『ムーン・パレス』では墓地の話でちらりと、『偶然の音楽』では嘆きの壁を作る労働の場面で、ユダヤ人であることを描いていて、読み飛ばせないが安易に感想にもできない、錘のようなものを感じた。
チェンソーマン 1 >> アニメで視聴していた。続きが作られるのか、劇場版になるのか、よくわからないので、とりあえず評判の良い第一部の11巻まで買ってみることにした。アニメで観ていた話のオチまでは読みたいなと。アニメよりサクサク進む。絵柄も思いがけずポップな感じだ。『ファイアパンチ』よりキャラが可愛いけれど、背景の描き込みは少なくなってる。今のところ、アニメよりグロくなく、いかにも漫画!って派手な絵が面白い。なによりポチタが可愛いんだが、あっという間に「いなくなる」から寂しいな。いるんだけど。絵として。
第二部は、途中で止まってます。まだ先まで行かないと作者が考えている事が分からない…そんな感じ。学園編になり、雰囲気がガラっと変わるので、ついて行けない人が多いのかも。コミックレンタルもドタドタと閉店してしまい、残る1店で借りるが、漫画喫茶か、自分で買うか…迷ってます。でも娘に第一部は古本で(爆)買ってやったから、続き買うかな〜?
なるほど。テレビアニメは一部までかな?我が家は本をネットで半額で買えるクーポンがあってですね(笑)そういうので一気に買いましたんで、残りは買うとしてもずっと先ですねきっと。コミックだと1話終わるたびポチタのイラストが描いてあるのが可愛くていいっす。。ニャーコは普通の猫なのにポチタはかわいいなあ。あと破壊シーンが細かくて美しいですね。この方はこれを描きたいんだろうなあ。。
toridori様。「独身者機械」は、デュシャンの『彼女の独身者によって裸にされた花嫁、さえも(通称:大ガラス)』という作品に出てくるワードですが、その作品からくるイメージにカルージュがカフカの『変身』に出てくる毒虫、『流刑地にて』の処刑機械等と結びつけたのが発端のようです。それから様々な作家の作品に「独身者機械」の主題があるのでは、ということでカルージュが語っています。以前サワリの部分を読みました。忘れかけていましたが、toridori様の指摘で思いだしたところです。知ったかぶりして失礼しました。
玄趣亭様。いえいえ勉強になります。ありがとうございます〜。本書は古すぎて、作者のことは知らない、と翻訳者が書いているだけで何の情報もないのです(笑)マルセル・デュシャンは全くの未読、というか作品を拝見したことあるかなあ?という心許ない状態ですが、たしかに言葉の響きからカフカの書く奇怪な自殺機械(拷問用?)を思い出させますね。作中のKも毒虫もそれっぽい。カフカ論は次回はブランショが気になっております。また読んでみます。
「眠り」と「TVピープル」を読んで、ついでにパラパラと既読の小説に目を通す。「中国行きのスロウ・ボート」は最近の作品で父親について書いた文章に中国について言及されてた気がして、騎士団長やらなんやらも思い出して読むと、以前とは違う重さと趣きを感じた。感想は「まったくもってその通りですね」としか言いようがなく。
「眠り」はとことん救われない女性論だと読めなくもなく。「TVピープル」は思いがけずストレートな、カフカかと思うくらいストレートな文明批判に感じられ。ここにも電話が出てきたのかと改めて驚く。繋がらない電話。これは村上春樹作品の投げかける絶対的な日本文化の落とし穴なんだろうきっと。で、これが繋がるようだと、この作家は作家になんかならなかったんじゃないかなあ。いまだによくわからないけれども。。
これで一通り、本棚の中のオースターを読み切った気がする。次は晩年の作品を読んでみたいので、書店に行ったり書評をチェックしたり、ゆっくり考えよう。読めば読むほど、大好きな映画『スモーク』が深みを増す気がする。
『ムーン・パレス』では墓地の話でちらりと、『偶然の音楽』では嘆きの壁を作る労働の場面で、ユダヤ人であることを描いていて、読み飛ばせないが安易に感想にもできない、錘のようなものを感じた。
toridori(とり鳥)
別名ムセッソウ
学名カツジノチュウドク
雑食性だが流行作品には食いつきが悪い。関西地方に棲息。最近あまり見当たらないのは重量級の作品が多く、未消化であるせい。太りすぎた鳥は飛べない。
持病の血液検査で一喜一憂。今は一憂期。本読んで音楽聴こう。そして猫を撫でるのだ。
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★ここ数年のお気に入り作家
梶井基次郎。泉鏡花。内田百閒。A&Bストルガツキー。スティーブン・ミルハウザー。ピーター・ディキンスン。ダグラス・アダムス。山尾悠子。多和田葉子。小池昌代。金井美恵子。シギズムンド・クルジジャノフスキイ。ミロラド・パヴィチ。イスマイル・カダレ。ステファン・グラビンスキ。ディーノ・ブッツァーティ。ミルチャ・エリアーデ。ジェフリー・フォード。リチャード・パワーズ。アーシュラ・ル=グウィン。トルーマン・カポーティ。マルセル・プルースト。
その他、ドストエフスキー、ボルヘス、ホーソーン、ワイルド、メルヴィル、カフカ、川端康成、夏目漱石、稲垣足穂、安部公房、ディック、バラードなど積読中。現在カポーティに再度耽溺中。
★ここ数年のお気に入り漫画家
池辺葵。岩岡ヒサエ。岩本ナオ。小玉ユキ。獣木野生。三宅乱丈。オノナツメ。市川春子。佐々木倫子。久正人。あべ美幸。梶本レイカ。衿沢世衣子。魚喃キリコ。高松美咲。
★ここ数十年のお気に入り画家、哲学者、思想家、その他作家
ルネ・マグリット。アルフレート・クービン。オディロン・ルドン。ヒエロニムス・ボス。フレデリック・レイトン。ヘンリー・ダーガー。高島野十郎。ヒグチユウコ。山本タカト。ヤン・シュヴァンクマイエル。アントニオ・ガウディ。ショーン・タン。スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ。Mブーバー。内田樹。國分功一郎。平田オリザ。スピノザ。オルテガ。信田さよ子。吉川浩満。山本貴光。フェルナンド・ペソア。
(2024.7.1.更新)
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これで一通り、本棚の中のオースターを読み切った気がする。次は晩年の作品を読んでみたいので、書店に行ったり書評をチェックしたり、ゆっくり考えよう。読めば読むほど、大好きな映画『スモーク』が深みを増す気がする。