読書メーター KADOKAWA Group

2024年5月の読書メーターまとめ

よっち
読んだ本
134
読んだページ
39962ページ
感想・レビュー
134
ナイス
5180ナイス

2024年5月に読んだ本
134

2024年5月のお気に入られ登録
7

  • つじ みやび
  • きんぎょ番兵@サピエ図書館ユーザー
  • Kirto8612
  • kokada_jnet
  • ふみりな
  • 一井十青
  • MINA

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

よっち
謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語を描いた連作短編集。婚活サイトで知り合った男を査定する女、亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄による脅迫、遺産相続を要求してきた元夫の子を妊娠したと言う女、亡くなった娘は生きてると言う経度認知障害の母、結構願望のある査定に合格した男。お店にやってくる怪しい人々の秘めているものを卓越した観察力で見出していく武史には驚かされましたが、なかなかにたくましい女性たちの決断も印象に残りましたね。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

よっち

2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:143冊 読んだページ数:43711ページ ナイス数:5329ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/385946/summary/monthly/2024/4

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2024年5月の感想・レビュー一覧
134

よっち
男女比1:20で女性の方が性欲が強く、貴重な男性たちは護衛官に守られ順風満帆な生活を送る貞操逆転世界。前世の感覚を持ったまま転生した市瀬郁人のハーレム青春ラブコメ。実は護衛官は男装した美少女たちだと気づかず、女の子たちに無造作に優しく接して意識される状況で、けれど自分はなぜかモテないと思い込んでいる郁人。保護される男たちと護衛官それぞれの関係も描きながら、彼女たちの真意に気づけない郁人と、彼担当の護衛官・瑠衣や委員長の鹿屋を軸とするヒロインたちとの関係性や距離感がどう変わるのかこれからの展開が楽しみです。
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よっち
やりこんでいた美少女ゲーム『学園カグラザカ』の悪役貴族タイタンとして転生した主人公。極めた原作知識を活かしてバッドエンドルートを切り開く美少女ゲーム転生ファンタジー。努力や才能よりスキル持ちが圧倒的に有利な世界で、スキルを全く使えない破滅必至の悪役貴族という立場から、極めた知識と努力で死亡フラグをへし折って生き残りを目指すタイタン。周囲が忖度する世間知らずな王女シアンにも現実を突きつけてぶつかり合い、それゆえに周囲は敵ばかりという状況に陥りながら、屈せずに最後まで矜持を貫いてみせた姿が印象的な物語でした。
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よっち
元人気声優・伊織綾乃の元に届いた、女神からのゲームが実在化した異世界へ転生を誘うメッセージ。トップゲーマーのアヤノでもあった彼女がハイエルフとして転生するファンタジー。普通は選べない種族を選んだ代償に、転生した赤ん坊の頃からハードモードの連続という過酷なスタート。それを知り尽くしたゲーム知識とギフトを上手く生かした戦術で何とか乗り切って、理想のキツネ美少女ホムラとともに成長していく展開で、テンポよく進むストーリーの中で女神は何を意図しているのか、かつての仲間も転生しているようでこれからの展開が楽しみです。
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よっち
サクヤとともにダンジョン配信事務所『陰陽』を設立したソラ。早速自分が狩った魔物をカツが料理するコラボ配信を企画して、運命の再会を果たす第2弾。気軽にダンジョン奥底に潜るソラに視聴者も盛り上がる中、今回もイレギュラーで生成された自分のドッケンベルガーだったり、前世に縁がある御影家とその娘アカリ、ダンジョン内で野菜を栽培を目指す配信者インゲン豆といった濃い新キャラがどんどん増えていって、フリーダムな登場人物たちによるこの物語独特のじわじわくる感じは健在でしたけど、常識人のカツが苦労しそうなメンツですね(苦笑)
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よっち
追い詰められ自暴自棄になっていた美織を見つけ出し、ようやく日常が戻ってくると思っていたのも束の間。今度は怜太の暴力事件と停学処分が明らかになる第7弾。竜也と詩によって語られる怜太の家庭事情と荒れていた中学時代。事件の真相を確かめるべく怜太に会いに行くものの、当時の仲間たちとつるんでいて取り付く島もない怜太というなかなか難しい状況でしたけど、支えてくれる仲間たちがいて、そこからの解決策がまた夏希らしかったですね。陽花里たちとの関係も気になるところですけど、仲間たちを掘り下げていく展開はまだまだ続きそうです。
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よっち
名誉ある聖女騎士となったものの、師匠の無茶ぶりで新人なのに初任務が難易度の高い辺境開拓となった少女ジナイーダ。それでも聖術と錬金術で辺境をやりたい放題開拓するファンタジー。魔物討伐に結界の維持、村の発展と、本来は新人には不向きな仕事ばかりの辺境開拓。しかし修行で身につけた力や知識を発揮できるとノリノリのジナイーダがどんな魔物が現れても聖術と剣技で倒し、人手が足りず荒れた畑にも錬金術の知識を活かした破格の力ぐいぐい無双していく展開で、同期のジュリカや周囲を巻き込みながら切り開いていく姿が微笑ましかったです。
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よっち
霊障に悩む親友を救うため、三鏡高校怪異研究会の部員となった少年・戸川諒介が、怪異研究会の部室に棲んでいる美しい怨霊まきなさんと人智を超えた力をもって謎に挑む怪異ミステリ。怪異研究会に居着く妖しい上級生・西島希那子に、『まきなさん』と呼ばれる少女の怨霊の力を借りる呪文とお守りのカードを渡された彼が挑む、研究会にもたらされた棚の隙間からのぞく視線、吸血鬼による殺人動画、鏡の中から襲い来る怪物といった相談案件。異能も使いつつ怪異を解決する展開は人の恐ろしい一面が描かれていて、戸川や希那子の過去も気になりますね。
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よっち
サバト軍に無条件降伏を拒否されたものの、南方で形勢を逆転させたオースティン帝国。軍が再編される中でトウリもこれまでの功績から衛生小隊長へと昇進する第3弾。一時の猶予を得て反撃のために軍の立て直しを図って、民間からの徴兵を行ったことで大量の新兵が入ってくることになり、小隊長として素人集団を率いて先行部隊に帯同することになったトウリ。覚悟の定まらない新兵たちを巡るエピソードは、どうするのが正解だったのかつい考えてしまうほろ苦い結末でしたけど、戦線の方は大きく動いていて、もうひとつの話の方も不穏な展開ですね…。
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よっち
私たちはなぜ税金を納めるのか。税を納めたくないという思いはどこからくるのか。税制の歴史、問題点や展望を見つめ、民主主義を実現するための税という仕組みを考える1冊。ヨーロッパを中心に発展した世界の税制の歴史を紐解きながら、日本ではどのような税制が行われてきたのか、国境を超えて連携を始めた課税ルールといった最近の変化を踏まえて、主権者として税金をどう考えるべきなのか。アメリカのように頻繁な政権交代のない日本ではイメージしにくいですが、手段としての税の使い道を選択するような形はあってもいいのかもしれないですね。
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よっち
日々起きる事件や出来事、問題発言を巡って毎日のように言い争っているSNS。他人が許せず対話が難しいのはなぜか。自身も炎上を経験したメディア社会論者が分析する1冊。アニメの感想を書いたら炎上した実体験も踏まえながら、メッセージ解釈はいかにしてズレていくのか、同じような価値観や考え方の意見ばかりに触れやすい状況、快適な社会のパラドクスと新たな迷惑行為の発見、リスクを恐れての沈黙で多数派でなくなる皮肉、複雑なことよりも単純なことの方が伝わりやすいなど、テキストでコミュニケーションを取る難しさを改めて感じました。
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よっち
全国での書店数は2003年に約2万店あったものが2024年には約1万店舗まで落ち込み、現在書店のない市町村は全国で26%にのぼる現状を、関係者たちに取材したルポルタージュ。秋田県羽後町にある小さな書店の奮闘記や首都圏での書店の取り組み、名物書店員へのインタビューなど、取材により浮き彫りにされる書店のリアルな現状。雑誌が売れなくなって、少子化の影響も効いてくる中で、コロナ禍による生活スタイルの変化も大きかったのかなと感じるところですが、普通の新刊を売る書店スタイルだけでは厳しそうな様子なのが難しいですね…。
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よっち
からだは傷みを忘れない。たとえ肌がなめらかさを取り戻そうとも。傷をめぐる物語を通して癒えるとは何かを問いかける短編小説集。ある日クラスメイトから突然存在しないものとされた女子高生、シーツに残された血の意味、恐ろしいと思ってしまうものに対する拭えない恐怖心、奥さんのことを僕の傷口という男性、工場で一度体から離れてしまった指、目に見えない傷、祖母の背中の大きな傷跡、事故に遭った妹、刺青におおわれたおじさん、まぶたに傷をつけてくれた人など、それぞれの傷に対する向き合い方が印象的で余韻のある物語になっていました。
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よっち
弱体に見える神聖ローマ帝国が850年も存続したのはなぜか。教皇や選帝侯、周辺国との関係を絡めながら、捉えにくい大国の実像に迫る1冊。オットー一世の戴冠に始まり、1438年以降はハプスブルグ家がほぼ独占。16世紀に最盛期を迎えた後、宗教改革や三十年戦争などの混乱を経て衰退していった帝国の統治制度や選帝侯の推移や宗教事情といった国内の変遷、諸外国との関係により振り回されざるをえない背景や、台頭してきたプロイセンやナポレオンとの対立の中でその存在感を失っていく様子から神聖ローマ帝国を解説した興味深い1冊でした。
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よっち
夢を追うことの恍惚と苦悩、誰とも分かち合えない孤独を深く刻む将棋を題材とした運命に翻弄される登場人物たちの連作短編集。避難所でなかなか勝ちきる手を打たない子がそれでも将棋を指し続けた理由、将棋人生を賭けたアリバイ作りに挑む追い詰められた男、詰将棋雑誌に投稿した訳あり少年の秘められた想い、対戦した棋士二人だけが感じられる世界、駒師が指定対決の駒選びで感じた複雑な想い。思ってもみなかったことに気付いてしまい、それでも将棋に向き合い、前に進むことしかできない不器用な人々の苦悩や葛藤がとても印象に残る物語でした。
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よっち
文学部の皮をかぶったドM倶楽部に所属する陰キャの高校生・狭間陸人。オタクに優しいギャル是洞さんに軽蔑の目を向けられたくて試行錯誤する青春ラブコメ。 ドM倶楽部の仲間と共に「オタクに優しいギャルから嫌われ作戦」を計画するものの、優しい是洞さんにはなかなか上手くいかない状況。それどころか彼女とデートをすることになってしまい、さらにそこから思わぬ伏兵も現れて激変する状況には苦笑いでしたけど、優柔不断な陸人と付き合うためにヒロインたちがぐいぐいアピールするストーリーは軽妙でテンポもよく、今後の展開が楽しみですね。
