読書メーター KADOKAWA Group

2023年1月の読書メーターまとめ

kaho
読んだ本
27
読んだページ
5886ページ
感想・レビュー
27
ナイス
7512ナイス

2023年1月に読んだ本
27

2023年1月のお気に入り登録
5

  • yama
  • Neuroticism
  • かわうそ
  • ひまわり
  • ももけん

2023年1月のお気に入られ登録
7

  • yama
  • Neuroticism
  • Jun
  • かわうそ
  • ひまわり
  • vectorcc
  • ももけん

2023年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

kaho
ロマン派の根っこみたいな叙情詩が これでもか❗️と、並び…コントロールが充分効いている素晴らしい作品なのだということも理解しつつ…ちょっと婆となった今の自分は お腹の具合が悪くなりそうで150ページ辺りでギブアップ(泣) 同じ自分が二十代くらいは ここに端を発していそうな散文詩なんかもちょくちょく書いていたことが 我ながらあまりに遠い日となったことを痛感し、同時に、ロマン派の楽曲にこの頃全く食指が動かないのも同じ感性理由かとしみじみ思い至る。つまり、書評以前に自分にガッカリ落ち込まされる読書だった…↘️
kaho
2023/01/04 21:19

George Gordon Byron, 6th (1788-1824) 数多の作家作曲家…芸術家が影響を受けたことが 本当によく解る。でも、そんな具合なので、叙情詩は今は?サッパリあきらめて、この後は彼の物語詩に行こうと思う。今回は、漱石とプーシキン繋がりで読み始めたわけだから。/1812年頃の作品は比較的好きなものも いくつかあった。

kaho
2023/01/04 21:58

わが魂よ、めざめよ!思ってもみよ、「何びと」を経て わが生命の血が、その源の泉から流れてきたかと そして、ましぐらにその源へもどれよ。 ふがいない、わが壮年の日々よ またしてもよみがえる情熱の火を踏みにじれ 美しいものの微笑みにも、ひそめた面にも いまは心をとどむべきではない。 青春を悔いるならば、なにゆえ命を永らえるか 栄光の死をとぐべき国がここにある 起って、戦場に馳せてゆき おまえの生命をささげつくせ。 …1824「この日、三十六歳を終る」より …辞世の歌か…皮肉だな、これならお腹 痛くない…。

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2023年1月にナイスが最も多かったつぶやき

kaho

文豪のきもの (河出文庫) >> 今日は初デニムの着物にトライしました。紬のシャッキリ感とウールのラフ感が同時にある感じ。掃除も水仕事も 勿論楽器の練習も難無し。 ただ、おはしょりが着物の硬さ重さと動きの多さからさがり勝ちで、腰紐を普段よりしっかり絞めたくなります。 夕方からは寒かったので 普段洋服で愛用しているユニクロ メンズのスーツ用薄手ダウンベストを、ちゃんちゃんこ的に。 和服関連に意識が向いて 読書は開店休業的数日でしたが、昨日今日で自分の辿りたい道筋がほぼ定まったので、明日からまた戻します。

文豪のきもの (河出文庫) >> 今日は初デニムの着物にトライしました。紬のシャッキリ感とウールのラフ感が同時にある感じ。掃除も水仕事も 勿論楽器の練習も難無し。 ただ、おはしょりが着物の硬さ重さと動きの多さからさがり勝ちで、腰紐を普段よりしっかり絞めたくなります。 夕方からは寒かったので 普段洋服で愛用しているユニクロ メンズのスーツ用薄手ダウンベストを、ちゃんちゃんこ的に。 和服関連に意識が向いて 読書は開店休業的数日でしたが、昨日今日で自分の辿りたい道筋がほぼ定まったので、明日からまた戻します。
井月 奎(いづき けい)
2023/01/18 19:04

おお、カジュアルな感じがまたいいですね。デニム生地は糊をきかせているのでしょうか?ユニクロのベストか!アイデアですね。おしゃれは着回し、工夫ですものね。装いも工夫も、両方素敵です。

kaho
2023/01/18 20:02

奎さん ありがとうございます🎵 いいですよ!デニム着物。しかも着てみると 想像以上にカッコいいです! 糊が効いた感じではないですが 洗い上りのように程よくハリっとしています✨ メンズも出てますよ(アマゾンでも買えるこのご時世!)、奎さんも絶対お似合いになると思います!ぜひぜひお仲間に~(笑)😺🍀

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2023年1月の感想・レビュー一覧
27

kaho
冬にこそ合う一冊。詩篇、随筆、試論、童話…と詩人としての吉田一穂の様々な面がトータルに俯瞰できる編集がなされており、解説の堀江敏之の文章も ひとつの吉田一穂論のようで、素晴らしい。吉田一穂は長く気になっていた作家だが、これが初読みで、何処から攻めるか迷っての選書だったのだが、これを選んでよかったと思う。北海道という厳寒の故郷の地が、厳しさの際立つ 自律的な孤独こそが持つ深い優しさをみせた…という感じだろうか。真冬の星空のようだ。芸術家の端くれとして、彼の言葉一つ一つの向きや深さに大きな共感と、憧れを抱く。
kaho
2023/02/28 21:59

よしだ・いっすい(1898-1973)北海道上磯郡木古内町字釜谷村の漁師の家に生まれ、後志国古平町で少年期を過ごす。北海中学校退学、東京海城中学入学。1918早稲田大学高等予科文科入学。実家の火災により学資が途絶え退学。以後詩人・童話作家として生涯を送る。20代では三木露風・北原白秋・島木赤彦らに教えを請う。1926金子光晴らと日本詩人会を創設、絵本の編集長も務めた。1973心不全で死去。少年期を過ごした古平を「白鳥古丹」と呼んでこよなく愛し「極北の詩人」とも呼ばれる。資料は小樽文学館に保存。

kaho
2023/02/28 22:02

この本のつぶやき☞ https://bookmeter.com/mutters/249988176

が「ナイス!」と言っています。
kaho
長年の積読の末54にもなってようやく読めた。が、ソクラテスの言の諸々が あまりに故父の考え方に近くて、驚きを得ると同時に 積年の積読の割に読んだ甲斐も微妙になってしまったが(笑)…それでも、だからこそ、何処か懐かしく、改めて善徳と快不快の関係などにも考えつつ、芸術が求めるはずの真善美のバランスのことなど 考えている。プラトンらしい対話法、知の追究という善…愛というキリスト教的な感性がない故に読み易くもあるが、ソクラテス自身はやはりプラトンとはタイプが違う…とも感じるし、自分はソクラテスの方が好きだな。
kaho
2023/03/07 16:40

