読書メーター KADOKAWA Group

2023年2月の読書メーターまとめ

よっち
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110
読んだページ
33506ページ
感想・レビュー
110
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4861ナイス
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2023年2月に読んだ本
110

2023年2月のお気に入り登録
1

  • ただのまるかん

2023年2月のお気に入られ登録
6

  • ふくろう
  • みずく
  • hooligans.nag
  • Koji Eguchi
  • ただのまるかん
  • あみ

2023年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

よっち
今日も多くの患者に向き合う泌尿器科医・鮎川が、元ヤンキーの看護師長、忍者のようなソーシャルワーカーなど心強い仲間たちとともに病と事件の早期解決に挑む医療ミステリ。羞恥心から嘘をついたり、人に言えない秘密を抱えている人も多く、泌尿器科ならでは多様な謎に真摯に向き合う鮎川。謎の火傷をした少年、夜尿症が治らない中学生、救急搬送された営業マン、透析センターに立て籠もるYouTuber。それぞれの悪意が潜む背景が何ともあれでしたけど、鮎川も真摯に向き合う熱いところもある医師で、師長や忍さんがいい感じに効いてました。
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2023年2月にナイスが最も多かったつぶやき

よっち

2023年1月の読書メーター 読んだ本の数:107冊 読んだページ数:33053ページ ナイス数:5114ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/385946/summary/monthly/2023/1

