読書メーター KADOKAWA Group

2023年7月の読書メーターまとめ

よっち
読んだ本
137
読んだページ
42250ページ
感想・レビュー
137
ナイス
6125ナイス

2023年7月に読んだ本
137

2023年7月のお気に入り登録
1

  • 久利大也

2023年7月のお気に入られ登録
10

  • 成瀬いろは
  • 蝶子
  • 久利大也
  • ヒデキ
  • Shu  Matsuda
  • 糸文
  • るなむー
  • ucchi
  • まな
  • cony

2023年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

よっち
AIによる監視システムが強化された日本。指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。その息子・月島陸真が不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした理由を探し始めるミステリ。円華や親友の純也と一緒に調べてゆく中で、少しずつ知る父の知らなかった一面。特異な才能を持った異母妹の存在、背景を掘り下げてゆく中で明らかになってゆく思ってもみなかった真実。当初思われていた理由で殺されたわけではなかったことには救われましたけど、収集された個人情報がこういう形で利用される日もいつか来るのかな…と考えてしまいました。
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2023年7月にナイスが最も多かったつぶやき

よっち

2023年6月の読書メーター 読んだ本の数:136冊 読んだページ数:41646ページ ナイス数:5402ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/385946/summary/monthly/2023/6

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2023年7月の感想・レビュー一覧
137

よっち
ソラと共に聖都トネリコで迷宮探索や情報収集を続けるリオ。膨大な魔物との戦闘を終え地上へと戻った二人に、白い法衣を纏った少女エルが声を掛けてくる第二十四弾。リオたちと露骨に距離を詰めてくる少女エルの真の目的。一方、ガルアーク王城より失踪して、娼館街へと迷い込んだ勇者・貴久と邂逅した娼婦の少女ジュリア。そしてセリアが新しく身に着けた古代魔法。綺麗事ではどうにもならない地獄に直面した貴久は闇落ちしてしまうのか、暗躍するレイス相手に後手に回りがちな状況で美春やリオたちに何が起きるのかも気になるところではあります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
秋のある日、淑妃・秋華の飼い犬が御花園の外れで掘り当てた髑髏。後宮の平穏を乱す事件を見過ごすわけにはいかないと、翠蘭は義宗帝から髑髏の持ち主を調べるよう命じられる第三弾。事件を調べてゆく過程で増えてゆく、義宗帝の寵姫・淑妃や皇后たちとの関わり。玉英たちほかの妃嬪たちの事情、そして思わぬ形で発覚する意外な事実。主人の翠蘭相手でも言いたい放題の明明には苦笑いでしたけど、判明した院試問題を巡るあれこれが次回以降の課題になるのかな。この感じだと後宮の外に出ることになりそうで、どんな展開が待っているのか続刊に期待。
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よっち
合流したベアトリスと共に、激戦の帝都で連れ去られたレムと再会したスバル。第三勢力の介入に揺れる都市から撤退を決める彼に、因縁の相手が協力を持ちかける第三十四弾。奇しくもスバルと同じく帝都の放棄を決断するヴィンセント、被害の拡大を阻止したいエミリアと、それぞれの思惑に従う『九神将』。因縁の彼はまあ仕方ないよな…と思いましたけど、ようやくエミリアたちと合流して彼がみんなに慕われているのを改めて実感しました。王選候補者たちとの協力体制も構築されることになって、まずは帝国での決着をつけるしかなさそうですね(苦笑)
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よっち
誘導して作られた根拠に乏しい「人気No.1」にはもうダマされない飛びつかない。豊富な実例を基に、ランキングやデータの読み解き方を分かりやすく解説する一冊。同じ業界を同時期に調査したのに1位が全く別になってしまうからくり、世界と日本の国際比較調査の落とし穴、たびたび話題になる都道府県ランキングの実態、転出超過に陥った東京23区の背景、「若者の○○離れ」のウソ・ホント、同じホテルがビジネスホテル満足度で1位と最下位を取る調査方法の観点など、どういう観点でその調査が行われたのか冷静に判断する必要を痛感しました。
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よっち
柳生一族の青年・友景が婿に決まった「あやかし姫」こと幸徳井桜子。何だかんだでお互いに認め合い祝言の日も近づく中、桜子の幼馴染・八条院智仁が現れる第二弾。強いことは強いのだがびっくりするほど地味な男で、おまけにぐうたらな友景との縁談を認めないと主張する智仁。妙にあやかしに取り憑かれやすい智仁が抱える事情と、妖怪に仕立てを依頼した花嫁衣装、桜子が拾った行き倒れの法師・堂馬が探していた幸徳井家の陰陽師。幸徳井家の事情が掘り下げられる一方、鼠の夜目子さんの恋心も印象的でしたが、何よりお似合いの二人が良かったです。
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よっち
人生で一番エネルギー要る時期なのに。ハードモードな日常ちょっとえぐすぎん?陽キャ中学生レナレナが、公然不倫中の母と共に未来をひらく知恵と勇気の爽快青春長篇。中高一貫女子校でバスケにのめり込むレナレナを主人公に、母の不倫相手が陽性になったことから濃厚接触者疑いでバスケの大会に出られなくなったり、友人たちも両親が離婚問題に揺れたり、コロナ禍で家族の店が潰れそうになったり。困難に直面して彼女たちなりに悩みながら考える姿だったり、自分の生きたいように生きて妙に理屈っぽい母の言葉にはなかなか鮮烈な印象が残りました。
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よっち
誰でも調べられる情報検索では、より専門的な内容や限定された情報を得るためには限界がある。パソコンやスマホの使い方ひとつで周囲に差を付ける“ずるい検索”の方法を紹介する一冊。正しい英訳とネイティブの表現を知る方法、パーソナライズに左右されずに情報を集める方法、目的に合わせてニュースを見る方法、SNSの活用方法、You Tubeのテキスト化、紙書類をデジタルで検索できるようにする、コンテンツ作り、企業情報や特許や商標の調べ方、ウェブサイト分析や人から情報を集めるときの注意点など、分かりやすく参考になりました。
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よっち
公私共に「いい子」でいることの「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作ほか、社会に適応しつつも、常に違和感を抱えて生きる人たちへ贈る短編集。人よりも先に気づいてしまうがゆえに、さり気なくフォローしたり、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけたり、そんな女性が直面する理不尽な現実。お供えしたら願いが叶うというフィギュアにお供えする女性、郷里の友人の結婚式を欠席した結婚式嫌いな女性。誰にでもモヤモヤすることや、心に思うところがあるのは当然で、でもそれをやらない分別があるからこその生きづらさが印象的でした。
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よっち
五十年前の誓約により、幼い頃から生贄として魔物の王に身を捧げて死ぬために生きてきた王国の第二王女リーディア。ついに迎えた運命の日、魔物の王ルイが来訪して彼女に本当の幸福を教えてゆくファンタジー。花嫁を迎えに来たつもりだったのに、美味しく食べてもらえるよう日々精進してきたリーディアとの認識のズレがあまりにも大きいことから、滞在の期間を延長して彼女に様々なことを経験させて、明らかにしてゆく五十年前の真実。不安を募らせてゆく国王たちは浅はかだな…と思ってしまう結末でしたけど、彼女は幸せを見出せて良かったですね。
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よっち
宮城県の港町で統合失調症を患う母の介護に忙殺される日々を送る高校2年生小羽。誰にも助けを求められない孤立した日常を送る彼女たちが、町に引っ越ししてきた女性・青葉と出会う物語。双極性障害の祖母を介護する航平、アルコール依存症の母と弟の面倒を看る凛子としか共有できない、周囲の無理解に苦しむ彼女たちに寄り添ってくれた青葉の存在。震災によって全てが一変した日々と震災時の後悔、癒えない傷。10年後かつての仲間との再会から過去に向き合おうと決意する彼女たちと、それぞれが抱き続けてきた想いには強く心が揺さぶられました。
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よっち
女子生徒が男性教師に告白した返事「五年後に言うてくれたら嬉しいのに」を聞いた女教師の思い。人間のささやかな悪意、不器用さ、弱さなどを教師を主人公に描く連作短編集。女生徒の言葉に苦い過去を思い出す女教師、波止場で毎日息子を待つ老女と統廃合間近の中学校教師、余命わずかな母親の人生を考えてしまう教師、過去に友人へのいじめに無力だった自分を悔いる教師が気づいたいじめ、家庭に問題ある生徒に向き合う教師。後味も良くない表題作はインパクトがありますが、それだけではない教師のありようを浮き彫りにする印象的な短編集でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
巫女としての技術向上のため、夏期巫女学校に通うことになった瑠那。その直前、この学校に参加予定の女子高生から驚くべき内容が書かれた一通の手紙を受け取る第十五弾。全国から多くの少女たちが集まった四方を緑に囲まれた山奥の学校で行われる25日間の講習。その講習自体が瑠那抹殺のためにEL累次体が仕掛けてきた罠で、彼女にアプローチしてくる真里沙の誘惑、そして暴力団組長の家系に生まれた世墓藪美や琴奈との戦い。今までの敵に比べてどうしてもEL累次体自体の小物感は否めなかったですが、六女も同じ高校に入学してくるんですかね。
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よっち
口を開けばゲートボールのことしか話さない清楚系美人の保嶋沙都美。彼女の情熱に影響されてゲートボールにのめり込んでゆく青春小説。ゲートボールの和名「門球」からモン美と呼ばれる沙都美と副部長のピン子の美少女コンビ、部員不足に入部して棚ぼた惚れを期待かと疑われタナボーと呼ばれる主人公を加えた三人でゲートボール大会優勝を目指す展開で、想像以上に波乱万丈だったピン子の事情に直面したり、激闘だった大会のあっけない幕切れからモン美の思いに触れて、タナボー自身も少しずつ変わってゆくなかなか爽やかな読後感の青春小説でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
彼女は回復魔法への適性を見出され、生まれ育った孤児院への資金援助のため軍に志願したトウリ・ノエル二等衛生兵。彼女の戦場日記を通じて描かれる過酷な戦場の物語。FPSが得意だった前世から転生して、性別も変わった彼女が、最も過酷な戦闘が繰り広げられている「西部戦線」の突撃部隊へと配属され、戦線のエースであるガーバックの専属衛生兵となり、絶対に彼を死なせないようにする任務を与えられる展開で、ゲームとは何もかも違う過酷な戦場で戦う登場人物たちが魅力的に描かれていて、懸命に足掻く泥沼の展開はどこまでも壮絶でしたね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
