読書メーター KADOKAWA Group

2024年8月の読書メーターまとめ

よっち
読んだ本
140
読んだページ
41692ページ
感想・レビュー
140
ナイス
5103ナイス

2024年8月に読んだ本
140

2024年8月のお気に入られ登録
13

  • いろはにほへと
  • ポーレ
  • うずら
  • 澄礼
  • ぱぷんる
  • やどん
  • てぃーも
  • フリーレンです。^^。フィルン
  • CPT
  • るん
  • coffee
  • だざくら
  • あお

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

よっち
親戚の美希喜を右腕に、急逝した兄の跡を継いで、神保町で小さな古書店を営む珊瑚。彼女たちとお店にやってくる人たちのやりとりを描いた第2弾。作家志望の悩める青年や、老母のために昭和に発行された婦人雑誌を探している中年女性など様々な客がやってくる一方で、お店をこれからどうするのかということに少しずつ目を向けていく展開で、亡き兄・滋郎さんの過去の思い出を振り返るエピソードも多かったですけど、あれくらいの年齢で骨折すると珊瑚さんも心配しちゃいますよね。いろいろ転機となる今回でしたけど、今後の新展開に期待しています。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

よっち

2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:144冊 読んだページ数:43371ページ ナイス数:4997ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/385946/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
140

よっち
強大な魔物相手に瀕死の傷を負いながら、奇跡的に撃破してみせた冒険者ウォルカ。パーティー全滅の運命は覆したものの仲間たちが病んでしまうファンタジー。土壇場で転生者の記憶と知識を取り戻し、全滅バットエンドを回避したものの片目と左足を失ってしまい、師匠の魔術師リゼル、弟子の天才剣士ユリティア、女戦士アトリ、そして聖女候補アンゼたちがそれぞれの理由で負い目を感じて迷走しまう展開で、ウォルカへの想いを掘り下げながら、けれど剣に生きるしかないウォルカの姿を見て、それを応援するしかない仲間たちとのこれからが楽しみです。
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よっち
七歳の祝福の儀の時に自分が転生者であることを自覚し、糸のスキルを授かったエディ。無名スキルゆえに幼馴染パーティーから追放された彼の成長冒険譚。冒険者ギルドにも登録を断られながら、自分を育ててくれたメグ姉のすすめで商業ギルドに登録して、自分のルーツをするために旅に出るエディ。試行錯誤する糸のスキルもいろいろ使い道があって、出自の謎を解き明かすエンシェントウルフとの出会いもあって、紹介された人脈も有効活用する一方、今後に繋がりそうな出会いもあったりで、着実に力をつけていくエディのこれからの活躍が楽しみですね。
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よっち
ダンジョンができた現代。不遇職・弓使いの天宮楓は地味スキル【魔法矢】に【必中】のレアスキルを組み合わせる禁断の秘技を発見するファンタジー。なかなかレベルが伸びず低レベルダンジョンで初心者向けの「案内人」呼ばわりされる状況から、偶然「ボス部屋の外から、壁を貫通する必中矢を撃ち続ける」チート攻略法を発見して、加速度的にレベルアップしていく楓。地道な積み重ねを厭わず、困った人を放っておけない正確だからこそ得ていくチートアイテムもあって、出会ったヒロインたちも助けながら逆恨みも撃退して評価された今後の展開に期待。
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よっち
初恋の人・花房渚に告白して振られてしまった雨宮結叶。未練に燻る結叶を見かねて、親しくしていた渚の妹・海望からアプローチされる恋の三角関係。元気がない結叶に渚としたかったことを自分と一緒にしよう提案する海望。相変わらず渚への想いを自覚しながらも、瓜二つの妹に大好きな人の影を重ね、渚の格好をした海望とデートしていく一方、渚や海望の置かれた境遇も知っていく中で少しずつ確実に変わっていく想い。渚も結叶がかけがえのない存在なのは間違いないと思いましたけど、真っ直ぐで迷わない海望の本気が伺えるラストが印象的でしたね。
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よっち
誠也と結衣とのキスを目にした亜梨沙。振り返ってみると誠也や結衣、創のことを良く知らないことに気づいた亜梨沙が彼らに向き合っていく第3弾。ショックを受けたものののむしろ彼らとの触れ合いを増やし、傷だらけの二人の秘密、それを見守るしかなかった創の想いを知っていく中、大きな決断を下す覚悟を決めていく亜梨沙。一方で誠也も亜梨沙との触れ合いから自分の真の望みの輪郭をつかみ始めた矢先の大きな転機もあって、前巻の最後の場面を読んだ時にはどうなるかと思いましたけど、乗り越えた彼らの結末を見届けることができて良かったです。
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よっち
ハロウィン後ますます一緒にいることが多くなった颯真と千佳。そんな2人の急接近を知り、密かに颯真に想いを寄せていたギャル和久井が危機感を抱く第3弾。泳げない千佳のためにプールに行ったり、秋祭りで焼きそばを食べさせ合ったり、デートのためのデートをしたりと、無自覚にイチャイチャする2人。付き合っていないのが不思議で、けれど千佳は自らの想いを測りかねていて、ライバル出現でどうなるのかと思いましたけど、そこで自分の意志を貫いた千佳を正直甘く見てましたね(苦笑)外堀も埋まってますし焦らず答えを見つけ出してほしいです。
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よっち
夜の公園で行われた、政近からアリサへの思いもよらぬ告白。自己否定する姿に見兼ねたアリサは政近の手を引き周防家へと向かう第9弾。アリサに勇気をもらい、遂に母とそして祖父と対峙する。迷いながらも前に進む政近。一方で、政近の事情を知り迷いを抱きながらも周防有希と向き合うアリサ。いろいろと事態が動く中で政近とアリサもいろいろ揺さぶられる展開でしたけど、ちょくちょく暗躍している乃々亜の動きが気になりますね…母性愛が溢れすぎてるマーリャさんも。アリサの母と祖父の関係も気になるところですが、これからの展開が楽しみです。
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よっち
二浪の末大学生となった陣内梅治と、彼の部屋に入り浸る3人の美女で同じ二浪女子大生たちによる青春を怠惰に浪費するダメ大学生のモラトリアムラブコメ。陣内の家に入り浸る、トンチキ口調で面倒事を運んでくるトラブルメーカー安瀬桜、常に煙と七味に溺れている辛党ヤニカス猫屋李花、涼しい顔で己の全てを賭ける生粋のギャンブラー西代桃。時折可愛い乙女な一面が垣間見えたりはするものの、ダメさ加減がそれを上回ってしまう残念美女たちが集ってしまったことで、歯止めが効かずにどこまでも突っ走ってしまうその迷走っぷりには苦笑いでしたね。
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よっち
気が付くとかつてプレイしたゲーム『恋色に染まる空』の攻略ヒロインの兄・神崎栄司に転生していた主人公が、義妹の鈴那を助けるべく奮闘する青春小説。最初は大人しくしようと思っていた栄司が、辛そうな義妹を放っておけず主人公が登場する3年後まで待てないと、ヒロインの1人で実は幼馴染だった和奏の協力も得ながら自ら動き出す展開で、何とか彼女の頼れる兄になろうとする姿は微笑ましかったですけど、最初は頑なにも思えた鈴那が少しずつ心を開いていって、素直に想いを吐露するようになっていくその関係にはなかなか来るものがありました。
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よっち
全ての要素が平均的で異常なほど影が薄い少女・如月小夜。夏休みの暇潰しに始めたゲームにのめり込んでいった小夜が、初心者プレイヤー・ヒカリと出会うガールズMMORPG。《忍者》クラスで活かし、超一流プレイヤー【クロ】へと一気に成長していく小夜。彼女がヒカリと出会い、弟子入りさせて欲しいと懇願され、紆余曲折の末パーティーを組む2人。ヒカリがクラスメイトのギャルであることを知り逡巡するものの、それを乗り越えて絆を深めていった2人が、大会で最強を倒すために力を合わせて立ち向かってゆく熱い展開はなかなか良かったです。
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よっち
心を動かす言葉が、自然に出てくる。現役コピーライターが「漠然とした思い」を「自分の言葉」に変える方法を紹介する1冊。なぜ感じたことを言葉に上手くできないのか。借り物ではなく自分の言葉を見つけるために、思いを言葉をするためには何が必要なのか、自分の意見を作るためにどう考えるべきなのか、視点を育てるために何を意識すべきなのか、伝わる言葉を作るためにはどんな言葉が必要なのか、惹かれる話を作るためには何を伝えるべきなのか、改めてきちんと言葉にして、相手に伝わるように伝えていくことの大切さを教えてくれる1冊でした。
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よっち
「民意」を作るのは、わずか0.2%のユーザだった。国政選挙・首長選挙から、旧ジャニーズ事務所性加害問題まで「ネット世論」の構造や実態を明らかにする1冊。ネット上で多数派に見える意見は、必ずしも実際の支持率や選挙結果とは相関しない。SNS時代の「常識」にも思えるこの乖離は、なぜ、どのように生まれるのか。受動的に作られていた従来の世論と能動的で非代表的なネット世論の違い、個々人の選択がアルゴリズムを作っていく状況を踏まえて、なぜ少数の意見が大きく見えるのかなどその可能性を考察する興味深い1冊になっていました。
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よっち
常識をひっくり返して「そもそも」を問う思考法には、問題を定義し直し、より本質的な議論に導く力がある。身近で大きな社会・環境危機に人類学で立ち向かう1冊。学校に行かず「教わる」という概念を持たないヘヤー・インディアンや、獲物もお金もみんなでシェアして「貧富の差」のない共同体プナン、常識と思っていることをやっていない事例を知ることで、心の病や自然に対する考え方も含めてもう一度考えてみる内容で、そもそも論は面倒がられる傾向がありますが、時には常識から一度離れてみて考え直してみることも必要なのかもしれないですね。
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よっち
イーロン・マスクの買収によりTwitter社に走った激震。当時Twitter Japanの社長だった著者が辞めるまでの215日間を綴った1冊。その時、Twitterに起きたのは一言で言えば「破壊」。リストラ、支払い停止、見えない方針。イーロン・マスク評はなかなか面白かったですが、読んでいると当時人が増え過ぎていたとか、無駄な投資なども多かったとか、Twitter側にもいろいろ問題もあったのだろうなと感じたりもするわけですが、徹底的に破壊してから再構築するくらいの荒療治が必要だったのかはこれから次第ですね。
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よっち
漢方知識で多くの事件を解決して世界の理に打ち勝ち、遂に破鬼の巫女・綺翠と結ばれた空洞淵。しかし相変わらず幽世の異変は絶えず、再び事件に巻き込まれてゆく第7弾。狩猟罠に捕まっていた子狸・糊を助けた結果、お礼にやってきた彼女の弟子入りを受け入れた空洞淵。彼らが聞く街に虎柄の狸が現れるという噂や、花嫁を襲う狐と怪火現象・狐の嫁入りの真相。金糸雀の千里眼が効かなくなった幽世のこれからが問われる状況でしたけど、空洞淵の冷静な洞察力と適切な対処は上手いと想いましたし、彼を信頼する綺翠との関係も安定感が出てきましたね。
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よっち
受験のため大好きだったケーキ屋のバイトをやめた未羽。世界大会のためパリへ発つ颯人。未羽が寂しさをこらえて頑張っていたある日、パリから衝撃の報せが届く第7弾。それぞれの未来を目指し会えない日が続き、蓮と組んで世界大会優勝を目指す颯人からの通知もない。忙しいんだろうな…と思う一方で、ケーキライターとしても評価される自分がこれからどうすべきなのか心揺れる未羽。あっと驚かせたいタイプの颯人もいろいろ溜め込む中で、同じことをやらかしてしまう2人には苦笑いでしたけど、お互いかけがえのない存在な2人の結末は素敵でした。
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よっち
何とか附孝洲軍から逃れ、護領山を越えた日織。龍ノ原を奪還するため、周囲を取り巻く八つの国・八洲に、二つの三国同盟を成立させるべく策を講じ始める第7弾。反封洲国主・伴有間と逆封洲国主・末和気が計略の味方となり、重臣の小勢乙名、造多麻呂と共に各々の国へ約定を結ぶため三手に分かれたものの、附道洲の国主に会うことを拒否され、意外な真実を知ってゆく日織。彼女自身も思わぬ変化に直面しながら、一方で国主たちの助力が何よりも欲しい中で難しい決断を迫られる状況で、それでもあるべき姿に導いてみせた日織の想いが印象的でしたね。
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よっち
魔族の王<青の王>のたどる数奇な運命を軸にナルマーンにまつわる不思議な物語を連作方式でまとめた連作短編集。9年前突然姿を消していた王女ネフェルタの絹の都帰環と権力争い。魔族ワスラムと新しい青の王ラジェイラの再会。アイシャが向けてくる思いの意味になかなか気付けない白の王。赤の王アバルジャンから青の王への贈り物。決意を貫き通した青の王の再会。『青の王』『白の王』『赤の王』それぞれのその後のエピソードも描きながら、少しずつ時計の針も進めていくこの世界観の中で起きたエピソードをじっくりと堪能することができました。
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よっち
原因が判然としないまま、死に向かいつつある元競技犬のグレイス。獣医があれこれ試行錯誤する中で、飼い主の調教師が思い出を語る物語。深山で遭難して劇的に逆転する人と獣の主従関係。山中での凄絶なサバイバル。そこで露呈した命の本質。どこまでが事実で妄想なのか判然としない極限状態で向き合うその関係性が圧巻でした。収録作品の「シャーマンと爆弾男」は南米で族長だった母が作り上げた世界で生きてきた娘が、それが虚構であることを知ってしまい、これからどう生きていくのか。葛藤しながらも自身で選んだ選択がなかなか印象的でしたね。
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よっち
死にたいのに死ねない14歳の石井唯が、突然333人の石井とともに白い部屋に閉じ込められ、失敗すれば即爆発の3つのデスゲームに参加させられるミステリ。サバイバルドッジボール、階段しりとり、そしてじゃんけんといったゲームに参加させられ次々と死んでいく石井たち。一方、探偵の伏見と蜂須賀の元に石井有一という人物を探してほしいという依頼が舞い込む展開で、なぜこのゲームが開催されたのか、理不尽なゲームから抜け出すためにはじめて生きようと抗った唯たちが迎えた思わぬ真相には、驚かされるとともになるほどと唸らされました…。
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よっち
容姿と王国最強の武勇で名を轟かせた醜女将軍ローズメイ。婚約者の王太子が騙されて謀略で命を散らしながら、神の気まぐれで絶世の美女として蘇るファンタジー。その圧倒的な力はそのままに絶世の美女として生まれ変わったローズメイ。その力で龍を殴り倒して生贄の少女を救い、圧倒的なカリスマでならず者や敵将の心さえも打ち、配下に志願する者も現れる傾国の美女(物理)として様々な反応をされる彼女の存在感は圧巻でしたけど、民を虐げる貴族を懲らしめて、噂が噂を呼んで祖国の仇の帝国にも目をつけられてゆく彼女の活躍がとても楽しみです。
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よっち
言葉を理解できるとは、愛を理解できるとはどういうことなのか言語哲学の視点から解説・検討する一冊。AIという存在はヒトの感情を理解できないというのは本当なのか。言語哲学の観点から、愛を説明するのか、言葉を理解するとはどういうことか、偉人や文豪、名作による愛の言葉を理解できるのか、性愛の違いや男女の友情ある・ない問題、マイノリティの愛、推しへの愛、家族愛をAIは理解できるのかを考察していて、AIも様々な愛の形を学習できると思いますけど、微妙なニュアンスをしっかり認識できるのかと問われると…どうなんでしょうね。
ふなこ
2024/08/28 16:44

