読書メーター KADOKAWA Group

2023年1月の読書メーターまとめ

よっち
読んだ本
107
読んだページ
33053ページ
感想・レビュー
107
ナイス
5114ナイス

2023年1月に読んだ本
107

2023年1月のお気に入られ登録
6

  • きくりん
  • mii
  • 絵 夢 @ や み あ か 大 切 さ ん 募 集 中
  • 楊令@
  • さとまる
  • Sachiko

2023年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

よっち
高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく第二弾。小さく可愛らしい花が猛毒のトリカブトであることを知り、持ち主を捜す中で校舎裏で栽培されていることを発見する二人。ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまい、同学年の女子・瀬野とともにその真相を追う展開でしたけど、誰が嘘をついているのか、その栞がなぜ生まれたのか、何ともほろ苦いその背景が明らかになってゆく中で、事件を解決するより自分が守りたい人のために動く彼らのありようが印象に残る物語でした。
が「ナイス!」と言っています。

2023年1月にナイスが最も多かったつぶやき

よっち

2022年の読書メーター 読了数:1177冊 読んだページ:362999ページ ナイス:53927ナイス 感想・レビュー:1175件 月間平均冊数:98.1冊 月間平均ページ:30250ページ ▼よっちさんの2022年に読んだ本一覧 → >> https://bookmeter.com/users/385946/summary/yearly