祝、新衣装お披露目。神坂怜としてVTuberデビューして早4ヶ月。そんなある日、『あんだーらいぶ』から二人の新人がデビューする第三弾。mikuriママからもらった新衣装をお披露目、あんだーらいぶの男子3人で出場したFPS大会、男女ユニットの新人二人を影から支えようとする神坂。訓練場で特訓しまくってチートを疑われたり、気がつくと裏方作業をしている神坂っぷりが今回も炸裂していて、彼の行動パターンに周囲も慣れてきた感がありますが、慕うヒロインたちを妹のように扱っている神坂の人間関係も気になるところではあります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭に麻袋を被せられた刺殺体として見つかり、中卒の若手・新城が帝大卒のエリート守屋と組む警察小説。全てが正反対で衝突を繰り返しながら、戦後大阪に広がる巨大な闇に迫ってゆく二人。その背景に満蒙開拓団の苛烈な労働や、南下してきたソ連軍侵攻に際しての悲惨な状況、そして満州にでのアヘン製造で巨万の富を得てきた人々という構図があって、今回の事件に関わる人物たちの関係性が浮き彫りになってゆく部分は上手かったと思いますし、当時の時代性や警察組織の雰囲気も感じられてなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
嚙み潰せば死者の最期の願いがわかる、人が死ぬ際に残す珠「ぎょらん。傷ついた魂の再生を描いた七つの連作短編集。ある理由から都市伝説めいたこの珠の真相を調べ続ける地方都市の葬儀会社へ勤める元引きこもりの青年・朱鷺。死者への後悔を抱えた彼らに珠は何を告げるのか。彼の妹の恋人、元保育士の夫、葬儀屋の大先輩、ボランティア先の老人ホーム、親友や母親の死に加えて、コロナ禍がテーマのエピソードもあって、残された人たちが抱いた様々な想いが繋がってゆく中で、死者たちが最後に遺すメッセージがとても印象的な物語になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
一度だけ人生の後悔をやり直せる《時守》の能力を使って、親友の月子を事故死から救った陽葵。しかし代償として新たな犠牲が生まれていたことを知る第二弾。関係者たちの変えてしまった状況を何とかしようと、魔女の忠告に背いてクラスメートの千歳と2度目のやり直しを試みる陽葵。とはいえ魔法で修正できる限界や魔法を使う副作用もあって、必ずしも万能ではない難しさを感じましたけど、一方で母としっかり向き合って想いを告げたり、妹との関係にも変化の兆しが見えて、月子にも粘り強くアプローチを始めた陽葵の頑張りを応援したくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
死んだ後、最後に一日だけ現世に戻り、会いたい人に会える時間が与えられる不思議な場所『さよならの向う側』。人と人、想いと想いを繋ぐ物語第三弾。会いたい人もいないアラサー女性が最後に出会ったSNSで知り合った少女、飼い犬としてナイトのようにずっと見守ってきた少女、行方不明になった戦場カメラマンと妻の再会、そして常盤が案内する谷口が思ってもみなかった邂逅。会えるのは死んだことを知らない人だけというルールがある中、最後の出会いが残された人の心を搖さぶるエピソードになっていて、最後の手紙の存在がまた効いていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
動物たちが、「生きること」を教えてくれた。母を亡くしてからの家庭環境に苦しんだ岸本聡里が、救ってくれた祖母とペットに支えられて獣医師を目指し、北海道の獣医学大学へ進学する青春小説。母を亡くしてから父が再婚した継母に苦しんで、不登校にもなった聡里。そんな彼女を救い、大学に進学する筋道を作ってくれた祖母のチドリさん。獣医になると覚悟を決めるには様々な葛藤があって、けれど彼女を支えてくれるかけがえのない人たちがいて、経験を積み重ねて進むべき道や自分の居場所を見出してゆく聡里のこれからを応援したくなる物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
仲間との出会い、過酷な戦いを乗り越え、覚醒現実での居場所を手に入れたトウヤ。しかし平穏も束の間、突然、トウヤは貘としての力を失ってしまい、自らの存在意義を見失ってしまう第三弾。メイアにも人らしい感情が芽生え始め、全ては順調に進んでいるように思われた矢先の異変。トウヤから家族と人生を奪った4年前の惨劇と酷似した新たな事件の発生。捜査線上に浮かび上がる謎の男を調べる内に、強大な陰謀に巻き込まれるメイアたち。力を失い仲間を失ったトウヤが、最後の敵と相まみえる熱い激闘の先にあった結末がいい感じに効いていましたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
切り忘れから大人気となった三期生・心音淡雪は、VTuber黎明期を支えた『星乃マナ』の卒業配信を無事終え、待ちに待った五期生デビューの日を迎える第七弾。満を持して投入された五期生は、クリーンなモノを好むアンチライブオンな生徒会長・宮内、選考書類に名前だけ書いて提出する中二病全開っ娘・ダガー、担当科目を『愛』と言う宇宙人教師・チュリリと、初っ端からいろいろとやらかすやたらと濃い強烈なメンバーたちで、運営会社は何でこんなのばっかり連れてくるんだ…と思わなくもないですが、まあライブオンらしいからですよね(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人気小説家・相崎一歌の監禁事件。暴走したファンの犯行かと思われた事件が、そこから思わぬ真相が明らかにされてゆくサスペンスミステリ。高校時代の一歌の友人で、逮捕されるまでは相崎一歌になりすまして執筆していたという月村荘一。二人の間に一体何があったのか。問いただす刑事を前に驚くべき告白を始める月村。一歌の苦悩と協力を求めた壮一の監禁。月村壮一と柊木逸歌に相崎姫野を加えた、同じ作家を目指す三人の文芸研究同好会での思い出と悲劇。その過去の意味合いが劇的に変わっていって、辿り着いたその結末は鮮烈な印象を残しました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
リーマン予想の証明で壁にぶつかっていた上杉和典。彼が夏休みのステイ先として訪れた伊那谷の学生村で、村を揺るがす事件が生きる青春ミステリ。羨むほどの数学的センスを持つ元京大生と知り合い、数学に没頭するはずが村ではガソリン泥棒に資料館が荒らされたりと不穏な事件が頻発。中学時代の恋人・立花彩と再会した和典が事件解決に動き、それが過去の殺人事件にまで繋がってゆく展開で、彼らの相変わらずな部分と成長した部分を垣間見せつつ、辛い過去の歴史に向き合って、様々な形で変わるきっかけに繋がってゆく結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
両親の熱烈な期待に応えるために、勉強漬けの日々を送る高校三年生の高志。ある日、同級生の少女・星から、自身をとりまく異常な環境を「虐待」だと指摘される青春ミステリ。教室で浮いていた星と、勉強漬けで埋もれていた高志。学校で受ける正体不明の嫌がらせ、そして受験に失敗して引きこもりになってしまった姉。自らが親からネグレクトを受けていることを打ち明ける星の話を聞くうちに、自らの親の異常ぶりを認識して、一緒に自分達を追い詰めた親への〈復讐計画〉を周到に用意する高志たちが、未来に希望を見出す結末には救われる思いでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
久しぶりに末晴と真理愛がドラマ出演! 女優モードの真理愛の戦略に黒羽や白草とバチバチし始める第十一弾。群青同盟メンバーで撮影前に現場を見学したことで騒動が起こり、撮影本番ではブランクのせいか演技にダメ出しをされてしまう末晴。演技のことが分かるアドバンテージを活かして、上手くサポートする真理愛がだいぶ存在感を見せた感はありましたけど、あそこまでやるとは思いませんでしたし、物語としても大きなターニングポイントとなりそうですかね。哲彦もいろいろ覚悟を見せたことで、これからどう動くのか気になるところではあります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
第一次大戦。ルーマニアの首都ブカレスト。リサとエマの姉妹は、ドイツ軍の侵攻から逃れるために、迷路のような地下水道に入り込んでいた。その深奥で、傷ついたルーマニア兵と出会う物語。力を振り絞ってリサに指輪を手渡した見知らぬ兵士。それは全ての謎の始まりで、2年後、看護婦になったリサに地方の名家から届いた仕事の依頼。。謎めいた邸で目にした黒いドレスの令嬢、仮面を被った死体。陰惨な時代背景も影を落としながら思わぬ人物の登場もあって、全てが繋がってゆくその結末を考えると物語の構成が上手くハマりきらなかったですかね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
逃避でも依存でもない推しは背骨だと信じ、アイドル上野真幸を解釈することに心血を注ぐあかり。ある日突然推しがファンを殴ってしまい炎上してしまう推し小説。学校でもバイト先でもままならない日々を送る中で、祈るように推しを推していたあかり。炎上してからの推しを巡る状況の激変に、生きづらい日常の更なる悪循環も加わって、推しを推している時の充足感が感じられる一方で、推しや彼女自身のまさに坂道を転がるような暗転には無力感を感じましたけど、絶望しかない今を乗り越えて、いつか立ち直って欲しいと思わずにはいられませんでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
暴虐な先帝の死後、処刑を免れる代わりに後宮食医として貴妃達の治療を命じられた先帝の廃姫・慧玲。先帝の呪いと恐れられ、典医さえも匙を投げる奇病を次々と治していく中華後宮ファンタジー。毒疫を唯一治療できる白澤一族最後の末裔でもある慧玲。皇后に救われて謎めいた美貌の風水師・鴆と出会い、鱗が生える側妃、脚に梅の花が咲く妃嬪、青く燃える火を帯びる皇后、都の東部で起きた毒疫の調査。周囲から憎まれ蔑まれる雰囲気の中で、絶望に最後まで諦めずに真摯に向き合い、人々を救うことで認められてゆく慧玲の姿がとても印象に残りました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
スパイの疑いをかけられ、軍から離婚を言い渡されたバイレッタ。さっさと婚家を飛び出し、商売のために北の地へと向かったものの、軍の仕事で来ていたアナルドと偶然に出会ってしまう第四弾。引き留めもしなかった元夫の想いがわからず、でもなぜか気になってしまい、彼から離れようとするバイレッタに対して、部下を使い密かにある任務を遂行させるアナルド。上司はほんと最悪だなとか、アナルドそれは伝わらないよとか思いながら読んでいましたが、最悪な状況から一周回ってアナルドの溺愛っぷりが伝わった彼女の困惑っぷりが微笑ましかったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
明日香、紗季、ひな。三人の彼女と「三股」をかけていることが学校中に知れ渡ってしまった真田勇紀。そんな居心地の悪い空気の中、訓練合宿が始まる第二弾。最悪な空気の中でクラスで合唱に参加することになり、伴奏を担当する紗季とともに指揮者となった勇紀。一方、彼自身も記憶を失う前と今の違いがどんどん気になり始めて、過去の記憶へのこだわりに対してヒロインそれぞれのスタンスが鮮明になっていって、今回は近い距離にいることが多かった紗季の思うところもいろいろ明らかになりましたけど、均衡が崩れてまた物語が動きそうで続刊に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
極限の読み合いの後に語られた事実から、「神々の遊び」の真実の姿に一歩近づいたフェイたち。そんな彼らに興味を持った超獣ニーヴェルンが「神々の遊び」を仕掛けてくる第七弾。今回の遊戯は村長が殺された架空の村が舞台のマーダーミステリ。ケイオスやミランダらも交えてそれぞれに秘密と目標が与えられて、お互い疑心暗鬼となりながら各々に与えられた役割をこなしていくフェイたち。どうすればゲームクリアとなるのか、参加者の心理を逆手に取った狡猾な企みがあって、まさかの真相は難易度高いな…と苦笑いでしたけど駆け引きを楽しめました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
