読書メーター KADOKAWA Group

2021年11月の読書メーターまとめ

夢追人009
読んだ本
20
読んだページ
5622ページ
感想・レビュー
20
ナイス
45031ナイス

2021年11月に読んだ本
20

2021年11月のお気に入り登録
294

  • かよ☆
  • 寝猫
  • MF
  • うえだ。
  • Dげん
  • 猿田康二
  • ワレモコウ
  • caramel
  • ふう
  • kazukitti
  • うり坊
  • shincha
  • ゆい
  • カズザク
  • ひゃんひゃん
  • 桂 渓位
  • ランプ
  • あさえ
  • くまきち
  • おこげ
  • Nami
  • ゆるり
  • とおる
  • みき
  • ひめここ
  • tetsugy
  • maqiso
  • きゅ
  • なほこ
  • Yuri
  • ローズナチュレ
  • saga
  • Kenta
  • Tom
  • そら@真面目にダイエット中
  • ラウル
  • keigo
  • c1006
  • ろんちゃん
  • 紫鈴
  • adu
  • akama
  • ぐっちー
  • baboocon
  • マスユタ
  • メガネ売り
  • ちゃーびん
  • チューリップ
  • elfintown
  • stld
  • はるはる
  • あさひーぬ
  • ほげっひ
  • mayama@読書生活自由型
  • うぇい
  • カサンドラ
  • たまこ
  • しょうたろう
  • rina85
  • ariel
  • pyon
  • ぽぎお
  • TAKUMI。
  • やも
  • つー
  • わんだら
  • てとら
  • きなこ
  • タクドラくん
  • ハチ15
  • Moritake
  • 際皮
  • 笑う門には福来る
  • たかぼう
  • 吉田こあ
  • 宮
  • えいなえいな
  • wase
  • kuroko
  • ふじさん
  • 季花
  • しんい
  • Yasutaka Masuda
  • うさぎ
  • ぽち
  • TITO
  • うーさん
  • とれいん
  • ぴょん
  • ひかみ
  • mako
  • あゆこ☆
  • みずもうタオル
  • kazuki
  • おばけ
  • けいねこ
  • しん
  • カッパ
  • きの
  • Foufou
  • なま
  • isso
  • MEG
  • もりちゃん
  • エイキチ
  • みぬむし
  • かすみ草
  • sofia
  • yuchan*
  • punto
  • Makyo
  • relaxopenenjoy
  • くま
  • C12H18N2O2
  • えも
  • あきら
  • 黒猫トム
  • まーにゃ
  • GA
  • シーグ
  • CloveR
  • 酩酊斉案山子
  • goMi
  • あまぐり
  • 時計 草子
  • 冷やしたぬき蕎麦はじめました。
  • ツル
  • ジャッカル
  • とろろ
  • xokoko
  • yama1000
  • 色素薄い系
  • sakamochi5d
  • C-biscuit
  • mami.s
  • 琴子
  • りあ
  • まるこ
  • kyomu_bot
  • おっしー
  • Kuuri
  • なり
  • yumiDON
  • Melon Matsuda
  • まい
  • yuki_wari_sou
  • さち@毎日に感謝♪
  • ミサキサン
  • ハッピー
  • クールグレー
  • ももんが
  • Tonveri_eva
  • ただぞぅ
  • 元 無職ニスト 小籠包
  • 610
  • なっち
  • こにお
  • ちょん
  • sakura
  • コウメ
  • 消しゴム
  • doapon
  • まさ
  • よひとかっぽ
  • いちは(精神科医)
  • ののこいちご
  • 優希@低浮上にするかも
  • クリオネ
  • まな
  • まいこ
  • d
  • Suguru
  • カエ
  • Rie  Komi
  • 鷹ぼん
  • はるはる
  • モンブラン🦕
  • YellowDarjeeling
  • みずき
  • 茜
  • まある
  • 桐一葉
  • ぽぷりん
  • ひなこ
  • 砥鹿遙
  • かまねこ
  • 菅原孝標女@ナイスありがとうございます
  • pilipo
  • May
  • em。
  • くろねこ
  • ちゃーとら
  • yuu*
  • 透子
  • meamea
  • イリス
  • なおぞう
  • いっちゃん
  • りーな
  • S
  • aoura
  • ゆきね
  • ま~くん
  • しょうゆ
  • そうぺい
  • クーニー
  • Mirco
  • 岩巳岳雄(Takeo Iwami/leas201903)
  • かっこう
  • ふつ村
  • 円盤人
  • ゆう
  • shinchan
  • kaneKlenz
  • まき
  • Hitoshi
  • 饅頭
  • さち
  • マチコ
  • yataiblue
  • 冬野
  • COMALI
  • inarix
  • あさぢふ
  • ripple
  • sucre
  • 読特
  • ヴァン
  • ユリ
  • ななよ
  • salah
  • ぶた。
  • サイキ
  • しろくま
  • Kosuke  Inokuchi
  • きびゅ
  • 小鳥遊理那
  • 陽ちゃん
  • シキモリ
  • 慎也
  • さ
  • みみ
  • 架夜
  • ぱんなこった
  • ララママ
  • パラオ・スパニッシュフライ
  • confusion_regret_temptation
  • スミレ
  • あずき
  • pilotfish
  • JonesDaI
  • 綾
  • 夏椎
  • dynamonda
  • 前世ロバ
  • nrock
  • Richard Thornburg
  • ほたてん
  • らくだ
  • 山のジョニー
  • mayu
  • 久遠
  • リスミ
  • マルレラ
  • はっか
  • 彼方
  • ちこ
  • kobash
  • ハイちん
  • ユーヒ
  • SOHSA
  • bakumugi
  • くらはし 🎨と🐨⚾🐲
  • H
  • アヤ
  • すべから
  • たか
  • ミア
  • Patrinia
  • canolalionleaf2
  • munchama
  • 純
  • 悠
  • アンノウン
  • 白やぎさん
  • iwtn_
  • 読書遍歴備忘録
  • まー
  • とろろ
  • にじこ
  • あくせるがつきー
  • elf51@禅-NEKOMETAL
  • グーグー
  • あいわ