混沌さん こういう本は、人生の中で何度か読んでいくようなタイプの本ですし、その最初が高校生であったことは 良かったんじゃないか、という気がします…自分でも無意識の内に 自分の中に取り込まれている というのは、若い頃に読んでこそ より多くあることじゃないかと思いますから😉

やいっち
2023/03/07 17:59

昔……ソ、ソ、ソクラテスかプラトンかってCMソングがサングラス男が流行らせた……教養主義の時代だったと懐かしく。

が「ナイス!」と言っています。
kaho
一度オリジナル的なグリム集を読んでみようと思いながらも未実行なので、この作品でのストーリー展開が他の版と比べた時にどうなのかは詳しくないのだけれど、少なくとも子供の頃の記憶のままではなかった。そして何より、絵が途方もなく美しいこと…驚きを覚えるレベルなのが、この本の一番の特徴だと思う。北方的な印象…白い雪景色、深い森の緑、ヒロインの漆黒の髪、新古典的でありつつも中世の匂いの残る少し暗い空気が全編を覆う。明々としすぎる何処かのアニメーションとは真逆を行くと言ってよく、自分は此方に間違いなく軍配を揚げる。
kaho
2023/01/28 13:32

<文>Josephine Poole(1933-)ロンドン生。BBCラジオ放送勤務の後、1961年に最初の作品 A Dream in the House を発表。その後、ティーンエイジャー向けの作品、テレビドラマの脚本などを手がけ、高い評価を受ける。 <画>Angela Barrett(1955-)イギリス・エセックス州生。王立美術大学など3つの大学でイラストレーションを学ぶ。在学中からイラストの仕事を始め、高い評価を得る。主な作品にスーザン・ヒル『キッチンの窓から』、『氷の宮殿』など。<訳>島武子

kaho
2023/01/28 13:43

このバージョンでは(ネタバレ):3度目のトライである毒リンゴの提供者は継母、森の7人は小人ではなく金鉱を探る労働者で成人、白雪姫は漆黒の瞳と髪、ガラスの棺を運ばせるのは多分近隣領主的な狩りの最中だった王子、王子は白馬には乗っていない、接吻で覚醒させるのではなく棺の運搬中に喉からリンゴの破片が落ちる、継母の死因は鉄の焼け靴ではない。

が「ナイス!」と言っています。
kaho
村上春樹の表紙といえば佐々木マキか安西か、というほど自分の頭の中では本の装丁のイメージが非常に強いのだが、画業としてどんな分野をどういうふうにやっていらした方なのか、もう少し詳しく知ってみたいと思い入手。ほぼB5サイズのずっしりした画集でもあるが、総俯瞰-作家交友-出身地と来歴-画集の4部構成で評伝的読み物としても愉しめ、彼の人生と画業の絡みが辿れる内容になっている。嵐山光三郎、村上春樹、和田誠各氏の寄稿も。彼の名刺でもあるようなホリゾンが、時代を追う仕事でありながらも 変わらぬ美と静の時を提示している。
kaho
2023/01/28 13:06

どんなに多くの仕事が入っても、その質を常に安定したものにするために、という思考始め、丁寧に、そして大好きなことをしているという認識の上で、売れっ子ならではの配慮があり、一見簡単なライン(ホリゾン)上の静物画 というスタイルの考案自体に やはりこの作家さんの全てが込められていることを確認。 大阪帝国ホテルの中のレストランの壁面…あぁ!ここ!!と、個人的に思い出した件も…先年閉店になったようだ。若かりし頃、ホテルのオープニングで弾きに行ったのだった…閉店かぁ、時代だなぁ、などともしみじみ。。。

が「ナイス!」と言っています。
kaho
斉藤倫氏は初読み。挿画は絵本で馴染みのJunaidaさんで、YAや童話のニュアンスを持ちつつもライトノベルともまた異なる 大人向けの寓話的連作短編集といった感じか。時代設定も場所も、明らかなフィクションなのに、そしてそれは子供時代、幼少期のものを基調にしていつつも、いつか何処かで触れたことのある感触として…匂いとか、音空間とか、色合い、肌触りなどがあらゆる描写風景に強く感じられ、日常から遠のいてしまった記憶がたち現れてくる。「懐かしむ」という言葉を理解する年齢に至って ゆったりと味わい起こす物語だろうか。
kaho
2023/02/28 21:40

さいとう・りん(1969-)秋田県生。詩人。2004年『手をふる 手をふる』(あざみ書房)でデビュー。2014年、『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で長篇デビュー。同作で第48回児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞受賞。/同い年の作家さんだったのかぁ…!

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kaho
道徳科で扱う内容についての提案本。奴隷、栄誉、が最終キーワードか。スッキリ整理され丁寧で 概して共感もあるが、民主主義と自由の二つを考えるにあたり、あまりに基本のキを説こうとするゆえか ルソー+ホッブスとロック、カント、新渡戸稲造+中江兆民と福沢諭吉だけから 今と今後の日本の在り様を導くとなると、掬いきれない部分が残り、この素材のみから 徳や人権と軍制の概念までをも結論するのは 大雑把すぎるような…?自分の未熟な知識だけでも、基教、仏教の具体的影響と 漢学、希哲学、プロ倫、ニーチェ辺りは思考に必要と思う。
棕櫚木庵
2023/01/25 19:01

あ,ヘッセのあれ,読んでない(^^;;;).それはともかく.分かりやすくするために絞るのはいいのですけど,別に出して欲しいですよね.

kaho
2023/01/26 22:23

その後の展開…読み友さんの、棕櫚木さんが 私の今のモヤモヤ話を繋いでくださりました。https://bookmeter.com/mutters/249767637

が「ナイス!」と言っています。
kaho
中高一貫6年の女子校を出ている自分、その後も音大はほぼ女子ばかりだったのだが、浪人した1年間の塾だけが世情を小学生以来初めて見知って驚いた場所だった。というのも、塾内の運動会の委員決めのシーン…委員長というと男子ばかり、副委員長というと女子ばかりが挙手したのだ。あれは驚いた。そして、あぁ公立小学校時代もそうだったな…と思い出した。その後職場は男女いたが弦楽器女性はシッカリ者が多く、ある意味再び女子校に戻った感も。さて、女子校とは?とあらためて俯瞰する読書となったが、まぁ自分のよく知っている世界の話だった。
kaho
2023/01/28 17:04