とても気になるので読んでみます!

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よっち
これから新たに生まれる雇用・失われていく雇用は何か。将来の大転換に備え、日本人にはどんな備えが必要になるか?データをもとにひもとく1冊。21世紀の産業革命はいかにして起こるのか、気候変動対策が未来の雇用にどのような影響を及ぼすのか、農林水産業革命やサーキュラーエコノミー化の影響、AIがホワイトカラーの仕事にどのような影響を及ぼすか、少子高齢化がこれから職場にもたらすのかなどを解説していて、これからの仕事を考える上でいろいろ変化の要因はありそうですが、やはり少子高齢化の影響が一番切実なことになりそうですね。
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よっち
ビジネスにおける問題解決からプレゼン、企画アイデア、目標達成、組織マネジメントまで、効率を高めるフレームワーク125を紹介した1冊。ビジネス戦略に使えるコンセプトフレームワーク、カイゼン・時間管理に使えるフレームワーク、製品開発やマーケティングに使えるフレームワーク、アイデア発想と論理思考のベースとなるフレームワーク、組織づくりと人事評価のためのフレームワークがそれぞれ25ずつ紹介されていて、これを具体的に仕事に活かしていくにはもうひと工夫必要ですけど、いろいろな考え方がコンパクトにまとまった1冊ですね。
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よっち
神秘的なイメージがある古代マヤ・アステカ・インカ文明。マヤ文字の解読が進んだ最新の考古学研究をもとに、3つの文明を詳細な図解で解き明かした1冊。マヤ・アステカ・インカ文明がそれぞれどんな場所で生まれたのか、それぞれの文明年表からマヤ文明の三つの時代区分とジャングルに現れた大遺跡の謎やその文化。アステカ王国の主要遺跡、軍事強国としてのアステカ社会と文化、スペイン人による征服。そしてインカ帝国の繫栄と滅亡、その文化について、このシリーズらしい図解やイラストとともに分かりやすく解説している1冊になっていました。
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よっち
やりたいことと言われても、好きなものもあまりないし、趣味も特にない。夢がない、お金がない、どうしていいかわからない高校生のための進路選び最新ガイド。高校生が知らないと損する進路と夢の関係、お金の面から進路を考える、知ると得する大学オープンキャンパスと入試動向、知らないとしんどい大学入試の変化、知ると得する短大専門学校進学から、成績が普通でも明暗分かれる高卒就職まで、現在の状況を踏まえて「損しないための」進路選びの選択肢を解説していて、現段階で具体的な方向性が見えていない人ほどきちんと知る必要がありますね。
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よっち
鎌倉幕府草創から中期までの事績を記した幕府の公式記録とも言われる『吾妻鏡』。近年の研究も踏まえて正史に潜む虚構を洗い出し、隠された意図を明らかにする1冊。頼朝の挙兵から平家追討に至るまでの過程、奥州合戦から比企氏の乱、和田合戦、実朝暗殺、承久の乱、宝治合戦など、鎌倉時代成立に至るポイントを取り上げながら、他の資料などとも比較しつついかに史実の錯誤や改変が行われたのかを検証していて、これが成立した時期の北条の得宗家の立ち位置なども踏まえて考えると、その正統性を補強する意識が働いていたというのも頷ける話です。
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よっち
ChatGPTのような進化した大規模言語モデルがもたらす可能性を最大限に引き出すため、プロンプトを理解して適切に操るプロンプトリテラシーを高める1冊。大規模言語モデルの仕組みからプロンプトとはどういうものか、AIに適切な質問をし、AIとより効果的な対話をするためのプロンプトパターンとトリガープロンプト、さらに進んだ発展的な技術や最先端のAIエージェントまでを紹介していて、全体の構図を説明したうえで、その「問い」と「指示」について具体的な知識を実践的なノウハウまでをわかりやすく解説してくれている1冊でした。
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よっち
茨城県の住宅で発見された顔面に劇薬をかけられ滅多刺しにされた男女の死体。関係者を洗う捜査一課の和井田はかつて起こった一家心中事件との関わりに気づくミステリ。事件の鍵を握る犯人が残した「死蝋」。指紋鑑定の結果、それがかつて親友の白石が家裁調査官として担当した少女のもので、そこから明らかになってゆく彼女の父親が起こした一家心中事件との深い関わり。収容された拘置所に安堵する少女の子供時代は、思っていた以上になかなか過酷でしたけど、すっかり専業主夫化していた白石の美味しそうな料理と和井田とのやりとりが救いでした。
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よっち
臼原市で起きた乱暴され身体の一部が切り取られた死体遺棄事件。捜査本部の刑事・八島武瑠は二十年前に起きた事件との共通点に気づくミステリ。数日後、再び臼原署管轄内で発見された女性の惨殺遺体。武瑠の従弟・願示から明かされる、過去の事件は亡くなった双子の弟が犯人だという真相と、今回はその模倣犯ではないかという指摘。歪んでいる家庭環境が人格形成に影響を及ぼしていく様子が明らかにされていって、同じように過酷な境遇に生きてきて抗おうとした子どもたちの中でも、わりと明暗がくっきり分かれたその結末が鮮烈な印象を残しました。
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よっち
〈山下町の名探偵〉と呼ばれるロンこと小柳龍一に、地元の先輩で神奈川県警捜査一課の刑事・欽ちゃんこと岩清水から相談が持ちかけられる第5弾。警察官になるきっかけを作った先輩・須藤が殺され、その敵討ちに意気込む岩清水に協力を申し出るロン。地下アイドルのあくどい商売問題や孤独を狙ったヤミ金問題、脱法を謳う大麻グミ流通問題と、いろいろ巻き込まれてゆく相変わらずの展開でしたけど、何気に図々しい清田弁護士との出会いはロンにとっても転機になりそうですかね。ヒナとの関係も気になりますが、また因縁が繋がりそうな雰囲気ですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
4月の人事異動で主任への昇進を果たし、喜び勇んでご褒美キャンプに繰り出す千晶。しかしなぜか彼女の周りには、事情を抱える人たちが集まってくる第3弾。キャンセルが出たとの連絡を受けての二泊三日のキャンプで千晶が不登校JK美来ちゃんと再会したり、初キャンプの指南した後輩の花恵ちゃんのその後の様子や、ネグレクトを受けている迷える少年とであったり、規則重視の管理人に遭遇したりと、相変わらずソロキャンプに行くたびに何かある千晶の引きの良さには苦笑いでしたけど、その人間模様も美味しそうな料理描写もなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
急死した伯母の部屋で、愛読する児童書の原稿を見つけた中学生の本村結芽。心の拠り所だった物語が未完となってしまうことに葛藤する彼女の成長を描いた青春小説。伯母が孤独な小学校時代の拠り所だった作品の著者と知り、遺構を夢中で読む結芽。どうしても続きを読みたい結芽が、同じ作品を好きな友人とともに最終巻の執筆を決意する展開で、その最後のピースを埋める鍵を握る伯母の人生を知っていくことでもあり、同時に今の自分に向き合ってゆくことにも繋がっていて、苦悩しながらもやり遂げてみせた彼女の確かな成長を感じられる物語でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
不祥事を起こし謹慎中の中年スポーツカメラマン与野が、ある夜渋谷で東京五輪金メダリストの大和エイジと偶然出会うスポーツ青春小説。金メダリストなのに次のパリオリンピックに出ようともせず、自由気ままに滑るエイジ。反感を覚えながらも圧倒的な力に魅了され、専属カメラマン「フィルマー」として撮影する与野。彼らが連続窃盗事件や通り魔事件など、深夜の渋谷を取り巻く奇妙なトラブルに巻き込まれてゆく展開で、エイジの生い立ちや与野の家庭事情も絡めながら、テンポの良いストーリーで熱い想いを秘める2人の奔走がなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
フランス革命が起きて封建制度が崩壊しつつあるヨーロッパの小国で射殺された元吟遊詩人。DNA鑑定も指紋鑑定も存在しない時代に、探偵が純粋な論理のみで犯人を特定するミステリ。容疑者は四つ首城の改修をまかされていた三兄弟。五人の関係者が襲撃者を目撃したものの、容姿が似通っている三つ子ゆえに犯人を特定することはできないという状況で、明らかになる行方不明な四人目の存在。ロジックを積み上げながら犯人を絞り込んでいく中で、状況が二転三転したりしながら、浮き彫りになってゆく時代の濁流に翻弄された兄弟の運命が印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
京都の下鴨神社近くにある親戚宅で暮らす平凡な高校生・春宮萌子。彼女の許に時々「神様のいそうろう」という不思議な存在がやってくる物語。幼い頃、不思議な力を持っていたことで苦しんでいた萌子を救ってくれた美貌の幼馴染・賀茂理龍の存在。大学生となった理龍を「生き神様」と崇め、彼を推し活する平和な日々を送る彼女が、不思議な存在の困り事の解決や願いを理龍と一緒に叶える手助けをしていく展開で、拝み屋さんの次世代ものということで出てくる彼女たちのその後も伺えてテンションが上りましたが、今後がとても楽しみなシリーズですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
学位戦での激闘でも契約精霊なしで勝利を収めたものの、周囲の勘違いをさらに助長させたローク。邪霊が封印された祠のメンテナンスへの同行を学院から依頼される第2弾。学園に侵入した謎の襲撃者たちの目的。依頼を受けて祠へ赴いたロークたちが対峙する邪霊の解放を企む闇の組織と、なぜか邪霊と契約を成功させている謎の男ホーンテッドの存在。そこからヒントを得たロークの試行錯誤の成果を見せた学年3位のケイとの激闘はなかなか熱かったですね。彼の確かな成長を感じる一方で、ますますカオスな評価になってきたこれからの展開が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
柏木さんと過酷な闘病を乗り越え、見事DeBSを克服した山本流伽。経過観察の日々を送る中、同じ病院に入院中の少女リリアと出会う第2弾。克服した結果、街を歩けば多くの女性が足を止め振り返る美貌、陸上の代表選手をも凌ぐ脅威の身体能力を得てもどこか無自覚な流伽。二人三脚で闘病を乗り越えた柏木さんと夏祭りデートしたり、頑ななリリアに心を開いてもらうべく粘り強く接していく一方で、彼女の病気の正体も明らかになっていって、無茶を貫き通した覚悟もありましたけど、激動の展開を乗り越えて帰国したその結末は微笑ましかったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
いつもの帰り道、クラスの美人ギャル溝口星架がチャリで横転しそうになっている場面に遭遇した沓澤康生。彼女に気に入られて関わるうちに日常が変わっていく青春ラブコメ。チェーンの修理作業を見て、手先の器用な康生に興味を持っていく星架。意外な繋がりも明らかになって(特に星架側が)俄然盛り上がる展開でしたけど、修理してくれたお礼のご飯を奢るためにデートしたり、体育祭で一緒に二人三脚したりしていく中で、どこか違う世界の人間として実感がなかった康生側も少しずつつ変わっていって、これからの2人関係がとても楽しみな物語です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