2021年11月のお気に入られ登録
58

  • Dげん
  • 寝猫
  • tetsugy
  • ぐっちー
  • ちゃーびん
  • わんだら
  • なっきぅ
  • マスユタ
  • ぽぎお
  • 際皮
  • ふじさん
  • ぽち
  • TITO
  • isso
  • yuchan*
  • kazuki
  • エイキチ
  • confusion_regret_temptation
  • relaxopenenjoy
  • 酩酊斉案山子
  • とろろ
  • C-biscuit
  • xokoko
  • なり
  • Melon Matsuda
  • yuki_wari_sou
  • ミサキサン
  • Tonveri_eva
  • 610
  • ただぞぅ
  • ばたこ
  • 消しゴム
  • ちょん
  • pilotfish
  • 鈴
  • 優希@低浮上にするかも
  • ののこいちご
  • マーロウ
  • 菅原孝標女@ナイスありがとうございます
  • そうぺい
  • ま~くん
  • Mirco
  • シキモリ
  • shinchan
  • 饅頭
  • ヴァン
  • ななよ
  • かおりん
  • wassermusik
  • 読特
  • るい
  • モモ
  • ユタキータ
  • たれぱんだ
  • ミア
  • すべから
  • しゃーしゃー
  • 読書遍歴備忘録

2021年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

夢追人009
本書は11月になると読メの多くの方々がレビューを上げられるのを見てきましたので、いつかは必ず読まねばなと思い続けていましたので、今回今月中に読めてヤレヤレと肩の荷が下りてホッとしました。私が読んで一番びっくりしたのは表題作の短編「秋の牢獄」が暗く悲しく切ない物語だと思っていたのに実際は真逆のPOPでご陽気なムードのライトな幻想物語だった事ですね。これは状況的に見れば、11月7日に永遠に閉じ込められて明日へ進めない絶望的な話ですが、かといって幾ら嘆いてもどうしようもないので心情的に開き直るしかない訳ですね。
夢追人009
2021/11/23 18:38

でも本書収録の3編全てが明るいトーンではなく次第に陰影が濃い暗い話になっていくのですが、それでも各話の最後には絶望ではなく次の段階へと進む希望の感情に満たされるのですね、この事から著者が唯単に暗い話が好きなだけの方ではなく根は明るい性格の方なのだと確信しましたね。『秋の牢獄』十一月七日水曜日に東京の大学2年生の女子・藍が一日を終えて目が覚めると学食で昨日会った友人が同じ話を繰り返すのを聞いて自分がタイムスリップしたのかと疑う。同じ境遇の仲間達はリプレイヤーと呼ばれるのですが、彼らが選ばれた理由は謎ですね。

夢追人009
2021/11/23 18:38

やや不謹慎ですが笑ったのは彼らは死んでも翌朝には生き返ると解っているのでわざと危険な行為をしてスリルを味わう挿話ですね。また北風伯爵という謎の存在が彼らを元の世界へ帰すルールがありまして、もしかすると帰った後は異世界の記憶を失うのかも知れませんね。もしこの世界にずーっといられたら不死者になれるのですが、きっと無理な運命でしょうね。『神家没落』は移動する家の中に留め置かれる男の話で『幻は夜に成長する』は幻術で実際にはない幻の映像を見させる能力を持つ女の話ですが、やはり『秋の牢獄』がダントツの最高傑作ですね。

が「ナイス!」と言っています。

2021年11月にナイスが最も多かったつぶやき

夢追人009

読み友のみなさん10月もたくさんのナイスをくださいまして本当にありがとうございました!10月はレビュアー大賞のプレッシャーで後半はやや良くなかったですが、でも頑張れた方だと思います。残り2冊を読み終えたら好きな本を自由に読んで11月は沢山レビューを書きますね!2021年10月の読書メーター 読んだ本の数:24冊 読んだページ数:7132ページ ナイス数:48126ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/868158/summary/monthly

かすみん
2021/11/01 18:49

今月もよろしくお願いします🌾

夢追人009
2021/11/01 18:51

かすみんさん、毎日ありがとうございますね。今月もよろしくお願いしますね~!

が「ナイス!」と言っています。

2021年11月の感想・レビュー一覧
20

夢追人009
読み友さんのお奨めで読みました今月2冊目の本で、有栖川有栖さんの非ミステリー作品集の創作怪談全9編は古風な古の風情が感じられる文学小説の趣が新鮮でとても面白く読めましたよ。どうもありがとうございました。大阪にある天王寺七坂を舞台にした現代怪談7編と過去の時代の出来事を題材にした2編で構成された一冊で、著者は論理を積み重ねたミステリーから離れて自由に大人の人生の物語を紡ぎ伸び伸びと書かれている様にお見受けしましたね。本書に出てくる幽霊達は怖さは程々で、殆どが「優しい幽霊」ですので心穏やかに読了できましたね。
夢追人009
2021/11/30 12:12