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2023年2月の感想・レビュー一覧
110

よっち
心から音楽を愛して「一緒に世界を変えよう」と絡んでくる芹香の熱意に絆され、文化祭ライブへと動き始める夏希。加えて彼女が作ったオリジナル曲の作詞を夏希が担当する第四弾。夏休みの一幕を経て陽花里との距離が急速に縮まる一方で、詩からの積極的なアプローチで自分の気持ちに迷う中、バンドの活動にのめり込むようになってゆく夏希。芹香もなかなか魅力的なキャラっぷりでしたけど、音楽に想いをぶつけて三角関係についてもあるべきところに収まった感じですかね。むしろそれによって変わってゆく様々な距離感が気になるところではあります。
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よっち
殺人姫エミリーの襲撃を警戒する放蕩王マニゴルドの依頼を受けて、護衛として砂上の豪華客船へと乗り込むユーゴーとキューコ。様々な思惑から超級職たちの入り乱れる戦場となってゆく第二十弾。ホワイトローズの維持費を稼ぐため、デンドロの内で初のアルバイトをすることにしたユーゴが、正統政府と<IF>の襲撃により、器神、強奪王、超操縦士といった超級職たちが入り乱れる戦場に巻き込まれてゆく展開で、そんな相手とのギリギリの激闘の連続に加えて、<UBM>解放事件まで起きるカオスな展開は、今後に大小様々な影響をもたらしそうです。
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よっち
美食に目がない警視庁所属の久留米警部と、お抱え運転手で大食い女子の燕カエデ。色気より食い気な二人が周囲の事件を解決する第三弾。小林刑事に誘われて合コンパーティーに参加した二人が遭遇する結婚詐欺師事件、老舗鰻屋のタレの行方、そしてランチ会メンバーのセレブ妻失踪事件など、今回もまたいろいろな事件に遭遇する展開で、結婚詐欺事件に巻き込まれたり、失踪事件では突きつけられた悪意が生々しくて、やや後味が悪かったですけど、久留米警部の確保店による美味しそうな料理描写を読んでいると食べたくなってくるのは相変わらずでした。
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よっち
世界を変える大冒険へと向かった娘のミューリを追って、旅を続ける賢狼ホロと元行商人のロレンス。しかし借金で悩むサロニアの窮地を救ったロレンスの活躍が思わぬ余波を生む新章第七弾。トーネブルクの未来を思い森を切り開く決断をした領主と、先祖代々の森を守りたい領民の葛藤。その両者を気遣うホロを悲しませないために、皆が納得する妙案を練ることになるロレンス。そして意外な形で再会したエーブの存在。以前のようなしのぎを削るわけでもなく、かといって協力関係というほどでもなく、でもこれくらいの距離感がらしいのかなと思いました。
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よっち
強固な組織力と圧倒的暴力で池袋を牛耳る中国系反社組織シェンウー。危ういバランスを保つ街で、暗殺者の送死人が一人の女優を殺したことで綻び始めるノワール小説。表面化し始める跡目争い、機を伺うヤクザ久和組、そして反社撲滅を目指す警視庁。様々な思惑が絡み合う状況で、ギリギリの駆け引きを繰り広げる送死人の三砂と、愚直に刑事だった父の死の真相も追い続ける警視庁組対の刑事・鴻上。対立する組織の全面衝突回避に奔走しながら、暗躍する黒幕の正体を追う中で時には協力しながらその真相に迫る緊張感ある展開はなかなか良かったですね。
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よっち
王太子に婚約破棄され没落したアルスタシア家の娘フェリシア。魔導師ローランとマーリンに出会い魔導師の道を志すことになった彼女が、魔法学園に入学する異世界学園ファンタジー。国を追われる身となり、両親と共に見知らぬ国で極貧生活の日々を送っていたフェリシアが見出した世界最高の魔導師への道。かつての婚約者の王太子やかつての知り合いたち、彼女を転生者と疑うチェルソン家の娘アナベラとも出会い、時には衝突しながら改めてお互いを理解しようとする快活で真摯な姿勢、苦い過去にも逃げずに向き合うフェリシアはなかなか魅力的でした。
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よっち
VTuber神坂怜としてデビューし早3ヶ月。たびたび炎上しながら妹ちゃんとの兄妹コラボ配信を行うべく準備を進める彼の前に、前職の後輩(女)からVTuberになったと連絡が入る第二弾。別の大手事務所の新人として、妹の友人・十六夜真と一緒にデビューした後輩・霧咲季凛。後輩や同僚の言動だったり、妹ちゃん絡みの諸々など、相変わらず周囲の言動によりたびたびプチ炎上する展開には苦笑いでしたけど、少しずつ風当たりが強かった状況も変わって、いつも誰かのために真摯で周囲から慕われる存在になってきている彼の今後が楽しみです。
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よっち
京都、祇園の一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」。この一風変わったお店に、今日もわけありのお客が訪ねてくる第六弾。冤罪を晴らす神社について訊ねる女子高生の心に秘めた罪と恋、もも吉庵の飼い猫にまつわる過去と祇園の人々のやさしい噓、商売に身の入らない骨董商を改心させた女性秘書の純真、能率・効率を追求した経営者の窮地を救ったある約束。社長秘書の朱音の大切な人だったり、懸案だった問題もようやく解決したりと、今回もいろいろ盛りだくさんな内容でしたけど、ひとつひとつのエピソードに優しさに溢れていてとても良かったですね。
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よっち
長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、るフェルビエ族の女族長アルテシアがミルデの族長オウガに嫁ぐファンタジー。想い人さえ喰らうほどの激情をもつ〈雪蟷螂〉アルテシアが、相当な覚悟を持って臨んだ政略結婚。しかし約束の儀を阻もうとする世代を超えて交錯する人々の想い。やや独特な雰囲気をもったストーリーでしたが、それでも気高き女傑の覚悟と身を焦がすような熱い想い、一方で信仰を恋に似たようなものと捉える考え方もまた印象的で、なかなか奥が深いと感じさせてくれる物語でしたね。
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よっち
悪魔的頭脳を持つ残念美人の茅野循に誘われ、オカルト研究会を結成した最強女子高生・桜井梨沙。怖いもの知らずな二人が心霊スポットを探索する青春ホラー小説。早速病院の廃墟に向かった二人が、呪いの神社、最凶事故物件、そして「カカショニ」と次々と攻略してゆく展開で、心霊スポットだけでなく、たびたび人の悪意にも晒されたり、ネット怪談もありましたけど、不穏な展開になっても補い合う循と梨沙の最強コンビがなかなか強いので、それを跳ね除ける力強さがありますね。ミステリ要素もあったりでこのレーベルらしい魅力に溢れた作品でした。
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よっち
政治家を目指す高校生・弘樹のずっと好きだった桃島うるはへの一世一代の告白中、何故か彼女と日本初の女性&史上最年少内閣総理大臣の鮫島冬華と中身が入れ替わってしまう青春ラブコメ。冬華に入ったうるはの思わぬ失態に国会は大混乱。一方、とある事情から生徒会長選に立候補していたポンコツなはずのうるかの姿で、その卓越した政治スキルを見せつける冬華。そんな二人を複雑な想いでサポートする弘樹という構図で、意外な一面を垣間見せる冬華、うるはもまた思わぬ成長を見せて、いい感じに刺激し合う三角関係がどうなるのか今後が楽しみです。
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よっち
神隠しの奇妙な噂が囁かれる森浜市。他の誰にも見えない奇妙な隙間を見つけた人見知り少女・雉子優良希が、不可思議な現象を認知できる青年に『向こう側』へと誘われるファンタジー。「偽世界」を解消するため、密かにクランを組み被害者の救出と偽世界解消に動く「覚醒者」たち。その中のストーカー献や表裏の差が激しい真白といった濃いメンバーのリーダーを務める灰空に再会し、奇妙な行動から保護される雉子。対人が残念で独自の信念で動く彼女に振り回されながらも、無視できない特異性を持つ雉子の加入で物語がどう動くのか続巻に期待ですね。
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よっち
夏休みの直前。果澪からマネージャーを雇うか相談された千景が、知人のVTuber事務所で期間限定のマネージャーとして別のVTuberを託される第二弾。果澪のために話を聞きに行ったはずが、なぜか所属VTuber金剛ナナセと一緒に夏休み中に登録者数十万人を目指すことになる千景。ストイックな彼女をサポートするうちに明らかになってゆく複雑な葛藤や、突きつけられる現実を踏まえてどうあるべきか、なかなか繊細で難しい問題でしたけど、時にはすれ違いならも一緒に向き合って、本当に大切なものを見出してゆく展開は心に響きました。
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よっち
世界中が熱狂する『ウォーゲーム』の「不敗」プレイヤー《IS》。事故でゲームに関する記憶を失った稲荷白斗の前に、美少女・小指結が現れるVRバトルゲーム学園サバイバル。数年後、一般人として第二の人生を歩んでいた彼が、挑発する結に導かれるように取り戻したバトルゲームへの想い。完全実力主義のゲーマー養成学校への入学を決意して、その特別招待生選抜試験で出会ったカイやメリーとチームを組んで突破を目指す展開では宿命のライバルとの出会いがあって、シロトに触発される負けず嫌いな彼女たちもなかなか熱い戦いを見せてくれました。
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よっち
父が再婚してできた義妹に一目惚れした高校生タクロー。彼の素直な自己紹介の第一印象は最悪だった義妹トーコとの好感度-∞から始まる同居生活物語。結婚した両親のことは応援したいという意識から、最低限の関係は維持しようと契約を結んだ二人。けれどタクローはいろいろなところに気づいてしまう性格で、それ以上にびっくりするくらいおっちょこちょいで、適度に関わるつもりだったトーコも巻き込まれずにはいられないですね(苦笑)彼の親友ヒフミやライバル視するツバサたちもなかなか濃いキャラで、これは続巻が楽しみな期待のシリーズです。
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よっち
鳥子からの本気の告白。返事までの期限は1週間。空魚は周囲や自身との対話を重ねながら、積み重ねてきた関係性を少しずつ捉え直してゆく第八弾。いずれそうなると思っていた、直面するのは時間の問題とも思っていた問題。裏世界で出会ったばかりの空魚に鳥子が投げかけた言葉。それが一年余り経過してじわじわと効いてくるとは思わなかったですけど、二人の関係性について一生懸命真摯に向き合う空魚は、鳥子との関係を大切にしていますよね。でももういろいろ一緒に経験を積み重ねてきた二人だから今更感があるのも何か分かる気がしました(苦笑)