あぁ、でもwassermusikさんは自分よりずっと行動力と直実な視点があって 外を見ながら同時に内を大切にすることが出来ていらっしゃるし、私はwassermusikさんのそういう印象に美しさを覚えて、叶わない中でこそいつもとても憧れます。お話を伺っていて、その印象が強化されました(笑) ありがとうございます。毎度毎度しょうもないレビューしか書けないけれど、出来るだけ素直に誠実に書こうとは努力中(笑) また気軽に遊びにいらしてください!♪

wassermusik
2023/01/28 17:18

kahoさん、過分なるお言葉に恐縮します。そんな印象を持って頂いて勿体ない~。kahoさんのレビューやコメントから似ていると感じることがあります。さっぱりした感じや独立独歩の雰囲気。ただ14歳から色々な経験やご苦労がおありで、その点で私は未熟者です。行動力はありますが失敗が多いし独善的に陥り易い。直ぐ反省して立ち直る楽天的な所もあるけど。kahoさんの楽しいレビューと貴重な意見交換、これからも期待しています。ありがとうございました!

が「ナイス!」と言っています。
kaho
アメリカの音楽療法士資格を持った著者が出会った ホスピスでの対話の記録10篇。以前同じ著者の『戦争の歌がきこえる』が非常に印象が強く、良かったので、こちらも手にしてみた。アメリカのホスピスは末期癌に限定していないので、彼女に依頼をかける患者さんの病名はアルツハイマーやジュニアのメンタルケアなど様々。そして、死因そのものではなく、どう生きたか、が死の間際の最も大きな依頼者の課題となっている…つまり、どう生きたか、があってこそ どう死ぬかが決まる。天には 物も思い出も持っていけない、何を残すか、なのだな…。
kaho
2023/01/25 03:32

佐藤由美子『戦争の歌がきこえる』レビュー☞ https://bookmeter.com/reviews/108573596 /著者 佐藤由美子氏のHP☞ https://yumikosato.com/ /大学を出た頃丁度日本でも音楽療法士のシステムが始まった頃で、父が医師だったこともあり 音楽と命が関わる職業としてかなり興味があって調べたりしたが、日本のそれは欧米の趨勢と向きが少し違っているように感じたので資格をとらなかった。が、電車内や図書館では泣けてこれを読めないようでは そもそも無理だったな(^^;

が「ナイス!」と言っています。
kaho
民話的世界観を辿る絵本 連続三作品読書のラストは、滋賀県をベースに活躍されている 若手切り絵作家さんによる作品。物語は多分 伊吹山のヤマトタケル譚…所謂 白鳥伝説。見開きごとに新たな野山の動物達が現れ、その度にタケルを同じ台詞で諫めるのだが、それがとてもいいリフレイン効果になっていて、切り絵作品自身が素晴らしいのは勿論として、文章の構成センスもいい。そして 全てモノクロなのだが、それがまた 自分の頭の中で印象着彩する自由を与えてくれる処として心憎い。幼い人から大人まで楽しめる ふくよかな一冊だと想う。
kaho
2023/01/22 14:55

mituさん とっても綺麗でしょう?! 切り絵作家さんの凄い方が日本にも何人かいらっしゃるけれど、どなたも個性がそれぞれで、それぞれにとても美しいなぁ、と思います。 美術家さんの絵を買うことは現実的には なかなか叶わないけれど、絵本なら手元でいつでも気楽に楽しめますね💕

mitu
2023/01/22 14:57

絵本なら手に入りますね。切り絵は、見たことがありますが、これは驚きました。ご紹介有難うございます。

が「ナイス!」と言っています。
kaho
北川民次の作品に続いて、こちらは以前 柳宗元の漢詩「漁翁」を基にし、ユリ・シュルビッツとあべ弘士二つのバージョンがある『よあけ』から知った作品。絵はハバロフスク生まれのパヴリーシンが手掛け、シベリアのタイガの情景と原住民の文化風土が 非常に繊細に美しく描かれる。物語る神沢利子のそれは あたかも現地の歌謡から採り出した詩編のように 櫂を繰る音、さざ波の音、草食動物が踏む枯葉の音、樹々の間から飛び立つ鳥たちの声…と、空気を伝える音に溢れ、血を繋ぐ生物としての 誇りに満ちた世界を覚える。これは名作だと思う。
kaho
2023/01/22 02:02

➡<画>Pavlishin,Gennadiy Dmitriyevich(1938-)旧ソ連のハバロフスク市に生まれる。極東美術専門学校、ウラジヴォストーク総合大学歴史学部で学ぶ。ロシア人民美術家、ハバロフスク市名誉市民。ソ連国家賞、民族友好勲章、レーニン賞、ライプツィヒ図書博覧会金賞、世界絵本原画展金のリンゴ賞など、国内外で数々受賞。ハバロフスク市在住。/パヴリーシンさんの絵は、日本画的だなぁ…と思ったら➡

kaho
2023/01/22 02:11

➡こんな論文が出てきた。「20 世紀初頭のロシアにおける日本美術の受容」 https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/coe21/publish/no21/05_fukuma.pdf …尤もこの論文は黄禍論時代の話だけれど、パヴリーシンさんの出ている極東美術専門学校の存在自体も興味深い…。そもそも、旧満州辺りのシベリアタイガ地域って先に読んだバイコフ『偉大なる王』や福田 俊司『シベリア動物誌』のあそこだよなぁ…樺太なら特に、アイヌ文化などともどこか近い雰囲気もあるのかなぁ…とか。

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kaho
北川民次、とくればメキシコ!で、この絵本からも キュビズム等の当時の西洋画の風潮影響だけでなく、どこか民芸的なニュアンスが感じられるのは きっと、そこなんだろうと思う。お話もアステカに由来するもので、その歴史を思想をもって臨むような"壁画"を描く作家面だけでなく、児童絵画教育にも意識があった人ならではの、そして郷土性のあるものを大切にする人だったことも伝わってくる。イイ・ワルイで事を選別できるようなお話ではなく、へぇ!で終わったとしても 笑みがこぼれ出る、思考に余白が多く取れる とても面白いお話だ。
ちえ
2023/03/04 08:28

kahoさんのレビューから閉架から懐かしい絵本を出してもらいました!ありがとうございます🐰

kaho
2023/03/06 00:11

ちえさん! いえいえ私も読み友さんから頂きました(*^^*)💕 いい本はみんなで読まなくっちゃね(笑)♪

が「ナイス!」と言っています。
kaho
今回の個人的着物生活リバイバルで、最初に再読した一冊であり、十代独学で着付けを覚えた際の最も頼りにした一冊でもある…つまり、四半世紀以上前の本(笑) 当時本屋さんで出ている限りの和装本を立ち読みつくして選んだだけはあり?、この本の帯結びは自装のみならず他装の概念を多分に含んでいると、今読みなおすと思う。当時の自分は何としても二重太鼓以上の袋帯の結びを自分の振袖着用のために必要としていた上でこれが限界だっただけともいえるが…今時そんな人もそういないだろうが、使える本であったことは確か。結びは縛りの時計回り。
kaho
2023/07/02 23:34