『清水坂』十歳の頃に遊んだ仲間四人の中の知能の発育が幾らか遅れた女の子ヒナちゃんの悲しい話。『愛染坂』新進作家の男とプロを目指す作家志望の女が出逢った果てに訪れる悲劇的な結末。『源聖寺坂』今は東京で暮らす女性が幼い頃は怖かった源聖寺坂の絵に描かれた幼いオカッパ頭の少年を手掛かりに心霊探偵が隠された犯罪を暴くミステリータッチの話。『口縄坂』女子高生が真っ白い雄猫に見初められ翻弄される幻想的な話。『真言坂』翻訳家の女性が年上の兄と慕う男性に訪れた悲劇と死後の二人の邂逅と、思い出と決別し新たな愛へと踏み出す話。

夢追人009
2021/11/30 12:12

『天神坂』心霊探偵が幽霊女性を割烹料亭に招いて美食料理の御馳走で癒して成仏させる粋な話。『逢坂』霊が視える役者の男性が交通事故死した仲間の女性の幽霊と芝居の最中に再会するドラマチックな話。『枯野』松尾芭蕉が大坂の地に滞在中に病に倒れ、死へと旅立つ最期の瞬間に広大な野を行く影の後を追いかける心に厳粛な余韻を残す物語。『夕陽庵』鎌倉時代に熊野詣にでかけた男が四天王寺近辺にある夕陽庵(せきようあん)に立ち寄って亡き妻の幽霊と邂逅する物語。最後の2編は少し難しいですが、古の風情を味わうにはもってこいの一冊ですよ。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
怪談和尚・三木大雲さんの漫画化作品全11話で、マンガ化すると半端ないど迫力で最高に面白かったですね。処で、和尚さんの顔は実際とは随分とギャップがありますが、それが逆にイイのですね。こんなに冷汗を流していないですし四角いフレームの眼鏡ではないしあまりにも顔が長過ぎますね。この絵を見て有名な上方落語の「手水回し」を思い出しました。町から来た客に朝から「手水を回してくれ」と言われた田舎の宿の人が「ちょうず」の意味が解らず勘違いして長頭と判断し村で一番頭の長い人を連れてきて頭を回してもらい目を回すという話ですよ。
夢追人009
2021/11/26 23:18

『オレオレ詐欺』和尚に相談に来た母と息子の話で、彼はオレオレ詐欺の罪で逮捕され最近やっと出所したと語り、田舎に行って電話帳を基に電話をかけまくると大半は詐欺と見破られたが一件だけ年配の主婦らしい女が話を真に受けて300万円の大金を口座に振り込んでくれた。彼は大喜びし一人自宅でビールで祝杯を上げていたが、TVのニュースで女が刃物を持って民家に押し入り住人を刺し殺して300万円を奪ったが、女は自宅に帰って刃物で首を切り自殺したと知る。男は昼の詐欺の場所と同じだと気づき、女である事と金額が符合する事に怖くなる。

夢追人009
2021/11/26 23:18

酒を飲んで布団の中で震えていると夜中にどんどんとアパートのドアが叩かれ勢いよく開くと警察官が来たと思って両手を差し出す。アレッ、意外にも冷たいなと思って顔を上げると、首が半分まで切れて頭が落ちそうに傾いている血まみれの女が立っていて「ゆるさないからな・・・」と言ったという。亡くなられた女性の供養はしましたが、現在、彼は入院しており、今も女性の亡霊におびえているという事です。この女の幽霊のディフォルメが絶品の凄まじいど迫力で実物よりも恐ろしく描けているのではないでしょうかね。でも心温まる人情話もありますよ。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
女流推理作家・今邑彩さんの素晴らしく見事なデビュー作ですね。著者が若くしてお亡くなりになったのが誠に惜しまれますね。本作にはシリーズ物の名探偵は登場しませんが、作風にクリスティーの影響を強く感じましたね。それから本書のトリックは、あの不可能犯罪の巨匠カーの有名な作品の応用技みたいな雰囲気を感じましたね。横溝正史さん程に古めかしくはないですが、周到に計算され組み立てられた古き良き時代の本格推理の秀作と断言しますね。本書は久々に本格推理を読んで興奮した大満足の一冊でしたので、ぜひ多くの方に読んで欲しいですね。
夢追人009
2021/11/25 23:01

冒頭で男と女が密会し「あの男が死んだら俺たちは一緒になれるさ」と男が言い女が「そんな度胸はない癖に」と挑発する。場面が変わり本書のヒロイン、翻訳家の亮子が婚約者の匠と一緒に彼の実家を訪れる。彼は養子で祖母から従妹と結婚しなければ養子縁組を解消すると言われて正式に構いませんと返事をしに来たのだ。彼の実家は形状から卍屋敷と呼ばれ、老婆と双子の娘二人とそれぞれの家族が暮らしていた。美しいが性格が悪く独身から抜け出せそうにない義姉の悪口雑言にうんざりしていると着いた夜早々に2家族の男女がそれぞれの部屋で殺される。

夢追人009
2021/11/25 23:02

本書には現場の見取り図が多数付いておりまして本格ミステリを愛する人には堪らない魅力でしょうね。唯、本書に一つだけ瑕があるとすれば一応の事件解決が示された後にまだ60頁超を余しており常識的に見てまだ何かありそうだと予測できてしまう点ですね。手掛かりの一つは夜歩くイタチの剥製という人を食ったような小道具ですが、これも本格推理にはお馴染みの遊び心を感じさせますよね。そうですね、これ以上書かない方がいいと思いますが、ミステリというのは物事を額面通りに信じては駄目で全てを疑う必要があるなといつもつくづく思いますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
藤子・F・不二雄さんのSFホラー漫画傑作集は本当に素晴らしい一冊ですので超お奨めですよ。やはり善人が悪い事を書くと意外性からの落差で一際ショックを受けるのでしょうね。まあアイディアとしては古典SFの世界で目新しくはないですが、とにかく残酷で子供には読ませたくないと思いますし、大人にも衝撃的でガツーンとやられるでしょうね。『ノスタル爺』浦島大吉が戦争が終わって横井さんや小野田さんの様に山中に隠れているのを発見され30年ぶりに故郷へ墓参りに帰ってくると村はダムの底に沈んでいた。妻も気ぶり爺さんも死んだという。
夢追人009
2021/11/25 00:37