常世とこの世が完全に繋がって十年。幽霊も妖怪も幻獣も精霊も、あらゆる怪異が人間の隣人と化した世界。魍魎探偵の皆崎トヲルが助手のユミとともに妖に関する事件に対峙する怪奇ミステリ。魑魅魍魎があちこちに現れて混沌と化す世の中。後を絶たたない妖怪絡みの犯罪解決を生業とする皆崎トヲルとユミ。彼らのもとに届く助けを求める人魚の手紙と旧家の家族たちの因縁、殺された死なない件、出没する鬼と近辺で人死にが多すぎる村、迷い家の主人、ユミに憧れる狐のあやかし。因縁も掘り下げられてゆく二人のかけがえのない絆が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
もう一人の不死者の魔王が待ち受ける次元城へ突貫するレオニス率いる魔王連合。一方、エルフィーネを救出したリーセリアは、脱出の最中に使徒ネファケスの襲撃を受けてしまう第十三弾。竜王ヴェイラの圧倒的火力でヴォイドを殲滅し、不死者の魔王に対峙するレオニス。使徒ネファケス相手に苦戦する中で謎の声に導かれ、千年の時を遡るリーセリアの魂。同時展開される総力戦でレギーナやエルフィーネ、シャーリ、咲耶たちヒロインにも見せ場があって、様々な事情も少しずつ明かされる中で遡った過去も今に繋がって、いろいろ盛り上がってきましたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
かつて女勇者との最終決戦後、命を落とした魔王レグナ。平和な現代に青天目蒼真として転生した彼が、女勇者の生まれ変わり日月昴と再会する青春ラブコメ。密かに高校デビューを飾ろうとした目論見を見事ぶち壊してみせた女勇者プレセアの生まれ変わりすばる。そんな二人が普通の高校生として青春を送るため、時には衝突したり協力しながら微笑ましい日々を送る展開で、最初は目の敵にしてツンケンしていたのに、いつしか蒼真を頼るようになっていくすばるも可愛かったですし、蒼真もそんな彼女を放っておけない二人の関係がなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
奇病『DeBS』により、130キロを超える体重を持つ高校生・山本流伽。大きな体に優しい心を持つ山本君の青春リベンジラブコメ。学校やバイト先、意地悪な親族たちにも見下され、虐められながら、それでも持ち前のタフさで明るく頑張っていた流伽。彼がクラスメイトの窮地を救ったことで、米国で治療を受けられることになる展開で、渡米して過酷な治療を乗り越えた彼の変貌ぶりには驚かされましたけど、もともと彼の本質を理解して好意を向けてくれていたヒロインたちが、激変した彼と再会してどんな反応を見せるのか、今後の展開が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
幼い頃に母を亡くして乳母に育てられ、二十歳で女房として宮仕えを始めた梓子。人ならざるモノが視えるため、忌避される彼女が、宮中で起きる事件を解決する平安お仕事ファンタジー。噂もあって一向に主が決まらずにいた梓子が、帝の信頼厚い右近少将・光影に目をつけられ、真相究明と事態収束に協力する展開で、三日三晩経っていた噂、双六で勝負したい骸骨、出席してこない上司、内大臣が献上した桜など、和歌をもとに梓子が怪異を縛る設定が斬新で良かったですね。帝も常識的な判断をしてくれる方で、何より二人の今後が気になるシリーズです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
極上の謎解きに加え、趣向を凝らした料理の描写も楽しむことが出来る、美味しい食をテーマにした短編作品を収めたミステリアンソロジー。碧野圭さんの気ままな日々を送るOLが会社の同僚の騒動に巻き込まれる過程で出会った苺のスープ。新津きよみさんの性格の違う双子姉妹と実家の蕎麦屋と夢の物語。碧野圭さんの料理教室と料理を巡る複雑な心理とすれ違い。西村健さんの定年を迎えた刑事のバス旅。太田司さんの女刑事が食べる夫の家庭料理と密室殺人事件。斎藤千輪さんのイタリアンと音楽と嘘。タイプの違う美味しい食とミステリを楽しめました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
月光荘のイベントスペース管理人として慌ただしい日々を過ごす遠野守人。そんな折、オーナーの島田から「社会人としての門出を祝おう」と狭山市の古民家を改修した蕎麦懐石店に誘われる第六弾。大学の恩師・木谷と三人で店を訪ねた守人を待っていた、自分が目指すべき道へと繋がってゆく不思議な音との出会い。田辺や石野との関係など、それぞれがいろいろ模索しながら少しずつ変わってゆく周囲の人間関係も描きながら、自らの進むべき道も見出してゆく結末はなかなか良かったですけど、できれば彼が歩むもう少し先の姿をいつか読めたらいいですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
夏休みのある日、美少年アストラル神威と橋の上で出会った十七歳の高校生・鬼島鋼太郎。彼が鋼太郎の高校に留学生として転校してくる青春小説。『せいしゅん』をするために予測不能な行動ばかりをとり、鋼太郎を困惑させる神威。鋼太郎の妹を巡る事情や、彼と秘密を共有する千葉巴も否応なしに巻き込んで、怒涛の文化祭へと繋がってゆく展開は圧巻でしたけど、ではなぜ彼がそこまで青春を謳歌することにこだわるのか。その壮絶な過去と幕切れに直面して、そうするしかなかったのかという葛藤の日々と最後に託された思いがなかなか鮮烈な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
帝国の総督ウマルが何者かに殺され、激震が走るアルヤ宮廷内。戦争は避けられず将軍たる十神剣の多くが戦地に赴く中、前線で窮地に陥ったユングウィをサヴァッシュが救う第三弾。不穏な情勢で国内が混乱する最中に起きた宮中に助けを求めるソウェイルと弟フェイフューの対立。本調子には程遠いユングウィが抱えていた事情、非常事態に直面して少しずつ変わってゆく十神剣間の関係、そしてなかなか見つからなかった十神剣内の裏切り者の正体。対応が難しい問題にも直面しましたけど、いくつかのターニングポイントは確かな変化をもたらしそうですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
過去の因縁を殺したことで訪れたミルとの平穏な生活。だがそれは死者の声を聴く聖女エウラリアの登場によって一変する第三弾。飯を食えず行き倒れになっていた協会所属の修道女エレーナ。依頼を受けたことで接触を避けていたはずのエウラリアと行動をともにする中で、ニーネやミルの秘密を守るために聖女を殺害しようとするチサト。並行して描かれるもうひとつのエピソードも重要な伏線で、それぞれの真意が分かるとまた構図がガラリと変わって、誰が味方で敵なのかなかなか奥が深かったですが、孤独な彼らにも味方がいたことに救われる思いでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人に化け人を喰う人狼が跋扈し、異端審問官が戦いを繰り広げるイギリス。日雇いで働くジョンが異端審問官の少女シャーロットと運命の出会いを果たす推理バトルファンタジー。彼女の脳筋思考でいきなり殺されかけて、本物の人狼を導き出した観察眼を買われて助手としてバディを組むことになったジョン。最強の審問官を目指すシャーロットの猪突猛進ぶりに振り回されながら、ジョンの病弱な妹や彼女の父に対する複雑な想い、世界の背景も掘り下げつつ、葛藤を乗り越えて人狼の王の陰謀を阻止すべく熱い戦いを繰り広げる展開はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
「働きたくない」と固く心に誓う高校生・葛原和真。そんな彼と一途だけども愛が重い幼馴染アイドルたちの貢がれ甘々の青春ラブコメディ。和真を生涯養うため大人気アイドルグループで活躍する小鳥遊雪菜と月城アリサ。彼女たちの筋金入りのファンで、二人に貢がせる和真に激怒してやめさせようとあれこれ画策する転校生のお嬢様・伊集院麗華。しかし彼女のメイドもそのクズっぷりで籠絡して、幼馴染の二人もある意味ヤバいですけど、彼女たちをクズから救いたい麗華の想いを逆手に取る和真のクズっぷりが際立っていて強烈なインパクトがありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
実家では上と下の双子に振り回される生活を送り、大学卒業直後には婚約者も就職先も住む場所さえなくなってしまった富士。ふとしたきっかけから弱小劇団の運営にのめり込んでゆく青春小説。大学卒業後に親の勧めでお見合い結婚する予定が白紙にされて、その傷心を友人だと思っていた同級生たちに全否定された富士。そこからどう考えても破綻寸前の弱小劇団バリスキに魅せられてのめり込んでゆく彼女が、ほんとにその選択でいいの?を何度も突き付けられながら、それでもハイテンションで最後まで駆け抜ける展開には著者さんらしさがよく出てました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
全寮制中高一貫校・制道院学園に進学した坂口孝文。中等部2年進級の際、映画監督の清寺時生を養父にもつ茅森良子が転入してきて、坂口と運命の出会いを果たす青春小説。生徒会長を目指す真っ直ぐだけれど脇の甘い茅森を、影から支える坂口の密かな共犯関係。二人だけでたくさんの想いを語り合い、揺るぎない信頼と甘酸っぱい関係を積み上げてきたからこそ、思ってもみなかった急展開には驚かされましたけど、どこまでも頑固者で不器用で揺るぎない二人が、意外な転機と巡り合わせの末に迎えた結末には、苦笑いしつつもぐっと来るものがありました。
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よっち
こよみがバレンタインに予約していた有名なショコラトリー『KUKKA』が無期限休業を発表。そんな状況で雪大オカ研に『KUKKA』の店主から不審事件の解決を依頼される第二十一弾。休業の原因となったエレベーターの防犯カメラ映像に映る薄黒い影。元銀行員の老人が取り憑かれた黒い影の怪異。そしてかって恋人と山に入り、記憶を失い一人帰ってきたOBの伯父の事件の真相。今回は様々な形で苦しめられた浮かばれない者たちの執着が黒い影と化してゆく恐ろしい展開でしたが、二人の関係も彼らなりにしっかりと進展しているようで何よりです。
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よっち
くたびれた社会人・菱田が出会ったのは、家出女子高生・星蘭。家に帰れない事情があって声を掛けてきた行く当てのない彼女を保護するため、なし崩し的に始まった同居生活ラブコメ。布団の中に潜り込んできたり、お風呂上がりに鉢合わせしたり…。自由すぎるけれど、実は意外とピュアなギャルとの日常はドキドキの連続で、いつの間にかそんな日常が当たり前になっていく一方で、職場の同僚にバレそうになって慌てたりする場面もあったりで、いろいろある中でかけがえのない存在になっていった二人だけに、家出状態をどうするのか気になるところです。
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よっち
ヴァンパイアとの決戦を経てドラゴンの力を取り込んだアニス。そんな彼女にユフィリアが魔学のさらなる発展のため、新都市を造り騎士団長就任を要請する第七弾。魔導具普及には実践できる場が必要と考えるユフィリアがアニスに託した願い。それを受け入れて新設した騎士団や仲間を引き連れて新天地に向かうアリス。自分の思いにあまりにも正直なプリシラには笑ってしまいましたが、仲間たちと話し合いながら進める様々な試みや新たな発見もあって、それぞれが自らの目標に向かって邁進したり、彼女もお忍びでやってきたりで今後の展開が楽しみです。
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よっち
ラノベを愛する男子高校生・夜田涼介が、SNSでつながったラノベ読みと出会ったらクラスの美人ギャル・妻川澪奈だった?平凡な青春が、ラノベがつなぐ関係で色づいていく青春ラブコメ。クラスメイトなのに気づかれず、いきなり距離感がバグっている澪奈の告白を女性不信からお断りしてしまう夜田。異質な存在を受け入れられない彼は、どこまでも面倒くさい典型的なオタクで、それでもめげない彼女の粘り強いアプローチに徐々に夜田も少しずつ心揺さぶられてゆく、著者さんらしいお互いに少しずつ変わってゆく二人の距離感がなかなか良かったです。