が「ナイス!」と言っています。

2023年1月の感想・レビュー一覧
107

よっち
百合の言葉によって『好き』という想いに悩み始めた雛子。そんな時、苦手な兄の琢磨が屋敷にくると知り、避難先に伊月が以前住んでいたオンボロアパートを選ぶ第五弾。商店街デートや台所で並んで料理など、残り短い夏休みを普段と違う場所で過ごす雛子と伊月(+静音さん)の疑似同棲生活。その中で伊月がこれからどうあるべきなのか、雛子や琢磨に指摘された伊月自身も改めて考える展開で、静音さんの意外な過去もありましたけど、これはこれで今後に向けた物語のターニングポイントになりましたかね。意識し始めた雛子がとても可愛かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
超越者のルールを覆す手掛かりを求め、ソラと共に旅立ったリオ。一方、ガルアーク王国城に集った四人の勇者たちの中で千堂貴久だけが孤立の道を進んでゆく第二十三弾。聖女の足跡を辿る中、勇者の力について考察を深めていくリオが出会ったもの。人質にされそうな両親を救いに向かったセリア、そして自己鍛錬の機会も断り、諦めきれない綾瀬美春との関係修復が望めなくなった貴久の絶望。あがけばあがくほどドツボにハマって力の差もつき、居場所もなくなってゆく悪循環でしたけど、しかしこれはどうなっちゃうんでしょう。リオの方も気になります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
日々の忙しさですっかりくたびれていた社会人三年目のサラリーマン天江雄也。かつて近所に住んでいた八歳年下の女の子・白鳥葵と七年ぶりに再会する青春ラブコメディ。彼女の母親の海外転勤に伴う女子高生の一人暮らしを危惧されて、家事万能な美少女JKへと成長していた葵と同居生活を始めることになった雄也。あ甘くて初々しい二人の距離感や、彼女の存在から一念発起していろいろ頑張るようになって、会社の社員旅行に彼女を同行させる大胆さにはびっくりしましたけど、周囲も温かく見守る二人のこれからの物語をまた読んでみたいと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ジョブ『偽りの勇者』を授かり、役割に従い親友をパーティから追放したフォイル。『真の勇者』に覚醒した親友ユウにより討たれてから始まる影の英雄による救世譚。自覚的に偽物の勇者を演じていた前半、そして人に尽くしてきた彼の素顔を唯一知るエルフの少女アイリスに救われたフォイルが、その傷を癒やして改名し再び彼女と新たな冒険の旅に出る展開で、偽りの勇者の時代のエピソードはなかなか悲惨でしたけど、その終盤に戦った魔王軍八戦将との因縁もこれから絡んできそうで、ここから物語をどう動かしてゆくのか今後に期待の新シリーズですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
過去の経験から「みんなの理想の友人」として居心地の良い空間を作る目標を持つ高校生・真藤英治郎。コミュ障な同級生・篠宮未悠の友達づくりに協力するうちに、彼女が実妹だと知ってしまう青春小説。クラスのカースト上位の存在・如月の告白を断って、篠宮を孤独から救うべく動き出す英治郎。彼を気にかける如月も意外な一面を見せていって、少しずつ変わっていった篠宮が陥った窮地、何とかしようとする英治郎が不器用過ぎて泣けましたが、そこでこれまで彼が頑張ってきた積み重ねが効いてましたね…そんな彼らのこれからをまた読んでみたいです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
力が枯渇して教会から次期侯爵リュナンに身請けされた聖女ノイシャ。夢のぐーたら生活を目指す契約結婚ファンタジー。「毎朝3分だけらぶらぶ夫婦を演出する」という破格の条件で、暖かい布団に包まれたりアイスやジャージを作ったりデートしたりと、のんびり生活を満喫するノイシャ。使用人に溺愛され、不器用な交流を深めてゆく中で明らかになる、教会で酷使されていた過去やリュナンの事情。不穏な予兆が垣間見える展開から思わぬ事態に繋がりましたが、ノイシャのために奔走するリュナンと、自覚に乏しいノイシャの関係を応援したくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
オタ活の中で起こる「これって、どうなの?」を大解説。より安全に楽しくオタク活動に励むための一冊。著作権の定義や人格権、二次創作や引用、無断転載、AIと著作権や商標権、意匠権といった作るときの法律、海賊版や実況、誹謗中傷、脅迫罪、発信者情報開示請求などの見る見せる法律、コスプレや盗撮、貸し借りといった楽しむための法律、個人事業主や二次利用、副業といった仕事のための法律、相続や遺言といったオタ卒のための法律など、関係する法律を分かりやすくポイントを押さえた解説で網羅していて、読んでおいて損はないと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
河南省の延津にある、夢に現れて笑い話をせがむ花二娘の伝説。伝統劇『白蛇伝』を演じた三人の男女の運命が、その伝説と絡み合う物語。劇団の役者だった李延生と陳長傑、女優の桜桃の複雑な三角関係からの関係の変化。武漢に移った長傑に会いに行くことで受け継がれた思いがあって、子供世代にもストーリーが移ってゆくなかなか壮大なスケールの物語でしたけど、全てが笑いになるわけではない人生中で、笑いが持つ力を考えさせられる内容で、日本人とはまた少し違った考え方だったり、それでもさくさく読ませてしまう圧巻のストーリーは流石でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
炎魔の群れに襲われたものの、辛くも逃げ延びた灯子。たどり着いた首都で、自分を助けてくれた火狩りの家族を探し始める第二弾。凄腕の火狩り・炉六の狩りに同行した先で、父の仲間だった火狩りたちがある男を拷問する凄惨な光景を目に、燠火家当主への疑いを深めていく煌四。そしてようやくかなたを飼っていた家族と再会した灯火。あらゆる思惑が渦巻き、首都には〈蜘蛛〉と呼ばれる者による反乱の時が静かに迫る中で、大きな変化を迎える流れに翻弄され難しい選択を迫られる二人にどんな運命が待っているのか、続きが気になるところではあります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人類最終戦争後の世界。森に囲まれた小さな村に生まれた11歳の少女・灯子と、機械工場が立ち並ぶ首都で暮らす15歳の少年・煌四。2人の人生が交差するファンタジー。大地は黒い森に覆われる世界、天然の火に近づくと体が内側から燃え上がる人体発火病原体に冒されている人類。千年彗星〈揺るる火〉や「火狩りの王」といった伝説とは何なのか。困難な時代を背景に二人の数奇な運命が動き出すストーリーは、灯子が火狩りの遺品と狩り犬かなたを遺族に返すため首都へ向かうことで繋がりそうですね…ここからどう物語を動かしてゆくのか続巻に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
稲毛海岸近くの古い洋館・伝兵衛邸の地下で発見された正体不明の絵画。失敗から仕事を干されていた学芸員のひかりが、絵について調べ始める物語。過去にこの地域で流行っていた赤いドレスの女の怪談を思い出させる、ドレスを翻して踊る女を描いた絵。一方、映像作家から預かった花街として栄えた蓮池にまつわるインタビューを集めた資料。彼女の祖母もまた関わっていて、現在と過去が並行しながら描かれる中で、明らかになってゆく当時の秘密があって、時代は移り変わっても、残された当時の様々な思いが鮮やかに再現されてゆく印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
エネルギー逼迫を受ける中で複雑に絡み合った原発問題はいかに解きほぐせるのか?エネルギーを切り口に、日本が前向きに軌道修正する道を探る一冊。昨年3月の突然の節電要請はなぜ起きたのか。原子力政策の不透明性やそこからの電力自由化や急速な脱炭素化政策により、太陽光発電は世界3位の導入量、一方で毎年稼働率の低下から維持できなくなった火力発電が大量に休廃止していて調整が効かなくなっている現状はもっと知られてもいいのでは…。安全対策コストに5.4兆円を使って未だに稼働しない原発のことを含めていろいろと勉強になりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
コロナ禍で圧倒的な支持を得た日本テレビ「news every.」前統括プロデューサーが伝授する、不確実性の高い時代を力強く生き抜く情報リテラシー。溢れる情報の中から有益な情報を見つけて読み解いて、いかに消化して発信していくかの重要性を説いた内容で、情報洪水の中で「部族化」する世界、人はなぜフェイクニュースにだまされるのか?先入観より判断力を持つなど、どうやって情報の感度を高めるのか、情報の選択・消化・整理・発信の重要性にも触れていて、発信する前に立ち止まって一度考える冷静さは確かに重要かもしれないですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人は惰性の生き物で、いきなり大きな新しいことを始めようとすると往々にして失敗してしまう。「やりたいこと」の最初の一歩を踏み出すための指南書。まず0を1にするために小さく始める、そこから循環のサイクルを作って、簡単なことに分解して、プロトタイプを作り上げてゆく過程を分かりやすく解説していて、ではどうすれば始められるのか、新しいものの見つけ方、アイデアを磨く視点と手法、構想メモや仲間づくりの重要性、運や流れの掴み方のコツなど、つまづきがちなポイントでどうすればいいのか、読んでいてたくさんのヒントがありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
作家への登竜門・新人賞は数あれど、デビュー後作家として本を出し続けるのは至難の業。そんな文芸界での生き残り術を、人気作家三名が赤裸々に綴る業界騒然のエッセイ集。年齢や執筆スタイルなども違う中山七里、知念実希人、葉真中顕の三氏が、新人賞、お金、映像化、執筆スタイル、編集者との関係、インプット、SNSをやるべきか、戦略、文学賞、営業についてそれぞれの経験をもとに語る構成になっていて、見解が似ていたり異なるところなどもあって興味深く読みましたけど、やはりデビュー直後のあたりでどれだけ頑張れるかは大きそうですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
多くの人が働く職場では複雑に絡み合ったズレがあらゆる問題を引き起こしている。職場に違和感を覚える状況の原因と解消方法を解説する一冊。採用と配置、学び・人材育成、評価基準、上司や社長のマネジメント、業務改善や働き方、など職場で起こりがちな様々なズレる要因を取り上げて、その何が問題なのか、どうすればいいのかを解説していて、やはり世代や環境といった部分でどうしても多様性を無視できなくなりつつある中で、求められるべきはそういった違いや不安をきちんと認識して、もう一歩踏み込んでしっかりと摺り合わせを行うことですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
武装集団デウム・アドウェルサの襲撃から逃れたアレクシスとダニエル。標的の平和式典までにクータスタ国への国境越えを目指す下巻。息が詰まる暗い道行きの間に自らの過去とその師匠アイリーンのことを聞いて、ダニエルがなぜ危険な仕事をしているのか、その思いを知るアレクシス。彼が立場や能力全てを使い、遠ざけようとするダニエルを助ける決意をする選択は、魔法と世界の真実を暴くことに繋がって、青臭い理想論が先行しがちだった彼が、経験した激動の展開の中で見出した師匠ダニエルとの絆は、その後の展開も含めてなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
女性恐怖症で魔法使いの弟子見習いができず、魔法学校で学年首席なのになぜか留年しそうになっていたアレクシス。数少ない男のダニエルを紹介されるファンタジー。英雄の曾孫で名門の跡取りながら、過去のトラウマで女性が苦手なアレクシウスが、訪ねた先で会ったのはなぜか黒髪の美少女で、そこからダニエルの事情に巻き込まれて始まるアレクシスの苦労の旅。人を殺したくなくて攻撃魔法の習熟も避けていた彼が、不穏な状況で見せるポテンシャルと頑なさがあって、それでも破天荒な師匠についていくことを決意してどう変わってゆくのか下巻に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