『間引き』コインロッカーの管理人の男が最近急に冷たくなった妻に弁当をもらって職場に着くと新聞社の男が、コインロッカーに赤ん坊を捨てる犯罪について取材に来る。すると目の前でナイフによる殺人が起きる。新聞社の男は人口爆発により日本では配給制が復活し人口が45億人に近づく中で、陰で人間を動かす存在があるのではないかと主張する。昼になり弁当包みを開けるとカップ麺だった。食事中に保険のおばさんが来て新発売の「カロリー保険」をPRする。死後に遺族に金でなく食券が支払われるとの事だが男は断る。午後から記者が戻って来る。

夢追人009
2021/11/25 00:38

怪しい男子学生が風呂敷包みをコインロッカーに入れようとしたので記者が捕まえて中身を改めると赤ん坊の人形で怒る男だったが、すぐに女学生を管理人が補導して来る。最近は男が先に囮で注意を引き付けている間に女が赤ん坊を捨てる手口が流行しているという。記者は最近あらゆる愛情が消滅しつつあり大いなる宇宙意志が介入して憎しみ合い殺し合う効率の良い「間引き」が増えるだろうと予言し帰る。妻が十一時を過ぎて夜食に握り飯を届ける。管理人は泣いて喜ぶが食べると倒れ妻が言う。ごめんね、青酸カリを入れたの、カロリー保険に入ったのよ。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
本書は11月になると読メの多くの方々がレビューを上げられるのを見てきましたので、いつかは必ず読まねばなと思い続けていましたので、今回今月中に読めてヤレヤレと肩の荷が下りてホッとしました。私が読んで一番びっくりしたのは表題作の短編「秋の牢獄」が暗く悲しく切ない物語だと思っていたのに実際は真逆のPOPでご陽気なムードのライトな幻想物語だった事ですね。これは状況的に見れば、11月7日に永遠に閉じ込められて明日へ進めない絶望的な話ですが、かといって幾ら嘆いてもどうしようもないので心情的に開き直るしかない訳ですね。
夢追人009
2021/11/23 18:38

でも本書収録の3編全てが明るいトーンではなく次第に陰影が濃い暗い話になっていくのですが、それでも各話の最後には絶望ではなく次の段階へと進む希望の感情に満たされるのですね、この事から著者が唯単に暗い話が好きなだけの方ではなく根は明るい性格の方なのだと確信しましたね。『秋の牢獄』十一月七日水曜日に東京の大学2年生の女子・藍が一日を終えて目が覚めると学食で昨日会った友人が同じ話を繰り返すのを聞いて自分がタイムスリップしたのかと疑う。同じ境遇の仲間達はリプレイヤーと呼ばれるのですが、彼らが選ばれた理由は謎ですね。

夢追人009
2021/11/23 18:38

やや不謹慎ですが笑ったのは彼らは死んでも翌朝には生き返ると解っているのでわざと危険な行為をしてスリルを味わう挿話ですね。また北風伯爵という謎の存在が彼らを元の世界へ帰すルールがありまして、もしかすると帰った後は異世界の記憶を失うのかも知れませんね。もしこの世界にずーっといられたら不死者になれるのですが、きっと無理な運命でしょうね。『神家没落』は移動する家の中に留め置かれる男の話で『幻は夜に成長する』は幻術で実際にはない幻の映像を見させる能力を持つ女の話ですが、やはり『秋の牢獄』がダントツの最高傑作ですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
眉村卓さんの初のSFジュブナイル小説の名作です。検索しますと本作は1975年にNHKでテレビドラマが放映され、2014年にもテレビ東京でドラマ化されていたのですね。私はどちらも見ていなくて今回が初読でしたが例えるなら「ウルトラQ」のエピソードに似たムードの古き良き時代の古典SF物語ですね。細かい事ですが原作小説の舞台は大阪の中学なのにドラマでは東京に変更されていまして関西人の私としては少し悔しいですね。それはともかく本書は核戦争という重いテーマでユーモアは皆無ですが真っ直ぐな生真面目さを強く感じましたね。
夢追人009
2021/11/22 17:10

中学2年生の岩田広一が暮らすマンモス団地のエレベーター内で彼は異様な少年と出会う。彼が持つポケットライトを向けるとドアの塗料が溶けたのだ。翌日、広一が通う中学校の2年3組に昨日の少年、山沢典夫が転校生として現れる。彼はクラスのみんなが驚く美少年で、ノートも開かずに先生の質問にスラスラ答え、生まれて初めてやるという卓球で熟練者の香川みどりを目にも止まらぬ動きで完敗に追い込む。最初の挨拶の時に「この世界で、否この大阪で」と言い直し運動会のバトンリレーでは空を飛ぶ飛行機の轟音に驚いて競技中にストップし逃げ出す。