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よっち
【最強ランキング】順位により人々の強さが序列づけられる異世界。剣道部の生徒とともに転移した顧問の高校教師・楠木重人が、剣一本で異世界を無双し、剣聖へ至る異世界ファンタジー。生徒達がチート能力を得る一方、貧弱な能力の重人は順位も遥か下位。それでも魔物群がる生還不能の遺跡へ送られてしまった教え子・君島のため、重人も結月を追って死地へ赴く展開で、規格外の力を秘める転移前から鍛えていた剣術を武器に、再会した君島を連れての逃避行。思わぬ下剋上で状況が激変しそうですけど、これからどんな方向に向かうのか今後に期待です。
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よっち
自堕落に生きるために最強クラスの実力を隠し、無能のフリをしてきた公爵家嫡男のアルヴィン。しかし自分のことを溺愛する義姉セシルにうっかり実力を知られた状態で学園に入学する学園ファンタジー。姉が弟を自慢しまくるせいで噂は一瞬で広まり、騎士団の入団試験で噂を信じず挑んできた生徒を瞬殺、彼のことを最強魔法士として扱う騎士団長の王女リーゼ。彼らが神隠し事件の捜査に駆り出される中でセシルが失踪すると、途端に冷静ではいられなくなるアルヴィンもまた彼女のことが大切なんですよね。そんな二人のこれからが楽しみなシリーズです。
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よっち
何事も普通の陰キャ男子・黒田雄星が、迷子の女の子を家に届けたことで、彼女の姉で学校一の美少女・白河綾乃がお礼をしたいと明るく無邪気に迫ってくる青春ラブコメ。彼女の家で手料理を振る舞ってもらったり、逆に部屋にやってきた彼女に掃除してもらったり、ぐいぐい押してくる彼女の影響で自堕落な生活も少しずつ変わってゆく雄星。抜け目ない彼のバイト先の後輩・生田友梨奈やオタ友達の今川メイコも絡めた構図は、綾乃が一歩リードする状況ですかね。いろいろ頑張る彼女に影響を受けて、雄星もまた頑張るところを見せた二人の今後に期待です。
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よっち
のどかな田舎の三ヶ日町の高校に通う、自他ともに認める普通の高校生の実緒。そんなある日、地元が映画のロケ地に決定して、町の誰もが一気に浮き立つ青春小説。親友の果菜や幼馴染の翔太と過ごす平凡だけど楽しい毎日を送っていた実緒が、裏方でサポートするつもりだったのに、気づけばエキストラとして映画に出演することになってしまう展開で、多くの人の様々な思惑に振り回されながら、意識していなかった気持ちにも気づいて、そんな経験を通じて自ら意思表示したり、これからのことも少しずつ考えるようにもなってゆくとても眩しい青春でした。
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よっち
青森の長閑で美しい景色の中で営業するキッチンカー「&」の不愛想な店主の柴田。悩める客一人ひとりのために選んだ具材で、できたてのおむすびをそっと差しだす連作短編集。再会した少食で忙しい小学校時代の同級生・市川に寄り添ってくれた美味しいおむすび。魅せられた彼女も手伝うようになって店の様子も変わっていって、お店を訪れてくれる老夫婦だったり、ワカサギ釣りにやってきた先輩とのかけがえの出会いもある一方で、ライバルの妨害もありましたけど、お互いに刺激しあって認め合うようになってゆく二人の関係がなかなか良かったですね。
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よっち
角や霊力を持たずに差別される冥途十州。ツノナシの翠が奉公先の鬼から折檻されていたところを閻魔庁の冥官・天鴦に助けられるファンタジー。過重労働改善や音信不通の弟を探すため、閻魔庁へ向かう翠に天鴦が渡した特別な許可証。実は閻魔王だった天鴦の計らいで、仮の花嫁候補扱いとして遇される翠。ツノナシゆえに妬まれ陥れられそうにもなりましたけど、真っ直ぐな彼女は不思議な力で危機を救い、秘されていた出自も明らかになって風向きも変わりましたね。弟は果たして見つかるのか、天鴦との関係がこれからどうなるのか今後の展開に期待です。
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よっち
過去に描いたマンガをなかなか超えられず苦悩していた高校生のナオト。そんな彼のもとに学生向けの映画で受賞している同級生の天才女子高生監督ハルから映画化オファーが舞い込む青春小説。最初は小学生の頃に描いたマンガの映画化に乗り気でなかったナオト。しかし映画製作の過程で改めて作品の本質に向き合うことになり、一方で大きな秘密をひた隠しにするハルとぶつかりあいながら絆を深めてゆく展開で、葛藤と情熱が入り交じる形で進行する物語の構図は一見とてもわかりやすくて、だからこそ意外に思えたその結末には上手いなと唸らされました。
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よっち
エン王の遺児センとともに、かつて自分を裏切った3人の仲間のひとりユーロを破ったリョウ。そんな彼の前に新たな強敵、雀蜂型マシン「ベニシダレ」を操るディナールが立ちはだかる第二弾。かつてリョウと同じ町に育ち、心を通わせて同じ夢を見ながら袂を分かったディナール。彼女が庇護するドゥンヤの巫女リヤルから、ディナールが不穏な計画を建てていることを知らされるリョウ。すれ違ったまま激突してしまう二人の死闘の結末には切なくなりましたけど、これから物語も終盤に向かう中で物語がどこに向かうのか、これからの展開に期待しています。
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よっち
七柱の魔族の王が治める人類と魔族の共存特区『ニルガ・タイド』で一柱の王が殺され、事態を重く見た人類側から勇者の娘アルサリサが派遣される異世界クライムサスペンス。均衡が崩れて緊張状態に陥る中、案内役の捜査官キードと捜査を開始するアルサリサ。法の下に正義を執行しようとする勇者の娘と、違法を厭わず仁義を貫こうとする不良捜査官という正反対コンビに加えて、キードが所属する四課のメンバーたちもいい感じに存在感があって、魔族たちの懐に飛び込んで、衝突しながら共闘して真相に迫ってゆく二人のコンビっぷりは際立っていました。
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よっち
人を人とも思わない厳しい言動から、「氷結令嬢」と呼ばれている公爵令嬢アリシア。そんな彼女の言動を完全に理解する専属使用人グレイの異世界ラブコメディ。本当はただ素直になれないだけのアリシアをフォローし、状況を好転させるグレイに、唯一心を許して常にフルパワーで甘えるようになってゆくアリシア。公爵令嬢のお嬢様と平民という構図で、公爵が連れてきた婚約者相手でも認めさせるグレイに盛り上がるアリシアには苦笑いでしたけど、対外的には公然の秘密とせざるをえない二人の関係をこれからどう変えるのか気になるところではあります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ある朝、目を覚ますと隣に全裸の弁護士ブレンダが寝ていることに気づく惣助。一方、サラは相変わらず中学生活を満喫し、演劇祭で主役を務める第五弾。閨直伝のコーディーネートで惣助を落としに掛かるブレンダ。彼女が惣助を狙っていると知らないまま、抜け目なく惣助に誕生日プレゼントを渡しに行く閨。そして半グレ組織のリーダー・ミコトと出逢い、ますます裏社会との関わりを深めるリヴィア。サラはもう赴くままにこちらの世界を満喫している感がありますが、ブレンダや閨と惣助の三角関係も気になるところですし、リヴィアは波乱万丈ですね…。
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よっち
夏休み直前、ショッピングに夢中になりすぎて通り縋りの女性の六十万円のバッグを汚してしまうジル(星美)と心寧。せめてのお詫びに女性の経営するカフェでバイトを始める第二弾。バイト先のキッチンでは折戸がいて、彼に正体を気づかれないようにバイトをこなす必要も出てきた星美。さらには伊武から折戸の好きな人を探るように頼まれ、混迷の度合いを深めてゆく中、バイトでは全然役に立たないのに妙に一言多い心寧には苦笑いでしたけど、折戸の背景が掘り下げられたことで、周囲との関係も変わっていきそうな中での今後の急展開が楽しみですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
専門学校生・七曲成央の前に突然現れた、かつての相棒・明澄俐乃のために設定を考えたVRキャラ響來。蘇るかつての憧れと葛藤の欠片たちが突き刺さる青春ファンタジー。響來の願いで4年ぶりに再会した、芸能人としてブレイク中の俐乃。響來に今演じているキャラを奪われて、俐乃のらしさを取り戻すための試行錯誤に付き合う成央。響來は何のために現れたのか。甘酸っぱい過去だけでなく、19歳の現在地も否応なしに突きつけるなかなか痛い展開でしたが、自分が本当はどうしたいのかに向き合い、可能性を見出したその結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
軍の式典で帝国の献上品の女奴隷・荒良女と運命的な出会いを果たした王弟・奇智彦。王室の忌み子、足曲がりと呼ばれる彼が、激動の展開に巻き込まれてゆく宮廷陰謀劇。熊の巫女であり美しき獣を体現する荒良女を庇護民とし、自由奔放な彼女に振り回される日々を送っていた奇智彦が直面する想定していなかった事態。決め手を欠き様々な思惑が入り乱れる中で、決して盤石ではない自らがいかに立ち回るべきか。一筋縄ではいかない魅力的なヒロインたちも動かしながら、二転三転する流れの中で目指していた結末を手繰り寄せた悪辣さが際立っていました。
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よっち
十五歳になる年、裏山のクスノキで誓いを立てた俊介と幼馴染・一平と湯太郎。彼らと切磋琢磨しながら地図会社キョーリンの調査員として日本各地を歩き、家の表札を一軒ずつ書き留めてゆく地図づくりに生涯を捧げた男たちの熱き物語。住宅地図のゼンリンをモデルにしたストーリーのようで、何事も実地の手作業でやらなければなかった時代に、人海戦術も駆使しながら地道な取り組みで全国の住宅地図を作り上げてゆく熱い展開があって、そんな彼らの奮闘を支える人々もまた印象的で、三人の絆で危機を乗り越えてゆくとても爽やかな読後感の物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
冬を迎えた幽世に起きる、「死神」に魂を刈り取られた者は目を覚まさなくなる事件。昏睡に陥った患者を救うため、動き出した綺翠と霧瑚は衝撃的な出会いを果たす第四弾。診療に赴いたものの、死神に出会って昏睡状態に陥った謎の症状に頭を悩ませる霧瑚。そしてその原因である死神を探す二人が深夜に出会った正体と、敗れて目を覚まさない綺翠。今回は幽世の始まりに踏み込んで、霧瑚と幽世や綺翠たちとの意外な繋がりも明らかになる展開でしたけど、一人でも大切な人を呼び戻すため覚悟を決めた霧瑚が良かったですが、最後の急展開が気になります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
いい物件なのに人が居つかない家、というものは存在する。入居者たちが経験する恐怖体験とその原因が明かされてゆく連作短編集。母と共に庭付きの一軒家へ引っ越してきた中学生が経験する、ささやかだが気になる出来事の連続。不動産仲介会社に勤める朝見が、いわくつきの物件を探している大学時代の先輩だったライターに紹介した物件で起きた出来事。そしてその家はなぜ人が居つかないのか。新たな住人をきっかけに、浮かび上がってゆく過去のある事件。最初はホラーものかと思って読んでいたのですが、本当に恐ろしいのは人の執着なんですよね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