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よっち
なぜ日本は無子化・少子化のトップランナーとなったのか。SNS上で大きな反響を呼んだ日本経済新聞の特報を起点に様々な声があふれ出したその背景へ迫る1冊。日本に「無子化」「少子化」が到来した複雑な社会背景について、女性と子どもをとりまく歴史的経緯、さらに海外での「独身税」をはじめとした最新のデータや議論などにも触れていて、それらを読んでいくと総じて感じるのは安心感や余裕の欠如で、少子化対策というと多子家庭への援助に目が向きがちですが、その手前の未婚率改善に取り組まないことには何も始まらないような気がしました。
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よっち
2010年~24年頃に生まれるα世代。Z世代に次ぐこれからの消費を担う中心層として、その特性と、彼ら彼女らが社会の中心になる2030年の消費と社会像を考察する1冊。成長年表やインタビューからα世代の行動特性を調査して、人口分布から見る市場規模や、α世代の消費観に影響を与える親世代の消費観も参考にしながら、その消費への意識を探る内容で、Z世代との比較から見えてくる、AIネーティブならではの新しい価値観について興味深い考察がありましたけど、人口減少で規模感も大きく変わりそうな中でその影響が気になるところです。
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よっち
19世紀ヴィクトリア女王の治世。現代のインターネットがもたらしたものと驚くほど酷似したモールス符号による電信を巡る夢想家たちが織りなした発明史。距離を即時に越えるコミュニケーションを可能にして世界を繋いだ電信の登場。それはビジネスの手法を劇的に変化させただけでなく、通信社間のスクーブ合戦、当時の最新通信技術を利用した詐欺やいかさま、オンライン恋愛、ハッキングなど、それを利用しようとする人々の縮図になっていて、そういう時は往々にして技術の功罪が問われがちですけど、良くも悪くもそれを使う人次第なんですよね…。
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よっち
SFの名作は現在のAI(人工知能)にどのような影響を与えてきたのか?第一線のAI研究者たちに取材してSFの意味を問い直す1冊。AI研究者たちにインタビューを重ねてSFがもたらした影響を探るSFマガジンの連載企画「SFの射程距離」に、西條玲奈や福地健太郎さん、長谷敏司さんのコラムや、松尾豊さんと安野貴博さんの対談などを追加した構成になっていて、それぞれのインタビューも面白かったですし、影響を受けたと挙げた作品がSFの古典だったり、映画やアニメだったりするのを世代の違いなのかなと思いながら興味深く読みました。
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よっち
連綿と続いてきた公共図書館の資料選択をめぐる議論。理論に対して蔵書が実際に形成されてきたかどうかを量的アプローチを用いて検証して傾向を探る1冊。19世紀半ばの北米で公立図書館が設置された時から現在の日本に至るまで、蔵書方針はどのように変わってきたのか。雑誌と新聞、教養新書、一般書籍、意見対立のある主題から公立図書館の平均的な蔵書傾向を探り、図書館と書籍市場の関係性から所蔵が書籍市場へ与える影響を考察していて、必ずしも市場傾向と一致しない方向性は伺えるものの、実際の市場への影響を数値化するのは難しいですね。
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よっち
東洋文化大学の学生・速水翔太の視点で、アルバイト先の自称料理研究家の奥村歌子さんを始めとした女性三人のシェアハウスの様子が描かれてゆく物語。私立女子校時代の同級生である68歳の三人の秘書という名の小間使いとして振り回され、歌子さんによる賄いが美味しすぎる日々に、新たな同居人・緑川恒子さんがやってくる展開で、シェアハウスにも売却の危機が迫る展開で、そうそういいことばかりでもなく、これまで生きてきたゆえの難しさも描かれる姿はなかなか印象的で、そこに関わるようになっていく翔太の彼女・美果の変化も効いていました。
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よっち
由美子や千佳たちだけでなく、いままであまりスポットライトが当たってこなかった声優からマネージャーまで、本編にはないウラ話を描いたスピンオフ。それぞれの誕生日でプレゼントに頭を悩ませる千佳と由美子、由美子のマネージャー加賀崎が業界に入った経緯や南雲先輩との関係、声優たちを支える放送作家の朝加の悩み。期せずして佐藤家にお泊りすることになったり、新幹線で由美子と千佳にサンドイッチされるめくるの混乱。由美子と千佳の修学旅行、乙女がライブ後に行う堕落の会など、物語の奥行きが増すエピソードが良かったスピンオフでした。
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よっち
母に大学進学後の一人暮らしを反対され、我慢ならず家出してきた千佳。怒りと不安に苛まれる彼女のもとへ、同じく母親と不和を抱える双葉ミントが現れる第10弾。親に声優活動を否定されるミントと自分を重ねて、声優仲間たちとどうすれば母親に声優のすごさを見せつけられるか頭を悩ませる千佳に対し、歪な親子関係に隠された想いに目を向ける由美子。千佳が由美子に普通に頼れるようになったんだなあ…と感慨深かったですけど、母親たちも不器用なだけで娘が心配なんですよね。ぶつかって向き合えたそれぞれの結末に彼女たちの成長を感じました。
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よっち
看護師の美咲が偶然見かけた写真の中で被写体として映っていた緑色の冷蔵庫。それをきっかけにかつて遭遇した不思議な出来事を思い出してゆくミステリ。14歳の時、ピアノが嫌になっていた美咲を救った、老齢の父と住みピアノを教えてくれた由貴奈先生。彼女に美咲が教わった、発想記号を理解する時は空き地に捨てられた冷蔵庫を思い浮かべればいい、という不思議な言葉の意味。思わぬ形で再会した緑色の冷蔵庫の存在をきっかけに繋がった、当時は気付かなかった様々な出来事が明らかになってゆくストーリーは短いながらも鮮烈な印象を残しました。
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よっち
三十歳を目前に婚約した千鶴。自分への恋心を隠し続ける親友の響貴に告白させるため秘密の計画を立て、大学時代の友人たちを巻き込んでゆく告白大作戦。彼が想いを引きずらず前に進めるようになるように、告白させて失恋させてすっきりさせるべきだと主張する千鶴。いい大人のやることとは到底思えないアイデアに、呆れながらも協力する共通の友人・果凛。とはいえ別の思惑で動く友人たちもいて、そう簡単に上手くいくわけもなく、そりゃそうだよな…と苦笑いでしたけど、年月を積み重ねてきた絆も変化もあってお互い納得できる結末で良かったです。
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よっち
西暦2096年。囮捜査で捕まった犯罪集団アサヒナ・ファミリーの伊右衛郎が、巨大複合企業CEO羽生氷蜜により羽生芸夢学園に強制入学させられる近未来サイバーパンクアクション。ポテンシャルに惚れ込んだ氷蜜の提案する更生プログラムとして、電装化体験型遊戯ジャケットプレイの特殊訓練を受ける伊右衛郎。魅力的な氷蜜たちと送る学園生活にその心境が変わりつつある中、ファミリーを率いて学園を襲撃した父レインボウに対峙する展開で、厳しい戦いの中で暴かれてゆく水蜜の秘密に向き合いながら、父を乗り越える展開はなかなか良かったです。
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よっち
魑魅魍魎退治に勤しむ貧乏神社の娘・莇原四衣子が、帝都を夜警中に人々を襲うと噂の九尾狐に取り憑かれた天満月公爵家の当主・鳥海を捕らえて逆に拉致され、なぜか求婚される物語。花嫁になればご飯食べ放題という言葉に、貧乏が身に沁みていてつい鳥海との結婚を承諾してしまう四衣子。そこから人間の姿に戻った時には意外と頑固で怒りっぽい性格な鳥海だったり、莇原家と天満月家の犬猿の仲っぷりが明らかになっていく展開で、狸の式神もっちゃんをもふもふしながら、何だかんだでお似合いの夫婦になっていく鳥海と四衣子のこれからが楽しみです。
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よっち
皇女璃珠に転生して、かつて育てた愛し子・九垓と今世では婚約者になった百花の魔女・華佗。婚儀まであと数日に迫ったある日、昊国皇帝・榮舜が現れ、横から璃珠に求婚する第2弾。華佗の生まれ変わりだと知り、一転激甘になった九垓とどこか噛み合わないまま、昊の稀少な植物に興味を持って求婚を受け入れ、高らかに九垓との婚約破棄を宣言する璃珠。我が道をゆく彼女には苦笑いしかないですが、貴妃の毒殺未遂事件も絡めながら、どこか璃珠に対して遠慮のあった九垓が覚悟を決めて、少しずつ変わってゆく姿には彼の成長が感じられて良かったです。
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よっち
メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケ。それから3年が経過して、音楽から距離を置き無気力に生きていた彼の前に突然カイが現れる青春小説。生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い。そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。カイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じてゆくキョウスケ。さらに彼だけでなく、2人にとって大切な存在だったユイや、カイの父、切磋琢磨していたライバルたちと、前に進めずにいた人たちにも向き合ってその背中を押してゆく切なくてとても素敵な物語でしたね。
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よっち
超獣ニーヴェルンとのマーダーミステリーに勝利したフェイ。その活躍に危機感を抱いたヘレネイアは切り札天使の長フレイヤにフェイとの対戦を持ちかける第8弾。いよいよ人類未踏の領域へと近づいたフェイたちの「神々の遊び」完全攻略を阻止すべく立ちはだかったフレイヤとの天使の学園を舞台にしたゴールの場所が不明のタイムアタックバトル。先達が遺した叡智の書を手がかりに、ひとつひとつ試行錯誤していったフェイたちが行き詰まった末に気づく根本的な勘違い。今回もなかなか面白かったですけど次はどんな展開が待っているのか期待してます。
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よっち
本格的名探偵・推川理耶の提案により、万桜花家の別荘がある小さな離島を訪れた幸太たちSIP一行。オウガ様という鬼の伝承が残るかつて鬼ヶ島と呼ばれた離島で、事件に巻き込まれる第2弾。美味しい料理や砂浜で水遊び、浴衣姿を披露しあったり小旅行を満喫する幸太たちが、年に一度の祭り「業落とし」の夜に発見する島の村長の遺体。いかにもクローズドサークルっぽい流れからの、目隠し幼女イリスを狙う危険な陰謀が明らかになってゆく展開にこの物語らしさがよく出ていて、それまでの空気を全然読まない最後のオチがいい感じに効いていました。
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よっち
白姫リラに迫る危機を救い、ほんのちょっとだけ距離感が縮まった君波透衣。そんな中、店の倉庫でカミーユさんと金髪の幼女が一緒に写った写真を見つける第2弾。幼女がリラではないかと疑問を持ち、彼女が名目上と別の理由で自分や店に接近してきたのではないかと考えた透衣と、リラのの口から語られる真実と過去。それによって自分が目指していたものが分からなくなっていく展開でしたけど、彼を見守ってくれていた人たちがいて、そんな中でも変わらなかった想いがあって、自覚していった透衣がらしさを取り戻してゆく結末はなかなか良かったです。