夢追人009
2021/11/22 17:11

ここまで書いてきてネタを割らずに説明するのは非常に困難ですので一部説明しますと、彼らは核戦争が現実に起きた世界から異なる次元へと逃げて来たので、単に飛行機が飛ぶだけの音に対しても極端な恐怖を感じる訳ですね。本書では実際に我々の住む世界で核戦争が起きる訳ではないですが、もし起きたらという恐怖を想像でもって強烈に意識させて今の平和な時代の幸福に気づかせてくれると同時に例え異なる世界であろうと人間同士が分け隔てなく助け合う人間愛が描かれています。本書は時代を超えて老若男女に永遠に読まれるべき名作だと思いますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
三木大雲さんの京都怪奇譚シリーズの3冊目ですね。本当は最初から読むべきですが諸事情によりこうなりました。本シリーズが少し割高に感じる理由は紙質の薄さと文春文庫さんの実話怪談本が稀少だからでしょうね。初読みでしたが立派な教えも書かれ人生勉強にもなり良かったですね。今回は古い定番ネタでなく現代に通じる最先端の怪談を紹介しますね。『AI音声認識』怪談和尚さんが知り合いのコンピューター関連会社の社長宅に招かれた時に家の前でインターフォンが見つからなくて探していると、機械的な音声で「どちら様でしょうか」と聞かれる。
夢追人009
2021/11/21 22:40

そこから声で室内まで案内され、コーヒーを勧められる。AI機能が組み込まれた家で、人間と声で会話し人感センサーにより今この家に何人の人がいる?と聞くと応接間に二人ですと答えるのだ。社長が和尚にある実験をお願いしたいと言い、暫くすると「いらっしゃいませ」と音声システムが作動し玄関の扉が開閉する動作が何度も繰り返される。社長は家に向かって「この家には何人の人がいる?」と聞くと「二十二人おられます」と答える。社長が和尚にお経を挙げてくださいと頼み、和尚が応じて読経した後に再び人数を聞くと家は二人ですと答えたのだ。

夢追人009
2021/11/21 22:40

『既視感』SNSで昨日は食事を御馳走になりありがとうございましたと和尚にメッセージが届く。昨日は終日寺にいたので悪戯と思い放置していると数日後、中年男性が手土産を持って訪ねてくる。彼の話では喫茶店で住職と食事をしながら日本や世界の未来に何が起こるかという予言めいた話をしたと言うのだ。和尚は数日後に件の喫茶店に行ってみると初めてなのに場所が解り既視感デジャブを感じる。すると先日の男が現れて初対面の様に話しかけてきた。フランスには未視感ジャメブという以前に経験した事を未だしていないと感じる言葉もあるそうです。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
古賀新一さんの長編ホラー漫画「血まみれの竹人形」ですが、やはり小説でも漫画でもホラー長編は難しいですねえ。やはり「エコエコアザラク」の1話完結型でヴァラエティーに富んだ怪奇短編作品集が著者の最高傑作だと思いますね。ストーリーをひとつのテーマの話で引っ張って読み手の興味を持続させるのは困難なものだよなと改めて思いましたね。処でストーリーもそうですが、著者の怖い絵の画力は相当なもので美と醜のギャップが無茶苦茶大きいからこそ余計に恐ろしいのでしょうね。本書のヒロインは午刻舞子ですが容貌は黒井ミサと瓜二つですよ。
夢追人009
2021/11/20 22:42

長編ですので冒頭のエピソードを紹介し続きは端折りますね。週刊誌の編集部で、懐かしい大スターの今を追う企画で数年前から失踪中の美人女優・美川路子を探す企画が立ち上がる。編集室に来た午刻舞子が霊視の証拠を証拠を見せてあげると言い「波の山、火の山、聖なる力をこの刃にあたえたまえ」と唱えると閃光がきらめき老婆の姿が現れ暫くすると消える。あれが美川路子なのか、何処かで見覚えのある顔だがと思い、アッと気づくとそれは会社のビル掃除のおばさんだった。舞子が調査の仕事を引き受けたその夜、寝室に壁から赤ん坊の化け物が現れる。

夢追人009
2021/11/20 22:42

舞子は路子の生家がある山奥の村へ行くと多くの村人達から余所者の女と忌み嫌われ逃げられる。この地方に伝わる不気味な手毬唄を引用しますね。♪うちの姐さんなぜママ食わんやら、腹に九月あの子が出来た、あれがもしも男の子なら、寺へ上がらしょ学問さしょに、これがもしも女児ならこもに包んで小縄でしめて前の小川にそろりと投げる、上から鳥がつつくやら、下からどじょうがつつくやら、つついた鳥はどこへ行った、千国万国越えて行った。ウブメ(妊娠したまま死んだ女性の霊)や子殺し婆さんの悪霊どもに負けずに午刻舞子は最後に勝ちますよ!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
水木しげるさんの初期の貸本・中短編名作選は1960年代に書かれた全12編で、どれもが素晴らしくて選ぶのに迷いますね。今回はユーモアは少な目で大半が時代劇漫画なのですが、水木さんのお化け・妖怪にSFの要素を加味する作風が私は特に大好きですね。『深雪物語』は竹取物語のかぐや姫をSF風にアレンジした著者渾身の力作中編ですよ。今回は軽めの作品を紹介しますね。『聖なる輪』ある山中の村の子供・捨吉の頭上に不可解な光る輪が現れる。やがて頭が異様に大きな武士が農家に訪ねて来て殿の御命令により捨吉に学問を教えに来たという。
夢追人009
2021/11/19 18:03

男は毎日通い詰め、心配した両親が代官に聞くと、そのような事実はないと言われる。男の授業は天国への階段の説明になり火車(ロケット)を用いると話し、捨吉がそれは何処にあるのですか?と聞くと男が八幡様の裏の森にと答える。すると捨吉が「ありがとう」と礼を言って頭から皮を剥がすと一つ目の化け物の姿になる。彼が男に向けて銃を発射すると別の化け物が正体を現して「火星だ」と白状して絶命する。「わしは土星の地球偵察員だ」と言って捨吉はロケットを爆破し始末する。火星人が地球人の脳波を測定して優秀な者を連れて行っていたらしい。