小学四年生の息子・晴基とそっくりの筆跡で書かれた切実なメッセージ。本人にも聞けず周囲にも相談できなかった母親の希和が、学童で働きはじめる物語。意思疎通がなくなっていた夫や噂話が大好きなママ友たちを相手に、いつの間にか自分が言いたいことも言えなくなっていた彼女でしたけど、それは必ずしも何も考えていない、思っていないわけではないですよね。マイペースな経営者・要や子供たちに振り回されながら働く中、自分の思うことや言いたいことを思い切って伝えるようになって、少しずつ変わってゆく周囲との関係もなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人の心の奥底を覗き見たい。暴かずにはいられない。そんな厄介な性質を抱える探偵・榊原みどりが出会った5つの謎と成長の連作短編集。高校時代の同級生からの依頼に見出す隠された人の本性、調香師の師匠が龍涎香を盗んだ理由、ストーカーの誤解と自転車のチェーンが壊された理由、指揮者とピアノ売りの間に起きた出来事の真相、エアドロップ問題と新人探偵の苦悩。エピソードを通じて描かれる自分が探偵に向いていると感じ、本質的に求めてしまうことに対する葛藤、ほろ苦い結末に向き合い、乗り越えてゆく彼女の成長がとても印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
高校時代に別れた元カレ・晴人を忘れられない占い好きな大学生・祈里。報われないと諦めかけていた片想いが、サークルの先輩・智也に相談したことで事態が動き出す第2弾。同じ大学に合格してかつてと同じように親しく声をかけてくれる晴人。しかし祈里の他にも距離の近い女子愛里がいる状況で、アドバイスを受けて実践したことで変わっていく状況。祈里と晴人それぞれの視点で描かれる登場人物たちの様子や、物語の構図はガラリと様相を変えていきましたけど、それ以上に最後の答え合わせで明らかになってゆく黒幕たちの特異性が際立っていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
幼い頃から最恐の怨霊キリヱにとり憑かれ、まともな人生が送れていない山田厄雲が、海外由来の外来呪に対処する日神代寮と名乗る組織と邂逅するバトルストーリー。外せない仮面に呪われ、これまでまともな職にありつけなかった厄雲。これまで組織に属さず活動していた彼が、日本古来の土地神や妖怪、霊を食い荒らす超常的存在に対する個性豊な霊能力者たちと出会う展開で、その中でもマイペースで「殴った方が早い」と強力な外来種をぶっ飛ばす厄雲の存在は異質で、彼に取り憑くちょっとヤキモチ焼きな怨霊キリヱの関係もなかなか面白かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
77歳の今も教育現場の第一線で活躍する著者が、本を読むことの何ものにも代えられない意義と楽しみを伝える実践的読書論。富山の進学校から当時は女子学生が3%しかいなかった東大に進学して、総理府に就職してからのこれまでの人生も振り返りながら、その過程で読んでいった本や感じたこと、どんな本を書いていったのかを綴る内容になっていて、当時としてはかなり稀有な境遇で生まれ育ったのかなと感じましたが、本で読んだことやこれまでの自身の体験を活かしながら、様々な出来事に前向きに取り組んできた様子が伺える1冊になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
営業利益率55%超。売上高1兆円未満でありながら、日本の時価総額ランキングで第5位のキーエンス。その圧倒的な組織の成長を実現する「仕組み化」を紹介する1冊。あくまで属人的ではない仕組みを徹底して作り上げていったキーエンス。組織の成果はメンバーの行動の総和であるとして、スタープレーヤーに依存しない、優秀なマネージャーは大勢を動かせる人という発想。課題を洗い出し、成果の出るルールを明文化して浸透化、徹底的な標準化を進めて再現性の高い組織を作り上げる手法は、上手くフォローできれば確かに効果的かもしれないですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
余命宣告をされたクラスメイト・暁月杏の寿命を延ばすために、密かに協力している高校生の柊透葉。そんな暁月から思わぬ提案をされる青春小説。明るく可愛く真面目で優しい優等生・暁月が抱える、月に一度エモくならないと死んでしまうという秘密。唯一それを知っていて一緒に深夜のプールに忍び込んだり、夕暮れの教室に黄昏れたりしていた透葉に暁月から提案された初恋になってほしいという提案。けれど生き延びるための手段に代償がないわけもなくて、それでも生きるべきなのかと葛藤する彼女が選んだ結末の意味を考えずにはいられませんでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
魔法学園入学式当日の海難事故で亡くなった王国第四王女ソフィア。なのに彼女の婚約者・火神陽太の前に彼女が現れるミステリ。彼女の死体も確認したはずなのに新居で彼を待っていた、けれどなぜか学園都市外には出られないソフィア。ここにいる彼女は果たして本物なのか。入学した学園生活では様々な出会いがあって、彼女の双子の妹・リサの協力も得ながら様々な可能性を検証して迫っていく彼女の正体と海難事故の真相。結果としてそれがソフィアとのすれ違いにも繋がってしまいましたけど、彼女に想いの丈をぶつけた結末はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
中華風RPGゲーム『剣主大乱史伝』の世界に転生した少年・黄天芳。天下の大悪人として倒されることを思い出し、破滅回避のため行動を始める悪役転生ファンタジー。10年後に傾国の悪女となってしまう義妹・柳星怜、自らの破滅を回避するためにゲーム知識を活用しながら努力を重ね、秘めた才能を開花させていく天芳。星怜と仲良くなり、本来敵対するはずの最強の武術家を師匠として正ヒロインも味方にする彼の行動は、原作の展開にだいぶ影響を及ぼしていろいろ変わってきているように感じますが、ここからどんな展開が待っているのか続巻に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
解呪により声を取り戻したものの、相変わらず喋れない非力な公爵令嬢の振りを続けるリリアナ。ライリーの地方視察に同行した彼女は隣国からの侵攻の影を察知する第2弾。繰り返される魔物襲撃、陥れられかけた騎士団長たちや拘束された魔導省副長官、そしてリリアナの前に現れた最強の刺客。俗物たちも上手く利用しながら、国内に混乱をもたらす動きが見え隠れする状況で、全貌は未だ見えないながらも手駒を増やして自分に打てる手を打っていくリリアナが印象的でしたけど、ライリーの中で彼女の評価がどんどん高まるのはもう仕方ないですね(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
とある理由で大好きだったダンスを辞めてしまった舞織流斗。夏休みに六年ぶりに再会したアメリカ帰りの幼馴染優月・アーリング星蘭と再会する青春小説。迷子の幼女に声をかけていた流斗に蹴りを入れるという最悪な再会を果たして、ホームステイで彼の家に一緒に住むことになった星蘭。彼女は美少女に成長して人気モデルとなっていて、けれど彼女が素顔を見せられるのは流斗の前だけで、彼女と約束していたダンスを辞めてしまった事情も明らかになっていきましたけど、それでも彼女のためにもう一度立ち上がって見せる流斗の覚悟が眩しかったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
自身と同じく「働きたくない」を標榜する夏純紫苑の悩みを無事解決した葛原和真。一件落着したのもつかの間、クラス担任のユキちゃん先生から相談を受ける第3弾。間近に迫った球技大会に向けてクラスをまとめてほしいという先生からの依頼を条件付きで承諾した和真。「ダメンズ」のリーダー春風舞白との邂逅や紫苑からの依頼、油断するとすぐヤンデレ化する雪菜&アリサも絡めたカオスな展開でしたけど、言動や発想があれでも和真は基本的にスペック高いんですよね(苦笑)しかし新たに和真に関わってきた舞白もあれはあれでヤバそうなのがまた…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
味山只人が死んでも続く人知竜の侵蝕。地獄と化したバベル島に耳男と成り果てた只人が立ち上がる第4弾。追い詰められつつある状況で提示される、何かを選べば何かを諦めざるを得ない究極の選択。それでもありふれたご都合主義最高のトゥルーハッピーグランドエンドルートを目指す味山が戦場を蹂躙する展開で、絶望的な状況に諦めつつあった人々に困惑させて、希望をもたらしていく耳男にはつい笑いましたが、大規模魔術式を発動させた来瞳もミサイル何とかしてみせた只人の覚悟が効いていました。でもそれでめでたしで終わらないのがあれですね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
敵国撃退という圧倒的すぎる実績を上げた帝国将官のヘーゼン。そんな彼を嵌めようとしてくる残った無能上官に逆襲していく第2弾。敵国を撃破している間に要塞を攻略した部族との領地交換交渉、異動した先で腐敗していて困窮する不毛な地の統治。どこに行ってもことごとく上官と衝突するものの、とても上官相手とは思えないような館度を取りながら、こっそり周到に陥れて粛清していく展開は斜め上で、こんな部下を持った上司も不運ですけど、それに振り回されるヤンも大変でしたね…数年後を見据えてなぜそこまで行き急ぐのかも気になるところです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
二人の平和な日常を始め、これまでの魔法革命の裏で皆が紡いできた7つのエピソードを収録したシリーズ初の短編集。まだ出会ったばかりのアニスとユフィが空中散歩をした一日、母シルフィーヌと親子の対話をするアニス、イリアの過去と向き合うレイニ、ユフィのメイドになることを宣言するアニス、ティルティが胸に秘める葛藤、ハルフィスの結婚、アニスとユフィのペアのドレスなど、関係者たちそれぞれが抱えている周囲との関係や事情を掘り下げながら、相手を思いやる気持ちが感じられる微笑ましくて心温まるエピソードがつまった短編集でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
魔術至上主義の世界で魔力回路が欠け、魔術が一切使えない肉体に転生したレイノスティア侯爵家の次男クレイズ。異端の剣士が魔術を斬る剣豪無双ファンタジー。魔術を使えないのは前世と同じでも、剣の才能を発揮できる体に転生して家柄もだいぶ恵まれたクレイズが、魔物の辻斬りや暗躍する魔術師との対峙を経て、剣に捧げるひたむきな想いで侍女や兄、さらには魔術の才能に恵まれたアルセリアに少なからず影響を与えていく展開で、彼女との関係が今後どうなるのかも気になるところですが、同年代では抜きん出た存在となった彼らの学園編に期待です。
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よっち
成績優秀、容姿端麗、大学中の注目を集める先輩はいつもクールな無表情な大学で一番かわいいと噂の天王寺先輩。その危機を救った糸守が彼女に懐かれる青春ラブコメ。完璧であろうとする普段の姿とは裏腹に、お酒を飲むと逆に素直になって彼に対して無防備に甘えん坊になってしまう先輩にドギマギさせられて、懸命に理性を働かせる姿は微笑ましかったですけど、本当の自分を見てくれるかけがえのない存在に思っている彼女の想いに対して、薄々自覚しながらも言い訳していた糸守が、彼女が陥った窮地には迷わず駆けつける覚悟がなかなか良かったです。
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よっち