二人の結婚から一年が過ぎて、神迎のため帝都に向かう終也と共に初めての遠出をすることになった真緒。帝都行の鉄道の中、真緒はひどく懐かしいような不思議な夢を見る第二弾。帝都で出会った神在の一人で隻眼の青年・七伏智弦。かつて許嫁だったという彼らと七伏家に連れ戻され、明らかになってゆく真緒の過去。運命の真実を明かされてしまっても、それでも真緒の思いはどこまでも一途で、終也だけでなく十織の家自体が彼女にとってかけがえのないものになっていたんですね…二人のやりとりも良かったですけど、智弦主従も向き合えて良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
昇級の話があると受付嬢に呼び出されたゴブリンスレイヤーが、片目を前髪で隠した男装の麗人・査察官を紹介される外伝第三弾。受付嬢の先輩で、子鬼退治のみで昇級基準を満たしている彼の実績を疑い都から審査のためやってきた査察官。彼女と臨時のパーティを組んだゴブリンスレイヤーが、近隣を襲い肥大化しつつあるゴブリンの群れ、その巣穴へと挑む展開で、ゴブスレさんを導く的確な指摘やフォローをしながら、自身も棘鎖を自在に扱って戦う彼女の過去も明らかになってゆきましたけど、厳しくも温かく見守ってくれる査察官とてもいい人でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
消えたナツキ・スバルとレムの捜索に、ヴォラキア帝国へ乗り込むことを決めたエミリアたち。そんな彼女たちが帝国に入るまでの奮闘が描かれる第八弾。因縁の故郷への里帰り、疎まれて陰に追いやられたものたちの慟哭、古き血を巡る理不尽な異類婚姻譚。そしてナツキ・スバル不在のそれでも和気あいあいとしたエミリア陣営の日常を綴る二つのエピソード。今回はペトラが大活躍で、相変わらずのオットーだったり、フレデリカの意外な一面だったり、ヒロインたちのらしさが感じられて良かったです。アンネローゼたちは今後を見据えての布石ですかね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
消えたナツキ・スバルとレムの行方を追い、ヴォラキア帝国へ入ったエミリアたち。始まった大乱の中、奔走するエミリアたちに城壁を守る帝国最強の守護者たちが立ちはだかる第三十二弾。安否の知れないスバルたちを案じる思いと裏腹に、追いやった偽皇帝と追いやられた皇帝の思惑、帝国中に広まる反乱の兆しはついに決壊の時を迎え、始まってしまう帝都ルプガナを舞台に帝国史に残る大乱。次々と現れる九神将がこれまた強すぎて、それでも苦難を乗り越えるガーフィールたちの奮闘があって、ついに再会した時にベアトリスが見せた思いが印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
令和反逆六法。六つのパラレル・レイワで成立した六つの架空法律に振り回される人々を描く連作短編集。動物福祉法とボノボを弁護することになった弁護士、どぶろく通達により家庭の味で自家醸造をさせられる女、南極議定書と南極に住む者たち、「労働者保護法」で変容する労働環境、電子通貨法により現金がなくなりつつある世界、健雀法による賭け麻雀合法化と接待麻雀。それらの法律が成立したことによって社会は大きく変わって、けれどそんな変化にうまく適合できない不器用な人たちもいて、彼らが戸惑いながらも抗う姿とその結末は印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
13世紀、モンゴルの侵略によって亡国の危機に瀕するジョージア王国。亡き兄が遺した国を護るために期せずして女王の座に着いたルスダンが、幼馴染の夫ディミトリとともに奮闘する物語。他国へ嫁ぐはずだったルスダンが、兄の死によって女王となり、モンゴルやホラズム軍と立ち向かうことになる展開で、あまりにも力の差がある相手にどうすべきかという誰でも難しい状況で、相手のためを思えばこそすれ違ってしまうこともあるんですかね…たとえ袂を分かつことになってしまっても、相手にとっての最善を選ぶディミトリの決意が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
豊富な知識を活かし、薬にまつわる様々な事件を解決してきた薬剤師の毒島さん。そんなある日、毒島さんたちと訪れた山荘に関して、新たに衝撃のニュースが飛び込んでくる第五弾。山荘で渡された怪しげな種子の正体、ハイテンションな女性が家出した本当の理由、そして薬局に加わった迷惑な薬剤師の行動や、ホテルマンの爽太を標的としたクレームの真相。今回はトラブルに巻き込まれたり、傍若無人な人たちに振り回されるギズギスした関係が目を引きましたけど、新キャラの百目鬼さんの社長夫人がわりといい感じに存在感あって、今後の登場にも期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
新札幌に新設されたばかりの北日本科学大学で起きた爆破事件。道警本部の警務部に異動となった博士号を持つ異色のノンキャリ警察官・沢村依理子が事件に挑む警察ミステリ。思惑が透けて見える人事に複雑な思いを抱きながらも、突然班長を任されて公安との駆け引きの中で進めていく捜査。一体誰がどんな理由でこんな事件を引き起こしたのか。調べてゆく中で思わぬところから繋がってゆく因縁があって、当時とはまた違う意味で今もまた厳しい状況ではありますが、才能があっても人間関係が上手くないと不遇に陥りがちなのは今も昔も変わりませんね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
異形の死者『悪霊』が蘇るようになった現代。特別な能力を生者に与える『善霊』から霊器を授けられた穂羽天理が、『王霊』を討伐するための候補生に志願するファンタジー。悪霊による世界的な集団失踪事件で母を失った天理が出会った善霊リシアと殺し屋を名乗るハルト。曲者揃いの候補生たちと初めて異界攻略作戦に挑む展開で、誰が味方で敵なのか疑心暗鬼になる候補生たちの中で、関係者としての知識と卓越した洞察力で信頼を得る天理はいい感じに存在感を見せていましたけど、傍若無人な王霊にこれからどう対峙してゆくのか今後の展開に期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
突如発生したゾンビパニック。人々が逃げ惑う中、遂にゾンビに噛まれてしまった高校生の幸坂優真。死の恐怖に怯える彼が、友達の妹・日向晴夏と数年ぶりに再会する極限状態ラブコメ。彼女に最期の思い出を作ってもらったはずが、なぜかゾンビになったのに自我を保ったままでいられることに気づいた優真。そこから行動を共にすることにした二人が、晴夏の高校の女子寮に転がり込む展開で、立てこもっていた生存者の女の子三人たちとの変化してゆく距離感に晴夏がヤキモチを焼く展開は微笑ましかったですけど、先が見えない物語をどう動かすかですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
巨神タイタンからチーム名『神々の遊戯を授かりし』を授けられたフェイたち。いまだ謎に包まれた世界最強チームにいるヘレネイアの真意を確かめるべく神秘法院本部を目指す第六弾。ミランダ事務長やウロボロスを引き連れて向かうフェイが再会した旧チームのリーダー・ケイオス先輩。彼の口から語られる世界最強チームの正体やヘレネイアの真意など、様々な事情が一気に明らかになって、ケイオス先輩との一騎打ちもギリギリの駆け引きの連続でなかなか熱かったですけど、そんな中でどこまでもマイペースなウロボロスちゃんは相変わらずでした(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
隕石により荒廃し、国家間の戦争の手段として「アイドル」が戦う近未来。技術を追求し続けて感情を失いかけていた最強のアイドル・レインが、感情豊かに歌う少女ハナと出会う愛と絆の物語。無敗記録を続けるアイドルとして国民からは崇められながら、プロデューサーから活動停止を宣告された理由。愛されるアイドルを目指すハナとの出会いをきっかけに知ってゆく、勝てないアイドルの非情な現実、少しずつ取り戻してゆく感情。とはいえ事態はそう簡単に好転するわけもなくて、衝撃の事実も突きつけられて、ここからどう未来を変えるのか続巻に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
キャンドルウッズから三ヶ月。プレイヤーに復帰した幽鬼が足元の不安な廃ビルから脱出するゲーム・スクラップビルに挑む第二弾。高飛車なお嬢様のプレイヤー御城に困らされながらも何とか乗り切った幽鬼が、不調に悩みながら挑む業界の呪い「三十の壁」。毎回舞台も違って、ゲームクリアの条件も分からないまま始まるサバイバルを続けていれば、ライバルめいた存在も生まれてくるわけで、競い合い刺激を受けるような存在がいればこそ、ぶち当たる壁を乗り越えられるんですかね。まだまだ道のりは遠いですけど、彼女がどこまで行けるのか続巻に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
本の雑誌が選ぶ2022年度文庫ベストテンの発表から各ジャンルのベストの発表もある一年間の文庫を総ざらいできる毎年読んでいる一冊。全体の概況としてはどうなっているのか、そんなことを思いながら読んでいますが、ほんとここに挙がっている作品はあまり読んでないなと再確認しました(苦笑)いつも楽しみにしているサッカー好き書店員匿名座談会や、学術系文庫、文庫調査団、平凡社ライブラリーの記事なども興味深く読みました。ライトノベルは毎回挙げるタイトルがこれなの?と思いますが、世間一般の感覚ではこんなものかもしれないですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
常に転んでばかりで周囲に粗忽姫と呼ばれる高井南海。その特異体質に気づいた御曹司の超能力者・板橋さんと組み、「世界と人々を救う」仕事に乗り出す現代ファンタジー。実は転ぶことでこの空間の各所にあるヒビを修復していたことを、そのヒビを靄として検知できる板橋さんに教えてもらい、副作用で物体を治す力を利用する「修復課」を立ち上げる二人。練馬区・板橋区あたりの靄を探す展開は傍から見たら怪しさ満載で、何でも直していけばそういう発想になるよな…とも思いましたけど、着想から結末まで著者さんらしさがよく出ていると思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
女子太医学校を卒業し、市井の医療院で研修する新人医官・李翠珠。医学的知識で根拠に薬店店主を救ったことをきっかけに、後宮への配置換えを命ぜられる中華医療ミステリ。彼女の医療に対する真摯な姿勢や医学知識を評価され、若き官吏・鄭夕宵とともに、河嬪の殿舎から見つかった堕胎薬、発熱を繰り返す御史大夫、呂貴妃が体調を崩した原因など、後宮や周辺で次々と起きる医療絡みの事件解決に挑む展開で、姉弟子や周囲とも相談しながら過去の因縁も絡むそれらの真相を解き明かしてみせた読後感は悪くなかったです。今後に期待の新シリーズですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
イケメンシェフ真沙流が出す絶品チーズ料理で人気の神楽坂の路地に佇むレストラン・マージュ。おいしい一皿とともに、客の抱える悩みやトラブルを解決に導いていくグルメミステリ。実は女性恐怖症気味の真沙流と彼を支える美藻が、美味しそうな料理を提供しながら紐解いて解決に導いてゆく夫婦のビー玉の謎、最悪な彼氏から逃れてきたワケアリ女子だった美藻との出会い、何かありそうな年齢差がある女性を連れてきた常連、そして真沙流の昔の同僚の来店。真沙流の過去もなかなか悲惨でしたけど、見出した今の居場所を大切に思う二人が良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