夢追人009
2021/11/19 18:03

『忍者無芸帳』旅をする少年にねずみ男が近づき忍者になる為のテストをしてやると持ち掛ける。まず川魚を、次に布団を、そして千両箱を持って来いという。少年は傷だらけの体で戻り最後に馬を一匹引いて来ると合格となり百々地先生への紹介状をもらう。男が立ち去った後で手紙を読むと白紙に「ばか」と書いてあった。『忍者は一度勝負する』ねずみ男が町で忍術塾を開いている家へと騙された少年が来て無給で働きますと言う。忍術商売が大繁盛してねずみ男は忙しさから過労で倒れ温泉へ送られて帰ると預金が全て奪われており少年がリベンジを果たす。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
赤川次郎さんの2016年刊行の本で最近の作品ですね。著者の作品を読メに登録するのは初めてですが、昔若い頃にはたくさん読んでいまして今回は久々の読書でしたね。題名はS&Gの名曲「明日に架ける橋」のもじりですが、あまり大きな意味はありませんね。本書のヒロインは「予知夢」によって不幸な出来事の場面が心に思い浮かぶ主婦・浩枝で、珍しくミステリーとファンタジーをミックスさせた物語ですね。うーん、一応はフーダニット・ミステリーですが、そこそこ意外性はあるものの勘の鋭い方なら著者の企みに薄々は気づきそうなレベルですね。
夢追人009
2021/11/19 11:39

団地で夫と娘と暮らす主婦の浩枝は夜中に遊園地〈Mランド〉の整備員の男二人がジェットコースターの点検中に一方が相手を突き落とす場面を夢で見る。翌朝、彼女はテレビで事故が起きたとの報道を見て自分には予知夢を見る能力があるのだと気づき、同窓生の刑事・片岡に電話し匿名で殺人の情報を伝える。片岡が他県警へ殺人の事実を上手く伝えたお蔭で事件は解決する。だが次に浩枝は喫茶店で偶然に片岡と出会うと不意に頭の中に彼が歩道橋の上にいて男に後ろから押される映像が浮かぶ。浩枝が注意し片岡は男が押すと体をかわし男自身が墜落死する。

夢追人009
2021/11/19 11:39

ここまでは導入部で事件はさらに複雑に展開していきまして登場人物も多いのですが詳細な説明は省きますね。著者の特徴である殆どが会話文で進み、次々に目まぐるしく場面が転換されて、非常にスピーディーに読めるのですね。唯、著者は犯人当ての推理自体に興味がないのか物語の3分の2で犯人を明かしてしまいますし、浩枝も推理ではなく予知夢によって真相を掴むのですから残念ながら推理の面白さは皆無ですね。まあ短時間で軽くサスペンスを味わう読書には良いでしょう。最後に本書のテーマは男と女の諍いで愛は忍耐が必要という事が教訓ですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
笑ゥせぇるすまん、全12話収録の傑作選集ですね。主人公はみんな喪黒福造のお蔭で束の間の幸福を味わうのですが、絶対にダメと禁じられた約束を破ってもっともっとと欲張るものだから結局は倍返しの不幸に見舞われるのですね。喪黒福造は魔界の住人で完全に有り得ない悪夢のような物語は怖いけど毎回癖になりますね。『特ダネ・カメラフリーク』漫画家の亀羅満太郎36歳は窓の外の火災発生に気付いて咄嗟に趣味のカメラで激写する。そこへ喪黒が来て今撮った写真をすぐに新聞社へ送りなさいと勧める。写真は運よく新聞社に採用されて大喜びする。
夢追人009
2021/11/18 18:01

バー魔の巣で喪黒に知らせると感心しながらも、偶然を期待してのめり込むと碌な事がありませんよと忠告される。彼は帰りの夜道で男が女に乱暴しようとしている現場に出くわし素早くカメラで撮ると慌てた男は逃げていく。今度は写真週刊誌に売り込むとまたもや採用されるが喪黒が来て咎め雑誌に載った女性の人生を破滅させた責任を取らねばなりませんよ、ドーン!と一喝する。やがて被害者女性が訪ねて来て彼と婚約していたのを破棄されたと告げて去り後を追いかけると暴漢の男が現れ「グフフ、俺は本当は男が好きなんだ、可愛がってやるよ」と迫る。

夢追人009
2021/11/18 18:02

『夢に追われる男』毎晩ライオンに追いかけられる悪夢を見てしまう男(シナリオライター49歳)に喪黒が近づき、游夢糖という願ったら良い夢が見られるキャンディーをくれる。但し飲むのは一晩に一粒だけにしないと夢に支配されて危険ですよと警告される。試しに飲むと夢にセーラー服を着た美少女が出て来て「おじさまが好きよ、来て」と言われた所で目が覚める。次の夢では私を恋人にしてと言われ、期待した男が飴を3粒飲むと私と結婚してと迫られる。喪黒がもう手遅れです、ドーン!と告げ、自宅前で少女が私と心中してと男にナイフを突き刺す。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
大長編SFスペースオペラ・宇宙英雄ローダンシリーズの第5巻です。前回から随分と間が開きまして申し訳ないです。今回は地球征服を狙う《精神寄生体》IVsとの3回目の最終決戦と琴座の主星ヴェガへの旅立ちが主な内容です。これで読むのが2度目ですが、ローダンの魅力はSF本来の面白さとは別に独特なユーモア感覚にありまして、その意味で初期はまだ私には不満足ですね。初期はダールトン氏が孤軍奮闘で、時々ベタな大阪風の「こてこての笑い」の笑タイムを演出してくれておりまして、こういう大らかなユーモアに古き良き時代を感じますね。
夢追人009
2021/11/17 12:11