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よっち
見知らぬ路地裏で目を覚ました記憶喪失の少年・波止場皐月が、頭脳バトルでギャンブルシティを生き残る近未来サイバーパンクファンタジー。ホログラムとゲームが溢れる街中で、バニー姿の波止場担当コンシェルジュ・ツキウサギから簡単に状況を説明された皐月。記憶・住居なし残金わずかな絶体絶命の状況を打破するため、勝てば願いが叶うチートイカサマなんでもありのゲームで、大人気配信者・櫃辻ミライや、神がかり的ラッキーガールな令嬢・渡鳥メイに挑む展開で、失った記憶や明らかにされてゆく世界の真相に迫る展開はなかなか面白かったです。
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よっち
高校二年生の秋。生徒会長に就任した辻堂正近が、喫煙の嫌疑をかけられていた後輩ギャルの大庭萌仲の危機を助けて、なぜか妙に懐かれてしまう青春ラブコメ。気まぐれに助けただけで関わることはないと思っていたのに、生徒会室に毎日押しかけてきたり、一緒に行事の準備をしたり、デートに誘ってきたりとぐいぐい距離を詰めてくる萌仲。会計の茉莉がいるくらいのミニマムな生徒会で、彼女とぶつかり合いながら居場所を得ていく萌仲の行動力が光っていて、因縁の先生を巡る決着にはやや驚きましたが、お互い意識し始めた2人のこれからが楽しみです。
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よっち
ミスコンの優勝賞品として、旅行券を手に入れた真冬のおかげで3人と旅行へ行くことになった蒼馬。しかし何故か3人に押し切られ同部屋にされてしまう第3弾。蒼馬を意識するVTuberの林城静とアイドル声優の支倉ひより、そして幼馴染の水瀬真冬が、それぞれに思惑と覚悟を秘めて臨む四人一緒の旅行。一緒に寝るために密かな駆け引きが繰り広げられたり、さりげなくぐいぐい来る魅力的なヒロインたち相手に、落ち着かない気分になるくらいには効いていましたけど、一方で蒼馬会がみんなのかけがえのない居場所になってきているのも感じますね。
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よっち
ルーゼン魔法国家を筆頭とした連合軍相手に勝利を収めた弱小国家の英雄王子アレン。しかし今度は捕虜として連れ帰った賢者の弟子ジュナを巡る新たな戦争に巻き込まれてゆく第2弾。捕虜になったジュナを救出しようとする魔法国家軍と、魔法国家軍に攻撃するジュナという不可思議な構図が生まれる中、アレンにすっかり懐いてしまったジュナ。魔法国家側が卑劣な手段でジュナを取り戻したことで、口ではいろいろ言いながらも素直になれない彼女のために立ち上がるアレンの想いや、個性的なキャラたちの因縁も絡めた熱い戦いがなかなか良かったですね。
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よっち
とある事情で結婚した高校一年生の志田亨と遊牧民の姫メイユエ。少しずつ歩み寄り、夫婦らしくなってきた2人が横浜デート&開運部の皆で海合宿とイベント盛りだくさんの夏を過ごす第2弾。開運部が生徒会から目をつけられたり、テストに向けた勉強を何とか乗り越えて、目的はあれでしたけど2人で横浜デートしたり、開運部の仲間と向かった夏合宿。新キャラとして小紅の幼馴染・千和も登場して、水着回だったりオカルト絡みのイベントに立ち向かう夏らしい展開で、基本的に2人で関係を育んでいく方向性ということもあり安心して読めるお話ですね。
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よっち
聖女として助けてきた人々に裏切られて無実の罪で処刑され、300年後、彼女は絶大な力をそのままに転生したルナ。断罪された聖女が悪役令嬢を目指す、最強セカンドライフファンタジー。裏切られた過去の苦い思い出から、学院内では聖女だとバレないよう目立たず過ごしつつ、裏では全身甲冑を纏った謎の冒険者として活動することを目指すルナ。しかしポーションを作ればエリクサー、魔法のレベルは異次元、凶暴な魔獣をペットにと、やることなすこと高レベルで注目を集めてしまう彼女が、どんな立ち位置を目指していくのか今後の展開が楽しみです。
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よっち
魔導と呼ばれる異能を持つ魔導騎士たちが支配する世界。死霊騎士の属性を持つ少女・ロザリーが、かつて最強と謳われた死霊騎士ヒューゴの死体と運命の出会いを果たすファンタジー。霊が見えるゆえに人々に忌み嫌われ、死体から情報を得る仕事をさせられていた時に、ヒューゴから強大な力を引き継いだことで覚醒するロザリー。居場所を求めて真の力を隠して魔導学園に入学し、実力を認められかけがえのない仲間にも知り合えた彼女が、大切な人たちの危機に立ち向かった覚悟が光りましたけど、正体を知られてしまったロザリーの今後が気になりますね。
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よっち
転校2日目から遅刻しそうだったところを、同級生の鮎川に拾われた高校2年生の千紗。目立ちたくないのに学校で人気がある彼から強引に軽音部へ誘われる青春小説。ある理由から、ピアノを弾くことと人と関わることを拒絶していた千紗が、鮎川に誘われて軽音部の人たちと関わっていくうちに、だんだんと心を開いていく過程で留年しているという鮎川の秘密を知ってしまう展開で、思っていても言えない気持ちや、いつどうなるか分からない不安を抱えながら、一人ではないからこそ勇気を持ってそれに向き合えるようになってゆくとても優しい物語でした。
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よっち
朝起きたら壁に四角い穴が空いていた。あるべきものがない?世界から■が消えている?紙の本ならではのギミックが炸裂する究極のメタ学園ミステリ。明らかにおかしいのに誰もその異変に気がつかない状況で混乱する主人公。そんな彼に突然ここが小説の世界で自分たちが登場人物だと告げる金髪の同級生。次々と消されてゆく言葉、混沌を極めてゆく世界をもたらした犯人は誰なのか、そしてその目的は一体何なのか。ベタベタのメタ要素が満載で、確かにこれもまた紙の本ならではのギミックがなかなか面白かったですけど、最後の一言がそれですか(苦笑)
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よっち
誰からも愛されていた弟・春彦の急死の報に直面して悲嘆に暮れる野宮薫子。彼が遺した遺言書の執行人に指名され、弟の元恋人・小野寺せつなと再会する物語。理由も分からないまま夫・公親に別れを告げられ、荒んだ生活を送っていた薫子が直面するさらなる悲劇。責任感の強い彼女がせつなに会ったことをきっかけに、彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことになってゆく展開で、その過程で様々な人々と出会い、意外な真相を知ってゆく中で確実に変化する心境があって、不器用な心に寄り添うとても優しい物語になっていました。
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よっち
仁科鳥子と2人だけの特別な関係になった空魚。けれど知人にもいったい何をどうやって伝えたらいいのかと葛藤する中、裏世界を解明するための探検と研究は進んでいく第9弾。ハンターの外館と猟犬ハナが住んでいた屋敷で遭遇した獅子の卦、登場人物たちが変化していく様子が描かれたり、DS研の依頼で〈山の牧場〉を使った民間軍事会社の対裏世界用の訓練に協力することになったり、潤巳るなと保護者のやり取りには微笑ましいものがありましたけど、独特な感性の空魚が鳥子との関係をどう定義すべきなのか、いろいろ考える様子も興味深かったです。
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よっち
謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語を描いた連作短編集。婚活サイトで知り合った男を査定する女、亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄による脅迫、遺産相続を要求してきた元夫の子を妊娠したと言う女、亡くなった娘は生きてると言う経度認知障害の母、結構願望のある査定に合格した男。お店にやってくる怪しい人々の秘めているものを卓越した観察力で見出していく武史には驚かされましたが、なかなかにたくましい女性たちの決断も印象に残りましたね。
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よっち
記憶をなくし波間を漂っていた少女アド。彼女が人間界からはじきだされたオートロイドたちが暮らすエルゥエル島で目を覚ますファンタジー。右も左もわからない中、オートロイドの少女、ウル、メイ、ラギ、オドと出会い、暮らすうちに彼女たちがだんだん大切な存在になっていることに気づいていくアド。彼女には時折よぎる記憶の断片があって、本当の自分は一体誰なのかを考える中で、王国と帝国の争いに巻き込まれてゆく展開で、仲間たちに助けられながら自分がどんな存在なのかを思い出したアドが、迷いながらも辿り着いたその結末が印象的でした。
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よっち
なぜ今「報連相」なのか。上司やキーマンを効果的に動かす「おじさんリテラシー」の重要性を説いた1冊。働き方が多様かつ自由になり、リアルなコミュニケーションが減っていくからこそ、効果的に人を動かすことが重要になってきている時代。なぜまずは報連相なのか、忙しく抱える責任は重い上司の状況を意識しながら、相手に合わせて具体と抽象のバランスを取っていくことの重要性、業務の息継ぎや結論ファーストなどの重要性、連相をされる側が意識すべきこと、より効果的なものにするためのおじさんリテラシーなど参考になる部分がありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
最新出生率、地元大進学率、新興企業の増加率、インバウンドの宿泊需要、音楽フェスの増減率、ロケ候補地の登録数まで、日経記者が独自の分析により47都道府県をランキングした1冊。人口減対策・移住促進、雇用・人材対策、教育、地域経済振興、観光振興、文化・スポーツ振興、自治体の活性化の観点から様々な項目をピックアップして47都道府県のランキングにしている内容になっていて、子育てしやすい街といった市町村ごとのデータも織り交ぜながら、各都道府県が今どのようなことに力を入れているのか、そんな様子が伺える興味深い1冊です。
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よっち
本格化するAI時代、今の時代に不可欠な「頭脳を鍛える」読み方とはどういうものか。読書で脳を鍛え、思考力を育む習慣を持つ効能をわかりやすく解説した1冊。読書をすることによる様々な効能を挙げながら、脳の筋トレとしての読書を通してどのようなことを意識していくべきなのか。どういう本を読めばいいのか、その選書眼の養い方からどこで選ぶべきなのか、他者の評価との付き合い方、アウトプットすることの重要性、自己啓発系を中心としたおすすめ本の紹介もあって、言語化することの大切さやそこから広がってゆく可能性を感じる1冊でした。
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よっち
アンスタビリス山脈の上空を彷徨う浮き島・ラティオ島。〈本の姫〉とともにスペルを回収する旅も終わりが近づく中、アンガスらがレッドの襲撃を受ける第4弾。スペルを暴走させ、どんなに求めても得られないものを創り出した世界の滅亡を企むレッド。その憎しみの連鎖を断ち切るためアンガスと〈本の姫〉、ジョニーが第七聖域と呼ばれるラティオ島へと向かう展開で、伏線を回収しながらアンガスと「俺」のエピソードを上手くまとめながら、2人の関係性やスペルに秘められた本当の意味を明らかにしてゆく展開は、その結末も含めて圧巻の一言でした。
