏まえながら地政学とはまた違ったアプローチが興味深かったです。
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よっち
亡くなった祖父が託した本を求めて、繁華街の片隅にある「絵本Bar クレヨン」に通い始めた青柳由良が、バーに通う客の大切な過去に触れていく連作短編集。バーを訪れる過去に大切なものを置き忘れた大人たち。飼い猫との思い出に浸る男、実母と確執を抱えるOL、息子に過干渉な母親、妻の介護に追われた夫。それぞれが抱える悩み事や葛藤が描かれる一方、そこで出会った1冊の本が不思議な力で向き合う機会を与えて前に踏み出す勇気に繋がっていく構成になっていて、少しばかりファンタジー要素も絡めながら導いていくとても優しい物語でした。
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よっち
歴代の皇帝の魂が祀られている霊廟を訪れた翠蘭と義宗帝。二人は人気のないその場所で、後頭部から血を流してうつぶせに倒れた宦官の死体を見つけてしまう第5弾。殺されたのは後宮で悪名高い宦官で、現場の霊廟の床には燃え跡が残り、煙の臭いが漂うなど不審な点が残るものの、今回なぜか翠蘭に事件の謎を調べよと命じない義宗帝。そんな彼に不安を覚えながらも皇后の命で真相に挑む展開で、その思ってもみなかった結末に至るまでの過程で翠蘭もいつの間にか心境が変化してきたんだな…としみじみと感じましたけど、義宗帝の相談が気になりますね。
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よっち
先輩とのコラボも終え、5期生もライブオンに馴染んできたと思いきや、アンチライブオンな生徒会長・匡が病んでしまう第9弾。ライブオンが悪ではないことに気付いて病んでしまった匡を心配して、淡雪を始めとしたライブオンの先輩たちに相談に行く彼女の同期チュリリ。そこで淡雪の予想外のアドバイスと彼女が始めた最強決定議論があって、暴走するシオンママや、安定の聖様の扱いだったり、相変わらずライブオン感全開の展開には笑ってしまいましたが、そんな裏でいろいろと動いていたりもして、五期生の絆も再確認できたその結末は良かったです。
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よっち
子供が手を離れた専業主婦が、ままならない転職活動の中で「おしゃべりレジ係」と出会い、そのスーパーに訪れる人々たちの人編模様を描いた連作短編集。セルフレジ全盛の時代にあえて設置されたおしゃべりなレジ係。すっかり痩せても小学生の頃嫌な言葉を流してしまった自分を許せない女子大生、元カノに二股をかけられマッチングアプリで遊んでいた男が聞いた噂、IT化についていけず早期退職した男に突きつけられた現実。こんなはずじゃなかったのにと抱えるモヤモヤを乗り越えるそれぞれの姿があって、彼らに微笑むレジの彼女が印象的でしたね。
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よっち
六つの輝晶は叶わなかった六人の夢。王に謁見した夢売りによって語られる翠輝晶を巡るファンタジー。夫オープとのささやかな幸せを願いながら死影に憑かれていたアイナの物語と、数奇な運命の元に生まれて二人の子となったアライス、彼女が繋ぐ女騎士イズガータとアーディンの物語で構成されていて、逆境でも彼と共にあったアイナの幸せ、そしてアーディンたちの報われない想いと、形は違いますが深い愛を感じるエピソードでしたね。彼女らに育てられたアライスがこれからどんな人生を歩むのか続巻が楽しみですし、書き下ろしの短編も良かったです。
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よっち
父を亡くした後、得体のしれない不安にとり憑かれるようになった会社員の實成。そんなある日、会社の同僚・塩田さんが女性を連れて歩いているのに出くわす物語。塩田さんの娘ではないという中学生くらいの女の子・熊も交えて定期的に行われるようになった深夜の散歩。やがて元カノの伊吹さんや、彼女の住むマンションの管理人・松江さんといったメンバーが増えていって、お互いに寄り添うような彼らの距離感が良かったですけど、それぞれに抱えている事情が見えてくる中で、迷いながらも向き合う覚悟を決めてゆくその結末がなかなか良かったですね。
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よっち
