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2024年10月の読書メーターまとめ

むらさき
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感想・レビュー
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12899ナイス

2024年10月に読んだ本
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

むらさき
60 初読み作家。歯科医師・大澤正樹にある秘密。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男・翔太の7年間の引きこもり。8050問題に興味があって手に取った。8050問題を取り扱う作品ではなかったかのように思われるが、結果オーライ。小説作品として十分読ませてくれた。青年の再生の物語、家族の物語。物語の収束に光があってよかった。
ヒデミン@もも
2024/10/28 16:36

えー初読み!?  むらさきさんは、オールラウンダーかと。

むらさき
2024/10/28 17:23

ヒデミンさん、コメントありがとうございました。新人作家さんには手を伸ばすのですが、新規作家さんはなかなか…。未読の作家さん、案外います。お互い有意義な読書ができるといいですね!

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

むらさき

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が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
42

むらさき
50 銀の鰊亭シリーズ第3弾。今度のクライアントは、〈銀の鰊亭〉の主・青河文が紹介が紹介してくれた有名俳優・西條真奈。依頼内容は北海道知事の特別秘書をしている姉・最上紗理奈の行方。磯貝は古いスーツケースを足掛かりに…。結構ハラハラさせてくれてよかった。ちょっとご都合主義が目立つが、楽しませてくれたので良き。物語の先が気になる終わり方。また、次回作を楽しみに待ちたい。
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むらさき
50 名探偵レイチェル・サヴァナクの周りの人々が死んでいく…。若き新聞記者ジェイコブがその真相を追っていく。舞台は1930年代のロンドン。クールな感じの探偵と熱血感あふれる記者というキャラの対立がよかった。ミステリーというよりはサスペンス寄り。時代背景をそれほど気にせず読むことができたのもよかった。
るい
2024/11/10 06:52

むらさきさん、おはようございます🌞。お返事ありがとうございます。昨日わが図書館のサイトを見ましたら入っていたので予約しました。誰も予約していませんでした。案外マイナーなのかとも思いました。一応手にしてみます。 ☆*: .。. オヘンジフヨウデ~スアリガトウ .。.:*☆