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よっち
青い雨に侵された世界で生存領域を地下に求めた人々の物語をアニメとゲームで展開するSFプロジェクト〈SYNDUALITY〉その知られざる始まりに迫る公式ノベライズ。西暦2099年。9歳のエリロスとアイが暮らす超高層都市を襲った人体を蝕む青い雨。生き延びた彼女たちとその子孫が、変わり果ててしまった世界の中で新しいかたちの文明を築こうと試みてゆく展開で、4代約120年にわたる推移と変化を描いたストーリーは、新たな文明がどのように築かれるのか、その過程を具体的な数字を提示しながら綴られていて興味深かったですね。
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よっち
何者かに殺害された弁護士の伯父。犯人は未だ判明しない中、密かに養子の志史を疑っていた伯母が、元探偵事務所員の若林悠紀に志史の身辺調査を依頼するミステリ。家庭教師として教えた一人でもあり、誰にも心を許そうとしなかった志史。彼の過去を調べるうちに浮かび上がってくる存在。そして明らかになってゆく愛憎渦巻く異様な人間関係。悠紀の推理もなかなかいい線を突いていると思いましたけど、それをあっさり超えてくる業の深さと積み重ねられてきた複雑な思いがあって、その真相に唸らされると同時に彼らのその後をつい考えてしまいました。
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よっち
大学生・叶のもとに、転がり込んできた正体不明の少女。そのただならぬ気配に、身の危険まで感じる叶が、悲痛で弱々しい叫びを聞いて少女を迎え入れ、奇妙な同棲生活が始まる物語。「赤瀬奈紺」と名付けられた少女が、孤独のない居場所を叶の隣に見出してゆくささやかでかけがえのない日々。叶と一緒に合コンに呼ばれたり、学園祭でお化け屋敷に怖がったり、彼女との出会いが描かれたりする一方、彼女が生み出された背景も明らかにされて、いろいろありましたけど、ただ隣にありたいだけの彼女の日常が守られることを祈らずにはいられませんでした。
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よっち
晩餐会でルーナとエレナ、二人の貴族令嬢から告白を受けたベレト。アリアもまた彼に会いに学園にやってきて学園生活にも変化が訪れる第4弾。令嬢たちと一緒に登校したり図書室で思いっきり甘えられ、教室でこっそりキスしてくる彼女たちの変化にドキドキさせられるベレト。晩餐会で急接近した歌姫アリアもアプローチしてきたことで、ヒロインたちの間でも将来に向けて少しずつ根回しをして関係が構築されてゆく展開でしたけど、そんな中で専属侍女シアとのデートも良かったですね。ヒロインたち同士も上手くやっていけそうな今後の展開に期待です。
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よっち
美少女英霊たちの弟子となり、魔物の大軍を退ける大活躍をしたウィリアム。そんな中、第三王女のカノンがクラスに編入され、何故かウィリアムに接触を図ってくる第2弾。急成長したウィリアムに警戒を強めていくカノンが愕然とするそのあまりにもクズな生活。彼の力に追いつくためにレインと修行するセシリーと、レインが抱えている悔恨。諸々の状況も絡む学園代表選抜戦に向けて、師匠の猛特訓を受けることになるウィリアムはなかなか大変そうでしたけど(苦笑)、悩めるヒロインたちの憂いを晴らしてみせて彼の確かな成長を感じさせてくれました。
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よっち
トラックに跳ねられて異世界転生したソーマ。男女比が1:3で力も男女の貞操概念も逆転した世界で、貴重な回復魔法を使える回復職として注目を集めていくファンタジー。転生したのはゴブリンやオーク、女盗賊さえも狙うのは男という貞操が逆転した異世界。さらには唯一回復魔法を使える職業『治療士』の最上位職『聖男』と判明し、それより下の『男巫』として治癒に努めて注目されてゆくソーマ。女王に請われて王女の解毒をしたり、騒動に巻き込まれる展開はテンポも良くて、好感度を上げていく周囲のヒロインたちとの関係が気になるところですね。
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よっち
古典的な服装と清楚で純粋な振る舞いにより、クラスで絶大な人気を誇る文学少女・古川葉桜。そんな彼女が大胆に垢抜けしてアプローチしてくる甘々ギャップラブコメ。見た目から女を殴ってそうな男としてクラスで避けられる筧理比斗のアドバイスを受けて、内心変わりたいと思っていた葉桜が果たした劇的な変化。天然で意味深っぽい発言をする葉桜と、イメージで語られがちな理比斗の関係は誤解が加速する中、JKインフルエンサーひめマユも絡むようになって、自身の誤解を解くことを諦めている彼のために奔走する葉桜たちの頑張りが良かったですね。
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よっち
魔王討伐の旅から五十年。女神の祝福によって身体を若返らせた最強の剣聖スイルーン。とある約束を果たすため、在りし日に成し遂げた冒険の旅程を再び辿るファンタジー。のんびりとした一人旅になるはずが、かつての仲間大神官マリウスが旅の道連れとなって、さらに懐かれた聖獣シンジュや魔女イレーヌ、「勇者」候補のアリナや魔女の弟子イオといった可愛い孫娘たちも関わって、一般人枠の傭兵タインから見たら、何か起きるのか心配になる規格外のパーティーですよね(苦笑)のんびりと旅を続ける中で、その目的も見えてきた今後の展開に期待です。
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よっち
校内屈指の美少女・南野千夏の彼氏となった、同級生から二番と揶揄される佐藤一。恋人らしい時間を過ごす当たり前の願いが当たり前に尊いと気付く第2弾。千夏の母親から一時同棲したり、千夏の友達にも認められ、二人で長野にいる千夏の祖母にも会いに行ったり。分かりやすい指標で評価されがちな学校内とは違う、大切にしてくれて困った時に頼れる存在で、欲しい時に寄り添ってくれる料理も得意なハジメにベタ惚れな千夏が微笑ましかったですね。意外と複雑な千夏の友人の人間関係には苦笑いでしたけど、青春している様子もなかなか良かったです。
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よっち
JKインフルエンサー姫茴さんの投稿をきっかけに突然の大バズりしたcafe tutuji。嬉しい悲鳴を上げる颯太が、こはるの何気ない一言で学年末テストの存在を思い出す第9弾。学年末テストのことをすっかり忘れていて、全く勉強していないことをごまかした颯太にこはるが持ちかけた勉強会の提案。そして漠然とカフェを継ぐと思っていた進路を父に否定されたことで勃発した親子喧嘩。わりとぐいぐい迫るこはるは微笑ましかったですけど、颯太自身も進路を考えるいい契機になって、何より両親の真意が明らかになってゆく結末が印象的でした。
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よっち
明日話すべき話題も今週買うべき洋服も、全部スマホが教えてくれる忙しい世界。そこから少しだけはみ出した少女たちが匿名アーティストJELEEを結成するノベライズ。事なかれ主義の活動休止中イラストレーター・ヨルの絵を評価してくれた、歌で見返したい元アイドルの橘ののか。彼女たちの出会いを契機に、推しを支えたい謎の作曲家・木村ちゃんや、自称最強Vtuber竜ヶ崎ノクスも加わって、彼女たちにも事情を抱えながらも手放したくない大切なものを垣間見せながら、物語はこれからですがどんな化学反応を起こしてくれるのか続巻に期待。
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よっち
紆余曲折の末に摂政になった奇智彦。しかしその基盤が安定しないうちに東国を治める豪族の長、祢嶋太刀守が3000の兵を率いて襲来し王都を取り囲む第2弾。麾下のはずの近衛師団にも味方は少なく、周囲も日和見ばかりという危機的状況で、どうにか太刀守の襲来を乗り切って娘を婚約者とすることになった奇智彦。奇智彦の許嫁となった愛蚕姫はなかなか掴みどころのないキャラ、さらにそこから不穏な動きが燻っていく展開で、彼自身にしていれば心臓に悪い状況の連続でしたけど、今回も曲者揃いのヒロインたちがイキイキとしていて面白かったです。
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よっち
この関係を続けるための冬の二度目の告白。しかし糸の保留から連絡が取れなくなり、そこから思ってもみなかった展開に発展していく第3弾。落ち着きのない日々を過ごしていた冬の元に突然届いた糸からのメッセージ。糸が出題する2人の過去をネタにしたリアル謎解きゲームを解いていくうちに、糸視点で見たら確かにといやでも理解させられてゆく心情。糸のご両親も最後までなかなかあれな感じで、予想もしなかったゲーム自体の結末は少しばかり締まらなくて苦笑いでしたけど、でも本当に信じていいのかと問いたくなるのも分かるような気がしました。
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よっち
進行性の難病を抱えていつか来るかも知れない死に怯えていた17歳の詩音。GW明けにやってきた転校生の諒が、そんな彼女の心境を少しずつ変えてゆく青春小説。初対面なのになぜか知っている風で、詩音がノートに綴った5つの願いごとも知っているらしい諒。彼の存在が人との関わりを避けていた詩音を少しずつ変えていって、彼女もまた気さくで明るい諒に惹かれていく展開で、ずっと彼女が意識してきた運命の日が近づく中、運命の分岐点で繋がったバトン、全てが明らかになっても変わらない想いとこれから紡いでいく未来が印象的に残る物語でした。
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よっち
梅の花咲き誇る頃。とある少女が百番目の神を有する「百生」一族の当主のもとに嫁ぐ、『十番様の縁結び』と同じ世界観のもうひとつの物語。生家で虐げられて表情を失くしてお人形のようだった紗恵。唯一彼女を気にかけてくれた異母兄・高良も亡くなり、望まない縁談が持ち込まれる中で、彼女を迎えに来た兄の親友・百生成実。兄を自らの手で殺したという成実と、兄に託された故の縁談と遠慮しがちな紗恵の距離感はもどかしかったですけど、明らかにされてゆくそれぞれの想いもあって、因縁にも決着をつけた2人が迎える結末はなかなか良かったです。
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よっち
天才と謳われ、若くして類まれな魔法の才能を開花させた17歳のシロガネが、四大魔法使いになる夢を叶えるために西の大魔法使いに弟子入りする下巻。幼馴染で兄弟弟子の少年マホロと共に、大陸全土から若き魔法使いが集い魔法を競い合う大会・魔法比べに参加したシロガネ。ライバルたちと競い合い、謎の妨害工作に遭いながらも勝ち上がっていった彼が知る大会開催の真実。シロガネの過去エピを中心に今に至る経緯が明かされた下巻でしたけど、ヒマワリが直面する危機に2人が奔走する展開や、乗り越えた彼らが迎える結末はなかなか良かったですね。
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よっち
大陸の果ての孤島に住み、不老不死の秘術を得たという大魔法使いシロガネ。不思議な青年・クロとアオがその留守を守る孤島に、ある日傷だらけで記憶すら失った金髪の少年が流れ着くファンタジー。不老不死の秘術をものにしようと世界中の人間が死者を送る島に流れ着いて、紆余曲折の末にヒマワリと名付けられ、2人と共に過ごすようになった少年。その存在が少しずつ静かだった島の暮らしや2人のあり方を変えていく展開で、訪れる客たちと交流するうちに魔法の才能を開花させていくヒマワリと2人がこれからどうなるのか今後が気になる上巻でした。
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よっち