魔獣と契約して変身する操獣者が平和を守る世界。魔獣と契約できずトラッシュと蔑まれるレイが、それでもヒーローだった父親の背中を追いかける英雄譚。操獣者の魔武具整備士として日々を過ごすレイを、チームにスカウトする新進気鋭の操獣者フレイア。苦い過去から逡巡するレイが、大量発生した食獣魔法植物ボーツに遭遇して共闘する展開で、浮かび上がるレイに対する周囲の複雑な感情、一方で頑張ってきた彼を見守ってきた人たちもいて、因縁の地での絶望的な戦いも最後まで諦めず、過去を乗り越えてみせた結末は心を熱くさせるものがありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
紆余曲折の末に、校内二大美少女の一人でありながら負けヒロインになった秋実真凛と、幼馴染である根本佳純。そんな彼女たちの恋の戦争に葉桜陽が巻き込まれてゆく第二弾。前回の後始末をしながら、今後の方向性を模索する中で、真凛から突然名前で呼ばせてほしいとねだられるようになって、さらに疎遠だったはずの佳純から甘やかすことを要求される陽。真凛、佳純と動画撮影をするために遠出をする中で、手を変え品を変えて甘えようとする佳純と、対抗しようとする真凛という構図は、陽が大変そうですけどますますヒートアップしそうですね(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
魔法と召喚獣を顕現させる異能のカード『スペル&ライフズ』を操る力に覚醒した少年・桐谷駿が、全プレイヤーが集う人工島・色藤島で姉を探す少女・萌葱咲奈と出会うファンタジー。生き別れた妹を探している駿が、恋人を自称する少女・ミラティアとともにその調査に協力する展開で、ルールと手持ちのカードを駆使しての駆け引きが熱いバトルを繰り広げながら、異能の力に魅入られた存在の意志と思惑に繋がってゆく中で見せる駿の異能とミラティアの絆がなかなか良かったですね。仲間も増えてこれからが楽しみな結末には今後への期待感がありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
高校生の志郎が紀行作家の父親に連れられて引っ越してきた太平洋の孤島「神面島」。未婚の女性は仮面を着けて暮らすその島で、島の当主の孫娘・真璃の素顔を見てしまう青春小説。伴侶となる者以外の男性に素顔を見せてはいけないしきたりが残る神面島で、掟を破ってしまい秘密を共有する二人。そして島の外に憧れる真璃の従姉・直のアプローチによって彼女の素顔も見てしまい、島の禁忌を犯しながらの三角関係に心揺れる展開でしたけど、彼女たちの真摯な想いにそれぞれ向き合った志郎の結論には思わず笑ってしまいましたが、ここからの展開に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ヴァンパイアの脅威が眼前に迫っていることを知ったアニスとユフィたち。そこに東部から「ヴァンパイアを捕まえた」という急報が入る第六弾。レイニの亡くなった母親のことを探る旅で聞いた森の異常の原因。そして東部に駆けつけたアニスたちの前に現れた、永遠を求めるヴァンパイアの長ライアナとの激突。人として生きる上での幸福とか何か、相容れない相手との戦いは竜を宿すアニスや精霊契約者のユフィでも苦戦する強敵でしたけど、熱い戦いの中で引き継いだ思いがあって、改めて約束を交わした二人や、周囲の関係も気になるところではあります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ベルの所属を賭けたフレイヤとヘスティアの戦争遊戯。ヘスティア陣営が派閥連合となりつつある中、しかしロキ・ファミリアの参加不可が決定する第十八弾。苦境に陥った派閥連合が様々な思惑が渦巻くギルドや神会の決定で挑むことになったゲーム「神探し」。リリの指揮で挑む派閥連合に対し、圧倒的な力で蹂躙するフレイヤ陣営。思わぬ援軍の参入をきっかけに激変する戦局で様々な思いがぶつかり合い、力の証明を問う猛者たち相手の激闘があって、これまでの伏線を回収しながら、数々の苦境を乗り越えて真摯に向き合ってみせたその結末は圧巻でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
妹と協力して女王を救ったスズハ兄。しかし報償でもらった辺境伯がお隣の大公国に占領されていると知り、解放しに向かう第二弾。妹スズハだけでなくユズリハもなぜかついてきて、向かった辺境伯領で出会った謎のメイド・カナデ。ご主人様検定に合格したスズハ兄をご主人と見込んで、とんでもないチートっぷりを発揮する新キャラのカナデも化け物じみた存在でしたけど、文官として自ら潜入してきた隣国の大公アヤノにその力を見せつけて、攻め込んできた百万人相手でもスズハ兄ほぼ一人で勝ってしまったり、今回もなかなか斜め上の展開でした(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
魔法使いの名門に生まれながら、幼い頃から魔力がなくて家族から虐げられていた少年ハーレイ。養子に出された彼が言語スキルを獲得したことで人生が一変するサクセスファンタジー。養父のモイゼスが用意した言語スキルで話術向上、モンスターの言語習得、他人の嘘看破などのスキルを得たハーレイ。モンスター襲撃事件で令嬢のピンチを救い、嘘看破で旧鉱山の謎を明らかにし、モンスターの村での意外な出会い、思いを伝えるための協力と、現段階で活躍はまだ英雄というほどではなかったですが、好転した人生がこれからどうなるのか今後の展開に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
勉強・運動共にトップで完璧な評価を維持するため、日々努力する高校生・五代涼真。彼が真面目過ぎてぼっちになったクラスメイト木下みなみの本音を耳にする青春小説。クラスメイトと良好な関係を築きながら、他人に深く干渉せずグループにも所属しなかった涼真。不器用で周囲から浮いているみなみを放っておけない彼が、フォローすることで少しずつ変わってゆくクラスの雰囲気やみなみ自身、涼真もまた不器用でも真っ直ぐなみなみに感化されてゆくもどかしい二人の関係に、ライバルとしてみなみと張り合う亜衣梨の存在がいい感じに効いていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
なぜか自分の最期を看取った少女モニカの身体で蘇った伝説の騎士ダレン。命を譲ってくれた彼女の意思を継いで、本来女性にはなれないはずの騎士を目指す学園ファンタジー。全力の剣技に耐えられない女性の身体というアンバランスさを抱えながら、同級生の騎士アルを圧倒して力を証明してみせたモニカ。一方で暗示される不穏な雰囲気の正体。読みやすかった反面、各キャラや事件の背景はもう少し掘り下げても良かったかなと感じましたが、危機的状況に直面する中でも、彼女たちの想いに向き合うことを忘れなかったその結末はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
VTuber乃亜を推すことに青春の全てを捧げ、界隈でも一目置かれていた高校生の苅部業。大炎上した推しの引退に絶望した彼が推しの最期をプロデュースする救済と再生の物語。高校を休学して一年後、VTuber炎上ネタブロガーとして日々を過ごす業。そんな彼のもとに自分のVTuberを炎上させてほしいと依頼する元推し友の海那、同じく炎上したその友人・彩音、かつての推しの後継者として扱われることに悩む菜乃。苦悩する彼女たちの真摯に向き合い、そんな彼女たちに助けられて自らもまた救われてゆく展開は心に響くものがありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
居づらくなったり罪を犯したり、何かに反発したり所属していた場所を捨て他の土地へ向かう人たち。行き詰まった人々が、ひととき住み着く「家」を巡る連作短編集。家族を捨てて逃げてきた不倫カップル、逃亡中のヒットマンと、事情を知らない元同級生、新興宗教の元教祖だった老婦人、親の決めた結婚から逃げてきた女と別れた彼に追われる妹、子育てに戸惑い仕事を言い訳に家から逃げた男など、逃亡のはてにたどり着く住処に住まう人々の繊細な心情描写がとても著者さんらしいと思いましたが、「ままごと」と「かざあな」がなかなか印象的でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
決して腐敗しない、死せる美少女エリス。目を開けることも、しゃべることもない彼女と出会った人々が、そのありようを少しずつ狂わせてゆく第二弾。早くに最愛の夫を亡くしたあとも、ひとり仕立屋を営む未亡人が抱える大きな秘密。修道院の廃墟内で怪しい集まりを繰り返していた伯爵たちの末路。伯爵に拾われ、川のそばの土地管理人として雇われた男。それぞれに形は違えども彼女を見てしまったら、その内に秘めた狂気と暴かれずにはいられなくて、妄執の果ての結末は本人たちにとって悲劇だったのか救済だったのか、いろいろ考えてしまう結末です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
平安末期。謎の疫病・葡萄病みで大混乱に陥っている京の都。そこに次の東宮には一時、皇女を立てるべきという神託が届けられる和風ファンタジー。今上帝の兄の上皇・八雲院は神託の受け入れを決定、選出された五人の女東宮候補となる皇女たち。双子の弟・映の宮、妹の貴の宮と宇治で忘れられた暮らしを送る火の宮が候補に指名される展開で、今上帝に仕える源翔との出会い、様々な思惑が絡み合う中で起きた事件と覚悟を決めた映の宮主従、ライバル関係にある女東宮候補たちとの関係や掴みどころのない八雲院など不穏な展開には期待感しかありません。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
名前も付けられず幽閉され、一途に機織だけをして生きてきた少女。ある時、縁の糸を司る十織家の若き当主・終也に見初められて真緒と名付けられる物語。幼き日の約束を果たし、虐げられ続けた日々から真緒を救い出した終也。訳も分からぬまま嫁いだ十織家で、真緒を認めない女中たち、複雑な想いを抱く終也の双子の弟妹、終也を認めていない義母。そんな状況を仕方ないと諦めている終也に、不器用で一途な真緒が作り出す織物に込められた想いが少しずつ変えてゆく展開は良かったですね。最後に明かされる終也の執着もまたいい感じに効いていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
かつて日本語教師として在留外国人と接してきた作家が、ウィシュマさん死亡事件で一躍注目を浴びた日本の入管・難民問題を、独自視点で追って人間の心の奥に潜むボーダー(境界)に迫るノンフィクション。命からがらたどり着いた人たちを日本はどう受け入れてきたのか?難民の受け入れ、入管改善のために四半世紀にわたり闘い続ける「難民弁護士」児玉さんの活動も追いながら、現在入管に収監されている在留外国人の取材とともに綴っていて、日本は移民・難民の対応が厳しいとは感じていましたが、もう一度その対応を考える必要があると感じました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
図らずも帝の信頼を得てしまった荇子。内裏を騒がす事件と謎を穏便に解決しようとするものの、思わぬ人物の秘密を暴くことになってしまう第三弾。離婚を機に復職した同僚の不穏な噂や夜な夜な響く赤子の泣き声、朽ちていく謎の庭。さらには帝から二人の女御のうち一人にだけ贈られる特別な唐錦が引き起こした女たちの対立。これだけ人がいれば人間関係もこじれるよな…と思いながら毎回読んでいますが、事情を察するのに長けていて、当事者や帝の思いを汲みながら上手い落とし所を見出してみせる荇子が信任されているのも分かるような気がしました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
なぜか人間に実装されている脳のバグとも言うべき認知バイアス。「行動経済学」「統計学」「情報学」の3つの研究分野からアプローチして合計60の認知バイアスを解説した一冊。個人の日常へ小さくない影響を与えるだけでなく、カルト・陰謀論・詐欺・差別・分断・誹謗中傷などの諸問題、そしてその組み合わせが世の中のわけのわからない判断やミスリードにも繋がっていて、どうしてそういう発想にいたるのか、どのように対策すればいいのかを教えてくれていましたが、読んでいて人間の脳は本当に楽をしたがるんだな…としみじみ思いました(苦笑)
ひろき@巨人の肩
2023/01/19 19:54