一重・二重の太鼓結びの他は、袋帯だと ふくら雀、千種結び、乙女結び、孔雀結び、常盤結び、紅梅結び、双葉太鼓、寿結び、名古屋帯では お太鼓と、お太鼓系で扇太鼓、重ね太鼓、銀座結び、銀杏結び、しゃれ袋帯で(この、しゃれ袋帯という存在自体が時代を感じさせる?w)祝い太鼓、熨斗目太鼓、深川結び、半幅帯では 一文字、文庫、揚羽蝶、男性の角帯では 貝ノ口、子供の七五三用に だらり、おたて。あと付録的に袴の着付け。

が「ナイス!」と言っています。
kaho
菊池寛作品は、十代の頃に『父帰る』を読んで以来の40年ぶりか? スペイン風邪の他、疥癬、入水自殺未遂、心中未遂、切腹、仇討ち、…と いずれも死と隣り合わせにある状態の人間模様を描いた作品が集められている。一見淡白な文章なのだが ちょっとした観察眼がよく効いているし、人物の内心なんかも素直すぎる程に吐露されるので 味わいのバランスが絶妙。この上手さは 十代の頃には読み取り損ねたんじゃないかと思う。何だか、この時勢を表した表紙に惹かれて、記念的に?勢い入手してしまったのだが、そんなわけで読めてよかった。
棕櫚木庵
2023/01/25 18:07

「こういう時代にあると 腹をくくる気持ちの訓練」・・・ちょっと別の事で最近,これに似たこと考えたりしました.それは置いといて,「今の日本の文学のベース」でふと変な方に思いが飛んじゃいました.最近の芥川賞受賞作,菊池寛が見たらなんていうだろうか・・・なんて.いや,案外,そういう時代だと,受け入れるかな?

kaho
2023/01/25 18:12

あぁ、それ、私も思ってました(笑)村上春樹作品とか、菊池寛はどう思うかな??なんて。 音楽でも時々考えます、いまのこれを聴いたらモーツァルトは?バッハは?チャイコフスキーは? …とか、ね(笑)

が「ナイス!」と言っています。
kaho
ボスの絵が好き!という方にはオススメ間違いなし、と感じた一冊。かく言う自分もボスやブリューゲルのような、細緻に人間の様々な行為を描いたタイプの絵は、その思想面歴史面のナゾ加減も手伝って 面白くて興味が尽きないのだが、この本はそういう細密な所を ボスの生涯と工房の両面から全般を追ってピックアップし、拡大し、現状の研究結果をプロの視点で説明してくれるのだから 言うことなし。美術館で本物のオーラを感じるのもいいけれど、実際ここまでの拡大は視力的に無理なので、生を見るチャンスがあるならその予習にも外せない一冊だ。
kaho
2023/02/28 23:13

角型ケースの楽器の毛布代わりに、『快楽の園』のテーブルセンターを流用しているのだが、これを本来のテーブルセンターに使おう、という現代の西洋的思考もなかなかのものだと思う…(^-^; …なーんてこの本のつぶやきもしたのだが、このレビューが読後ひと月以上ゆえに、そちらは消え去りにけり。

が「ナイス!」と言っています。
kaho
ヴァイオリンの原型が所謂モダン型に変化完成する時期と、長崎に出島があった時代が同じ、という処から、イエズス会が来ていた時代にも少し触れられるが、主に出島…オランダ商館と関係した時代の史料を重視しつつ、日本へのこの楽器の影響変遷をみる論考。オランダの植民地であったバタヴィア(インドネシア)での状況…現地地元民奴隷にVnを習わせ、奴隷側としても技能所有者として高く自分を売ることができたこと、彼らが出島に来て主人のための演奏をしていたこと、その楽器がいずれ当地の環境に合わせて独自のスタイルをもったこと、等。
kaho
2023/01/20 19:37

著者の長大な博士論文を分冊した内の1巻として予定されている本なのと、オランダ商館の情報は日本の民間に余り流れてこない状況だったことからか、この本では日本の…というよりも、むしろオランダを通じての バタヴィアの状況の方が詳しいような気もする。維新の頃までを辿っているが、その部分は黒船のミンストレルショーの件など、以前読んだ笠原潔『黒船来航と音楽』と通じているが、長崎や横浜の外国人居留地での海外Vn演奏家初来日といえる 伊人アゴスティーノ・ロビンについては耳新しい情報でありがたい。「胡弓」との関連情報は無し。

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kaho
バイロン連続4冊目…後の多くの芸術家への影響を知ったからの読書なのだが、この晩年の作品が自分には一番理解しやすかった。多分、自分がもう若者ではないからなんだろうし(汗)、明らかにミルトン『失楽園』がベースにあって、幸いにしてそちらを読んでいたせいもあるだろう。ざっと言えば『失楽園』の続編…知恵と愛の二択天秤、という内容。 カインを悪者に描き切っておらず、神と両親の罪の話には俺は無関係なはずなのに、何で?!という苦悩が素直に強く伝わってきて、非クリスチャンの自分には もの凄く痛々しく共感がおきてしまう…。
kaho
2023/01/20 04:04

『マンフレッド』もこの『カイン』も、ルシファーものだけれど、西洋のロマン派の影響下にある作品の悪魔とかその連れ合い(?)…ベルゼブブとか7種あるのだそうだ。悪魔とメフィストフェレスとルシファーの違いがイマイチ判らないが、まぁほぼ同じと考えていいのかなと?…の存在への描写が、とても魅力的なのだよなぁ…。ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』のレビュー追記に 悪魔は>神の存在を確かにあらしめるための ひとつの方便でもあったんじゃないか…と書いたけれど、やっぱりそうなんだろうなぁ…と今回も思った。