うっかり遭遇してしまった7つの禍。逃れられずそれに絡め取られてゆく人々の人生とその結末を描いた短編集。本を貪ることに魅入られてしまった男。耳に潜り込む奇妙な男を知ってしまった男。向こうの世界を知ってしまい、そこで運命の出会いを果たした男。バスで声をかけてくる女たちに魅入られてゆく男。ハナバエを育てる農場から逃れられない男。髪を教義とした教団の教祖世代交代の儀式。電車内の裸夫から始まる大パニック。遭遇してはいけないものに気づいてしまい、魅入られていったそれぞれの結末には心を強く揺さぶられるものがありました。
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よっち
厨ニめいた探偵・暗黒院真実の助手を務める、生まれつき左眼だけ翠色のオッドアイで、珍しい名字が悩みの女子高生・小鳥遊唯。そんな二人が決して解いてはいけない謎を暴いてゆくミステリ。山奥を探索中に帰れなくなった二人が止めてもらった蛇怨館で直面する殺人事件。失踪した作家の捜索依頼や、双子のどちらが主人公を殺したか、その集大成とも言える事件の結末…。脱線が多く話の進行が遅かった点は否めませんが、実質的な探偵役の小鳥遊が事件を解き明かすたびに、関係者の黒歴史が次々と暴かれてしまう展開には目を覆いたくなりました(苦笑)
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よっち
東欧で学生時代を過ごして、そのままハンガリーの病院で職を得たアサト。しかし過誤から左手を失ってしまい、見知らぬ白人の左手の移植手術を受けた葛藤を描く物語。仕方ないと諦めた左手の喪失と生々しいまでの幻肢痛、クリミア併合から逃れてきた妻ハンナのこと、そして移植された左手の違和感に悩まされるアサト。ウクライナと周辺国の陸続きの国境を巡る複雑な想いは、そういう感覚もあるんだなと思いながら読んでいましたが、人々の考え方も違う異国の地で同時期にいくつもの悲劇に立て続けに直面したら、冷静に向き合うことは難しいですね…。
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よっち
既読45冊。新潮文庫は手堅いラインナップという印象。
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よっち
既読26冊。最近のはわりと読んでいる感じです。
ナツイチ2023
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よっち
角川文庫はわりと読んでいて既読51冊。最近の作品や文庫化も入ってきてますね。
カドブン夏推し2023
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よっち
長らく外交官としてアフリカに関わってきた著者が、現場で実務に携わりながら実際に見て体験してきた、変わりつつあるアフリカの実情を明らかにする一冊。「紛争」「飢餓」「貧困」のような困難が未だ多いのも事実だけれど、30年前のイメージのままではない、躍動する光景も広がってきていて、世界が注目し最後の巨大市場をモノにしようと躍起になっている今のアフリカ。その民主主義と選挙、自由貿易圏・通貨統合やデジタル転換の取り組み、奥深い諺や挨拶のインテリジェンス、日本との関わりなど、アフリカを見る目が変わる興味深い一冊でした。
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よっち
世界史は、測ることから始まった。人類の6000年にわたる試行錯誤、天才科学者たちによる世紀の大発見を、文明の繁栄を支える「7つの単位」の秘密に迫る一冊。4万年前から始まり、権力と信頼を作り出し、歴史を動かしてきた測定。フランス革命が産んだ長さの定義メートル、太陽と音楽が産んだ秒、原爆に至る重さの悲劇kg、変化し続ける温度ケルビン、紀元前から人類を分かつアンペア、化学を扱いやすいものにしたモル、生命の明るさを測ったカンデラ。人類の進化に不可欠だった7つの単位にまつわるエピソードはなかなか興味深かったですね。
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よっち
人類史上初の人口減時代が迫る中で、忍び寄る停滞とデフレ、不安定な年金制度、移民なき時代の到来・・・日本の進むべき道はどこにあるのか。危機に抗う各国の現状と戦略を探る一冊。豊かになる前に進む高齢化に苦しむ中進国、移民政策に揺れる欧州の懊悩、世界的に広がる孤独との共生、人口減少期に向かう中国の安全保障上の危機、出生率を上昇させたドイツの両親手当、多様を認め寛容な社会目指すデンマーク、・人口より生産性優先のシンガポール。手当を増やせば増えるわけではないことは感じますが、意識改革や継続的なサポートが必要ですね…。
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よっち
機会不平等による格差再生産、貧困の連鎖で、ポピュリズムへの道を突き進む南米。元現地特派員による南米のリアルから日本の危機をも示す渾身のルポルタージュ。米国の思惑にも翻弄されて「21世紀の社会主義」が崩壊したベネズエラ、経済大国だった過去から政局が混乱するアルゼンチン、経済を急成長させながらも多くの問題を抱えるブラジル、そしてチリ、コロンビア、ペルー、ボリビアの格差が招く終わりなき混乱。断片的にしか知ることがないポピュリズムに揺れる南米大陸の実情を現地特派員が生々しく伝えていて、いろいろ考えさせられました。
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よっち
輪堂鴉夜が、生首でも、不死でもなかった時代。偉大なる師と共に過ごした黄金の日々。今や彼女の他にそれを知るものは天の星のみ。探偵たちの過去が明かされ、物語のピースが埋まる連作短編集。平安時代にとある陰陽師に拾われた少女の記憶、真打津軽と鬼殺しの同僚たちの活動記録、山奥の屋敷で主に仕える一族の娘・馳井静句のひめた想い、ある偉人から依頼された鳥かご使い最初の事件、そして北欧で起きた白熱の法廷劇「人魚裁判」。いかにも怪しいあの三人組がどのように生まれて今に至ったのか、その過去が丁寧に描かれていて満足の一冊でした。
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よっち
海神たる蛇神の抜け殻からできたという、世界の南の端にある「花勒」「花陀」「雨果」「沙文」の四つの島。領主を決める海神の託宣を巡る物語を描いた連作短編集。領主が海神の娘を娶ることで、島は海神の加護を得て繁栄すると言われ、領主と彼女たちの物語が描かれていて、かつて家を滅ぼした領主の息子に嫁ぐ黥面の少女、次男を偏愛する元海神の娘が犯した禁忌、暴虐の君主の結末と辛い過去を抱えた少女、想い人がいる少女たちへの託宣。様々な想いを抱えながら嫁いだ海神の娘たちが、苦難を乗り越えて幸せになってゆく姿がなかなか良かったです。
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よっち
学費と家に月八万を入れるため、日夜バイトに明け暮れる大学生・宮田陽彩。浪費家の母を抱え友達もおらず、ただひたすら精神をすり減らす彼女が、傍若無人な同級生・江永雅と運命の出会いを果たす青春小説。自分は母親に愛されていると思っていた陽彩が、訳ありの江永雅と出会ったことでようやく気づいた衝撃の真実。それが当たり前だと思わされ、がんじがらめに囚われていた登場人物たちが抱えるしんどさはあまりに重く心揺さぶられましたが、だからこそその呪縛を断ち切り、未来に希望を見出そうとする彼女たちの決意を応援したくなる物語でした。
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よっち
メルシュタット帝国との戦争に目処がついたと思ったら、今度は逃亡した前皇王を擁するレヴェニカ国が宣戦布告。立て続けの危機にジュリエッタがルキノを助けて立ち向かう第二弾。レヴェニカ国に対抗するため戴冠式にやってきた他国を巻き込んでの同盟結成、レヴェニカ国に避難していて囚われてしまったルキノの妹アンジェラの救出、そしてフィオレ聖都市に呼び出されたジュリエッタの危機。覚悟を決めてからのアンジェラの成長も頼もしかったですけど、危機をともに乗り越えてゆく中でお互いへの想いを自覚する二人の結末がなかなか良かったですね。
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よっち
「神隠し」の言い伝えが残る村の廃校で行方不明になった幼い少年。北御門の元門人・夕木薙子の紹介で芹たちが調査を請け負う第八弾。石仏が立ち並び子供の霊があちこちにいる異様な村。思わぬ形で対面することになった過去のある事件と関わる依頼人。神隠しの事件を調べる過程で、式神の珠から北御門家にまつわる複雑な事情も芹に明らかにされて、芹のおかげで状況が好転したと思ったら、そこから思わぬ事態へと次々に繋がっていく怒涛の展開で、物語としても大きく動きそうですね。果たして何がどうなっているのか…これは続きが早く読みたいです。
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よっち
様々な困難を乗り越えてついに迎えた美世と清霞の祝言の日。軍を退職予定の清霞が前日に緊急の呼び出しを受ける第七弾。清霞にも溺愛され義姉の葉月とも仲良しで、周囲からも二人の結婚を祝福される美世。小学校時代の同級生とも再会する中で、運悪く前夜に呼び出されたまま、婚礼の始まる時刻が近づいても帰ってこない清霞。とはいえ清霞ならどんなことをしてでも戻ってくるだろう…と思いながら、思わぬところで繋がる結末でしたね。タイトル回収までが長かったですけどまだまだ続くそうで、それなら五道もぜひ幸せにしてあげてほしいです(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人外魔境の地でドラゴンのラキとスピカに拾われ、すくすく育った女の子ティスピン。そんな彼女が精霊魔法の習得のために王都の学校に入学する異種親子ファンタジー。父は世界最強の滅界邪竜ラキ、母は創造神の御使い竜スピカで、破格の二匹を育ての親の教育で人の基準からすれば規格外の少女に成長していたつティスピン。入学した王都の学校で仲の良い友達もできて、様々な騒動に巻き込まれてゆく展開で、やや世間と感覚はズレはあるものの、規格外の強さだけでなく冷静な洞察力もあって、そんな彼女がこれからどう成長するのか続刊が楽しみですね。
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よっち
謎の美少女・冷堂紅葉が転校してきた七月の夏の日。密室でクラスメイトが殺されて、廃部寸前の文学研究会に所属する天内晴麻は、転校生に事件の調査を依頼される学園ミステリ。二人で周囲の関係者に当たり事件を調査してゆく過程で、なぜか誰にも解かれることのない究極の密室という形で殺されてしまう冷堂。二人がそれぞれ持っている異能をうまく掛け合わせて、事件解決に向けて試行錯誤するアプローチが斬新で、捜査を進める中で秘密を共有する二人の距離感も少しずつ変わっていって、そのポテンシャルの高さをどう昇華させていくのか続刊に期待。
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よっち
内弟子の雛鶴あいは出て行き、恋人の空銀子も行方を告げず休場。不幸を嘆く八一のもとを訪れた天衣は同居を申し出ると共に、意外な提案をする外伝第二弾。天衣が提案した西宮戎で行われる福男レース出場、一日警察署長をやることになった天衣と自転車に乗る特訓、そして密かに天衣が密かに将棋界を根底から覆すべく育てていた世界最強のスーパーコンピューターと全く新しい将棋AIの存在。全て書き下ろしで描かれるしたたかで健気でツンデレな彼女の一面がなかなか鮮烈で、天衣が抱える複雑な想いを掘り下げる興味深いエピソードになっていました。
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よっち
スーパーコンピューター《淡路》が見せた未来は本物か、それとも幻か?あいと天衣。八一と歩夢。競い合うことを定められた光と闇のライバルが遂に盤を挟む第十八弾。将棋の解に至ったと嘯き、その言葉を証明するかのように着々とタイトルを獲得してゆく天衣。《淡路》との対局を繰り返した八一と対決する、親友・歩夢の初タイトル戦。自分の信じる道を進むため、その未来を否定する戦いに挑むあい。それぞれの想いを抱えながらの異次元の熱い戦いの連続でしたけど、最後まで諦めない真っ直ぐな想いが見せてくれた可能性に心が強く揺さぶられました。
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よっち