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よっち
下宿仲間でクラスメイトの女子サブレに片想いをしている高校生めえめえ。未だ友達な二人が一緒に過ごす、ひと夏の特別な四日間。告白もしておらず夏休みでしばらく会えないと思っていためえめえ。それがある不謹慎な目的のために夏休み中に遠方にあるじいちゃんの家にサブレと一緒に行くことになって、二人で出かける展開で、一緒に過ごす距離感の中で実はお互いにいろいろなことを考えていて、共感できることも違うなと感じることもある。当たり前のことを真剣に考えるサブレと、それに根気よく付き合うめえめえはお似合いの二人だなと思いました。
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よっち
最近やたら目にする高齢者ドライバーの事故。ふと高齢者の父に不安を覚えた猪狩雅志が、息子の息吹と帰省した夏に父親に運転をやめるよう説得を試みる家族小説。安い給料のやり甲斐ない研究職、高校生になってから元気のない息子に共稼ぎで忙しい妻。高齢者の運転は危険でもかといって現実はなかなか切実で、通販の利用や都会暮らしのトライアルも失敗。途中までは行き詰った閉塞感が半端ない展開でしたけど、後半の急展開はなかなか興味深く読みました。そうそう上手く行かないでしょうけど、一つの提案としてこういう生き方もありなのかもですね。
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よっち
大阪の小さなサンドイッチ店『ピクニック・バスケット』を営む仲の良い姉妹・笹子と蕗子。そんな二人の前に笹子の元カレが現れる第二弾。きゅうりを巡る複雑な思い、子供の好き嫌いとフィッシュソーセージ、昔あったクラブサンドイッチの思い出、おじいちゃんが覚えていたジャムサンド、そして元同僚の結婚と笹子の元カレ。過去の思い出が詰まった各話のエピソードにサンドイッチを絡めてゆく構成で、笹子と久しぶりに再会した元カレの話はちょっぴり切なかったですけど、これはもう仕方なかったかな。蕗子と川崎の関係も今後が気になるところです。
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よっち
大切な人へ、あなたが最後に贈りたいものはなんですか?依頼人の託された遺品を届ける「天国宅配便」の配達人が贈る心温まる連作短編集第二弾。今回は成功できずに転売で生きる元芸人のカメラを巡る物語、七十八年目に友人から届いた手紙の返信、庭師の娘と屋敷の御曹司が温室で育んできた関係の結末、そして過去に苦い結末を迎えていた七人のおばあちゃんたちとの関係の真実と、四つのエピソードから構成されていて、意外な結末だったり明らかになってゆく優しい想いが印象に残る物語になっていました。個人的には岩子のエピソードが好きでしたね。
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よっち
愛と理想を掲げた夫婦が営む、行き場のない母子を守る「のばらのいえ」。未来のない現実から高校卒業と同時に逃げ出した祐希が、後悔を終わらせるため戻る決意をする物語。両親を亡くして引き取られた環境で、希望の見えない状況から逃げ出した祐希がずっと心残りだった、幼少から一心同体だった紘果の存在。久しぶりに帰ってきたことで分かる変わったこと、変わらないことがあって、仕方のない側面もあった過去の状況を踏まえてこれからどうすべきか、それらも踏まえてしっかりと向き合い、新たな一歩を踏み出した彼女たちを応援したくなりました。
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よっち
TVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』でSF考証を務める高島雄哉氏による、新キャラクターも登場する小説版オリジナルエピソードも収録したノベライズ。今巻ではTVアニメ版では二人の出会いからミオリアに代わってのグエル先輩との決闘、ガンダムタイプ騒ぎから決闘の再戦までが描かれる一方で、ポイントとなる若き親世代たちも登場するGUNDフォーマット凍結にいたる前日譚、ミオリアの幼馴染も登場する追加エピソードもあって、これを読むことで物語としての解像度は上がると思いました。ミオリアの幼馴染はこれから登場するのかな?
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よっち
西都に残る人たちと別れ、一年ぶりに中央に帰ってきた猫猫たち。以前の仕事に戻るものの、時間の経過もあって様々な問題が発生する第十三弾。今回は西都編の後日談的エピソードでしたが、猫猫が帰って来てもまだ友人たちに居候されて困る羅半、置いていかれた羅半兄のその後、弟の恋についてあれこれ画策する麻美など、その間にあった変化が様々なエピソードに繋がっていって、散見されるパズルのピースのような伏線は今後いろいろ効いてきそうですね。周囲も楽しそうにお膳立てに動く二人の関係は障害も多くて、覚悟を決めた壬氏の本気に期待です。
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よっち
人生に迷いが生じた時、どうすればいいのか分からなくなった時、誰かの存在が助けになる。もつれた心を解きほぐす温もりに満ちた五つの連作短編集。恋人に紹介できない家族、会社でのいじめによる対人恐怖、人間関係をリセットしたくなる衝動、わきまえていたはずだった不倫、ずっと側にいると思っていた幼馴染との別れ。一度こうだ思い込んでしまうとそこから抜け出せなくなることがありますけど、抜け出せれば意外と冷静に物事を見れるようになるんですよね。迷える主人公たちに手を差し伸べてくれる周囲の人たちの優しさが心に染みる物語でした。
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よっち
他人の経験値を吸い上げる凶悪な力を持つケイティを、ジャネットとのコンビで何とか退けたラセル。治癒魔法でマーデリンの洗脳を解いた一行が、天界と地上を繋ぐ王都に向かう第五弾。洗脳が解けて自我を取り戻したマーデリンの意外な正体。フレデリカの協力を得て向かった王都に出現したダンジョンに仲間たちとともに挑む展開で、シビラたちとケイティを巡る複雑な因縁や、シャーロットの事情も明らかになることで、物語の全体像がだいぶ見えてきましたね。闇魔法の使い手としての立場も鮮明にした彼らが、新たな局面でどう動くのか続巻に期待です。
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よっち
11月。粟田口不動産で働くことにもようやく慣れてきたれんげが、社長の村田から紹介された女性・詠美から、30年以上生きている猫探しを依頼される第九弾。長寿の猫又を探す過程で出会った、木島という蚕神に言われるままに金色を探して、丹後・金刀比羅神社へ向かうれんげたち。京都の和菓子を味わいながら、あやかしと神様に振り回されるこの物語らしさは今回も健在で、果たされることがなかった約束の怖さを噛みしめるような展開でしたが、少しずつ様子が変わっていった虎太郎の思ってもみなかった一言に、早くこの続きを読みたくなりました。
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よっち
19世紀末トルコ、スタンブール。不思議な下宿。魅惑の異文化。かけがえのない友人たちと留学生・村田がトルコで過ごした青春の日々を描くメモワール。ドイツ人オットー、ギリシア人ディミィトリスと共に英国婦人が営む下宿に住まう留学生の村田。東ローマ帝国への追懐、オスマン帝国復活への願い、戦争から必死に遺跡を守ろうとする思いなど、異文化や異なる地で育ってきた人々との宗教観や考えの違いに戸惑いながら、積み重ねてゆくその交流はかけがえのないもので、だからこそ日本に帰国してからのギャップに悩める日々にやるせなくなりました。
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よっち
Webライティングで直面する読者の「見ない」「読まない」「行動しない」という3つの壁。それを突破するための様々なテクニックを、具体例を交えながら解説する一冊。書き手の熱量だけでは読者を呼び込んで読んでもらうのは難しく、それ以前のいかに見てもらうのか、読んでもらうのかという部分が重要で、読者を引き付けるコピーライティングやSEOライティング、記事のまとめ方、また記事の目的や読者を明確にイメージすること、文を書く時に気をつける部分や、使えるフレームワークの考え方など、説明がとても具体的で分かりやすかったです。
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よっち
秘密結社「絞首商會」との関わりが囁かれる血液学研究の大家・村山博士が殺され、頭脳明晰にして見目麗しく厭世家の元泥棒・蓮野が遺族に事件解決を依頼される大正ミステリ。なぜ遺体が移動させられていたのか、鞄の内側がべっとり血に濡れていたのか。そもそも遺族が以前村山邸に盗みに入った元泥棒に事件解決を依頼するのも不可解で、蓮野の友人・井口やうら若き乙女の峯子も絡めながら、事件解決に熱心過ぎる四人の容疑者相手に緻密な推理を積み上げていって、それが一気に組み上がってひとつの形となってゆく終盤の展開はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
王国勝利の立役者となりながら、反逆者として処刑された最強の騎士アルディア。戦争が起こる6年前に戻った彼が、かつて果たせなかった帝国皇女ヴァルトルーネを救うと決意する逆行転生ファンタジー。両国が決裂する直前に戻り、有能な友人たちも誘い帝国に身を投じたアルディア。同じく前世の記憶を持つヴァルトルーネの専属騎士に任命され、よりよい未来にするために協力して動き出す展開で、今回は彼女の立ち位置を盤石にするための地ならしでしたかね。運命共同体となった二人が仲間たちとこれからどう運命を切り開くのか期待の新シリーズです。
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よっち
24歳になり引っ越しを終えた新居で心機一転、小説家として新たな一歩を踏み出した李奈。新刊の評判も上々な状況に水を差すような事態が次々と起こる第七弾。アマゾンの評価は軒並み星一個となり、行った覚えのない店での痴態が撮影され、書きもしない官能小説が自分名義で編集者に送られるなど、彼女の周囲で次々と起きるトラブル。引っ越し早々に住所が暴かれて嫌がらせをされてしまうなど、混迷を極める中で丸善版聖書を巡る事件に巻き込まれてゆく展開でしたが、謎を解き明かしてゆく彼女の多才や着想にはもはや凄まじいというしかないですね。
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よっち
