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2025年1月の読書メーターまとめ

ヒトコ
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感想・レビュー
16
ナイス
145ナイス

2025年1月に読んだ本
18

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ヒトコ
ネタバレ2020年。茨城・東京・長崎五島それぞれの地でコロナ禍により学校生活の制限や周囲の思いに悔しい思いを抱きつつ暮らす中高生たち。この夏は中止かと思われた茨城の高校「スターキャッチコンテスト」が、東京の中学生からのメールをきっかけに3地区4か所でオンライン開催出来る事になる。コロナにより失われたものもあるが、この状況でなければ生まれなかった交流があった。12月にも行われたISSの観察。そして翌年夏に参加者を増やして行われたコンテスト。若者の思いと大人たちの縁で行動制限を突破していくのが清々しい青春小説だった。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
16

ヒトコ
光州事件から30年の頃「光州5・18」という韓国映画を観た。路上で次々銃撃される市民、そして道庁への立て籠もりと軍の突入。血にまみれた映像の連続だった。日本ではすっかり忘れられていた光州事件の悲劇を知った。しかし本書は、あの10日間を経た人々の苦しみがそれで終わった訳ではなく、そこから始まり今に続く事を伝えている。善悪どちらにも向かう集団心理の怖さ。関東大震災や南京陥落その他海外でも続く理不尽な虐殺を思いながら問いかける。そして80年代にもあった公権力による拷問。まるで戦前、いやそれ以上だと思った。
ヒトコ
2025/01/31 05:58

最初タイトルから内容が想像できなかったが「少年(の魂)が来る」とい意味なのでしょうね。 光州事件の映画といえば「光州5・18」よりその8年後の「タクシー運転手」の方が有名ですが、 こちらは外国人記者があの事件をどうやって報じたかというお話でした。本作にも道庁で外国人カメラマンが撮った写真が出てきたので思い出しました。