宮崎の山奥に異動していた山本店長が、三年ぶりに吉祥寺本店に店長として復帰。相変わらず人を苛立たせる店長に振り回される第2弾。ますます厳しくなってゆく本や書店を取り巻く環境が描かれる一方で、新人作家の才能に打ちのめされ、好きな作家の新作に心躍らせ、時には泣き、笑い、怒り、日々戦う京子。いやほんと一緒に働きたくない典型的なタイプの山本店長ですが、だからといってその位置に成り代わるほどの覚悟も定まっていなくて、ドタバタ劇の先にあったまさかの続編には驚かされましたけど、そろそろ店長を倒す谷原さんも見てみたいです。
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よっち
夏休みが終わる直前、飲酒運転の⾞に轢かれて死んた⼭⽥。勉強が出来て⾯⽩くて、誰にでも優しい2年E組の⼈気者だった彼の魂が教室のスピーカーに憑依する青春小説。悲しみに沈む学期初⽇、担任の花浦が席替えを提案したタイミングでスピーカーから聞こえてきた⼭⽥の声。声だけになった山田とクラスの仲間達の不思議な日々は、けれど文化祭で学校外のバンド活動や中学時代の彼の様子も明らかにされていって、仲間たちが進級しても卒業しても成仏できない状況にはなかなか来るものがありましたけど、彼に寄り添い続けた和久津の姿が印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
何となくパソコンを使ってきた人向けに、メール、情報検索、資料作成、ファイル管理の4つについて仕事をスピードアップさせるテクニックをまとめた1冊。基本的なことはできていることを前提に、そこからもう一歩踏み込んでレベルアップするための実践的な方法を紹介している構成で、Outlook/Gmail関連の使い方のコツやEdge/Chromeの検索、Word/Excel/PowerPointを使った資料作成、Windowsで効率的にファイル管理をするためのスキルを紹介していて、意外と新たな発見があって良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
環境構築不要のGASとプログラミングが得意なChatGPTを組み合わせて、在庫管理アプリなど、仕事に役立つWebアプリを作成する方法を紹介する一冊。ChatGPTの登場でプログラムを書く必要がほとんどなくなり、ハードルが一気に下がったことを受けて、プログラムを思い通りに作るため、ChatGPTへの指示の方法だけでなく、必須の知識とコードを読むスキルも身につけることを目的としていて、プログラムは3つの考え方、5つの基本要素を押さえながら実践編もあって、いつか時間が作れた時にチャレンジしてみたいと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
料亭から引き継いだ仕出し弁当も好評で、ようやく軌道に乗ってきたヒソップ亭。ところが今度は温泉旅館の猫柳苑の客足が伸び悩む問題に直面して、解決策を模索する第3弾。恩人でもある幼馴染の支配人夫婦の力になりたい店主の章が、打開策を仲間たちと話し合う中、かつてパティシエを目指していた安曇が弁当にそえるスイーツに注目して発案した「デザート付きプラン」。定年退職した常連の高橋をアドバイザーに迎えて、今後に向けた様々な可能性を模索する彼らが、タイミングと人材を得たことで大きく動き出しそうなこれからの展開が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
十年目を迎えた雄大と美景の結婚。不精な妻の書斎でゴミ回収していた時に「戸建てを売るときのコツ」を見つけてしまう、小説家と会社員の夫婦が二人の幸せを探す物語。いろいろ波乱含みだった美景と雄大の結婚に至るまでの経緯。周囲にやり方を認められなくてうつで休職した雄大。一方で小説家になる夢を諦められず、上手く行きかけてもどこか不安になってしまう美景。不器用すぎるゆえにすれ違いかけた二人でしたけど、向き合って話し合って関係を終わらせるのではなく、少しずつお互いを理解して前に進もうとする姿に救いを感じられた物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
両親を喪って、強欲な叔父夫婦に虐げられて育った華族令嬢の一之宮菊華。家出してたくましく生き延びてきた彼女が、貿易商会の会頭東堂政宗と再会する恋と謎の物語。老人の後妻として売られそうになり、貿易船に潜り込んでイギリスに停泊する船で目端の利く下働きの男として身を隠してはや五年。将来は自分の骨董店を持つのが夢で、利害が一致した政宗と契約結婚する菊華。テンポの良い掛け合いが楽しい関係に政宗の心境も徐々に変化する中、巻き込まれた事件では菊華のひらめきが光る展開で、そんな2人の関係をもう少し読んでみたいと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
かつて「沙来」と「沙文」の二つの国だったという最東端の沙文。沙来の天才楽師・忌は海から聞こえる音色に心奪われ、滅びの曲と知らずに奏でてしまう第3弾。隣国・沙文と戦を重ねていた沙来は領主を失い、彼と時の海神の娘・累が産んだ男児は敵国・沙文の次の領主となると託宣を受ける皮肉。滅びの曲の美しい歌に魅せられてもう一度聴いてみたいと思った海神の戯れに翻弄される両国に住む人々や、自らの運命を知り葛藤を抱えながら懸命に生きる若き領主と神の娘たちがいて、積み重ねてきた因縁とわだかまりを乗り越えようとする姿が印象的でした。
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よっち
婚約破棄され職も失った季俣埜乃が立ち寄ったキッチンカーFINE。訪れる客に最後の晩餐を提供する不思議なキッチンカーが人生の長い旅を終える人たちとの切ない別れを優しく包み込む物語。店名に人生という旅の最後に、思い出の料理を出す店主・神代悠翔の思いが込められたキッチンカーで、彼が提供する懐かしい味に昇進を少しだけ癒やされた埜乃。彼女が悠翔とともに五年前のある悲しい事故で大切な人たちを無くした人々に最後の晩餐を提供していく展開で、避けられない運命に直面しながらもそれにしっかり向き合うそれぞれの姿が印象的でした。
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よっち
筆記試験は零点でも竜との対峙で入団を勝ち取ったリョウと、驚異的な記憶力と知識で入団を果たしたレオ。しかしカランバスの竜には最期の時が迫る第2弾。初等教育も受けていなかったため小学校から学び直す羽目に陥ったリョウ。一方レオは血を見るのが苦手で医者として前途多難。それでもリョウは熱を観ることができるヤポネ人の視力を武器に、レオと共に幾つもの症例に挑む一方、それぞれの一族の竜に対して犯した罪が明らかになっていく展開で、相対するにはやはり巨大な竜の存在を改めて感じさせながら、それに懸命に向き合う姿が良かったです。
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よっち
大学の夏休み、他の学生たちが就活で慌ただしそうにする中、遠山の事務所でバイトを始めた尚哉。そんな折、高槻のもとをフリーライターの飯沼が訪れる第10弾。行方不明の男子高校生が遺体で発見された猟奇的な事件と、高槻の過去の因縁の繋がり。そして都市伝説ひきこさんと事故物件の物語。相変わらず保護者然とした立ち位置の高槻と、これからを見据えた模索も始めて、将来の選択肢も意識するようになってきた尚哉の関係性も、少しずつ変わりつつあるのかなと感じましたけど、次巻でまた動きそうな気配もあって今後の展開が気になるところです。
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よっち
数学好きで京都の大学に入学した田辺朔。漫然と一回生前期を終えてしまった彼が通称キューチカでひっそりと営業されているバーのマスター夷川と出会い、大学生活が一変する青春小説。夷川に初めてウイスキーやタバコといった世界を教えられた朔が、何の前触れもなくナイジェリアへ留学に行ってしまった夷川の跡を継いでマスターになる展開で、慕っていた夷川の不在を埋められない野宮に振り回されながら、様々な人々と出会い成長する姿や、登場人物たちの生き様が描かれていて、彼らの煮えきらない感傷的な想いもまた一つの青春だなと思いました。
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よっち
腕利きパティシエなのに自分に自信がなかった三田村糖花。彼女の前に現れた語部の活躍でお店は大繁盛し、今度はオンライン販売も始めようと目論む第2弾。ストーリーテラー語部に支えられながら繁盛するお店の事業拡大で出会う、優しいパートの方々や元気なパティシエ見習いの郁途くん、そして糖花の周囲にいる少年少女たちの切ない想いや、素直になれないカップルの恋の行方も描かれていて、事業が軌道に乗る過程で育まれた糖花と語部の信頼関係の大きさを改めて感じた今回の展開でしたけど、微笑ましい不器用過ぎる恋がもどかしかったです(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
よっち
音楽業界の〈何でも屋〉蒔田シュンが、自作曲のMVがネットでバズり、カリスマ歌手・海野リカコの三十日連続一位を止めたことから知り合う大人のボーイミーツガール連作小説集。作曲・編曲・演奏・執筆などを兼業して何とか食いつないでいたシュンがようやくみた日の目と、しかしその曲に盗作疑惑が持ち上がる皮肉。シュンに注目し交流を持つようになってゆくリカコや、様々な人たちとの出会いが広がっていく一方で、彼のこだわりが他の音楽に人生を託す人々の生き様とぶつかり合い認められながら、不器用過ぎる恋も描かれてゆく素敵な物語でした。
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よっち
世代を超えて集結した少女小説作家たちが、少女小説とSFの可能性を解き放つ、日本SF作家クラブ企画によるSF小説アンソロジー。新井素子さん、皆川ゆかさん、若木未生さん、津守時生さん、ひかわ玲子さん、榎木洋子さん、雪乃紗衣さん、紅玉いづきさん、辻村七子さんがそれぞれ持ち味を活かして書かれたSF設定の短編と、その著者さんについて嵯峨景子さんが解説する構成になっていて、昔の作品を思い出す懐かしさを覚えたり、それぞれの作品をもっと長編の形でじっくりと読んでみたいと思ったり、とても素敵で珠玉の短編集になっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
子どもの頃から自分の感情や思考を言葉にするのが苦手で、今は食品会社に務める藤沢彩。彼女が心惹かれる先輩の田中心葉が、過去の殺人を告白したことで心揺らいでいく物語。、思い悩んでいた時に声をかけてきてくれた一年先輩の心葉。心葉と同期の佐藤千暁とも次第に交流ができてゆく中で起きた、会社の朝礼での突然の告白と心葉の失踪。被害者遺族としての複雑な想いも絡み合ってゆく中で起きた千暁の母が殺される事件もあって、でも今はネタとして消費しようと考える輩がいるんですよね…それぞれの言葉にできない苦しみが印象に残る物語でした。
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よっち
大事な仲間を立て続けに失い、悲しみと絶望感に覆われたほうかごがかり。啓が示した明確な意思をきっかけに、太郎さんは隠された事実を明らかにする 第3弾。太郎さんによって明かされる七人目のかかりの存在。前年からかかりでありながらも、ずっと役割を逃れていた人物と出会うことで明かされるかかりの回避方法と、啓に引き継がれる惺の想い。自分が死を軽く考えていたことに気付かされ、かかりを終わらせるために覚悟を決めた啓が直面する厳しい展開があって、絶望的な状況に追い込まれていく中で最後に救った意外な存在がまた効いていました。
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よっち
かつて敵対する異能力者の組織に属し、反目し合う目的のために抗争を繰り広げていた《羽根狩り》犀川狼士と《白魔》柳良律花。イチャ甘夫婦の青春と初恋の記憶に迫る第2弾。組織も解散して大学生になった宿敵同士がまさかの合コン相手として前の席に座っている現実。宿敵同士いがみ合い喧嘩もして、どちらがが強いかの幼稚なマウンティングバトルを始めてしまう、でも結局息ぴったりで居心地も良くて似た者同士な二人。共にあり続けるために突きつけられたハードルがどんなに高くても、諦めずにぶつかって乗り越えた2人の想いがとても素敵でした。
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よっち