自衛隊に入隊を希望する人々に開かれた自衛隊の窓口・自衛隊地方協力本部─略して地本。そこで自衛官たちの心温まるエピソードを描く連作短編集。かつて防衛大学進学を後押ししてくれた相談員との再会、将来店を持ちたい悩める自衛官、退職する自衛官の就職斡旋、教師に自衛官志望を妨害される生徒へのフォロー、進路に悩む学生の気象レーダー見学、自らの経験を語る講演への参加など、自衛隊を巡る様々なことをフォローしたり、いろいろなところに目配りする人たちもまた自衛隊の中で重要な役割を担っているんですよね。なかなか興味深かったです。
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よっち
次々と明らかになる予想外の真実。全ての推測が白紙となり混乱する中、面会の日以降沙良が眠ったまま意識が戻らないと知らされ、澪は仲間たちとの絆を信じて前に進む第十三弾。第六リサーチを狙った一連の事件の黒幕・占い師。占い師の手によって、厄介な地縛霊に憑かれていた沙良を救うため、そこで澪は危険を顧みず立ち上がるいつも通りの展開でしたけど、今はそんな彼女の無鉄砲ぶりを心配しながらも支えてくれるメンバーたちがいて、チームとしてだいぶいい感じになってきましたね。毎回印象的な巻末の短編ですが、今回の玲奈も切なかったです。
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よっち
震災の記憶に囚われる学生詩人のリョウ。そんな彼のもとに集うそれぞれの孤独を抱えた少年少女たちのやがて訪れる別れの予感を胸に、生きることの絶望を分かち合う青春小説。リョウを意識するエキセントリックで純粋な心を持ったミズハ、彼女を気にかけながら小説家を志す退廃的な美青年ナツト。どこか歪んでいてもかけがえのない関係で。一緒にいてもきちんと向き合えていなくて、相手のために何かしようとしても空回りする不器用な関係にはどこか危うさがありましたが、いずれ不可避だった空中分解の先に残った結末が鮮烈な印象を残す物語でした。
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よっち
なぜ今まで通り頑張っているのに、豊かになれないのか。その構造的欠陥を分かりやすく解説した一冊。給料が低いのは「物価が低いまま」だから。あらゆるモノの価格は上がっていても、サービスの価格は上がらないから給料に反映されていない現状。その他にも円高、円安とはどういう状態か、為替と不動産価格や輸入商品価格、金利と為替の関係、日銀の金利政策、変動相場に移行した経緯や為替介入、インフレとデフレやデフレスパイラル、世界の通貨や地政学との関係、資源国の強みや経済指標の読み方など、いろいろとわかりやすく解説してくれました。
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よっち
没落貴族の家に生まれた女学生・鶴。父に命じられるまま売られるように決められた、顔も知らない実業家の青年・秋人一人で住む洋館で一緒に暮らし始める大正ファンタジー。一緒に暮らす中で秋人が呪いと呼ぶ怪奇現象と苦悩する彼の姿を知ってゆく鶴。鶴を守ろうとする秋人の優しさにも触れ、 次第に彼の力になりたいと感じるようになってゆく展開で、自らの心持ちが変わったことで、彼女自身がこれまで気づいていなかった女学校や実家の様々な一面も見えてきて、彼女がこれまで感じていたよりも周囲は優しい世界だったことには救われる思いでした。
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よっち
下級官吏・鄭仲望の前に現れた神虎を操り、尊大な態度で自分は《真名》を奪われた神であると主張する少女・春蘭。そんな人になってしまった元神様の少女が活躍する中華ファンタジー。名を盗んだ仲望の兄は死んでいて、弟の仲望の家に居候を決め込む春蘭。一方、都では妖が良家の子女を襲う事件が発生し、禁軍が出勤して神経を尖らせている状況で、春蘭はある姉妹を助けたことから仲望ともども思わぬ事態に巻き込まれる展開で、今回は神としての知識や度胸もある春蘭にやる気のない仲望が振り回されがちな構図でしたけど、今後の展開に期待ですかね。
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よっち
高校時代の教師を衝動的に殺してしまった瑞帆。彼女の前に現れた3人の男を巡る恋愛の業を描き出す戦慄の物語。かつて彼女の世界の中心だったその愛情が、いつしか憎しみに変わってしまった末の結末。覚悟していたのに殺人が一向に露呈しないことに戸惑いながらも、結婚して子供が生まれた頃に現れたもう一人の男の歪な愛。そして夫もまたなかなか屈折した想いを抱えていて、こういうタイプの男を引き寄せてしまう女性はいそうな気もしますが、自責の念に駆られながら、一方的で歪んだ愛に振り回される瑞帆の絶望にはなかなか来るものがありました。
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よっち
中国史上ただ一人、陸路で地中海に達した武将・郭侃。「海に沈む夕日を見たい」モンゴル軍を率いた漢人武将が、たった一つの夢を叶えるために地の涯を目指す歴史小説。祖父の代からモンゴルに仕え攻城戦と砲兵に長けた漢人が、37歳の時にイスラム世界の征服とさらなる領土拡大のためフラグの大西征を開始したモンゴル軍に部隊長として加わり、新兵器・回回砲をひっさげ七百以上の城を陥落させる展開で、多様な人種が入り交じるモンゴル軍の中で功績を上げ、そこから中国に戻ってフビライに仕えて波乱の生涯を生き抜いた一代記はまさに圧巻でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ネットショッピングや動画配信サービスで表示される、おすすめを支えるレコメンダ・システム。その仕組みから開発の歴史、実用例、購買行動に及ぼす影響までわかりやすく解説した一冊。オススメを表示して、今やネットビジネスに欠かせない機能となっているレコンメンド・システムとは何か。その起源から上手く活用して急成長したamazonやNetflixのようなビジネスモデルを変革させた例、類似性の比較やフィルタリングなどのアルゴリズムの仕組みの進化、TikTokやSpotifyなどの活用事例など、なかなか興味深く読めました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
21世紀以降、ますます存在感を強めている「新興国」。BRICS諸国を始めとする29ヵ国を新興国と特定し、経済成長、政治体制、軍事行動を分析する一冊。新興国の経済成長の形や成長にともなう社会構造の変化と福祉国家としての形、民主主義体制と権威主義体制の間で揺れ動く民主化や政治体制の変動、経済的・社会的発展の政治的条件とは何か、国際関係への関与やその影響力について考察してゆく構成で、中国は海洋進出を進め、ロシアはウクライナに軍事侵攻を行う中で日本はそれとどう向き合うべきか、いろいろと考えさせられる内容でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
世界には様々なタイプの土地区画がある中、日本の碁盤目志向は際立つのはなぜか。条里制や地形条件、新田開発、圃場整備などの要因から考察する一冊。日本における弥生・古墳時代の水田跡や古代都市の方格プラン、条里制度や荘園、近世干拓新田、近世・近現代に作られた都市などのケース、また古代中国、古代ローマ、中世ヨーロッパ、米国やオーストラリアの都市などを事例として挙げて、どうしてそのようになっていったのかを考察する内容で、肝心のなぜ多いのかという部分は明確な答えがなかった気もしましたが、これはこれで興味深い考察でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
自殺対策NPO法人の代表として日々奔走する晃佑のもとに届いた友人の自殺という悲報。元相談者の友人が今になって死を選んだ原因を調べるうちに、恐ろしい計画の一端に辿り着くミステリ。逃げたい衝動を抱える詩織が陥った罠、自傷行為を繰り返す浪人生のくるみ、そして自殺者の原因を探るうちに明らかになるVR「銀色の国」の存在。死を願う人々に忍び寄る常軌を逸した悪意と、影響されてありようを変えてしまった人々がいて、細い繋がりから活路を見出して、向き合い続けた晃佑の熱い想いが引き寄せた結末には心揺さぶられるものがありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
女装して人気美少女モデルhikariとして活動する高校生・晴間光輝。世界で一番可愛いと自負していた残念な彼と、彼が気にかけるクラスの地味系女子・雨宮雫の可愛いを巡る青春小説。密かに女装モデルとして人気を集める一方で、人知れず頑張る雨宮さんを密かにフォローしてきた晴間が見出した、一見どうしようもなくダサいけれど磨けば光るその素材。ふとしたきっかけから繋がり彼女をどんどん可愛くする晴間くんと、その期待に応えて変わろうとする雨宮さん。ついつい周囲も応援したくなる初々しい二人のこれからに期待せずにはいられません。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
恋人たちの一大イベント・バレンタインデーで結花の誕生日でもある2月14日。そんな大切な時期を迎えて、遊一と結花の関係に大きな転機が訪れる第七弾。同級生たちから背中を押されて、学校で遊一に告白する結花。かつての苦い思い出を乗り越えて前に進むことを決意する遊一。そして新ユニットの結成や新たな『八人のアリス』の発表。遊一に応援されながら結花が変わろうと頑張ってきたからこそ周囲に認められた今があって、それがいい感じに実を結んで良かったですね。陥った危機的な状況も彼女たちならきっと乗り越えてくれると期待しています。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ふとしたきっかけから、1回五千円で週に1~2回、同級生の宮城の部屋で命令される権利を行使される仙台。いつしか気まぐれな彼女の日常に振り回されるようになってゆく青春小説。一緒にゲームしたり、お菓子を食べさせたり、気分次第で危ない命令も時々。秘密を共有し始めて半年経っても、友達でも恋人でもないそんな曖昧な関係。ストレスの溜まる学校生活や家庭環境に疲れて、なのに居場所となりつつある宮城の考えていることが分からないことにイライラする展開は分かる…と思いながら読みましたが、踏み込んでここからどう変わるのか期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
玄の侵攻を防ぎ切った隻影と白玲。しかし友邦国だった西冬も敵に回る依然として厳しい状況の中、それが見えていない副宰相によって無謀な西冬征伐戦が立案される第二弾。どう見ても厳しい戦いになるのが見えている中で、その一軍として参加することになった隻影たち。そんな折に現れた仙娘を自称する金髪碧眼の少女・瑠璃。彼女の策で一矢報いて貴重な軍師を得たものの、有力な将を次々と失う一方で、死んで欲しいクズほど生き残る最悪の展開で、裏から手を回して着実な手を打ってくる相手にどう立ち向かうのか、さらに苦しい展開になりそうです…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