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kaho
プルーストがまさに失われた時を探索するこの物語は、月に一冊という相当のんびりしたペースで読んでいても、不思議と それでも困ることがない。それどころか むしろ、せっかちに読むことを拒むかのようなものすら この小説にはあるのかもしれないと思う。この巻は、両親と離れ、おばあさんとお手伝いさんとの三人で向かった夏の保養地…フランス北西部の海岸での ホテル滞在時の記憶を辿る。海辺を描く画家、他の滞在客達、新たな友人や恋人…若々しい思い付きと出来心と偶然の 1800年代末の美しい夏の日々に、ゆったりと連れ去られる。
みあ
2023/02/28 23:03

こんばんは。私はプルーストって1年に1冊読むのが理想的かなって考えてます。まあ、私には無理ですが……

kaho
2023/02/28 23:18

みあさん こんばんは☆プルーストの世界観はいいですね、でも、現代という時代性が当時のそれと大きく変わってしまっていて、その最たる所が「時」の在り様でしょうか… せかせかとしながら 頑張ってあれもこれもと消化に天手古舞しているのに、長編を読むこともままならないくらい 結局ゆったりと過ごせない…。まぁ、レビューすら書けないことの言い訳ともなりますが…(笑) プルーストを読むこと、その行為自体が、そういう現代性からの乖離という、持つべき大切な時の過ごし方なのかもしれませんね。

が「ナイス!」と言っています。
kaho
児童書の扱い+可愛らしい表紙に 長閑な内容を思うけれど、小中学校の全国金賞を目指す合唱部と 昭和的商店街のサークル活動、学校の先生たち、そして父親の昇進…と子供の日常周囲をまるごと背景にして、大人にも解決の難しい人間関係と 物事の「正しさ」とは何なのか、について考える向きに 丁寧に描かれている。自分が子供の頃は「正しさ」について これ程子供に(まして親や先生にも)考えさせる風潮はなく、何かおかしいなぁ…と胸の内に矛盾や不条理を感じたまま"いい子"で割り切る…形を貫くことが暗黙に”普通”とされていたなぁ…。
ブルーツ・リー
2023/01/15 00:04

もしかしたら、大人でももしかしたら、不条理を感じつつも、我慢したりやり過ごす。というのが、普通、というか、社会で生きるための暗黙の了解。もっと強く言うならば生きるためにそれが求められている。のかも知れないです。 特に日本では農耕民族だからとか何とかで「空気を読む」とか「集団で生きる」事が求めらる。という説もあるようで、実際に、不条理に対して、毎回怒っていると、良い場合でも「変わった人」扱いをされ、悪くすると、社会から弾かれる事すらあり得るのではないかと思われます。それこそ、それの良し悪しはともかくとして。

kaho
2023/01/15 00:17

リーさん そう、大人もそうなんです…というか、大人がそれを子供に教えているのだと これを読みながら、まぁそうだよねぇ…と 考えていました。だからこの小説、児童書の範囲じゃなくて、踏み込んで書いてあるなぁ…と。子供は人間関係に曖昧クッションが未だ上手く使えないから、それが壊れるときの波及が派手で 深いですしね…。私も小学生時代は不登校に近いラインで苦労したタチでしたから、他人事でなく読みました。

が「ナイス!」と言っています。
kaho
丸谷才一の数日内に読んだエッセイに、日本人の美的好みにはスッキリ系とゴテゴテ系との真逆なニ系統があるね…という話があったのを 所々に感じながら読む。明治-昭和期の作家18人が採り上げられている。勿論、和服についての記述がある作家さん達ばかりだ。お洒落の在り様というのは、その人らしさの表れだろうし(少なくとも 他者はそう見る)、作品の中でも勿論 登場人物自身の人格を表すためのモチーフだ。着物と云えば今はほぼ女性の話題に占められがちだが、自分の父もそうだったこともあり 男性の着る和服姿はいいなぁと思う。
kaho
2023/01/20 13:42

ありがとうございます! 普段着の取合せは未だ色々試行錯誤中なので、また わからないことや迷うことが出てきたら 宵待草さんにお尋ねしちゃうかも、です♪ 宜しくお願いいたします~(@^^)/~~~💕

宵待草
2023/01/20 14:03

追伸 此方こそ、宜しくお願い致します💕 宵待草

が「ナイス!」と言っています。
kaho
アダンのバレエの原作。プーシキン原作『バフチサライの泉』同様、音楽とバレエには 余り強い印象記憶はないのだけれど、戦いのシーンの派手さは記憶にあるような…で、こんなに心理面で手の込んだスジだったのか、と今頃知った⤵。詩編でありつつ、ヒーローの若さ故の不器用さと未熟さ、自意識の強さ、非宗教的な宗教性…物語としても面白く、何れも『マンフレッド』に通じるが、ギリシャと古典への敬愛も含め、これら作品の主人公は自分の人生を常に愛をベースに問うていて、バイロン自身を そのまま素直に映し出した姿なのだろうと感じる。
棕櫚木庵
2023/01/20 11:25

「胃もたれ」・・・(^ω^).

kaho
2023/01/20 12:25

棕櫚木さん そうなの、胸やけ、により近かったかな。。。(バイロンごめんね…(--))

が「ナイス!」と言っています。
kaho
シューマンの同タイトル劇音楽の原作。ゲーテ、トーマス・マンら 多くのメフィストもの作品群と通じて スイスの山中…魔女伝説等も有名な辺りが背景。プーシキンから辿ってのバイロン読書だが、これだけの戯曲として読める物語を 朗読する詩編として書く技術は、翻訳で読んでも天才的驚異的だとよく解る。原罪、贖罪、そしてそれら以上に先立つ自意識…西洋文化の「個」の魂が濃厚に詰まっている辺り、これぞロマン派!キリスト教感覚の点ではニーチェにも通じるなぁ…とも思いつつ、自分のギリシャ哲学の知識の無さも痛感…もう何とかせねば。
kaho
2023/01/20 02:50

バイロンの入手しやすい作品をざっと読むシリーズ三冊目だが、この作家さんの独特の向きは大分掴めてきたと思うし、最初に読んだ新潮社「バイロン詩集」は途中で満腹警報が出て50頁程残してしまったが、あれはベタベタにそちら向きがキツイ時期の作品だったことも解ったので、晩年作の方が自分には合っているのだと思う(ので、あの版のラストを残したのはむしろ間違いで、残りの50頁の方なら読める)。ただ、他の西洋作家さんたちと宗教的な感性が大分違うように感じられ、そこが未だよくわからないので、続けて「カイン」も読んでみる。