『聖法競技会』での女神の策略により地下牢獄に囚われてしまったステラ。死刑必至の魔女裁判が迫るなか、彼らの前に《救世女》と呼ばれるどこか見覚えのある少女が現れる第3弾。ここに来てオタクの幼稚園以来の幼馴染・華具夜満月が登場して、女神に召喚されて『神の力』を纏った彼女が、竹刀を片手にステラに引導を渡す救世女役を担う構図は女神の悪辣っぷりもここに極まれりという感じでしたけど、元祖ツンデレ幼馴染をよく知るオタクが、ステラにヤキモチを焼かされながら満月の心を揺さぶり、活路を見出していく展開はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
放課後にファミレスで、他愛もない話をする《ファミレス同盟》を結んだ紅太と加瀬宮小白。一緒に遊ぶ予定を立て楽しみなはずの夏休みが、予定外の小白の家出と共に始まる第2弾。母親と衝突して衝動的に家出した小白を受け止めて、自らも家を出て2人きりの逃避行を始めた紅太。海に温泉にファミレスと、夏を予定通り楽しい思い出で埋めたい2人の前に現れた、小白の姉でシンガーソングライターの黒音。紅太に支えられながら、容赦なく現実を突きつける一方で妹を溺愛する姉や、母親と向き合った小白は今回頑張りましたけど、今度は紅太の番ですね。
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よっち
大学にも進学せずフリーターを続けていた宮坂類。ひょんなことから、疎遠になっていた幼馴染の彩花に誘われ、彼女がVTuberとして活動する配信に出演したことで人生が変わってゆくVTuber小説。よくわからないうちに配信が超神回認定で大バズリしてしまい、成り行きでVTuberデビューを果たした類。早速同期のリリィだけでなくFPSが得意な来夢、安藤&もちの教師学生コンビやカレン・ロビンのオーフェン組など、様々なメンバーとコラボもしながらの配信や、再び交流が始まった彩花との変わってゆく関係もなかなか良かったですね。
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よっち
いつも同じ電車に乗っている他校の美少女で、他人を寄せ付けない氷姫こと東雲凪。そんな彼女が痴漢から救ってくれた海以蒼太に徐々に懐いていく青春ラブコメ。電車に乗る時に傍にいて欲しいというお願いを断れず、一緒に電車に乗るようになって徐々に交流が増えていく2人。想いを試された軽いジャブにカウンターで渾身の右ストレートをぶちかましてみせたり、そこからの甘えるようになってゆく彼女の変貌っぷりは圧巻で、だからこその急転直下の展開にはハラハラさせられましたけど、諦めずにぶつかって乗り越えてみせた2人の結末は良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
何百もの祓魔師を葬ってきた強大な魔をわずか五歳にして祓ったイツキ。ついに迎えた小学校の入学式でイギリスからやって来た勝ち気な少女ニーナと出会う第2弾。母親から魔法を教えてもらえないニーナと魔法を教えあう約束を交わして、彼女から独自の進化を遂げた英国式の妖精魔法を学ぶイツキ。新ヒロイン・ニーナとの関係も構築していきながら2人が学校で強力なモンスターと遭遇する展開で、知能も高い相手との駆け引きはなかなか難しい戦いでしたけど、遺宝や妖精魔法を駆使した新しい戦い方も見出して成長し続ける彼らのこれからが楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
とある事件からクラスで浮いていた高校生・赤沢公親。彼がある夜、ばっちりキメているギャル姿のクラスメイト野添瑞希とコンビニで遭遇する青春小説。普段は深窓の令嬢然とした姿とは違うことを気にする瑞希を、公親が肯定してくれたことから始まった2人の秘密な関係。コンビニで瑞希と過ごす穏やかなひと時が、お互い掛け替えのないものになっていくからこそ、彼の誤解を何とかしたいと思うようになってゆく瑞希。わりとぐいぐい来る瑞希に鈍い公親という構図でしたが、彼女だけでなく公親もまた少しずつ変わってゆく結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
治安悪化や公的施設破壊の嫌疑で拘束された少年ノーマン。彼を友人と呼ぶ研究員ジムに尋問されて、異能者アンロウである4人の少女と立ち向かった事件の想い出を語る物語。感情を力に換える異能者アンロウと事件に挑んだノーマンの口から語られる、涙花シズクと挑んだ女社長の殺人事件、魔犬エルティールと挑んだ連続惨殺事件、宝石ロンズデーと挑んだ街を賑わせた怪盗事件、妖精クラレスと挑んだ最新式直通特急のトレインジャック事件。繋がってゆく一連の事件と背景があって、大切なものを守るためにはためらわない彼の覚悟が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
無事にエース家の侍女になり、心機一転主人を守れる格好いい戦闘メイドを目指す元聖女のロレッタ。主人のルーシュ&王太子シリルと共に魔法省官吏に扮して、とある孤児院を訪ねる第2弾。彼女の知らぬ間に、二人の手によって着々と、聖女等級審査の不正を暴く下準備が進められ、裁きの鐘が鳴り響く時、予期せぬ真実が次々と白日の下に晒されてゆく展開で、相変わらず気がつくと妄想を繰り広げているロレッタには苦笑いでしたけど、思ってもみなかった方向に波乱を投げかけた事件の余波は思っていた以上に大きくて、今後がどうなるのか心配ですね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
新卒で医科大学の教務課に勤め始めた玉田典子。同僚の先輩梅星さんがお弁当からその人の事情を見通していく連作短編集。ひと回りほど年上で料理上手で弁当も完璧だったユカリさんの玉子焼きだけが酷く焦げた失敗作だった理由、昼休みの少し前に現れる男子学生が必ずメインのおかずが魚料理の手作り弁当を食べている理由、綺麗になったと噂の医局秘書の伊倉さんが糖質制限弁当にした理由、なぜかいつも梅星さんの弁当にダメ出しをする課長の弁当の真実。ずぼらで面倒臭がりな典子と観察眼が鋭い梅星さんと推理してゆく日常の謎解きは面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
新型コロナ流行直後の半導体不足や米中覇権争いが激化して世間で注目された半導体。そのしくみや基本構造、作られ方まで、元技術者の著者がわかりやすく解説した一冊。業界の中心となるIDMや自社用半導体に特化した大手IT企業、「前工程」「後工程」に分かれた製造装置業界。工場を持たないファブレス企業や製造工場としてのファウンドリー・OAST、それらを取り巻く業界の構造。半導体とはどういうものか、半導体素子や集積回路の解説、これからの展望と日本の立ち位置、主なメーカーの特徴など、ざっくりと全体像が把握できる内容でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
数々のベストセラーを生み出し、人を行動させてきた編集者が、移動によって行動力&継続力が上がり、人生が豊かになる方法を紹介した一冊。自身も移動することで年収がアップし、人間関係を充実させ、理想の毎日を手に入れてきた著者が、 移動体質になれば仕事、人間関係、お金、時間、やりたいこと、キャリアも変わり、あらゆることが好転すると説いていて、どこまで実践できるのかとは感じた部分はあるものの、人の行動は環境を変える意識がないと変われないというのも確かで、まずは変化を恐れずにフットワークを軽くしていきたいと感じました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
習い事や家族旅行は贅沢?子どもたちから何が奪われているのか。日本初の全国調査が明かす「体験ゼロ」と、この社会で連鎖する「もうひとつの貧困」の実態。小4までは学習よりも様々な体験をしていくことが重要だが、低所得家庭の子どもの約3人に1人は親にお金や時間に余裕がなくて放課後のお稽古ごとや、休日に旅行に行ったり、地域の祭りに行ったりといった経験をしたことがないという調査結果。地域や家族環境の差も大きくて、取材から見えていく状況にはなかなか難しいものもありましたけど、親だけでなく社会で支えていくことも必要ですね。
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よっち
前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子。親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社に転職して、会社の中の見えないルールに振り回されてゆく物語。父の跡を継いだ頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのにパートとして働く亀田さんの事情。声も態度も大きい江島さんと怒られてばかりな部下の正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん。摩擦も多い社内の人々の生々しい心情も描きつつ、コネの子と言われ時には嫌な思いをしながら、それでもおかしいことに声をあげたことで少しずつ変わっていった結末はなかなか印象的でした。
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よっち
古びた実家を取り壊して、それぞれが新しい生活を始めるはずだった家族。その引っ越し前に父を除いた家族で片づけをしていたところ、不審な箱に入った怪しいものを見つけてしまう家族ミステリ。引っ越しが近づいて片付けを進めている家で、青森の神社から盗まれたと報道されているご神体と思われるものが見つけてしまい、返却して許しを請うためにご神体を車に乗せて山梨から青森へ出発する一同。その中で明らかになっていく家族たちそれぞれの事情があって、時にはぶつかり合いながらその中に家族の絆を見出していくその結末が印象的な物語でした。
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よっち
向かない営業の仕事に四苦八苦していた堀川聡が、大学時代の先輩で出張シェフ九条都子のマネージャーになって支えるハーフトフルストーリー。会社の催し物で再会した都子に誘われ、出張シェフとして依頼人からの要望に完璧に応えつつ、そこで起こる様々なトラブルまで、料理と洞察力で解決してしまう彼女のサポートをすることにやりがいを感じていく聡。一方でそんな強気な彼女にもまた切ない過去があって、その真相に気づいてしまった聡はこれからどうするのか。エピソードも面白かったですし、未自覚な三角関係がこれからどうなるのか続巻に期待。
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よっち
十七年前に女子中学生が惨殺された事件で犯人の共犯を疑われたある少年犯罪者の告白本の出版。衝撃を受けたカリスマ書店員の椎野正和が違和感の謎を追うミステリ。無実が証明された後もいわれなき中傷を受けた彼の十七年経っても未だに忘れられない苦い過去。なぜ今になって出版されたのか。書店に並ぶヘイト本事情に対する複雑な思いも絡めながら、違和感の正体を追いかけるうちに辿り着いた真実は様々な意味でほろ苦かったですね…。ぶちまけて楽になるのではなくそれを一生背負いながら生きていく、突きつけられた贖罪の覚悟が印象に残りました。
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よっち
思うところあって亡くなった町弁のクライアントを引き継いだ剣持麗子。忙しく働くかたわら、業務の合間(主に深夜)に次々に難題が舞い込む連作短編集。不動産屋が何者かに殺害され第一発見者の男に呼び出された麗子が、バーのホスト殺人事件、事務所の先輩弁護士の奇妙な急死、認知症らしいおばあさんを家まで送って発見した男の首つり死体、瓦の張替えを行ったA家の近隣で不幸が相次いでいる相談など、以前ならやらなかった案件に引っ張り回される中、それが意外な展開に繋がっていきましたけど、微塵もブレない彼女らしさがとても印象的でした。
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よっち