17世紀、イングランド。母と暮らした幼い頃から、〈世界のルールを解き明かす〉ことが願いだったオスカー。魔術が終わる時代に謎の男アズと戦場で出会う物語。数学の才を持ちケンブリッジ大学でニュートンに師事していたオスカーが、王位継承を巡る反乱で戦場に送り込まれた窮地を救ったアズ。物理法則に従わない未知の存在を解き明かそうとするオスカーと、自分が解き明かされる日を待ち続けるアズの奇妙な関係が効いていて、けれど状況がそれを許さず革命に巻き込まれてゆく中で、相手のためなら迷わないその絆が印象的な物語になっていました。
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よっち
皆それぞれ悶々とした思いを抱えながら、いよいよスタートした文化祭。伝えたい変わりたい。好きになった気持ちが溢れてゆく第8弾。それぞれが文化祭でのイベントを楽しむ中で、姫子を好きな気持ちに臆病な一輝、そんな一輝のことが好きで姫子や沙紀に恋愛相談する愛梨、大好きな父との不和に悩むみなも、そして恋心を自覚していった春希がステージ上で表現した想い。文化祭の空気も影響したのか、それぞれが抱えてきた想いを伝える勇気があって、いろいろ動きが出した今回の展開でしたけど、春希の親はまたいろいろと難しいことになりそうですね。
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よっち
平凡で負けず嫌いでなんでも完璧な優等生・小牧に、大事なものをいくつも奪われてきたわかば。自らの想いを自覚して小牧の本当の気持ちに向き合おうとする第3弾。小牧のことを嫌いになれないけれど、では好きなのかはっきり自覚できないもどかしさの一方で、小牧の不可解な行動に困惑するわかば。けれど周囲から見たらそれも一目瞭然で、大好きな人の幸せのために、切ない想いを抱えながら好きと特別の違いを語って、わかばの背中を押してくれる茉凜が優しかったですね。いろいろと面倒くさい関係でしたけど、乗り越えられて本当に良かったですね。
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よっち
予知夢を頼りに破滅回避に勤しむローファス。ステリア領での目的を達成した彼は、続けて破滅の元凶である【第二の魔王】との対面イベントに挑む第2弾。ファラティアナの大切な友人ノルンや将来四天王になるはずの一人ヴァルムのワイバーン、ライトレス家の《初代の墳墓》に侵入した空賊でヒロインの一人リルカを救っていくローファス。ファラティアナとのやり取りや、破滅の元凶である第二の魔王との対峙もなかなか印象的でしたけど、だいぶイベントを先取りして本来の流れを改変しているように思える状況が今後にどう影響してくるのか続巻に期待。
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よっち
満喫した夏季休暇を経て学園対抗のノブレス剣魔杯の開催が近づく中、厄災と破滅の未来を回避するため、天才セシルを仲間にすべく戦略系ゲームで彼女に挑む第2弾。シンティア、リリスと共に満喫する海水浴、スキルを磨くために賞金首や逃亡犯を捕まえたり、修行に明け暮れた夏休み。セシルにゲームで勝てない状況には苦笑いで、そこからの学園対抗のノブレス剣魔杯も熱い展開でしたけど、最後にそんな展開が待っているとは思わなかったですね。セシルが今回のポイントでしたけど、向こう側も何やら気づいているようで、今後の展開が気になります…。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/23(4105日経過)
記録初日
2013/07/27(4132日経過)
読んだ本
12114冊(1日平均2.93冊)
読んだページ
3528205ページ(1日平均853ページ)
感想・レビュー
12002件(投稿率99.1%)
本棚
70棚
性別
血液型
B型
職業
専門職
現住所
埼玉県
外部サイト
URL/ブログ
https://yocchi.hatenablog.com/
自己紹介

こんにちは。普段は図書館と書籍仕入れに関わるお仕事をしています。仕事のついでに面白そうな本がないか探していて、とりあえず自分が読みたいと思った本さえ読めてさえいれば、わりとまあいいかと思えてしまう行動原理が少し残念な人。

好きなジャンルはボーイミーツガール、青春小説、部活小説、お仕事小説、ミステリ、冒険・中華ファンタジー、歴史・戦記、SFなど。コメディ調より落ち着いた雰囲気の物語志向。意外な展開や難解さがウリのお話も嫌いではないですが、どちらかというとベタで王道な構図が分かりやすい、最後は良かったなと思えるお話が好みです。

基本的には著者買いが多いですが、興味を持ったらテーマやジャンル・作家などにはあまりこだわらず何でも読みます。人に本を薦めるのが趣味の本を読むついでに人生を送る雑食系読書廃人。

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