超絶ブラコンの妹久留里に振り回される日々を送る高校生の入鹿光雪。妹が同じ高校に入学した日の深夜、両親から妹自身も知らない衝撃的な真実を告げられる青春家族小説。連れ子同士の再婚で久留里が血の繋がらない義理の兄妹であることを知り、衝撃を受けながらも秘密にしたままにする光雪。一方でそんなことも知らず、高校入学後は光雪に構ってちゃん全開で早くも注目を集めてしまう久留里。周囲の様々な反応、妹離れすべきなのか悩む光雪という構図で、その存在感が際立っていた彼女が自らの秘密を知ってどうなるのか、続巻に期待しかないですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
幼馴染・瑞希、DV姉・凛という障壁を超えて、どうにか京子とつきあうことになった森崎衛。しかし今度は京子の元アイドル仲間、桂花がグイグイ迫る第二弾。京子に複雑な思いを抱える桂花、彼女と裏で手を結び衛との関係修復を目指す瑞希、そして相変わらず独占欲が強く暴力的で衛を振り回す姉の存在。旧交を温める京子と桂花に、彼女と対等な関係になりたい衛の思いも絡めて物語が再び動き始める展開で、どうにもならないところまで拗れてしまい、それでも最後まで諦めたくない衛の奔走が守ってみせた、かけがえのない関係が印象に残る結末でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
年明け、迎えた新学期。冬休みの葉山を中心とした噂が広まり始めて、それが雪乃や結衣にも影響を及ぼすもうひとつの物語第二弾。渦中にあっても葉山は特に噂を否定せず、収束することなく燻り続ける状況。そんな状況に業を煮やした三浦からの奉仕部への依頼。この文章なんだよな…としみじみ思いながら、相変わらずちゃっかりしているいろはすの存在感が今回も際立っていましたけど、本編ともディテールが少しずつ変わっていて、違うルートに向かっているのを感じますね。不器用過ぎる八幡に応えてみせた葉山が投げかける最後の波紋が印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
高校を中退し親との関係が悪化していた17歳の篤。先の見えない毎日を過ごしていた彼が、相撲ファンの叔父の勧めで相撲部屋に呼出見習いとして入門する物語。実力が全ての力士と違い、完全年功序列の相撲の呼び出しの世界。弟子も少ない弱小の朝霧部屋で力士たちと暮らし、稽古と本場所を繰り返す日々。しくじってばかりで自信を喪失気味で、一方で力士たちの焦りや葛藤を目の当たりにする機会も多くて、感化されて少しずつ前向きに頑張るようになると、きちんと見ていてくれる人もいるんですよね。そんな彼らの頑張りを応援したくなる物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
デートの約束をしたものの拓己が体調を崩してしまい、その原因が桃山の幽霊屋敷にあると知ったひろが、水神の化身シロとともに屋敷を訪れる第九弾。ひろの前に現れたヒスイと名乗る謎の美青年。屋敷の持ち主で多くの作品に命を吹き込んで三十年前に亡くなった彫刻家・吉楽雀。いつも自分を守ってくれる拓己のために謎の解明に立ち向かうひろと、彼女が心配で仕方ない拓己という構図が噛み合わなくて、もどかしい展開でしたけど、雀とヒスイの思いも投影させながら、大切な相手だからこそ懸命に向き合おうとする不器用な二人の思いが良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
瑞燕国からの逃避行でシディヴァの領地を目指す雪媛一行。青嘉がシディヴァと共にいると知った雪媛は、何とか彼らのもとへ向かい合流しようと策を練る第十一弾。シディヴァとタルカンの戦が始まったことで各所で厳しい検問が行われ、そこで散り散りとなってしまい、結果として様々なエピソードに繋がる展開で、シディヴァの戦いは案外あっさりめだった感はありましたけど、紆余曲折の末に様々な再会があって、一方で瑞燕国内の覇権を争う二勢力の何とも残念な状況は…雪媛の次なる行動が果たして何を目指すのか、今後の展開に期待したいところです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
没落華族に生まれた緋鳳院櫻子と、権勢を誇る蛇神一族の御曹司・冬夜との政略結婚。異能に目覚め彼に惨殺される未来を予知した彼女が、死を回避すべくやり直す和風浪漫ファンタジー。帝妃に選ばれる義姉を母といじめ抜いた結果、暗転した未来。予知能力に目覚めて冬夜と距離を置き、義姉との融和を図ってルート回避を目指す櫻子。逆に溺愛される関係になっても新たな破滅フラグが立ったりでなかなか難しいと思いましたけど、こうなってしまうと諸悪の根源を生贄にするしかないですよね…本気になったヤンデレはつくづく恐ろしいと思いました(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
草原の民アルタナの娘として双子のように育った異母姉妹シリンとナフィーサ。族長の父は二人を双子信仰が盛んな濫国の双子の皇帝に嫁がせる中華風ファンタジー。気が優しく刺繍と料理を愛するナフィーサは兄帝・燕嵐に、活発で弓と騎馬が得意なシリンは弟帝・暁慶の後宮に迎え入れられて、対照的な皇帝たちのもとでそれぞれが居場所を得つつあった矢先の不穏な疑惑、そして思ってもみなかった事件。姉妹も否が応でも巻き込まれる激動の展開と彼女たちの選択にはほろ苦さもありましたけど、これはこれでとても彼女たちらしい結末のように思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
コロナ禍で社会が大きく様変わりする中、社労士4年目のヒナコのもとにも様々な相談が持ち込まれる第三弾。今回は雇用調整助成金の申請を巡るあれこれ、正規非正規の同一労働同一賃金問題、所属手続きが曖昧なアルバイトの労災、社長親族のYouTuber副業問題、家具会社のワンマン社長から男性社員の育休申請の相談など、タイムリーな話題がいろいろ盛り込まれた展開になっていましたが、なあなあでいいじゃないかと済ませる古い体質との対峙は避けられなくて、実際にこういう相手にしっかり指導して対応してもらうのは大変なんでしょうね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
最近、立て続けにかかってくる無言電話。過去の一件から凄腕の通信指令課員〈万里眼〉に恨みを持つ者が、復讐する機会を伺う第三弾。暴れているという怪獣の正体、燃やされてしまった夏休みの課題、常連自殺志願者、小学生のほろ苦い初恋など、今回は小学生絡みだったり、いぶきの元カレを名乗る彼女の同期警官が登場したりと、早乙女は振り回されっぱなしで、それでも拉致監禁されてしまったいぶきの危機には身体を張って奮闘を見せてくれてようやく…でしたけど、詰めが甘くてどうにも締まらないんですよね。まあ彼らしいとも言えるかな…(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
1991年バルセロナ。サグラダ・ファミリアの尖塔に吊り下げられた死体。前代未聞の殺人事件に聖堂石工の父が絡んでいると考えた娘の志穂が手がかりを求めて調べ始めるミステリ。父の友人の遺体がサグラダ・ファミリアの尖塔に吊り下げられているのを発見してしまい、父の失踪がこの殺人事件に絡んでいると考えた志穂が、サグラダ・ファミリア建設に関わる人々に話を聞く過程で明らかになってゆく、サグラダ・ファミリア建設の背景とガウディが遺したある物を巡る陰謀。事件そのものよりも建設を巡るエピソードが充実していた印象でしたね(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
姉の代役として卓越した推理力で奇妙な依頼を解決する、超常現象を欠片も信じない現実主義者の女子大生・折橋奏。ある日「占い師オリハシは詐欺師だ」という記事が拡散される第二弾。カンジョウと名乗る謎のライターが流したデマをJK占い師に拡散されてしまうオリハシ。奏が修二とともに解決する吸血鬼の使い魔事件、失われたネックレスを探す依頼。そして明らかになってゆく今回の騒動の黒幕。ロジカルに解決してゆく奏と修二との関係は相変わらずな感じでしたけど、妹と修二の扱いに露骨に差をつける折橋姉の偏愛っぷりもなかなか印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
大秦天王に即位し、諸族の相和する世界を目指して、華北の統一に邁進する苻堅。霊獣・翠鱗は文玉が聖王の道を進むのを見守ることを決意する下巻。光暈をまとう苻堅の聖徳を信じて守護していたものの、卑族の慕容垂など、他にも光に包まれた人物が現れて動揺する翠鱗。光暈は聖王のしるしではないのか、そして宰相王猛の死から翳りが見え始める苻堅の統治。物語としては歴史上のifがあるわけではないので、その後は史実通りの展開でしたけど、自らを律して強く正しくあり続けなければ天命に見放されてしまう難しさを痛感させられる結末でしたね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
二月の昼下がり、小松探偵事務所にいた家頭清貴の元を賀茂澪人が訪ねてきて、『拝み屋』でもある彼から二つの仕事を依頼される第十九弾。一緒に働いていると葵が清貴のことをちらちらと観察している理由。山中の寺院にあった遺品である骨董品の呪い、そして男性陣で解決に動いたホラーハウスに眠る宝物の正体。相談していても油断するとすぐ惚気始める清貴は、円生たちが突っ込んだり呆れられるのも仕方がない気がしてきましたが、遠距離恋愛中の澪人も甘々なのは相変わらずのようですね。ようやくふっきれた円生はこれからどうなるんでしょうか…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
従軍経験もなく相棒の竜もいないまま、聖竜騎士団の総団長に就任した王女エレノア。臆病で半人前の妖精姫と氷の騎士が綴るファンタジー。頼りなげな11番目の王女と、彼女に忠誠を誓う副団長「氷剣」アドルファス、そして曲者揃いの調査隊の仲間たち。反発されながらも密かに努力を続けてきた彼女が、国内の不穏な状況を知り仲間たちと奔走する展開で、ずっと追っていた事件が今回の事態と繋がって、自ら過去に決着を付けて信頼を勝ち取ったエレノアは見事でしたけど、彼女に寄り添うアドルファスの重い献身ぶりがじわじわと効いていました(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
竜殺しの名門貴族に生まれながら魔法詠唱を封じられる呪いを受けていたカル。父親に愛想を尽かされ、竜が巣くう無人島に捨てられた彼が冥竜王アルティナに拾われるファンタジー。呪いを克服しようと努力して無詠唱魔法を身につけたことを信じてもらえなかった彼に、アルティナが竜魔法を教えたことで転機を迎えて、一方で彼がバフ魔法をかけていただけだった兄は窮地に陥ってからの逆恨みがややしつこかった感はありましたが、着実に実績を上げて認められてゆくカルと、兄の迂闊な行動のせいでどんどん没落する実家の落差っぷりが際立っていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
国家の危機を未然に防ぐことを使命とする政府所属の暗殺者ミナト。そんな彼が亡き師匠から彼の標的だったはずの養女ララを託される凸凹日常ホームコメディ。発動すると世界がヤバい異能を持つらしい幼女ララの相手をすることに困惑するミナト。そしてララの保護を宣言する師匠の実娘を名乗る現代っ子JK魔女エリカの存在。お人好しなエリカのポンコツっぷりも際立っていて、ララの健気な可愛らしさも相まってミナトも少しずつ変わってゆく構図でしたけど、たびたびララに危険が迫る中で、何が大切か覚悟を固めてゆく展開はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