高校時代、初めて出会った彼女は誰も寄せ付けない、クールすぎる美少女だった氷室九瑠。すっかり素直になった十年後の彼女と対比させながら描いていく青春ラブコメ。学校での出来事や、デートに出かけて、ありのままの自分を見て認めてくれる桜木進の存在に、冷たいように見えて実は不器用だっただけの心が溶けていく九瑠。十年後にはすっかり素直になって、そのラブラブっぷりを臆面もなく周囲にのろける存在になっていたのには苦笑いでしたけど、2人の過去に興味津々の娘も絡めながら、明かされていくエピソードはなかなか微笑ましかったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
念願の高校生活の始まりで、なぜか制服がパジャマ混じりの制服になってしまったお嬢様・琴守楓花。それを認識できる雨谷圭が幸せな高校生活を目指す青春小説。学園アイドルの亜璃西や恋愛体質の絵奈たちとともに、高校一年生未満の存在として学校からゼロ年生とされてしまった楓花。文化祭に普通の高校生として参加するために、ゼロ年生からの卒業を目指す彼女をサポートする圭。彼や仲間たちと一緒にかけがえのない日々を送る一方、親友を作る課題をこじらせてゆく楓花との関係や、自らの抱える想いに向き合ってゆく結末はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
大陸最大宗派のマーヴェ教が発表した「モンスターの肉を食べることの禁止」の新教義。平和的に話し合いたいマルスは教国への訪問を決める第3弾。ファルーンの面々は当然ブチギレて戦争する気満々で、同行したフラウやハンドレッドの始まりの5人たちが色々とやらかす中、マルスたちの前に現れた美しく気品に満ちた雰囲気の聖女候補マリア。外見とは裏腹にファルーン王国の司教代理となった野心家な彼女の俗っぽさには思わず笑ってしまいましたが、マルスの妃たちも世界で一番ヤバい女の上位4人なわけで、連合軍で攻めても相手が悪いですよ(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
「第六」初の海外出張を終え、無事日本に帰国した澪。実家のゴタゴタで多忙の上司・次郎から依頼の採択権を与えられ、本業の心霊物件調査で奮闘する第16弾。高木が持ってきた吉原グループ管轄の事故物件アパートの調査に晃と沙良と向かう澪が直面する住人の利己的な行動とその結末。そして例のごとく伊原が持ち込んだ案件でも中途半端な状況に振り回される展開でしたけど、成長した澪を信頼して託しながらも、どこか危なっかしい彼女のことが心配で、危険な目には遭わせたくない次郎の何とも複雑な心境が垣間見えてなかなか微笑ましかったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
鬼を呼ぶ姫と恐れられる詞子と無位無官の公達・雅遠。居場所を見つけられない状況から関係を育んできた2人が周囲の思惑に振り回される第2弾。わりとぐいぐい来る雅遠に好意を抱きながらも、なかなか素直に言葉を返せない詞子。父が右大臣派の彼女に対して、雅遠の父は右大臣の政敵・左大臣という構図も2人の関係を難しいものにしていましたけど、そのしがらみに縛られすぎない常識的な判断が、結果的に行き詰まっていた状況を打破するきっかけとなっていくのも面白いですね。一緒に幸せになりたいと願い始めた2人のこれからの展開が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
幼い頃、目の前で息絶えた女の最後の言葉により呪い持ちの姫君と呼ばれる中納言家の娘・詞子。左大臣家の嫡子ながら無風流な変わり者と言われる源雅遠と出会う和風ファンタジー。屋敷に現れた恐ろしい鬼に妹が連れ去られそうになるのを、使ったこともない弓矢で阻止した詞子。さらに周囲に恐れられるようになって移り住んだ寂れた別邸で出会った雅遠との縁。呪いに巻き込むことを危惧する詞子と、彼女を怖がらない雅遠というどこか実家で浮いている者同士の不器用な交流が、いつの間にかかけがえのないものになってゆく関係がなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
日常で起こる薬にまつわる不思議な出来事を名探偵のように解決してゆく薬剤師の毒島さんのお薬ミステリ連作短編集第6弾。認知症を患った祖母の株券引き出すにはどうすればいいのか。前の病院の薬がいいという祖母が通う病院が薬を変えた理由と祖母が嫌がる理由。デリバリーのアルバイトをする男が、少女と女性と3人で閉じ込められたエレベーターで話し始めた闇バイトの話。今回は短編集ということもあってか水尾が出てこなかったですけど、彼不在の状況で毒島が水尾のことをどういう存在として見ているのか、彼女らしい評価が興味深かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
日本有数の大企業リクディード社から突然内定を取り消された、インターン女子大生の松岡まどかが自ら起業するお仕事小説。邪悪な起業スカウトに騙されて、失敗すれば自身が多額の借金を背負う状況に陥りながら、彼女のAI技術の稀有な才能を買ってくれた三戸部と一緒に一念発起起業するまどか。必要な仲間たちを集めたり、何に注力するか決断を迫られたりと試行錯誤が続く一方、リストラ代わりに新卒を切ったリクディード担当者の妨害やまさかのランサムウェア被害などもありましたけど、様々な困難や葛藤を乗り越えた結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
怪しげなレストランの安楽椅子探偵オーナーシェフが、ビーバーイーツとして日銭を稼ぐ配達員と協力しながら謎を解決していく連作短編集。その話は絶対口外しない、口外したら命はないという物騒なルールを設定して、報酬を提案して配達員に情報を運ばせて、不自然な焼死体が出たアパート火災、空室に届き続ける置き配、 謎の言葉を残して捕まった空き巣犯、なぜか指が二本欠損した状態の轢死体といった難問を華麗に解いていくオーナー。配達員たちもまたそれぞれ事情を抱えていて、それを組み合わせながら解き明かしていく構成は興味深かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
グレイたちの前に現れた、生き別れの姉シルヴィア。第三王子と結婚し王族に成り上がっていた彼女にグレイが連れ去られ、王城に拉致監禁されてしまう第3弾。学園の教師そして第三王子妃としてグレイに厳しい態度を示すシルヴィア。特別クラスの生徒たちに貴族としてふさわしい人間になれるよう指導をしていく一方、アリシアたちの関係に覚悟を問うていく展開で、お姉ちゃん愛を再教育されたグレイを巡るヒロインたちとのカオスな展開には大変だなと苦笑いでしたけど、過去を掘り下げながら食らいついていく2人が認められてゆく結末は良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
1年と1か月前の夏に出会った光と凛。半年間休学して四月から再び二年生として学校に通い始めた凛に、光が夏休み明けの始業式の朝あるゲームを提案する青春小説。不登校だった凛と自殺しようとしていた光の運命的な出会い。LINEのやり取りで親交を深めていった2人の唐突な断絶、交流が途絶えていた光から衝撃的な告白から始まった、2人きりのどこか危うい夏の逃避行。それぞれの過去を明らかにされていく旅の先にあった衝撃的な結末にこうするしかなかったのかとつい思わずにはいられない、自覚してゆくそれぞれの想いが印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
警察組織の描き方を大きく変化させた日本の警察小説。その変化から現代日本の警察小説の全体像を浮かび上がらせる1冊。ミステリの中での警察小説と横山秀夫から始まる警察小説の変遷。官僚組織と強烈な個性を持つ刑事の関係性を描いた初期から、松本清張や西村寿行に始まる冤罪小説、組織に歯向かう存在として描かれる公安警察官、帰属が問われる監察小説など、コラムとして刑事ドラマやアニメ、フランスの警察小説も取り上げながら、警察小説がどのように変わってきたのかを多角的に捉えていて、警察小説のブックガイドとしても秀逸な1冊ですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
いま話題の退職代行 モームリ。日々Z世代の本音が詰まった退職理由に触れている退職代行業者がZ世代が辞めたくなる会社を紐解いた1冊。入社早々に辞めてしまうZ世代の新入社員たちはどんな業種の人達が利用しているのか、どんな理由で退職しているのか。聞いた話と業務内容や社風が違う、契約内容と勤務実態との乖離、人間関係が合わなうといった分かりやすい理由が多く、第二新卒の離職率3割も以前から言われている内容でしたけど、会社側も時代に合わせていく必要がある一方で、避けるべき人材もいるのでその見極めが肝心ということですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
今、世界で何が起きているのか、これから日本に何が起きるのか。地政学と経済学の観点からそれを解き明かしていく1冊。資源を巡る現状とグローバル化していることによる相互依存の罠、中東情勢を直結する資源エネルギー問題、資源に匹敵する戦略物資と化した半導体、有効な手を打てなくなりつつある国連の立ち位置、国際協調路線から背を向けるアメリカなど、各地で紛争が続く中で安全保障をどう考えるのか、有事に対してどれだけリスクマネジメントできるのかが問われていますが、オーソドックスな内容でしたけど論点が上手く整理されていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人口減少時代における各地の再開発がどうなっているのか。今まさに変わろうとしている都市を現地で徹底取材することで、再開発の裏側に迫る1冊。明治神宮外苑の再開発における、高層化で得られた収益などで一帯の再開発にかかる事業費を補填する開発スキームにおける議論。再開発で変わろうとしている福岡、秋葉原、中野、福井、神戸といった各都市の現状、人口増加が続くさいたま市の課題、岩手県紫波町の補助金に依存しない再開発など、建設費や人件費高騰に伴う計画の見直しは避けられない中で、地域らしさを活かせる発想の重要性を感じました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
余命が尽きてしまった人々の元に、翼を失ったアイと名乗る天使の少女が現れ、与えられたあと1日だけの時間で未練に向き合ってゆく連作短編集。肉体を失った魂の最期の願いを浮かび上がらせてくれる、アイとひねくれものの相棒・悪魔ディア。いつか交わした約束を守るため、好きだったあの子を笑顔にするため、愛する人に想いを伝えるため、ずっとしてみたかったデートをするため、大切な人の晴れの日を祝うため。ゆるく繋がる世界観の中で彼らの想いに真摯に向き合ってゆくアイと、それに寄り添うディアの姿がとても印象的な物語になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
2か月の準備を経て、この3日間にありったけを注ぐ青春の祭典。ヒロインたちもありったけの思いを込めて、ついに藤志高祭が幕を開ける第9弾。校外祭は優空の吹奏楽ステージ、体育祭は陽と二人三脚、応援団での紅葉や明日姉たちと青色海賊団のパフォーマンス。そして優柔不断な王子様が白雪姫と暗雲姫のどちらかを選ばなければならない最終日のクラス演劇、誰もが隠しきれないかけがえのない想い、遅れてやってきた挑戦者の諦めきれない熱い想いを垣間見せながら、それぞれが最高のパフォーマンスを見せた青春の1ページが確かにそこにありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
高校入学してから突然霊能力に目覚めてしまった椎葉里瑠。相談相手の心霊系Vtuber清原こすもに心霊調査の助手のアルバイトを提案されるオカルトコメディ。引き受けたアルバイトの依頼先は、心の拠り所となっていた推しのアキが所属する運営会社で、思わぬ形で推しと再会する里瑠。怪しい怪異がいるライブハウスや子供が神隠しに遭う朝顔屋敷、DV夫の意外な正体など、次々と怪異に対峙する彼女にはまさかの展開が待っていましたが、こすもの意外な正体や推しのアキとの関係も効いていて、シリアス展開も交えながらも微笑ましい結末でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
皇后だった実母が禁忌を犯して廃嫡された香綺国の湊王・怜永。病に倒れた養母の治療法を求め、秘術に通じる孤島の紅紗族を訪ねる中華風ファンタジー。紅紗の盟主・雀炎に認められ、助力を得て養母を苦しめていた原因を究明する怜永。そこから養母を苦しめていた呪術、高官の娘たちがなぜか次々と炎上する事件、そして実母が謎の死を遂げた過去を雀炎と探るうちに一連の事件が繋がっていく展開で、雀炎との相棒感もなかなか効いていて、事件を解決することで過去の不名誉も解消されて、これからの希望を感じさせてくれる結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
廻帰の力のせいで冥府を巡る陰謀に巻き込まれ、救ってくれた双子の弟・瑞月を失ってしまった翠。悲しみに暮れる翠に、天鴦が妃になれと言ってくる第3弾。副作用もある廻帰の力を持つ翠を、妃とすることで守ろうとする天鴦。妃には前向きでも、まずは家を再興して天鴦と対等になりたいと思う翠。そこに天鴦と複雑な因縁を持つ聚楽との関係や結家を巡る過去、閻魔王位を巡る妄執。たびたび危機に陥りながらも、持ち前の前向きな行動力と相手を思う真っ直ぐな気持ちで人々の心を揺さぶっていく翠にも味方が増えて、状況も徐々に変わりつつありますね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
世界で起きている戦争・紛争、大国の衝突の背景には、各地の人々が長い年月で培った歴史と論理が存在する。最新事情を踏まえて国際情勢を解説する1冊。米中戦争の可能性と中国と台湾それぞれの論理、イスラエルとパレスチナが相容れない背景、ウクライナに侵攻したロシアの論理、核による抑止力と核攻撃を巡る論理、西側と対峙するインドの論理などを紹介していて、今衝突している地域はやはりそれなりの背景があるわけで解決は容易ではないですけど、これから日本がどういった立ち位置でいるべきなのか、しっかりと考えていく必要性を感じました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
第一次トランプ政権の終焉から約4年。再び共和党大統領候補として選ばれることが確実視されるトランプはなぜこれだけ支持を集めているのか、その背景を探る1冊。司法から多数の刑事訴追をされ疑問視する声もある中でトランプ支持を集める要因になっているアメリカの様々な背景。ジェームズ・バーナムの思想とトランプ現象、アメリカ型ポピュリズムの特徴、疎外された下層中産階級の存在、福音派の存在や白人社会の格差、強烈なキャンセルカルチャーなどが渦巻く絶望の国の状況を読むと、トランプが支持されている背景が分かるような気がしました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ことばは社会の見方や価値観をゆるがす一方で、社会もまたことばの使われ方に影響を与えている。事例を挙げながら私たちがもつ隠れた意識を明らかにしていく1冊。新しい考え方を提案した「セクハラ」、戦略としての「あえて」と「ラベル」、思わぬもの同士を繋げていく流行語、パートナーの呼び名問題といった事例を取り上げていきながら、ことばが社会を変化させるメカニズムをわかりやすく解説していて、変えることに強い抵抗感があることばを、提案することで価値観が変わっていくこと、正しい日本語を話したい気持ち心理を改めて実感しました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
『種の起源』で進化論を唱え、科学に革命をもたらしたダーウィン。その劇的な人生を辿り、進化論の本質、彼の偉業の全容を解明して、虚像を塗りかえる1冊。都合のいいように解釈され、後代の思想、社会観にも影響を与えたことで誤解も多いダーウィンの進化論。彼の新種の化石の発掘、人類と感情の起源、性淘汰、サンゴ礁の成り立ち、家畜と作物の品種改良、花と昆虫の関係といった事績とその発見の意義を改めて解説していく内容になっていて、その過程で垣間見えてくるダーウィンの人となりをより意識して焦点を当てていたように感じる1冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
エネルギーと食料安保、シーレーン防衛、特定公共施設と通信、そして経済・金融への影響などの観点から、有事に今の日本で何が問題なのかを考える1冊。エネルギー安保の現況と、危機管理として必要なバランスや上手い利用方法、中東との外交。戦後の農政が目指してきたものとこれから何を考えるべきか。シーレーン防衛、特定公共施設や通信、貿易や金融のことなど、実はすでに12%くらいの農業経営体で農産物販売金額の80%くらいを占めている状況には驚きましたが、何かあったときに横の連携をいかにスムーズにできるかが課題なんですかね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
「能力主義」の限界に気づき始めた人たち向けに、なきものとされてきた「職場の傷つき」に着目し、これからの組織開発のあるべき道筋を探る1冊。あの社員はなぜ辞めたのか?「職場で傷つく」と言えない・言わせない雰囲気が醸成されてしまうメカニズムを解説しながら、優秀な人がいれば全てが解決するわけではない組織の問題、そしてその能力だけでなく、人や仕事との組み合わせの相性の重要性を解き明かしていて、このあたりは仕方ないことと放置されてしまいがちな部分ですけど、少しずつ意識していくだけでもだいぶ違ってきそうな気がしました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
珀皓月が王公女毒殺疑惑により軟禁されたという杏津帝国からの凶報。大切な夫・皓月を救い出すための、優蘭の決死の作戦が始まる優蘭の決死の作戦が始まる第9弾。戦争を起こしたい帝国皇弟の愛妾・神美の罠にはまってしまった皓月たち黎暉大国の外交使節団。このままでは戦争は不可避という状況で、優蘭が見出した帝国との繋がりを持つ充媛・藍珠の存在。国の平和を守るため、夫を救い出すために過酷な旅路を乗り越え野望を挫いてみせた活躍も見事でしたけど、何より黎暉大国の後宮でかけがえのない存在になっているのが伺える結末が良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
花菱家本邸がある淡路島で十二単の霊・淡路の君の秘密と、花菱家へ嫁ぐことになった因縁を知る鈴子。再び東京へ戻り心機一転、新たな心持ちで稼業に臨む第4弾。今回も花菱夫妻のもとに持ち込まれる子爵旧邸に出る血まみれな女の幽霊、亡くなった退役軍人の後妻と屋敷の障子に映る影、神田川沿いに佇む幽霊。行く先々で出会う鴻八千代は何とも不気味で、探している松印のことが徐々に明らかになったり、兄・嘉忠も過去に何やらありそうな気配でしたけど、何より2人のお互いへの気遣いが感じられる関係がなかなかいい感じになってきて良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
親戚の美希喜を右腕に、急逝した兄の跡を継いで、神保町で小さな古書店を営む珊瑚。彼女たちとお店にやってくる人たちのやりとりを描いた第2弾。作家志望の悩める青年や、老母のために昭和に発行された婦人雑誌を探している中年女性など様々な客がやってくる一方で、お店をこれからどうするのかということに少しずつ目を向けていく展開で、亡き兄・滋郎さんの過去の思い出を振り返るエピソードも多かったですけど、あれくらいの年齢で骨折すると珊瑚さんも心配しちゃいますよね。いろいろ転機となる今回でしたけど、今後の新展開に期待しています。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
初めての社交界で『麗しの薔薇』伯爵令嬢アニエスに見下された田舎貴族ベルナール。数年後、不祥事で家が没落したアニエスを使用人として雇うファンタジー。涙ながらにメイドになる提案を受け入れて、不慣れななりに努力するアニエスの姿に意外な印象を抱くベルナール。没落した彼女を狙う者たちの動きもある一方、彼女の言動に誤解があったことも明らかになっていって、ベルナールを慕うアニエスの意思、そしてベルナールの結婚相手を探している母相手に婚約者役を演じてすっかり気に入られたことで、外堀が埋まっていってる感もありますね(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
白蓮寺との騒動を乗り越えて夜行と穏やかな日々を過ごすようになった菜々緒。そこに由緒正しく見目麗しい夜行の元婚約者・斎園寺しのぶが現れる第2弾。兄の鷹夜に当主の座を譲れと迫る夜行の母・朱鷺子に、彼女の勧めで鷹夜と婚約しながら、婚約破棄後に皇國の英雄となった夜行を見て、正妻の存在を知りながら妻の座を狙うしのぶ。びっくりする共感できない彼女にいろいろ揺さぶられながら、揺るぎない強い絆を見せてくれた2人が良かったです。けれど黒幕はまだまだ暗躍していて、菜々緒の妖印を巡る因縁が今後もポイントになっていきそうですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
追憶の旅路から帰還して紅の魔女の記憶に振り回されるまま、カノンのもとへ向かったマキア。そして世界を救うための予言がもたらされる第7弾。カノンにすがるマキアを見て、その心変わりを恐れて動揺してしまい、彼女を避けて帰還することを拒否してしまうトール。すれ違う二人に追い打ちをかけるように、守護者の紋章が消え始めたマキア。その先に待っていた激闘の結末はあまりにも悲しくて、けれど状況的にああするしかなくて、最後の最後でカノンの印象もだいぶ変わりましたけど、諦めずにここから物語の流れをまた変えていってほしいですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
高校2年生の3学期を迎えてそれぞれの想いを胸に修学旅行へ向かう悠宇と凛音。一方、同じく東京を訪れた日葵は、紅葉によって新しい世界へと誘われる第9弾。因縁の地・東京で凛音のお願いと一つの約束、そして最後の一日。過去と現在が交わる夜に、悠宇が見つけたやるべきこと。相変わらず視野が狭くて頑なで迷走感満載の3人に大丈夫かなあ…と心配になる展開でしたけど、今回の修学旅行で三者三様に鮮烈なインパクトを残す出会いがあって、それぞれの覚悟から見せてくれた決断が最終的にどうなるのか…兄姉世代の人間関係も気になるところです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
激動のランク査定を経て、ひとときの平穏を取り戻したイフールカウンター。しかしギルド本部に新たなカウンターを併設する話が持ち上がる第8弾。利便性が良く冒険者が殺到する超多忙な生贄カウンターの誕生に戦々恐々とする歴戦の受付嬢たち。そこにインターンでやってくるアリナの弟アシュリー。姉大好きでジェイドに噛みつくアシュリーや、ルルリの過去を乗り越える話もなかなか効いていて良かったですけど、最後の最後であんな展開が待っているとは…過酷なだけでなくあそこからのリカバリも大変そうですけど、今後どうなるのか気になりますね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
【魔神器創造】をうっかり手にして、アイテム何でも作り放題になってしまったヤマモト。即席パーティーを組んで海辺の地下都市・フォーザインを目指す第2弾。うっかり道中でフラグを立ててしまい、プレイヤー・NPC入り乱れる大型対戦イベント大武祭が開催。自身は生産職らしく屋台でがっぽり稼ごうと思っていたところに、泣いている女の子リリを放っておけず助力を誓うヤマモト。一見何気ないエピソードや獲得したスキルが、後の展開でちゃんと活きてくるのも良かったですけど、何よりやりたいように生きる彼女の生き方が今回も光っていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