むらさき
2024/11/10 08:52

るいさん、おはようございます。私の地元の図書館にも蔵書がありました。私も挑戦しょうかと思い始めてます。

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むらさき
60 母の記憶が消えゆく中、息子の泉は封印された過去を…。認知症をテーマにした愛と記憶の物語。息子と母の美しく切ない物語に涙腺がゆるんだ。生きることと記憶や想い出。切っても離せない関係。これからのことを考えると自然に不安みたいなものが襲ってきた。もっともっと両親を大切にしたいし、感謝を忘れないでいたい。そう思わせてくれた作品。心に響いた。
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むらさき
40 SFものと現代物が混在した短編集。全6編。表題作と『ちょっとした奇跡』の2編は楽しむことができたが、そのほかの作品は小難しい印象が残った。もっと深く読めば、作品のよさが理解できるのだろうが、やっぱりSF系の作品は苦手な傾向にあることを改めて実感。宗教が根底のテーマにあるようだけど、そこまでは感じないバラエティに富んだ作品群だった。
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むらさき
70 戦国時代から続く名家・福森家の屋敷で起きた一家惨殺事件。福森家と親戚関係の中村亮太は、霊能者の賀茂禮子と共に屋敷を訪れ、事件の調査を行うことになる。呪物が巻き起こす惨事。人間関係やアイテムなど難しい面もあったり、ラストがあっさりした感はあったが、引きこまれるように読むことができた。よくぞここまでの内容を一冊にまたまたものだと、感心するばかり。待ち望んだ貴志さんの真骨頂的作品。存分に堪能させてもらった。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
50 読書日記シリーズ第2弾。第1部は著者が作家や作品カテゴリー、もちろん作品について深掘りする。第2部は文庫解説の構成。前作より濃度が濃くなっていて、びっくりさせられた。興味深い箇所のみを読ませてもらったが、著者のミステリー愛、読書熱に感心するばかり。ミステリー好きにはたまらない一冊。
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むらさき
70 郵便配達員として働く30才。映画オタクで猫とふたり暮らし。余命宣告された主人公の七日間の物語。世界からひとつ何かを消す代わりに一日だけ命を得ることができる…。七日間どの物語も素敵で、心に残る言葉が散りばめられていた。猫が出てくるのもずるいくらい。生きていることへの感謝を忘れずに、出来ること、伝えることを懸命に取り組んでいきたい。読んでよかった。
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むらさき
60 初読み作家。日本ファンタジーノベル大賞2024受賞作。「猫には九つの命がある生ある」の一文から始まるかつて漱石と暮らした黒猫の物語。猫の転生が基軸になっているため抵抗を感じる読み手もいるかもしれないが、やっぱり猫の仕草が愛らしくて仕方がない。苦手なファンタジー色はそんなに気にならなかった。表紙イラストからは想像できない切なさがあったけど、読んでよかった。
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むらさき
60 舞台は戦国時代の北の大地。アイヌのシラウキと蠣崎氏当主の娘・稲姫の二人は、和人とアイヌの戦の和睦を目指し、出羽国・安東氏のもとへ向かう…。戦国時代に興味はあれど、蝦夷の物語については無知なので、アイヌ民族の生活などなど勉強させてもらった。この物語を作品にした著者を応援したい。怒涛のごとく読み進められた大作。物語の終焉も心に訴えてくるものがあった。
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むらさき
60 海辺の町の鄙びた商店街の江戸前夕凪寿司が舞台の短編集。4編。人情味、人間愛に満ちた作品集。食と人間ドラマって、それだけで温かな気持ちにさせてくる、と改めて実感。こんなお寿司屋さんが近所にあれば…とは思うけど、やっぱりお寿司屋さんの敷居は高いかな。森沢さんらしい心にすっと入り込んできて、優しい気持ちにさせてくれる物語たちだった。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
50 元自衛隊員の遺体がまた見つかった。南スーダンにPKO部隊として派遣された特戦群メンバーだったことが共通する。同隊所属の風戸亮司は任務にあった真相を探り始める…。現実なのか非現実なのか惑わされるほどのテーマ、筆力は柴田作品ならでは。ストーリーも練られており、後半のアクションシーンもよかった。読みどころ満載で好きな人は好きな作品だと思う。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
40 フリージャーナリストとしての活路を見出そうと寿美佳が乗り込んだのはオーストラリアの砂漠。研究者・クセナキス博士を救い出すという任務を帯びながら…。短い作品だけど、社会のあり方、生き方などなど考え始めると深いテーマが盛り込まれた作品。篠田さんの作品は奥底で訴えてくるものがあるので、読むのを止められない。
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むらさき
60 科捜研トップと言われる鑑定技術力をもつ土門誠が主人公の4編の短編。内容よりも読みやすさと登場キャラの魅力が強かった。直近の岩井作品はミステリー傾向にあるのが嬉しい。同時に作品世界の振り幅の広さに感心させられる。どんな仕事でも「砦」と呼ばれるのは、とにかくかっこいい。『最後の鑑定人』の前日譚らしいので、そちらも読まねば…。
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むらさき
50 シリーズ第2弾。高校時代に探偵の真似事をして以来、人の本性を暴くことに執着して生きてきた森田みどり。本作はそんなみどりが二児の母となって登場する5編の短編集。探偵として思い悩む姿は哀愁ともいえそうな雰囲気。どれも切なく美しさすら感じる物語群。みどりの推理力に頷き、巧みな描写に感心させられた読書。堪能させてもらった。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
70 二度と戻らないつもりでいた桜の町に尾上を引き戻させた一本の電話。「高砂澄香が自殺しました」…。特殊設定自体がネタバレになりそうなので内容については何も書けない。心理描写や思考過程の描写が丁寧で読み手を魅了する。後半からは怒涛の展開で強力な余韻が残った。とても好みの作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 新潟県三条市で、JR信越線が大雪で立ち往生する事件。時は、2018年1月11日。はからずも雪の密室に囚われた高校生3人の恋の物語。強い想いを感じるど直球の恋愛ストーリー。閉塞感のある設定ちそれぞれの思いが交錯する。若い人に向けられた物語だからか、活字が大きくとても読みやすかったし、気持ちだけでも若かりし頃に戻れた気がして、こういう読書もいいものだな、としみじみ感じた。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 山口、奈良、長崎、北海道、徳島を舞台にした全5編の短編集。表紙が目を引く。どの物語も祈りともいえる願いをテーマにしており心にすっと入ってくる伊与原さんならではの世界観。科学を題材にしながらも、それを感じさせないのも秀逸。それどころか時の流れの壮大さを感じさせられた。どの物語も秀作でベスト1は選べない作品集。
あすなろ
2024/11/09 06:40

どの物語も秀作でベスト1は選べない、分かりますね。ホント選べないです。

むらさき
2024/11/09 09:25

あすなろさん、コメントありがとうございました!