認知バイアスの事典とは、とても面白そうですね。自分の行動を見直すのにとても役立ちそうですね。

が「ナイス!」と言っています。
よっち
都市伝説と共に起きた絵を見たものは溺死する連続怪死事件。理から外れた事件を前に警察が手をこまねく中、霊能探偵・立仙昇利が動き出す第二弾。死へと誘う謎の絵の流通を食い止めるために現実世界を奔走する昇利。一方、精神世界から手がかり探して、謎の絵の縁を辿り絵の作者のゾーンへと接続を試みる叶音と逸流。逸流によって紐解かれる昇利のおぞましい過去と、叶音を守る本当の理由。とある姉弟の関係も絡めながら描かれる過去や葛藤があって、苦しみながらも乗り越えて食い止めた彼女たちでしたけど、まだまだ不穏な展開は続きそうですね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
サイコメトリーのことを弥生ちゃんに打ち明けた皐月。しかし不器用な二人はすれ違ってしまい、そこにトラウマの原因だった真夜先輩が帰国する第三弾。お互い考えすぎて動けなくなり、いつのまにか距離ができてしまった二人。そんな状況で突如帰国した真夜先輩が提案するピアノ合宿。勇気を出すためのもうひと押し、過去を乗り越える意味でも、迷える二人の背中を推してくれたお節介な真夜先輩の存在はポイントでしたかね。周囲にも応援されて二人で一緒に乗り越えた合唱コンクール、そして二人が出した答えを最後までしっかりと読めて良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
優劣比較決闘戦に勝利し、見事Sクラス代表を勝ち取った零。だが入学早々、Aクラス代表に宣戦布告を受けて、同じクラスの仲間たちも不信感を募らせる第二弾。慣れない環境や非協力的な仲間、Sクラス代表は負ければ退学という零のプレッシャー。新キャラの極光もなかなか強烈なインパクトがあって、環奈の存在が大きくクローズアップされる一方、月並や環奈の従者・白兎も相変わらず暴走気味で、なかなかカオスでした(苦笑)苦戦必至を覆してみせたクラス対抗戦の鮮やかな逆転劇は面白かったですし、ラブコメ的にもこれから面白くなりそうですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
その多様性にもかかわらず、統一という課題に取り組んだヨーロッパ。80枚の地図とテキストでヨーロッパの課題と挑戦を説明した一冊。ヨーロッパは大陸か半島か、その境界や言語の違い、戦争の多さ、冷戦の分裂といったこの地域を形作った基盤を説明しつつ、EUという6ヶ国から27カ国まで広がった連帯的統一と、防衛力や経済力、移民やポピュリズム、ナショナリズムといった課題。そしてバルト海沿岸地域の緊張、ロシアと周辺諸国の関係、トルコやバルカン諸国といった国の特異性、微小国家や飛地領など、なかなか興味深く読むことできました。
よっち
2023/01/18 07:58