晃の転校から四ヶ月。夏休みに再会した晃と葵が、彼女の祖母の気遣いにより久しぶりに二人きりの同居生活を送る第五弾。手料理を振る舞ったり、お祭りの手伝いに一緒に参加したり、積極的な葵の姿を見て会えない期間が互いに良い成長をもたらしたことを喜ぶ晃。すっかりお婿さん扱いには苦笑いでしたけど、久しぶりに会った友人たちも含めた再会を楽しんだり、進展しているような相変わらずなような二人の距離感でしたけど、離れていてもしっかりと育んできた二人の揺るぎない絆を改めて再確認できた今回の展開とその結末はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
四海道先輩に誘われたキャンプで、その魅力を知った黒山香月。さっそく次のキャンプも計画し始める状況で、今度は先輩が香月の家にやって来る第二弾。同じ図書委員メンバーとまさかの休日にBBQ、そして先輩と行く旭川・富良野への二人旅。妹のお陰で黒山家の外堀も埋まって、周囲も二人の関係を見守る感じになってきていて、旅先での出会いもいいスパイスになっていたと思うんですけど、一緒に過ごす中でお互いに意識するようにはなってきてはいても、ここからさらにもう一歩踏み込むには何かきっかけが必要ですかね…。そのあたりは次巻に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
『狂乱の戦譚』の幕が閉じ、日常を取り戻しつつある迷宮都市。そんな中、喪失を経たレフィーヤは過去の自分と決別し、新たな力を求める外伝十三弾。失われたものを追い求めて『魔法剣士』としてのあり方求めて生き急ぐレフィーヤ。周囲も心配する中でもたらされた学区への派遣。凹むアイズはなかなか微笑ましかったですけど、確実に強くなってはいてもどこか危うさが漂っていたレフィーヤも、今回の出来事を通じてようやく自分らしさを取り戻せましたかね。それにしても宿敵ベルは一体何をしていたのか…そのあたりは本編に期待ということで(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
女と知られ、海宝から愛の告白をされた春蘭。しかし、追い詰められた白水の暗躍により双子の秘密が暴かれ、様々なことが重なり窮地に陥ってゆく第七弾。莉珠の母・丹霞が待望の懐妊。後見人である海宝は盤石の地位を得たと思われた矢先に、双子のとりかえの嘘が世間に暴露され、春雷は懐妊中の丹霞暗殺未遂で投獄、さらには他国の侵攻と厳しい状況でしたけど、そこから逃げるのではなくしっかりと向き合って苦境を乗り越えてみせた逆転劇はなかなか良かったですね。着地点が難しそうな二人とそれぞれの関係でしたけど、上手く収まって良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人口減少日本で各業種・職種や公共サービスに何が起こるのか。実人数が減り消費量が落ち込むダブルの縮小でこの国は一体どうすればいいのか。戦略的に縮む未来のトリセツを示した一冊。人口減少でこれからの日本に何が起きるのか。製造業界や整備士の人材不足、IT人材80万人不足、地方紙・ローカルテレビの消滅、小売業界とご当地企業の課題、ドライバー不足、農業と食品メーカー、インフラの問題など、これから顕在化してくるだろうなと感じることばかりでしたが、ここまで来ると打てる手はそう多くないんですよね。覚悟が必要になりそうです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
シングルファーザーとして4歳の娘を育てる36歳の恭平。そんな彼がシッターに従事しながら1人で1歳半の息子を育てる高校の同級生・章吾と同居生活を始める拡張家族の物語。亡き妻に任せっぱなしだった家事・育児に突如直面することになり、会社でもキャリアシフトを求められ、心身ともにギリギリの日々を送る恭平。そんな彼を助けてくれた章吾もまた複雑な事情を抱えていましたけど、時には衝突もしたり助け合ったりしながら、お互いに刺激を受けて子供に向き合い、育児に前向きになってゆく彼らの選択がなかなか印象的な物語になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
元・図書館員の著者が「図書館をもっと身近なものに」をコンセプトに綴る、新たな図書館の楽しみ方。全国66の図書館をめぐる旅エッセイ集。陸奥新報に連載中の「図書館ウォーカー」に、新たにカラー写真、交通・近くのおすすめスポットなどのデータ、コラムを加えて単行本化したもので、有名だからとかではなく、用事のついでに行けそうなところに行っているのがポイントですね(苦笑)北海道から沖縄まで全国いろいろな図書館に行った時の楽しい話、失敗談など、普通の図書館ガイドとはまた違った観点からのエピソードはなかなか楽しかったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
白熱の九校戦が幕を閉じて充実感に浸るアリサたち。しかし全日本マーシャル・マジック・アーツ大会を目前に控えて、夏合宿を実施する第五弾。友人・小陽のツテでアリサたちも同行して、時には川原で水遊びをしたり、特訓をする合宿で出会った一高OBの千葉エリカと西城レオンハルト。ライバル一条茜への雪辱に燃える茉莉花が、更なるレベルアップのために成長した二人に教えを乞う展開はなかなか熱かったですけど、戦いを忌避していたアリサも少しずつ変わりつつあるんですかね。展開としてはやや巻き気味でしたが茜と茉莉花の勝負も良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
種族間戦争終結後、十七の種族が平等に暮らすために設立された実験都市ミイスを舞台に、結婚相談所で働き始めた見習い猫人族アーニャたちの奮闘を描くファンタジー。異種族の幸せな出会いをサポートする素敵なお仕事の現実が描かれるだけでなく、相談所外の騒動に巻き込まれることも多く、戦後の変化に上手く適応できない様々な人々の思いも描かれる中、大人たちに見守られ様々な経験を積んで成長するアーニャが、困難な状況に一生懸命向き合い、時には理不尽な状況に追い込まれても諦めず、大切なものを守ろうとする姿は心に響くものがありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
《女神》に寄生され、怪物と化した《勇者》を倒すため救うため、勇者殲滅の精鋭部隊『カローン』で戦う少年少女たちの奮闘と葛藤を描く出会いと再生の物語。魔物が実は人間だとも知らず、女神の言うがまま魔物を倒す《勇者》の皮肉な構図。《勇者》は倒すしかないと思っていた部隊に勇者を人に還す研究をする少女カグヤが加わることで、少しずつ変わってゆくストーリーで、それぞれの複雑な背景や決して他人事ではない勇者化の過酷な現実を描きながら、ぶつかり合っていた彼らが助け合い、討ち果たすべき真の敵を見出す展開はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
衣緒花の悪魔を祓い、平穏な日常を取り戻した有葉。エクソシストとして衣緒花と活動を続けるよう依頼される彼に、突然学校に来なくなった三雨から相談を持ちかけられる第二弾。三雨の家を訪問した有葉が直面するウサギ耳姿の三雨。取り憑いた悪魔をどうにかすべく三雨と行動を共にするうち、有葉が突きつけられる彼女の秘めた想い。有葉自身もまた心定まらない中で、衣緒花の覚悟がターニングポイントでした。すれ違い絶望を抱えながら、それでも大切な人のために奔走して乗り越えてみせましたけど、いい感じのままでは終わらないんですよね(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
連邦も多大な犠牲を払った共和国民避難作戦。その無惨な敗走は各方面に大きな影響を及ぼして、一方で連邦領内では共和国、上層部やエイティシックスへの不満が噴出する第十二弾。シンたちだけではなく、レーナやフレデリカも無力さを突きつけた敗戦。戦況悪化に耐えかねた一部の離反部隊が起死回生を信じて縋ろうとする禁断の一手。これまでただ従っていればよかった人々が、勝ち取った自由を忌避する皮肉、そして何よりもまず内側で不穏分子が蠢動する構図は頭が痛いですね。いろいろ不穏な状況が噴出していますが、これらをどう解決するのか期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
具合が悪い、面倒な日直の仕事がある、定期テストの日。相川素直が学校に行くのが億劫な日に呼び出されるレプリカ。オリジナルのために働くのが使命のレプリカが恋をする青春小説。少女の分身体で便利な身代わり、けれどちょっと違う性格。いつの間にか素直と距離が出来てしまい、文芸部での読書が楽しみだった彼女が落ちた恋。見分けるためのハーフアップの髪型が効いていましたが、秋也との出会いが借り物で空っぽだったはずの彼女を変えていって、すれ違っていった素直とも向き合って、大切な人たちと新たな関係を見出してゆく素敵な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
優秀だった祓い屋の前世から、西洋風の異世界に転生した子爵令嬢ニコラ。美形侯爵ジークハルトとの再会をきっかけに厄介事に巻き込まれてゆく学園ファンタジー。身分差がある幼馴染からの求婚に複雑な想いを抱く彼女が、人にも人外からも好かれてしまう彼の面倒事に振り回される祓い屋スキルで解決する日々。そこから彼と仲のいい王子たちとの交流も増えてゆく中で、彼女自身もまた危険な状況に巻き込まれてゆく展開でしたけど、口ではいろいろ言いながらも因果を見極めて、自ら身体を張って真摯に向き合ってきた彼女が報われる結末で良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人が本の場所に来ない時代に人がいる場所へ本を持っていく仕事を積み重ねてきたブックディレクターが、各界の差し出し手の元を訪ね、距離を越えて届けるためのヒントを探る一冊。博物館や動物園、WEB世界やワインバーなどの異業種の見せ方、伝え方なども取材しながら、城崎温泉と万城目学さんの本の関係、病院や子供相手の本の差し出し方など、コロナ禍でさらに遠のいた人との距離感の中でどう本を届けるのか、相手に向き合ったその真摯な取り組みや試行錯誤には、様々なヒントやはっとさせられるこような発見があったなかなか面白い一冊ですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ライブ第一弾が終了し、遂に乙女たちに挑むことが決まった夕陽とやすみ。乙女に率いられた盤石なチームを見せつけられた二人が、一時休戦して協力して後輩指導とチーム強化に動く第八弾。由美子との一週間の同居生活で距離を縮めようと提案する千佳。アイドル声優活動を疑問視し、ライブへの注力に不満な様子の年上の新人・羽衣纏の意外な一面。以前の自分と重ね、ぎこちないながらも彼女と対話しようと試みる千佳。なかなか厳しい相手にどう立ち向かうのか、それでも諦めたくない由美子を活かす千佳もまた成長していていい感じになってきましたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
