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2024年10月の読書メーターまとめ

toridori
読んだ本
4
読んだページ
964ページ
感想・レビュー
3
ナイス
149ナイス

2024年10月に読んだ本
4

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

toridori
追悼読書。私にとっての初オースター。ヴィレッジヴァンガードが珍しくてしょうがなかった若かりし頃に購入、読んだつもりだったが主人公が自棄になって放浪する前半、というかむしろ冒頭の本を読みつくすシーンしか覚えていなかった。文庫カバーの闇の中の月が印象的だが、読んでいると、もはやそのメタファー必要?と疑問になるほど濃厚な、父と子の三世代にわたる確執。タイトルは作者らコロンビア大学出身者にとって思い出の店名で、今はなき時代の象徴かもしれない。死と再生を司る月は、地球から血肉を削ぎ落とした骨のようだ。
toridori
2024/10/06 17:43

これで一通り、本棚の中のオースターを読み切った気がする。次は晩年の作品を読んでみたいので、書店に行ったり書評をチェックしたり、ゆっくり考えよう。読めば読むほど、大好きな映画『スモーク』が深みを増す気がする。

toridori
2024/10/06 17:47

『ムーン・パレス』では墓地の話でちらりと、『偶然の音楽』では嘆きの壁を作る労働の場面で、ユダヤ人であることを描いていて、読み飛ばせないが安易に感想にもできない、錘のようなものを感じた。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

toridori

チェンソーマン 1 >> アニメで視聴していた。続きが作られるのか、劇場版になるのか、よくわからないので、とりあえず評判の良い第一部の11巻まで買ってみることにした。アニメで観ていた話のオチまでは読みたいなと。アニメよりサクサク進む。絵柄も思いがけずポップな感じだ。『ファイアパンチ』よりキャラが可愛いけれど、背景の描き込みは少なくなってる。今のところ、アニメよりグロくなく、いかにも漫画!って派手な絵が面白い。なによりポチタが可愛いんだが、あっという間に「いなくなる」から寂しいな。いるんだけど。絵として。

Bo-he-mian
2024/09/27 00:10

第二部は、途中で止まってます。まだ先まで行かないと作者が考えている事が分からない…そんな感じ。学園編になり、雰囲気がガラっと変わるので、ついて行けない人が多いのかも。コミックレンタルもドタドタと閉店してしまい、残る1店で借りるが、漫画喫茶か、自分で買うか…迷ってます。でも娘に第一部は古本で(爆)買ってやったから、続き買うかな〜?

toridori
2024/09/27 03:17

なるほど。テレビアニメは一部までかな?我が家は本をネットで半額で買えるクーポンがあってですね(笑)そういうので一気に買いましたんで、残りは買うとしてもずっと先ですねきっと。コミックだと1話終わるたびポチタのイラストが描いてあるのが可愛くていいっす。。ニャーコは普通の猫なのにポチタはかわいいなあ。あと破壊シーンが細かくて美しいですね。この方はこれを描きたいんだろうなあ。。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

toridori
むかーし買った古書。無名の著者だと思うけれど割と面白かったので置いてあった。現在『城』を読んでいるので、手引書として再読。買った時は、作家が自分と戦う話を期待したのですが、たぶん書名のカフカは片方は作家自身のこと、もう片方は単純に父親のことじゃないかな?と思われます。主に父と息子の確執について、それに照らして見える社会との対立など。またカフカ伝や日記からの引用を交えて、なんにせよごく軽く作家について説明しているので私にとって読みやすい一冊です。引用に使われている有名な評伝もいずれ読んでみたい。
玄趣亭
2024/10/27 07:58

toridori様。「独身者機械」は、デュシャンの『彼女の独身者によって裸にされた花嫁、さえも(通称:大ガラス)』という作品に出てくるワードですが、その作品からくるイメージにカルージュがカフカの『変身』に出てくる毒虫、『流刑地にて』の処刑機械等と結びつけたのが発端のようです。それから様々な作家の作品に「独身者機械」の主題があるのでは、ということでカルージュが語っています。以前サワリの部分を読みました。忘れかけていましたが、toridori様の指摘で思いだしたところです。知ったかぶりして失礼しました。

toridori
2024/10/27 09:47

玄趣亭様。いえいえ勉強になります。ありがとうございます〜。本書は古すぎて、作者のことは知らない、と翻訳者が書いているだけで何の情報もないのです(笑)マルセル・デュシャンは全くの未読、というか作品を拝見したことあるかなあ?という心許ない状態ですが、たしかに言葉の響きからカフカの書く奇怪な自殺機械(拷問用?)を思い出させますね。作中のKも毒虫もそれっぽい。カフカ論は次回はブランショが気になっております。また読んでみます。