海老名市内の養護施設がほぼ全焼した現場に臨場した特殊捜査班の熊谷。科捜研物理係の久龍小春と一緒に事件性の有無を判断するため、出火原因の調査を行う警察科学捜査ミステリ。煙草の不始末による失火であると判明し、煙草を始末したのが行方不明の少年・立花望で、さらに別の場所で見つかる彼のものと思われる遺書。小春と熊谷は望が生きていると見て調査に乗り出す展開で、関係者たちの背景やそれぞれの正義のために動いていることが明らかになる中、痛快なキャラクターの小春は存在感があって、熊谷とのコンビをまた読んでみたいと思いました。
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よっち
《虚空暦録》の正体を知った君塚君彦。名探偵らと共に欠けた世界の記録を修復する最後のピース・システムへと辿り着き、大災厄にまつわる全ての記憶を取り戻す第11弾。かつて仲間と交わした固い約束、眠り姫を目覚めさせ、ハッピーエンドへと至る道標、そして特異点に課せられたとある究極とも言える選択。そのままで終わらせないため覚悟を決めてあえて選択する展開でしたけど、年下枠にこだわりを見せる唯や意外と可愛い一面を見せたシャル、存在感があった渚だけでなく、シエスタも流石のヒロイン力を見せてくれてこれからの展開が楽しみです。
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よっち
母親の伊麻と3人の恋人たちと一緒に暮らす高校生の千夏。秘密を抱え目立たないようにしてきた彼女が、クラスで一番の人気者から告白されてしまう恋愛小説。複雑な家庭事情を友人にも明かせずにいたところに、思わぬ形でスタートした交際。一方、伊麻と再会して子供を産んでも恋愛を楽しむ姿を見て、決心を固める高校時代の友人絹香。とはいえ千夏は彼氏に異様に束縛されるようになり、絹香もまた夫との関係を思うようには変えられない現実に直面して、誰でも伊麻のように自由な恋愛ができるわけではなく、愛することの難しさを改めて実感しました。
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よっち
世の中で起きる超常現象を調査する専門家忍鳥摩季。一見やや頼りない彼女が、世の中で起きる超常現象を利用した殺人事件を解決する特殊設定ミステリ。別々の空間が繋がるループ現象で切断された死体が発見されたり、定期的に時間が止まるストップ現象の中で行われた殺人事件、他者の動作を意のままにするコントロール、繰り返されるタイムリープ中の殺人事件など、特殊環境下で起きる殺人事件の謎を摩季の身体を借りて冷静に解き明かす先生とは一体何者なのか。摩季自身も成長していく中で明らかにされてゆくその結末がなかなか印象的な物語でした。
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よっち
人工知能探偵・相以と助手の輔が世界初のフルダイブ型VRに挑戦。VRゲーム内で連続猟奇殺人が勃発して、館の謎を解き脱出を目指す第4弾。あらゆるものが浮遊する館で実体化して魔法使いに変身し、早速犯人当てゲームで奇抜な最速クリア法を提案する相以。ゲームとは思えない生々しい死体の出現、迫りくる殺人鬼の魔の手という状況で、それぞれの異なる魔法がポイントなのかなと思っていましたが、その中にさりげなく輔たちを陥れるための巧妙な罠が張り巡らされていて、そうきましたかという展開から伏線を回収していった結末は面白かったです。
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よっち
近所の公園で女性を殺す生々しい夢を見た嵐士が慌ててその公園に行くと、そこには既視感のある女性が死んでいて、事情聴取を受けていた彼が陰陽師・凪に救われるバディファンタジーミステリ。数ヶ月前から『罪を犯す夢』を見るようになっていて、公園で邂逅した酒呑童子に鬼の目を植え付けられた嵐士。彼が酒呑童子を巡る因縁を知り、『魔』を回収する陰陽師・凪の仕事を手伝う展開で、鬼が起こした事件を捜査する過程で凪の置かれている事情や、嵐士の家族事情も明らかになっていきましたけど、酒呑童子との因縁がこれからどうなるのか続巻に期待。
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よっち
大唐・長安。後宮で姉・翠麗の身代わり妃を務める少年・玉蘭の許に届いた次兄危篤の知らせ。兄が毒を盛られたのではと、玉蘭は毒の専門家である毒妃ドゥドゥに相談する第3弾。ドゥドゥに対処法を教えてもらい、兄の許へ行って看病するために男装して後宮を脱出した玉蘭。どうにか兄のもとに辿り着いて兄に毒を盛った人物の正体を聞いて驚かされる一方、玉蘭が留守の後宮でも起きる事件。ついに探していた姉に再会したものの、彼女を素直に信じていいのかわからなくなってきましたけど、後宮は皆で協力して事件解決に動く姿が見れて良かったですね。
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よっち
春日小路家の次期当主・翔也をめぐる縁談で、花嫁候補の一人に呪詛の疑惑が持ち上がり、野心と欲望に満ちた家同士の熾烈な戦いに使用人の炉子までもが巻き込まれていく第2弾。2人を助ける存在として登場したあやかし課の大と塔太郎に驚かされた今回は、秋の中村家の事情と置かれている難しい立場に置かれる娘の樹里、そこから縁談バトルに繋がる展開が描かれていて、心強い存在となる翔也の兄も登場しましたけど、翔也と炉子の関係もこれからいい感じになりそうな予感がある一方で、最後の事態からどう次の展開に繋がるのか続巻が気になりますね。
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よっち
犯罪とは何か、なぜ刑が科されるのか。制裁としての刑罰はどうあるべきか。刑罰の根拠を考えながら刑法学の考え方を解説する1冊。なぜルールが存在するのか、刑法によって何が守られているのか。刑罰には法定刑、処断刑、宣告刑という3つの段階があって、犯罪の成立や要件、未完成の時、複数のものが関与する時、正当防衛や緊急避難、被害者の同意、責任能力といった諸要素によって刑をどのように課すのかが決まるわけですが、それに被告人側や被害者の事情を踏まえた量刑があって、何のための刑罰なのかという部分はいろいろ考えさせられました。
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よっち
交通事故で両親を亡くして祖父母に育てられた高校3年生の茜。彼女が祖母の友人に誘われボランティアで寝たきりの咲子と出会い、不思議な出来事に遭遇する物語。交通事故による脊椎損傷で寝たきりの咲子と、彼女の元へ通うようになった茜が直面する身体の不調。寝ているはずの夜中の時間に、咲子の人格が入れ替わったと思うようになっていく茜。一方、そんな彼女の力を借りて事件前後の記憶が曖昧なままだった咲子の事故の背景に迫る展開で、それによって物語としての構図も大きく形を変えながら辿り着いたその結末が印象的な物語になっていました。
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よっち
定額働かせ放題、精神疾患・過労死、人材使い捨て、クレーム対応…志望者大激減と著しい質の低下。追いつめられる教員の実態を取材した1冊。過去最低を毎年更新する採用試験の倍率に労働環境に不安を抱く学生たち、門戸を広げる一方で懸念される質の問題、教員不足の顕在化、増える離職者や求職者、残業代なしのまま業務が肥大した給特法の実態、保護者の過度な要求や部活動指導の負担、地域移行は可能なのか、公私がなく休めない現状など、読めば読むほど過酷な現場が伺えて、できることから一つずつでも意識や制度を変えていく必要がありますね。
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よっち
注文住宅でも3分の1以上の人が「不満足」という調査結果の大部分はじつは間取りへの不満だった。3000件以上の間取りを診断してきた建築士が、より住みやすい間取りを提案する1冊。一見するとおしゃれで素敵そうに見える間取りには大きな落とし穴が隠れていることも多い。住んでみないと見えてこない隠れた暮らしにくさ。それを25の具体的な間取りから問題点を指摘している構成で、解説付きで読んでいると確かにそうだよなと納得なんですが、でも当事者になってみると想像力の限界があるんですよ…10年後20年後を想像するのは難しい。
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よっち
ミステリの核となるトリックは、事件の舞台となった建築にこそ隠されている。建築を愛する小説家・篠田真由美さんが建築に潜むミステリと、ミステリの鍵となる建築を解き明かす1冊。本書は前半に「築地ホテル館」「鹿鳴館」「中銀カプセルタワービル」「水晶宮」などの近代建築から建築に潜むミステリを語り、後半では『Yの悲劇』『ねじれた家』『悪魔が来りて笛を吹く』『虚無への供物』などの名作ミステリから近代建築を論じる構成になっていて、ネタバレに配慮しながらとにかく楽しそうに語る著者さんの建築論、ミステリ話が面白かったですね。
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よっち
女帝・称徳天皇に重用された奈良時代の僧・道鏡。女帝に取り入って皇位さえうかがった野心家として、長く悪名が根付いている道鏡の様々な伝説を検証し最新資料を検討する1冊。道鏡の様々な伝説を検証する一方で、出自とされる弓削氏がどういった状況にあったのか、出家して仏教と出会った経緯、称徳天皇の即位事情と藤原仲麻呂の乱、彼が大臣禅師・太政大臣禅師・法王と出世していった経緯を解説していて、実際には知識で仕えた私的顧問程度の存在で、イメージほど悪辣な人物ではなく称徳天皇を悪く言えないがゆえの評価だったというところですか。
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よっち
清少納言が貴族の世界を描いていた裏には、暴力が支配する武士の世界があった。拡大・縮小を繰り返しながら、源氏と平氏が武士の代表格として確立した過程を解説する1冊。清少納言の兄を始末した源氏と増殖と血統浄化に賭けた平氏が、なぜ武士の代表格として確立されたのか。平氏が先に地盤を築きつつあったところを、どのように源氏が盛り返していったのか。藤原保昌や秀郷の子孫はなぜ同じような存在になれなかったのか。権力者との距離感や郎党として組み込まれていった過程だったり、鎌倉幕府における北条氏など、なかなか興味深い1冊でした。
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よっち
婚約者の王太子に疎まれ、婚約破棄を告げられたベアトリーチェ。しかも王太子に借用書を実家に送られ、父に『ブタ公爵』と名高い辺境のオルロー公爵に売られてしまう物語。浪費を抑えるように進言して王宮から追放され公爵家に嫁ぐことになったベティが、荒地で有名な辺境の公爵家領の現状を知り改革を決意する展開で、有能な彼女を認めて背中を押してくれるアベルに支えられて、領内の状況や周囲との関係を変えていくのに辣腕を振るう一方、有能であるがゆえに難しい状況にも追い込まれましたけど、最後で明らかになる事実には救われる思いでした。
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よっち
心臓移植を受け、1年遅れて高校に進学する幼馴染の六花。小さい頃から妹のように面倒をみていた朝陽は、ある日、六花の中にもう一人の人格がいることを知ってしまう青春小説。健康を取り戻した六花に対して、どこか以前の過保護な気持ちを捨てきれずにいる朝陽。そんな彼が気づく六花の中の自分のことを「希美」と名乗り、朝陽に約束の場所へ連れて行ってほしいとお願いをするもう1人の少女。かつて果たせなかった約束があって、様々な出会いと別れを目の当たりにする中で、自分の抱えていた鬱屈や六花への想いに向き合ってゆく素敵な物語でした。
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よっち
社会の重要問題をどう解決するか。ノーベル経済学賞受賞者が、よりよい世界にするために経済学にできることを真正面から問いかける1冊。市場から見捨てられた人々を社会はどう救うのか、成長を回復するためにできるこ、温暖化問題、急拡大する不平等に対する打つ手、不平等な貿易、移民問題や新技術といった課題に対して、信頼を失いつつある経済学に何ができるのかを解説していて、文章としてはやや冗長な印象もありましたが、経済理論も前提が違えば正しく機能しないのは当然で、そのあたりをもう少し丁寧に検証していく必要性を解いていました。