今日も多くの患者に向き合う泌尿器科医・鮎川が、元ヤンキーの看護師長、忍者のようなソーシャルワーカーなど心強い仲間たちとともに病と事件の早期解決に挑む医療ミステリ。羞恥心から嘘をついたり、人に言えない秘密を抱えている人も多く、泌尿器科ならでは多様な謎に真摯に向き合う鮎川。謎の火傷をした少年、夜尿症が治らない中学生、救急搬送された営業マン、透析センターに立て籠もるYouTuber。それぞれの悪意が潜む背景が何ともあれでしたけど、鮎川も真摯に向き合う熱いところもある医師で、師長や忍さんがいい感じに効いてました。
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よっち
学園も冬休みに突入。これで極秘任務もひと休みかと思いきや、今度はダドリーと共に隣国との外交取引をする第二王子を護衛する公式任務を沈黙の魔女に与えられてしまう第五弾。隠れファンであることを隠しきれない殿下との急接近に動揺を隠せないモニカ、相変わらずマイペースな従者役のネロやダドリーたち。そんな外交の場に突如襲来する暴れ方が尋常でない竜。憧れの沈黙の魔女に会えてウキウキを隠せない殿下が微笑ましかったですけど、会って気づけないものなんですかね(苦笑)思わぬところに繋がって今後の展開が気になるところではあります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
本が好きすぎて行き遅れを心配される少女・白花音が、父に花嫁修行をすると嘘をつき、後宮蔵書室・華月堂の司書となる中華風ファンタジー。着任早々、鬼上司の伯言や華月堂に夜な夜な現れる謎の男・紅に振り回され、「探してほしい本がある」と秘密の依頼をする一方で、配架を手伝ってくれる藍の存在。持つ人は身を滅ぼすという呪本『花草子』をめぐり、花音は後宮に潜む陰謀と、呪本の本当の意味に迫っていく展開で、テンポよく進むストーリーは分かりやすくて読みやすかったです。思わぬ繋がりも明らかになって、花音を巡る三角関係の今後に期待。
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よっち
ビッグテックの支配とその隷従から新しい経済へ。Web3、メタバース、NFTといった技術を礼賛する社会に問いを投げかける一冊。安楽な暮らしか「支配されない自由」か?DXやAIがどういうものか、Web3によって既存の仕組みがこれからどう変わるのか。自動運転車は普及するのか、それによって都市がどう変わってゆくのか、直感的な操作性が何をもたらすのか、そして著者が注目するトークンエコノミーによる未来をどう見ているのか長年観察してきた著者らしい、とてもわかりやすい解説で、自分なりに考えてみるいいきっかけになりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
「頑張っても報われない」のは考え方から間違っている。漠然とした考えを明確にして目標を達成するために、小さく分けて考える方法を提案する一冊。考えても答えが出ず、前に進めない時の解決方法は大きな塊を分ける、ひとつの塊を小さく分けるだけ。分解すれば物事が具体的になったり、手を付けやすい内容になったり、より明確になるのは確かで、上手く分解する時に注意すべきポイントや、仕事での様々な分解を豊富な事例として提示しながら、解像度を上げて物事を考えるためのヒントもあったりで、わかりやすい解説で再確認することができました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
TikTokなどショート動画で成功するトップクリエイター、企業担当者との対談を通じて、成功するための共通点やバズる秘訣など、成功事例を元にしたノウハウを紹介する一冊。ショート動画4大プラットフォームTikTok、YouTubeショートInstagramリール、LINE VOOMの特徴や利用者実態について解説しながら、成功したトップクリエイター、マーケティングに活用する企業担当者は何を考えているのか、どこに着目してアカウントを運用するのか興味深かったです。フォロワー0でもバズる可能性があるのは面白いですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
密室のスペシャリストの前に立ちはだかる7つの密室。密室殺人に初めて無罪判決を下した元裁判官も加わって、謎を解くため奔走する第二弾。日本有数の富豪でミステリーマニアの大富ケ原蒼大依が開催する、孤島での『密室トリックゲーム』に招待された高校生の葛白香澄。変人揃いの参加者たちともに、次々と引き起こされる本物の連続密室殺人事件に巻き込まれてゆく展開で、それぞれの密室殺人を成し遂げた斜め上の方法には、いやこれは流石にちょっと思いつかないでしょ…と突っ込みをいれながら、でもこれはこれでまた楽しく読むことができました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
顎の獣との死闘から一か月。傷が癒えた再び悪夢から人々を救うべく貘として再始動するトウヤたち。謎の犯罪組織アトリエ・サンドマンの襲撃予告を受け、英国の要人ミスターFの護衛任務に就く第二弾。悪夢から解き放たれ、生きる意味を求め一人闇の中を彷徨うメイア。そして護衛任務の中で出会うFの一人娘・ユリーカの存在。彼女の秘めたる願いはトウヤとメイアを巻き込み、やがて新たな悪夢を喚び起こす展開で、何とも悲しいその過去も明らかになる中、向き合うことを諦めないトウヤと支える仲間たちが引き寄せたその結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
親の仕事の都合で転校を繰り返す小学生の礼恩。行く先々で出会うクラスメイトたちがなぜ嘘をついたのか。その真意を解き明かしてゆく連作短編集。嘘をついた少女とけしからんぞおじさん、海辺の町で一緒にタイムマシンを作った時のこと、その街に戻って知ったこと、同じ場所に呼び出された五人のクラスメイト、お母さんが大好きな男の子、この世界が大好きだった女の子。バールがどう関わるのか気になりながら読みましたが、子供たちもまた子供たちなりにどうにかしようと考えていて、上手い具合に繋がってゆくその意味に感心させられました(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
高校時代の人間関係のトラウマをきっかけに、家から出られなくなり引きこもっていた花子。唯一の外との繋がりだったゲームアプリを通じてフリーターのレンと運命的な出会いを果たす恋の物語。積み重ねた二人の交流によって育まれてゆく想いと会う約束。緊張のあまり気を失う花子と、会っていないはずなのにいつのまにか増えていくレンとの思い出。お互い自信がなくて不安を隠せない二人を密かに支えてくれた存在があって、二人を繋ぐ運命的な繋がりもあって、過去を乗り越えた二人が勇気を持って一歩踏み出して未来に繋がってゆく素敵な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
特許権をタテに企業から巨額の賠償金をせしめていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来が、「特許侵害を警告された企業を守る」ことを専門とする特許法律事務所を立ち上げるリーガルミステリ。彼女と組む弁護士・姚のもとにもたらされる完成済の特殊なTVの特許侵害、映像技術の特許権侵害を警告され活動停止を迫られる人気VTuber。一見そこからの逆転は難しいと感じる状況から、やや不自然とも思えるその訴えの背後関係を探り始めたことで、見えてくる様々な企業の思惑を逆手に取って、上手い落とし所を見つけてゆく展開はなかなか面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
王と山猫獣人である母との間に生まれた王女エルヴィール。緊張関係にある隣国の国王に嫁ぐことになった彼女が、その道中で腹違いの妹と立場を奪われてしまうファンタジー。ルヴィを恨んでずっと嫌がらせをしてきた妹の奸計。馬車が襲われて刃物で刺され、呪いで声が出せなくなってしまった彼女を保護した王の筆頭補佐官アレクシス。状況に戸惑いながらも彼の庇護下で暮らす離宮の日々はとても穏やかで、数奇な運命ゆえの葛藤もあって、それすら妬む妹も一筋縄ではいかない存在でしたけど、それを乗り越えて自らの居場所を得る結末は良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
14歳の誕生日。陳の父と母を一瞬で灰に変えてしまった球状の雷。自分の人生を一変させたこの奇怪な自然現象に魅せられた彼は、憑かれたように球電の研究を始める前日譚。研究にのめり込んでゆく陳と、雷兵器開発に邁進する技術者にして若き少佐・林雲の運命の出会い。研究に行き詰まった二人が助力を求めた世界的に有名な理論物理学者・丁儀と共に球電の真実に迫る展開で、二人が研究を始めたきっかけが親の死だったというのも業が深いですが、何度もぶつかりあいながら、突き詰めていった先に訪れる何とも鮮烈な結末もまた印象的な前日譚でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
日本ファンタジーノベル大賞受賞作でデビューした著者が、栄光の日々すら塗りつぶす数々の失敗と、文芸出版の知られざる闇を描いた一冊。純文学志向で新人賞に応募しながら落選を続けて、期せずして受賞した日本ファンタジーノベル大賞。純文学とエンタメの作法の違い、どうして売れるのかよくわからない、映像化のオファー、編集者の評価と実売の落差、今だからこそ痛感するあそこでこうしていれば…のいくつもの分岐点。分かりやすくて共感されないと売れなくなってしまった今の時代に作家としてどうあるべきか、いろいろと難しいところですね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
惣菜と珈琲の店「△」を営み、晴太、中学三年生の蒼と三人兄弟だけで暮らしているヒロ。しかしある日、蒼は中学卒業とともに家を出たいと言い始める不器用な家族たちの物語。ヒロが美味しい惣菜を作り、晴太がコーヒーを淹れ、蒼は元気に学校へ出かける。そんな穏やかな日々を続けてきた三人が直面する変化の兆し。それぞれに複雑な事情を抱えている三人だからこそ、今の家族のあり方が変わることにとても敏感で、けれどかけがえのない存在だからこそ、これからどうあるべきか真剣に向き合いたい、そんな相手を思う気持ちがとても優しい物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
明日をもって百年の歴史にいったん幕を下ろす伝統ある超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」。ホテルを訪れた宿泊客たちの人間模様が描かれるホテルミステリ。悩める人気女優、自暴自棄なスリ、新人賞受賞作家、軟派な宣伝マン、そして人生の最期をホテルで過ごそうとする夫婦たちがホテルで出会う一期一会の縁。そんな登場人物たちの交錯する人生を描いていく展開と見て読んでいたのですが、途中からあれ?と思うような一面がいろいろと垣間見えてきて、ええっ?となって見事にやられたと思いましたけど、でもとても優しくて素敵な物語でしたね。
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よっち
