サメと東京ヤクルトスワローズが好きですが、野球経験はありません。
◎アイコン画像は、くぢらもちさんに描いてもらいました。
◎くぢらもちさんの詳細→https://www.pixiv.net/member.php?id=14144457
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語り手が琴の名手である春琴の死後に彼女の墓参りをするところから、物語が始まるのだけど、全ては文献や人の噂から何が起きたのかを書いている体裁をとっているだけに、ほとんどの文章が推測の形をとっている。そのためか、書かれたこととは違う「もうひとつの可能性」を読み手が想像しやすく、書き手の巧みさとともに語り手の地位が読み手とさして変わらない控えめさにも、どこか美しさを感じた。
(ここからネタバレあり)クライマックスはやっぱり、佐助が自らの目を刺して文盲になったことを春琴に告げたときに彼女が「佐助、ほんとうか」と様々な心のこもった言葉を吐くところだろうか。その後の2人の仲睦まじさも含め、人間という化け物の恐ろしさとたくましさと儚さを同時に感じられる、スリリングないち場面だった。 一口では言い表せない人の心の妙、それを味わうことのできる至極のひと時を、本作が僕にくれた。僕にこの本を与えてくれたある女性に、この場を借りてお礼を言いたい。
「文学アレルギー」とは意外でした。
Ayumi Katayamaさん 僕、基本的に難しい文章やすごく長い文章が苦手でして。太宰治さんも最近、ポップな作品を教えてもらったりしてようやく、苦手意識が薄れてきたくらいなんです。Ayumi Katayamaさんからも日々勉強させてもらってます。ほんとに、感謝です。ああ。