※ウクライナ侵攻前までの状況をベースに書かれています。

が「ナイス!」と言っています。
よっち
入社以来、契約ゼロを続けるオフィス仲介営業の咲野花。初契約かと思われた案件も押印直前で壊れ、とうとう謎の男性早乙女の一人部署・特務室に異動になるお仕事小説。仕事らしい仕事もなく同期には蔑まれ、退職を申し出る花。早乙女の提案で最後に一つだけクライアントの希望に合致するオフィスビルを探す展開で、「査定に響く」という理由で慰留する早乙女には苦笑いでしたけど、ペット可の物件探しや空き室を巡るギリギリの攻防など、謎も多い早乙女もいい感じに花を動かす采配を見せて居場所を見出すストーリーは勢いがあって面白かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
私立探偵・姫崎智弘の元に舞い込んだ報酬一千万円という破格の依頼。6月1日がすでに千回近く巻き戻されている原因を突き止めるため、姫崎を始めとするメンバーが巻き戻しを認識することができる薬剤を口にするミステリ。情報工学の権威・北神博士によって集められたメンバーたち。そこでの思ってもみなかった再会と、巻き戻された先で他殺体で発見された博士。博士を殺したのは誰なのか、疑心暗鬼に陥りかねない状況の中で、思ってもみなかった犯人の動機があって、甘酸っぱくて切ないもどかしさも絡めながら迎える結末はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
神獣・赤麒麟の一角麒が山で拾い、新入りの霊獣として大切に育てた蛟の子・翠鱗。翠鱗は光の輪に包まれた若き将軍・符堅に出会い聖王の徴を見る第三弾。天命を試さぬまま偶然符堅に再会し、そのまま彼の理想と聖王の器を守っていく決意を固める翠鱗。そんな彼が数奇な巡り合わせで出会ってしまうより強い光を持つものの存在。諫言するものを次々と誅してしまう主君・苻生を憂慮して、符堅は兄とともにそれを討って即位するわけですけど、天命は果たしてどこにあるのか、そして翠鱗の決断がこれからどう効いてくるのか、下巻の展開に期待しています。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
至高のAI『タイタン』のサポートで、人類は仕事から解放され自由を謳歌する未来。心理学を趣味とする内匠成果を世界でほんの一握りの就労者ナレインが訪れ、彼女に仕事を依頼する近未来SF。成果に託される突如として機能不全に陥ったタイタンAIのカウンセリング。仕事という概念がない世界で考察する働くことの意味、仕事しかしたことがないコイオスと共に旅する中で目にする様々なこと、そんな中でコイオスの成長や彼女自身の心境の変化もあって、未来に生きるとはどういうことか、いろいろと可能性を垣間見せてくれる物語は面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
二藍を助けるため、そして兜坂国の存亡に関わる使命を帯びて、密かに八杷島へと向かった綾芽と羅覇、佐智。一方、都に残り傷を癒していた二藍は、十櫛より『的』のさだめの真実を知る第七弾。八杷島の王太子である鹿青にかけられた心術を解くため、外海へと出航し、数多の困難に直面しながらも何とか歩を進める一行。真実を知り覚悟を決めて己の心に静かに対峙する二藍。これでもかとばかりに過酷な運命に振り回され続ける二人ですけど、それでやけになるのではなくて、しっかりと向き合って何とかしようとするそのありようは応援したくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
国会図書館で15年にわたり、総記・人文科学・「その他」分野でレファレンスサービスに従事した著者が、その実践的な技術を大公開する一冊。仕事でも趣味でもちょっとした「調べもの」をする際に、キチンと答えを出すにはどうすればよいのか?ググる前にアタリを付けておくこと、答えを出す手間ヒマを事前に予測する、ネット上で人物情報や知らない本を見つけるワザ、GoogleブックスやNDLデジタルライブラリーのことなど、ある程度前提があっての説明なのかなと感じる部分もありましたけど、こういうやり方もあるのかと参考になりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
落ちぶれた蔡家を必至で立て直した月光のもとにもたらされた、若き天才・戸部尚書の柏偉光とのお見合い。なぜか気に入られてしまい逃れるため後宮の秀女試験を受ける中華風ファンタジー。貧乏貴族の自分とは釣り合わないし、必死に立て直した家業もやっと軌道に乗り始めて結婚したくなかった月光。しかし試験の解答が目を引いて女官吏として採用され、後宮の無駄を洗い出す仕事に取り組むうちに偉光との関わりも出てくる展開で、いろいろ巻き込まれて振り回されても、それにめげずにたくましい彼女が真相に切り込んでゆく姿はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
会社の社長のすすめで行ったひとり旅にはまり、旅を重ねて自信も付いてきた日和がある日突然、旅欲がなくなってしまう第三弾。ひとり旅が仕事にも恋にもいい影響をもたらして、東京~長野~名古屋の「一筆書きの旅」を満喫するまで成長した日和が、ふとそうではないかと気づいてしまったこと。それでも悩みながら向かった高知&愛媛、宮崎&鹿児島への旅含めて、マイペースながらも旅のポイントがいろいろ参考になるな…と思いながら読んでましたけど、ほんと事実確認もせずに一人で落ち込むのは良くないですよね(苦笑)誤解が解けて良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
子供のタイプに合わせた向き合い方、覚え方や勉強法、2020年春から小学校教育はどう変わるのかなど、小学生が学校で教えてもらえない勉強のノウハウを一冊にまとめた本。親子それぞれにシングルタスク・マルチタスクのタイプ、それに合わせた最適な対処法があって、これからの学びに必要な「疑問を持つ力」「まとめる力」のこと、小学生の勉強に親がブレなくなる方法、問題集の使い方、読書感想文の書き方、科目別勉強法、小学生に関する質問などいろいろと参考になる部分がありました。取り組むスピード感や、書くよりも繰り返す重要性ですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
絶望の淵から救ってくれたアルヴィンの骨董店で、従業員として彼を支えることになったローザ。ある日、彼女が貴族の青年をとっさの機転で助ける第二弾。家族に対する想いを語り合い、打ち解けた彼がアルヴィンの兄弟だったことから、期せずして明らかになってゆくアルヴィンの不思議な過去。貴婦人が店に持ち込んだボタニカルアート、リャナンシーの正体を突き止めてほしいという画家の依頼。ローザも気にかけるすれ違う兄弟の関係はなかなか複雑でしたけど、巻き込まれた事件をきっかけにいい方向に変わろうとするその兆しには救われる思いでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
気のいいギャル女子高生・琉花のクラスに復学生として現れた美少女・銀華。気になる彼女の秘密を偶然知って仲良くなる光のギャルと闇の狩人が織り成すデコボコ学園(非)日常コメディ。銀髪銀眼、十字架アクセサリーに黒革手袋をしたヤベー奴と思っていた銀華が、実は吸血鬼を討伐していた狩人だと偶然知ってしまう琉花。女子高生らしさを知らない彼女にコスメやプリ、親友と一緒にカラオケする楽しさを教える琉花が、眷属に襲われ陰謀に巻き込まれてもJKならではの創意工夫で銀華に協力して、一緒に乗り越えてしまう優しい友情の青春小説でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
婚姻で授かるギフトが最重要な貴族社会。とんでもない双子姉たちのせいで婚約破棄された失意の没落貴族アルフォンスが、一目惚れした美少女フレーチカと身分差結婚する純愛ファンタジー。結婚でアルフォンスが得たギフトは嫁を愛するほど全能力が向上する『愛の力』(重複可)。新婚生活でイチャイチャしながら、人並み外れた力で伝説の魔物や女傑の姉たちを一蹴する一方、フレーチカに忍び寄る不穏な影と彼女が抱える秘密。重複可のスキルでも彼はどこまでも彼女に一途で甘くて、数々の障害を乗り越える愛の力としてギフトが上手く効いていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
席替えで隣になったり一緒に登校したりと、少しずつ距離を縮めていた低身長が悩みの下野水希と高身長で人気者の高瀬菜央。身長差20cmの対照的な二人の関係に波紋が投げかけられる第二弾。運動音痴な高瀬の球技大会の練習に付き合う一方で、初心者でサッカー部に加入した水希が、ふとしたきっかけから一緒に練習するようになった一つ年上の先輩女子・魚見。別の女の子との出会いやその関係性の変化によって、水希が改めて菜央との関係を意識してゆく展開で、そんな状況を知って何とかしようと一生懸命頑張る菜央の姿につい応援したくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
努力と根性で高校デビューし、陽キャに囲まれた学校生活を送る上田橋汰。そろそろギャルの彼女でも…と思っていた彼が、陰キャの七草遊々に好かれてしまう青春ラブコメ。橋汰が気のいいカエラや徒然と構成する陽キャグループになぜか加わるピンク髪の恋愛脳ストーカー遊々、イキリオタクの宇民、メスガキ男の娘・龍虎といった濃い陰キャたち。けれど彼らと過ごす日々は思いの外楽しくて、困っている仲間たちを放っておけるわけもなくて、何とか解決しようと協力して一緒に乗り越えてみせた橋汰と愉快な仲間たちの物語をまた読んでみたくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
文化祭の喧騒も過ぎ去って、真昼への思いを改めて言葉にして伝え、ともに将来を誓いあった周。さらにそれを形にしたものをプレゼントしたくて慣れないアルバイトを始める第八弾。真昼には理由を秘めたまま、紹介されて始めたアルバイト。周の帰りを待つことになった真昼もまた、周への気持ちを伝えるべく密かに行動する展開で、二人の間に構築された揺るぎない信頼関係があるからこそ、もっと一緒にいたくなるし、甘えたくなったり寂しくなるんですよね…。ぐいぐい来る真昼にはなかなか破壊力がありますが、周の大切に思う気持ちが眩しかったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
どの企業のどんな商品でも「知らない・買わない・興味のない未顧客」が市場の大半を占める中、未顧客を理解して事業成長するための原則を丁寧に解説した一冊。既存顧客の限界を前提として顔が見えない未顧客にどうアプローチするか。再解釈して/文脈を変えて興味関心を作る、抑圧を弱くする、報酬を強化するなどしてどうすれば潜在顧客の不合理が合理になるかというアプローチを考える、入口をたくさん持つなど、いつもとは違う考え方や行動が起きる条件や状況を理解するかが重要で、漠然と感じていたことが言語化されていてとても面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
あいかわらずな日々を送る図書館勤務の20代女子・麦本三歩。そんな彼女に様々な出会いが訪れる第二弾。一番下っ端だった三歩にようやく出来た中国出身の後輩、気になっていた少し変わったお隣さん、美味しいお弁当につられて行った合コンでの出会い。実家への帰省や先輩の結婚もあって、周囲から見たらどうにも危なっかしくて愛すべき存在状態の三歩には苦笑いでしたけど、それでも変化に直面する中で彼女自身も少しずつでも変わりつつあるのかな。似たもの姉弟ではなかったようですが、双子の弟とも何だかんだで認め合う存在なのが印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく第二弾。小さく可愛らしい花が猛毒のトリカブトであることを知り、持ち主を捜す中で校舎裏で栽培されていることを発見する二人。ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまい、同学年の女子・瀬野とともにその真相を追う展開でしたけど、誰が嘘をついているのか、その栞がなぜ生まれたのか、何ともほろ苦いその背景が明らかになってゆく中で、事件を解決するより自分が守りたい人のために動く彼らのありようが印象に残る物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