本を読んだ誰かの記憶を読み取る図書部員・文詠。あの日、図書館で絵本に遺された黒いコートの男と撃ち殺される自分を幻視した不可解な誰かの記憶に遭遇する学園ビブリオミステリ。日本童話文学から次々と現れる黒いコートの男の正体、それを幻視した読者は誰なのか。森鴎外『舞姫』と宮沢賢治『春と修羅』の解読から、識字障害の幼馴染・花奏とともに悲劇の真相へと迫る展開で、エピソードが繋がる中で見えてくる様々な人間模様、自己肯定感が低く花奏の思いに気づけない文詠はなかなかもどかしかったですけど、二人で挑む謎解きを堪能できました。
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よっち
さびれつつあった図書館はどのようにして日本で最も注目されるようになったのか?鹿児島県指宿市の図書館を変えた地元女性たちの大奮闘の物語。電算化もしていない薄暗かった市立図書館を、学校司書などの関係者が立ち上げたNPOが指定管理者としてゼロから作り上げていった鹿児島の図書館。住民の協力も得ながら21年にその年の注目する図書館が選ばれるライブラリオブ・ザ・イヤーを受賞するまでを取材していて、その試行錯誤もいろいろな方と話し合いや助力があったからこそ成功に繋がったわけで、地に足付いた取り組みが重要なんでしょうね。
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よっち
王都ピレウスを陥落させ、ルピス女王を追放した亮真は新女王であるラディーネとの交渉を開始。さらに、亮真がかつて一戦を交えた大国・オルトメアも動き出す第二十三弾。ラディーネ女王を頭に据えた新体制ができて、そこで中枢に食い込んで地位を得るのではなく、あえて距離を取ることを選択した亮真。ルピス元女王が生きていたことが今後にどう影響するのかも気になりますけど、ラディーネが考える亮真との距離感は妥当な落とし所かもしれないですね。一息つきたいところでのオルトメアのザルーダ王国侵攻でどうなるのか、難しい局面ではあります。
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よっち
少年院から退院したものの、上手く現実に馴染めずにいた18歳の水井ハノ。そんな時SNSでティンカーベルと名乗る人物から、ある仮想共有空間への招待状が届くミステリ。空間に集う顔も本名も知らない子供たちとの交流を通して、少しずつ居場所を見つけていくハノ。しかし事情を抱える子供たちの共通点に気づいた時、思わぬ事態へ巻き込まれていく展開で、恵まれない境遇ではどうしても上手くいかないこともありますけど、やり直す機会を得ることができた時に、きちんと居場所があって、それを見守ってフォローしてくれる存在はやはり大切ですね。
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よっち
家電量販店売上高ナンバー1奪還を目指すR電器が出店した未開の地K市。しかし何故そこで轟家電一強の状態が続いているのか、その謎に迫るミステリ。人口の多くを占める老人に対して細やかな接客対応をしているらしいということしかわからないまま、売上不振が続いてわずか半年で撤退を余儀なくされたR家電。一方、その事情あって轟家電のパソコン教室で働くことになった時透の視点で明らかにされてゆく驚愕の真実。巧妙に仕込まれたロジックに絡め取られていった先の結末には慄きましたけど、一度知ってしまったらもう逃れられないやつですね…。
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よっち
あやかしとして富と力を奪い続けてきた天狗・黒舞戒。そんな彼に仇敵の霊狐と人間の赤子を育てる試練が待ち受けるあやかし子育て物語。600年の間に人は山を拓きビルを立てたというのに、変わらない自分に飽き飽きして一念発起し、ボロボロの社から山を下りた黒舞戒。そこから長年争ってきた狐狸の宮杵稲と人間の子供・実華を育てる展開で、あやかしの力も子育ての前には無力な様子が微笑ましかったですけど、何だかんだで協力して問題を解決するようになって、実華だけでなくお互いのこともかけがえのない存在になってゆく結末は良かったですね。
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よっち
エロゲ世界の主人公・修ではなく、彼を献身的に支える幼馴染ヒロイン音無絢奈を寝取る親友キャラ・雪代斗和に転生してしまう青春小説。寝取りの趣味もなく平穏に過ごそうと思っていた斗和に、なぜか修がいないところでは甘えてくる絢奈の想い。ゲームでは幼馴染だけでなく、母・妹・先輩・後輩も全て失う修という構図でしたが、けれど後半から描かれる新たな視点では全く違う関係性が見えてきて、苦しめられるその呪縛はこれまでの印象をガラリと変えていって、大切な人の幸せのために向き合う覚悟を決めた二人の一途で重い愛が素敵な物語でした。
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よっち
夏が近づき、聖ちゃんとの恋人生活も一層楽しみな季節。司はこれからの日々に向けて、デート代のためにバイトを始める第三弾。司がバイト先で出会う漫画にも登場するおっとり系の大学生ヒロイン飛世。彼女が司と一緒に働く姿を想像して居ても立ってもいられなくなったり、司の妹・凛恵を交えての勉強会で無自覚に惚気けてみせたり、聖ちゃんの心境もだいぶ変わってきたな…と思いましたけど、凛恵と聖ちゃんが仲良くなって妙な心配をする司もお互い様でしたね(苦笑)いろいろあった花火大会を経て、いい感じに進化した二人のこれからが楽しみです。
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よっち
最低限の人付き合いしかしない人脈ミニマリストな高校生、平河真一が参加する恋愛留学。衣食住完備で使える資金は無制限な最高の環境で6人の花嫁候補たちが繰り広げる恋愛サバイバル。それぞれの思惑があって集結したあざと系アイドル莉亜の目的、非日常系YouTuberユウの目標、人気女優・玲央奈の演技、ストーカー幼馴染の執着、唯一元カノすみれの危機感、そして頭脳明晰で冷静な義妹。交流してそれぞれの想いを知り、真意を探った結果として誰を脱落させるのか、魅力的なヒロインたちを相手に真一がどう変わってゆくのかも楽しみですね。
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よっち
体育祭を通してお互いの想いの一端に触れた陸と碧。そして迎えた夏休み、二人は銀司に誘われて海の家を手伝うことになり、思わぬ再会を果たす第二弾。訪れた海の家で再会する陸が中学時代に告白して以来疎遠になっていた東雲香乃の存在。思わぬ人物の登場に動揺して、浜辺のデートスポットに誘ってみたり、水着でアピールしたり、今までになく積極的な姿を見せしまう碧。突きつけられる告白のリスク、過去の巡り合わせの悪さから冷静ではいられない展開でしたけど、わだかまりが残っていた過去とも向き合って、いよいよこれからの展開が楽しみです。
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よっち
異世界に召喚され、勇者として討伐すべき魔王を倒し、日本へ帰還した高校生・織田修平。手元に残った勇者スキルと鍛えた鋼メンタルで高校生活を再開する学園青春ラブコメ。ナンパされていたクラスメイトの蓮見佳奈を救い、隣の席になって一緒にクラス委員もやることになった修平。五年間の異世界生活でできた余裕、そして勇者スキルも上手く使いながら文化祭の準備でも大活躍で、そんな姿を見せられたらハスミンも惚れちゃいますよね(苦笑)なかなかいい感じに盛り上がった文化祭を経てこれからどうなってゆくのか、続巻に期待の新シリーズですね。
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よっち
不慮の事故で不老不死となってしまい、死ぬ方法を探すために世界各地を旅する美少女魔法使いのシャノン。広い世界の何処かに死に方があるはずと信じて今日も旅する連作短編集。死ねるかもしれないと凶暴なドラゴンに食べられたり、未完成の薬の治験≒人体実験に進んで名乗りあげ、息子の遺品探しでトラップ満載の未踏破ダンジョン攻略に協力したり、でもそう簡単には死ねないんですよね(苦笑)ひとり周囲と違う時間を生きてきた切なさを垣間見せながらも、それでも元気に前向きに旅をするシャノンのこれからの物語をまた読んでみたいと思いました。
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よっち
部室にもたらされた、この高校にいるという美人現役女子高生作家の捜索依頼。丸投げされた優馬が著書であるライトノベルを探しに訪れた書店で更紗と遭遇する第二弾。女子高生作家の正体を巡るもう少し複雑な恋愛事情。その作家探しで妙な名声を得てしまった優馬が、ある事件から部員が大量離脱してしまった演劇部から託される舞台脚本の依頼。様々な思惑から優馬の周囲も巻き込まれてゆく中、この劇を象徴するような迷える二人が対照的な結末を迎えましたけど、勇気を持って乗り越えた彼女がこれから物語の構図をどう変えるのか続巻が楽しみですね。
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よっち
過去のトラウマで女性が苦手な杉野智樹。困っているところを助けてから無口な小動物系美少女・小日向明日香との距離が近づいてゆく癒やされラブコメ。誤解からあまりいい噂を聞かない杉野と、誰も声を聞いたことがないと噂されるほどに無口な小日向さんが知り合いになったことを、過剰に警戒する彼女の親友・野乃。杉野の親友・唐草のフォローもあって乗り越えてからは、少しずつ慣れて態度で杉野に意思表示する小日向さんの破壊力が抜群で、彼女の姉に気に入られたりしながら、無防備に甘える彼女にたじたじとなってゆく二人の関係が尊かったです。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/23(4505日経過)
記録初日
2013/07/27(4532日経過)
読んだ本
13877冊(1日平均3.06冊)
読んだページ
4062772ページ(1日平均896ページ)
感想・レビュー
13770件(投稿率99.2%)
本棚
70棚
性別
血液型
B型
職業
専門職
現住所
埼玉県
外部サイト
URL/ブログ
https://yocchi.hatenablog.com/
自己紹介

こんにちは。普段は図書館と書籍仕入れに関わるお仕事をしています。仕事のついでに面白そうな本がないか探していて、とりあえず自分が読みたいと思った本さえ読めてさえいれば、わりとまあいいかと思えてしまう行動原理が少し残念な人。

好きなジャンルはボーイミーツガール、青春小説、部活小説、お仕事小説、ミステリ、冒険・中華ファンタジー、歴史・戦記、SFなど。コメディ調より落ち着いた雰囲気の物語志向。意外な展開や難解さがウリのお話も嫌いではないですが、どちらかというとベタで王道な構図が分かりやすい、最後は良かったなと思えるお話が好みです。

基本的には著者買いが多いですが、興味を持ったらテーマやジャンル・作家などにはあまりこだわらず何でも読みます。人に本を薦めるのが趣味の本を読むついでに人生を送る雑食系読書廃人。

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