神の恩恵など存在しなかった古代初期。何故、アルゴノゥトは『始まりの英雄』などと呼ばれるのか?ベル・クラネルに根差す始まりの英雄の物語。英雄に憧れる日々を過ごし、英雄候補の募集に応じて魔法使いのハーフエルフで妹のフィーナとともに王都に旅立ったアルゴノゥト。王都で邂逅を果たす英雄候補たちや、占い師と暗殺者のアマゾネス姉妹、そして運命に翻弄される王女アリアドネとの出会い。道化っぷりから周囲から侮られ苦境に陥りながらも、本当に大切なもののために奔走する姿は鮮烈で、最後の出会いで物語がどう動くのか続刊が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
興亡の軌跡を繰り返してきた帝国は領土拡大のため宗教を利用し、宗教は信者獲得のため帝国を利用してきた。「帝国と宗教」という視点から世界史を捉え直す一冊。そもそも帝国とは何かを定義してそれに関連する様々なケースを紹介しながら、なぜローマ帝国はキリスト教を国教にしたのか、中華帝国と宗教の関係性、イスラムとモンゴルという二つの帝国、ローマとコンスタンティノープルの関係性、オスマン帝国とムガル帝国、海の帝国から帝国主義へ至る道程。宗教が帝国に何をもたらしたのか、なかなか興味深い視点から書かれていて面白かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
「言いたいことがあるのに、言葉が出てこない」「話してるうちに、何が言いたいか見失う」そんな悩みを一気に解決する「言語化の型」を解説した一冊。人は自らの感覚の5%しか言語化されていない。言語化されていないがゆえに引き起こされる様々な諸問題をどう解決するのか。どう伝えるのかではなく何を伝えるのか。自分の中で明確化して見える化する重要性、語彙力やセンスがなくてもできる言語化のフォーマットや考え方の型、差別化の言語化、定義すること明確化する重要性や着目すべきポイントなど、何をどうべきなのかとても参考になりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
中国のある町で起こった奇妙な出来事。脳科学をテクノロジーに昇華させ「時代」を作ったIT経営者の不思議な経験。全く関係なさそうな出来事が思わぬところで繋がってゆく近未来SFミステリ。中国で引き起こされた、真夜中にパソコンのディスプレイに「誰かたすけて」の文字が連鎖してゆく怪現象。相手の不倫が原因で別居をしていた夫と久しぶりに会った妻が感じた決定的な違和感。会わなかった間に一体何が起きていたのか。思わぬ形で繋がった運命的な邂逅と決定的な変容に直面して、危機を救うために奔走した先にある斜め上の結末は圧巻でした。
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よっち
こんにちシェアやサブスクがあるのに、ヒトは所有せずにいられないのはなぜか。経済学や社会学、人類学の第一線の研究者6人が、所有(権)の謎をひもとく論考集。戦後沖縄の社会変動と所有権の再編、タンザニアのインフォーマル経済における所有・贈与・人格、中国社会のコンヴェンション(慣習)としての所有制度、経済理論における所有概念の変遷、資本主義にとっての有限性と所有の問題、所有財産としての農業システムなど、後半に行くほど難解になっていきましたが様々な考え方が紹介されていて、タンザニアのエピソードは興味深かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
どこまでもロジカル、限りなくポップ。そしてほんのりクレイジー。著者の奇想が踊る5つの奇妙な謎と解決を描いた連作短編ミステリ。ドレスをズタズタにした犯人は、どこから来てどこへ逃げたのか。虫食いだらけにしてしまった作家の父の原稿を、二人の高校生が前後の文章から推理して完全修復。夫は殺したはずなのになぜ動いてるのか、祠の妖精に悪運を授けられた殺人犯の容疑から外れていった男の結末。瞬間移動能力者が起こした密室殺人。ちょっと変わった前提からスタートするそれぞれのエピソードは、意外感があってなかなか面白かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
〈異様の敵〉と闘った末に姿を消した母の言葉に従い、黒屋敷にいる黒ずくめの男・鏡見夜狐と出会った冬乃ひなげし。怪異専門の探偵・鏡見は彼女を助手として事件解決に挑む怪異連作ミステリ。「依頼が僕を探偵にする」そう話す鏡見たちのもとにもたらされる、冷蔵庫で育つ胎児、落下する三つの首、幻影で人を惑わす鋼の羊といった怪事の依頼。著者さんらしい世界観でしたけど、生活力は皆無でも怪事件を見事に解き明かしてゆく鏡見の手腕があって、孤独でも真っ直ぐでパワフルなひげなしがそこに居場所を見出してゆく展開はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
電気代高騰、異常気象やパンデミック、エコテロリズム、ロシアと中国の動向、未来のエネルギー、食生活など、現代の様々な課題を「資源」という観点から読み解く一冊。水や森に関する現状と諸問題、エネルギー資源はどのような変遷を辿って、どういう位置づけにあるのか、鉱物資源を巡る世界情勢、や電気自動車の現状と課題などを踏まえて、これからどうすべきか、環境保護にどう取り組むべきかを考えてゆく一冊で、資源にまつわる様々な問題をテーマごとに見開きでわかりやすくコンパクトにまとまっていて、それぞれの論点も明確になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ミステリ、児童文学、幻想ホラー、掌編小説など、デビュー10周年を迎えた著者によるカラフルな11の物語を収録した作品集。巻頭の印象的な「海」や姉妹の関係性が印象的な「髪を編む」、不思議な現象と学者たちの戦いの記録「空へ昇る」、淡々と綴られる奥の深いホラー「耳に残るは」、プールになぜ付け爪が落ちていたのかを推理する「プール」、真相が優しい「イースター・エッグに惑う春」、前日譚「本泥棒を呪う者は」、4人の子どもたちが遭遇する事件を描いた「緑の子どもたち」など、多彩で著者の引き出しの多さを感じさせる短編集でした。
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よっち
健康診断の結果が気になった人向けに、医療ライターがまず運動を習慣にするだけで筋力がつき、健康診断の結果が良い方向に変わるきっかけを提唱する一冊。コロナ禍で飛躍的に進んだ運動の医学研究をもとに、多くの人が健康にいいと思っている行動はほとんどがムダな努力であることを指摘し、1日1回3秒の短時間でキツくない筋トレ、朝晩10分の早歩き、あえてチートデイを作って小さな挫折を作るなど、簡単にできることから始める一冊で、コンビニ食やサプリメントの効用、カロリーオフのチョイ足しレシピなど食事術もいろいろ参考になりました。
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よっち
自分がある女性から多額の遺産を残されていると弁護士から知らされた塾講師・八木里花。夫と離婚して一人で息子を育てている彼女が、相続のための条件を知って、過去の事件の真相を調べ始めるミステリ。相続の条件は里花の母親違いの姉・夏野の死の真相を突き止めること。蝶のように脆い心臓と芙蓉のように鮮やかな痣を持ち、高校生で自らを死を選んだ美しい姉。多くの謎を残して散った少女を巡る愛憎と献身はなかなか壮絶で、それを知ることで浮かび上がる真の条件があって、少なからず影響を受けていた理花の選択が印象的なものになっていました。
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よっち
コンビニ弁当と缶ビールが夕食の定番の枯れきった一人暮らし生活を送る松沢夕夏30歳。台湾からやって来た18歳の留学生と送る女ふたりのおいしくて楽しいルームシェア生活。夕食作りを条件にルームシェアを始めた、料理上手でアイドルオタクな大学生・楊春美。年齢も趣味嗜好も違う彼女と一緒に暮らすことに不安を感じていた夕夏が、初日から春美の作るおいしいごはんに胃袋を掴まれてゆく展開で、一緒に過ごすうちにお互いや周囲の寂しい気持ちに気づいて、ありのままでいられる居場所になってゆく、そんな彼女たちの関係がとても良かったです。
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よっち
大陰謀の真相がついに明らかになり、一時の平穏を取り戻したかに思えた後宮。しかし今度は後宮の下水で身元不明の遺体が発見される第五弾。死線をくぐり、強い信頼の絆で結ばれ、後宮で正しい検屍の姿を実現したい延明と桃花。桃花は三の君・蒼皇子の侍女となりつつ、裏では延明の検屍官として、引き続き後宮の不審死解明に協力する展開で、貧困にあえぐ宦官や卑女の状況が描かれる一方、やたらクセの強い中常侍のようなキャラも登場してきましたけど、穏やかに結末を迎えたかに思えた今回の二人の間に投げかけられた波紋が気になるところですね…。
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よっち
波乱の1学期を乗り越えて修練を重ね、成長を遂げた識。師弟の絆は盤石かと思われたが、そこへ北海道校のトップに君臨する「世界の歌姫」聖剣士・春風瑠々音が現れる第二弾。ラディアータを伴った一週間の帰省から帰ってきた識が臨む、若手聖剣士がしのぎを削る年一度の聖剣学園対抗戦・三校交流会。五年前の約束を今も忘れられず、識を守るためにラディアータとお姉ちゃん戦争を勃発させる瑠々音。まさかの展開には驚かされましたけど、それ以上に仲間たちも含めた識たちの成長っぷりは際立っていて、これからいろいろ集まってきそうですね(苦笑)
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よっち
素直の提案でしばらく学校に通うことになったナオ。しかし文芸部は廃部危機に陥り、回避するために秋の文化祭に向けて演劇部と合同でかぐや姫を演じることになる第二弾。屋上からばらまかれた「この学校にはドッペルゲンガーがいる」という不穏なチラシ。元生徒会長の森先輩から提案された文化祭で部誌百冊販売という実績作り。彼女も所属する演劇部での合同演劇開催。普通に学校生活を送ってアキとデートしたり文化祭を満喫する一方で、思わぬ出会いもあって、背景を知ってしまったからこそ余計に衝撃的な幕切れで、今後が気になる結末でしたね…。
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よっち
かつての夢破れて、今はIT企業で連日アプリの不具合や取引先のクレーム対応に追われる日々を送る天海蒼真。ファミレスで仕事をしていた彼がギャル女子高生・羽白光莉にゲーム作りに誘われるエンタメ小説。フォロワー35万人を誇る超人気のイラストレーター光莉に誘われ、一度は断ったもののその矢先に勤め先が買収されてしまい、協力することを決意する蒼真。同年代のラノベ作家の美月や3Dモデラー凜たちも交えてのゲーム製作は、社畜で交渉力ある蒼真なしには厳しい困難の連続でしたけど、熱い想いで覚悟を決める展開はなかなか良かったです。
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よっち
仕事もうまく行かず夢も諦めて、十年前の初恋の安芸宮羽純とのことを悔やむ日々。藤ヶ谷は交通事故をきっかけに中学時代にタイムリープしてやり直す青春小説。当時は冴えないモブ男子だった藤ヶ谷が、見た目を整えて中身は大人のコミュ力を発揮して変わり始めた日常。通学途中でギャルの茅ヶ崎を助けたり、クラスの人間関係も改善する中で、何よりやり直したいと願っていた安芸宮羽純との日々。その中で彼女の抱える事情も明らかになっていって、今できることをやり切って確かに変わった未来をどう受け止めるのか。今後の展開が気になるところです。
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よっち
会社員に馴染めず教師となった羽島銀。赴任した先の森瓦高校で、ゲーム仲間で辛い時期を支えてくれた女子高生・桐原灯佳と運命の出会いを果たす青春小説。学校では真面目で先生からの信頼も厚い生徒会長で、週末は銀とゲームをしたり一緒に過ごして甘えてくる桐原。先生と生徒だからと懸命に自制して、良くないとは思いながらも毎日少しずつ秘密を重ねて、同時に明らかになる彼女を巡る背景があって、バレたのが暮井先生で良かったなとつくづく思いましたけど、生真面目ゆえに苦悩しつつ、放っておけない彼女のために覚悟を決める銀が良かったです。