王城から追放されて1人森の奥深くで暮らしていたブリュンヒルド。彼女が助けてかけがえのない絆を育んでいた竜を殺した兄シグルズ王と再会を果たす第4部。暗愚の女王以降、百年間「神の力」を失いつつあるジークフリート家。人体実験施設で変わり果てたシグルズとの再会、複雑な想いを抱えながら彼に従うリヒャルトとブリュンヒルドの皮肉とも言えるべき愛憎が絡み合う展開で、真摯に向き合って許そうとする想いがある一方で、それが許容できずに歪み憎しみを募らせてゆく悲劇があって、でもそこにはかけがえのない確かな愛があったと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
若い間だけ空想上の存在の特徴に覚醒するミューデントが存在する世界。サキュバスな幼馴染の朔夜先輩に振り回される高校生・古森翼が【文芸部( )】を立ち上げる青春小説。活動実績に乏しい文芸部の存続危機を回避すべく動き出した2人が出会う、個性の弱さに悩む猫娘のギャルJKや顧問候補な雪女の副担任、ストレスを抱える人魚の同級生。属性を意識しすぎたり、偏見を持たれて個性を見失ってしまう悩める彼女たちはいろいろ難しいなと思いましたけど、彼女たちのために奔走して、肩の力が抜ける存在になってゆく古森の頑張りが効いていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
堅物で嫌われ者な生徒会長の慧吾と、スター俳優を両親に持ち品行方正で人気者な後輩役員の千春。縁結びの神社で一対の御守りを買い、その夜に夢で出会ってしまう筒抜け系ラブコメ。慧吾にだけは小悪魔系な一面を見せる千春という関係の2人が、夢の中だからと本音を曝け出して盛大に告白しあったら、実は慧吾だけ夢での出来事を覚えているという構図で、バレバレなのに小悪魔ムーブをかます千春が、夢の中で弁解する様子は微笑ましかったですけど、特別視せずに千春のことを見てくれて、その危機にはしっかり助けてくれる慧吾が頼もしかったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
若隠居が将来の夢の根暗ぼっち少女千早ちゃん。重度のコミュ症で就職できずにいた彼女が完全リモート勤務の人型工作機械《アクタノイド》での異世界開拓に従事するファンタジー。各国が資源開拓でしのぎを削り合っている『新界』で、安全な仕事を探そうと思っていた千早ちゃんが、チーム行動を避けてぼっち依頼を受けるうちに、大赤字を避けるため天才的な操縦センスと爆発オチの過激な防御行動を取るようになり、反社組織からもボマーと恐れられるようになって行く展開で、本人はそんなつもり微塵もないけど、結果だけ見ると仕方ないですね(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
唯一の肉親を失い夢への希望も絶たれ、他者の影が纏うノイズに侵される状況に命を絶つ覚悟を決めた高校生・月城一輝の前に、元国民的女優の星宮未幸が現れる青春小説。一輝を救った素顔は勝気で、時々猫かぶりで実は未来が視える未幸。一輝の自殺願望を止めるために始まった未幸とその引きこもりの妹・瑠姫奈との奇妙な同居生活。思ってもみなかった繋がりが明らかになってゆく中で、明らかにされてゆく姉妹それぞれの事情があって、今の自分にできることは何かを懸命に考えながら、最後まで真摯に寄り添い続けた結末には強く心を揺さぶられました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
昔好きだった幼馴染で、自他ともに認めるビッチの藤代瑠音。学校の日陰者で、今や瑠音とは全然縁もなくなっていた宮澤恆が、彼女と付き合い始める青春小説。セフレの彼女からの浮気疑惑を解消したいという斜め上の理由で、初恋相手と付き合い始めた2人。瑠音の話を聞くうちにイメージ先行で偏見もあった瑠音への理解度も上がって、お互いいい関係になっていきそうな予感もあったわけですけど、セフレの彼女が恆の盟友ポジな部活仲間というややこしい状況がなかなか地雷でしたね…不用意な発言で巻き込まれていくカオスな状況には目眩がしました…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
「実は、私が霧島透子なんです」ステージで歌を披露した麻衣が、観衆を前に言い放った思ってもみなかった衝撃発言。ついに夢見たその日がやってくる、第14弾。否定していたはずのまさかの発言をする麻衣。そんな現場を肯定していく周囲の人物たち。そして頼みの綱であるはずの双葉すら、望みを叶えたことで現状を肯定してしまう状況で、咲太はどうするのかという構図でしたけど、細い糸を辿るように可能性を探し続けて、思いもしなかった人物との再会があって、霧島透子の正体も明らかになっていって、これまで積み重ねてきた先の結末に期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
親の仕事の都合で転校を繰り返す小学生の礼恩。行く先々で出会うクラスメイトたちがなぜ嘘をついたのか。その真意を解き明かしてゆく連作短編集。嘘をついた少女とけしからんぞおじさん、海辺の町で一緒にタイムマシンを作った時のこと、その街に戻って知ったこと、同じ場所に呼び出された五人のクラスメイト、お母さんが大好きな男の子、この世界が大好きだった女の子。バールの怪人の噂と呼応する事件が起きていて、子供たちもまた子供たちなりにどうにかしようと一生懸命に考えていて、上手い具合に繋がってゆくその意味がなかなか秀逸でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
きらきらしていたりくすんでいたり。ときめきからもやもやからSFまで、青春を万華鏡でのぞくような6つの短編集。好きなものに素直な彼女と見栄っ張りで素直になれない主人公、憧れを見失いかけていた青年と星が大好きな女性の出会い、思わぬ一目惚れと自分らしさを探す旅路、何事にも夢中になれない主人公と彼のヴァイオリンを拾った少女、そして主人公が打ちのめされた作品を書いた作家の決断。改めて著者さんの文章とか作風が好きだなと噛み締めながら、本当に大切なものにどう向き合うべきのかを思い出させてくれるとても素敵な短編集でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れ、偶然出会った三人家族と地下建築の中で夜を越すことになった柊一。その地下建築が水没の危機に陥った矢先に殺人事件が起きるミステリ。地震が発生して扉が塞がれ、水没までのタイムリミットまでおよそ一週間。殺人犯を一人犠牲にすれば脱出できる。そんな思いで犯人探しが始まった中で発生する連続殺人事件。わりとオーソドックスなクローズドサークルなのかなと思いながら読む中で、ディテールにこだわった推理はなかなか鮮やかでしたけど、それだけでは終わらない何とも衝撃的な結末でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
家のダンジョン化も、害虫退治が配信されてバズっていることにも未だ気づかないユウト。同級生の早川と夏祭りに行った彼が突如として全国で同時発生したスタンピードに巻き込まれる第2弾。何とか逃げ切ったものの早川の父が亡くなる悲しみにくれる中、そこに現れた謎の女武士オボロがスタンピードを次々鎮圧するニュースが世間を騒がしていく展開で、分身体のクロコを作り出してしまうクロも相変わらずあれですが、オボロもまたユウトに深く関係した存在なんですよね…(苦笑)何やら黒幕もいるみたいですが、自覚ないままのユウトが圧倒的ですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
夏休みに入り喫茶店の勉強に本腰を入れていた稔。志穂の提案で旅行に行くことになり、悠香と帆乃香も加わり四人で避暑地に向かう第2弾。束の間の休暇を満喫していく中で、時折その瞳に時折哀愁の色を垣間見せる志穂。まだまだ覚悟の足りなさを突きつけられる場面もある一方で、何かあるたびに兄の配慮に気づいたりもして、志穂の兄への想いを知るたびに、いつしか誤魔化しようのないとある感情を自覚していく稔は、彼なりに頑張ってるんですけど難しいですね…。けれど仲間たちと最後にサプライズで喜ばせてあげられた結末はなかなか良かったです。
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よっち
公爵邸への潜入で輪郭を表した、第二王子に関する仮説。その答え合わせのため帝国の魔術師と対峙し、重大な交渉を行ったモニカは、父の本当の処刑理由をついに突き止める第8弾。亡き父の冤罪を晴らせるかもしれないチャンスを前に動揺を隠せないモニカ。一方、古代魔導具の一件で孤立した宝玉の魔術師に取引を持ちかける第二王子。そこからの公爵の都合の良いようにシナリオが書き換えられていく中で、戦争を回避するため、かけがえのない人のため、父の冤罪を晴らすためにどうすべきか決断を迫られる中で、モニカの成長をしみじみと実感しました。
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よっち
恋愛RPGエンハザの世界に転生した『無能の悪童王子』ハロルド。聖女の危機を救った功績が認められ、王命で敵国カペティエとの和平交渉を任じられる第2弾。サンドラたちも伴ってかペティエに向かったハロルドを現地で出迎えに現れたエンハザのヒロインの一人『悪役令嬢』リゼット。傲慢な彼女の知られざる一面を知るハロルドが彼女を懐柔していく一方、クーデター阻止に動く展開で、傲慢で努力もせず彼の成果を認識できない他の王子たちは残念な感じでしたけど、未来の鍵を握る設定を根本的に変えたことで、物語がどう動くのか続巻に期待ですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
貴族令嬢マユレリカを救いクリスティナ、ヒルデガルドと再度契約を交わしたヴァニタス。ゼンフッド帝立魔法学園でついに物語の主人公アンヘルと対峙する第2弾。掌握魔法を用いていずれ訪れる破滅の未来に抗い、本来奪われてしまうはずのヒロインたちを惹きつけながら、魔法世界の頂点を目指して突き進むヴァニタス。様々なイベントをこなしながら、彼のかけがえのない逆鱗に触れてしまった物語の主人公アンヘルとの決闘があって、その覚悟の差が如実に現れた結末を台無しにしてしまうアンヘルの師匠の残念っぷりがやはり際立っていましたね(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ブラック企業で働きすぎて意識を失い、大好きなラブコメ作品の破滅する悪役・進藤龍介に転生した主人公が、原作知識を駆使して更生を誓うやり直し青春ラブコメ。憧れの学園で青春をやり直せる事に希望を抱き、原作知識を駆使して更生を誓う龍介を気に掛ける、同じく悪役の運命を背負う美少女・甘夏真白。彼の好みに合わせてギャルから清楚な美少女に変わってみせた彼女の存在は大きかったですね。たびたび働く物語の強制力に抗いながら努力し続ける龍介を認めてくれる友人も現れて、2人で幸せになるために頑張る彼らを応援したくなる物語でしたね。
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よっち
彼女にプロポーズしたものの振られ冒険者を引退した春風黎人が、人生に絶望していた女子高生・火蓮と出会い新米冒険者として導いていくファンタジー。振られた彼女の婚約者が勝手に冒険者ライセンスを抹消したことで、むしろせいせいして初心者の火蓮に指導して効率よく成長できるように丁寧に指導してゆく黎人。実はSSS冒険者で引退を遺留されていた彼の突然の登録抹消が大騒ぎになっていく様子には苦笑いでしたけど、生き方次第でしっかり因果応報が変わる構図で、師弟関係から少し変わっていきそうな黎人と火蓮のこれからの関係に期待ですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