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ヒトコ
ネタバレタイトルの「館」が住民の独居老人化が進行する古きニュータウンと知り、他人事ではないと思い読んでみた。 噂話に興じるお姉様方、うちのご近所にもいらしたけど最近お見掛けしなくなった…。 電車で隣り合っただけの初対面の方と旧知の仲みたいに話していた母…。地域猫問題。 それらを見守る様なカラス。うちの団地がモデルなの! と思う位どのエピソードもほんとうに他人事とは思えなかった。
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ヒトコ
ネタバレまさかの元カノ母子との同居。その長男はあの女医さんの娘と同級生。その子達の担任教師の妻は主人公の大学の職員。 その部下の女性は主人公に憧れながら婚約者がいる。その母や婚約者にも何やら秘密が…。一段と複雑になる人間関係に次の展開が楽しみ。
ヒトコ
続巻が出たので再読。「重版出来」とは全く違う視点の物語。 「非合法ロマンス」って大学で憲法を教えている主人公が家庭のある女医と…、からのタイトルかと思ったら女医さんの娘が観てるドラマのタイトルだった。何やら人間関係が複雑になりそう。
ヒトコ
ネタバレ早川書房の雑誌「SFマガジン」に掲載された短編を中心としたBLSFアンソロジー。初読み作家さんも多かったが、どの作品も読み応えがあった。 SFだからこその近未来的設定、アンドロイドも進化人類もオメガバースも妖精系も有。吉上亮さん「聖歌隊」の唄年と枯枝は最初難解で断念しそうに なったが最終的に叙事詩となり余韻を残した。恋人たちの70年に渡る時の流れがそのままBL史になっている吟子さんの漫画にも感心した。 水上文さんの「BLSF宣言」も興味深い解説になっていた。
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ヒトコ
ネタバレ「100分de名著」有吉佐和子スペシャルで知った作品。 1976年雑誌「文藝春秋」に連載された青磁の花活けにまつわる連作短編集。 各話に登場する老境の人々は今の自分に近い年代だが、時代的には祖父母の世代にあたる。私はその孫たちやダメダメ編集者と同世代なんだなぁ、と思いながら読んだ。定年後何もしない夫の話は今後を思い暗澹たる気持ちになり、病院で清掃の仕事をするシメの足るを知る生き方に幸せとは何かを考えさせられた。そして青い壺が最後どうなるのか、ちょっとミステリーの様でもあった。
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ヒトコ
ネタバレ職場の同期である一顕と整が、メールの誤送信から互いの素性を知らぬまま性愛に関わる恋愛問題を相談し合い、実は知合いだったことが発覚した後にリアルで親しくなる。やがて二人の間に恋愛感情が芽生えるのはファンタージかもしれない。しかし、互いの遠慮ないメールと会話のやり取りや気遣いから、自分が本当に欲している関係性を知っていく過程が良くわかる。フルール文庫版で初めて読んだのは12年位前、完全版を読んだのが4年前。あらためて読んでみて、以前より隔たりの時間が意外と短く感じあまり辛いと思わなかったのはなぜだろう。
ヒトコ
「ふったらどしゃぶり」の番外編集下巻。 単行本版の他に、「ナイトガーデン」番外編のその他掌篇3、一顕と整の一年後の同期会にまつわる話など短編2話を所収。 幸せそうな二人の物語にふれて、もういちど本編をよみなおしてみようかなと思えてきた。
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ヒトコ
「Another side of」で「十円参り」導入部のコミカライズ、「影踏みの記憶」、「七つのカップ」に関する話などを読んで、 長らく積んでいた本書を手にした。どのお話も単に超常現象が怖いのではない。 それらを生み出している人々の心の中に潜んでいる何かが怖い…。
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ヒトコ
「この夏の星を見る」をやっと読めたのでスピンオフ「薄明の流れ星」など関連内容を読む。 2019年夏、コロナ前年のスターキャッチコンテスト合宿実施のお話。まだ1年生だった亜紗と凛久、2年の晴菜先輩、生徒に丸投げの様で少しでも実りある合宿しようと行動する綿引先生。こんな風に他校と合宿できたからこそ2020年の中止は亜紗たちには残念でしかたなかったのだとわかる。 こちらは「この夏の星を見る」単行本刊行より3か月前の発売だったので砂浦三高が一高になっている、なぜ変更になったのだろう?
ヒトコ
2025/01/15 22:19

図書館で借りようと思っていたが、 未読作品を読むたびにまた読みたくなりそうなので結局電子版を購入。

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ヒトコ
「ふったらどしゃぶり」の番外編集。一部「ナイトガーデン」を一顕と整の側から描いたお話もあり。 2018年の単行本版にその他掌篇2・3、短編2話(たぶん)、(あとがきにかえて)が加わったので、文庫版は上下になった様だ。 林檎とイエスかノーかと同様に好きなシリーズだが、本編は読み直すが少し辛い。 なので二人の再会以降が書かれたこの番外編は安心して楽しめた。下巻も楽しみ。 ドラマ化もされたので、久しぶりに本編も読み直してみようかな。
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ヒトコ
ネタバレ2020年。茨城・東京・長崎五島それぞれの地でコロナ禍により学校生活の制限や周囲の思いに悔しい思いを抱きつつ暮らす中高生たち。この夏は中止かと思われた茨城の高校「スターキャッチコンテスト」が、東京の中学生からのメールをきっかけに3地区4か所でオンライン開催出来る事になる。コロナにより失われたものもあるが、この状況でなければ生まれなかった交流があった。12月にも行われたISSの観察。そして翌年夏に参加者を増やして行われたコンテスト。若者の思いと大人たちの縁で行動制限を突破していくのが清々しい青春小説だった。
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ヒトコ
ネタバレ顕家様がしだいに追い詰められて行く...。 「建武の新政」を批判し諫めの文を書きながら、それでも後醍醐帝に忠義を尽くす。 鋭い眼光だけで魔王の様に描かれていた帝、顕家様の目には立派なお姿に映っていたのが切ない。 むさ苦しい男たちの合戦が繰り広げられる中で、時行とくつろいだ顕家の会話がオアシスの様だった。 「風林火山」を最初に旗印にしたのが信玄より200年前の北畠父子だったとは知らなかった。 この物語では雫が諏訪へ伝えるという事になりそう。
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ヒトコ
昭和のしゃべくり漫才で育った世代のためか今時のお笑いの面白さが今ひとつわからないのだが、 決勝大会で各コンビが繰り広げる観客の反応や審査員受けを見据えた駆け引きとしてのネタの出し方や心意気を 楽しませてもらった。 それぞれのコンビ結成の物語、お若いの色んなドラマがあったのだなと応援したくなった。
ヒトコ
私が知る聖徳太子の絵は現在別人だといわれている。 それどころか太子はいなかったとも…。そんな聖徳太子像の変遷に興味を持ち読んでみた。偉人としての太子像は明治以降のもの。10人の話を一度聞いた以外に予知能力などオカルト的太子像が昔からあったとは知らなかった。 超能力太子は山岸さんのオリジナルではなかったのか。法隆寺は太子の怨霊封じといのは聞いたこと事あるが、 ユダヤ人やキリスト教との関係などが語られていたなど本書で初めて知った。でも何故、聖徳太子に対する言説がこんなに多く語られてきたのか、益々興味が沸いた。
なな
2025/02/11 14:27