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よっち
美少女転校生・鳳エマと恋人になった、こうしてごく平凡な男子高校生・久溜間道シノ。実はそれぞれ裏の顔を持つ二人が駆け引きを繰り広げる騙し合いラブコメ。一部で世界的大企業の莫大な遺産が相続されると噂されるシノ。イギリスからやってきたユーモアと愛嬌に溢れる完璧な美少女が、一見平凡な彼にアプローチした理由。エージェントとしてはポンコツなエマと有能なのに恋愛面は残念なシノの噛み合わない駆け引きが微笑ましくて、巻き込まれてゆくグループ内闘争でのギリギリの駆け引きや、明らかになってゆくその構図はなかなか良かったですね。
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よっち
母校で行われるコンサート・星プロのピアノコンクールに出ることを決意した凛華。覚悟を決めた彼女のコンサートを成功させるべく天馬たちが奔走する第四弾。コンクールの音楽担当である大須賀先生やバイト先の店長にも託されて、再びピアノに向き合うことを決めた凛華のために、生活の面倒を見たり、ずっとすれ違っていた凛華と父親の関係をサポートしたり、麗良ととともに彼女のために奔走する天馬。彼らとのかけがえのない関係を積み重ねてきたからこその結末で、凛華の選択にも納得感がありました。とても素敵な△関係をありがとうございました。
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よっち
アーティストとしてさらに大きな舞台に進むため、文化祭ライブに向けた準備を始める二斗。苦悩する彼女を救うため、才能の化け物nitoに立ち向かうことを決意する第三弾。かつてのループで二斗が変わるきっかけとなっていた文化祭ライブ。一方で二斗が関わるメインと有志ステージの対決の勝敗が、六曜先輩の未来を壊してしまうことに苦悩する彼女のために奔走することを決意する巡。有志ステージを率いる六曜先輩の葛藤も描きながら、彼を萌音とともに助けて真っ向勝負を挑む熱い展開で、巡の決意がこれから未来をどう変えてゆくのか続刊に期待。
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よっち
成長したところと変わらないところが同居する橘との三年ぶりの再会。桐山は彼女である遠野の存在を意識しつつ、誰もが傷つかず幸せになる落としどころを模索する第六弾。かけがえのない想い出を握りしめたまま声を失っていた橘。そして水面下で感傷的な気分を密かに共有する早坂の存在感が密かに増してゆく一方で、桐島への依存具合が進んでいるようにしか見えない宮前に不安を覚える遠野。そのまま終わるわけがなく、むしろ浜波のツッコミが冴え渡るこんな展開が読みたかったわけで、このカオスな状況を遠野がどう受け止めるのか続刊が楽しみです。
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よっち
長期旅行で仲間と過ごして成長したオリバーたち。哲人デメトリオの「失踪」に学園内の動揺がいまだ収まらない状況で、穴埋めとして曲者ぞろいの新任教師たちが着任する第十二弾。その存在が新たな波乱を予感させる〈大賢者〉ロッド=ファーカー。一方、友と並び立つためにさらなる絆や力を求めて葛藤するピートやガイ。そんな状況で魔に飲まれてしまった先輩が引き起こした災害にガイたちが巻き込まれる展開で、それぞれの葛藤を抱えながらも主従や仲間を大切に思う確かな気持ちがあって、その覚悟と成長が仲間を救う結末はなかなか良かったですね。
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よっち
多くの人がリアルな未来の夢を見て「#夢見る」で大量に拡散される事態が発生。咲太の周囲でも夢を見た人が続出し、鍵を握る「霧島透子」の正体に迫る第十三弾。その場を共有するという形で多くの人が見た麻衣に関する夢。周囲の人たちが見た夢を聞き取ってゆく中でそのリアル度合いを感じる一方、それが必ずしも現実になるとは限らないことを実感する咲太。鍵を握る咲太にしか見えないミニスカサンタを追ううちに、思わぬ人物と繋がってゆく展開でしたけど、一筋縄ではいかない中でも諦めずに、大切なものを守り通してみせた結末は良かったですね。
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よっち
大学生活最初の夏、故郷での同窓会に出席した里伽子と拓。しかし、東京に戻った途端、大波瀾が勃発する第二弾。帰宅した拓の留守アパートで、勝手に泥酔して眠っていた美女・津村知沙の存在。そして離婚した父の相手との邂逅。大学の先輩たちの恋愛に振り回されたり、父の相手に凹まされた里伽子を慰めたり、相変わらずな拓の様子が読んでていて懐かしかったですけど、それでも高校時代とはまた違った確かな成長が感じられて、これからもすれ違って喧嘩したりしながら、二人で絆を育んでいくんんだろうなと思えるその関係性がなかなか良かったです。
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よっち
高校デビューを果たし、上手く陽キャグループに潜り込んだ清水奏太。「本」を通じて図書室の魔女と言われる文月葵と心の距離を縮めていく青春小説。コスパが圧倒的に悪い読書を好む人たちの気持ちが全く理解できなかった奏太。そんな彼が友人の勧めてくれた本を探しに行った書店でバイトをしている文月さんに遭遇し、彼女が勧めてくれる作品を通じて本を読む楽しみを知り、意外な一面を垣間見せる彼女のことも気になってゆく展開で、難しい状況に陥った文月さんのために一生懸命考えた奏太の決断と、もたらされたその結末はなかなか良かったですね。
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よっち
京都・祇園にある甘味処「もも吉庵」。女将もも吉の人情の機微に通じた言葉が、悩みを抱えた人々の心の傷を癒していく第七弾。想いを寄せ合った末、永い春に決断を下す男と女。仕事の本質を一粒の金平糖に教えられる新入社員、舞妓になりたい娘と母の複雑な想い、娘からの結婚式の招待状への返事を逡巡するギャンブルで家庭を崩壊させた父親、機転が効く娘と喋るのが苦手な青年の出会い。今回は単純ではない人との縁だったり、どうすれば解決するのか、対応が難しい問題も多かったですけど、よくよく見極めてのアプローチが本当に上手かったですね。
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よっち
真面目ゆえ、頼まれた仕事をなんでも引き受けてしまう苦労性の蓬田藤子。彼女が住むオンボロアパートの隣の部屋に、とんでもないイケメン・仁科蒼真が引っ越してくるラブコメディ。お金持ちのエリート会社員で親切で紳士的な隣人との交流に、次第に癒やされるようになってゆく苦労人の藤子。日々の積み重ねがかけがえのないものになっていったからこそ、思ってもみなかった急展開にはうわあ…と思いましたけど、いつの間にか傍にいるのが当たり前になっていたと自覚してゆくあたり、何だかんだ言いつつもお似合いの二人だったのかもしれないですね。
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よっち
見習い期間も終わり、CAとして「転職の魔王様」来栖とともに仕事に奮闘する千晴。そんな状況で職場に天間という男が転職してくる第二弾。優しく丁寧に求職者と接して「天使」と言われる天間が采配した二人の転職後の意外な結末。有能だけれど飽きたら転職を繰り返す三十九歳男性の決断、優等生過ぎて限界を迎えた女性へ魔王からの思わぬ提案、そしてかつての部下から魔王のヘッドハンティング。何がベストの選択なのか、問題はどこにあったのか、なかなか奥が深いなと感じる展開でしたけど、最後でまさかの急展開もあって続刊が気になりますね…。
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よっち
離島・大島の渚台高校に転校してきた春尾。慢性的な人数不足に悩む陸上部にようやく男子4人のスプリンターが揃ったのに人間関係は最悪で、そんな彼らが100×4リレー(四継)に挑む青春小説。ヒーローだった兄との差を痛感する星哉、親友との複雑な過去を抱える雨夜、強豪陸上部を逃げ出した春尾、ヨンケイ出場に憧れていた朝月。相手を理解しようともせずことあるごとに衝突し、なかなか力を出しきれなかった彼らが、ふとしたきっかけからピタッとハマる瞬間を知り、手応えを感じて一丸となって勝利を目指す姿にはぐっと来るものがありました。
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よっち
親に決められた婚約者からの手酷い婚約破棄をされた転生者の魔導具師ダリヤ。それをきっかけに、自分の好きなように生きていこうと決意する自由気ままなものづくりストーリー。周囲も気遣ってくれた婚約破棄の手続き、心機一転地味だった自分を変えて、婚約者の商会との今後の取引を立ち上げて自ら立ち上げた商会、そして魔物討伐部隊に所属する美形騎士ヴォルフレードとの出会い。人生が激変するとこれまで見えていなかったことが見えてきて、楽しいものを追求したいダリヤにとってはいい方向に運命が動き始めた感がありますね。続きが楽しみです。
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よっち
やりたくないことをやりたいことに変える方法、心の持ち方、スランプ打開策、メンタル克服法など、意志に頼らず「やり抜く人」になれる心理学に基づいたメソッドを紹介する一冊。やり抜くことの重要性、頑張るとやり抜くの違い。モチベーションを維持するための最上位の目標を見据えつつ、楽しく簡単に効果を確認することの重要性。難しい仕事を簡単にするコツや、今やるべきことをやることの重要性、中だるみを解消するコツ、挫折しないためのメンタル強化法や、相手の立場に立った話し方の重要性など、いろいろ参考になる部分を再確認できました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
世界全体で急速な勢いで増え続けている電気自動車の販売台数。「モビリティ革命」でも注目を集める「電気自動車」が動くしくみや、普及に向けた課題などを整理して解説する一冊。日産リーフで説明する電気自動車のしくみや長所と短所。パワートレインの違いで解説する電気自動車の構造とハイブリッド車などととの違い、3つのブームを経て飛躍的発展した電気自動車の歴史、電池と電源システムや動力源としてのモーター、制御、そしてインフラの重要性と環境など、どちらかというと技術メインの解説で、業界動向などがもう少しあると良かったですね。
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よっち
三十年前に別れたままの君の凍死体が発見され、街での出来事や君との思い出が甦ってゆく表題作と貧困・警備員オタク女生活の半私小説を収録した作品集。鶏小屋の前で会った二人。初めて訪ねた家で出会ったZの存在。ある日連れて帰った学校の鶏小屋で生まれたばかりの鶏の子供。そしてある日養鶏場で発生した鶏の病気。名前をあえて書かないことで性別のニュアンスを削ぎ落としながら描かれる灰色な故郷での嫉妬や裏切りを読むと、性別はあまり関係ないんだな…としみじみ思いましたが、東京で暮らす女性の平凡でリアルな生き様もまた印象的でした。
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よっち
AIによる監視システムが強化された日本。指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。その息子・月島陸真が不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした理由を探し始めるミステリ。円華や親友の純也と一緒に調べてゆく中で、少しずつ知る父の知らなかった一面。特異な才能を持った異母妹の存在、背景を掘り下げてゆく中で明らかになってゆく思ってもみなかった真実。当初思われていた理由で殺されたわけではなかったことには救われましたけど、収集された個人情報がこういう形で利用される日もいつか来るのかな…と考えてしまいました。