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よっち
生成AIをビジネスに活かたいと考える人向けに、生成AIを取り巻く背景とそれを支える技術といった基礎知識をキーワードから解説した1冊。生成AIとはどのようなものか、第1次から第4次ブームに至るまでの生成AIの歴史、機械学習の方法にはどのようなものがあるか、生成AI関連の技術とその相関関係、各分野で生成AIがどのように使われているのか、生成AIのリスクと対策、生成AIの進化まで、キーワードを見開き1ページで図解入りで解説していて、実践的な使い方の解説はありませんが、全体像を把握するにはいい1冊だと思いました。
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よっち
人間が生み出した環境のなかで先祖より穏やかに・群れやすく進化する自己家畜化現象。進化生物学の注目仮説をキーワードに精神科医が論じる現代の人間疎外。文明の進展についていけない人々に生きづらさを強いること、そうした人々を文明の内側に回収することが悪なのか。自己家畜化した動物の事例を取り上げながら、それががどういった変化をもたらすのかを解説していて、命の重さや健康、社会契約を重視する文化に変わっていったこと、それに適応できない人々に対する疎外感、個人主義の台頭を踏まえた未来予測まで、なかなか興味深く読めました。
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よっち
宇宙人による侵略戦争から世界を救った英雄、四分咲タカシ。終戦後、普通の高校生活を送るために帰還して日本で暮らすことを決意する青春ラブコメ。故郷が消失して帰る場所がなくなったナタリーとともに、日本に帰ってきたタカシ。彼が帰ってきたことに驚愕と喜びを隠せない両親や弟を溺愛しすぎている姉、幼馴染や親友たちとの劇的な再会。端々に過酷な戦場を思わせる描写はあるももの、それ以上にみんなタカシのことが大好き過ぎて、トラブルに巻き込まれがちでハチャメチャな日々を送る彼が、これからどんな学園生活を送るのか今から楽しみです。
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よっち
可愛すぎるシトエンと結婚して毎日いちゃいちゃできると思っていたサリュ。実際は公務に追われ満足な新婚生活を過ごせずいた彼が、シトエンの母国タニア王国に里帰りする第2弾。婚約破棄で険悪になったルミナス王国の謝罪を受け入れるため、タニア王国に向かう道中で盗賊に襲われるモネとロゼの商人姉妹を救った一行。盛大な歓待を受ける一方で、シトエンに忍び寄る影にたびたび脅かされる展開で、いちゃいちゃできず悶々とする冬熊が微笑ましかったですけど、悩める姉妹に振り回されながらも、その禍根を断ってみせた2人の優しさが印象的でした。
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よっち
破滅エンド回避には原作主人公ジークに守ってもらうのが最適だと考えたウルトス。理想のモブ人生を歩むため、好感度UPを狙って王都への遠征同行を決意する第2弾。つれない態度のジークと仲良くなるために贈り物をしたり、一緒にお風呂に入ろうとしたり、仲良くするためにあれこれと仕掛けるウルトス。ゲーム本編を知るがゆえのバイアスから簡単なことに気づかずジークをやきもきさせる展開には苦笑いでしたけど、本編開始前なのに王都を強襲してきた帝国最強の死霊魔法使いエルド相手に、覚悟を決めて立ち向かう熱い展開はなかなか良かったです。
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よっち
初めて恋人同士で迎える夏休みに胸を高鳴らせる真樹と海。真樹の誕生日も控えつつ、期末テストに9月の体育祭への準備も始まる第6弾。赤点を取ってしまった夕の補習も皆で乗り越え、いつものメンバーに加えて中村&滝沢も一緒に行く真夏の海水浴。海とは2人きりで花火をしたり恋人同士の夏も満喫する一方、体育祭も間近になり夕と一緒に準備に追われる時間も増えていく中で、囁かれるようになっていく悪意ある噂。遠目から見るとそう見えかねない関係性ではあると思いますけど、だからこそ彼女が抱える想いにどう向き合うのか気になるところです。
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よっち
ゲームに登場するアルデア領主の悪役貴族ローグに転生した主人公が、数年後に勇者もしくは魔王に殺される未来を変えるべく誰にも侵略されない最強中立国の建国を目指すファンタジー。執事フリードや海軍大将レイナ、商人カクタの力を借りながらアルデア領の改革に手をつける一方、魔王国と交流を深めて貿易で外貨を稼ごうとするローグが国王に疑われ、弁明に向かった先で出会った王女ミレーネ。魔族国への侵攻を企てていた王国に対して魔王と結び反旗を翻すストーリーはテンポも良かったですけど、勇者側のフラグにどう対処するか続巻に期待ですね。
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よっち
頻繁に自宅に不法侵入してなぜか家事をして帰っているストーカーの存在に気づいた大学生の水月。被害らしい被害もないので様子を見ていたらある日自宅で出くわしてしまう青春ラブコメ。無料の家政婦と思えば許容範囲かと黙認してしまったことで、どうやら受け入れられたと勘違いしたのか、在宅でも構わず通ってくるようになったストーカー。名前も知らないままの依然として会話ゼロの美人は一体何者なのか。油断するとすぐ調子に乗る彼女が仲間たちに叱られたりする姿は微笑ましいですが、でも元はといえば不法侵入のストーカーなんですよね(苦笑)
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よっち
EL累次体の裏で政府と優莉姉妹の対立を煽っていた優莉匡太。結衣、瑠那、伊桜里はであることも構わず、EL累次体が深く関わるイベント・特別ジャンボリーに参加する第18弾。死んだと思っていた父親が生きていた事実に慄然としながらも、今まで以上に強いものとなっていた結衣、瑠那、伊桜里たちの絆。一方、閻魔棒との戦いで捕らえられ行方不明のままの凜香。そんな状況で匡太が仕掛けてくる罠に立ち向かって乗り越えていく構図でしたけど、これまでの様々な因縁に決着を付ける最後の戦いが果たしてどういう結末を迎えるのか続巻に期待ですね。
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よっち
京都府K町の社会福祉協議会で、新米ソーシャルワーカーとして働く二ノ瀬丞。生きづらさを抱えた誰かを手助けするどこまでも優しい連作短編集。人口2万人の小さな町にある社協に寄せられる、高齢者の手続きや支払いの代行、生活困窮者への食糧支援、日常生活自立支援や社会的孤立に対する継続的な見守りといった様々な相談。困っていることを抱えた誰かの世界をほんのちょっと良くするために奔走して、それでも時にはやるせない結末を見届けながらも、ソーシャルワーカーとして真摯に向き合ってゆくその姿がなかなか印象的な物語になっていました。
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よっち
いいヤツだけれど地味すぎる茂木福助が、クラス1の美少女・呉羽結愛の陰に隠れて目立たない、もう1人の可愛い女の子・薄葉あまりを意識するようになってゆく青春ラブコメ。親友でバスケ部エースの勇星と噂になる結愛に憧れめいた気持ちを抱く福助が見出した、結愛の陰に隠れて目立たないもう1人の可愛い女の子あまり。似た境遇の恥ずかしがり屋な彼女と一緒に普通になる練習に協力する一方、その過程で仲良くなっていった結愛の想いはやや意外な方向に向かいましたけど、それぞれの友情も絡めた心揺れる関係がどうなるのかこれから楽しみですね。
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よっち
留学先のイギリスの学校で親しくなったリリィと喧嘩別れしたまま、日本に帰国した久東聡太。半年後、リリィは聡太の高校に留学し、さらに彼の家をホームステイ先に選ぶ青春ラブコメ。突然再会したリリィとの同居生活に戸惑い、リリィの目的が実は花嫁修業だと聞いてさらに深まる困惑。イギリス時代は恋人同士認識していたリリィと、友人だと思っていた聡太という根本的な認識のズレが埋まらないまま、聡太をからかう美聡を意識して、すれ違いや負けず嫌いが加速する2人の関係。意外と難易度が高そうですが、聡太にいかに気づかせるのか続巻に期待。
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よっち
完璧お嬢様・天堂星音による数々のアプローチにも動じない使用人・夜霧影人。主のためにさらなる成長を期して夏休みを期に天堂家の屋敷を離れ一人暮らしを始める第2弾。そんな彼の覚悟を前に、二人きりになれるチャンスを星音が逃すはずもなく当たり前のように隣の部屋に引っ越してくる星音。彼女の父が画策する合コンという名のお見合い阻止に動き、影人に隙あらばとアプローチする乙葉や海羽の動きを察知する星音の才能の無駄遣いには笑いましたが、海羽と兄の関係修復に奔走しながら想いは一途な影人の思わぬアクシデントで面白くなりそうです。
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よっち
教会内で新たに発生した連続暗殺事件。その犯人捜査と聖女護衛のためアリシアと勇者シオンは聖都エルディアスへ向かい、魔族と人間の真相に迫る第2弾。世界で一番平和な街と言われる聖都で2人が目にする、噂通りの慈悲深い盲目の聖女ネヴィッサになぜか不思議と惹かれていくシオン。一方、暗殺者を名乗るヴェール・クロイツェンから接触されとある告発を受け、その真偽を調査すべく聖女を問い詰めるアリシアが思わぬ事態に直面する展開でしたけど、いろいろな意味で聖女の存在感が際立っていた中で、孤独な女王に対峙した2人の絆が印象的でした。
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よっち
マネジメント・ゲームが成功に終わるも、成香の頑張りに心揺さぶられた伊月。さらには生徒会長・港真希に呼び出され、生徒会選挙に向けてある課題を追加される第8弾。これまで直面したことのない悩みに頭を抱えて、気づけば自分と同じように切磋琢磨する百合と話をする伊月。少しずつ変わっていく彼を取り巻く環境や成長、その評価が改めて描かれる展開で、気持ちを隠さなくなった成香や、チャンスを前にした百合の真摯な想いなども印象的でしたね。天王寺もぐいぐい来て静音とも何やらあって、内心心穏やかでない雛子の動向が気になるところです。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/23(3968日経過)
記録初日
2013/07/27(3995日経過)
読んだ本
11523冊(1日平均2.88冊)
読んだページ
3350542ページ(1日平均838ページ)
感想・レビュー
11410件(投稿率99.0%)
本棚
70棚
性別
血液型
B型
職業
専門職
現住所
埼玉県
外部サイト
URL/ブログ
https://yocchi.hatenablog.com/
自己紹介

こんにちは。普段は図書館と書籍仕入れに関わるお仕事をしています。仕事のついでに面白そうな本がないか探していて、とりあえず自分が読みたいと思った本さえ読めてさえいれば、わりとまあいいかと思えてしまう行動原理が少し残念な人。

好きなジャンルはボーイミーツガール、青春小説、部活小説、お仕事小説、ミステリ、冒険・中華ファンタジー、歴史・戦記、SFなど。コメディ調より落ち着いた雰囲気の物語志向。意外な展開や難解さがウリのお話も嫌いではないですが、どちらかというとベタで王道な構図が分かりやすい、最後は良かったなと思えるお話が好みです。

基本的には著者買いが多いですが、興味を持ったらテーマやジャンル・作家などにはあまりこだわらず何でも読みます。人に本を薦めるのが趣味の本を読むついでに人生を送る雑食系読書廃人。

娘(11年4月生まれ)の読書記録用アカウント。
http://bookmeter.com/u/562586

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