つまり智ぎは聖徳太子の弟子で最澄は聖徳太子の孫弟子となる。故に自ら聖徳太子の弟子とした。布教に利用→太子も何度も転生したに違いない→最澄は聖徳太子の生まれ変わりという考えがうまれ、天台系寺院は聖徳太子とつながりのあるある寺院と主張、鎌倉期天台系寺院の縁起に聖徳太子が現れる/ どこかでキリスト教の影響も強く受ける/ 元々飛鳥文化にはゾロアスター教の影響があるといわれている。/観音と龍神と縁が深い//嘘があるのも困るので、ちょこっと暇を見て確認してみました

ヒトコ
2025/02/15 06:46

ななさん、確認ありがとうございます。聖徳太子というか厩戸皇子は仏教を利用し天皇家を中心とした国家経営を考えたのでしょうが、後世にこんなにも自身の存在を仏教布教などに利用されるとは思わなかったでしょうね。

が「ナイス!」と言っています。
ヒトコ
歌舞伎になった梅原猛の原作をコミカライズ。1987年角川書店刊。電子版の表紙は2011年潮出版刊「山岸凉子スペシャルセレクション」(「あやかしの館」「幻想曲」も併載)と同じ。父天皇との不和から始まる古事記のエピソードをもとにした物語。関係性は全く違うが兄大碓と双子設定は秋月作品と一緒だった。兄を殺してしまうのも乱暴者だったからではなく、猜疑心の強い兄が先に手を出したという展開になっていて、慈悲深い人として描かれている。 応神天皇の祖父されるヤマトタケルなのに、どうしてこんな気の毒な最後なのだろう...。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/05/08(5764日経過)
記録初日
2008/04/01(6166日経過)
読んだ本
3867冊(1日平均0.63冊)
読んだページ
747398ページ(1日平均121ページ)
感想・レビュー
1103件(投稿率28.5%)
本棚
47棚
性別
血液型
B型
職業
主婦
現住所
東京都
URL/ブログ
http://hitoko.la.coocan.jp/
自己紹介

趣味は読書と言い始めて半世紀、BL読み始めて四半世紀。還暦過ぎですが、漫画も好きです。
読書メーターを始めて、BL以外の小説も読むようになったり、素敵な既刊本を知ったりで、図書館や電子本の利用も増えました。

読書メーターは、蔵書把握の為にも利用しています。ダブリ買い防止のため購入した本は<積読本>に、図書館などで借りた本は<読んでる本>に登録。<読んでる本>が減らないのは、読了せずに返却期限が来てしまったからです・・・。

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