が「ナイス!」と言っています。
むらさき
50 逗子で独りで暮らしをする小説家・駒田世津子。20年前に自身の作品『ウバステ』がTVドラマ化された縁で、関係者5名で食事会を続けている。寿々の孤独死の真相に迫るうちに…。老いと死がテーマの作品。表紙やタイトルから想像していた通りミステリーというよりは人生ドラマ的な仕上がり。ちょっとドタバタ。昭和歌謡が各章タイトルになっているのがちょっと嬉しかった。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
70 初読み作家。第33回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。ミステリ作家デビューを夢見る小松立人ら4人は、崖崩れに巻き込まれ命を落とした。死神から与えられた猶予。仲間を殺害することで相手の残りの寿命を奪うことが可能な1週間。面白い特殊設定でぐいぐい読み進められた。ラストにもう一捻りを期待するものの、それでも充分。とても読みやすく好みの雰囲気の作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 初読み作家。歯科医師・大澤正樹にある秘密。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男・翔太の7年間の引きこもり。8050問題に興味があって手に取った。8050問題を取り扱う作品ではなかったかのように思われるが、結果オーライ。小説作品として十分読ませてくれた。青年の再生の物語、家族の物語。物語の収束に光があってよかった。
ヒデミン@もも
2024/10/28 16:36

えー初読み!?  むらさきさんは、オールラウンダーかと。

むらさき
2024/10/28 17:23

ヒデミンさん、コメントありがとうございました。新人作家さんには手を伸ばすのですが、新規作家さんはなかなか…。未読の作家さん、案外います。お互い有意義な読書ができるといいですね!