箱根駅伝を終えた千早は食品会社に就職。その会社から東京五輪選手村食堂に派遣され、偶然コーチ早馬の初恋の人、都と仕事仲間になる第三弾。裏方として世界のアスリートたちを支える東京五輪選手村食堂で、目の回る忙しさの中、自分の仕事への情熱が呼び起こされていく千早、パリ五輪を視野に入れ世界陸上に参戦する春馬と早馬の関係、高校時代、大学時代ともにライバル関係だった選手・助川、藤宮たちも絡めながら描かれる展開で、五輪選手村食堂の様々なエピソード、それぞれが葛藤しながらも自らの戦いに向き合う展開はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
「働きやすい会社」をなぜ若者は辞めてしまうのか?企業や日本社会が抱えるこの課題と解決策について、データと実例を示しながら解説する一冊。2010年代後半から進んだ職場運営法改革により、日本企業の労働環境は働きやすいものへと変わりつつある一方で、若手社員の離職率はむしろ上がっており、当の若者たちからは不安の声が聞かれる状況で、ありのままで何者かになりたい若者たちとどう向き合うのか。自立した有能な若手ほど辞めてしまいやすく、厳しすぎない程度に負荷を掛けつつ成長を感じさせる、は言うほど簡単ではないですよね(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
Web2.0と何が違うのか?ビッグ・ビジネスになるのか?社会への影響は?次世代のインターネットといわれるWeb3の可能性と限界をわかりやすく解説する一冊。Web3はざっくり巨大IT企業の支配から個人が解放されたインフラで、要素技術としてブロックチェーン、なかでもNFTあたりを重視する、人によってはここにメタバースを加えるという解説は分かりやすくて、著者が言うようにNFTの「所有権はなくブロックチェーン内でしか効力がない」という懸念は頷けるところがありました。もう少し冷静な視点が必要なのかもしれないですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
経営不振に陥ったゲーム企業の命運を握る極秘プロジェクト。歴史もゲームも詳しくない主人公みやびが、開発中の超絶リアルな関ケ原の戦いのテストプレイを任命されるビジネス小説。触覚や嗅覚までもが再現されたメタバース空間のゲームで、西軍の石田三成と軍師となって毛利輝元たちと交渉して担ぎ上げたり、歴史上の人物を動かしながら強敵・徳川家康と駆け引きを繰り広げる展開で、現実世界でもリストラや社内の権力争い、合併話などに振り回されながら、どちらも不利な状況を覆すべく奮闘するストーリーはテンポも良くてなかなか面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
『体育館の殺人』でのデビューから10年。本格ミステリ、SF、人気コミックのトリビュートまで、書き下ろしも含めた全8編を集めた短編集。鉄道事故に遭遇したカメラマンが感じた違和感、全面ガラス張りの特異な屋敷での不可能殺人の顛末、わたモテ公式二次創作、どんでん返しショートストーリー、飽きっぽい男の残念な結末、スーパーロボの掃除風景、人生に干渉するものを許さない恋澤姉妹、絶対に解けるはずのない11文字のパスワードを当てなど、著者さんはいろいろなものを書けるんだなと改めて感じさせてくれるバラエティ豊かな構成でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
様々なディストピア世界でたくましく生きのびる女性たちを描いた、コミカルでちょっぴりダークな連作短編集。全ての65歳にプログラムされた死が訪れる世界、肥満者たちを集めて公開デスゲームを開催する健康至上主義社会、あらゆる数学を市民に禁じて違反者を捕らえている王国、日々の食卓から秋刀魚が消え失せてしまった未来。その特殊な設定の世界ならではの特有の事象や、そこで生きる人々にもそれぞれの矜持があって、それがもしなかったり禁じられたりしたらどうなるのか、いろいろと想像したり考えたりしながら楽しく読むことができました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
アイドルグループ「テトラ」のセンターを務める実々花と、その熱烈なオタクで冴えない日々を送る大学生ケイタの恋を描く青春小説。叶わないと知りつつも本気で実々花に恋をするケイタと、高校3年生で彼の好意を嬉しく思いながらも、将来に漠然とした不安を抱える実々花。母親との衝突をきっかけに自暴自棄になり、SNS情報を頼りに思わずケイタのバイト先へ向かってしまうことから始まったぎこちない交流に、それぞれの複雑な思いを投影されていましたけど、それが二人のこれからを変えるきっかけとなってゆく切ない結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
埼玉県のローカルな田舎町・みどり町。以前あった未解決の殺人事件もあって、どことなく閉塞感を感じさせる小さな町に都市伝説の噂も絡んで怪人が出ると噂されるミステリ。地方FM局の放送がきっかけで全国的に広まっていくみどり町の怪人の伝説。閉塞的な地域ゆえに登場人物たちが思わぬ形で繋がっていて、そんなみどり町に住む人々の鬱屈からの魔が差したとしか思えない行動が、結果として意外な真実に結びついていって、みどり町の怪人の噂が燻るようになかなか消えない理由と、ひっそりと収束した過去の事件の意外な結末が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
一緒に大学を卒業した同期の三人。月一回のランチ会で愚痴をこぼすことでストレスを解消していた彼女たちが、役割を背負わされて反発しながらも生き抜く三者三様の物語。出産によって後方支援に追いやられてしまった凜が直面する過酷な運命。シングルマザーとして発達障害の子供を抱え貧困から抜け出せずにいる響子。週刊誌のサブデスクまで上り詰めがら不妊治療がうまくいかない美華。身近に比較の対象がいて、上手くいかないことに直面する彼女たちの葛藤は生々しかったですが、それを乗り越えてたどり着いたそれぞれの結末が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
アレクシアが帰還し王冠を戴いてひと月。早くも王侯貴族は女王との婚姻をもくろみ動き始め、求婚者たちの思惑に翻弄される中、情報収集の旅に出たディアナは不穏な噂を耳にする新章第一弾。彼女に婚約を撤回されたローレンシアの王太子レアンドロスや隣国ラングランドの後継者争いで劣勢の王太子ヴァシリスも祝賀を名目にガーランド宮廷へ乗り込んできて、アレクシアも対応に苦慮する展開で、葛藤を隠せないガイウスが覚悟を決めて男を見せる展開は盛り上がりましたけど、まだまだ彼女たちの状況は前途多難で最後どうなったのか続巻が気になります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
貧しいニッポン、働かないおじさん、無気力な若者、進まない女性活躍…実態とは裏腹に威勢のいいスローガンが虚しく響く今の日本の現状について分析した一冊。自己利益と保身のために現状を変えない方が得、という意識を潜在的に持つ日本人。批判を恐れるがあまりの過剰な中止ドミノ、同床異夢の経営者と社員、トーナメント型キャリア、仲間の挑戦に対する本音と建前、PTAや町内会、目立つことを恐れる子供など、事例を挙げて消極的利己主義をどう変えてゆくのか、する方が得する仕組みへの転換は容易ではないと思いますが考えていきたいですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
桜の花びらが舞う季節。古い港町・三日月町に帰ってきた若い魔女の娘・七竈・マリー・七瀬。懸命に生きる人々と、ひっそりと長い時を生きる魔女たちの出会いと別れの物語。ひとの子たちが「魔女の家」と呼ぶ、銀髪の美しい魔女二コラのカフェバーを訪れた七瀬が、街に住み着いて密かに人々の手助けをしてゆく連作短編集で、かつての友人でもある書店員と交わした約束に始まって、優しい魔女がささやかな奇跡を起こしてゆく穏やかなストーリーは良かったですね。一つ一つ丁寧に描かれた魔女が人に寄り添ってくれるとても優しい物語になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
幸せになりたかったはずなのに、なかなか上手くいかない5つの地獄の恋路を描いた恋愛小説集。陰謀論にはまって周囲から敬遠されるようになっていた大学時代に好きだった人、周囲に人が絶えない人気者だけれど結婚できない相手。地下アイドルグループのアイドルがピークを迎えた頃に作った彼氏、担当ホストと結婚するため風俗で働いてまで生き別れの姉と張り合う女の結末。そして自分の病気のせいで同棲相手が陰謀論に染まる絶望。上手くやったはずなのに、些細なきっかけからその歯車が狂ってしまう一筋縄ではいかないそれぞれの恋が印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
社会人にとって癒しのひと時である長期休暇を目前に控えてうきうきなアリナが直面する新ダンジョンの発見ラッシュ。アリナの前に偽の「処刑人」が現れる第六弾。ひとつ発見されただけでさえ莫大な残業と休日出勤をもたらす新ダンジョンが、五つ同時に見つかってしまう絶望、そしてダンジョンの処分を進めるアリナが出会う自分とそっくりな偽者の存在。総力戦で残業を終わらせて向かった実家ではわりと物語の核心に迫るような展開が待っていましたけど、これ現時点の力の差を考えるとなかなか前途多難ですね…実家のほのぼの感は今回の癒やしでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
猟奇殺人事件が世間を騒がす大都市。不釣り合いな大きな傘を携えた少女・夜子と顔に傷がある青年サトルが、人を装って群衆に紛れ込む怪物を狩るダーク・アクションファンタジー。D.O.Gと呼ばれる遺伝子を操作された生体兵器たちを殲滅するため、手がかりすらない事件の話を聞きつけはるばるやってきた二人。彼女たちが対峙した人狼、悪魔、巨人といった怪物たち、そして夜子とサトルが背負う何とも業の深い背景があって、二人の出会いや関係がまた来るものがありますけど、目をそらさずに向き合う二人のこれからをまた読んでみたくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
かつて永遠の友情を誓い合った悠宇と日葵が運命共同体となって早一ヶ月。先生と販売計画を調整しつつ、黒字化を賭けた日葵プロデュースの販売会を実施する第六弾。恋と夢は両立できないと言う雲雀、恋人は親友にはなれないと言う咲良。そんな兄姉たちの声に対抗心を燃やした日葵プロデュースの販売会。それでいいのか違和感を拭えない悠宇の前に現れた、自称youの一番弟子の中学生・城山の突き刺さる指摘。関係が変わったことで目指すものが迷走しかけている二人がぶち当たった壁、そして日葵はどうするのか、榎本の言葉がなかなか重いですね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
全人類に聖剣が宿るようになった世界。世界最強の天才聖剣士ラディアータに憧れながら聖剣が宿らなかった少年・阿頼耶識が、彼女の弟子となって世界の頂点を目指す学園ファンタジー。絶大な人気を誇る聖剣演武を事故で引退したラディアータに聖剣・無明を託され、三年で世界の頂を穫ることを誓った識。天才だけれどポンコツな彼女に振り回されながら、推薦組のピノや練習嫌いの比燐といった学園で出会った魅力的なライバルたちと戦う中で加速度的に成長してゆく展開はなかなか熱かったです。師弟がどこまで駆け上がれるのか続巻に期待の新シリーズ。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