『決戦!ヴェガ星域』冥王星にあるロボット警戒ステーションが空間構造走査機が重力のゆがみ、宇宙船の超高速での超高速突入、遷移を感知して直ちに警報を発する。ヴェガ星域、地球から二十七光年先で起きた異変に対し、ローダンは3年前に発したアルコン船の救難信号を探知した異星人勢力が地球侵略を企んで、ほんの少しの計算違いをしたのだと推理し球形船《グッドホープ》で偵察に行くと決断する。ヴェガ星系では残忍なトカゲ種族トプシダーが平和的種族フェロン人と宇宙戦を繰り広げており《グッドホープ》は突然にアルコン戦艦の攻撃を受ける。

夢追人009
2021/11/17 12:12

砲弾を受けた《グッドホープ》は命からがらフェロンの第九惑星に着陸する。ローダン一行は宇宙公用語インターコスモの翻訳機でフェロン人と会話し自分達をアルコン人だと装って彼らと共闘関係を結ぶ。そして精神干渉装置を持ったタコ・カクタとベティがトプシダーの将校を捕えてきて尋問し、彼らがアルコン人を殺してアルコン艦を乗っ取った経緯を聞き出す。ローダンは今にあのアルコン艦をトプシダーから奪取してやるぞと企むのだった。フェロン人は物質転送機のテクノロジーを有しており惑星間の移動も可能なのであった。次巻に乞うご期待ですね!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
昨年度の評判作という事で気になっていまして漸く読みましたが、残念ながらこれは久々に読むのが辛い結果でしたね。もうちょっと面白いんじゃないかと期待していたのですがね。欧米では好評価らしいですが、もし日本で出ていたら売れ行きは厳しいだろうなと思いますね。短編でも十分に収まるのにどうでもいいような事ばかりをダラダラと書いて引き伸ばしているように思えてなりませんね。何となく外国の人は日本人に比べて気が長くて辛抱強い方が多そうに思えますね。本作は映像化されていますが私には昔の血みどろホラー映画の方が良いと思えます。
chisarunn
2021/11/13 19:32

夢追人先生、そういうことなら「もう終わりにしよう。」よ!(誰も書かないから書いちゃったよー)

夢追人009
2021/11/13 20:18

犀子さん、こんばんは。マジメな話で皆さんに誤解を与えるといけませんので追記しますが、本作には大胆な叙述トリックの仕掛けがありまして一読には値しますが、要は読者がそれをどう評価するかですね。もしも読まれる方には後で振り返れば何の意味もないような文章の連なりを延々と我慢して読む事を覚悟しなけれならない事をご注意しますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
読み友さんにお奨めして頂きまして読みました初読み作家の近藤史恵さんの8編のミステリ短編集で第一印象とは少し違いましたが、面白くて良かったですよ。どうもありがとうございました。これは誰もが勘違いするだろうと思いますが、表題作「ダークルーム」の暗い部屋とは実は暗室の事だったのですよ。本書の統一テーマは「裏切りの苦い思い」かなあと私は感じましたが、著者は根が陽性の方なのか読後イヤミスみたいな後味の悪さは皆無でしたね。なるべくぼかしながら紹介します。『マリアージュ』高級フレンチ・レストランに毎夜通う女の理由とは?
夢追人009
2021/11/13 13:26

シェフの淡い恋の行方は?ほろ苦い結末ですね。『コワス』男の心変わりで新たな恋人ができた為に元カノがビルの屋上から身を投げて死に、それから今の恋人の身に異変が起き始める。人生はケセラセラですね。『SWEET  BOYS』隣の部屋に引っ越してきた男子2人と親友の女子2人が交際を始め一組は結婚して子供に恵まれるが突然に妻が育児ノイローゼから自殺してしまう。醜悪な真相ですね。『過去の絵』美術大学の男子の絵画の盗作疑惑事件には更に捻じれ屈折した真相が隠されていた。恋愛は相手に素直にストレートに誠実に勝負しなきゃね。

夢追人009
2021/11/13 13:27

『水仙の季節』双子の少女モデルのマネージャーが殺される。題名が示す秀逸なトリックですね。優し過ぎる男は考え物ですよ。『窓の下には』幼い頃に彼女の住む部屋の窓の下に越して来た女の子と仲良しになれなかった真実の苦い理由とは?神田川ではなく大人は時に嫌らしいですね。『ダークルーム』写真好きで専門学校に通う男が順調に同棲していた彼女に突然部屋を出て行かれた理由とは?誤解を解いて愛を復活させよう。『北緯六十度の恋』女二人の恋人が北欧を旅するが片方の女はある思惑を胸に秘めていた。ラストに相応しい爽やかな幕切れですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ダークな大人のサザエさん・カツオ編という感じでごっつ面白かったです。ありがとうございました。すみません、また物語の続きを考えました。うーん、中島の奴、高校に入ってからグレて俺をフルボッコで殴って「目一杯叩きのめしてこれが本当のカツオのタタキだ!」なんて言いやがって!財布を忘れて取りに帰る内に自信がぐらついてきたぞ、そうだ!マスオさんの姓はフグ田だし河豚の毒に見せかけて殺そうかな。迷ってたら夜中で面倒くさいな、もう今夜は公園のベンチで野宿するか。♪ルール―ルルル~あれ?何か変、あっ「夜明けのスキャット」か!
H!deking
2021/11/11 18:20

由紀さおり!(笑)ありがとうございました〜!

夢追人009
2021/11/11 18:30

どうもありがとうございますね~!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
本書の冒険ファンタジーとしての面白さは四季の代行者4人がそれぞれ奇跡的な特殊能力で悪党との戦いに対処する痛快さですね。春の雛菊は植物を瞬時に生育させて花木で敵を拘束する技、夏の瑠璃は動物と話し命令に従わせる技、秋の撫子は生命蘇生の技、冬の狼星は氷の花と橋を作る技ですね。下巻では賊の侵攻に対して春夏秋冬が一致団結して二手に分かれての敵との白熱の戦いが手に汗握らせますね。十年前の敗北が相互の交流を閉ざしていましたが、やはり全員が素直になって心を開く事が一番ですね。雛菊と狼星には大人の愛を育む様にと願いますね。
夢追人009
2021/11/07 18:37

本書には男女の恋愛を超えた純粋な大きな愛が描かれていて心が洗われる思いになりますね。適度にユーモアをまじえて面白おかしく描かれますので堅苦しくならずに読めて、大いなる悲しみを乗り越える回想シーンも感動を呼びますので、メリハリが上手く効いていると思いますね。最後に昔はイラストが途中で挿入される体裁の本が多くありましたが、今は数少ないですしこういった本は誠に貴重ですので大事に残していって欲しいですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ネタバレ大和の国で四季の移り変わりを顕現する役割を担う春夏秋冬代行者と代行者護衛官8人の活躍を春の代行者「花葉雛菊」を中心に描く異世界和風冒険ファンタジー物語です。上巻は「静」で十年前に6歳の雛菊が賊に襲撃されて虜囚となった顛末が語られ、下巻は「動」で賊が帰還した雛菊だけでなく夏・秋にも敵の魔手が襲い掛かる攻防戦が中心の物語ですね。賊の所為で心を病んだ雛菊が無垢な頃の自分と決別し、それでも誰も怨む事なく護衛官さくらとの絆を確かめ初恋の人・狼星を愛して強く生きる姿が立派で逆境に負けない真の意味での強さを感じました。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
このレビューは全体を読み終えた後で書いておりまして、上巻で書いていない事を書きますね。こころは本当に繊細な女の子でご両親はとても辛抱強く娘を叱らずに長い間見守ってあげたなあと感心しましたね。もしこの物語で誰かが真実に気付いて鍵を見つけたら何かの願いが叶っただろうかと一瞬思いましたが、きっとそれは要らぬ心配で結局はこの結末しかなかったのだろうなと思い直しましたね。明らかにタイムパラドックスなのですが、ある重要人物の人生の進路が、この物語の最大のピンチの場面で仲間達に救われたからこそ成立しているのですからね。
Tommy
2024/02/14 10:56

文章の書き方お上手ですね。私も上手く自分の言葉で表現できるよう頑張ります。

夢追人009
2024/02/14 11:42

Tommyさん、ありがとうございますね。良い本を沢山読んで感想を書きましょうね!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ネタバレ中学生になってすぐに不登校児童となった少女・安西こころが自室の鏡の中にある孤城に導かれ見つけたら願いが叶う鍵を探しながら訳アリの少年少女達6人と過ごす内に心を開いていく成長物語ですね。この小説の良さは今の世の中によくある学校のイジメの問題を深刻なお説教くさいトーンではなく、SFファンタジー冒険小説仕立てでミステリーの要素を取り入れて心晴れやかな気持ちで読ませてくれる所です。二回のどんでん返しと最後に明かされる人間関係のサプライズはSFならではの面白さですよ。彼女達7人の歩む未来の人生に幸あれと願いますね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
つのだじろうさんは現在85歳で執筆は十年程前に引退されているとの事ですがオカルト漫画の第一人者として偉大な作品は永遠に読み継がれていくでしょうね。今回は百%ドキュメンタリー作品と著者が断言されている迫力満点の恐怖譚で、これを読むと私もいよいよ霊の存在を信じざるを得ない気持ちになりましたね。『真夜中のラヴ・レター ポルターガイスト』庄田美輪(仮名)20歳は生まれつき逆子で兄弟・親戚の多くが死に父は酒乱で両親は離別と苦難の道を歩んで来た。小学6年生の時に寝床で合戦の音にうなされ恐ろしい顔の女に首を絞められる。
夢追人009
2021/11/01 22:02

彼女が初潮を迎えた時に母の外出中、酒乱の父が他人の顔で迫って来て危ない所までいく事が何度もあり、黒い影のようなものがいて父を操っている気配を感じた。やがて数年前からアパートの部屋のものが空中を飛びベッドがひっくり返る現象が起きる。また家だけでなく電車内でも側の男の人のネクタイが切れたり女性のスカートが裂ける現象が起きる。彼女が著者に相談すると更に何と体中に中国の古代文字のミミズ腫れが浮かび上がる。遂に霊能者の女性・七条先生に除霊をして貰うと美輪に会津藩の武士が取り憑いて暴れるが七条が霊を脅して事情を聞く。

夢追人009
2021/11/01 22:02

江戸時代に庄田家は惨い仕打ちをして人々を殺し、わしを始め多くの霊が怨んで子孫に祟っているのだという。一旦は除霊に成功するが帰宅すると再び騒霊現象が起きて電話しようとすると受話器が粉々に砕け散る。テレビ局がカメラを入れて記録するが、今度は何と彼女の買って来た全ての食物が腐敗する。十日間絶食状態で二度目の除霊を行うと大きな牛の姿の魔界の暴力団の様な因縁霊が現れる。七条先生が更に大根の霊を除霊すると脅すと遂に諦めて去る。だが美輪はその後も左側の顔に原因不明の腫れ物が出来てお岩さんの様になる等の被害が続いている。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/06(2296日経過)
記録初日
2018/01/20(2402日経過)
読んだ本
3034冊(1日平均1.26冊)
読んだページ
491894ページ(1日平均204ページ)
感想・レビュー
3034件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
現住所
奈良県

参加コミュニティ1

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう