アイコンは自作イラストです。
古典文学、幻想文学、海外ミステリが大好きです。
映画や美術も大好きです。
深夜アニメやマンガも大好物です。同人誌を制作してコミケに出入りしていたこともあります。
溺愛する作家(手紙や日記に至るまですべて読んだ)
チェーホフ、ポー、梶井基次郎
中島敦、ラディゲ(2022追記)
心酔する作家(作品はすべて読んだ)
ドストエーフスキイ、芥川龍之介、コーネル・ウールリッチ
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永遠の女性というなら、第五歌に数行だけ登場するピーアにこそふさわしい。彼女は、ダンテに静かに訴える。「あなたが現世に帰られて、この長旅の疲れをお休めになりましたら、思い出してくださいませ。私はピーアでございます。シエーナで生まれました私を、マレンマが死なせました」。この簡潔さは何だろう?哀れな彼女の一生の、これが全ての要約なのだ。実在の伯爵夫人ピーアは、夫の浮気成就のために、マレンマの城で殺害された。だから、もっと忿怒や呪詛をぶち撒けて、夫と愛人を祟り殺して然るべきなのに、彼女は慎ましく、たおやかだ。
この神秘的なまでの謙譲が、彼女を永遠存在にした。上田敏も、「ピアという女の、罪なくして夫に殺されたるは、怨嗟憤恨の跡、寸毫もなく、可憐の情、掬す可きものあり」と称賛を惜しまない。 私も、永遠のピーアに倣って、我と我が墓碑銘を刻み、後世に遺したいと思っている。博多生まれで、たぶん東京で死ぬので、次のようになる。「私はSIGERUです。博多が私を生み、東京が私を死なせました」。これで私も永遠存在になれる…かな?
「煉獄編」読了おつかれさまです。やっと会えたというのにベアトリーチェ、怖かったですよね…ピーアのことに触れるなどさすがのご感想にうっとりです。ドナーティ家の三兄妹にしてもダンテの判断は手厳しいですね。次はいよいよ天国!私は天国編の最初が一番難儀しました。。SIGERUさんのご感想、楽しみにお待ちしております(^^)
kiyokaさん、ようこそ! ようやく煉獄篇読了できました。これも、kiyokaさんのエールの御蔭と思っています。ありがとうございます(人•ᴗ•♡) 私のレビュー、ピーアを贔屓する余り、ベアトリーチェに辛口になった感がありますね。 天国篇、手ごわそう…。気力体力を涵養して、全集中の呼吸で臨みたいと思います。