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よっち
地下鉄で起きたある事件を発端に、歪み、崩壊していく三つの家族。そして、暴走する母性の先に新たな悲劇が起こる連作小説。痴漢行為を咎められ、逃げようとして地下鉄に轢かれて死んだ自慢の息子の母。高校生の娘が長らく続いた電車内で痴漢を捕まえたものの、思わぬ悲劇に遭遇する母。そして待望の子供を妊娠した矢先に夫が痴漢行為で逮捕され、途方にくれる妻。当事者以上に暴走する母たちの迷走っぷりは際立っていましたが、そこから明らかになってゆく子供たちの意外な一面もあって、何よりクズに跳ね返ってくる因果応報な結末は当然でしたね。
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よっち
製鉄所の爆発事故により出口を失い、時が止まった町で暮らす中学3年生の正宗。鬱屈した日々を過ごす中、同級生の睦実に導かれて野生の狼のような少女と出会う劇場アニメの原作小説。製鉄所の第五高炉へと足を踏み入れた正宗が出会う、喋ることのできない囚われた少女・五実との出会い。彼女と仲良くなることで皮肉にも始まってゆく世界の均衡の崩壊。この世界に存在する大人たち、子どもたちそれぞれの視点から閉塞した状況を描写しながら、正宗と五実、睦実の関係性を軸に、現実とまぼろしの構図やそれぞれが迎える結末はなかなか良かったですね。
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よっち
移民政策を避けてきた日本の人口減少。まだ日本に魅力が残っている今、外国人から移民先として選ばれるための政策をはっきりと打ち出して、この国を支える人たちを迎える必要性を説いた一冊。人口減少の危機によって何が起きるのか、なぜ日本で移民政策がタブーとなったのか、移民を国民は実際にどう捉えているのか、移民の効果を巡る論争、外国人を受け入れてきた日本人の歴史、積極的に移民を受け入れてきたドイツの事例などを紹介しながら、冷静に様々な論点を分かりやすく整理しながら、これからの移民政策を考えるために参考になる一冊でした。
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よっち
1つの街を舞台に描かれる、5つの世界。少しずつ重なり合い影響を与えあって、思わぬ結末を引き起こし、世界を反転させてゆく連作短編集。探偵青影のもとにもたらされる殺されたヤクザの真犯人探しミステリ。好きな相手を紹介してくれることを条件に誘われたM-1挑戦を描いた青春小説。未来人との遭遇から始まるSF小説、追放されて現世にやってきた異世界と因縁の再会を描いたファンタジー、そして不可思議な力を持った女性と運命の出会いと、まったくジャンルが違う短編が、それぞれが繋がることで見えてくるひとつの結末には驚かされました。
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よっち
血が怖いという致命的ハンデを抱える医学生・戸島光一郎。落第にリーチが掛かった彼は、救済措置として人手不足のアレルギー・膠原病内科の手伝いを命じられる物語。免疫が己の身体を傷付けてしまう難病患者を診療する膠原病内科。歯に衣着せぬ言動に加え、人として残念な面が多々ある医長・漆原光莉と、母への処方を守らない家族、光一郎に看取ることを依頼された患者、幼馴染・式崎京の急変。何とかしたいという思いに果たしてどうするのが最善なのか、取り戻せない過去を抱える漆原の言葉は重いですね…。大変ですけど光一郎には頑張って欲しい。
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よっち
迷宮牢で目を覚ました女名探偵の死宮遊歩。六つの迷宮入り凶悪事件の犯人を集めたゲームマスターからサバイバルを告げられるミステリ。冒頭に描かれる理不尽な一家殺害事件。そこから一転、死宮の視点で描かれる一人また一人と殺害されてゆく七人の男女によるサバイバル。生きてここを出られるのは誰なのか?そしてゲームマスターの目的は一体どこにあるのか。二転三転する状況の中で作り込まれたディテールが活きてきて、ややトリッキーではあったものの、僅かな手がかりから解決への糸口を見出して世界を反転させてみせたその結末はお見事でした。
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よっち
自身も「集合的幻想」を体験した心理学者が、脳科学・心理学の知見と多くの事例をもとに、幻想にとらわれる過程や、打破する方法を解説する一冊。物まねの連鎖が起きる理由、個より集団の利益を意識する、脳が求める多数派の安心感、他人のまねが絆をつくる、自分はバカじゃないルールなど、「集合的幻想」は社会や組織、個人にいたるまで大きな弊害をもたらすとして、、そうならないためにも自己の思いに忠実であることを目指して、様々な集団ともコミュニケーションを取り、相手を信頼することが重要とする著者の考えには頷けるものがありました。
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よっち
コロナ禍による休校や緊急事態宣言。これまで誰も経験したことのない事態の中で中高生たちがスターキャッチコンテストを目指す青春小説。合宿も中止になる中、望遠鏡で星を勝ちスピードを競う「スターキャッチコンテスト」開催を目指す高校生の亜紗、進学した中学の新入生で唯一の男子だった真宙、他県からの宿泊で距離を置かれる旅館の娘・円華。感染関係者の差別、離婚、転校など、コロナ禍では実際にあっただろうな…と思う様々な出来事にも直面しながら、コンテストに向けて取り組む中で育まれてゆくかけがえのない絆がとても素敵な物語でした。
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よっち
今話題の「ChatGPT」や「Stable Diffusion」などの「生成AI」がもたらすチャンスとともに、その問題点と解決の流れについて解説した一冊。どのように生成AIが生まれたのか、AIそのものの歴史から振り返って、生成AIを組み込んでゆく大企業や生み出されてゆく文章生成以外の活用方法なども提示しつつ、一方で顕在化するAIによる生成物の著作権問題のポイントや揺らぐ情報の信用性の問題、今後どのように活用されるのかを予測したりと、具体的な使い方までは言及していませんが、現況を確認するにはいい一冊ですね。
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よっち
梅雨の晴れ間の6月。凜香と瑠那が通う日暮里高校で開催される体育祭。それより少し前の放課後、瑠那宛てに怪しげなメモリーカードが届く第十四弾。同様のメモリーカードは複数の闇カジノにもばら撒かれ、体育祭当日は尾原輝男文部科学大臣が訪問視察することも報じられ、武蔵小杉高校事変と似通った状況に危機感を募らせる二人。EL累次体内の地位向上を狙う雲英亜樹凪による、中性子爆弾を使った計画。瑠那が凛香や教師の蓮實の協力も得ながら、それを阻止すべく奮闘する展開でしたけど、果たして彼女はどうなったのか…再登場もありそうですね。
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よっち
教員をやめ、小学4年生の息子とふたり、東京から地元に戻り父が営むパン屋で働きはじめた黒羽三吾。そこで関わった子どもたちと「学ぶこと」の意味を探しながら成長するあたたかな物語。店で起きた万引き騒動をきっかけに気づいた、学校の宿題で少し困っている少女。息子の親友になった少年が、自分も気づいていなかった困難。教員時代の後悔を胸に人生の岐路に立つ三吾が、学校や家での困ったことを言葉にできない子どもたちの悩みに気づいて、手を差し伸べるのは簡単ではなかったですけど、その真摯に向き合おうとする姿勢は好ましかったですね。
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よっち
毎朝3分の『ラブラブ奥さん』を演じる必要がなくなったノイシャが【うさちゃん仮面】として下水道の管理を始めて、そこでうっかり行き倒れのアスラン王太子を拾ってしまう第二弾。社畜根性が叩き込まれすぎてのんびり過ごすことができないノイシャが、密かに聖女の力を使って始めた下水道の管理のお仕事。ノイシャの力に気づいて断れないやり方でぐいぐい押してくるアスランと、人の機微に疎いがゆえに迷走してしまうノイシャ。いつか見た光景だな…と思いながらその後の展開を読んでいましたが、素直になって大切なものを取り戻せて良かったです。
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よっち
学校一の美人姉妹、亜利沙と藍那が彼女になった隼人。未だ周囲には隠しているものの、包み隠さず愛情を注いでくれる二人と冬休みを過ごす第二弾。サンタ姿の姉妹とクリスマスを過ごしたり、晴れ着で一緒に初詣に行ったり、二人の誕生日プレゼントを彼女たちの母・咲奈さんと一緒に選んだりと刺激的な日々。今回は中学校時代の元カノと再会して、姉妹が目撃する事態も発生しましたけど、嫉妬の感情は自覚しても隼人への信頼感は揺るぎない姉妹の愛は相変わらずちょっと重いですね(苦笑)どこまで甘やかしてくるのか、理性は保たれるのか続刊に期待。
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よっち
隣で幸せに笑うものの、絢奈が修たちへの復讐を忘れていないことに気づく斗和。彼女の瞳に暗いものを見つけた瞬間、エロゲ世界の裏側を知る第二弾。彼女は密かに自分を慕ってくれていても、ごく少数の周囲を除けば状況は変わらないまま。絢奈の止まってしまっていた時間を動かして一緒に前に進みたい。きっとそこに「自分」が転生してきた意味があるはずと信じて、斗和が何とかしようと抗う展開で、ひとまず何をしでかすか分からなかった絢奈と向き合えて良かったですけど、修や見たいようにしか見ない人たちとの対峙は今後の課題ということですね。
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よっち
花嫁候補から1人脱落させた平河真一。恋愛留学は息つく間もなくシーズン2へと進行して、今度の舞台は無人島で水着美少女たちとのバカンスに挑む第二弾。真一と同じ選択をすれば一緒にいられるルール【運命の選択】で生き残るために、こっそりアプローチしたり、巧妙な嘘も織り交ぜながら駆け引きを繰り広げるヒロインたち。進行役・十条さんの意外な弱点は微笑ましかったですが、選択を繰り返す中で様々な一面を見せるヒロインたちの想いがあって、明らかになってゆくひとつの構図から本当に大切なものを見出したその結末はなかなか良かったです。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/23(3933日経過)
記録初日
2013/07/27(3960日経過)
読んだ本
11362冊(1日平均2.87冊)
読んだページ
3301461ページ(1日平均833ページ)
感想・レビュー
11252件(投稿率99.0%)
本棚
70棚
性別
血液型
B型
職業
専門職
現住所
埼玉県
外部サイト
URL/ブログ
https://yocchi.hatenablog.com/
自己紹介

こんにちは。普段は図書館と書籍仕入れに関わるお仕事をしています。仕事のついでに面白そうな本がないか探していて、とりあえず自分が読みたいと思った本さえ読めてさえいれば、わりとまあいいかと思えてしまう行動原理が少し残念な人。

好きなジャンルはボーイミーツガール、青春小説、部活小説、お仕事小説、ミステリ、冒険・中華ファンタジー、歴史・戦記、SFなど。コメディ調より落ち着いた雰囲気の物語志向。意外な展開や難解さがウリのお話も嫌いではないですが、どちらかというとベタで王道な構図が分かりやすい、最後は良かったなと思えるお話が好みです。

基本的には著者買いが多いですが、興味を持ったらテーマやジャンル・作家などにはあまりこだわらず何でも読みます。人に本を薦めるのが趣味の本を読むついでに人生を送る雑食系読書廃人。

娘(11年4月生まれ)の読書記録用アカウント。
http://bookmeter.com/u/562586

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