あれから二年。逃げるように京都の大学へ進学し、鬱屈した生活を送る桐島。しかしまた新たな出会いから、過去への悔恨と新しい恋の狭間で揺れ動く大学生編の第四弾。新ヒロイン遠野や宮前、彼を受け入れてくれた友人の存在もいて、新しい居場所で友人の恋を応援する桐島。けれど前半のキラキラするような大学生活も、蓋を開けてみれば相変わらずの欺瞞に満ちていて、思ってもみなかった再会、周囲がいい人たちで良かった…としみじみ思った結末は新たな波乱の始まりでしかなかったんですかね…。不憫な浜波劇場は今回も健在でキレキレでした(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
怪異に満ちた地方都市・床辻市で起きた全校生徒が消失する『血汐事件』。遅刻して偶然難を逃れた青己蒼汰が事件に巻き込まれた妹・花乃の身体を取り戻すため呪刀を振るう都市伝説怪異譚。数少ない手がかりをもとに、借り受けた呪刀を携えて市内のオカルトを追う蒼汰の前に現れた謎の少女・一妃の存在。花乃の身体はどこに隠されたのか。そして凄惨な事件は何故起きたのか。伏線も回収しながら真相に迫る中で見えている構図も二転三転して、神経が太い主人公しかたどり着けなかった結末と、その裏に隠されたもうひとつの真相がなかなか深いですね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
島国『大和』北端の大地エニシで空に矢を放ち、夜の天蓋を切り裂く暁の射手の少女・巫覡花矢。密かに高校にも通う彼女と傍らに寄り添う守り人・巫覡弓弦の物語。花矢に守り人の後継者として指名され、守り人として彼女のために心を砕いてきた父の後を継いだ弓弦。運命とすら感じていた弓弦を縛り付けているのではと憂慮する花矢のすれ違い。そして心が通じあえた思いかけた矢先の暗転。それぞれの主従のあり方があって、神である花矢もまた一人の少女で、慧剣の変貌ぶりにも驚かされましたけど、大切なものを取り戻してみせたその結末は見事でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
解読が続けられていた謎のAIトスティが、ドバイの技術研究都市ファラージャ・アイランドで開発された可能性が浮上。そこにエチカとハロルドが潜入捜査を試みる第五弾。環境の特殊さから困難を極める分身アミクス「ego」が浸透する都市への潜入捜査。一方で敬愛規律の秘密の共犯にしたくないハロルドと、対話を避けることですれ違ってゆく頑ななエチカ。お互い相手を大切に思っているのに、それがちゃんと伝わってないのがとても切ないですが、認識の摺り合わせのための言葉が足りていない二人だけでなく、物語としても今後の展開も楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
皇帝の寵妃殺害に共謀したとして投獄された掖廷令・延明。衝撃の報せに後宮中が揺れる中、検屍女官の桃花は彼を冤罪の死の淵から救うために立ち上がる第四弾。呪殺されたとされている寵妃の検屍を通じて死の真相を究明しようとする桃花。前巻最後に起きた急転直下の事態はなかなかインパクトがありましたが、なかなか厳しい状況に追い込まれてゆく中でも伏線を回収しつつ、かすかな手がかりから活路を見出してみせた展開は見事でしたね。いつの間にか桃花の行動原理も少しずつ変わりつつあるのかな…と感じさせる今回の奔走はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
昭和の桐生養蚕農家の娘として生まれた芳乃と、現代の東京でトリマーとして働く詩織。思わぬ形で繋がってゆく織り人たちが抱える業と歓びの物語。一人で着物を作り上げる腕を見込まれ、嫁いだ先でさらにのめり込んでゆく芳乃。なぜか手芸に関わることを母に強く反対され、トリマーとして働きつつも諦めきれない詩織。やや癖のある二人を導いてくれた人がいて、逆境でものめり込まずにはいられない彼女たちには、運命に導かれるかのように紡がれる縁があって、時には迷いながらも自らの生きるべき道を見出してゆくその生き様が印象的な物語でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
アルバイト先であるガールズバーの太客から執拗なつきまとい行為を受けていた女子大生の璃香。一縷の望みを託し探偵の探偵・桐嶋颯太に救いを求める物語。どんどん追い詰められて、通常の探偵では対応できない危機的状況を救うべく動き出した桐嶋。その活躍で収まったかに見えた矢先の大きな悲劇。巨悪に対して孤軍奮闘ではどうにもならない苦しい状況に追い込まれてゆく展開で、こういう状況を打開してくれるのはやっぱり彼女ですよね。なかなかハードな展開ではあったものの、「探偵の探偵」スピンオフゆえの懐かしさもあったりで続巻に期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
感染症の世界的大流行の影響で、記念館の閉館イベントは中止。そんな中、大学4年生となった百花は、リモート環境下で卒論と就活に取り組む第六弾。突如姿を変えてしまった日常に、不安や理不尽さを感じながらも、現実に精一杯向き合っていこうとする百花や大学の仲間たち。一方、新記念館の再建のために動き始めた一成。誰にでも得手不得手はあるし、環境の激変によって苦労した人もいたんだろうなあ…としみじみ思い出した展開でしたけど、戸惑いこそあったものの、しっかりと向き合い自分なりの答えを出した百花に結果がついてきて良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
12年前に起きた校内神隠し事件を解明するため超常を調査する「頂上探究部」を訪れた遊辺高校の新入生・中里蓮。彼が3人のそりの合わない同級生とともに、超常的な力によって部室に閉じ込められてしまう青春ミステリ。閉じ込められた部室に現れた警告文、そして弾き手のいない三味線、鬼の造った階段、生徒を喰らうオオカミなどの本物の超常現象。謎解き好きの紫苑の助手に指名された蓮が、特殊な力を持つ北別や田子たちと共に挑む超常の解決方法はわりとバトルものでしたけど、積み重ねた伏線をまとめ上げた切ない結末はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
親元から離れ東京の寮で生活する19歳・朝日光が、偶然再会した小学校の同級生・長谷川琴葉。当時の担任が川で転落死したニュースを知った光に、琴葉が意外な告白をする青春ミステリ。小学校時代に突然転校してずっと音信不通だった琴葉から一緒に逃避行を提案されるストーリーで、一緒に向かった京都での出会い、綴られてゆく仲が良かった二人の小学校時代や十年前の同窓会での出来事、そしてそれぞれが重ねてきた嘘があって、そこからの鮮やかな構図の変化と、対照的に見えてともに母親に振り回されてきた二人が見出したその結末は良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
15年ぶりに元恋人から電話を受けたAI研究者の南雲薫。私生児の彼女に遺された函館の一軒家にあるはずの、父が描いた彼女のポートレイトを見つけてほしいと依頼される恋愛ミステリ。アトリエではなく書庫だった一軒家で、学生の佐伯とともに絵を探し始める南雲。並行して描かれる元恋人リセや恩師・藤崎との関係、そしてたった一度だけあったリセの父・深島との思い出。重厚過ぎて読むのには難儀しましたが(苦笑)年月を積み重ねて様々なことが変わる中でも変わらない大切なものがあって、相変わらずな彼らの面倒なありようを愛しく思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ガーダルシア王国で魔術師の血筋サルバドール家に生まれながら、魔術の才に恵まれなかった少女トト。数百年前に封印された人喰いの魔物と出会うファンタジー。トトが母として歪な契約を結んだ人喰いの魔物ホーイチ。外交官を目指すトトの運命を変えた王女ティーランの印象的な出会い。彼女が外交官として人として成長してゆく中でも、ずっと変わらず共にあったホーイチと彼女の揺るぎない関係があって、だからこそその幸せを願う決断が切なかったです…。ティーランの憂鬱な人生を変えた出会い、そして兄妹の関係と繋がってゆく話も良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
評価はされても派遣社員として契約更新はされず、正社員も諦めかけていた高山花穂、二十八歳。大手文具会社の問題のある部署に派遣された彼女が、スーパー派遣の宝城きわ子に出会うお仕事小説。なかなか上手く行かずに自信を失いかけて、新しい派遣先でも社員OLに嫌がらせを受ける花穂。そんな彼女をフォローして、料理を褒めてくれたカッコいいきわ子さんの鋭い指摘、花穂にだけは意外な一面を見せる生活不適合者の開発部エース・国枝との出会いがあって、触発されて前向きに取り組む花穂の姿勢が周囲にも認められてゆくとても素敵な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
なぜ日本型組織は時代遅れになったのか?自己啓発が求められるのか?古今東西の歴史知識を収集する著者が、いち労働者の視点で働き方の歴史を読み解く一冊。働き方の世界史として古代ギリシアから産業革命後の労働者と経営者の関係、福祉国家体制と市場価値を求められる労働者、労働時間や生産性に対する考え方がどのように変化してきたかなど、様々な事例を取り上げながら分かりやすく解説されていて、労働者は昔から勤勉ではなく、経営者もどう働かせるのか苦心していますけど、少なくとも働き方や価値観の変化に適応できる柔軟性は必要ですね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
そもそもこの戦争はなぜ始まり、戦場では一体何が起きているのか?世界を一変させた歴史的事件の全貌を俯瞰的な視点で伝える一冊。この戦争が始まる一年ほど前からの状況を踏まえて、どんなことが起こりつつあったのか、もう起こることはないとさえ言われていた古典的な戦争がなぜ始まったのか、特別軍事作戦として始めたプーチンの思惑など、昨年九月までの状況を分析して解説してくれていますが、いろいろ積み重なった末でのこととはいえ、どうにも見通しが甘かったと思いますし、どうやって落とし所を見つけるのかかなり難しくなっていますね…。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/23(3926日経過)
記録初日
2013/07/27(3953日経過)
読んだ本
11338冊(1日平均2.87冊)
読んだページ
3294313ページ(1日平均833ページ)
感想・レビュー
11231件(投稿率99.1%)
本棚
70棚
性別
血液型
B型
職業
専門職
現住所
埼玉県
外部サイト
URL/ブログ
https://yocchi.hatenablog.com/
自己紹介

こんにちは。普段は図書館と書籍仕入れに関わるお仕事をしています。仕事のついでに面白そうな本がないか探していて、とりあえず自分が読みたいと思った本さえ読めてさえいれば、わりとまあいいかと思えてしまう行動原理が少し残念な人。

好きなジャンルはボーイミーツガール、青春小説、部活小説、お仕事小説、ミステリ、冒険・中華ファンタジー、歴史・戦記、SFなど。コメディ調より落ち着いた雰囲気の物語志向。意外な展開や難解さがウリのお話も嫌いではないですが、どちらかというとベタで王道な構図が分かりやすい、最後は良かったなと思えるお話が好みです。

基本的には著者買いが多いですが、興味を持ったらテーマやジャンル・作家などにはあまりこだわらず何でも読みます。人に本を薦めるのが趣味の本を読むついでに人生を送る雑食系読書廃人。

娘(11年4月生まれ)の読書記録用アカウント。
http://bookmeter.com/u/562586

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう