
5月になりました。皆様、今月もどうぞよろしくお願いします。写真はアリョーシャ。☆ヴェネツィアさんの2025年4月の読書メーター 読んだ本の数:114冊 読んだページ数:15302ページ ナイス数:50380ナイス ★ヴェネツィアさんの2025年4月に読んだ本一覧はこちら→ >> https://bookmeter.com/users/157091/summary/monthly/2025/4
はじめまして。いつもNICEありがとうございます。アリョーシャ(カラマーゾフ?)ちゃんはボルゾイでしょうか。素敵ですね!我家にも17歳ヨロヨロの愛犬がいます。ではまたよろしくお願いします
⇒体験したことの回想である。ここにあるのは、かつてあった「古き良きアメリカ」のいわば理想像なのだろう。もちろん、それは普遍性をも獲得しており、したがって我々も共感できるのである。それにしても、1年間でインガルスたちが得たものは、子馬が1頭だけであったとは。あんなに苦労もし、これからの希望にも燃えていたのに…。
私は子どもの頃から暗記するほど「大草原シリーズ」を読んで、ドラマのDVDも全部持っているインガルス家オタクです。大人になって本を読み直すと、父さんがなぜそこまで大移動したのか不思議だし、衣食住をゼロから作り上げる大変さとか、考えさせられることが多いです。
⇒作りのものが散見されるようだ。あと、珍しいところでは、大子町(茨城県)の「牛の目の家」か。元は大庄屋の屋敷だったらしいが、現在は陶芸家のゲルト・クナッパー邸となっている。千葉県の佐原などもなかなかに魅力的。
⇒のだろうか。こんな太宰も珍しいのだが、こちらもなんだかほっとする。1938年といえば、石原美知子と見合いし、婚約した頃。翌1939年に結婚している。もっとも、前年の1937年には小山初代と心中未遂事件を起こしていたのだったが。
数年前に偶然訪れた甲府で、当時の太宰新居近辺に行きました。山並みは清々しく、その頃通った銭湯も残っていました(時間がなくて行けませんでしたが)。明るい太宰の一時期の空気、私も太宰を通して読んでみたいなと思います(今のところ、ヴェネツィアさんのレビューで満喫しています)。
本書もまた農文協の「わくわくたべものおはなしえほん」の1冊だったが、このシリーズは、どうやらなかなかに曲者揃い。とりわけ、この二人のコンビネーションは絶妙。
⇒の今のあり方を認めない故であるのか、あるいは加害の歴史にはあえて触れないのかはわからない。また、こうした歴史をあらためて見ていると、ドイツの歩んだ道と、現在のトランプとアメリカの政権のあり方が重なっているようで、強い危うさを感じる。
⇒のではないかと思われる。そういうお前はどんな立派な私生活を送っているのだと。もっとも、これはもう感情的な言い方である。ところが冷静になったとしても、太宰からすれば芸術は芸術、私生活は私生活である。菊池寛に対しては「まあ、それでもよかった。無難でよかった」などという言を聞くと、もはやあきれ果てるしかなかったのではないか。
⇒日本に残っていて、法隆寺に所蔵されていた経典。やがて、グーテンベルクの活版印刷へ。聖書がこうして印刷されたことは西洋史に大きな変革をもたらしたことは特筆すべきこと。ちなみに、このグーテンベルクの聖書は世界に47部残るのだが、そのうちの1部は慶応大学が持っている。
ヴェネツィアさん おはようございます。 ご丁寧に、有り難うございます!🙋 暑くなって来ましたので、お互いに水分補給を確り摂りながら、恙無く過ごしたいと願います!💫 何時も沢山の良書の、ご紹介! & 学びを頂き読みたく成るレビュー!の、掲載に感謝です!🍀 ご紹介の『日本の洋館 明治編』の、頁をゆっくり捲りながら、、、日本はいいなぁ~と思い至ります!💗 今日も穏やかな、良きひと日で在ります様に!✨ 宵待草
⇒これは彼女の本業(どちらが本業かわからないが)に関わる絵画をめぐるエッセイ。ウィレム・クラースゾーン・ヘーダは初めてだが、たしかに注目に値する絵だ。Ⅲは6つの小説を語るエッセイなのだが、これまた小説世界への投入の仕方、そしてそこに読者を巻き込んで行く文体は実に見事。ことに最後の「蝶と蝶捕り人の変奏するイメージ」などは、見事なまでに石沢麻衣の小説になり得ている。この1冊全体の中でも傑出した1篇。これを読むためだけでも、お薦め!
