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アナーキー靴下
さんの感想・レビュー

アナーキー靴下
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書店で行われた講義をまとめたもの、とのことだが、これがすこぶる面白い! 以前読んだ『私の世界文学案内』同様、知的で紳士然とした様を想像しつつも、造詣深くも興が乗った雄弁さはまるで落語のよう。落ちや滑稽さがあるわけではなく、あくまで話術の巧みさ、の話だけど、何にせよ引き込まれる。聞き手を常に意識している語りは、当然独り言ではないし、一方的な演説でもない。そして恐らく、著者は語ることすべてがその場で即座に理解されないことを十分承知している。理解されることを重視したらただの自己紹介になってしまうのだろうと思う。
アナーキー靴下

大事なのは、自分という文脈の中で知識を伝えることで、結果相手の心に何かが響いてくれることを願っているように思う。それは、聞き手への信頼ゆえなのだろうとも。

03/13 21:10
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アナーキー靴下
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読書データ

プロフィール

登録日
2020/07/18(1703日経過)
記録初日
2016/08/14(3137日経過)
読んだ本
1005冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
264888ページ(1日平均84ページ)
感想・レビュー
1005件(投稿率100.0%)
本棚
29棚
性別
年齢
47歳
血液型
O型
現住所
東京都
自己紹介

名前はアナーキーですが、アナーキーなところなんか何もない穴開き靴下です。でも穴が開いている日なんてそうそうないので、たいていはただの靴下です。

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