が「ナイス!」と言っています。
kaho
22クリスマス。イエスの容貌から描き始められる評伝…原始キリスト教時代といえる頃のユダヤ教との関りの時代から 復活の謎までを、イエスの行動を 主に共観福音書の記載から、師弟それぞれの都度都度の思考、主流派(サドカイ派やパリサイ派)やローマ側のそれぞれの思惑、土地の民衆たち、など そこに記載され登場する多くの視点を細かく捉え乍ら、イエスがひたすらに「愛」を伝えようとしていたことを、作家としての思考を軸にしつつ遠藤氏らしい深い想いで、時間軸に沿ってまとめている。読みながら不図、"英雄"て何なんだろう…と想う。
兵士O
2023/01/20 18:00

この本は、僕も不可解だった今までのイエス像を覆すほど、人間としてのイエスに近づく作品で、親しみ易かったことを覚えています。kahoさんも読まれたのですね。僕は叶わないにしても、ブッタにしても、イエスにしても自分の理解の範囲内での姿を知りたいです。

kaho
2023/01/20 18:42

兵士さん これは本当にいい本でしたねぇ~!二千年も前のことなのだから、現代と違って 公共性などの概念が薄い分、人々の行動も素朴な欲が今とまた違う形で 露わだっただろうし、イエスを取り巻く人々の思考もリアクションも それなりに今とは違っていて、そういう中で愛を説く…愛って何?のレベルの所で それをするというのは、もう宇宙人レベルの勇気や信念が必要だったろうなぁ…とか。現代に例えるなら 自国の戦争中に町内会で反戦を説くのと同じくらいの厳しさかなぁ…とか、何だか折に付け 未だ考えてます。後を引く一冊ですね☆

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kaho
「グッドナイト!…今夜のあなたの夢はきっといつもとは違うでしょう」…って(笑) 稲垣足穂(1900ー77)初読み代表作。邪気もなければ根拠も不要とばかりに 理屈は全て投げ飛ばし、撃ち倒し、丸も三角、有ると思えば無い という、完全に自由奔放な個人的世界観…これぞ大正ロマンというべきか。抽象性高く 青の美しさが際立つたむらさんの挿画とも好相性。時代も時空も楽々越える 無限の月星の掌編世界。今宵 冬の満月を愛でつつ。
宵待草
2023/01/08 06:59

Kahoさん おはようございます レビューを興味深く拝読しました 稲垣足穂は、イラストレーター:まりの・るうにい『パステル飾画』と『月街星物園』を既読した折りに、詳しく知りました 此の本は読んでみたいなぁ~✨ 今日は、大好きな竹久夢二の展覧会を鑑賞予定です🍀 kahoさんも素敵な休日をお過ごし下さいね💫 何時も有り難うございます🙋 宵待草

kaho
2023/01/08 10:17

宵待草さん おはようございます! うたた寝をする足穂の見た夢の世界を読んでいるよう…という処では漱石の夢十夜をライトにした感じ、タイトル的には千夜一夜物語のもじり、あと星新一なんかも想起します。この時代の日本の文化は色々な面で華やかでしたね…この後の戦争が無ければ・・・といつもどうしても思ってしまいます。 &こちらこそ、ありがとうございます🌷♪

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kaho
22クリスマス。メルケル首相在任中から積んでいたが、ようやく時来たり。彼女のアイデンティティの核であろうキリスト教(天)と政治(世俗権力)を どう溶かし合いながらやってきたのかが、この信仰にまつわる講演だけを採り出した一冊から垣間見る。「愛」による 討論を重ねられるレベルの信頼の大切さ、自分勝手な自由ではなく 個々相互の「尊厳と責任による自由」のための社会規範、その底にあるべき愛による「共生」という基本概念、欧州を神という精神上の共通項と グローバル化の時代によっていっそう強く伴うべき「寛容」の大切さ。
kaho
2023/01/09 17:46

ああ!、棕櫚木さん そうですね!そんな感じです。認識・感性におけるバタフライ効果! 上手い命名です、ありがとうございます(笑) 棕櫚木さんの仰るは、所謂 視点が違う、という辺りかしらん?

棕櫚木庵
2023/01/10 09:52

「視点が違う」・・・あ,そんな言い方がありましたね(^^;)

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kaho
ロマン派の根っこみたいな叙情詩が これでもか❗️と、並び…コントロールが充分効いている素晴らしい作品なのだということも理解しつつ…ちょっと婆となった今の自分は お腹の具合が悪くなりそうで150ページ辺りでギブアップ(泣) 同じ自分が二十代くらいは ここに端を発していそうな散文詩なんかもちょくちょく書いていたことが 我ながらあまりに遠い日となったことを痛感し、同時に、ロマン派の楽曲にこの頃全く食指が動かないのも同じ感性理由かとしみじみ思い至る。つまり、書評以前に自分にガッカリ落ち込まされる読書だった…↘️
kaho
2023/01/04 21:19

George Gordon Byron, 6th (1788-1824) 数多の作家作曲家…芸術家が影響を受けたことが 本当によく解る。でも、そんな具合なので、叙情詩は今は?サッパリあきらめて、この後は彼の物語詩に行こうと思う。今回は、漱石とプーシキン繋がりで読み始めたわけだから。/1812年頃の作品は比較的好きなものも いくつかあった。

kaho
2023/01/04 21:58

わが魂よ、めざめよ!思ってもみよ、「何びと」を経て わが生命の血が、その源の泉から流れてきたかと そして、ましぐらにその源へもどれよ。 ふがいない、わが壮年の日々よ またしてもよみがえる情熱の火を踏みにじれ 美しいものの微笑みにも、ひそめた面にも いまは心をとどむべきではない。 青春を悔いるならば、なにゆえ命を永らえるか 栄光の死をとぐべき国がここにある 起って、戦場に馳せてゆき おまえの生命をささげつくせ。 …1824「この日、三十六歳を終る」より …辞世の歌か…皮肉だな、これならお腹 痛くない…。