⇒中部はスポレートやボーマルツォなど古色蒼然たる町の宝庫。サン・ジミニャーノやシエナといった優美な街も多い。ギリシャはどういうわけかサン・トリーニを欠き、ポルトガルでもオビドスを欠くのは不思議だ。なお、建築物個々の紹介はないが、何葉か建物内部のインテリアの紹介があり、これは興味深いものだった。
⇒レベル。中盤からは最初に比べればよくなるが、それは読者が慣れたからかも。『このミステリー』大賞は、どうやら新人発掘のための賞であるようだ(私が知らなかっただけか)。酷評に近いものになってしまいました。ファンの皆様ごめんなさい。
⇒もっとも、最後には「官僚の悪」の地軸などと言いながら、本心を吐露する。すなわち「家庭の幸福は諸悪の本」。つまり、芸術と家庭の幸福とは根源的、絶対的に並び立たないのだ。それでも、本編は全体があくまでも明るいのが救いである。同じようなことを語りつつ、陰惨なのが『桜桃』。
⇒である。もちろん、この間にカトリックも大きく変わった。数々の出来事を経て、現代のキリスト教があるのだが、残念ながら今、イスラムほどの求心力を持っているとは言い難い。しかし、そんな今こそキリスト教なのだという気もするのである。
ヴェネツィアさん 回答をありがとうございます。 質問をしておきながらなんですが、ハンガンさんは済州島を取り上げた本が一番書きたかったと言っていたのを思い出しました。 ハンガンさんなら、こちらの本を読もうと思いました、ありがとうございます。
さらには、たむらしげる。この人も未読なのだが、他の誰よりも絵画的だ。ポップアートといった趣きなのだが、また時にはアメリカ漫画の風でもある。『フープ博士の月への旅』は魅力的だ。最後は村上康成。この人もカラフルでポップな絵だが、やはり未読。
こしだ ミカは初めてだが、他の作品も探してみたい。なお、出版元は農文協と、絵本にしてはこれまたちょっと変わっている。「わくわくたべものおはなしえほん」シリーズの一巻のようだ。
原題のウイーンは幸いにも、まだこの時の香りを随所にとどめている。ユーゲント・シュティール巡りをするだけでも楽しめるし、クリムトやエゴン・シーレ、ココシュカはベルヴェデーレに行けば堪能できる。もちろん、シュテファン大聖堂や美術史美術館でいにしえのウイーンに出会うことも。
⇒解説が語られるし、子どもたちとそれぞれの絵本との出会い(出会わせ方)のタイミングもなるほどなあと感心することばかり。保育に携わる人には(そうでない人にも)強推薦!
カラフルで、美しく、面白くはあるけれど、全体の構想が雑学的なのである。索引などは充実しているのにもったいないような気がする。もっとも、手堅く体系的に述べると硬くなりすぎるかもしれないのだが。
ヴェネツィアさん おはようございます。 此の素敵な本が、共読本に一冊加わり、とても嬉しくレビューを拝読しました。 何時も、有り難うございます!🙋 今日も穏やかな、良きひと日で在ります様に!🍀 宵待草
川上未映子は久しぶりに読んだが、読む度にその変貌ぶりには驚かされる。主題には一貫性があるのかも知れないが、話法は常に新たな試みがなされているように思う。まだまだ変貌しそうだ。
ブルー・インクは今大手では製造が終了されています。とても昭和なインクなんです。電話で話すとても昭和な物語。https://note.com/kobachou/n/n7cadc950d39b 川上未映子は何かを書かないことを意識した人だと思います。
⇒話が進んで行く。とみに対する彼(とみからは新やんと呼ばれている)の態度はテレと恥ずかしさから、もうかなりに無茶苦茶なのであるが、とみはそれをすべて受容する。結末部がわかりにくいのだが、「花燭」のタイトルからすれば、新やんはやはりとみと結婚することになったのだろうか。解釈は分かれそうだが。また、作品としての構成は不十分なように思われる。
⇒が随所に感じられたことだろう。もちろん、今ではこれ自体が立派な歴史的建造物。全部で21の高級ホテルが紹介されているが、招待してくれるなら、The Waldorf=Astria &Towers New Yorkかな。
私、太宰はこの「佳日」が一番好きです。ヴェネツィアさんのレビューを拝読して嬉しくなったくらいに好きな「佳日」です。優しいですよね。笑って泣いて優しいというか。昔に映画化もされたとか。