家事代行のアルバイトがきっかけで学園一の美少女・東條綾香と家族ぐるみの仲となった高校生の大槻晴翔。家事代行以上恋人未満が少しずつ変わる第2弾。どうぶつの森公園へのお出かけを経て、改めて綾香への気持ちを自覚し始める晴翔。お互い相手を意識する中でとある理由から恋人のフリをすることになった2人がよりこじらせた関係になっていく展開で、恋人のふりをする練習を持ちかけてぐいぐい攻める綾香と、ドキドキする晴翔の距離感も良かったですけど、ハイスペック過ぎて周囲に好かれまくりな晴翔にヤキモキする綾香が微笑ましかったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
本州と九州を隔てる関門海峡。その九州側・福岡県門司港に住むママと二人暮らしの高校生のアサが、思わぬ事実に直面していく家族小説。音痴な自分もいつか歌が上手くなりたいと、スナックで働くママに歌を教わる日々を過ごすアサと、彼女の推しの人気歌手「Yoru」の突然の休止宣言。そして突然判明した出生時に取り違えられた事故。海峡の向こう側・下関に住む両親に会い、思わぬ事実も明らかになる展開で、恵まれた環境に見出した希望と、これまで積み重ねてきた想いも痛感する彼女が、葛藤の末に導き出した答えがなかなか印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
桜が満開を迎えた四月、東京の夜。目が見えない大学生・冬月小春の不自由な恋に起きた奇跡のその続きを描いた後日談。三年前に出会い、少し高い声でいつもこうしてそっと気遣ってくれた空野かけるの存在。顔は見れないけどとても素敵な未来をくれた大切な人がいて、自分のことを支えてくれる両親がいて、そんなかけがえのない日々を過ごせるからこそ、彼女がふと抱いてしまう不安。望外の幸せを得たからこそ抱いてしまう彼女の不安も分かる気がしましたけど、彼女を肯定してくれるかけがえのない人たちと過ごしたその後の物語を読めて良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人生がうまくいかないのには理由があった。仕事から家庭、恋愛、勉強、老後、科学、歴史まで、一見経営と無関係なことに経営を見出していく1冊。身近な事例を取り上げていきながら、本当は誰もが人生を経営しているのに気づいている人が少ない、誤った経営概念によって人生に不条理と不合理がもたらされ続けている、誰もが本来の経営概念に立ち返らないと個人も社会も豊かになれないと主張していて、様々なテーマに経営的視点を持ち込んだらこう見えるという解説はとても分かりやすく、著者の軽妙な語り口も相まってなかなか読みやすい1冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
どれだけ効率化しても、余裕は生まれない。タスクに追われている人向けに、そのしんどさを解決する方法を提示する1冊。未来を見通せるとの誤った確信を止めて時間がないという考え方を止める、思考を止めて先のことを心配してばかりの習慣を止める、状況を見ながらファーストタスクとラストタスクを決めて綿密に仕事の計画を立てるのを止める、必要以上に疲れてしまう人間関係を止める、未来に備えるような生き方を止めるなど、確かに状況によりますけどいろいろ考えすぎて疲弊してしまうことを止めるだけでもだいぶ楽になれるのかもしれませんね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
日本の賃金が上がらないのは定期昇給があるから!?誤解だらけの「職務給」「ジョブ型雇用」や沈滞する日本の構造的問題点を考える1冊。日本の賃金制度は、どのように確立されてきたのか。雇用契約、賃金契約、労使関係それぞれのジョブ型、メンバーシップ型の違いに始まり、戦前→戦時→戦後→高度成長期→安定成長期→低成長期と賃金制度がどのように変化していったのか、賃金の上げ方や最低賃金制度がどのように推移していったのか。上げなくても上がるから、上げないので上がらない歴史を積み重ねてきた日本の賃金制度がよく分かる1冊でした。
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よっち
人はなぜ眠り覚醒するのか?睡眠中に脳内で何が起きているのか?生命の根幹でもある睡眠覚醒のメカニズムを研究チームが解明してきた成果を明かす1冊。身体に潜む時計の機能と睡眠の関係、先進研究に不可欠な分子と細胞を繋ぐ技術と全細胞を解析する技術、脳波判定に始まる睡眠研究の歴史や覚醒物質としてのカルシウムの可能性、試験官の中に見えた睡眠中の脳の大進化、睡眠時間が短すぎる日本人、時間敵分業を統括するリーダーとしての脳の役割など、これまでいかに研究を進めてきたのか、どんなことが判明したのかがわかる1冊になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
データやファクトに基づいて政策を作り評価する。当たり前のことに思える政策評価がなぜなかなか実現できないのか。政策評価が生まれた背景と機能しない理由を探る1冊。20世紀末に英国のブレア政権で始まった、エビデンスを元に政策を評価するEBPMの取り組み。日本におけるプログラム評価とセオリー評価という2つの流れ、事業仕分けとは一体何だったのか。そしてEBPMにおける三本の矢とは一体どういうものかを解説しながら、何のためのエビデンスなのか、誰が評価するのかという部分が明確でない現状の課題を浮き彫りにする1冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
受験入学した中学校に馴染めず、厳しい母親に叱られ家庭でも居場所がない中学一年生の夏子。全てを失った夏子が東京から宮崎へ巡礼の旅に出る物語。夏子の心の支えは妹のチイちゃんの存在と、一緒に推しアイドルを応援する友人マチの存在。そんな夏子の様子を見かねた母親は背けていた現実を突きつけ、全てを失った彼女が活動休止したアイドルを追いマチと宮崎に向かう展開で、中学生の旅路には厳しいものを感じましたけど、彼女を助けてくれる大人たちもいて、大人の大変さも痛感しながら旅を通じて成長して、家族の絆を取り戻す素敵な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
幼い頃に両親が離婚、育ててくれた祖母も失踪して児童養護施設で育った山崎成美。小学校の先生が作ってくれた一杯のカレーライスに魅せられた彼女が、理想のカレーを追い求めるお仕事小説。調理師学校に入学し、一日三食カレーも辞さない文字通りカレーを追い求める日々。そんな彼女とカレー専門店「麝香猫」の運命の出会い。頼み込んでそこで働くようになった彼女が、さらに理想のカレーを追い求めることにのめり込いんでいく中でいい時も悪い時も経験しながら、それでもカレーを食べてもらいたいと思うひたむきな気持ちが伝わってくる物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
北海道のとある町で暮らす女子高生の湊。彼女の友人・飛鳥のスマホに事故死した中学時代の友人・美保から「死ね」というメッセージが届くサスペンスミステリ。継母と険悪な関係で、早く自立するためにパパ活をする湊の周囲で連鎖していく凄惨な死の真相。崩壊した家庭環境も厳しいものがありましたが、それに加えて女子高生4人の関係を中心としたいじめ、カースト、SNSを巡る闇といったものに巻き込まれるてゆく展開はなかなか凄惨で、ギリギリのところまで何度も追い詰められながら、諦めずに活路を見出して生き延びてみせた結末は鮮烈でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
白い直方体の建物が立ち並び奇妙な風習の伝わる八つ箱村。因習村で巻き起こる怒濤の8連続密室殺人事件が起きる第3弾。祭りの最中に作家一族の娘が頭を撃ち抜かれ、村を出ようとした青年の体が突然発火し焼死体となったのを端緒として起きる連続密室殺人事件。山奥で遭難しかけ、たまたま村を訪れていた高校生の葛白香澄らが、次々と現れる密室の謎に挑む展開で、あの流れからのさらに続編が出るとは思っていませんでしたが、ベタな舞台設定にいやそれ無茶だろとツッコミどころ満載の読者には絶対に解けないトリックには思わず笑ってしまいました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
私たちの日々の暮らしは無意識のうちにかなりサイズに規定されている。生物学、経済学、心理学、統計学などの知見を駆使しサイズの謎に迫る1冊。人間社会はなぜこれほど大きくなったのか、極端に大きなものや小さなものに接したときどのように感じるのか、錯覚がなぜ起きるのか、黄金比は実在するのか、大きさを巡る思い込み、平均値とサイズの分布など、様々な事例を取り上げながら人がサイズをどう考えているのか、感じることが多いのか、限界が見えてきている大型化や小型化のなかでこれからどういう方向に向かうのかなかなか興味深かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
しつこい元カレにすっかり嫌気がさしていた女子高生の安珠。そんな彼女が出会った街なかで一人絵を描く老人の葛城平の波乱万丈な人生を描いた物語。幼馴染も絡んだ複雑な人間関係に悩んでいた安珠が、交流していた平が亡くなったことをきっかけに、犯罪者だと町で噂されていた老人の人生を調べ始める展開で、理容店を営んでいる祖母悦子の関係、そして彼が過去に起こした事件の真相が明らかにされてゆく展開には、ままならない人生の巡り合わせを見る思いでしたけど、そう生きることしかできなかったそれぞれの不器用な生き様が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
藤原道長の圧力に屈する形で三条天皇が譲位して中宮・彰子の実子である敦成親王が後一条天皇として即位。紫式部の『源氏物語』も終わりに近づく第3弾。道長は念願の摂政の座に就き名実ともに「国母」となった彰子。その座を嫡男の頼通に譲り出家した道長に対して、娘の賢子を彰子に出仕させて「宇治十帖」を書き続けていく紫式部。次世代のことも描いていきながら、皇統を乱されさせないよう腐心する彰子を支える紫式部という構図を思っていた以上にしっかり書いてきたなという印象でしたが、その中での源氏物語の位置づけが効いていた物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
神々に護られ神社が強い力を持つ日本。禍津神に印をつけられた縁切り神社の娘・綿本雪音が、助けてくれた日本を陰で守る「特格神社」の御曹司・御景藤矢と契約結婚する物語。「雪」が入る術者を殺すと言う襲撃者に危機に陥った雪音を助けてくれた藤矢。祖母を目の前で失いギクシャクする家を離れ、藤矢の屋敷で一緒に暮らし始めた雪音。禍津神に印をつけられた雪音の境遇は御景の家でも転校先でもなかなか過酷でしたけど、それでも負けない強い気持ちがあって、藤矢と一緒に禍津神と対峙して、彼の呪いも断ち切ってみせた結末が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
目の異変で大学野球部を辞めたばかりの岸谷奏多。オプトメトリストを名乗る「眼鏡屋 視鮮堂」店主・天宮玲央と、奇妙な同居生活を送り始める物語。毎週水曜の夜に一名限定の客を迎え、客にぴったりの眼鏡を作るという視鮮堂。天宮が提示した居候の条件は店と住居の掃除、ご近所さんの将棋相手、食費を入れることだけ。一緒に仕事を始めた2人が出会う眼鏡が合わない美大生、眼鏡は似合わないから嫌だという女子高生、眼鏡が欲しいと相談する同級生。顧客に寄り添う天宮と一緒に仕事をするうちに、だんだんと心境が変わっていく奏多が印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
