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2024年10月の読書メーターまとめ

かわうそ
読んだ本
7
読んだページ
2742ページ
感想・レビュー
7
ナイス
330ナイス

2024年10月に読んだ本
7

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • ゆの

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かわうそ
この本で重要な点は区別を立てるということがプラグマティズムの根幹にあること、それが思想自体が結果に違いをもたらさなければその思想は真理ではないとこに繋がっていくという点だ。一見すると、実力主義、昨今の悪しき数字主義に繋がるかと見えたこの思想。しかし、プラグマティズムは思想を抱擁するものであり多様性を担保するものなのである。それは経験論も合理論はたまたアナーキズムをも受け入れるものかもしれぬ。その点にプラグマティズムの卓越性が潜んでいるのである。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

かわうそ
この本で重要な点は区別を立てるということがプラグマティズムの根幹にあること、それが思想自体が結果に違いをもたらさなければその思想は真理ではないとこに繋がっていくという点だ。一見すると、実力主義、昨今の悪しき数字主義に繋がるかと見えたこの思想。しかし、プラグマティズムは思想を抱擁するものであり多様性を担保するものなのである。それは経験論も合理論はたまたアナーキズムをも受け入れるものかもしれぬ。その点にプラグマティズムの卓越性が潜んでいるのである。
が「ナイス!」と言っています。
かわうそ
実践→認識→再実践。これを繰り返すこと。ある意味でヘーゲルを継承する?マルクス主義の極地ともいえる教えである。これは知識とは直接的な経験か他人の経験、つまりは間接的な経験によるという理性的認識は感性からなると結論づける唯物論に他ならないのだが とにかく毛沢東の文章が面白いのは確か。 『「自信がない」。同志たちが活動任務をひきうけるのをしりごみするとき、よくこのことばを耳にする。なぜ自信がないのか。その仕事の内容、状況について法則的な理解をもたぬためである。』354 この人の部下だけにはなりたくないね。
かわうそ
2024/10/26 15:23

『矛盾する側面はいずれも、一定の条件によって不同一性をもつので、矛盾と呼ぶ。しかし、同時に同一性をもっているので、たがいに結びついている。』397

かわうそ
2024/10/26 15:26

『矛盾するものはすべて、たがいに関連しあっていて、一定の条件のもとで一つの統一体のなかに共存しているばかりではなく、一定の条件のもとでたがいに転化する。これが矛盾の同一性の意義のすべてである。』398

が「ナイス!」と言っています。
かわうそ
「あらゆる可能な結果のうちの最大のもの、すなわちその原因を証拠として示すもののうちの最大のものは、経験によってはわたしたちに示されることがないからである。」137 可能的なものである以上、それは普遍性をもたらさない。普遍性を兼ね備えることと可能的なものであることは相反するものである。 また、カントの哲学は独断論同士の衝突から免れるものである。独断論とは現象を物自体と考えてしまう性質があるのだから、これを批判によって崩す必要がある。批判とは知性の領域を制限するものである。
が「ナイス!」と言っています。
かわうそ
「そしてわたしたちは、神が現実存在するという教えは、このような理論的な信念の一つであることを認めねばならない。」213 人間の経験から必然性を導き出すことは決してできないということがカントの念頭にある。しかし、道徳とは彼にとって必然的で完全なものでなければならないのである。そうなると、必然的に神が現実存在するという信念が我々に植え付けられることを認めなければならないということなのだろう。そもそも純粋理性では神がいるのかという経験を超えたものを問うこと自体が越権であり、ナンセンスな問題だと結論づけられた。
が「ナイス!」と言っています。
かわうそ
『だが理性そのものは時間のうちに存在するものではなく、それまで存在していなかった新しい状態に入るということもない。理性は新しい状態を規定するものであるが、新しい状態において規定されるものではない。』271 つまりは自由と自然の必然性は両立すると言うのがカントの結論だ。理性が不可侵なものであることを彼は嘘をついたものは理由がなんであろうと咎められると言う例を用いて説明する。感性の条件とは独立しているのが理性であり、これがカントの実践理性批判につながることは言うまでもない
が「ナイス!」と言っています。
かわうそ
デカルトは結局は心と客体というものを全く別個のものとして考えた。その結果、心と客体の溝を埋めることができず、神を持ち出すことで収めようとしたが、デカルトの神の存在証明はお世辞にも完全とは言えないだろう。 「この〈わたし〉という像が他のすべての像に伴い、他の全ての像を結びつけているのである。」187 カントに言わせれば、デカルトの言う『われ』は「思想」に過ぎないのだ。結局はわれも現象であってわれそのものを認識するというのは人間の認識能力の限界を超えるものである。しかし、われという像はたしかに認識はできるの確
かわうそ
2024/10/09 17:49

ところでショーペンハウアーがカントの思想を理解していればペシミズムに陥ることは無かったと思う。悲観的という時点でカントの思想の正当な継承者ではない。

かわうそ
2024/10/09 17:51

「実際にわたしたちが感じ取ることができるのは、わたしたちの外部にあるものではなく、自己の内部にあるものだけである。」210

が「ナイス!」と言っています。
かわうそ
『私は諸君におたずねしたい。精神史上の事実をこのように存在という観念から説明することで、その事実のもつ精神的意義をいったいどうして決定できるのか、と。』30 ジェームズ好きだなあ。そうそう客体を解き明かしても主体たる我々の精神が何か解明されるわけではない。『ある思想に善であるという刻印を押すのものは、その思想に含まれる内的幸福という性質である。』32 世界の原因の解明によって宗教が貶されることは決してないと言える。我々は個人的宗教を持つことで内的幸福がもたらされるならぜひ持つべきだ。現代に復活すべき幸福論
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/06/19(3079日経過)
記録初日
2016/06/19(3079日経過)
読んだ本
799冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
251058ページ(1日平均81ページ)
感想・レビュー
671件(投稿率84.0%)
本棚
7棚
性別
自己紹介

西洋古典や東洋古典を主に読んでおります。最近は哲学。あとは、金融関係や法律、政治、歴史、心理学、脳科学が多いです。

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