⇒(1570年頃)ともなれば、ロンドン・ブリッジやロンドン塔も整い、もはや立派な都市ロンドンである。やがて1666年の大火と大改造を経て、近代都市ロンドンが生まれてくる。私はロンドンにはとりたてて思い入れはないが、それでも本書で大いにロンドンを楽しめた。ロンドン好きの人にはお薦め。
先日母のお供で金沢に行きました。戦災を逃れた街並みに、外国の方が溢れていました。皆さん好奇心旺盛にガンガン歩いてました。タクシーの運転手さんに「ドラゴンルート」という言葉を聞きました。外国人旅行者の日本行程で、大阪京都から、白川郷→金沢(近いんですね)、関東東北?とまわるのが龍の形っぽいとのことでした。
そうじゃないって事ですが『名探偵だって恋をする』 https://bookmeter.com/books/7323710 と言うアンソロジーの一編にその後が描かれていましたよ。
⇒のだ。そして、それこそがキャパのキャパたる所以であり、今に至るも人気を博し続けている理由だろう。キャパ最後の1枚はベトナム戦争でのもの。この1枚はどういうわけか、いたって平凡である。
⇒決闘が果たされた時に瓦解する。すなわち、その意味を一気に失ってしまうのである。このあたりは20世紀小説らしいところか。実存と言えば、言い過ぎであるかもしれないが、少なくてもそうした指向性は持っているだろう。
⇒想像はまさにそれなのだが、実態はというと…爺ちゃん向けの啓発本であるようだ。大野晋『日本語練習帳』、そして岩波新書も散々。次から次へと切り倒してゆく。痛快ではあるが、バカバカしくもある。斎藤美奈子さん、よくぞこれだけたくさんの本を(しかも、どう見ても彼女の読書歴からは遠いものを)読んで、私たちを落とし穴から救ってくださったと、ただただ感謝。もっとも、一部にはそうかな、結構いいところもあるのだけれど、という本もあったのだが。
読んだのは随分前ですが、ギリシャ語の塾の建物の中に、間違って入ってきてしまった鳥のエピソードのことを思い出します。『別れを告げない』の中でも鳥を埋葬する場面があり、著者によって鳥は特別なイメージを与えられている気がします。
⇒あるまいかと思われる。にも拘わらず、太宰自身も女房もちっとも暗くならないのは、やはり戦争が終わったことの開放感ゆえか。『桜桃』などの陰惨さと比べれば雲泥の差だ。
えかさん、確かにおっしゃる通りに、ルールだけではなく、パートナーとの連携や駆け引きの面白さまでわかる必要があるのでしょう。そして、それがわかればスリリングなのかも。
⇒多角的、かつ詳細である。光の項もやはりルネサンス期にダ・ヴィンチらが試みた「空気遠近法」など伝統的なものから、最新の技術にいたるまでを解説する。なお、巻末には参考文献も挙げられており、有用性が高そうだ。
ヴェネツィアさん、この絵本は母が私の娘である孫娘に買ってくれました。そして私も3年前に自分の孫娘にプレゼントしました。少女の夢を育てる素晴らしい絵本だと思います。
本筋とは違いますけど…ウチの父が、お世話になっている町医者先生と、「同年同日生まれ」だそうです。診療所に掲示してある医師免許証を見て、「え、先生、生年月日同じですか!」となったらしいです。当然、先生はカルテで父の生年月日は把握してはるので、「そのようです」と苦笑されたとか。…横道コメント失礼しました( ´ ▽ ` )
源氏の音ですぐに思い出したのは、朧月夜との秘め事がばれた時、右大臣が近くにきているのに雨の音にまぎれて気づかなかったシーンです。そのほか、衣擦れの音みたいなのは結構あったように思い、サイレントではない気がするのですが、そういうのは勘定に入れてないのかな。
⇒ディンケルスビュールなどがあるが、極めつけはラ・クーヴェルトワラード(フランス南西部、アヴェロン県)だろう。写真を見る限りではもう中世そのままといった風情である。そこまででなければ、サン・ジミニャーノ(トスカーナ)がやはり相当に中世ムードを残す。フィレンツェから日帰りで訪れる人が多いが(十分に可能)ぜひともここに泊まることをお勧めしたい。早朝や夜は通りに誰もおらず、中世に浸れるからである。
子供の頃、月刊誌で出版されていたソフトカバーの本が家にあります。1968年8月号(149号)です。だるまちゃんがかみなりちゃんの浮き輪を一生懸命とってあげようとする場面や、かみなり公園、かみなり町(当時、未来都市を予測?)の場面は、大人になった今ででもお気に入り。色んなシリーズが出ていますが、やっぱりこの絵本が一番です。日本の伝統的なものを主人公にしたり登場させたり、加古里子さんは本当に凄いと思います。