が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 通勤途中の国道で、馬運車から逃げ出した元競走馬と出会った瀬戸口優子。共に駆けるだけで、目と目を合わせるだけで、わかり合える運命的な出会い。馬の名はストラーダ。冒頭から景色が目に浮かぶ描写で一気に吸い寄せられるように物語の世界に没入した。言葉では表現できない関係、素敵すぎた。『世界から猫が消えたら』、『億男』、『百花』も是非読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
50 作家デビュー50周年記念作品。ジェイミーは、ものごころついた頃から死者が見え会話することができた。そして、その死者は嘘がつかない。そんなジェイミーの回想記。ホラー気味の成長物語といったところ。嘘がつけないという設定が巧みに使われていた。久しぶりのキング作品だが、コンパクトゆえスピーディな展開で堪能させてもらった。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 作家刑事毒島シリーズ第4弾。小説教室に炎上商法新人作家、書評家に文学賞絡みなどなど、出版業界を背景にした5編。読書メーターが否定的に書かれていたのはちょっと残念だけど、出版業界の闇的側面は興味深かった。その分本作の毒島の毒舌(活躍)は弱かった気も…。シリーズ第1弾の頃は毒島のキャラが受け入れがたかったけど、第4弾ともなれば板についてきた。ますますの毒舌(活躍)を期待したい。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
50 芸人への夢に挫折し、特別養護老人ホーム「森あかり」で介護士となった星矢。自身の信念を貫きたい医師・葉山。過去に利用者の遺族から訴えられた施設長。現在の介護、これから先の介護。介護する側、される側。分かっているのは、体制に環境、意識の大きな改革。高齢化の進む日本が抱える課題をテーマにした考えさせられた作品。藤岡さんからの問題提起。多くの読者に読まれることによって、変化点へ繋がってほしい一作。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 初読み作家。関係者16人のさまざまな証言で見えてくる人気エッセイスト・中井ルミンの正体。インタビュー形式なので興味を失わずに読み進む。自己愛性パーソナリティ障害の説明は本当に解りやすがった。とにかくタイトルにあるようにルミンの人間性がなんとも言葉にならない怖さ。現実の日常生活の中にもきっと潜んでいるだろうから余計に怖い。
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むらさき
50 公園で〈笛吹き鬼〉をして遊ぶ六人の少女たち。 奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。数年後、事件の当事者で、ホラー作家となった背教聖衣子がこの事件を調べはじめると…。ちょっとさらりとした軽さも感じられたが、ミステリーとホラーが見事に融合し、三津田さん独特の不穏な空気感を存分に味わうことができた。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 「伝える」がテーマの短編集。全5編。帯の宣伝文句、「すべてが新鮮、すべてに脱帽。」も言い過ぎではない。『雌雄七色』だけは理解が及ばなかったが、それぞれ背景や設定が異なるものの、どれも発想力豊かで良作。読んでて作家・斜線堂有紀を感じられるのがいい。最近、短編ばかりが続いているので、がっつり長編で斜線堂さんの世界に浸りたい。期待して待ってます。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
70 初読み作家。創元ホラー長編賞受賞作。会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントで、とある怪談を聞いた日を境に怪現象に蝕まれることとなった高山カレン。異音、異臭、汚水…。カレンを助けるべく、真相を探るべく「あしや超常現象調査」が奔走する。ホラー、冒険、ミステリーが見事に融合した作品。楽しませてくれた。選考委員が絶賛するのも頷ける。次回作、シリーズ化、ともに楽しみに待ちたい。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
40 地下鉄駅構内で起きた暴行事件によって失った穂村明美は、防犯のため試験導入された地下鉄私服警備員として働く。内容は別にして乱歩賞作家とは思えないライトな読み口に驚いた。ミステリーチックなお仕事小説の範疇を脱しておらず、人間ドラマとしてもちょっと弱く感じた。その分気軽に読める小説作品ではあった。
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むらさき
50 初読み作家。第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作。約100年前、身体が永遠に老化しなくなる手術を受けた主人公の「わたし」。そのときに父親から助言された家族史…。今後の未来の話、生きていくことへの目的の話。かなり複雑な想いや感情が入り乱れる作品。ほぼ平仮名表記なので読みづらさは否めないが、読み手によっては人生観を揺るがすかもしれないほどの力のある作品だったように思う。切なくもあり、確かにSF作品でもあった。
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むらさき
70 メソッド演技の信奉者で劇作家の名倉に見出されて舞台女優となった遠野茉莉子。彼女はゲネプロの最中に命を落とす。茉莉子の死の真相についての物語。演劇に興味がないが、それでもグイグイ読むことができた。改めて作家・岩井圭也の力量をまじまじと感じさせられた作品。身を削って演じる女優の想いには胸を打つものがあった。理由、真相はどうあれ、まさに女優魂を感じさせてくれた。圧巻の一言。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
50 作家デビュー30周年記念作品。奇怪な死体をテーマにした4編の短編集。どれもロジック満載の本格ミステリ仕立て。そのため、各作品の後半は真相究明中心のストーリーになるが、どの作品も納得させられた。一作品目が最もスッと入っていけた。作品タイトルは趣味が悪い感じを受けなくもないが、著者30周年記念にふさわしい本格ものを堪能させてもらった。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 神奈川県警少年捜査課シリーズ第2弾。高尾と丸木のもとに届いた、高校生・賀茂の失踪。外国にルーツをもつサムたち若者グループと半グレ集団の間で起きつつある抗争。女性ボーカル・ミサキの契約問題…。ハラハラするシーンもあったが、読み終えてみればなんてことはない物語。オズヌのキャラ小説化しているのは前作同様。テンポ命の完全にエンタメに振り切った作品。楽しませてはもらった。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
50 明治21年、法廷で裁かれるのは16歳の尊属殺人犯。東京を追われた記者・筑波新十郎と負け続きの大阪の駆け出しの弁護人・迫丸孝平、東西二青年が敗北必至の闘いに挑む。明治時代の大阪を背景に本格ミステリと伝奇時代小説の融合に挑んだ力作。芦辺さんの作品なので年末のミステリーランキングを賑わすかと思い、手に取った。時代設定に最初から苦手意識があったが、明治の色が本当に濃い作品。著者の取材力には敬意を表する。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
50 怪談青柳屋敷シリーズ第2弾。怪談好きだった著者が蒐集した作品集。実話怪談62篇+αを収録。表題作「踏切の少女」をはじめとするバラエティ豊かなラインナップ。ショートショートなので、毎日少しづつ読み進めた。実話系の作品が多いので、改めてホラー、怪談が怖くて苦手だと思い知らされた。今後は怪異系には物語の世界の範疇で接していきたいと、強く心に決めた。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 初読み作家。第13回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞。第12回日本歴史時代作家協会賞作品賞受賞作。まいまいつぶろと呼ばれ蔑まれた第九代将軍・徳川家重と側近・大岡忠光の物語。二人の関係が素晴らしく、グッとくる描写が多々あった。物語のテンポがよく、とても読みやすい。読後には、寄り添うことの大切さを教えられた。推薦本に数々挙げられているのも納得。良書。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 代議士事務所で発生した立て籠もり事件。逮捕された犯人2人は完全黙秘を貫く…。巨大ダムをめぐる公共工事と政治、利権をテーマにした白熱のサスペンス作品。導入部からのめり込むことができ、読み応えもたっぶり。終盤に明らかになる真相には驚かされるとともに、多くのメッセージを感じた。『共犯の畔』のタイトルに著者の想いが伝わってきた。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
40 初読み作家。第31回松本清張賞受賞作。2部構成。グラフィティライター界の新鋭・ブラックロータスの正体、真意を追う第一部。グラフィティライター・TEELとHEDと名乗る青年の二人の物語を綴る第二部。ストリート・アートの物語で関心も興味もないので、なんとも言えない。単なる犯罪にしか思えてならないし…。賞受賞作である点と、米澤さんと森見さんが帯宣伝をしていたので手に取ったものの知らない世界を覗くことができた、としか感想が浮かばない。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
60 ミステリー界の鬼才と読んでも過言ではない白石さん。新刊タイトルを知った時から期待は高まるばかりだった短編集。本作もぶっ飛んだ発想の数々を堪能させてもらった。追い討ちをかけるかのような、短編集は中毒性すら感じた。意外なトラックやオチを産み出す作家さんは他にもいっぱいいるけど、これだけの発想力、想像力をもつミステリー作家は稀有。好みの問題はあるだろうが、今の時代を代表する作家さんの一人だと思う。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
50 初読み作家。「花束の夜」「お返し」「新しい恋愛」「あしたの待ち合わせ」「いくつも数える」の恋をテーマにした5つの物語。短編集。なんとも変わった視点でモヤモヤした感じが残りつつも、納得できてしまう不思議な読後感ばかり。どの物語もクセが強い。話題作『おいしいごはんが食べられますように』も読んでみたい。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
70 静岡県北の廃村で、見つかった誘拐されたまま行方不明になっていた少女の白骨遺体。静岡県警静岡中央署の日下警部補が捜査し…。愚直なまでの捜査が点と点を繋げ、真相が見えてくる典型的作品。臓器移植についても多くを学ばせてもらった。刑事の筋読み通りになりすぎな面はあるものの読み応えは抜群。警察小説ではあるものの、捜査小説と言っても過言ではない。よかった。
が「ナイス!」と言っています。
むらさき
50 砥石の闇取引根絶のため探索を命じられ隠密同心・長澤多門が赴いた先は小日向藩石場村。その他で目にした奇妙な風習の数々。多門は村の真相を暴いていく…。木版画の装画が目を引き、雰囲気が好みの表紙。作品全体に流れる不穏な空気感が次々とページを進める要因の一つだった。麻宮さんの作品はどこかに温かさを感じられるのがよい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/06/27(2706日経過)
記録初日
2017/01/02(2882日経過)
読んだ本
2630冊(1日平均0.91冊)
読んだページ
873462ページ(1日平均303ページ)
感想・レビュー
2630件(投稿率100.0%)
本棚
5棚
自己紹介

小説の好きな分野は、警察小説・ミステリー・法廷小説・時代小説(戦国時代)になります。

時間を見つけてはカフェや図書館で読書します。

好きな作家

    ・青山美智子
    ・浅倉秋成
    ・天野純希
    ・伊岡瞬
    ・池井戸潤
    ・伊坂幸太郎
    ・逸木裕
    ・今村翔吾
    ・木内一裕
    ・北方謙三
    ・今野敏
    ・佐々木功
    ・重松清
    ・司馬遼太郎
    ・染井為人
    ・大門剛明
    ・知念実希人
    ・富樫倫太朗
    ・東野圭吾
    ・藤岡陽子
    ・誉田哲也
    ・深木章子
    ・薬丸岳
    ・行成薫
    ・横山秀夫
    ・和田竜 (五十音順)

オススメの作品があれば、ご紹介ください。

なお、作品への感想・評価等が異なる場合でもナイスをすることがあります。
御了承ください。


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