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kaho
22寅猫本。現代オーストラリアを舞台にした老婦人晩年の物語…サスペンス風な老人介護もの、ともいえる。読了の今日は自分の54の誕生日で…老後に周囲には血縁者も友人も無いだろうことは 今から軽く想像がつくだけに、身につまされつつ読むことになったわけだが、そんな自分が時にこの頃想うのは、ボケることも、神様の采配…本人にとってはもしかしたら一種の救いなのかもしれない…ということ。浜辺の砂のざらつきと 思い出の土地の濃密な熱帯の空気が、夕暮れの天気雨を連れた雲の下で よじれた時空の隙間を作り出す…上手い作家さんだ。
ガーネット
2023/01/03 09:46

お誕生日おめでとうございます♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪私も、「言うてることは支離滅裂で、ようわからんけど、いつもにこにこと穏やかな顔をしてはる、おばあはん」になりたいと、願うこの頃です(*´꒳`*) kahoさんにとって、良い一年となりますように☆

kaho
2023/01/03 12:48

ガーネットさん ありがとうございます!わぁい🥂かんぱ~い♪♪ 山羊座A型の奇妙な真面目さ…ヤギが岩場に上り詰めメェェェと雄たけびするも、ハタから見たら何を目的に上ってるのかサッパリわからずだが、山羊にとっては駆け上り雄たけびすることに意味がある… 今年もそんな感じでしょう(^-^; せめて老後はマイペースながらも、しみじみとつとつと幸せを語れる婆になりたいものです。

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kaho
2023卯年初読み本。丈90㎝、耳と尾以外は陶器、関節部可動というお人形としてはかなり古典的高級なウサギを主人公とし、裕福な家庭ー海底ー漁師夫婦ーごみ捨て場ー旅人ー農夫ー貧困の中死にゆく子供…彼の遍歴に交わった人間達との交流を ひとつの人生のように見立て、そこに人形である自我が愛するという感性を得、育んでゆく過程が描かれる。自分の人生で、愛を初めて自覚したのはいつだっただろうか…などと想いつつ、…素敵な物語だった。
宵待草
2023/01/02 14:24

Kahoさん 明けましておめでとうございます🎍 今年も、どうぞ宜しくお願い致します 卯年初読みに、相応しいタイトルの本ですね 素敵なレビューを拝読しまして、読みたく成りました✨ 有り難うございます🙋『ビロードのうさぎ』は、好きな蔵書絵本の一冊です お寒いですので、ご自愛下さいね💫 宵待草

kaho
2023/01/02 17:06

宵待草さん あけましておめでとうございます🎍こちらこそ、今年も宜しくお願いいたします🌷 児童書を書かれる作家さんですが とても誠実な分、胸を刺されるシーンも多い物語でした。ビロードのうさぎが好きな方なら、お勧めできます🍀 互いに今年も素敵な読書ができますように…(^^)🐰

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/09/08(2146日経過)
記録初日
2008/01/12(6038日経過)
読んだ本
2156冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
482485ページ(1日平均79ページ)
感想・レビュー
1642件(投稿率76.2%)
本棚
49棚
性別
血液型
A型
職業
クリエイター系
URL/ブログ
https://ameblo.jp/kahonohon
自己紹介

☆23.2.16ー6月末 コロナが世間的に明け始めた影響で、読書も毎日30分が限界状況ゆえ、暫くお休みします。毎日読書は何とか続けたいと思いますので 登録だけはたまに来ます。再開時にはまた 宜しくお願いいたします!

☆22.12.26 レビュー簡略スタイル化を目指して試行錯誤中ですが、なかなか出来ません。取敢えず、スマホで入力できる範囲、を目指してみたりしていますが、特に古典文学には それは 自分の能力では逆に難しい…しかも、積読山には古典文学がまだまだ多い…もちょっと、試行錯誤を続けます(^-^; シンプルに自分の意思を伝えること、他者に対して常に尊敬する気持ちを失わないこと。…この二つを、伝達というこの場 への自分の課題の柱として。

☆未レビュー15冊越え(22.12.19)。 なんというか…もう最近は諦めの境地に至りつつ?レビューを何とかしたい欲求が薄い。読む面白さ…書くということの凄さ、に比して 自分のレビューがいかに馬鹿げているかを思うと、こんな公の場で、そもそも 自分のためにレビューする、をベースにしているならば、これ読んだ、の記録だけにするという方法もある… そこを考えると それでいいような気もし始めていたり いなかったり… グズグズ(^-^; もしかしたら、今後はメモ程度にする かも…。????
(読み友さんのレビューは、訪問続けます)

☆2022.7~ 気分転換中。

☆2022.2~ 今、かなり自分の生活ペースが立て込んでしまっていて、皆様のレビューのチェックが間に合っておりません。自分のレビューも5冊くらいまとめて書いている状況…。暫くは、コメントのお返事と、たまにつぶやきチェック程度になってしまいます。諸々申し訳ございませんが、何卒宜しくお願い申し上げます。


=====

約10年前から、ぼちぼちと 演奏家業をやめてみた。(データはその頃からのものを ブログから掘り起こし、2018年9月にまとめて登録した.)
そちらの資質はあるかもしれない、が素質はない、と 感じたし、今も そう思うから、なのだが。
その結果 現状は、芸術家では あると思う。 
が 職業演奏家 ではない。

自分が 世界の何に役立てるのか、を この10年来 考えてしまっている。
…なにか、絶対に ひとつは ある、と 思っている いわゆる 天職。
しかし 果たしてそれが 何なのか、は
…つまり 私は社会に何をすべくして 生きているのか、… 
とりあえず ならば、ある ので 世間生活は一応は出来てはいる、
が、それが出来てしまっているからこそ どこか 中途半端なままで、
自己存在の不鮮明さ…自分は自分の能力を誰の役にも立てていないのではないか? という疑いを どこか拭いきれず。。。
需要と供給の関係、という 不文律 簡単な論理 に 諦めを通して堕するべきなのか? それとも 自分ために弾けばいい、と割り切るのか? 
・・・そのような状況なので、未だに模索している 情けない状態 でもある。…もう生まれてこの方半世紀、なのだが・・・(^^;;)
子供の頃から大好きな 本 から、 
何かを 見付けられたら、と 思う日々。。。

そして そして、この頃 少し 何かが見えてきてもいる。
(ここで出会った皆さんのおかげだ。ほんとに。。。感謝してます。)
つまり、自分の天職、が 何なのか、についてだが
…おそらく、これに職業名が 無い、ということが問題だったのか?・・・ …何やら 少々は気づき始めているらしい(笑)


因みに、老後…楽器を弾けなくなったら…の夢は、地味な私的蔵書図書室 の開設。お茶を飲みながら、集まった人が 好きなように本や楽譜に没頭出来る場所、良いなぁ…と。
・・・ここに記している本は9割9分自分の蔵書で、音楽関連の書籍、弦楽器関連の楽譜、音源資料はかなりあるので、ちょっと固有性のある図書室になるのでは、と…。整理を考えると頭痛いですけれど…(笑;)

※若い頃は,福永武彦と村上春樹,安部公房とか大江健三郎辺りと,海外ものではカフカやカミユを,今ではその印象だけとはなっていますが,時折思い出すくらいには好きで読みました.…尤も30年以上前の話なので,こちらのデータに出す登録はしていないわけですが…未だに彼らから得た感性は 自分の中に在るな,と ふとした時に感じたりすることがあります…不思議なものですね….

※「積読本」は,パラ読み程度の未読本を含め既読のものでも,手元に置いてちょくちょく読みしたい&遅読したい&永く手元で愛したい大事な本,という定義にして分類しています.よって既読の本を再び積読本に入れることがよくあります.

※「読みたい本」は,「積読本」の以上の性格上 スライドされて,本来の「積読本」の意味(手元にあってなるべく早く読みたいと思っている本)になっていると思います.

【以下は 私としては本来かなりの蛇足と認識するのだけれども,一応...】
◎お気に入り登録/解除およびブロックはご自由にしてください.(その際のご挨拶メッセージなどは全くお気遣いなく.)当方からも割とお気に入りは気軽にさせて頂いてきていますが,お礼的な相互登録は今はやめています. 更に,あまり活動されていないのかなぁと思った場合,つぶやきだけかぁと感じた場合,漫画がメインの場合,積読などのTLの過多の場合,読書向きが全然違うなあ,相性イマイチ?と感じる場合,私からの片思い状況が長ーい場合も含め,…書き出すと多いのが何だかヤーな感じだと自分でも思うのですが 以上のケースは こちらからの登録でも 現状皆様のレビューチェックはギリギリ満タン状態になってしまっていることもあり,結果的に出戻り的に解除してしまうこともあります. 本当に,大変失礼を自覚しておりますが,私の能力の不足と,どうぞ何卒ご容赦ください.
◎イイネ,をする時に…込み入った話を親密に二者間でされるときがあると思うのですが,それをこそ!,第三者的に読むのをとても愉しい(リアルな深みと滋味を感じられて素敵)と感じる時が多くあり, その時にイイネを押してしまいたくなるタイプです. よって私が特定の読み友さんとしている二者的な会話に イイネや横レスをして下さるのは,むしろ ちょっと嬉しいレスポンス と受け止めています(パラノイア的匂いを私の感性が受けない範囲でですがw).  またSNSは,自分と誰かを「繋ぐ場所」であり,「離別する場所」という可能性も請け負う場所とも理解しています. この「読書」をベースにしたSNSでは殊に、一口に「共感」とはいえ…ひとつの芸術作品に対して誰も彼もが全く同じ捉え方考え方をすることは,むしろ偶然と言えるほどの幸運な出会いで,それは 文芸という芸術文化の類に対して抱いた感情である場合は 特に ありえない程のこと,と捉える方が本来的ではないかとすらも思っています.そして対象の芸術性が深いものである場合には一層 深い共感 はそうはおきないことが高確率だとも思っていますし, だからこそ 次なる思考を呼び,もっと考えること を求められ,その追究が面白いのだとも思いますし,それが文化芸術の持つ素晴らしさの一つの面だとも思うのです. 生きることの複雑さから逃げたくなる時,単純な共感や 簡単に共有できる想いや約束事を持つことは 心の救いや安心感になることも確かだけれど, 特に感性は様々であり 譲りようもないものとして個々が頑固なほどに大切にするものとして,違う受け止め方をするということもまたやむを得ず,むしろそれは自然なことだと思うので,私が共感できないことを書いていても気になさらずに,その場合は ふーん…ヘンナノ!と 放置しておいてくださいw.
◎ゆえにw,私は色々な本を推薦してくださることを,とても嬉しくとても有難く思います. だけれどもゆえにw,せっかく教えて頂いても自分のタイミングとしてすぐに読まない読めないことも多いですし,結果的にオススメ頂いた本とは一見違うものを敢えて次の読書に選ぶことすらあります. 天邪鬼と映ると思いますが,でもその選書には,お勧め頂いた方との記憶が既にきちんと私の中に織り込まれています. そして,そうしたやり取りを含めた全てを ここでとても幸せに感じて過ごしている…ということも この場を借りてお伝えしておきたく思います.
◎半年に一度くらい読み友さん整理をしてますが(現状以上の読み友さんとのお付き合いは私には無理なので),最近私の認識力が薄くなっていることもあり,以上を含めてコンスタントな投稿と過去からの繋がり感覚のある無しがその目安となってしまうこともあって,作業中に相互が読み友さんだったはずの方を誤って外してしまうなどのこともありえます. 又,よほどのことが無ければブロックをこちらからすることもありません. なのでもし 何事かあった感じがしても,絶対に絶対にシビアにはお考えにならないでください.
◎ナイスのポチは,Good,Nice,Fine,という向き以上に 拝見いたしました の感覚が強く,場合によっては 勿論 素晴らしい!Fantastic!のこともあれば,エールのこともありますし,そういう内容なんですね,興味深いです,同感です,なるほど~,ありがとうございます,等々…で字義通りの いいね≒ナイス ではない感じが折々に含まれます.
◎SNSにゾッコンにはなれない年齢?ですので,マイペースで気楽にやっていますし,ここでは特にそうありたいと考えています. 基本的にはPCでしかチェックしません. また特に土日はあまりインしません.&かなりの夜行性です.その結果,返信などのタイミングも相当気まぐれになりがちです. また,なるべく読んだ本には悪い評を書かないようにしたいと考えているフシもあるので,私の感想にヒッカカリを覚えられることも多々あるとは思いますが,コメント返信に 望外の労力/自由時間を割きたくないので,共感ベースの可能性のない感想討論等は 一切望まないクチ です. 故に 私の個人的諸々条件と感性判断などから,今は返信がしんどいな…と感じたコメントには 完全スルーをさせて頂くことがあります.
◎リアルご対面もケースバイケースで大いにアリ!ですが,そうでない通常お付き合いの場合は,そこそこ感覚で,以上の勝手気儘な諸々 大目にと,
ゆる~く たのしく 宜しくお願いいたします.
....m(_ _)m🍀

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