が「ナイス!」と言っています。
toridori
図書館で本書を借りてチェックして、文庫で集めていた初期短編集のうち「TVピープル」をまだ持っていないことに気がついた。集めていたのは相当昔。十代の頃から何度誰に勧められても好きにはなれなかった村上春樹を、急に天才だわと盛り上がり買い漁った時期があって、謎めいたストーリーこそが天才の証拠だとばかり浮き足だって、その後ウンザリして本棚の奥に押し込んだ。当たり前のことですが村上春樹は万人向けの詩人じゃない、1人の太宰や1人の三島と同じ個人にすぎないのに、変に期待して、そうだと分かるや詐欺だと腹を立てたのでした。
toridori
2024/10/26 11:19

「眠り」と「TVピープル」を読んで、ついでにパラパラと既読の小説に目を通す。「中国行きのスロウ・ボート」は最近の作品で父親について書いた文章に中国について言及されてた気がして、騎士団長やらなんやらも思い出して読むと、以前とは違う重さと趣きを感じた。感想は「まったくもってその通りですね」としか言いようがなく。

toridori
2024/10/26 11:24

「眠り」はとことん救われない女性論だと読めなくもなく。「TVピープル」は思いがけずストレートな、カフカかと思うくらいストレートな文明批判に感じられ。ここにも電話が出てきたのかと改めて驚く。繋がらない電話。これは村上春樹作品の投げかける絶対的な日本文化の落とし穴なんだろうきっと。で、これが繋がるようだと、この作家は作家になんかならなかったんじゃないかなあ。いまだによくわからないけれども。。

が「ナイス!」と言っています。
toridori
追悼読書。私にとっての初オースター。ヴィレッジヴァンガードが珍しくてしょうがなかった若かりし頃に購入、読んだつもりだったが主人公が自棄になって放浪する前半、というかむしろ冒頭の本を読みつくすシーンしか覚えていなかった。文庫カバーの闇の中の月が印象的だが、読んでいると、もはやそのメタファー必要?と疑問になるほど濃厚な、父と子の三世代にわたる確執。タイトルは作者らコロンビア大学出身者にとって思い出の店名で、今はなき時代の象徴かもしれない。死と再生を司る月は、地球から血肉を削ぎ落とした骨のようだ。
toridori
2024/10/06 17:43

これで一通り、本棚の中のオースターを読み切った気がする。次は晩年の作品を読んでみたいので、書店に行ったり書評をチェックしたり、ゆっくり考えよう。読めば読むほど、大好きな映画『スモーク』が深みを増す気がする。

toridori
2024/10/06 17:47

『ムーン・パレス』では墓地の話でちらりと、『偶然の音楽』では嘆きの壁を作る労働の場面で、ユダヤ人であることを描いていて、読み飛ばせないが安易に感想にもできない、錘のようなものを感じた。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/01/20(2866日経過)
記録初日
2017/01/20(2866日経過)
読んだ本
1831冊(1日平均0.64冊)
読んだページ
440018ページ(1日平均153ページ)
感想・レビュー
842件(投稿率46.0%)
本棚
18棚
自己紹介

toridori(とり鳥)
別名ムセッソウ
学名カツジノチュウドク

雑食性だが流行作品には食いつきが悪い。関西地方に棲息。最近あまり見当たらないのは重量級の作品が多く、未消化であるせい。太りすぎた鳥は飛べない。

持病の血液検査で一喜一憂。今は一憂期。本読んで音楽聴こう。そして猫を撫でるのだ。
〜〜〜   〜〜〜   〜〜〜

★ここ数年のお気に入り作家
梶井基次郎。泉鏡花。内田百閒。A&Bストルガツキー。スティーブン・ミルハウザー。ピーター・ディキンスン。ダグラス・アダムス。山尾悠子。多和田葉子。小池昌代。金井美恵子。シギズムンド・クルジジャノフスキイ。ミロラド・パヴィチ。イスマイル・カダレ。ステファン・グラビンスキ。ディーノ・ブッツァーティ。ミルチャ・エリアーデ。ジェフリー・フォード。リチャード・パワーズ。アーシュラ・ル=グウィン。トルーマン・カポーティ。マルセル・プルースト。
その他、ドストエフスキー、ボルヘス、ホーソーン、ワイルド、メルヴィル、カフカ、川端康成、夏目漱石、稲垣足穂、安部公房、ディック、バラードなど積読中。現在カポーティに再度耽溺中。

★ここ数年のお気に入り漫画家
池辺葵。岩岡ヒサエ。岩本ナオ。小玉ユキ。獣木野生。三宅乱丈。オノナツメ。市川春子。佐々木倫子。久正人。あべ美幸。梶本レイカ。衿沢世衣子。魚喃キリコ。高松美咲。

★ここ数十年のお気に入り画家、哲学者、思想家、その他作家
ルネ・マグリット。アルフレート・クービン。オディロン・ルドン。ヒエロニムス・ボス。フレデリック・レイトン。ヘンリー・ダーガー。高島野十郎。ヒグチユウコ。山本タカト。ヤン・シュヴァンクマイエル。アントニオ・ガウディ。ショーン・タン。スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ。Mブーバー。内田樹。國分功一郎。平田オリザ。スピノザ。オルテガ。信田さよ子。吉川浩満。山本貴光。フェルナンド・ペソア。

(2024.7.1.更新)

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