豊富な図版とわかりやすい解説で、ビジネスの必須スキルが確実に身に付く大人気YouTuberによる仕事効率化の教科書。アプリをさっくり起動させる、目当てのファイルに最速でアクセスする方法、移動やコピーの実践テクニックやブラウザの効率的な運用、Excelの複雑な処理をシンプルに解決するテクニックやWordを便利に使う方法に加えて、Copilotを使った情報収集や企画案、要約や翻訳、画像生成・加工までをわかりやすく解説していて、やはりマウスを使わずショートカットでは王道ですが、AIの活用も今後のポイントですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
久美子たちが三年生となり、新体制で始動した北宇治高校吹奏楽部。久美子を慕う奏の視点で一年を描いた連作短編集。大学生になった夏紀、優子、希美、みぞれの旅行や、次代の幹部が決まる旧・幹部役職会議と新幹部たちの新・幹部役職会議、引退メンバーと現役メンバーが一緒に沖縄に行き、演奏をすることになる中編など、部員たちの日常やコンクール後のエピソードも描かれていて、確かに先輩たちが後輩たちにとってかけがえのない存在であることは変わらなくても、これからは後輩たちだけで乗り越えていく覚悟を見せてくれた印象的な短編集でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
外敵に襲われ逃げ出したところを、茂さんに助けられたチャボの桜。茂さんを外へ連れ出してくれる相手を探しに出かけた桜が、様々な出会いを引き寄せていく連作短編集。仕事も人間関係もうまくいかずに調子を崩して、東京の下町の商店街でジイチャンが営む金物店の二階に居候している茂さん。ひよこ時代に危機に陥っていた自分を助けて慈しんでくれた彼の相棒として、様々な鳥たちと交流して情報収集したりもして、いつの間にか商店街の名物になってゆく桜視点から語られる、明日町商店街の人間関係の温かさがとても心に沁みる物語になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
やる気ゼロの探偵貝瀬歩と予知能力を持った女子高生助手・柚葉。ちょっと異色なバディが他の事務所では断るような、訳ありげな事件解決に挑むシリーズ第2弾。自分は運が悪いはずなのに、なぜか最近幸運が続いて怖い!と話すVTuberや、歩の親友の刑事がある画家から個人的に相談された窃盗事件の裏にある思惑、歩の叔父と縁がある会社経営者の遺品から見つかった「本棚に秘密を隠した」と記された手紙。柚葉が予知で視てしまった最悪の事態を回避するため、派手さはないですが地道な調査から考察して事件を解決していく結末は良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
自分の死因が分からないままこの世に留まり、死後も小説を書き続ける作家・長月響響。孤独な響のことが視える古道具屋の店主・御蔵坂類と怪異に向き合っていく連作短編集。祖父の古物販売を継いで霊を引き寄せやすい体質のどこか謎めいた類と、孤独な響が怪異に対して互いにできる範囲で協力する関係を結んで、全体のページ数がないこともあってひとつひとつの物語はわりと短めでしたが、印象的なエピソードを積み重ねていきながら、自分の死因を未だ知らないままの響と曰くつきの古道具店主でミステリアスな類の何とも奇妙な関係が面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
声と音が生活の大部分を占め、音のない言葉が例外的なごく一部の人々の間に限定された中世ヨーロッパ。騒々しい世界のなかで沈黙の持つ意味を問う1冊。東西に分割されて比較的早い時期から異なる道を歩むことになった中世ヨーロッパ。「暗黒の時代」と言われていたその時代もキリスト教を抜きにしては語ることができない状況において、沈黙を破る声を挙げる存在として登場する王族や司教、預言者などの生き様を描きながら、そんな時代において「沈黙」がどんな意味を持っていたのかを、その様々な視点から浮き彫りにしていく興味深い1冊でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
「人をコントロールしたい」「私はほめられて当然だ」「人が苦しむ様子を見てしまう」あなたの中にもある「ダークな面」を心理学が分析する1冊。ダークな性格として典型的な「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム」の4つそれぞれの特性に解説を加えていきながら、傾向を踏まえてどんな問題に結びつきやすいか、望ましくない性格にも有用とされる一面もある一方、どんな人でも少なからずダークな面を抱えていて、それが社会で残り続けているきちんとした理由を明らかにする、なかなか興味深い1冊になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
グランベル伯爵家を立て直したユミエは、本来相容れないはずの貴族派令嬢たちともマブダチになり、引きこもりの王女リフィネを社交界デビューさせる第2弾。屋敷にやってきたモニカともすっかり仲良くなったユミエが、ジグート王子の紹介で彼の腹違いの妹であるリフィネと出会う展開で、派閥争いの中で難しい立ち位置もあって孤立気味の彼女に寄り添い、しっかりと向き合って彼女の明るい笑顔を取り戻したことで、派閥争いに巻き込まれてしまう激動の展開でしたが、彼女が大好きな父や兄の奮闘や王子の決断で乗り越えた結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
王様との約束を果たし10億クラムを揃えたニア。ついに武闘大会の開催が告知され世界中から強者たちが集まってくる第6弾。続々集まってくる強者たちに加えて新進気鋭の冒険家リーノも大会参加表明。大会の注目度がますます高まっていけば当然いろいろ暗躍しようとする輩もいましたけど、流石にニアや弟子たちに何か手を出そうとするのはちょっと相手が悪かったですね(苦笑)ニアのお陰でウィンドロード事業も他に先駆けて手を打てたセドーニ商会が、周囲から目の敵にされるのは仕方ないような気もしますけど、これから始まる本大会も楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
阿崎の策略で2回目の合コンに参加させられた槇島祐太郎。そこで綺羅星絢音がアイドルを辞めるきっかけになったMIZUKIこと水城月乃と遭遇する第2弾。作詞の助けとするためにデートしてほしいという水城の誘いを断る口実として、急遽佐々木とデートすることになった槇島。お互いのことをバレるわけにはいかない板挟み状態の中で、結果的に絢音の過去も明らかになり、さらに槇島の謎の鈍感っぷりが炸裂して迷走しかける展開でしたけど、藍原を悪友・阿崎の企みに振り回されるうちに全体の構図も見えてきて、遠回りしましたけど進展に期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
王国第一王女にして風の魔剣を操る実力者、セシリアに求婚された剣聖クラウドことロイ。積極的なセシリアに対して、縁談を破談させる手立てを考え始める第3弾。状況的に現時点で結婚を考えておらず、剣聖の後継者であるユキナを育成して、セシリアとの決闘に勝たせる解決策を思いつくロイ。アプローチがエスカレートしていくセシリアに対して、ロイがユキナに秘策を授ける展開で、2人の場外戦には微笑ましいものがありましたけど、お互いに切磋琢磨しあえる良いライバルができましたね。アネットの成長もしっかり感じられた今後の展開に期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
スクール村からの帰途、どこか元気がない自称最高のマッドサイエンティストの天才サイコ。そんな彼女の過去が明らかになっていく第3弾。護国聖盾将のシグラットたちに鍛えられる中で、ジンやプロト、ホムラたちは突出した力の具体的なアドバイスを受ける一方、スクール村に続いて戦闘向きでない評価をされ複雑な想いを抱くサイコ。そんな彼女が隣国侵攻で窮地に陥る中で過去を乗り越えて、ツツミとともに新たな戦い方を見出してゆく奮闘が光りましたね。最後の急展開は依然として微妙な立ち位置に思える彼女たちの転機となるのか続巻が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
勇者を求めて幾度も世界をやり直していた預言者。とある街で金の亡者と噂される冒険者・レナードとその一行に興味を抱くもうひとつの物語。選んだ勇者が志半ばで何人も倒れていくのを目の当たりにして、心を擦り切れさせていく預言者が、実力を認められている一方で、依頼されるたびに相場の十倍の金額を要求する冒険者レナードと出会って興味を持つ展開で、彼の仲間である魔法使いソフィア、僧侶ニーナ、槍使いエフセイの過去を掘り下げつつ、密かに目指すところが明らかになっていく彼らの生き様と、その意外な結末がなかなか印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
東京地方裁判所、104号法廷。史上最悪の爆弾魔スズキタゴサクの裁判中、突如銃を持ったテロリストが乱入し、法廷を瞬く間に占拠するノンストップ・ミステリ。スズギタゴサクに親を殺された遺族という立場を利用して忍び込み、まんまと爆弾と拳銃で法廷内の人々を人質にしてみせた犯人。ライブ配信をさせながらいまいち真意が見えない要求をしてくる犯人との駆け引きはなかなか緊迫感があって、前回も対峙した類家とスズキタゴサクは異質の存在として際立っていましたけど、そんな中で犯人の真の目的を暴いてみせた結末がなかなか効いていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
戦争の陰で暗躍し、巨万の富を得た武器商人。国内外の実話をもとに、黒幕たちの系譜と実態を暴き、戦争が起きる仕組みを明らかにする1冊。戦争の危機を煽り、国防の必要を訴えるとともに愛国者として政治家に取り入り、鉄砲や大砲、ミサイルや核兵器まで売り捌いてきた武器商人。リンカーンを激怒させたJ・P・モルガン、明治の戦争成金・大倉喜八郎、謎多き伝説の武器商人のザハロフ、大砲の王者として数世代をかけて巨大企業を作ったクルップといった実例を読んでいると、いつの時代にも目端の利く存在はいるのだな…としみじみ思わされました。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/23(4046日経過)
記録初日
2013/07/27(4073日経過)
読んだ本
11856冊(1日平均2.91冊)
読んだページ
3451196ページ(1日平均847ページ)
感想・レビュー
11746件(投稿率99.1%)
本棚
70棚
性別
血液型
B型
職業
専門職
現住所
埼玉県
外部サイト
URL/ブログ
https://yocchi.hatenablog.com/
自己紹介

こんにちは。普段は図書館と書籍仕入れに関わるお仕事をしています。仕事のついでに面白そうな本がないか探していて、とりあえず自分が読みたいと思った本さえ読めてさえいれば、わりとまあいいかと思えてしまう行動原理が少し残念な人。

好きなジャンルはボーイミーツガール、青春小説、部活小説、お仕事小説、ミステリ、冒険・中華ファンタジー、歴史・戦記、SFなど。コメディ調より落ち着いた雰囲気の物語志向。意外な展開や難解さがウリのお話も嫌いではないですが、どちらかというとベタで王道な構図が分かりやすい、最後は良かったなと思えるお話が好みです。

基本的には著者買いが多いですが、興味を持ったらテーマやジャンル・作家などにはあまりこだわらず何でも読みます。人に本を薦めるのが趣味の本を読むついでに人生を送る雑食系読書廃人。

娘(11年4月生まれ)の読書記録用アカウント。
http://bookmeter.com/u/562586

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新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
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