⇒のである。そして、その断裂がもう少し穏やかに語られながらも、ひしひしと伝わるのが「悲しいオレンジの実る土地」である。もう一つの表題作の「太陽の男たち」は、訳文のせいもあるのかもしれないが、事柄は伝わるものの、何故の部分が伝わり切らないように思う。
⇒にとって、何らマイナスではない。実は梶井基次郎の実像を偲んだことによって、ある意味では梶井の文学世界への親近感は増すかもしれない。あのか細いばかりの繊細さはこんなところからこそ生まれてきたのかと。
⇒見られる強烈なまでのナルシズム。しかも、それが中学、高校と進むごとに自意識も成長肥大化し、周囲との落差が大きく、つまり滑稽になるのだが、それをまた良しとするナルシズムがまさに太宰である。
そうですね〜。私もついワンピース仕立ててもらいました。お子たちと宿まで届けに来てくれたマダムの笑顔を思い出しながら楽しく着たいと思ってます。アジアの旅は久々でしたが、ワクワクを高めるのに良い本でした。
⇒タテに空間を広げることで見事に解消しているのである。もっとも、そんなことを言いながらも私自身は和の家に住みたいとはあまり思わないのだが。畳の部屋もいらないし、今の家にもない。
⇒いるが、せつなくも、苦しくも、美しい。小説全体はエンターテインメント性に満ちた純文学といったところか。また、本書は美麗の島、台湾の魅力を伝えてもくれる。お薦め。
上田秋成の「蛇性の婬」(『雨月物語』所収)に、『五雑爼』からの引用であったか「人、かならず虎を害する心なけれども…」というくだりがあったが、本書を読んでいて「蛇性の婬」の解釈も考え直す必要があるかと思った次第。
⇒弱小の王。それでもあの規模と宝物なのだから、大王クラスともなればいかようであっただろうか。また、王墓の内部の写真や図を見ていると、彼らの治世はもっぱらその建設のために費やされたのではないかとさえ思えてくる。
⇒他に注目に値するものとしては、旧松木健次郎邸。北九州市にある1910年施工のモノ。設計者は辰野金吾。東京駅の設計者である。もう一つが旧立花寛治邸。柳川にある通称「お花」である。内部空間も素晴らしい。
⇒「ナウな」で、「イ形容詞」と「ナ形容詞」を比較するあたり。また、日本語文法(私たちが中学校で習ったアレ)と、日本語教育における文法(とりわけ動詞)の考え方の違いなどにはあまり触れなかったが、私はあれこそが目からウロコだった。
後半はスペイン。バルセロナのガウディ建築から。スペインらしさを感じるのはやはりアンダルシア。カサレス、アルコス・デ・ラ・フロンテラなどのカサ・ブランカ(白い家)が旅情を誘う。
⇒太宰の作品の中では、最初期の『晩年』こそが最高傑作だとする見解がある。そして、それ以降は上手くはなったが、芸術的には進歩がないと見るのである。こうした見解を太宰が聞けば、当然反論したくなるだろう。例えば、この「炎天汗談」がそうである。
初めての海外旅行がパンナムで羽田空港からでした(成田はまだ開港してませんでした)。パンナムのロゴが入ったシャツも持ってました。パンナムが無くなった時はかなりショックでした。ロッカビーでの爆破事件からの破綻でしたね。
アニメはロシア語にも翻訳され、ロシア人男性の超美形なコスプレイヤーがいて、鬼滅の刃などのコスプレをしています😊人間ではないと思えるくらいアニメっぽいんですが、もしかして修正???かもしれないです😊でも実際のロシア人で綺麗な人は男女とも、違う世界の人たちみたいに綺麗です✨✨✨
2011年4月からの参加で、15年目にはいりました。一番よく読んでいるのは日本文学、次いでは翻訳文学です。読むジャンルの幅は広い(半ばは意識的にそうしています)のですが、何でも手当たり次第に読むというわけではありません。特に誇れるものはありませんが、連続読書日数は初日から5263 日(2025年9月2日現在)、冊数は8098冊になりました。胃癌で入院中も、海外旅行中も毎日読んできました。さて、どこまで伸ばせることやら。
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⇒ことに4章「夢は静か」から5章「君は確か」では作者と読者の交歓が可能になってゆく。なお、各章のタイトルは「名詞+形容動詞の語幹」で統一されている。