という。却って海外で注目を集め、複数の言語に翻訳されて研究上の交流も持てたという。個人的には、本書を読みながら納得することも多かった。例えば、今でも東京の所によっては、発掘すれば人骨がごっそり出てくるという話や、平安時代栄華を誇った藤原道長の墓が無いということ、など本書が示すカミ観念のあり方で説明できるのではないか等々。一方で著者は、縄文時代の山川草木全てにカミが宿るという観念は、余程後世のものではないかと言う。筆者としては異論のあるところだ。著者の記述がより本質的な分、様々に考えさせられた読書となった。
半世紀にわたって買いためた積ん読本に囲まれる日々。少しずつ減らそうとするものの、新刊・古本が同じくらい入ってくる。
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という。却って海外で注目を集め、複数の言語に翻訳されて研究上の交流も持てたという。個人的には、本書を読みながら納得することも多かった。例えば、今でも東京の所によっては、発掘すれば人骨がごっそり出てくるという話や、平安時代栄華を誇った藤原道長の墓が無いということ、など本書が示すカミ観念のあり方で説明できるのではないか等々。一方で著者は、縄文時代の山川草木全てにカミが宿るという観念は、余程後世のものではないかと言う。筆者としては異論のあるところだ。著者の記述がより本質的な分、様々に考えさせられた読書となった。